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    元スレ朝倉「ただ月が綺麗だったから…」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - 佐々木 + - 国木田 + - 朝倉 + - + - 涼宮ハルヒの憂鬱 + - 超感動巨編 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    351 :

    百合&NTR展開ktkr

    支援

    352 = 348 :

    支援ありがとうございます



    朝倉「え、ええ…今は会えなくてちょっと寂しいけどね。でもキョンの事を考えてればそれだけで…」

    彼女の寂しそうなその横顔

    原因を作っているのは…他でもない彼なんだ…

    その姿を見るだけで私は…

    佐々木「…なんだか、妬けちゃうね…」

    言葉を発しながら、私は彼女の座っているベッドに歩み寄る

    朝倉「…? 佐々木さん…?」

    佐々木「くつくつ…」

    彼女の隣に座り…スッと顔を近付ける

    朝倉「ど、どうしたの…かな?」

    353 :

    いいねいいねー
    しえん

    354 = 353 :

    あげちまった、ごめんなさい…

    355 = 348 :

    佐々木「…私の好きな人、教えてあげる」

    スッと顔を近付け…瞳をじっと見つめる

    ちょっと困ったような顔をしながら…彼女もこちらをじっと見つめている

    朝倉「え…あ、あの……」

    言葉を待たず、彼女の肩を掴む

    少し怯えたように、ビクッと肩をすくめる彼女を…

    そのままベッドに押し倒す

    朝倉「あ…」

    佐々木「私の好きな人は、ここにいるのよ」

    356 = 348 :

    >>354
    ageでもsageでもどちらでも大丈夫ですよ
    ただ感謝です



    朝倉「さ…佐々木さん…」

    佐々木「……」

    朝倉「あの…私たち女の子同士…よ?」

    何度もまばたきしながら、彼女は問いかけてくる

    体勢は押し倒されたまま…

    佐々木「そうだね…だからずっと言えなかったんだよ。朝倉さんには恋人もいるしね」

    朝倉「……」

    佐々木「くつくつ…なのになんで私は…こんな行動をとってるんだろうね?」

    357 = 348 :

    肩にかけた手にギュッと力を入れる

    …彼女が動かないのをいいことに、そのまま馬乗りの格好になる

    朝倉「ま、待って……」

    じたばたと、軽く肩を動かして抵抗はしているけれど…

    それに構わず、彼女のお腹にちょこんと座る…もちろん、体重はかけていない

    朝倉「こ、こんな事ダメよ佐々木さん…私にはキョンが……」

    佐々木「…キョンと言えばさ、クリスマスの前に一度こっちに来ていたよね?」

    朝倉「う…うん…バイト先に来ていたわね…?」

    佐々木「…実はね、あの時見てしまったんだよ。2人がキスしてる瞬間をさ」

    朝倉「え…見てたの?」

    358 = 348 :

    佐々木「くつくつ…路上でキスするなんてなかなか大胆だね。そんな所も可愛いんだけど…」

    朝倉「見られてたなんて、は、恥ずかしいわ…」

    佐々木「…ベッドの上なら、恥ずかしくないよ」

    朝倉「え…?」

    唇…私の唇を、彼女に近付けていく

    朝倉さんの肩が少し震えている…暴れないよう、また力を込める

    朝倉「ま…待って…」

    佐々木「…ごめんね我慢できないんだ」

    そのまま唇を近付ける…目を閉じる

    ―チュ

    佐々木「ん…」

    朝倉「あ…」

    数秒、唇を合わせる…

    359 :

    寝取られたあああああああああああああああああああああああああ

    360 = 348 :

    佐々木(朝倉さんの唇…美味しい…)

    そう思った瞬間、私は口の中に舌を侵入させていた

    朝倉「ふぁ……」

    彼女の色っぽい吐息が漏れて…身体中がビクビク動いている

    そんな彼女の反応につられて、私も夢中で舌を動かす

    朝倉「ん…ふ…」

    佐々木「ふ…はぁ…」

    佐々木(…まるで発情した犬みたいね、私)

    朝倉「はぁ…は…」

    佐々木(好きな人をこんな風に襲っている…背徳の塊)

    でもその刺激が今は心地よい

    佐々木(舌…止まってくれない……)

    361 :

    キョン佐々が好きだが…これは…いいな

    362 = 348 :

    佐々木「…ぷは」

    朝倉「ん…」

    長く深いキス…やっと唇を離す

    朝倉「はぁ…はぁ…」

    朝倉涼子の頬は真っ赤に染まっている

    佐々木「可愛い…」

    離した唇でそのまま…彼女の耳たぶに甘く噛みつく

    朝倉「あっ…ん…」

    佐々木(ん…はむ…)

    朝倉「そ、そんなこと…ダメ…」

    佐々木「…柔らかくて気持ちいい…」

    彼女の優しい吐息を感じる……

    364 = 348 :

    朝倉「っ…あ…」

    感じやすい体質なんだろう

    唇を動かすたび、色っぽい声が出る

    佐々木「そんな声出されたら、もっと襲っちゃうよ…」

    朝倉「だ、だめだってば…」

    佐々木「くつくつ…」

    耳たぶから舌を這わせて…彼女の耳の外側をなぞる…

    朝倉「んんっ……」

    その途中、耳の中にも軽く舌を入れてみる

    深すぎず…浅すぎず…穴の入り口で舌を遊ばせる

    朝倉「ひゃっ…それ…くすぐったすぎてダメ……」

    さっきより、彼女の一層声は大きくなっている…

    366 = 348 :

    舌を動かすたびに…震える体の彼女…

    佐々木(ああ…可愛い…)

    彼女を襲っている、自分の感情…

    女の子同士という事に何の疑問も持たず、唇で彼女の耳を噛み…

    彼女の頭や首筋を…指で絡み付くような触り方をしている…


    このまま、彼女の体をずっと触っていたかった…

    でもその時…

    ―ガチャリ

    と…玄関で扉の開く音がする

    367 = 348 :

    「ただいまー」

    …遠くで玄関の扉があく

    どうやら親御さんが帰ってきたらしい


    それと同時に、自分の理性が戻るのがわかる

    …そっと彼女から離れ、ベッドを降りる

    朝倉「あ…」

    佐々木「さすがに人がいる所でキスはしないよ?」

    朝倉「……」

    ベッドで体勢を直し…うつむいたまま、彼女は黙り込んでしまう

    …耳まで真っ赤にしながら、下を向いている

    少し乱れた着衣が…余計に色っぽく感じてしまう

    368 :

    今頃2人ともぐちょぐちょなんだろうな

    369 = 348 :

    朝倉「……」

    佐々木「……」

    彼女の同意なんてない、一方的な押し付け行為…

    彼女は……何も話さない

    佐々木「朝倉さん……怒った?」

    あんな事の後だ…勢いのまま襲ってしまったとは言え、自分が悪いのは明白

    どんな言葉でも…受け入れる覚悟はあった

    朝倉「怒っては…ないわよ…」

    下を向きながら…それでも、口調を荒くする事もなく…

    いつもの、彼女の声で話してくれている

    佐々木「そう……」

    とりあえずは一息…安心する

    朝倉「…私の事が好きならさ……」

    彼女は言葉を続ける…少し、心臓のがペースが乱れるような言い回しだ…

    朝倉「どうして…クリスマスの日に、私とキョンを会わせてくれたの……?」

    370 = 348 :

    朝倉「その時は…私をまだ好きじゃなかったの?」

    佐々木「…好きだったよ。朝倉さんが転校してきてからすぐね…自分の気持ちは奪われてしまったよ」

    朝倉「そう…なの…」

    佐々木「本当に、精神病みたいだよね。女の子を好きになるなんてさ…」

    自分の言葉が、なんだか心に突き刺さる

    朝倉「それじゃあ…どうして嘘をついてまで、私たちを会わせてくれたの? 理由…キョンをわざわざこっちに呼ばなくても…」

    佐々木「好きな人には一番幸せな時間を過ごして欲しいからだよ…」

    朝倉「…」

    佐々木「好きな人が…会いたい人に会えない…そんなの、せっかくの日なのに…悲しすぎるから…」

    371 = 348 :

    佐々木「そう思ったら、ちょっとだけお節介をしたくなったのよ…キョンも早いうちに返事をくれたから、変な期待も持たなかったし…ね」

    朝倉「そうだったんだ……」

    佐々木「今日は少しだけ、自分の気持ちを優先させ過ぎちゃった…ごめんなさいね」

    朝倉「ううん…私こそ…気持ちに応えられなくて、ごめんね……」

    佐々木「大丈夫だよ…まだ気持ちは消えないし…でも、今日みたいにいきなり襲うなんて事は…もうしないから、多分」

    朝倉「多分……」

    佐々木「くつ…冗談だよ。少し慌てた朝倉さんが見れただけで…今日の私は満足だよ」

    朝倉「もう…みんなには絶対内緒だからね?」

    佐々木「わかってるよ、2人だけの秘密……」

    373 = 348 :

    佐々木「さて…そろそろ今日は帰るよ。また明日…学校でね」

    朝倉「う、うん……」

    部屋の扉を開けて…彼女の空間から解放されようとしたその時…

    朝倉「ま、待って佐々木さん……」

    彼女に呼び止められてしまう

    佐々木「なに…? どうかした?」

    朝倉「佐々木さんの…本当の気持ちはどうなの?」

    佐々木「…」

    朝倉「さっきの様子だと…一歩引いて、私たちを見守ってくれるような…そんな口調だったわよね…」

    佐々木「好きな人が好きな人と笑ってくれる…それが私の願望だよ」

    朝倉「願望…」

    374 = 348 :

    さっきから、私は彼女に背を向けたまま…話を続けている

    佐々木「くつくつ…でもあんな事した後じゃあ、言葉に説得力が無いからね…今日はもう、何も言えないよ」

    朝倉「……」

    この言葉も…扉に向かって話しているみたいだ

    佐々木「じゃあ…さよなら、朝倉さん」

    後ろは振り返らないで…外に出ようとする…

    朝倉「いくら願望でも…それで自分が笑えなかったら不幸せよ……」

    背中から…彼女の言葉が刺さってくる

    佐々木「気持ちのどこかでは…不幸せなのかもしれないね。それは…今の私にはわからないよ…」

    朝倉「それなら……」

    佐々木「でもね、さっき言った…願望の事は本当だよ。そういう気持ちが…今の私の中にあるのよ」

    朝倉「佐々木さん…」

    佐々木「また…ね、朝倉さん」

    375 = 348 :

    彼女と別れた後の…帰り道で思い出す

    終始ずっと…朝倉涼子はなんだか寂しそうな目をしていた

    最愛の人に会いたいんだろう…

    彼と付き合ってると知った日から…彼女を見るたび、ずっとそんな事を考えている

    寂しい目をしている彼女は…どんなに周りの友人と話しても、遊んでも…

    その寂しさが消えている事は無かった

    彼女の好きな人…その寂しさを消せる人…

    どんなに望んでも、その人になることは出来ない

    それがとても寂しかった

    佐々木「ああ、これが不幸せという気持ちなのかなあ……」

    377 = 348 :

    3月 キョン

    日曜日


    長い長い謹慎期間が終わり、今日…涼子に会いに行ける

    キョン「はあ…長かったな」

    クリスマスに会ってから3ヶ月…

    会いたくても会えない…ずっとメールや電話で涼子の見えない姿を追いかけてきた

    キョン「それが、今日やっと会える…」

    嬉しさから、自然と移動の電車の中で独り言を言ってしまうのも、当然いうものだ

    キョン(しかし、地元で会いたいなんて…一体どうしたんだ?)

    378 = 348 :



    朝倉『ねえ、今回は私の地元に来てくれない?』

    キョン『涼子の?』

    朝倉『うん。次の土曜日は両親いないから…』

    キョン『それって…涼子の家ってことか?』

    朝倉『うん…ダメかな?』

    キョン『いや、それは大丈夫だけど…本当にいいのか?』

    朝倉『うん、大丈夫よ。じゃあ、早速部屋を掃除しなきゃ!』


    『―次は…』

    キョン「おっ、着いたか……」

    これで3度目…俺はまた涼子のいる場所に戻ってきた

    379 = 348 :

    キョン「お…」

    朝倉「キョン…」

    キョン「駅まで迎えに来てくれたんだな、ありがとうな」

    朝倉「うん…キョンに早く会いたかったから…」

    そう言う彼女の表情は、どこか暗いように見えた

    キョン「涼子…?」

    朝倉「…さ、行きましょう。時間が勿体ないわ」

    彼女は、サッと俺の手を取り歩き出す

    キョン(本当に、何かあったのか?)

    380 = 348 :

    駅を出て…道を歩いていく

    道の途中、涼子が勤めているコンビニを通る

    キョン「ん…この道を通るのか?」

    朝倉「ええ、ここから…あと10分くらいよ」

    キョン「そうか…」

    その言葉通り、10分も歩くと住宅街…涼子が住んでいるマンションに着く

    キョン「…相変わらず、大きなマンションに住んでるんだな」

    朝倉「そんな事ないわよ。さ、あがって?」

    俺はそのまま、涼子の家にあがって行く

    381 = 348 :

    キョン「おじゃまします」

    朝倉「いらっしゃい。ゆっくりしてね」

    初めて入った涼子の部屋…彼女の匂い…

    キョン「いいなぁ、女の子の部屋…」

    朝倉「なに、バカな事言ってるのよ」クスッ

    整った勉強机、薄い青のカーテン、ピンクの布団…

    キョン「いやあ、涼子の部屋にあがれるとは感動的だ」

    朝倉「もう…バカ」

    その言葉のまま、彼女は抱きついてくる

    キョン「…何か、あったのか…」

    朝倉「会いたかった…早くギューってしたかったの…安心…したかった…」

    382 :

    ぐああああああ死んでやる!!
    現実なんかやめてやtる!!1

    383 = 348 :

    そのまま身体を崩し…座り込む形になってしまった

    抱き合って、また甘い時間を過ごす

    この瞬間が、何よりも幸せを感じる…この気持ちは、時間が経っても、何も変わらない…



    朝倉「…お腹すいたわね」

    二時間ほど抱き合った後…彼女が呟いた

    キョン「もう、1時過ぎだからな…昼飯の時間だな」

    朝の6時に出発して、着いたのが11時辺り…

    よく考えたら、朝食も食べてなかったな

    朝倉「何か作るわよ。何か食べたいものある?」

    キョン「お、作ってくれるのか?」

    384 :

    支援して寝る

    385 = 348 :

    朝倉「出掛けてまた帰ってくるのも大変だしね。さ、何が食べたいかしら?」

    キョン「そうだな…卵焼きが食べたい、甘いやつ」

    朝倉「わかったわ。他には?」

    キョン「あとは…涼子に任せるよ。とりあえず卵焼きさえあれば」

    朝倉「ふふっ…わかったわ。じゃあ待ってて。すぐに作ってくるわ」


    涼子は部屋から出ていってしまう

    俺は…テレビでも見て待ってるかな

    キョン「いや…ちょっと待てよ」

    部屋を出て、俺はキッチンに向かう

    386 :

    高校生にもなって無断で一泊したくらいで外出禁止令wwwwとか無いだろwwww
    せいぜいこれ以上妊娠させないようにって定期健診を装って今回は脊髄を検査するんで痛みが激しいんでって麻酔打たれて
    パイプカットさせられるくらいじゃね?

    387 = 348 :

    涼子が包丁を握りながら料理をしている

    彼女のエプロン姿…斬新だ

    朝倉「あ、キョン。どうしたのよ?」

    キョン「いや、料理してる所を見たくてな。なるほど新鮮だ…」

    朝倉「ふふっ、変なキョン」

    キョン「いやあ、料理してるのを見るのがなんか好きでな」

    朝倉「そう…見てても何もないわよ?」

    そう言いながら、彼女は包丁を置いて次の作業にうつる

    刃物を離した瞬間を見計らって、俺は涼子に後ろから抱きついてみる

    朝倉「あ…ちょっと…」

    キョン「こうやって襲うのも、いいかなと思ってな」

    388 = 348 :

    朝倉「もう…料理できないわよ…」

    そう言いながらも彼女は手を動かして調理を続けている

    朝倉「ほら、これから包丁と火使うから…これ以上は、めっ!」
    子供のように怒られて、あしらわれてしまった…

    キョン「そうだな…」

    しぶしぶと俺は離れる

    キョン「しかし、このまま部屋に戻るのもなんか寂しいもんだな」

    朝倉「あ…じゃあ一緒に料理する?」

    キョン「手伝いたいのもやまやまだが…足手まといじゃないか?」

    朝倉「ふふっ、フライパンの中を混ぜてくれるだけで大丈夫よ」

    389 = 348 :

    それくらいなら、俺も家庭科の調理実習でやったことがある



    テーブルには2人で作ったチャーハンと、ボイルしたウインナー…そして、涼子が作った卵焼きが机に並んでいる

    キョン「じゃあ…いただきます」

    朝倉「はい、召し上がれ」

    キョン「…ふむ…」

    一口、二口…卵焼きを口に運ぶ

    朝倉「…(じーっ)」

    彼女の視線が突き刺さる

    キョン「ああ…うまい…」

    朝倉「本当に…?」

    キョン「甘くてふんわりしていて最高だ」

    390 :

    幸せすぎで死にそう…

    391 = 348 :

    朝倉「えへへ…キョンにそう言ってもらえると嬉しいな」

    彼女は満面の笑みを浮かべている

    キョン(―ポンポン)

    朝倉「あ…その癖…」

    キョン「ん…ああ…美味いもの食べると、な」

    朝倉「私の卵焼き、キョンがポンポンしてくれたら合格なのね」クスッ

    キョン「もともと卵焼きが好きだからな。でも…涼子が作ってくれたから特別おいしい…」ポンポン

    朝倉「もう…バカ…本当にキョンってバカよね…まったく…」

    頭を軽く、ペシッと…バカという言葉と一緒に叩かれてしまう
    …昼下がりのテレビを見ながら、ゆったりと過ごすこの空間だけ…

    ゆるやかに、とても穏やかに時間が過ぎているのがわかる…

    彼女に会ってから、俺は何度幸せを感じる事ができただろう…

    新しいものを、たくさん…彼女からもらった気がする…

    392 = 348 :

    キョン「ふぅ…ごちそうさま」

    朝倉「ふふっ、お粗末さまでした」

    キョン「いやあ、本当に美味しかったよ。料理上手なんだな」

    朝倉「これでも、高校では家庭科を専攻してるからね。料理する機会が多いのよ」

    キョン「へえ…涼子の行ってる学校にはそういうがあるんだな」

    朝倉「ええ、私料理とか好きだから。調理実習で作った料理も、いつもキョンにあげたいって思ってて…」

    キョン「そうか…高校といえば、佐々木は元気か?」


    朝倉「ん……」

    涼子の表情が一瞬曇ったように見えた

    393 = 348 :

    キョン「涼子?」

    朝倉「あのね実は…」



    キョン「佐々木が、言い寄ってきた?」

    朝倉「うん…」

    キョン「しかし、女性同士でなぁ…」

    朝倉「私も驚いたけど…彼女も、悩んでいたみたいよ。それに…私たちの仲を壊すつもりもないって言ってたから…」

    キョン「確かに…クリスマスの時は協力してくれてたもんな」

    朝倉「性別はともかく…佐々木さんは本当に私の事を好きで、大切にしてくれている…そう感じるの」

    それは確かに…

    俺も今までの言動を見ていればわかる

    好きだから大切

    大切だから好き

    佐々木も、本当の気持ち…恋心を抱いている…

    396 = 348 :

    朝倉「…佐々木さんの事、怒った?」

    少し…怯えたような目で彼女が聞いてくる

    キョン「怒ってなんかないさ。佐々木のそういう気持ちも…何かわかるしな。それに、今こうして一緒にいられる…」

    ―ギュッ

    朝倉「うん……」

    限られた時間を少しでも彼女のあたたかさで埋められるように…

    言葉のまま、彼女を抱きしめる

    朝倉「今日…家まで呼んだのはね……」

    キョン「ん……」

    397 = 348 :

    朝倉「部屋で佐々木さんが抱きついた私の記憶を…キョンに上書きして欲しかったからなの…」

    キョン「…」

    朝倉「私にとっては…やっぱりキョンが一番大切だから、私…私……」

    キョン「ああ…そうだな…」

    それから、記憶を少しでも長く、鮮明に覚えていられるよう…

    そこからずっと…彼女を抱きしめていた

    少し疲れたら、ベッドの中で一緒に眠って…

    その日は帰る時まで、お互いの腕が離れる事はなかった

    長い時間…ずっと、涼子のあたたかさと…髪の毛の甘い匂いと、ぬくもりを感じていた

    398 = 348 :

    帰りの電車には、涼子も一緒に着いてきてくれた

    以前2人が会っていた駅まで、見送りをしてくれるのだと言う

    朝倉「もうすぐ、二年生になるのよね」

    キョン「…そうだな。付き合ってから今日まで、早いもんだな」

    朝倉「普段会えないから、余計そう感じるのかもね。ホント…同じ街にいるなら会うのも楽なのにね」

    キョン「こればっかりは…仕方ないよな」

    もし電車で彼女のいる街まで1時間でいけたら、今以上に何度も何度も会いに行ってしまうんだろう

    399 = 348 :

    朝倉「仕方ない、よね…」

    彼女と話す帰路は、時間を猛烈に早くする…

    流れる景色が、いつもより早く感じて…

    気付いた時にはもう、いつもの駅に着いていた



    朝倉「着いちゃったね…」

    キョン「ああ…今回はすぐに乗り換えの電車も来ちまうしな」

    朝倉「うん…」

    彼女はまた泣いていた

    駅のホーム、人目があるのも気にしない…

    毎回その姿を見るたび、俺も泣きそうになる

    そして、いつもの言葉を言う

    キョン「また、すぐに会えるさ」

    朝倉「うん…」

    別れ際には、俺たちはこう言う事しかできない

    400 :

    ああそうか・・・
    なぜか戦国スレかと思って開いてしもた


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