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    元スレマミ「お友達100人できるかな」

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    みんなの評価 : ★★
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    51 = 1 :

    ルー「何か分からんが、私にはマミが随分焦っているように見えるというか、全然別のことばかり気にしているように見えるのじゃ」

    ルー「それがどうして私と一緒にいようとしてくれることに繋がるのかは分からんがな……」

    ルー「マミと話したり遊んだりするのは楽しいが、こっちをちゃんと見てくれんと、どうにもむず痒くてな」

    マミ「あっ……」

    ルー「良く分からんが、あまり無理をする必要はないと思うぞ…まあ、言えない理由があるんじゃろうが……な」

    言い返せなかった

    元々委員長を選んだのだって、人気があったから誰とでも友達になれるのではないか、という安易な理由だけだ

    一緒にいても、委員長と本気で接したことなどなかったのかもしれない


    ならば、私も本気で接する必要があるということ

    52 = 1 :

    マミ「……ねえ、委員長ってさ」

    あれは昨日の夜のこと、魔女退治をした帰り道で、偶然ジョギングをしていた委員長を見かけたのだ
    そして今まで一緒に食べた時に見た昼食が、全て控え目だったこと

    これらのことを顧みれば、彼女が今何をしているかは明白である

    マミ「ダイエットしてるでしょう?」

    ルー「なっ…!?どうしてそれを!?」

    マミ「お昼御飯はパン一個だし、それに夜はジョギングしてるみたいだし」

    ルー「そんなことまで!?……ま、まあ、白状すると、そうじゃな。確かにしとるよ」

    マミ「フフッ、やっぱりね」

    ルー「笑うなー!マミはスタイルが良いからそんな風に笑えるんじゃ!」

    マミ「えっ?そ、そんなことないわよ?///」

    ルー「ヌヌゥ…自覚のないところがまた腹立たしい……」

    53 = 1 :

    マミ「本当だってば!……ちょっとこっちに来て」

    物陰に隠れて、私はおもむろに委員長の腕を取ってお腹を掴ませた

    ルー「えっ!?……あれ、意外と…柔らかい?」ムニィ

    マミ「ね?///……その、ちょっと最近、甘い物食べすぎて危ないかなって思ってたのよ」

    将来的に危ないことになることはなかったが、それでもやはり気になる物は気になるのだ

    ルー「まさかじゃ…マミは胸以外に脂肪がいかない生き物かと思っとったぞ」

    マミ「そんな生物いるわけないでしょ!もうっ!」

    マミ「とにかく、ものは一つ相談なんだけど……」

    55 :

    割愛しても長い話になりそうだな④

    56 = 1 :

    その夜

    マミ「お待たせ!家が近くてよかったわね……」

    マミ「それじゃあ、張り切って走るわよ!」

    ルー「そんなに気合入れると途中でばてるぞ……」

    マミ「大丈夫よ、これでも結構運動には自信あるんだから」

    これからできるだけ毎日、委員長のジョギングに付き合うつもりだ

    その中で、心を開いていけたら、きっと友達になれると思うから……

    魔法少女のことは、まだまだやりようはあるはずだ

    とにかく今は、委員長と本気で向き合うことだけを考えようと思う

    57 = 1 :

    マミ「はぁ……ちょ、ちょっと待って委員長……はぁ、はぁ……」

    マミ「ちょっと休んでいかない?」

    ルー「早っ!?まだあんまり走っとらんぞ」

    マミ「悪いけど…はぁ……あとから追いつくから、先に行っててくれない?」

    ルー「……分かった、この先の公園で待っとるぞ」

    マミ「フゥー…………さてと、こんな時にまで出てこないで貰いたいわね」シュパァァン

    やはり魔女だった

    ここで委員長を戦いに巻き込むわけにはいかない

    vs芸術家の魔女

    マミ「さっさと片付けてあげるわ!」

    58 = 1 :

    思っていたよりも、あっけなく蹴りがついた

    長年の経験は、魔女を倒すのに必要十分な魔力を使った戦い方を教えてくれる

    戦闘時間も、昔とは比べ物にならないほど早くなったと思う

    マミ「ま、こんなところね」

    それほど長い時間はかからなかったおかげで、委員長にも怪しまれずに済みそうだ

    マミ「早く委員長のところに行かなくっちゃ……」

    ルー「その必要はないぞ」

    マミ「いっ、委員長!?どうして戻ってきて……」

    ルー「何か隠しとるのは分かっとったからな
       マミのこと何か分かるんじゃないかと思って戻ってきてみれば……」

    59 = 1 :

    マミ「……ごめんなさい」

    ルー「なんで謝るんじゃ?マミはあの化け物から街を守っとるんじゃろ?
       人にはとても言えそうにないし、仕方なかろう」

    マミ「でも」

    ルー「昼のことは気にせんでほしい、私もちょっと言い過ぎた…すまん」

    マミ「……ううん、本気で言いたいことが言えるのはお友達の特権だもの
       委員長のことを見る余裕がなかった、私が悪かったのよ」

    ルー「………まあ、なんじゃ、その……」

    ルー「走るか」

    マミ「……そうね」

    またしばらく走った後、私達は集まった場所に戻ってきた

    ルー「フゥ~、今日はこんなもんかの。誰かと走ると手が抜けんからいいのー」

    マミ「確かに…私一人だったら絶対に諦めてたわね」

    ルー「しかしあれじゃな……揺れとったな~」

    マミ「何が?」

    ルー「いや、別に」

    60 = 1 :

    ルー「じゃあ、私は帰るが…あのことは、やっぱり言わん方がいいんじゃろ?」

    マミ「そうしてくれると助かるわ」

    ルー「そう心配そうな顔をするでない。友達の秘密は守るのが当り前じゃろ?」

    ピカッ

    ルー「うおっまぶし!なんじゃあ今の光はぁ!?敵か!?」

    マミ「……さあ、なんなのかしらね……」グスン

    ルー「どうしたマミ、なぜ泣いておるのじゃ…?私なんかしたか?」

    マミ「ううん、違うの…なんでもないのよ……」

    こうして私達は友達になった
    勿論これからも、ランニングには付き合うつもりだ
    きっとそれが友達だと思うから……


    さくら「マミさんマミさん、ポ○モンって面白いデスネ!今度一緒ニげーむを買いニ行きマショウ!」

    マミ「…あれ、気を利かせたんじゃなくて本当に見たいテレビがあっただけなの!?」

    ━現在友達7人━

    61 = 1 :

    暁美ほむら転校の日、放課後

    さくら「それで、一体コレカラ何が始まるんデス?」

    マミ「ここが全ての始まりだったの、もうすぐ鹿目さんと美樹さんが魔法少女に関わる事件が起こるはず
       だから二人を見失わないように後をつけていたのに……」

    マミ「道明寺さんのせいで見失っちゃったじゃない!いろんなものに目を奪われすぎよ!」

    さくら「いやハヤ、スミマセン。コノ星にはトテモ珍しい物が沢山あるものデスカラ……
        思わず色々買ってしまいマシタ!」ズラー

    マミ(QBには出歩かないように言ってあるから暁美さんに襲われることはないはず
       だから二人がQBの声を聞いて迷い込むことはないけれど、もし使い魔に襲われるようなら、私が……)

    「きゃああぁぁぁああぁああああ!!!!」

    マミ「!出たわね、使い魔!」

    まどか「なんなのこれ…」

    さやか「ヤバいよこれ、早く逃げよう!」

    マミ「そこまでよ!二人とも動かないでね!!」シュパアァン

    まどか「誰?」 さやか「変身した!?」

    62 = 1 :

    所詮使い魔だ、苦労することもなくあっさり倒すことができた
    暁美さんはまだ来ていないようだ

    さやか「なんだったんだ今の…」

    さくら「うおおお!格好いいデス!私、始めてマミさんが魔法少女とシテ戦う雄姿を見たのデスガ、感動しマシタ!!」

    まどか「マミさん…?」 さやか「魔法少女…?」

    マミ「二人とも、怪我はない?
       ……あっ…うぅっ、良かったぁ、やっぱり生きてるんだぁ…」グスッ

    まどか「ええっ!?あの、どうして泣いてるんですか!?あなたが助けてくれたから、何とか無事だったんですけど……」オロオロ

    さやか「えっと、大丈夫ですか?そっちの人も、とりあえず慰めてあげてくださいよ!」

    さくら「まあまあ、クヨクヨすんなよ」バシバシ

    さやか「えぇ~、適当だなぁ~…」

    二人がまだ生きていることは確認をしたから当たり前なのに、こうして会話をしただけで、思わず涙がこぼれた

    ここ数日何度も話しかけようと思ったが、ずっと勇気が出せずにいたままだったから

    結局今日二人を追いかけようやく話すことができて、やっぱり私は泣くことを止められなかった

    63 = 1 :

    ほむら「一体どういうことなの?QBもいないし、巴マミはそこで号泣しているし……」

    まどか「あ、ほむらちゃん」

    さやか「転校生まで!?っていうかなんなのその格好?コスプレ?」

    マミ「暁美さんも無事だったのね~~!」グスン

    ほむら「!?……どういうこと、どうして私の名前を知っているの?」

    まどか「ほむらちゃん、この人と知り合いなの?」

    ほむら「……いいえ、会ったことはないわ。その人の勘違いじゃないかしら」

    さくら「そうなのデスカ?マミさん?」

    マミ「……そうね…この世界では初めましてよね」フキフキ

    まどか「あの、もう平気ですか?」

    マミ「ありがとう鹿目まどかさん、それに美樹さやかさんも」

    さやか「どぇ!?なんであたしらの名前まで!?」

    64 = 1 :

    マミ『暁美さん、聞こえてるでしょう?』

    ほむら『……あなた、一体何者なの?本当に巴マミ?』

    マミ『勿論そうよ。私のことを知りたかったら、後で話しましょう……夜の見滝原公園で待ってるから』

    ほむら『その間に、二人を魔法少女に勧誘するつもりなの?』

    マミ『そのことは、とりあえず保留にしておきましょう。私から誘うつもりはないわ』

    ほむら『信じられないわ……一つだけ聞かせて。あなたは…私の敵なの?』

    マミ「味方に決まってるでしょう……」

    まどか「えっ?」

    マミ「いいえ、なんでもないわ。とりあえず、二人とも今日は家に帰った方がいいわよ」

    さやか「でも」

    ほむら「大丈夫よ二人とも、その人はあなた達の味方らしいから」

    さやか「いや、転校生に言われてもなんか信じられないっていうか…その前にこの状況について説明してよ!何がなんやらわけ分かんない!」

    65 = 1 :

    マミ「軽く説明すると……私達は魔法少女、世界に絶望を振りまく魔女を退治しているのよ」

    さやか「まっさかー……さすがに嘘ですよね?」

    まどか「でもさやかちゃん、さっきの見ちゃったら嘘とは思えないよ」

    さやか「そりゃまあ確かに……」

    マミ「信じるも信じないもあなた達次第よ
       どうしてももっと詳しく知りたかったら、明日放課後に、校門で待ってるから」

    ほむら「!やはりあなたは……」

    マミ「そこで全てを話してあげるわ……全てを、ね」

    ほむら「……あなたがそのつもりなら、私も容赦しないから」ヒュン

    さやか「あれ?転校生どこ行った?」

    さくら「コレはスゴイ!瞬間移動してしまいマシタ!魔法少女とは本当に面白いデスネ」

    まどか「ほむらちゃん…」

    66 = 1 :

    マミ「じゃあ、二人とも家まで送って行ってあげるから」シュパァン

    まどか「あっ、同じ学校の人だったんですね」

    マミ「ええ。見滝原中の三年生、巴マミよ。こちらが同じクラスの道明寺さくらさん」

    さくら「ドウゾよろしくお願いシマス」

    まどか「お二人とも先輩だったんですか…私、鹿目まどかです」

    さやか「あたし美樹さやかっていいます!って、なんだか私達のこと知ってる風でしたけど……」

    マミ「勿論知ってるわ。だって……」

    言いかけた口を閉じてしまった
    ここで未来から来た事を言うのはまだ早い、暁美さんとしっかり話し合ってからにしなければ

    マミ「それは秘密。明日、もしかしたら教えてあげるかもね」

    さやか「ええー、もしかしたらって何ですか!」

    マミ「いろいろと事情があるのよ。さ、二人とも帰りましょう!」

    67 = 1 :

    夜、見滝原公園

    マミ「あら、随分と早かったわね。じゃあ道明寺さん、悪いんだけど二人っきりにしてもらえないかしら」

    さくら「分かりマシタ、健闘をオ祈りしておきマス」スタスタ

    ほむら「……彼女は何者なの?夕方にも一緒にいたけれど」

    マミ「ふふ、ただの友達よ……そんなに殺気を放たないでよ、私は何も争うつもりはないのだから」

    ほむら「単刀直入に聞くわ…あなたは誰なの?」

    マミ「見滝原中の三年生巴マミ、QBと契約した魔法少女……と、ここまではあなたの知っている通りの巴マミよ」

    マミ「ただし、中身は私であって私じゃない……私は15年後の未来から来たの」

    ほむら「!?何を言ってるの……ふざけると容赦しないわ」チャキ

    マミ「一ヶ月後、この町にワルプルギスの夜が来るでしょう?」

    ほむら「そんなもの、調べればいくらでも知ることができるわ」

    マミ「あなたの能力も知っているわ、時間遡行の魔法よね?それに、時間停止ではとても私に勝ち目はない……」

    ほむら「…………」

    68 = 1 :

    マミ「ふぅ~、今になって暁美さんの気持ちがよく分かるわ
       確かに『未来から来た』なんて言っても全然信じてもらえないわね」

    ほむら「?そんなこと、私は言ってな――」

    マミ「私の世界では言ってくれたわ……魔法少女の、カラクリと一緒にね」

    ほむら「なっ!?」

    マミ「ソウルジェムは私達の魂の器。魔力が尽きるか絶望が溜まり完全に濁りきってしまえば、私達は魔女になる」

    ほむら「……QBに、聞いたのね…?」

    マミ「この世界のQBではないわよ…それに、実際に美樹さんが魔女になってしまうところも見たわ」

    ほむら「バカな…ありえないわ、そんなこと……そんなこと、不可能に決まってるじゃない!」

    マミ「暁美さんが今から一ヶ月後の未来から来た事も、どうして戻ってきているのかも勿論知ってるわ」

    ほむら「えっ…?」

    マミ「鹿目さんを救うため、よね」

    ほむら「…………」

    70 = 1 :

    随分と長い沈黙が流れた

    暁美さんは途中から俯いたまま、じっと動かなかった

    ほむら「……仮に…仮にその話が本当だとして、どうしてその話を私にするの?あなたの目的は何?」

    マミ「一つはあなたと同じ、一ヶ月後の悲劇を防ぐため」

    マミ「そしてもう一つは、暁美さん……」

    マミ「あなたともう一度お友達になるためよ」カチッ

    ほむら「……何を言ってるの?」

    マミ「少し、昔話をしましょうか…暁美さんは、もう覚えていないかもしれないけれど……」

    71 = 11 :

    ほむ!

    72 = 1 :

    ~~~~~~~~~~
    とある時間軸にて

    街は水に浸り建物はすべて崩壊して、元々そこに街など無かったかのような壊滅状態だった

    私は絶望に打ちひしがれながら、暁美さんが孵化しそうな鹿目さんのソウルジェムを破壊するところを見ていた
    やがて、顔をぐしゃぐしゃに濡らした暁美さんが私のもとに歩んできた

    泣いているせいなのか雨のせいなのか、声を聞くまでは分からなかった

    ほむら「あなたのソウルジェム…もはや濁りすぎていつ魔女になってもおかしくないわ」

    やっぱり、泣いていた

    ほむら「だから…そうなる前に私が、壊してあげる……」

    マミ「暁美さんは……暁美さんは、どうするつもりなの…?」

    ほむら「私は繰り返す…もう一度やり直す……だからきっと、この世界から私はいなくなるわ」

    マミ「そうだったわね…暁美さんなら、こんな結末を、変えられるのよね……」

    ほむら「早くして……これ以上は限界のはずよ」

    私は、そっとソウルジェムを差し出した

    73 = 1 :

    ほむら「必ず、次の世界ではこの結末を変えてみせるから……」

    マミ「ねえ、待って…………」


    マミ「グリーフシード、持ってないかしら?」

    ほむら「……無駄よ、これ以上生きていたって、あなたではとても」

    マミ「いいから!!!」

    ほむら「!」

    私に威圧されたのか、暁美さんは素直にグリーフシードを差し出してくれた

    マミ「私が美樹さんと佐倉さんのことで魔女になりそうだった時も、こうやってグリーフシードを渡してくれたわよね……」

    ほむら「あれは、ただあなたに魔女になられるよりは、ましだと思って……」

    マミ「だったら、さっさとソウルジェム撃てばよかったのよ……あなたなら簡単にできた」

    マミ「でもしなかった……」

    74 = 1 :

    マミ「魔法少女の真実を話してくれた時、初めは全然あなたのことを信じてあげられなかった……
       ごめんなさい、あなたは私達を信じて話してくれたのに」

    マミ「……あなたを信じてあげられなかったばっかりに、こんな…うぅっ…こんなことになっちゃって……」グスッ

    ほむら「……もういいの、その話は終わったことだから」

    マミ「だからね……今度こそ私は、あなたを信じてみたいの」

    マミ「あなたがどこか別の世界を救ってくれること、こんな結末を変えてくれることを」

    マミ「ひょっとしたら、何度も繰り返すうちに、誰も信じられなくなってしまうかもしれない…私のことも、当然ね……」

    マミ「それでも、私はあなたを信じることに決めたわ」

    ほむら「……なんで……もう、私が何をやっても…何をやってもっ、マミさんには関係なんてないのに……

    ほむら「どうして……どうして私を信じようとするの!?」グスッ

    マミ「……ありがとう。やっと皆みたいに呼んでくれたわね……私の名前を」

    75 = 1 :

    マミ「言ったでしょ?あなたと、あなたの救う世界を信じると絶対に決めたの
       そこに希望があるって信じてる限り、私はずっと生きていくから……」

    マミ「だから、もう泣かないで?それに、私のことは気にしないで……どうせあなたにとっては、もう終る世界だもの…」

    ほむら「ごめんなさい……ごめんなさい、マミさん……」

    私の胸元で泣きじゃくる暁美さんを撫でながら、私も上を向いて泣いていた

    マミ「さあ、もう行って……早くしないと、戻れなくなるんでしょ?」

    ほむら「はい…ありがとうございます……ごめんなさい、こんな結末になっちゃって……」

    涙を拭って、暁美さんは盾に手を掛けた

    ほむら「本当に、ごめんなさい」

    マミ「謝らないで?暁美さんのせいじゃないわ……私は大丈夫だから」

    マミ「いってらっしゃい…できれば、また皆と仲良くしてあげてね?」

    ほむら「……行ってきます……必ず、この結末を変えてみせます」

    カチリ、と音を立て、暁美さんは消えてしまった
    ~~~~~~~~~~

    76 = 11 :

    ほむぅ…

    77 :

    全メディア黙殺するぞ

    79 = 54 :

    うむ

    80 :

    ほむほむ

    81 :

    さるさんこわひ

    82 :

    ほむ

    84 = 11 :

    さるみたいだのう

    85 :

    人生やり直し物っていいな
    それにしてもさくらちゃんが良いキャラしてる

    86 = 1 :

    マミ「暁美さんは災害で行方不明扱いとなって、ずっとそのままだったわ」

    マミ「私の場合は、しばらく何もできないくらいひどい状態だったわ
       ご飯も碌に食べず学校にも行かず……ソウルジェムも結構危なかったわね」

    マミ「そんな状態にあっても、今もどこかで暁美さんは頑張ってる…あったかもしれない世界を守るために戦ってるって……」

    マミ「だから私も諦めなかった」

    マミ「何度も何度も死のうと思って、その度にあなたや鹿目さん達のことを思い出して……
       『あなたを信じる』、それが私の決意」

    マミ「それが、たった一つだけ最後に残った、道しるべだったの」

    ほむら「!…………」

    マミ「私の世界は変わらなくてもいい、ただ暁美さんが笑っていられる世界を見つけられればそれでいいって思ってきたの」

    ほむら「……そう…………そんなことも、あったのかもしれないわね」

    マミ「やっぱり、暁美さんにとっては気の遠くなるような昔のことだから、もう覚えてもらってないかな?……」

    マミ「暁美さんは、私の生きた15年よりも長く生きているの?」

    ほむら「さあ……数えるのなんて、途中でやめたから」

    87 = 1 :

    マミ「他の世界の私はどうだった?ちゃんと先輩っぽくやってくれてた?」

    ほむら「そうね……正直に言わせてもらうなら」

    ほむら「無理にまどか達を勧誘したり、まどか達の前で魔女に食べられてトラウマを植えつけたり、
        魔法少女の真実を知って発狂して佐倉さんを殺したり、私を殺そうとしたり……
        それはもうひどかったわ」

    マミ「あら……随分な言われようね」

    ほむら「全て事実よ」

    マミ「その様子だと……やっぱり私のことも信じられなくなっちゃったのかしら?」

    ほむら「ええ、あなたが取り乱すから信じるのを諦めようと思ったくらいだわ」

    マミ「……ふふっ、ホント、随分嫌われちゃってるのね」

    ほむら「……どうして笑っていられるの?あなたの言う通り、私はあなたをまだ信用していないというのに」

    マミ「可愛い後輩に多少嫌われたって余裕を見せる……それが大人の対応よ」

    マミ「それに私、暁美さんのこと結構好きだもの」

    ほむら「なっ!?」カァ

    88 = 85 :

    キマシタワー

    89 = 1 :

    ほむら「なぁなな何を言ってるの!?わた、私達は女の子同士であって、あなたのこと、を、けっ決してそんな風には……」アセアセ

    マミ「やあねえ暁美さん、好きっていうのはお友達としてって意味よ?
       ひょっとして……男女の好き、みたいなものだと思った?」

    ほむら「!?べ、別にそういうわけじゃ……」

    マミ「そうやって必死に否定するところがますます可愛いわね」

    ほむら「か、からかわないで!」

    マミ「あはは、ごめんなさい……ねえ、暁美さん」

    ほむら「な、何かしら…?」

    マミ「私、将来教師になって、眼鏡をかけるようになるの

    マミ「暁美さんに一度見せてもらった昔かけてたっていう赤い縁の眼鏡…あれにそっくりな……」

    マミ「それを見るたびに、あなたのことを思い出して、いろんなことを乗り越えてきた」

    マミ「私の世界ではみんな死んでしまった……
       でも、暁美さんは違うわ。私の世界の暁美さんと同じなのよね、ずっと」

    ほむら「私は……」

    90 = 11 :

    ほむぅ

    91 = 1 :

    マミ「私は暁美さんの味方よ」

    ほむら「っ…!」

    マミ「あなたがまだ私を信じてくれていなくても、いつまでも変わらず、あなたの味方だから…だから……」

    マミ「いつでも私を頼ってね?私は、ずっとあなたの先輩で、お友達なんだから」

    ほむら「マミさん…!」 ピピピピピ

    カッ

    ほむら「マミさん!マミさんっ!」ダキィ

    マミ「暁美さん!……ありがとう…私達、本当にまた、お友達になれたわね」グスン

    ほむら「うぁあぁああっ、うわあああぁっああぁあぁぁぁん!!」

    夜の公園で、二人抱きあって泣き続けた
    友達になれたことも勿論、一緒に戦える仲間ができて、本当によかった

    これからのことを二人で話し合っていけたら、

    それはとっても嬉しいことよね……と、思ってしまうのだ

    ━現在友達8人━

    92 = 1 :

    翌日昼休み

    ほむら「何かしら巴マミ?話って」

    マミ「あらあら、せっかく仲良くなれたと思ったのに、結構素っ気ない態度をとってくれるのね?」

    マミ「昨日みたいに、マミさんって呼んでくれてもいいのに」

    ほむら「別に、もう今の私に慣れてしまっただけよ」

    マミ「まあそれはいいとして……鹿目さんと美樹さんのことなんだけど、
       今日の放課後魔法少女のことを知りたがって私を待っていたら……」

    マミ「全て話そうと思うの」

    ほむら「全てって……まさか、ソウルジェムのことも?」

    マミ「勿論、QBのことも彼らの目的も……全て」

    93 = 1 :

    ほむら「それで彼女達が魔法少女を諦めると思っているの?私は何度かそうしたこともあった……」

    ほむら「でも結局、彼女達は叶えたい願いのために魔法少女を選んできたわ」

    マミ「そこなのよね……結局、なりたいかどうかは彼女達次第なんだから、私達が止められるわけじゃないのよね」

    マミ「二人の様子はどうだった?昨日のこと聞きたがってた?」

    ほむら「ええ勿論…やたら二人に話しかけられて、正直戸惑ったわ」

    マミ「やっぱりね……QBもいるし、これが運命ってやつなのかしらね……」

    94 = 1 :

    マミ「でも、できるだけ契約させないように頑張りましょう」

    ほむら「そうね……私も協力するわ」

    ほむら「ま………」

    マミ「?」

    ほむら「……マミさん」ボソッ

    マミ「!……ふふ、ありがとう暁美さん」

    ほむら「だから、その、私のことは…………」

    ほむら「…ほむらで、いいわよ……」カアァ

    マミ「あら……分かったわ、ほ・む・ら・ちゃん!」

    ほむら「――っ!?もう///やっぱりいつも通り暁美さんでいいわよ!」

    マミ「何よ、それじゃあ不公平じゃない?」

    ほむら「いいったらいいのよ!」プイッ

    95 = 11 :

    かわいい…

    96 = 1 :

    放課後、マミの家

    マミ「いらっしゃい、ゆっくりしていってね」

    まどか「お邪魔します……うわぁ素敵なお部屋」

    さやか「お邪魔しまーす……それにしても転校生までついてくるとは…今度こそバッチリ説明してくれるんだよね?」

    ほむら「そうね、そのつもりよ」

    さくら「マミさん、今日はアノ桜餅ハないのデスカ?」

    マミ「残念だけど、今日は別のやつよ」

    さくら「ソレは残念デス!まあ私は甘い物ナラ何でも大歓迎デスけどネ!」

    ほむら「マミさん、どうしてこの人までついてくるの?」

    マミ「心配しなくても、彼女も魔法少女のことは知っているし二人を誘うつもりはないはずよ」

    ほむら「そうだとしても、彼女は一般人じゃ……」

    マミ「それについては、また今度話してあげるわ……今日はそれよりこっちの話ね」

    97 = 1 :

    さやか「いよっ、待ってました!」

    マミ「魔法少女っていうのはね――」

    まずは一通り、魔法少女の表向きについて話す

    さやか「願い事をなんでもか~、金銀財宝とか不老不死とかあんなこともこんなことも!」

    まどか「それじゃあほむらちゃんも、ソウルジェム持ってるんだね」

    ほむら「ええ、これがそうよ……ただし、このソウルジェムには秘密があるの……」

    まどか「秘密?」

    マミ「ここからが、QBが語らない魔法少女の本当の姿……」

    ソウルジェムの性質、魂の器であることや魔女になることを話す

    まどか「そんな…なんてひどいことを……」

    さやか「それじゃあ、もうマミさんも転校生も、もうゾンビみたいなものだってことですか?」

    ほむら「……その通り、私達はもはや人ではないの」

    98 = 1 :

    マミ「信じられないようなら、これが私達の魂である証明をしてあげるわ」

    ほむら「!マミさん、まさか」

    マミ「ソウルジェムから100メートルほど離れてしまうと、私達は死んでしまうの……それをやってみせましょう」

    まどか「そんな、危ないんじゃ……」

    マミ「大丈夫よ、またこの手に戻ってくれば生き返ることができるから…暁美さん、私のソウルジェムをお願いね」

    ほむら「いいの…?」

    マミ「二人に同級生が死ぬところなんて、見せられないわよ」

    ほむら「……分かったわ、行ってくる」スクッ

    ガチャッ バタン

    さくら「マミさん、ちなみにモシ生き返られナカッタら試験終了となりマスノデあしからず」

    マミ「平気だってば、暁美さんはちゃんと戻ってくるわよ」

    さやか「そういえば、いつの間に二人とも仲良くなったんですか?なんか昨日に比べてフレンドリーというか……」

    マミ「それはきの――」

    99 = 1 :

    暁美さんの声が聞こえる
    朦朧とした意識が次第にはっきりしてきて、私は本当に死んでいたのだと知った
    そういえば、死んだのはこれが初めてだった

    当たり前ではあるけれど

    マミ「う、んっ…………ほら、この通り元通りに――」

    ほむら「マミさん!」ガバァ

    マミ「…って、あの、みんな平気?」

    まどか「あ、えっと、その……」

    さやか「マミさんの言うとおり、確かに死んでました……」

    マミ「そう…分かったでしょう?これが魔法少女なのよ……ソウルジェムが砕けるだけでも私達は死んでしまうの」

    さくら「うぅ、なんて可哀相なオ話なのデショウ…生きテテ本当に良かったデス」オイオイ

    マミ「あなたは知ってたでしょう……」

    さやか「なんでこんなこと非人道的なできるんですか!?その、きゅーべーとかいう奴は!」

    マミ「彼らには感情がないって、自分で言ってるからね」

    100 = 1 :

    マミ「これで分かったでしょう?あなた達が踏み込んではいけない世界なの」

    ほむら「マミさんの言う通りよ」

    さやか「でも、二人は契約したんでしょ?」

    ほむら「知っていたなら契約していなかったかもしれないわよ」

    まどか「そうだよね……こんな怖いことになるんなら、契約なんかしないよね」

    さくら「コノ星には、怖いもの見たさトいう言葉があるそうデスネ?」

    マミ「なんで今言うのよ!」

    マミ「でも確かに……人でなくなって、命の危険を冒してもなお叶えたい願いがあれば、話は別かもしれないけどね」

    ほむら「マミさん!?あなた――」

    さやか「あの!!魔法少女の戦い、見せてもらえませんか!?」


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