元スレ朋也「軽音部? うんたん?」2
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
451 = 162 :
ふと、秋山との会話を思い出す。
こんな俺にさえ、自信を持てと、そう言ってくれていた。
いいところを、見つけようとしてくれていた。
それも、無理にではなく、ごく自然にだ。
なら…一緒にいても、気疲れすることもなく、心から楽しめるかもしれない。
つまりは…つき合ったとしても、上手くいってしまうんじゃないかと…
そんな可能性を僅かに感じていた。
朋也(はっ…馬鹿か、俺は…)
なにがつき合ったら、だ。その仮定がまずありえない。
朋也(アホらし…)
とっとと寮に戻ろう…。
俺はポケットから手を出し、気持ちその足を速めていた。
―――――――――――――――――――――
452 = 161 :
5/5 水 祝日
春原「ああ、くそっ、つーか、なんでもう最終日になってんだよっ」
大人しく漫画を読んでいたと思ったら、なんの前触れもなく突如声を上げた。
朋也「そりゃ、時間が過ぎたからだろ」
春原「それなんだけどさ、僕、きのうの記憶がまったくないんだよね」
春原「っていうか、最後になにか汚いものが顔面に迫ってきたのはうっすら覚えてるんだけど…」
春原「そこから先がなにも思い出せないんだ」
精神が完全に崩壊しないよう、防衛本能が働いたのか、記憶障害を起こしていた。
春原「おまえ、なにか知らない?」
朋也「知らん」
知らないほうがいいだろう。
春原「くそぅ、どうも煮え切らなくて、気持ち悪いんだよなぁ…」
―――――――――――――――――――――
春原「なぁ、岡崎。なんか楽しげなイベントとかないの?」
春原「もう今日で終わっちまうんだぜ? ゴールデンな週間もさ」
453 = 162 :
朋也「じゃあ、ラグビー部の部屋のドアに落書きしてまわるか」
朋也「あいつら、遠征かなんかで出払ってるだろ、今」
春原「お、いいねぇ、おもしろそうじゃん。日ごろの鬱憤もはらせるし」
春原「なんか派手に書けるものあったかな、へへっ」
意気揚々と立ち上がる。
朋也「春原参上! って、スラム街のように赤いスプレーで書いてやろうな」
春原「って、なんで特定される情報まで書くんだよっ!」
朋也「いいだろ、別に。今寮に残ってんのなんて、おまえぐらいのもんだし、どっちみちすぐバレるって」
春原「じゃ、ダメじゃん。他になんかないの」
朋也「おまえの洗濯物と、ラグビー部の奴の洗濯物入れ替えるってのはどうだ?」
朋也「もしかしたら、下着を交換することで、立場が逆転するかもしれないぜ?」
春原「どういう理屈だよっ! つか、確実にボコボコにされるだろ、僕っ」
朋也「それを見越してのことなんだけど」
春原「おまえが楽しむだけのイベント考えるなっ!」
春原「ったく…おまえに訊いたのが間違いだったよ」
454 = 161 :
ぼやき、布団にダイブした。
春原「あーあ、暇だなぁ…」
がちゃり
声「よーぅ、居るかぁ、春原ー」
朋也(ん?)
ドアの方に顔を向ける。
朋也(あれ…)
春原「うわぁっ、ななんでおまえが…」
律「お、岡崎もいるみたいだな。丁度よかった」
部長だった。
澪「律、ノックぐらいしないか」
唯「ひぃ…ふぅ…歩くの早いよぉ、りっちゃん…」
梓「大丈夫ですか、唯先輩」
唯「うん、なんとか…」
その後ろからぞろぞろと他の部員も出てくる。
455 = 162 :
律「おい、おまえら、今からボーリング行くぞ」
春原「あん? ボーリングぅ?」
律「おう。早く準備しろい」
春原「なんかよくわかんないけど、急すぎるだろ、おまえ」
澪「ほら、やっぱりアポなしでいきなり来たから迷惑してるじゃないか」
唯「そうだよぉ、私だって熱海から帰ってきたばっかりで疲れてたのにぃ」
律「なぁんで保養地に行って疲れて帰って来るんだよっ」
梓「私だって今日はのんびりしたかったです」
律「夏でもないのに軽井沢なんて避暑地にいく中野家が悪い」
梓「どう悪いのかさっぱりわかりません」
梓「むしろ、TDLで三日間も遊んでた律先輩のご家族の方がおかしいです」
律「なんだとぉ? お土産あったのにぃ…おまえにはあげないからなっ」
澪「お土産? おまえにしては珍しいな」
律「ん? 欲しいかい? 興味あるかい?」
律「インドア派で、この三日間どこにも出かけず部屋に篭ってる内に髪が伸び放題になっちゃった澪ちゃんよぉ」
456 :
超大作wwwwww
>>1がんばれ
457 = 161 :
澪「引き篭もりみたく言うなっ! しかもそんな長い形容句をスムーズにっ!」
律「そういきりなさんなって…ほら、やるよ」
ごそごそとポケットから何かを取り出した。
律「フリーパスの残りカス」
澪「って、それがお土産なのか…」
律「そだよん」
澪「普通に要らない」
律「あ、そ」
ぽい、と投げ捨てた。
春原「って、僕の部屋に捨てるなっ!」
朋也「お前の部屋も、ゴミ箱も、そう大差ないんだから、許してやれよ」
春原「大違いだよっ! それじゃ、住んでる僕がゴミみたいだろっ!」
朋也「はははははっ」
春原「笑うなぁっ!」
律「アホなコントやってないで、早く準備しろって」
458 = 162 :
春原「待てよ。ムギちゃんはどうしたんだよ。そこが一番重要なのによ」
律「ムギはまだイタリーにいるんだよ。帰ってくるのは今日の夜らしいからな。諦めろ」
春原「うへ~、海外かよ、さすがムギちゃん…」
春原「でも、ムギちゃんがいないんじゃ、行く気にならないなぁ…僕も、そんな暇じゃないしね」
律「嘘つけ。んなだらしなく寝巻きでゴロゴロしてる奴に、予定なんかあるわけないだろ」
律「もしあったとしても、こんな美少女が誘ってるんだぜ? 当然こっちを優先するよな」
春原「美少女かどうかはともかく、そこまで言うんなら行ってやってもいいけどね」
律「ふん、内心めちゃくちゃうれしいくせに。ひねくれ者め」
春原「言ってろって」
ベッドから身を起こす。
美佐枝「あら…こりゃまた、珍しい光景だねぇ。春原の部屋に女の子が集まってるなんて」
春原「あ、美佐枝さん」
廊下側、部長たちの後ろから美佐枝さんが顔を覗かせる。
律「あ、こんにちは」
澪「こんにちは」
459 = 161 :
唯「こんにちは~」
梓「こんにちは」
美佐枝「はい、こんにちは」
春原「その子たち、そこのカチューシャ以外みんな僕の彼女なんだよ。すごくない?」
律「変な嘘つくな、アホっ! しかも、あたし以外ってどういうことだよっ」
春原「そのまんまの意味さ」
律「てめぇ…」
梓「あの、その節はお世話になりました」
美佐枝「ん? あー、確か…中野さん、だったっけ」
梓「はい、そうです」
美佐枝「あの時、岡崎とデートしてた子よねぇ?」
朋也(ぐあ…)
梓「なっ…」
唯「えぇ!?」
澪「えぇ!?」
律「え、マジで?」
460 :
追いついちまった…
>>1頑張れ
461 = 162 :
春原「へぇ、気づかなかったよ。おまえら、そんな仲だったんだ」
朋也「違うっての」
梓「相楽さん、違いますよっ! ほら、猫の件で一緒に居ただけじゃないですかっ!」
美佐枝「あーら、そうだったわねぇ。この歳になると物忘れが激しくていけないわぁ」
…絶対にわざとだ。
梓「なに言ってるんですか、十分お若いじゃないですかっ」
美佐枝「あら、ありがと。あ、そだ。今あの子、部屋にいるんだけど、みてく?」
梓「あ、はい、是非っ。律先輩、私ちょっと行ってきますんで」
律「ん、ああ…」
梓「それじゃ、失礼します」
言って、美佐枝さんについていった。
律「…で、今の人は?」
春原「美佐枝さんっていって、ここの寮母やってる人だよ。要するにおっぱいって感じかな」
律「変なまとめ方するなよ、変態め…まぁ、確かに胸は大きかったけどさ…」
澪「あの…岡崎くん、梓とデートしてたって、本当…?」
462 = 161 :
春原「お、そうだそうだ。おまえ、あの二年と仲悪かったのに、どんなテク使ったんだよ」
朋也「デートじゃねぇって。中野も否定してただろ。たまたま会って、それで、猫の飼い主探しを手伝ってたんだよ」
唯「あ、もしかして、あれかな? あずにゃんからメールきたことあったんだよね。飼ってくれませんかって」
律「それ、あたしにもきたわ」
澪「そういえば、私にも…」
唯「飼い主みつかったって言ってたけど、あの人のことだったんだね」
朋也「まぁ、そういうことだ」
春原「でも、美佐枝さんがデートと見間違えたってことはさ…さてはおまえ、チューしようとしてたなっ」
朋也「んなわけあるか、馬鹿。つーか、さっさと着替えろよ。行くんだろ、ボーリング」
春原「ん、そうだね。よいしょっと…」
おもむろにズボンを脱ぎ捨てる。
澪「ひゃっ…」
ばっ、と顔を背ける秋山。
律「って、馬鹿、まだあたしらがいるのに着替え始めんなよっ! しかも下からっ!」
部長は手で顔を覆い隠していた。
463 = 162 :
唯「かわいい柄だね、そのパンツ」
春原「だろ?」
が、平沢だけは平然と直視していた。
…やはりこいつは少し人とズレているんだろうか。
―――――――――――――――――――――
律「今日は絶対この前の借りを返してやるからな」
春原「はっ、できるかな…この町内会の鬼と呼ばれた僕に」
律「なんだそのだせぇ異名は」
春原「ださくねぇよっ! 地元で一番のボウラーだったからついた名誉ある称号だっ!」
律「地元? 小せぇなぁ…ま、おまえに世界の広さってもんを教えてやるよ」
律「この、16ポンドボールの生まれ変わりと呼ばれるあたしがな」
春原「ははっ、なるほど。でかい球体と、広いデコのことをかけて言われてるんだね。悪口じゃん」
律「違うわっ! ピンを倒しまくるからだっつーのっ!」
律「それくらいわかれ、このガーターの生まれ変わりがっ!」
春原「あんだと、こらっ」
騒がしいふたりを先頭に、一向はボウリング場を目指す。
464 = 161 :
朋也「ところでさ、平沢」
唯「うん? なに?」
朋也「今日は、憂ちゃんは一緒じゃないんだな」
唯「憂はお母さんと買い物にいってるからね~」
唯「お父さんたち、明日また仕事に戻っちゃうから、一緒にいられるのは今日までなんだ」
唯「それで、朝からずっとべったりなんだよ、憂は」
朋也「ふぅん…でも、おまえはよかったのか? 親と一緒にいなくて」
唯「行ってきなさいって、言われちゃったからね。友達は大事にしなさい~って」
朋也「そっか」
唯「うん。あと、和ちゃんも誘ったんだけど、今月は模試と中間があるから、勉強したいって断られちゃったんだ」
朋也「へぇ…真面目だな。さすが生徒会長」
唯「だよねぇ」
梓「…あ~あ、また岡崎先輩の最悪なクセが出てきましたね」
梓「こんなに女の子の比率が高いのに、まだ憂を欲しがるなんて…最低です」
澪「こ、こら梓…」
465 = 162 :
朋也「いや、ただいないのが気になっただけだからな…」
梓「どうせ、また憂にお兄ちゃんって呼ばせたかったんでしょっ!」
朋也(聞いちゃいねぇ…)
梓「…それなら、私だって、言ってくれれば…呼んであげるのに…」
朋也「あん?」
小さすぎて、そのセリフを聞き取ることができなかった。
梓「なんでもないですっ! 馬鹿っ!」
澪「梓、なんでそういつもつっかかっていくんだ」
梓「だって…」
澪「だってじゃありません。せっかく一緒に遊ぶんだから、仲良くしなさい」
梓「…はい」
あまり納得していないような面持ちだったが、それでも不承不承こくりと頷いていた。
朋也「すげぇな、秋山。後輩の躾け、上手いじゃん」
澪「そんなことないよ。ただ注意しただけだし」
梓「って、なにが躾けですかっ! 動物みたいに言わないでくださいっ!」
466 = 161 :
朋也「ああ、でも、猫だよ、猫。猫みたいな感じだよ」
梓「ね、猫ですか…まぁ、それなら…」
唯「私も、あずにゃんを躾けてみたい! ほら、あずにゃん、お手っ」
梓「な…ば、馬鹿にしないでくださぁいっ!」
ぽかぽかと殴られる平沢。
唯「うわぁん、ごめんよ、あずにゃん」
梓「このっこのっ」
平和な奴らだった。
―――――――――――――――――――――
カウンターで手続きを済ませ、シューズやボールなどの準備を終えて、ボックスにつく。
春原「よぅし、先発は僕からだ」
春原がアプローチに立つ。
春原「うおりゃああああっ」
思い切り助走をつけて…
春原「いっけ…っうぉわっ」
467 = 162 :
投げようとしたところで、指が抜けず、球といっしょに体が放り出される。
どすん!
春原「ってぇ…」
ぎりぎりファールラインを超えず、こちら側に倒れていたので、油まみれにならずに済んでいた。
球はゴロゴロと転がっていき、ガーターに嵌り、一本もピンを倒すことはなかった。
律「わはは、力みすぎだっつーの。つーか、ボールは自分に合ったの選べよなぁ」
春原「最近やってなかったからな…ブランクのせいだよ。次は華麗に決めてやるさ」
言って、ボールを選び直しに出た。
何個か手に持って確認すると、その中の一つを持ってくる。
春原「これでいいぜ…スペア取ってやるよ」
構える。
春原「らぁああっ!」
フォームを意識しすぎて、最終的にはJOJO立ちのようになって放っていた。
ごろごろごろ…がたん
再びガーター。得点は0。
律「だっせー、こいつっ! わはははっ」
468 = 430 :
もともとデレてるよりツンツンしまくってる子がデレると100倍可愛くみえるな
ツンデレ最高!! あずにゃん最高
469 = 460 :
ポケモンの孵化作業をしながらここをみてるのは俺だけじゃないはず
470 = 430 :
ついに寝落ちか? 良くやった やっと眠れるありがとう
471 = 162 :
春原「ちっ…オイルのコンディションが悪すぎるんだよ」
待機席に戻ってくると、乱暴に腰を下ろした。
澪「ドンマイ、春原くん」
唯「投げ方だけはストライクだったよ」
春原「おまえのはフォローになってねぇっての」
画面に表示された春原のスコアに0とつけられた。
次に、部長の枠が点滅していた。
律「ほんじゃ、次はあたしだな」
―――――――――――――――――――――
律「ふぅ…」
ボールを手前に持ち、集中している。
踏ん切りがついたのか、助走をつけた。
律「ほっ」
綺麗なフォームで投げ放つ。
ボールは勢いのある直線的な動きで、ど真ん中からピンを蹴散らしていった。
律「あ、くそ…」
その結果、端と端に一本ずつ残してしまっていた。
472 = 362 :
ねてんじゃねーよカス
473 = 161 :
春原「はは、こりゃどっちか諦めなきゃね。スペアは無理だよ」
律「ふん、どうかな…」
ボールが返却される。
それを手に取ると、再びアプローチに戻った。
律「む…」
助走をつける。
律「てりゃっ」
右端のピンに真っ直ぐ向かっていくボール。
ガーターすれすれで進んでいくと…
パコンッ パコンッ
春原「なっ…!?」
豪快に左端まで飛ばし、ピン同士がぶつかり合って倒れていた。
律「どうよ? 私のピンアクション。すごくない?」
唯「りっちゃんすごぉ~い!」
澪「昔から得意だよな、それ」
律「まぁねん」
474 = 162 :
梓「いつもはおおざっぱなのに…変に器用なんですね。それをドラムにも生かしてくれればいいのに」
律「なんか言ったかぁ? あ~ずさぁ?」
梓「いえ、なんでもありません」
春原「まぁ、ビギナーズラックってやつだね、ははっ」
律「ビギナーでもねぇし。ジツリキよ、ジツリキ。運などとは絶対に言わせない。絶対にな」
澪「なにファイティングポーズとってるんだ、律」
律「いや、なんでも。それよか、次は澪だろ? いってかましてこいよ」
澪「ん、私か…」
―――――――――――――――――――――
澪「………」
静かにレーンの先を見つめる。
そして、軽く助走をつけた。
澪「ほっ…」
ボールがリリースされる。
回転がかかっているのか、えぐるようにして、若干横からピンに突っ込んでいった。
パコーンっ
475 :
模範的な投稿態度だ
476 = 161 :
投下ミスとか大丈夫俺?不自然な箇所とかなかった?今のとこok?
477 = 162 :
見事すべて倒し、ストライクを取っていた。
球威こそなかったが、入っていく角度がどんぴしゃだったのだろう。
唯「うわぁ澪ちゃんすごいねっ! さっきのりっちゃんが霞んで見えるよっ」
律「な…おま…」
澪「あはは…」
照れたように、ぽりぽりと頬をかいていた。
唯「りっちゃん、褒めた分の労力を返してよっ」
律「なんだよ、あたしも十分すごかったってのっ」
梓「澪先輩、上手ですね」
澪「たまたまだって」
朋也「たまたまで回転なんかかけられないだろ」
春原「だね。やるじゃん、秋山」
澪「あ、あはは…ありがとう」
澪「あ、そ、そうだ、次は岡崎くんだよ」
朋也「俺か…」
あんな快挙の後では、ハードルが上がったような気がして、なんとなくやり辛い…。
478 = 161 :
―――――――――――――――――――――
結局、俺は普通に投げ、そこそこ倒し、なんのトラブルもなく普通に順番を終えた。
―――――――――――――――――――――
梓「なんか、すごく地味でしたね」
待機席に帰ってくると、開口一番そう口にする中野。
律「だよなぁ。なんかイベント起こしてくれなきゃ、つまんねぇよ」
朋也「俺にそんな期待するな…」
春原「間違って隣のレーンに投げちゃったぁ、とかすればウケたのにな。残念だったな、岡崎」
それはおまえの役目だ。しかもシャレになっていない。
唯「確かに、全然おもしろくなかったけど…気にしちゃだめだよ? それが岡崎くんの持ち味なんだから」
澪「うん、気を落とさないでね、岡崎くん」
慰めの皮を被った追い討ちをされていた。
朋也「俺のことはいいんだよ…次、中野だろ? いけよ」
梓「じゃあ、私も岡崎先輩に倣って、頑張って盛り上げてきますね」
にこやかに皮肉を言い残していった。
479 = 162 :
朋也(くそ…)
―――――――――――――――――――――
梓「………」
ボールを持ち、真剣な眼差しで正面を見据える。
その小さい体と、それに合わせた小さいボールだったが、妙な迫力があった。
梓「……っ」
助走をつける。
梓「えいっ」
投げ放つ。
途中まではレーンに乗っていたが、次第にガーターに寄っていき、すとん、と落ちた。
朋也(なんだ、ガーター…)
朋也(ん?)
突如、ガーターから復帰し、ピンを弾き出すボール。
倒した本数もそれなりにあった。
律「おお、すげぇ…今の狙ってやったのか?」
梓「はい、これは私の持ちネタの一つなんです。まぁ、あくまでネタですから、実利に乏しいんですけど」
唯「おもしろい技もってるねっ、あずにゃん」
480 = 430 :
問題ない続けたまえ
481 = 161 :
春原「なかなかやるじゃん、二年もさ」
澪「あんなの見たことないな…すごいんだな、梓は」
梓「ありがとうございます」
優越感たっぷりに俺を見下ろしてきた。
朋也「………」
正直、敗北を認めてしまっている自分がいた。
―――――――――――――――――――――
その後、中野は順調に残りのピンを倒し、スペアを取っていた。
まぁ、あんな離れ業をこなすだけの技量があるのだから、普通にやればわけないだろう。
唯「最後は私だね」
梓「頑張ってください、唯先輩」
唯「やるよぉ、私はっ。ふんすっ」
意気込み、ボールを持ってアプローチに上がった。
朋也(大丈夫かな…)
その足取りがふらふらとおぼつかないことに少し不安を覚えた。
唯「よぉし…」
482 = 162 :
構えることもなく、ぱたぱたと小走りで助走をつける。
唯「うわっ…」
朋也(あ…)
なにも無いはずなのに、足をつっかえさせて転けていた。
ボールが床に落ち、ゴン、と鈍い音がする。
朋也「大丈夫か、平沢っ」
すぐに駆け寄っていく。
ボールが落ちた拍子に、どこかにぶつけていないだろうか…それが心配だった。
唯「うん、平気だよ…」
朋也「そうか…」
強がりで言っている様子はない。ただ転んだだけで済んだようだ。
大きな怪我もなく、ほっとする。
律「唯、大丈夫か!?」
唯「だいじょうぶいっ」
やや遅れて部長たちもやってきた。
梓「はい、岡崎先輩、唯先輩から離れましょうねっ」
朋也「あ、おい…」
483 = 161 :
ぐいぐい服を引かれる。
朋也「って、なについでに手についた油拭いてんだよっ」
梓「あ、無意識にやってました。すみません」
どんな深層心理だ。
澪「どこか痛むところないか?」
唯「全然大丈夫だよっ。気にしないで、ノーダメージだから」
澪「そっか…なら、よかったよ。不幸中の幸いだな」
律「まったく、おまえは…いつも心配かけさせやがって」
唯「えへへ、ごめんね」
春原「とろいなぁ、おまえ」
唯「そんなことないよっ! めちゃ機敏だよっ!」
春原「んじゃ、こけんなよ」
唯「こけてないよっ。受身取ってるからねっ」
澪「それは、こけてから取る動作なんじゃないのか…」
律「はは、まぁこんな冗談が言えるくらいだから、本当に大丈夫なんだろうな」
484 = 162 :
―――――――――――――――――――――
平沢の無事が確認できたので、皆席に戻っていた。
春原「つーかさ、岡崎。おまえ、すげぇ速かったな。一番に走ってったし」
律「あー、あたしもそれ思ったわ。やっぱ、愛しの唯ちゃんが心配だったのぉ?」
朋也「なにが愛しのだ。単に俺の足が速かっただけだろ」
春原「僕より速いっていうのかよっ!!」
朋也「いちいち変なところに食いついてくるな」
律「でも、めちゃ顔面蒼白になってたじゃん。転んだだけであそこまでなるかぁ、普通?」
朋也「嘘つけ。俺は血色はいいほうだ。つーか、おまえらだって駆けつけてただろ」
律「そうだけどさ、なんか、あんたは心配の度合いが違ったっていうか…」
春原「彼女を心配する彼氏みたいだったよね」
律「うんうん、それだわ、まさに」
朋也「こんな時だけ徒党を組むな。思い出せ、おまえらは仲が悪かったはずだ」
律「お、話題を逸らしに来ましたなぁ」
春原「こりゃ、なんか隠そうとしてる本心があるね」
485 = 161 :
朋也「ねぇっての…」
律「うひひ、これは今後が楽しみですなぁ」
春原「なんか進展したら、すぐ報告してくれよな」
朋也「なにも起こらねぇよ…」
悪巧みする悪人のような顔つきで邪推し、盛り上がり始める春原と部長。
朋也(ったく…)
つんつん
袖を引っ張られる。
朋也「ん…?」
梓「…本当のところはどうなんですか」
朋也「あん? なにがだよ」
梓「だから、唯先輩のことです」
朋也「おまえまで、んなこと訊いてくるのかよ」
梓「だって…すごく大事にしてるし…」
憤慨してくるのかと思ったが…意外にも、しゅんとなってしおれていた。
よほど平沢を取られたくないんだろう。
486 = 162 :
澪「私も、知りたいな。岡崎くんが唯をどう思ってるか」
朋也「って、おまえもかよ…」
そんなに興味を引くことなんだろうか…。
梓「澪先輩…」
澪「………」
朋也「俺は、別に…」
朋也「………」
好きじゃない…とは、言えなかった。
俺は…
唯「みんなひどいよ~、私投げ終わったのに、なにも声かけてくれないのぉ?」
のんきな声と共に平沢が戻ってきた。
全員の目が向く。
律「おう、悪い悪い。で、どうだったんだ、結果はさ」
唯「えへへ、それがね…」
ぱっ、と画面がちらつくと、平沢のスコアに得点が表示された。
…1点。
律「おま…一本だけ倒したのか…」
487 = 161 :
唯「うん。やっぱり、難しいね、ボーリングは」
律「いや、逆にすごいぞ、一本だけなんて…」
春原「ははっ、こりゃ、平沢のドベで決まりかもね」
朋也「今はおまえが最下位だろ」
春原「はっ、そんなの、すぐにひっくり返してやるさ」
一巡し、また春原に順番が回ってくる。
春原「おし、やってやるぜっ」
律「気合だけは一人前なんだよなぁ、空回りするけど」
春原「うっせー、ボケ」
唯「あはは、頑張って~春原くんっ」
ゲームが再開される。
俺はそのタイミングに救われた心地がしていた。
そう…平沢のことが好きじゃないなんて、心にもない事、口に出さずに済んだからだ。
つまり俺は…やっぱり、好きなんだ。平沢のことが。
朋也(いつからだったんだろうな…)
俺自身、正確にはわからなかった。
けど…もう、ずっと前からだった気がする。
それが今、ようやくはっきりした。
488 = 162 :
こんなキッカケでしか気づけないなんて…自分のことながら、滑稽だった。
朋也(はぁ…)
俺は平沢の横顔をじっと見つめた。
朋也(変な奴だよな…可愛いけど)
唯「ん?」
目が合う。
唯「…えへへ」
朋也「…えへへ」
唯「ぷふっ、岡崎くんが、えへへって…」
朋也「悪いか」
唯「いや、かわいいなって…あははっ」
朋也「そっかよ…っ、痛っつ…」
ふとももに鋭い痛みが走る。
梓「なに目の前でいちゃついてくれてるんですかっ」
中野につねられていた。
489 = 161 :
朋也「別にんなこと…秋山、こいつを止めてくれ」
澪「…梓、ちょっと力が足りないんじゃないか?」
朋也「え?」
梓「そうですね」
ぎゅうっ
朋也「あでででっ! って、なんでだよっ」
同時にそっぽを向く秋山と中野。
朋也(なんなんだよ…)
秋山まで悪乗りするなんて…わけがわからなかった。
―――――――――――――――――――――
唯「うぅ…手がベタベタするよぉ…」
梓「唯先輩、手洗ってこなかったんですか」
唯「うん、自然乾燥がいいって、テレビで高田純次さんが言ってたから」
梓「それは信じちゃだめですよ…発言の後、スタジオに笑いが起こってませんでしたか?」
唯「ん? そういえば…」
490 = 162 :
梓「だったら、それはただのネタですから」
唯「そっかぁ…くそぉ、あの野郎ぉ…」
梓「大御所芸能人を、一般人があの野郎呼ばわりしたら駄目ですよ…」
梓「とりあえず、ティッシュあげますから、これで拭き取ってください。ちょうどそこにゴミ箱もありますから」
唯「ありがとう、あずにゃん」
俺たちは4ゲームこなし、ボウリング場を後にしていた。
総合順位は、1位秋山、2位中野、3位部長、4位春原、5位俺、6位平沢だった。
1位と2位のふたりは、下位とは大差をつけての高得点争いをしていた。
接戦の末、勝負を制して王者に輝いたのは秋山だった。
続く3位と4位、部長と春原は、妨害工作が入り混じる、抜きつ抜かれつの泥仕合を演じていた。
そして今回一枚上手だったのは部長の方だった。
続く5位と6位、俺と平沢は、ただただ平凡に順番を回していったのだった。
律「おい、負け原、頭が高いぞ。もっとひれ伏して、地面に近い位置をキープしろよ」
春原「ざけんなっ、ゲーセン勝負じゃ、僕に軍配が上がってたんだから、これでやっと対等になれたんだろっ」
律「そんな昔のこと覚えとらんわぁっ! 男なら、いつだって今日を生きてみろよっ」
春原「くそぉ…一理あるな…」
あるのか。
律「んじゃさ、すっきり勝てたことだし…次はカラオケ行ってみよか」
491 = 161 :
唯「あ、いいね、カラオケっ」
梓「って、まだ遊ぶんですか?」
律「当然。あたしたちのゴールデンウィークは始まったばっかりだぜ」
梓「今日で終わりですけどね…」
澪「…カラオケは、やめにしないか?」
律「なんでだよ?」
澪「だって…恥ずかしいし…」
律「なにいってんだよ、今更。もう散々ライブで人前に立って歌ってるじゃん」
澪「唯がメインボーカルだろ…私は隣で相槌打ってたり、ちょっとハモったりするだけじゃないか」
律「んなわけないだろ…1曲まるまる歌ってたこともあったぐらいだしな」
唯「私が喉やられちゃってた時と、風邪引いちゃってた時だよね」
律「そうそう」
澪「でも…カラオケは採点機能とかあって、厳しい評価下されるわけだし…」
律「ええい、まどこっろしいわっ! 来週にはライブやるんだから、今から特訓しとくぞっ」
律「いくぞ、ゴーゴーっ!」
492 = 162 :
唯「おーっ」
先頭に立って歩き出す部長と平沢。
流されるように、俺たちもその後に続いていく。
春原「ふん、僕の美声で、幼かったあの日の匂いを思い出すがいいさ」
律「なんだそりゃ。おまえの歌唱力で想起される情景なんか、台所の三角コーナーぐらいだろ」
春原「あんだと、こらっ」
またも騒ぎ出す。疲れを知らない奴らだった。
澪「はぁ…」
秋山はあくまで気が乗らないようで、ため息をついていた。
―――――――――――――――――――――
春原「てめぇ、勝手に予約消すんじゃねぇよっ」
律「あんたが連続して入れるからだろっ! しかも同じ曲ばっかりっ!」
春原「ボンバヘッ! はどれだけ続いても盛り上がるんだよっ!」
春原「つーか、どさくさにまぎれて、割り込みいれてくるんじゃねぇよっ」
律「あ、消すなっ! 馬鹿っ」
個室に入ると、このふたりはすぐにリモコンを手にして、互いの予約を打ち消し合っていた。
493 = 161 :
春原「はぁはぁ…くそ…」
律「はぁ…しつけぇ、こいつ…」
たららん らんらん らんらんらんらん♪
室内になんとも締まらない音楽が鳴り響く。
春原「あん?」
律「あ…」
唯「えへへ」
平沢が端末に手動で直接入力していた。
マイクも手にしている。
唯『だんごっ だんごっ…』
歌いだす平沢。
律「うわ、やられた…意外と策士だな、唯」
春原「おまえが邪魔しなきゃ、今頃僕がボンバヘッ! でスタートダッシュできてたのによ」
律「一曲だけなら文句はなかったってのっ」
唯『みんな、みんな、合~わ~せ~てぇ百人、家族~…』
律「しっかし、一発目から、だんご大家族かよ…」
494 = 162 :
梓「唯先輩らしいです」
澪「唯、好きだもんな、だんご大家族」
春原「ふぅん、変な趣味してんなぁ」
唯『みんなも一緒に歌おうよっ! 赤ちゃんだんごは、いつも、幸せの中で…』
律「ははっ…へいへい」
部長も歌いだす。
続き、秋山も、中野も一緒に歌出だした。
そして、俺と、春原さえも控えめにだが、口ずさんでいた。
とても高校生がカラオケでやるようなこととは思えない。まるで、お遊戯会の合唱のようだった。
唯『…ふぅ』
曲が終わる。
唯「いやぁ、やっぱり、だんご大家族だよね」
律「まぁ、たまには悪くないな、だんごも」
唯「いつだっていいものだよ、だんご大家族は」
律「はいはい」
和やかな空気。
しかし…
495 = 161 :
春原『ボンバヘッ!』
ぶち壊すような春原のシャウト。
同時、流れ出す歌謡ヒップホップ。
律「げっ、いつの間に…」
春原『ボンッボンッボンバヘッ! ボンボンボンバヘッ!』
律「ボンバヘッしか言ってねぇし…あ、そだ。採点オンにしなきゃな」
画面に採点が入ったことを知らせるテロップが流れた。
春原の声に気合が篭る。
澪「ええ!? 採点はなしにしてくれっ」
律「ああ、おまえの時だけ切るから、安心しろ」
澪「ほんとだぞ? 不意打ちとか、するなよ?」
律「わかってるって」
―――――――――――――――――――――
春原『おしっ、どうだ!』
曲が終わり、採点が始まる。
デフォルメされた動物キャラたちが、なにやらひそひそと会議をしている。
だらららら だん!
496 = 162 :
10点 10点 5点 6点 11点 合計…42点!
悲壮感漂うBGMを背景に、キャラクターたちが狂ったように得点フリップを叩き壊していた。
春原『え゛ぇ゛!? マジかよっ!?』
律「わはは、ショボっ」
春原「最初から入ってなかったから、その分引かれてんだよ、絶対っ」
律「んなわけあるかいっ。もしそうだったとしても、超序盤だったし、変わんねぇって」
春原「くそぅ…こんなはずじゃ…」
律「次はあたしだな」
画面が変わり、次の曲のタイトルが大きく表示される。
『Oh!Heaven』とあった。
律『んっん…あーあー…』
喉の調子を整える部長。
ややあって、背景映像と前奏が流れ始める。
なんとなく聞いたことがあるメロディ。
朋也(なんだったっけな…)
頭を抱えて記憶を辿る。
確か、昔あったドラマで使われていたような…。
497 = 161 :
律『ダメなぼくと知ってても~いつもそばにいたんだねぇ~』
やっぱりそうだ。実際に歌を聴いて確信した。次いで、ドラマの内容も思い出す。
天使から与えられる試練をクリアできなければ即死亡…そんな設定の物語だった。
部長もまた、ずいぶんと懐かしい選曲をしたものだ。
春原「む…」
春原にも心当たりがあったんだろうか。
画面を凝視していた。
春原「おおっ…」
律『うっ…』
澪「はうっ…」
朋也(ああ…そういうことか)
画面の中で男女がもつれ合ってベッドに入っていた。
春原が熱心に見入っていたのは、この展開を予見してのことだったのだ。
というか、なぜこういうアダルトなイメージ映像が用意されているんだろうか。
完全に曲調とミスマッチしていた。
律『っ…長い夜も越えてみようよぉ~…』
部長の声が裏返る。ボリュームもどんどん尻すぼみしていった。
春原「ははっ、長い夜だって。意味深だねぇ」
498 = 162 :
律『う…うっせぇ…』
その後も映像がループし続け、失速した勢いを取り戻すことはなかった。
律『うう…くっそぉ…』
採点が始まる。
だらららら だん!
18点 15点 16点 12点 14点 合計…75点!
春原「うわっ、中途半端だな。褒められもしないし、けなし辛いしさぁ」
律「アクシデントさえなけりゃもっと高かったってのっ」
難癖をつけて体裁を保とうとするその姿が、なんとなく春原と被って見えた。
律「くしょー…」
画面が入れ替わる。
次の曲…『Last regrets』。聞いたことがない曲名だった。
澪「り、律、早くオフにしてくれっ」
律「あー、はいはい」
採点が切られる。
そして、流れ出す前奏。かなり澄んだ音だった。
499 = 161 :
澪『ありがとう 言わないよ ずっとしまっておく…』
透明感のあるメロディ。歌詞も綺麗だった。
秋山の透き通った声も相まって、一層まっさらに思えた。
ずっと静かに聴いていたい。そんな歌だった。
春原「ヒューッ!」
空気を読めない男が一人。
にこやかにマラカスを振っていた。
こいつに情緒や風情を理解しろという方が無理な話なのかもしれない。
―――――――――――――――――――――
澪「…はぁ」
歌い終える。
唯「やっぱり澪ちゃん上手いね」
梓「音程が完璧です」
澪「いや、普通だって…」
律「今回のライブは澪がメイン張ってみるか?」
澪「や、やだよ…」
言って、腰を下ろす。
500 = 162 :
朋也「採点つけとけばよかったのにな。かなり高得点だったんじゃないか」
澪「そ、そんなことないって、絶対…」
朋也「俺はそれくらい良かったと思うけど」
澪「そ、それは、ありがとう…」
もじもじとして、顔を伏せてしまう。
ぐしっ
足に重み。
朋也「って、なに踏んでんだよ」
梓「あ、すみません。特に理由はないです」
もはや言いわけを考えることさえ放棄していた。
律「あん? なんだ、この『はっぴぃにゅうにゃあ』って。梓か?」
梓「あ、はい。私です」
澪「梓、マイク」
梓「どうも」
マイクを受け取る。
そして、音響機器からコミカルな音楽が流れ始めた。背景映像は…アニメ?
みんなの評価 : ★★★×4
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