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    元スレ勇者「俺が死んでしまっただと……」

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    タグ : - 人間の屑 + - 僧侶 + - 勇者 + - 化け物 + - 幽霊 + - 魔法使い + - 魔法使い×勇者×僧侶 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    王様「これより勇者の告別式を執り行う」

    勇者「え」

    「うえええええええん」

    「勇者様……」

    「まだお若いのに可愛そうに……」

    「俺達のために身を犠牲にして……」

    王様「皆の悲しみはよくわかる。だが、自信を犠牲にしてでも世界を救った勇者のためにも、安らかに天国へ送ってやろうではないか」

    勇者「おい、俺死んでないよ?」

    王様「それでは黙祷……」

    勇者「だから死んでないって!」スカッ

    勇者「あれ?王様に触れない……」スカッスカッ

    勇者「まさか……残像か!?王様、いつのまにそんな技を……」

    2 :

    そうきたかwww

    3 = 1 :

    王様「それでは、勇者に別れを言いたいものは前へ」

    勇者「あれ?」

    戦士「うおおおおおおおおおおおん!勇者あああああああ!」

    勇者「お、戦士!おーい」

    戦士「一人でいっちまいやがって!逝く時は一緒だって誓い合ったじゃねーか!」ガンガンッ

    戦士「くそぅ!」

    戦士「だが、安心してくれ。お前の持っていたこの武器は俺が……」

    勇者「あ、俺の光の剣」

    戦士「俺が世界の平和のために使ってやるからな!」

    勇者「おい、何を勝手に。返せ」

    勇者「ううっ、息子も喜ぶと思います。使ってください」

    勇者「おい」

    4 :

    イくときは一緒だっていったじゃないかああい

    5 = 1 :

    戦士「勇者、お前の代わりに世界を守ってやるからな」

    勇者「勇者、お前はいい友人を持ったな……」

    勇者「本当に……」

    勇者「ちょっと、おやじ、お袋、何言ってんだ」

    戦士「念願の光の剣を手に入れたぞ……」ボソッ

    勇者「ちょっ!おやじ、お袋!こいつ今とんでもないこと言ったぞ!」

    王様「ご両親には大変申し訳ないことをしました……大事な息子さんを危険な旅でしなせてしまい……」

    勇者「いえ……息子も本望だったと思います、ううっ」

    王様「代わりにはなりませんが、補償はしっかりさせていただきますので……」

    7 = 1 :

    勇者「あの親不孝者め……」

    王様「申し訳ない。せめてもの気持ちです」スッ

    勇者「……」チラッ

    王様「足りなければ後ほど……」

    勇者「勇者!あんた孝行息子だよ!」

    勇者「おい!」

    勇者「お、おお!こんなに……」

    「あ、俺、勇者の友人なんだけど」

    「勇者に技教えたの僕なんだ」

    「私勇者とは将来を約束した……///」ポッ

    勇者「誰だよ、こいつら!」

    10 = 1 :

    勇者「ありがとう、みな勇者と仲良くしてくれて……」

    「当然です。お父さん」

    「僕達大親友でした」

    「お父様……私の中には勇者の子が……」

    勇者「いや、俺友達なんでいなかったからね」

    勇者「つーか、思い出した!こいつら子供のころから俺を化物扱いしてイジメてたやつらじゃねーか!」

    勇者「何が友達だ!」

    勇者「っていうか、こいつら俺が見えてない?」

    僧侶「神聖な告別式で騒がしいですよ」

    勇者「え」

    僧侶「静かにしてください」

    勇者「み、見えるか!?僧侶!俺俺、勇者」

    12 = 1 :

    僧侶「あ」

    勇者「おい、僧侶、どうなっているんだ?」

    僧侶「……」スイッ

    勇者「目そらすな!おい!貴様!見えているな!」

    僧侶「はぁ……なんで私に見えてしまったんでしょう///」

    勇者「何顔赤くしてんだよ」

    僧侶「あとで話聞いてあげますから今は黙祷を捧げましょう」

    勇者「自分の葬式で黙祷とかねーから」

    王様「勇者はわしが育てた!」

    戦士「次の勇者はこの俺だ!」

    勇者「うふふ、旅行いってー、買い物してー、美味しいもの食べてー」

    勇者「新しいゴルフクラブが……」

    ワイワイワイ

    13 :

    賑やかな告別式だな

    しえn

    14 = 1 :

    勇者「やっと終った……すげー人だったな」

    僧侶「たぶん国民のほとんどが参加してるんじゃないですか?」

    勇者「おおー、俺って人気者だったんだな」

    僧侶「いえ、魔王を倒したってことで人気がでたんでしょう」

    勇者「え、今なんて?」

    僧侶「魔王を倒したって……」

    勇者「え?俺魔王を倒したの!?」

    僧侶「覚えてないんですか?」

    勇者「いや、魔王城に入って黒い光に向かっていったところまでしか……」

    僧侶「……」スッ

    勇者「あ、また目そらした」

    15 = 1 :

    僧侶「そ、それでなんやかんやであなたは死んでしまったんです」

    勇者「はしょるなよ。って……。え?」

    僧侶「南無……」

    勇者「いや、俺死んでねーし。ほらっ、ここに今いるし」

    僧侶「あたなは勇者の幽霊……ってところですね、たぶん」

    勇者「えっ、いや、うそだよ。俺まだ生きてるし!死んだ記憶ねーし」スッ

    僧侶「物に触れないでしょう……」

    勇者「ま、マジですか」

    僧侶「マジです」

    勇者「なんじゃあ!こりゃああああああああ!」

    ジタバタ

    勇者「うおおおおおおおおおおおお!」

    僧侶「……」

    16 = 1 :

    勇者「はぁはぁ……」

    僧侶「落ち着きましたか?」

    勇者「ああ……」

    勇者「それでなんで一緒に戦ったお前らは生きてんの?」

    僧侶「……」フイッ

    勇者「だから何で目をそらす」

    僧侶「逃げましたので」

    勇者「はぁ!?」

    僧侶「いやぁ、あんな悪意と殺気の塊のような闇に向かっていくとは流石勇者です。感服しました」

    勇者「逃げたって……お前ら全員?」

    僧侶「あなただけ突っ込んでいっちゃいまして……戻ったら血まみれで。魔王は消えてしまっていました」

    勇者「そ、蘇生魔法!蘇生魔法とかあるだろ!今からでも……」

    僧侶「え?あなたは死んだ人間が生き返るとでも……?」

    17 :

    僧侶と余生?送るしかないね

    18 :

    >>17
    僧侶(30歳男)でもか?

    19 = 1 :

    勇者「え?いや……だって死んだら教会で生き返るって……」

    僧侶「教会がそんな神を冒涜するような真似をするわけがないでしょう」

    勇者「え」

    僧侶「いったい誰がそんなことを」

    勇者「王様が……。え?あれ?」

    僧侶「なるほど……それで……」

    勇者「何納得してんの?」

    僧侶「それであなたの死を恐れないような戦いぶりに納得いきました。死んでも生き返ると思ってたと」

    勇者「それが?」

    僧侶「死を恐れない勇気、それを武器にしたかったんでしょうね。王様は。おかげで魔王も倒せましたし」

    勇者「なっ」

    20 = 17 :

    >>18
    全国の女湯で余生?送るしかないね

    21 = 1 :

    僧侶「そんな状態でさまようのも辛いでしょう。私が成仏させてあげます」

    勇者「え?ちょっ、まっ」

    僧侶「大いなる神よ……このさ迷える子羊に祝福を……」パァァ

    勇者「NOOOOOOOOOOOOOO!」シューシュー

    勇者「や、やめて!消える!」

    僧侶「あ、はい」スッ

    勇者「はぁはぁ、やばかった。今のはやばかった!」

    僧侶「でも、そんな状態じゃ誰にも見えませんし、さまよって何をしようと……」

    勇者「誰にも……見えない……?」

    僧侶「ええ、それに壁とかも透けちゃいますし……」

    勇者「壁を……透ける……」ムラムラ

    僧侶「あ、なんか黒いオーラが……」

    勇者「僧侶!また今度!また今度相談するから!じゃあ!」スイーッ

    22 = 1 :

    ―――銭湯

    カポーン

    勇者「ここしかないよね!うん!」

    勇者「誰がこの俺を責められよう。この死んでしまって可愛そうな俺を!」

    勇者「さあ、いざ行かん!桃源郷へ!」

    スゥ

    勇者「お、おお……丸見えだ……」

    勇者「ババア多いな……邪魔だどけ」スイッ

    勇者「あの子おっきいな……はぁはぁ」

    勇者「ちょ、ちょっと触って……」ツンッ

    スゥ

    勇者「ああ!触れねー!ちくしょう!」

    勇者「見るだけか……ああ、あの子かわいいなぁ」

    勇者「ちょっと僧侶に似てるな……」

    僧侶「勇……者……ここで何を……」

    23 = 1 :

    勇者「なんでお前が……」

    僧侶「いえ、普通にお風呂に入りに……」

    勇者「き、奇遇だな。俺もなんだよ」

    僧侶「ここ女風呂ですけど……」

    勇者「あ、そうなんだ。あははは……」

    僧侶「覗き……ですか」

    勇者「いや、あのさ。僧侶……丸見えなんだけど……その、お前の……」

    僧侶「!?」

    僧侶「こ、この悪霊!」ブンッ

    勇者「いや、透けちゃうから……」

    僧侶「……」

    スタスタッ

    24 = 1 :

    勇者「あのー、僧侶?」フワフワ

    僧侶「……」ハキハキ

    勇者「僧侶さーん」

    僧侶「着替え見ないでください」

    勇者「僧侶の……ピンクで綺麗だったな……」

    僧侶「……」ブチッ

    僧侶「あった」ゴソゴソ

    勇者「え」

    僧侶「聖水を食らいなさい!」バシャア

    勇者「ギャアアアアアアアア!」ジュージュー

    スゥ

    僧侶「あっ、待ちなさい!」

    25 :

    最近の銭湯は聖水を持ち込んでもいいんだな

    26 :

    聖水(ただし股から出る)

    27 = 1 :

    ―――教会

    僧侶「まったく!勇者はまったく!」

    神父「どうかしましたか?」

    僧侶「い、いえ、すみません」

    神父「独り言ですか?」

    僧侶「え」

    神父「告別式でもそうでしたが、まさか亡くなった方が現れたとか?」

    僧侶「そ、そんなわけないじゃないですか」

    神父「そうですか。あなたと勇者殿は仲がよかったからもしやと思ったのですが」

    僧侶「ありえません」プイッ

    神父「生きてる間に心が結ばれた相手は死んで魂となっても見れるといいますので、もしやと思ったまでです」

    僧侶「あんな変態と心が結ばれたことなどありません!」

    神父「変態?」

    僧侶「い、いえ……はぁ……今日は疲れました……もう休ませていただきます」

    神父「そうですか、お休みなさい」

    28 = 1 :

    ―――翌日

    チュンチュン

    僧侶「うーん、夕べは良く眠れませんでしたね……肩が重いというか」

    勇者「おっ、おはよう、僧侶」

    僧侶「!?」

    勇者「寝顔可愛かったぜ?」

    僧侶「また出ましたね!」ゴソゴソ

    勇者「ま、待って!昨日は悪かった!」

    僧侶「謝ってすむと……」

    勇者「俺、成仏することにしたからさ!」

    僧侶「え」

    勇者「俺、もう消えるから!」

    僧侶「なんで突然」

    勇者「やっぱ死んだままってのはよくねーよな。俺勇者だしさ」

    僧侶「……」

    30 = 1 :

    勇者「だからさ、パッっと送ってくれよ、天国にさ」

    僧侶「天国にいけるとでも?」

    勇者「え」

    僧侶「覗き魔……」

    勇者「いや、あれは……その……」

    僧侶「……」

    勇者「駄目……かな」

    僧侶「今日、あなたの遺体が埋葬されます」

    勇者「あ、そういえば俺自分の死体まだ見てないわ」

    僧侶「その後で送ってあげます。天に……」ウルウルッ

    勇者「何お前涙ぐんでんの?」

    僧侶「……」

    僧侶「着替えるので出てってください!」

    31 = 1 :

    ―――王国郊外

    王様「勇者……この英雄をあの丘の上に奉ろうと思う!」

    王様「勇者はあの丘から眺めが好きだった。自分の好きな王国が見渡せるあの丘が」

    勇者「いや、別に好きじゃなかったぞ」

    王様「子供のころからあの丘に登っては剣の修行をしていた。それを見ながらよく話をしたものじゃった」

    勇者「あんたとは旅の前に1回あっただけじゃんか……」

    王様「さあ、みなで勇者をあの丘まで運ぼうではないか」

    32 = 1 :

    「勇者様……やすらかに……」

    ギィギィ

    「英雄よ……永遠に……」

    ギィギィ

    「勇者を埋葬を手伝ったなんて将来の自慢になるな」

    ギィギィ

    魔法使い「爆裂呪文!!!」

    ドゴオオオオオオン!

    王様「」

    「ぐあっ」

    「きゃあ」

    バタッ

    魔法使い「勇者は死なせない!」

    33 = 1 :

    勇者「え?え?魔法使い!?」

    勇者「そういえば葬儀に来てなかったな」

    魔法使い「全員気絶したわね」

    ギィ

    魔法使い「勇者……こんなに冷たくなって……」

    勇者「いや、俺死んでるからね」

    魔法使い「とにかく体を家まで……」

    ズルズルッ

    勇者「見えてねーのか。こいつも……」

    34 = 1 :

    ―――魔法使いの家

    魔法使い「念願の勇者の体を手に入れたわ」

    勇者「でも死なせないって言ってたな。もしかして……生き返る!?」

    魔法使い「これが勇者の体……はぁはぁ」ナデナデ

    勇者「魔法使い……まさかお前俺のこと……」

    魔法使い「いい触媒になりそう」

    勇者「え゛」

    魔法使い「どこから細胞をいただこうかしら」ジャキン

    勇者「ハ、ハサミ!?」

    魔法使い「とりあえず……」

    勇者「や、やめてえええええ!切らないで!そこだけは!」

    36 = 1 :

    ジョキジョキ

    勇者「ギャアアアアアア!痛くないけど、ギャアアアアアア!」

    魔法使い「やっぱり、細胞に魔力がこんなに大量に……すごい」

    ジョキジョキ

    勇者「やめろおおおおおおおお」

    魔法使い「これだけ毛があればいいかしら」

    勇者「ひどい……お嫁に行けない……」

    魔法使い「これは触媒として採っておいてっと」

    魔法使い「いよいよ、蘇生ね」

    勇者「お」

    魔法使い「このために儀式の準備をしておいたんだから……えっとイモリの黒焼きに……牛蛙の糞に……」

    勇者「おお!魔法使い!やれるのか!お前はやれる子だったのか!」

    39 = 1 :

    魔法使い「これを勇者に飲ませて……」

    ドロドロ

    勇者「うぇ……気持ち悪い……けどこれで生き返るなら……」

    魔法使い「魔方陣の上に寝かせてっと」

    魔法使い「はぁぁぁぁ」

    ゴゴゴゴゴゴゴゴッ

    勇者「おっ、魔方陣が光はじめた」

    魔法使い「さ迷える穢れた魂よ!」

    勇者「穢れた魂って……」

    魔法使い「破壊神の名の下に、今、地の底より蘇りたまえ!」

    パァァァァ

    勇者「おっ、これでもしかして俺が中に入れば生き返るとか!?」

    41 = 26 :

    破壊神……?

    42 :

    魔王になって蘇るがいい。

    43 = 1 :

    勇者(死体)「……」ビクッ

    勇者「あ、あれ?俺が入ってないのに動いた?」

    勇者(死)「……」ビクッビクッ

    魔法使い「さあ、黄泉がえりなさい!」

    勇者(死)「ウボァアアアア」ズルズルッ

    勇者「……」

    魔法使い「やった……やったわ!」

    勇者「なんか違うものが入ってる!」

    魔法使い「勇者!あたしよ!分かる?」

    勇者(死)「ウボアアア……オレ……オマエ……マルカジリ」

    44 = 11 :

    なんか変なことになってるな…

    45 = 17 :

    勇者自身が裏ボスだったかー

    46 = 42 :

    性格:獰猛

    47 :

    >>28
    マルカジリww

    48 = 1 :

    魔法使い「食べちゃいたいくらい可愛いって?キャアアア。もうっ、勇者ったら!」

    ドンッ

    勇者(死)「グゲ?」

    勇者「いや、ちげーだろ!脳みそ沸いてんのか!こいつ」

    魔法使い「やっぱあたしって天才ね。みんなに教えてあげよっと。蘇生に成功したって」

    勇者「大失敗だから!やめろ」

    魔法使い「さっ、行くわよ。勇者」

    勇者(死)「ウボァ」

    勇者「ウボァじゃねーよ!」

    バターンッ

    勇者「どうしてこうなった」

    49 = 1 :

    ―――勇者の家

    魔法使い「こんにちはー」

    勇者(死)「グァ」

    コンコン

    勇者「なんですか、私たち旅行の準備でいそが……え」

    勇者「どうした、客なんてほうって遊びに……な」

    魔法使い「お子さんを生き返らせた天才魔法使いですがなにか」ニコニコ

    勇者(死)「ウボァ」

    勇者「勇者ってこんなだったっけ……」

    魔法使い「もっと喜んでくださいよー」

    勇者「た、確かにこんな感じだったわね」

    勇者「おい!お袋!」

    勇者「あ、そういえばこんな死んだ魚みたいな目してたなぁ」

    勇者「おやじひでぇ……」


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