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高校一年の夏
キョン「朝倉…俺と付き合ってくれないか」
朝倉「え…本気…なの?」
キョン「ああ、本気だ。朝倉の事が好きなんだ」
俺は朝倉に恋をした。理由なんて何もない
ただ少し趣味と考え方が合って、告白した
朝倉「…」
キョン「ダメか?」
朝倉「ダメ…じゃないわ。でも私、再来週には転校しちゃうのよ?」
キョン「ああ、知ってる」
キョン「朝倉…俺と付き合ってくれないか」
朝倉「え…本気…なの?」
キョン「ああ、本気だ。朝倉の事が好きなんだ」
俺は朝倉に恋をした。理由なんて何もない
ただ少し趣味と考え方が合って、告白した
朝倉「…」
キョン「ダメか?」
朝倉「ダメ…じゃないわ。でも私、再来週には転校しちゃうのよ?」
キョン「ああ、知ってる」
朝倉「強制的に遠距離恋愛になっちゃうのよ?」
キョン「それでも俺は、朝倉が好きだ」
朝倉「…ねえ、私が引っ越す場所知ってる?」
キョン「ああ…確か、県を3つ移動したくらいの所だろ?」
朝倉「うん…付き合ったら、その距離をどうするつもり?」
キョン「…会いに行くさ。毎週は無理でも、絶対にさ」
朝倉「…信じていいの?」
キョン「ああ、信じてくれ。俺は朝倉が好きなんだ」
キョン「それでも俺は、朝倉が好きだ」
朝倉「…ねえ、私が引っ越す場所知ってる?」
キョン「ああ…確か、県を3つ移動したくらいの所だろ?」
朝倉「うん…付き合ったら、その距離をどうするつもり?」
キョン「…会いに行くさ。毎週は無理でも、絶対にさ」
朝倉「…信じていいの?」
キョン「ああ、信じてくれ。俺は朝倉が好きなんだ」
朝倉「うん…わかったわ。私あなたを信じます」
キョン「朝倉…!」
朝倉「私も好きよ…」
俺達は付き合う事になった
今週の日曜日には初デートをして…
来週にはもう離れる挨拶をしていた
朝倉「もうお別れね」
キョン「またすぐ会える。会いに行くさ」
キョン「朝倉…!」
朝倉「私も好きよ…」
俺達は付き合う事になった
今週の日曜日には初デートをして…
来週にはもう離れる挨拶をしていた
朝倉「もうお別れね」
キョン「またすぐ会える。会いに行くさ」
朝倉「うん、ありがとうキョン…お金とか大変だから、無理はしないでね?」
キョン「好きな人のためなら、無茶もするさ」
朝倉「だ~めっ」ペシッ
そう言って彼女は俺の頭を優しく叩く
好きな人の前、自然と笑顔になりながら話してしまう
キョン「なんだよ、会いに行っても嬉しくないのか」
朝倉「嬉しいけど…でも無理はしないでね!」
キョン「ああ、じゃあ無理せず頑張るよ」
キョン「好きな人のためなら、無茶もするさ」
朝倉「だ~めっ」ペシッ
そう言って彼女は俺の頭を優しく叩く
好きな人の前、自然と笑顔になりながら話してしまう
キョン「なんだよ、会いに行っても嬉しくないのか」
朝倉「嬉しいけど…でも無理はしないでね!」
キョン「ああ、じゃあ無理せず頑張るよ」
朝倉「うん。それじゃあ…私行くね。また連絡するから」
キョン「あ、朝倉…」
朝倉「涼子…」
キョン「え…」
言葉を遮るように、彼女は言う
朝倉「涼子って呼んで…好きな人には名前で呼んでほしいの…」
キョン「…涼子」
朝倉「うふふ…ありがとう。大好きよ…」
キョン「あ、朝倉…」
朝倉「涼子…」
キョン「え…」
言葉を遮るように、彼女は言う
朝倉「涼子って呼んで…好きな人には名前で呼んでほしいの…」
キョン「…涼子」
朝倉「うふふ…ありがとう。大好きよ…」
キョン「俺も…好きだ」
始めに言おうとしたことは、もう忘れてしまった
それでも、彼女が近くに、この街にいて…一緒に過ごせてる今はとても幸せだった
それからすぐに、彼女は遠くへ行ってしまった
始めに言おうとしたことは、もう忘れてしまった
それでも、彼女が近くに、この街にいて…一緒に過ごせてる今はとても幸せだった
それからすぐに、彼女は遠くへ行ってしまった
彼女が引っ越したてから…すぐ夏休みに入ってた
しばらくは荷物などの整理があるらしく、あまり連絡も出来なかった
その間もSOS団の活動はあったが、やはり涼子がいないと元気が出ないわけで
…夏休みも終盤に差し掛かった時、彼女から連絡が来た
『会いたい』と
お互いがどちらかの地元に行くのは大変なので、ちょうど中間地点で会う事になった
そして日曜日…
しばらくは荷物などの整理があるらしく、あまり連絡も出来なかった
その間もSOS団の活動はあったが、やはり涼子がいないと元気が出ないわけで
…夏休みも終盤に差し掛かった時、彼女から連絡が来た
『会いたい』と
お互いがどちらかの地元に行くのは大変なので、ちょうど中間地点で会う事になった
そして日曜日…
俺は一人電車に乗って、涼子に会いに行った
地元を離れての遠出、見知らぬ駅、変わる風景…
乗り換えなども不安だったが、下調べもあって、乗ってしまえば何とかかなるもんだ
およそ約2時間半後、俺は朝倉が待つ駅に立っていた
朝倉「あ…」
キョン「よ、よう。久しぶりだな」
朝倉「うん…会いたかったよ…」
離れてから2ヶ月も経ってなかったが…久しぶりに会った気がした
彼女は少し目に涙を浮かべている
地元を離れての遠出、見知らぬ駅、変わる風景…
乗り換えなども不安だったが、下調べもあって、乗ってしまえば何とかかなるもんだ
およそ約2時間半後、俺は朝倉が待つ駅に立っていた
朝倉「あ…」
キョン「よ、よう。久しぶりだな」
朝倉「うん…会いたかったよ…」
離れてから2ヶ月も経ってなかったが…久しぶりに会った気がした
彼女は少し目に涙を浮かべている
キョン「じゃあ…とりあえずどうするかな。当然この街の事なんてサッパリなんだが…」
朝倉「私もこの街は初めてだから…一緒に歩いて回りましょうか」
キョン「そうだな…色々探せばいいか」
そう言って俺は歩き出す、が彼女はその場から動かない
キョン「…どうした?」
朝倉「手繋いでくれなきゃ歩けない…」
キョン「わ、わかったから。その上目遣いは反則だ」
朝倉「えへへ…じゃあ今度から使っちゃお♪」
キョン「やれやれ…じゃあ、行くか。時間も勿体無いしな」
そう言って彼女の手を掴む
自分からつかんだくせに、心臓が高く鳴ったのを覚えている
彼女はとても笑顔だった
朝倉「私もこの街は初めてだから…一緒に歩いて回りましょうか」
キョン「そうだな…色々探せばいいか」
そう言って俺は歩き出す、が彼女はその場から動かない
キョン「…どうした?」
朝倉「手繋いでくれなきゃ歩けない…」
キョン「わ、わかったから。その上目遣いは反則だ」
朝倉「えへへ…じゃあ今度から使っちゃお♪」
キョン「やれやれ…じゃあ、行くか。時間も勿体無いしな」
そう言って彼女の手を掴む
自分からつかんだくせに、心臓が高く鳴ったのを覚えている
彼女はとても笑顔だった
キョン「この辺りは結構都会なんだな」
駅を出て見渡すと、周りはコンクリートのビルばかり
しかし、少し目線を落とすとカラオケや繁華街など、遊べるような場所も目に入ってくる
朝倉「みたいね。ねえ、ちょっと歩いたらご飯にしない?」
キョン「確かに、もう12時過ぎだもんな…少し歩いたら何か食べるか」
そう言って俺達は歩き出す
手を繋ぎながら、内心ドキドキしながら…好きな人と過ごす休日、それだけでもう胸がいっぱいだ
見慣れない街も、楽しげに景色が広がっている
駅を出て見渡すと、周りはコンクリートのビルばかり
しかし、少し目線を落とすとカラオケや繁華街など、遊べるような場所も目に入ってくる
朝倉「みたいね。ねえ、ちょっと歩いたらご飯にしない?」
キョン「確かに、もう12時過ぎだもんな…少し歩いたら何か食べるか」
そう言って俺達は歩き出す
手を繋ぎながら、内心ドキドキしながら…好きな人と過ごす休日、それだけでもう胸がいっぱいだ
見慣れない街も、楽しげに景色が広がっている
支援ありがとう
朝倉「あ…ここがいいな」
涼子が指差した先には、オムライス専門店があった
キョン「涼子がいいなら、ここに入るか」
朝倉「うん!」
そう言って2人、店に入る
席に案内されると、俺たちは早速メニューに目を通す
涼子は食い入るように、何度もページを見返している
朝倉「チーズオムライスかぁ…あ、ビーフシチューベースのやつもいいわね…んー…」
キョン「迷ってるのか?」
朝倉「うん…どっちも食べたいけど、2つなんて食べれないしぃ…」
朝倉「あ…ここがいいな」
涼子が指差した先には、オムライス専門店があった
キョン「涼子がいいなら、ここに入るか」
朝倉「うん!」
そう言って2人、店に入る
席に案内されると、俺たちは早速メニューに目を通す
涼子は食い入るように、何度もページを見返している
朝倉「チーズオムライスかぁ…あ、ビーフシチューベースのやつもいいわね…んー…」
キョン「迷ってるのか?」
朝倉「うん…どっちも食べたいけど、2つなんて食べれないしぃ…」
キョン「俺が片方頼むよ。それで半分こすればいいんじゃないか?」
朝倉「え、いいの?」
キョン「ああ、涼子が食べたいの選べばいいさ」
朝倉「嬉しいなあ…本当キョンは優しいね…」
ピンポーン、と手元のスイッチでコールをする
すぐに店員がやって来る
朝倉「チーズオムライスとビーフシチューオムライスをお願いします」
店員「かしこまりました」
朝倉「えへへ…」
彼女の一挙一動が、たまらなく可愛い
朝倉「え、いいの?」
キョン「ああ、涼子が食べたいの選べばいいさ」
朝倉「嬉しいなあ…本当キョンは優しいね…」
ピンポーン、と手元のスイッチでコールをする
すぐに店員がやって来る
朝倉「チーズオムライスとビーフシチューオムライスをお願いします」
店員「かしこまりました」
朝倉「えへへ…」
彼女の一挙一動が、たまらなく可愛い
朝倉「えへへ…やっと来たわね」
目の前の皿からは、ビーフシチューとチーズの香ばしい匂いがしている
キョン「…顔がニヤけてるぞ」
朝倉「えっ…そ、そんな事…」
キョン「オムライスで笑顔になるとか、子供みたいだな」
涼子「む~っ…」
頬をふくらませて、むくんでいる
キョン「ははっ、冗談だよ。さて、どっちを先に食うんだ?」
朝倉「…キョンにはあげないから」
キョン「な…」
朝倉「からかった罰よ!」
目の前の皿からは、ビーフシチューとチーズの香ばしい匂いがしている
キョン「…顔がニヤけてるぞ」
朝倉「えっ…そ、そんな事…」
キョン「オムライスで笑顔になるとか、子供みたいだな」
涼子「む~っ…」
頬をふくらませて、むくんでいる
キョン「ははっ、冗談だよ。さて、どっちを先に食うんだ?」
朝倉「…キョンにはあげないから」
キョン「な…」
朝倉「からかった罰よ!」
キョン「…わかった、悪かったよ、ごめんごめん」
朝倉「…」
キョン「ダメか?」
朝倉「…ちょっと冗談言っただけよ。冷めないうちに食べましょう」
キョン「ふぅ…ちょっとびっくりしたぞ」
朝倉「ふふっ…じゃあお詫びに…はい、あーん」
キョン「お…おい、ちょっとそれは…」
朝倉「何恥ずかしがってるのよ、はいあーんして?」
まるで子供に言い聞かせるように、彼女は優しく語りかけてくる
オムライスをのせたスプーンが、優しく俺の口の前に運ばれてくる
朝倉「…」
キョン「ダメか?」
朝倉「…ちょっと冗談言っただけよ。冷めないうちに食べましょう」
キョン「ふぅ…ちょっとびっくりしたぞ」
朝倉「ふふっ…じゃあお詫びに…はい、あーん」
キョン「お…おい、ちょっとそれは…」
朝倉「何恥ずかしがってるのよ、はいあーんして?」
まるで子供に言い聞かせるように、彼女は優しく語りかけてくる
オムライスをのせたスプーンが、優しく俺の口の前に運ばれてくる
朝倉「ほら、はい…あーん」
それに負けて俺は…
キョン「あ、あーん…」
朝倉「ふふっ…」
彼女の笑顔に、また負ける
オムライスがこんなにうまく感じたのは、生まれて初めての事だった
キョン「うん、うまい…」ポンポン
朝倉「ん…ほっぺた叩いてどうしたの?」
キョン「ああ、癖みたいなもんだ。おいしい物食べると…ついな」
それに負けて俺は…
キョン「あ、あーん…」
朝倉「ふふっ…」
彼女の笑顔に、また負ける
オムライスがこんなにうまく感じたのは、生まれて初めての事だった
キョン「うん、うまい…」ポンポン
朝倉「ん…ほっぺた叩いてどうしたの?」
キョン「ああ、癖みたいなもんだ。おいしい物食べると…ついな」
―カラン
扉を開け、俺たちはまた外を歩き始めた
朝倉「はあ…美味しかったね」
キョン「そうだな」
朝倉「好きな人とご飯食べてるんだから、当然かな?」
キョン「そ、そんな恥ずかしい事を堂々と言うなよ」
朝倉「だって本当なんだもん。またさっきのお店来たいね」
キョン「ああ…また今度来ような」
彼女の一言一言が、全部体に響いてくる
何を聞いても笑顔になってしまう
朝倉「じゃあ、これからどうしようか?」
彼女も笑顔で、俺に問いかけてくる
扉を開け、俺たちはまた外を歩き始めた
朝倉「はあ…美味しかったね」
キョン「そうだな」
朝倉「好きな人とご飯食べてるんだから、当然かな?」
キョン「そ、そんな恥ずかしい事を堂々と言うなよ」
朝倉「だって本当なんだもん。またさっきのお店来たいね」
キョン「ああ…また今度来ような」
彼女の一言一言が、全部体に響いてくる
何を聞いても笑顔になってしまう
朝倉「じゃあ、これからどうしようか?」
彼女も笑顔で、俺に問いかけてくる
キョン「そうだな…またフラフラしながら、遊べる場所でも探すか」
朝倉「うん。でも、あまり駅から離れても…ね。それに…帰る時間、大丈夫?」
時計を見ると、4時近くだ
キョン「確かに…あまり遅くもなれないからな。朝倉も、時間大丈夫か?」
朝倉「私は…なるべくキョンと一緒にいたいから」
キョン「…俺も同じ気持ちだよ。じゃあ早いところ探しにいくか」
その後も2人で歩いたが、あまりいい遊び場所は見つけられなかった
朝倉「うん。でも、あまり駅から離れても…ね。それに…帰る時間、大丈夫?」
時計を見ると、4時近くだ
キョン「確かに…あまり遅くもなれないからな。朝倉も、時間大丈夫か?」
朝倉「私は…なるべくキョンと一緒にいたいから」
キョン「…俺も同じ気持ちだよ。じゃあ早いところ探しにいくか」
その後も2人で歩いたが、あまりいい遊び場所は見つけられなかった
歩き続けて…夕方、夜になった辺り、俺達は駅に戻っていた
俺の脳味噌の一番大事な部分は、決して駅に向かえと命令はしていない
それでも、俺たちは帰らなければならなかった
駅のホームで…電車を待つ
これくらいの時間は、社会人の帰宅の時間だ
そこそこ大きな街の駅なので、人も多い…その中に俺たちは2人だけで…ここにいる
朝倉「…」
キョン「…」
手を握りあっている…今この瞬間だけは、2人きりの時間だ
すぐに終わってしまうけれど…
朝倉「また離ればなれになるのね…」
キョン「もう少ししたら学校も始まるしな。しばらくは会えない…よな」
朝倉「…嫌」
彼女は小さく呟く
俺の脳味噌の一番大事な部分は、決して駅に向かえと命令はしていない
それでも、俺たちは帰らなければならなかった
駅のホームで…電車を待つ
これくらいの時間は、社会人の帰宅の時間だ
そこそこ大きな街の駅なので、人も多い…その中に俺たちは2人だけで…ここにいる
朝倉「…」
キョン「…」
手を握りあっている…今この瞬間だけは、2人きりの時間だ
すぐに終わってしまうけれど…
朝倉「また離ればなれになるのね…」
キョン「もう少ししたら学校も始まるしな。しばらくは会えない…よな」
朝倉「…嫌」
彼女は小さく呟く
キョン「仕方ないだろう。俺たちはまだ学生で…」
朝倉「それでも嫌だよ…また遠くに行っちゃうなんてつらすぎるよ…」
彼女の目には、最初とは違う涙が浮かんでいる
キョン「また絶対会いにくるから…な。その日まで毎日、メールしてればすぐさ」
なだめるように…彼女の頭を撫でる
朝倉「……」
キョン「な…?」
朝倉「…うん、わかった我慢する」
それ以上彼女を見てると、俺も泣いてしまいそうだった
今の俺には、多少の強がりで彼女を慰めるしかできない…
『間もなく2番線に……』
…電車だ
朝倉「それでも嫌だよ…また遠くに行っちゃうなんてつらすぎるよ…」
彼女の目には、最初とは違う涙が浮かんでいる
キョン「また絶対会いにくるから…な。その日まで毎日、メールしてればすぐさ」
なだめるように…彼女の頭を撫でる
朝倉「……」
キョン「な…?」
朝倉「…うん、わかった我慢する」
それ以上彼女を見てると、俺も泣いてしまいそうだった
今の俺には、多少の強がりで彼女を慰めるしかできない…
『間もなく2番線に……』
…電車だ
お互いに反対方向なため、この電車に乗ったら俺たちはまた離ればなれだ
キョン「じゃあ、俺はこの電車だから…」
朝倉「うん…わかった…でもその前に…ちょっとだけ甘えさせて…」
涼子は人目も気にせず、俺に抱きついてきた
柔らかい彼女の髪から、優しい匂いがする…
でもその甘い香りに長く浸ってはいられなかった…
キョン「…涼子、電車が…」
朝倉「うん…」
涼子が俺の体から離れる
キョン「じゃあ、俺はこの電車だから…」
朝倉「うん…わかった…でもその前に…ちょっとだけ甘えさせて…」
涼子は人目も気にせず、俺に抱きついてきた
柔らかい彼女の髪から、優しい匂いがする…
でもその甘い香りに長く浸ってはいられなかった…
キョン「…涼子、電車が…」
朝倉「うん…」
涼子が俺の体から離れる
俺だって離したくはない
でももう電車が…出発する寸前だ
朝倉「またね…キョン…」
キョン「…」
電車が発進する
駅をどんどん離れて行ってしまう
…
でももう電車が…出発する寸前だ
朝倉「またね…キョン…」
キョン「…」
電車が発進する
駅をどんどん離れて行ってしまう
…
朝倉「…なんで、乗らなかったのよ」
キョン「ん…次の電車でいいかな、ってな」
朝倉「次の電車30分後だよ…」
乗り換えが悪い駅では、よくある時間だ
キョン「涼子と一緒にいられるなら、少しくらい遅くなってもいいんだよ」
朝倉「キョン…」
その30分間、俺たちはずっとベンチで手を握りあっていた
夏の夜、少し大きな駅、隣には最愛の人…
キョン「もう、夏も終わりだな」
朝倉「ね…次はいつ会えるかな」
キョン「そうだな、学校が始まって…しばらくしたらかな」
朝倉「そうね…9月には一回は会いたいわよね」
次に会う話、俺たちはそんな話ばかりしている
他に何を話したのかは…あまり覚えていない
キョン「ん…次の電車でいいかな、ってな」
朝倉「次の電車30分後だよ…」
乗り換えが悪い駅では、よくある時間だ
キョン「涼子と一緒にいられるなら、少しくらい遅くなってもいいんだよ」
朝倉「キョン…」
その30分間、俺たちはずっとベンチで手を握りあっていた
夏の夜、少し大きな駅、隣には最愛の人…
キョン「もう、夏も終わりだな」
朝倉「ね…次はいつ会えるかな」
キョン「そうだな、学校が始まって…しばらくしたらかな」
朝倉「そうね…9月には一回は会いたいわよね」
次に会う話、俺たちはそんな話ばかりしている
他に何を話したのかは…あまり覚えていない
…すぐに次の30分後がやって来てしまう
朝倉「電車、来ちゃったわね」
キョン「今度は涼子の電車も一緒だしな」
2人は立ち上がり、それぞれのホームに向かっていく
俺たちは電車の中から小さく手を振っていた
ガラス窓の向こうには、彼女がいる
なんだかとても小さく見える
朝倉「……」
窓…涼子が何か唇を動かしているのが見える
キョン(ん…なんだ…)
朝倉(……き)
キョン(ん…)
朝倉(す…き…)
彼女の唇は確かにそう言っていた、俺にはわかる
朝倉「電車、来ちゃったわね」
キョン「今度は涼子の電車も一緒だしな」
2人は立ち上がり、それぞれのホームに向かっていく
俺たちは電車の中から小さく手を振っていた
ガラス窓の向こうには、彼女がいる
なんだかとても小さく見える
朝倉「……」
窓…涼子が何か唇を動かしているのが見える
キョン(ん…なんだ…)
朝倉(……き)
キョン(ん…)
朝倉(す…き…)
彼女の唇は確かにそう言っていた、俺にはわかる
キョン(おれも…す…き…だ)
涼子「……!」
言葉に気付いてくれたのか…彼女は泣きながら…笑顔を見せてくれた
―ガタン ガタン…
…電車は2人を引き裂くように、動き出す
窓の外は、もう真っ暗になっている
キョン「…ずいぶん遅くなっちまったな」
時計を見ると…8時近くを差していた
今からでは、帰るのは11時過ぎになるだろうか
だが、幸せを感じている今…帰る時間などあまり関係が無かった
…こうして、俺たちの遠距離恋愛は始まった
涼子「……!」
言葉に気付いてくれたのか…彼女は泣きながら…笑顔を見せてくれた
―ガタン ガタン…
…電車は2人を引き裂くように、動き出す
窓の外は、もう真っ暗になっている
キョン「…ずいぶん遅くなっちまったな」
時計を見ると…8時近くを差していた
今からでは、帰るのは11時過ぎになるだろうか
だが、幸せを感じている今…帰る時間などあまり関係が無かった
…こうして、俺たちの遠距離恋愛は始まった
一年生9月
夏休みも終わり、また学校での毎日が始まった
涼子は新しい学校で頑張っている、とのことだ
ある日の電話で
キョン『学校はどうだ?慣れたか?』
朝倉『ええ。女子高だから、最初は不安だったけどね。うまくやってるわよ』
キョン『そいつはよかった』
朝倉『あ、そう言えばね…私と同じようにそっちから引っ越した人がいたのよ』
キョン『へえ…』
朝倉『佐々木さんっていうんだけどね、ちょっと変わってるけどいい人なんだよ』
キョン『佐々木…?』
その名前は、俺も…聞いたことのある名前だった
夏休みも終わり、また学校での毎日が始まった
涼子は新しい学校で頑張っている、とのことだ
ある日の電話で
キョン『学校はどうだ?慣れたか?』
朝倉『ええ。女子高だから、最初は不安だったけどね。うまくやってるわよ』
キョン『そいつはよかった』
朝倉『あ、そう言えばね…私と同じようにそっちから引っ越した人がいたのよ』
キョン『へえ…』
朝倉『佐々木さんっていうんだけどね、ちょっと変わってるけどいい人なんだよ』
キョン『佐々木…?』
その名前は、俺も…聞いたことのある名前だった
>>1寝た?
保守
保守
寝落ちしてました。支援感謝
その後の朝倉の話から、俺の記憶の中の人間と同一人物だということがわかった
キョン『…うん、俺の知っている佐々木みたいだな』
朝倉『キョンの知り合いだったんだ…ねえ、付き合ってる事佐々木さんに言っちゃだめ?』
キョン『別にダメな事はないよ、涼子の好きにすればいい。佐々木とそういう恋愛話をよくするのか?』
朝倉『よかった! 以前、 恋愛話をした時に、言うべきか迷ってさ…。あまり広まりすぎても、いい事ないしさ…』
キョン『なるほど。佐々木か…あいつも、恋愛なんてするのかな』
朝倉『…』
キョン『ん、朝倉?』
会話が帰って来ない…
朝倉『他の女の子の話しちゃだめ…やだ…』
キョン『…ああ、ごめんごめん。俺は涼子にしか興味ないからさ』
朝倉『本当…?』
その後の朝倉の話から、俺の記憶の中の人間と同一人物だということがわかった
キョン『…うん、俺の知っている佐々木みたいだな』
朝倉『キョンの知り合いだったんだ…ねえ、付き合ってる事佐々木さんに言っちゃだめ?』
キョン『別にダメな事はないよ、涼子の好きにすればいい。佐々木とそういう恋愛話をよくするのか?』
朝倉『よかった! 以前、 恋愛話をした時に、言うべきか迷ってさ…。あまり広まりすぎても、いい事ないしさ…』
キョン『なるほど。佐々木か…あいつも、恋愛なんてするのかな』
朝倉『…』
キョン『ん、朝倉?』
会話が帰って来ない…
朝倉『他の女の子の話しちゃだめ…やだ…』
キョン『…ああ、ごめんごめん。俺は涼子にしか興味ないからさ』
朝倉『本当…?』
朝倉『嬉しい♪その言葉が聞けてよかったわ…。』
キョン『…ご機嫌なおしてくれたか。よかった、でも本当に好きだからさ…』
朝倉『うん、ありがとう…。そろそろ、休みましょう? 親が最近うるさいのよね…嫌になるわ』
キョン『そう…か。じゃあ、おやすみ涼子…』
朝倉『おやすみなさい…好きだよ…』
キョン『ああ、俺も好きだ…おやすみ』
…電話を切ってから、1人布団の中で考え事をする
キョン「佐々木、か…あれからどうしてるんだろうな…」
その名前が、涼子の口から聞けるとは思っていなかった
そして今、自分の恋人と同じ女子高に通っている…らしいのだ
キョン「…まあ、あまり関係ないか。おやすみ、涼子……」
そんな事を呟きながら、俺は眠った…
キョン「佐々木、か…あれからどうしてるんだろうな…」
その名前が、涼子の口から聞けるとは思っていなかった
そして今、自分の恋人と同じ女子高に通っている…らしいのだ
キョン「…まあ、あまり関係ないか。おやすみ、涼子……」
そんな事を呟きながら、俺は眠った…
次の日 朝倉
朝倉「うふふ…昨日はキョンと電話できたから嬉しいな」
軽い足取りで私は通学路を歩く
好きな彼からの電話、それだけで私を今日一日元気にしてくれる
朝倉「今度はいつ電話しよう…メールでもいいけど何か、ね…」
そんな独り言を呟きながら歩いてると、いきなり後ろから声をかけられた
佐々木「おはよう、朝倉さん」
朝倉「ひゃっ! ビックリした…佐々木だったのね」
佐々木「くつくつ。楽しそうに歩いている後ろ姿を見て、つい挨拶してしまったよ」
彼女の笑顔は、いつも愛くるしい…
女の私でも、そこに魅力を感じてしまう
朝倉「うふふ…昨日はキョンと電話できたから嬉しいな」
軽い足取りで私は通学路を歩く
好きな彼からの電話、それだけで私を今日一日元気にしてくれる
朝倉「今度はいつ電話しよう…メールでもいいけど何か、ね…」
そんな独り言を呟きながら歩いてると、いきなり後ろから声をかけられた
佐々木「おはよう、朝倉さん」
朝倉「ひゃっ! ビックリした…佐々木だったのね」
佐々木「くつくつ。楽しそうに歩いている後ろ姿を見て、つい挨拶してしまったよ」
彼女の笑顔は、いつも愛くるしい…
女の私でも、そこに魅力を感じてしまう
朝倉「そ、そうかしら?」
佐々木「何かいい事でも?」
朝倉「えー…うん、実はね……」
…
佐々木「なるほど、彼氏とね。しかもあのキョンと付き合ってる、と…」
朝倉「彼から告白してくれて…遠距離でもいいから、って」
佐々木「遠く離れてても…ね。でも普段は浮気し放題じゃないのかい?」
朝倉「キョンはそんな事しないわよ。私だって他の人なんて興味ないし」
佐々木「くつくつ…まあ他人の事にあまり口出しはしないよ」
朝倉「…何かあったら、佐々木さんに相談しちゃうかも」
佐々木「友達の頼みなら、何でも来いだよ。あ…じゃあ私からも一つお願いしたいな」
朝倉「ありがとう。佐々木さんの頼みって…なに?」
佐々木「彼のアドレスだけ教えて欲しいのさ。少し昔話をしたくてね」
佐々木「何かいい事でも?」
朝倉「えー…うん、実はね……」
…
佐々木「なるほど、彼氏とね。しかもあのキョンと付き合ってる、と…」
朝倉「彼から告白してくれて…遠距離でもいいから、って」
佐々木「遠く離れてても…ね。でも普段は浮気し放題じゃないのかい?」
朝倉「キョンはそんな事しないわよ。私だって他の人なんて興味ないし」
佐々木「くつくつ…まあ他人の事にあまり口出しはしないよ」
朝倉「…何かあったら、佐々木さんに相談しちゃうかも」
佐々木「友達の頼みなら、何でも来いだよ。あ…じゃあ私からも一つお願いしたいな」
朝倉「ありがとう。佐々木さんの頼みって…なに?」
佐々木「彼のアドレスだけ教えて欲しいのさ。少し昔話をしたくてね」
朝倉「…」
その一言だけで、私の頭に色んな感情が巻き起こる
朝倉(キョンのアドレス…? 知り合いとは言え、他の女性に教えて…いいのかしら?)
そんな気持ちを見抜かれたように…彼女は言葉を続ける
佐々木「…あ、他の女の子と話すのに抵抗があるなら、無理にとは言わないよ」
屈託の無い彼女の笑顔…本当に眩しい
その笑顔を信じて、私は……
朝倉「…ううん、佐々木さんなら大丈夫よ。じゃあ、これ…」
携帯電話…キョンのアドレス画面を見せる
彼女もポチポチと、電話を操作している
佐々木「…ん、ありがとう。大丈夫、話した事はちゃんと報告するからさ」
朝倉「もう、佐々木さんは信頼してるから平気よ。早く教室に行きましょう」
佐々木「そうだね…くつくつ…」
その一言だけで、私の頭に色んな感情が巻き起こる
朝倉(キョンのアドレス…? 知り合いとは言え、他の女性に教えて…いいのかしら?)
そんな気持ちを見抜かれたように…彼女は言葉を続ける
佐々木「…あ、他の女の子と話すのに抵抗があるなら、無理にとは言わないよ」
屈託の無い彼女の笑顔…本当に眩しい
その笑顔を信じて、私は……
朝倉「…ううん、佐々木さんなら大丈夫よ。じゃあ、これ…」
携帯電話…キョンのアドレス画面を見せる
彼女もポチポチと、電話を操作している
佐々木「…ん、ありがとう。大丈夫、話した事はちゃんと報告するからさ」
朝倉「もう、佐々木さんは信頼してるから平気よ。早く教室に行きましょう」
佐々木「そうだね…くつくつ…」
そんなつもりはないのかもしれないが何かたくらんでる様にしか見えない
同日 キョン
昼休み…北高
キョン「さて…昼はどうするかな…」
谷口「ようキョン。学食行かねえか?」
キョン「…悪いな、金がないんで学食はパスだ」
谷口「なんだ、今日は弁当か?」
キョン「いや、弁当も無いんだ」
谷口「母親とケンカでもしたのかぁ?」
キョン「…そんなんじゃない。ただ節約してるだけだ」
谷口「節約?なんか買いたいもんでもあんのかよ?」
キョン「ああ…ちょっとな」
谷口「ハァ…仕方ねえ、今日はおごってやるよ」
キョン「い、いいのか?」
谷口「気まぐれってやつだ。国木田が席取ってくれてるから、早く行こうぜ」
キョン「すまん谷口…ありがとう」
昼休み…北高
キョン「さて…昼はどうするかな…」
谷口「ようキョン。学食行かねえか?」
キョン「…悪いな、金がないんで学食はパスだ」
谷口「なんだ、今日は弁当か?」
キョン「いや、弁当も無いんだ」
谷口「母親とケンカでもしたのかぁ?」
キョン「…そんなんじゃない。ただ節約してるだけだ」
谷口「節約?なんか買いたいもんでもあんのかよ?」
キョン「ああ…ちょっとな」
谷口「ハァ…仕方ねえ、今日はおごってやるよ」
キョン「い、いいのか?」
谷口「気まぐれってやつだ。国木田が席取ってくれてるから、早く行こうぜ」
キョン「すまん谷口…ありがとう」
―学食
友人からおごって貰ったカレーは、そりゃあ美味だった
食事も終わり一段落した頃…
谷口「で、お前何が欲しいんだよ?」
キョン「…まあ、ちょっとな」
国木田「なになに、なんの話?」
谷口「キョンが欲しい物あるから、昼食我慢してるんだと」
国木田「へえ…僕も興味あるな。キョンがそこまでして欲しい物って」
キョン「単純に、旅費だよ。朝倉に会いに行くためにな」
谷口「朝倉…ああ、そう言えば付き合ってたな」
国木田「恋愛もいいけどさ、お昼抜きはつらくない?お弁当作ってもらえば?」
キョン「昼食代という名目で金をもらってるからな…弁当だと金がもらえない」
谷口「それも資金にあててるのかよ!」
友人からおごって貰ったカレーは、そりゃあ美味だった
食事も終わり一段落した頃…
谷口「で、お前何が欲しいんだよ?」
キョン「…まあ、ちょっとな」
国木田「なになに、なんの話?」
谷口「キョンが欲しい物あるから、昼食我慢してるんだと」
国木田「へえ…僕も興味あるな。キョンがそこまでして欲しい物って」
キョン「単純に、旅費だよ。朝倉に会いに行くためにな」
谷口「朝倉…ああ、そう言えば付き合ってたな」
国木田「恋愛もいいけどさ、お昼抜きはつらくない?お弁当作ってもらえば?」
キョン「昼食代という名目で金をもらってるからな…弁当だと金がもらえない」
谷口「それも資金にあててるのかよ!」
キョン「…小遣いだけじゃあちょっとな。バイトも考えたが…親に反対されたから、手段が無くてな」
谷口「はぁー…よくやるぜ全く。会いに行くって、朝倉のいる街まで?」
キョン「さすがにそこまでは行かないよ。お互いの中間地点の駅で待ち合わせして…遊んでるよ」
国木田「遠距離だと会うのも大変だもんね。移動費、どれくらいかかってるの?」
キョン「その駅までは、3000円程度だ…高校生にはキツい」
谷口「プラス、デート代だもんな。お前相当貢いでるな」
キョン「変な言い方するな。環境が離れてるんだから、仕方ないさ」
谷口「はぁー…よくやるぜ全く。会いに行くって、朝倉のいる街まで?」
キョン「さすがにそこまでは行かないよ。お互いの中間地点の駅で待ち合わせして…遊んでるよ」
国木田「遠距離だと会うのも大変だもんね。移動費、どれくらいかかってるの?」
キョン「その駅までは、3000円程度だ…高校生にはキツい」
谷口「プラス、デート代だもんな。お前相当貢いでるな」
キョン「変な言い方するな。環境が離れてるんだから、仕方ないさ」
国木田「遠距離恋愛かぁ…ちょっと憧れちゃうな。大変そうだけど」
キョン(大変というか…普段はやっぱり寂しいんだよ、姿が見えない分さ)
谷口「でも、遠距離って浮気し放題だよなぁ」
谷口が意地悪そうに小さく笑う
キョン「…俺は朝倉以外興味ない。向こうも多分、そう思ってるはずだ」
国木田「キョンは一途だね」
谷口「まあ、友人として応援はしてるぜ。ノロケ話はいらないけどな!」
キョン「ああ、適当に見守っといてくれ。何かあったら……」
そこまで言って、俺は言葉を止めてしまった
キョン(何かあったら…相談にのってくれ? 話すのか、俺は友人に恋愛の事を…。多分、話さないな…)
谷口「ま、いくらでも骨は拾ってやるさ!」
国木田「ははっ、じゃあそろそろ戻ろうか。授業始まるよ」
そう言って俺たちは学食を出た
キョン(大変というか…普段はやっぱり寂しいんだよ、姿が見えない分さ)
谷口「でも、遠距離って浮気し放題だよなぁ」
谷口が意地悪そうに小さく笑う
キョン「…俺は朝倉以外興味ない。向こうも多分、そう思ってるはずだ」
国木田「キョンは一途だね」
谷口「まあ、友人として応援はしてるぜ。ノロケ話はいらないけどな!」
キョン「ああ、適当に見守っといてくれ。何かあったら……」
そこまで言って、俺は言葉を止めてしまった
キョン(何かあったら…相談にのってくれ? 話すのか、俺は友人に恋愛の事を…。多分、話さないな…)
谷口「ま、いくらでも骨は拾ってやるさ!」
国木田「ははっ、じゃあそろそろ戻ろうか。授業始まるよ」
そう言って俺たちは学食を出た
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