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    元スレ朝倉「ただ月が綺麗だったから…」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - 佐々木 + - 国木田 + - 朝倉 + - + - 涼宮ハルヒの憂鬱 + - 超感動巨編 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    401 :

    もどかしいな・・・しえ

    402 = 348 :

    それ以外の言葉を探しても…すぐに会いたい、の感情以外が出てこない

    キョン「じゃあ行くよ…またな」

    俺はそのまま電車に乗り込む

    …突然、電車が動かなくなって出発できなければいいのに

    毎回そんな下らない事を考える

    それでも、電車は動いてしまう
    窓の外では、涼子が小さく手を振ってくれている

    これも…何度か見ている、つらいビジョンだ

    俺と彼女の距離が、また段々と遠くなる…

    そして、すぐに彼女からメールが来る

    朝倉『わがままなのはわかってる。でもキョンに会いたいよ…会いたい……』

    403 = 348 :

    別れてから1分のメールでこんな事を言われても…正直困ってしまう

    ただ、自分も会いたい気持ちだけが…無駄にぶり返されてしまうだけだ

    キョン『ああ…俺も会いたい。でも今は離れるしか無いんだよ…』

    ―ピリリリリ

    涼子『無理なのはわかってる…でも、会いたい…ごめんね、変な事言っちゃって…』

    以前の謹慎命令が無ければ、俺は次の駅で乗り換え引き返していただろう

    404 = 348 :

    でも今は…そのまま電車に乗って、元の街に帰っていくしかない…

    キョン(ああ…遠距離ってつらいんだな……)

    改めて…そんな事を考えてしまう

    この頃からだろうか…

    俺たちの気持ちの中に変な感情が生まれだしたのは

    付き合い始めた頃とは絶対違う…

    少し歪んだ気持ちの何かが…

    405 = 348 :

    キリがいいので休憩

    次からは2年生になります

    支援してくださる方、本当にありがとう

    その一言だけで、書こうという源になります

    406 :

    おいおい

    407 = 401 :

    >>405
    ゆっくり休んでくださいな

    409 :

    把握した
    東大の五月祭いてくるから、それまでに
    話が進んでるといいなぁ~

    411 :

    せっかくだけどまとめて透過してくれないかな
    タクシーやら正月のくだりのつまらないのにだらだら時間かけて小分けされるとなえる

    412 = 410 :

    うわ……

    413 = 348 :

    さるよけのためもあって、まとめてこのペースなんですよね

    申し訳ないです

    414 = 411 :

    サルよけなら保守組ががんばればよいことですぞ

    415 :

    ちょっと気になったんだが
    キョンがうまいモン食ってほっぺたポンポンするのって原作の設定?

    416 = 415 :

    と思ったら>>59で答えが出てた
    大学リア終の俺には少々キツい内容だったがおもしろかった

    417 = 372 :

    おはよう
    支援

    418 = 390 :

    結局週末をこのスレで過ごしてしまったぜ

    でも支援

    420 :

    キョン「明日からまた学校かよ...」
    の著者とかぶる

    421 = 363 :

    お昼だー

    422 = 348 :

    正直、5~10分で一文の、今のペースが自分には精一杯なんですよね


    改行おさえて、ギチギチに文章詰め込むのも苦手ですし…

    なるべく、1回の投稿で改行ギリギリペースでやってみるのでそれで勘弁して下さい

    まだ出かけてるんで、あと1~2時間で

    423 = 372 :

    保守は任せておけ

    424 = 372 :

    あげ

    426 :

    落ちんな!

    427 :

    朝倉派の俺にはかつてない良スレ。
    期待してる。しえん。

    431 = 348 :

    保守ありがとうございました


    >>420
    拝見しました。言い回しや文が確かにちょっと似てますね



    保守ありがとうございました



    2年生4月

    短い春休みが終わり…入学式の季節だ

    俺も涼子も、学校が始まりほんの少しだけ寂しさが埋まった…ように思えた

    ハルヒ「おはよう、キョン」

    キョン「ん…よう、ハルヒか。久しぶりだな」

    ハルヒ「…そうね、アンタが最近活動に来ないから、余計そう感じるわね」

    最近、休日に運悪く予定が重なってしまう事が多く、よくSOS団の活動を休んでいた

    キョン「こっちも、忙しいんだよ。平日の活動は参加してるだろ?」

    ハルヒ「土日の活動が本番でしょ? おかげで不思議探索も、滞り中よ」

    432 = 348 :

    キョン「…悪かったよ」

    俺の中でも、優先順位がある

    今は涼子が一番にいる…それだけだ

    みんなにも、少しずつだが涼子の事は色々と話している

    理解はしてくれているが…やはりたまに一人欠員が出るのは、微妙な心情なんだろう

    特に目の前の団長にとっては

    ハルヒ「…全く、あんたはいつも……」

    キョン(ああ…涼子に会いたいな…今頃何をしているんだろうか…)

    もうハルヒの言葉はあまり耳に入っていなかった

    433 = 426 :

    嫌な予感しかしてこないぜ

    434 = 348 :

    4月 佐々木

    久しぶりの学校…外の風はとても暖かい

    佐々木「好きだな、この空気…」

    太陽が眩しい…一人学校への道を歩く

    その前を歩いている人の中に…朝倉さんの後ろ姿を見つける

    佐々木「…や…」

    朝倉「はぁ…キョンに会いたいな…」

    佐々木「…相変わらず、キョン一筋みたいだね」

    朝倉「あ…佐々木さん、お…おはよう…びっくりしたわよ」

    佐々木「おはよう。驚かせてしまったかな、ごめんごめん」

    朝倉「ううん、大丈夫。今日は暖かいわね…学校に行くのも楽しみだわ」

    佐々木「そうだね…また同じクラスになれるといいね」

    朝倉「そうね、休み時間でいちいち教室移動するのも面倒だもんね」

    …以前にあんな事があっても、彼女は変わらずに接してくれる

    もちろん、恋愛的な進展は何も無いけど…

    435 = 348 :

    佐々木(諦めきれないけど…でも、彼女達の仲を壊す事はできないよね…)

    これが以前からの正直な気持ちだった

    今は…友達として彼女を見守っていられれば…

    朝倉「でね…この前キョンに会って…料理作ってあげたのよ」

    胸はずっと痛いけど…少なくとも、笑う彼女の姿を側で見られる

    佐々木(これだけは…唯一キョンに勝っている事だから、ね)

    言い聞かせるように、言葉を繰り返す

    気持ちが彼女の近くにいられなければ、意味はないってわかっているのに

    佐々木(…まったく、精神病だよ本当に)

    そんな自分に少し苛立ちを覚えながらも、私は彼女の隣にいる

    学校に着くと、私たちはまた同じクラスだった

    佐々木(彼女と一緒に笑える日々が…また始まるのね)

    それだけが、何だか虚しくて嬉しかった…

    436 = 415 :

    日曜の夕方に見るもんじゃねぇなコレ・・・(´;ω;`)

    437 = 348 :

    4月後半 キョン

    新しい…と言ってもあまり変わりの無いクラスにも慣れ、俺はまたいつもと変わらない日常を過ごしていた

    今夜も涼子との電話…これだけが平日の楽しみだ

    キョン『…そう言えばどうだ、そっちの新しいクラスは?』

    朝倉『んー、あまり人が変わらなかったから特に何もないわね。あ、佐々木さんも一緒よ』

    キョン『佐々木か…あれから何かあったか?』

    朝倉『ううん…いつも通りよ。よく話してくれる、いいお友達』

    キョン『お友達ねぇ…まあ、何もないならとりあえず安心だ』

    朝倉『うん、何かあったらちゃんと言うわよ』

    キョン『そうだな…』

    いつもの彼女との会話…でも、今回はちょっと違った

    438 = 348 :

    『―バタン』

    『…また電話してるのか!』

    受話器越しに…扉の開く音と、男の怒鳴る声…

    朝倉『…お父さん…勝手に部屋に入らないでよ!』

    朝倉『お前、最近の電話代がどれだけかわかってるのか!』
    お互いの大きな声が電話から響いてくる…電話代の事は、俺も耳が痛い

    朝倉『ちゃんと自分で払ってるじゃない! それで何が悪いのよ!』

    朝倉『そういう問題じゃないんだ…いい加減にしろ!』

    …ブツッ

    …ツー、ツー

    そして、電話は一方的に切れてしまった

    父親に切られた事は容易に想像ができた

    439 = 348 :

    ただ張るだけで大丈夫な部分は比較的すぐ貼れるんですが…

    手直しある部分はどうしても時間かかるので、先にすいません



    受話器の向こうでは、俺には何もする事ができず…

    彼女に電話をもう一度する事も…やはり躊躇われた

    時間はもう2時を過ぎた

    高校生には、ちょっとした夜更かしの時間だ

    そろそろ限界だ…おやすみメールだけしておくか

    キョン『涼子大丈夫か…?俺はもう休むけど、平気になったらまた連絡してくれ。じゃあ、おやすみ。好きだよ涼子』

    メールを送ったが、不安は残ったままだ…

    …とりあえず眠る事にした

    キョン(おやすみ、涼子…)

    440 = 348 :

    その夜 朝倉

    夜…といってももう深夜の3時だ…

    朝倉「おかしいな…キョンからメールの返事が来ない…」

    朝倉「なんでメールくれないのよ…バカ…バカ……」

    朝倉「…変よね、こんなの…携帯取り上げられたんだから、連絡なんてわかるわけないのに…」

    朝倉「寝れない…寝れないよキョン…キョン…不安だよ……寂しいよ……」

    電話は、両親の寝室に電源が切られた状態で置かれている…

    取りにいく事もできない…いつ返してもらえるかも解らない…

    朝倉「キョン…キョン……駄目だよ、私耐えられないよ…助けてよ…キョン…」

    …結局、あれからずっと朝まで泣いていた

    眠れない…眠れるわけがない…

    441 = 348 :

    窓…カーテンの隙間から光が漏れてくる

    もう学校に行く準備を時間だ…
    重い体をベッドから起こし、服を着替え出す…

    居間には、もう両親が起きて朝食が並んでいた

    朝倉「あら、おはよう涼子、ご飯用意できてるわよ」

    朝倉「…」

    朝倉「…今日は早く学校行かないとダメだから、もう出るわね」

    朝倉「早くって…まだ7時じゃない。それに何だか顔だって赤いし…」

    朝倉「何でもないってば! いってきます…」

    朝倉「ちょっと、涼子…」

    母の言葉も聞かず、私は家を飛び出す

    …学校には、まだ誰もいなかった

    朝倉「…学校に用事なんて、あるわけないのにね…」

    時計は7時20分をさしている

    始業まではまだ1時間以上ある…

    442 = 361 :

    そういえば朝倉って長門と同様の存在だよな
    親っていたっけ…

    444 = 348 :

    朝倉「でも…こういう雰囲気も悪くないわね…」

    ひんやりとした空気…窓からは爽やかな風が私の髪を揺らす…

    朝倉「…キョンに会いたいな…連絡、欲しいな」

    頭は自然と、彼の事を考えてしまう

    手元には彼と唯一繋がる携帯電話が無い…それだけで、涙が出そうになる

    朝倉「考えても、仕方ないわね…」

    そのまま、机に突っ伏して…何も考えない時間に入る事にした…

    …そのうち、教室に何人か生徒が入ってくる

    佐々木「おや…早いね、朝倉さん」

    その中には、佐々木さんの姿もあったようだ

    445 = 348 :

    声をかけられて、私は頭をあげる

    朝倉「…おはよ」

    佐々木「…どうしたんだい、その顔。目が真っ赤だし…クマもできてるじゃないか」

    朝倉「ちょっと、ね……」

    佐々木「訳あり、みたいだね…」

    朝倉「うん…」

    佐々木「よかったら、話聞かせてくれないかな?吐き出せば、楽になると思うよ」

    朝倉「…あのね…」



    佐々木「そう…電話を取り上げられちゃったんだ」

    朝倉「うん…いつ返ってくるかもわからないし…何より連絡を取れないのがつらい…」

    佐々木「自分が望んだならともかく…他人に好きな人と離されるのは泣いてしまうだろうね」

    朝倉「昨日から、泣きっぱなしよ…」

    佐々木「…もう、二度と会えないような気すら出てくるよね」

    朝倉「うん…そんな感じね…」

    446 = 426 :

    >>445
    佐々木が獣の目で朝倉を見ている

    447 = 348 :

    …佐々木さんも、少し困ったような表情で私の事を見ている

    佐々木「ふぅ…携帯を返してもらうしか、元気になる方法は無いみたいだね、」

    朝倉「…とりあえず、帰ったらまた話してみる。連絡が全くできないのは、嫌…」

    佐々木「…何かあったら、遠慮なく相談してね?」

    朝倉「うん…ありがとう、佐々木さん」

    佐々木「…朝倉さんの、そんな悲しい顔、見たくないからね…」

    朝倉「ありがとう…ね…」

    そこまで話すと、始業のベルが鳴った

    …はっきり言って、その日の授業は先生が何を喋ってたか全く覚えていない

    ノートも一枚もとっていない

    今日だけは、早く家に帰りたかった…キョンにどうしても…近付きたかった…

    448 = 348 :

    朝倉「ただいま…」

    と言っても、家には誰もいない…両親が帰ってくるのは夕方過ぎだ、しばらく時間がある

    少し電話も探したが、やはり家には置いていないみたいだ

    朝倉「なんだか疲れちゃった…」

    昨晩は一睡もしていない…そして学校の後…疲れを感じる

    朝倉「寝よ…」

    そのままベッドに飛び込む



    ―コンコン

    朝倉「涼子、ご飯よ」

    朝倉「寝てるの?大丈夫?」

    朝倉「…んん…はぁい…」

    部屋の外からの、母の声で目を覚ます

    朝倉(あんま…食欲ないや…)

    それでも、居間に向かって歩いていく

    449 = 415 :

    佐々木の携帯借りて(ry

    450 = 348 :

    朝倉「…いただきます」

    朝倉「…」

    朝と変わらず、父は何も話さない

    私も何かを話す気はなく…黙々と食事を過ごす

    『それでね……ハハハハッ…』

    テレビからは、乾燥したような笑いが響いている

    …今は何を聞いても楽しいとは思えない

    私は黙々と箸を動かしているだけだ

    朝倉「…あのさ、お父さん。携帯いつになったら返してくれるの?」

    朝倉「…」

    朝倉「お父さん…今朝話した時は返してあげるって…」

    朝倉「…親が家にいる間だけな。それと、しばらく電話は禁止だ」

    朝倉「何よそれ…電話くらい…いいじゃない!」

    朝倉「しばらくは…ダメだ」

    朝倉「しばらくっていつまでよ…明日?明後日?!」


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