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    元スレ女「うぇっ……吐きそう……」

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    みんなの評価 : ★★★
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    202 = 137 :

    ヴぉす

    206 = 137 :

    ヴぉす

    207 = 205 :

    208 :

    「それで、いつになったら話してくれるんだ」

    「えっ?」

    遅めの夕飯時。
    俺は野菜炒めを口で咀嚼しながら、何げなく問う。

    「家に帰らない、本当の理由だよ」

    「……わけわかんない……」

    少女はふて腐れたように、そっぽを向く。
    身体は大人びていても、年相応の幼さが滲み出る。

    「分かるだろ、ほら」

    彼女の触れたくないことだって。
    既にわかっていたことだけど。

    それを話さない限り、前には進めないはずだから。

    「…………」

    「お母さん、バーのママやってんのな」

    「……ッ」

    209 = 208 :

    「ま、まさか」

    「ちょうど、仕事が早めに終わったもんだから」

    「無駄話を少々」

    あの後、同僚から女の家の連絡先を聞き、
    日が暮れるまで少しの間、保護者面談擬きをしていた。

    まあ、同僚には多少怪しまれたけれど。

    「ちょっ、ちょっと信じらんないっ!」

    「連絡はしないって言ってたのに! 嘘つきっ!」

    「嘘つきで結構です。嘘も方便っていうしな」

    バンッ!

    「最悪っ! もう私、出てくっ!」

    よほど母親と会われたのが腹に立ったのだろう。
    貸した箸をテーブルに叩き付けて、席を立つ。

    211 = 208 :

    「まあ、そう怒るな」

    「ちょっと信頼しかけてたのに……ホント最低」

    「……まあいいから座れ」

    「いやですっ! もうあんたと同じ空気を吸うのも嫌よ」

    意外にやっかいだった。
    仕方ない……。

    「特にお前のことを話してきたわけじゃないよ」

    「はっ? また得意の嘘?」

    「違う違う。さっきも言ったろ、『無駄話』だって」

    212 = 208 :

    「……じゃあ」

    「ん?」

    「何を話して来たって言うの?」

    「とりあえず、座れ。話はそれから」

    「…………」

    ガタン。

    多少、音は立てたが、席に座ってはくれた。
    ただまだ顔に残るのは猜疑心のみ。

    ちょっと話の出始めを間違えたかな。

    警戒心を解くのは時間がかかりそうだった。

    215 = 174 :

    >>214
    高校のゆとり君、お帰り

    218 = 208 :

    「教師ということは隠していった」

    「……どういうこと?」

    「ただの客として行ったってことだよ」

    「最近の世間話とか、ママの生い立ちとか……」

    「まあ、娘の話も多少はね」

    「……最低」

    「まあ、そう言うなよ」

    「結局、聞いてるわけじゃん」

    「別にお前のことばかり話してたわけじゃない」

    「今日の本題はな」

    「お前が嫌っているその母親が、どういう人となりかってことだよ」

    「…………」

    219 = 208 :

    さきほどの怒りはどこにいったのやら。

    今は下を向いて口を閉じ……
    この後、何を言われるか、分かりきっているように。

    「はっきり言うぞ」

    「娘思いのいいお母さんじゃないか」

    「……ッ」

    普通に喋ってみれば、ある程度の性格は分かる。
    たとえそれが猫かぶりであったとしても。

    本当に娘のことを邪魔に思っているのならば、
    あんな、笑顔……娘の話の最中に、するわけないじゃないか。

    「自慢の娘だってよ」

    「…………」

    220 = 208 :

    「時々、モデルもやってるって言ってな」

    「頼んでもいないのに、その写真も見せてもらった」

    「……変態」

    侮蔑の言葉にもキレがない。
    ということは、自覚しているってことか。

    なら……

    「お前さ、俺に昨日言ったよな」

    「『あの母親が心配するわけない』みたいなこと」

    「………う……」

    「心配しない? そんな親じゃない?」

    「いいや、違うな」

    「心配しないわけがない。そんな親なわけがない」

    「お前自身が一番、分かってるんだろ?」

    「…………」

    その沈黙は肯定だ。

    221 = 208 :

    「どうしてだ?」

    「一人でお前を育ててきたんだろ?」

    「女の身一つで養っていくのがどれだけ大変か」

    「お前だって……」

    「──分かってるっ」

    急に声を張り上げる。

    「そんなこと……言われなくても分かってる……」

    「それなら何でなんだ?」

    純粋に疑問だった。

    しかし──

    「…………」

    ……少女は答えてはくれない。

    222 = 208 :

    「ふーむ……黙ってちゃわからんのだが……」

    正直、埒が開かない。

    恐らく彼女の中で、
    俺が話すに値するのか、計りかねているのだろう。

    「…………」

    よし、なら俺の話でもするか。
    最悪、彼女の気分転換にはなるだろう。

    まあ、ちょっと重い話ではあるけど。

    「実はな、俺も片親なんだよ」

    「……へっ?」

    「ただお前と違うのは、それが父親だったってこと」

    「でも、血は繋がっていない」

    「それって……」

    223 = 208 :

    「父親代わりをしてくれたってことだよ」

    「…………」

    「赤ん坊の頃に両親が死んで、母親の弟、つまり叔父か」

    「その独身だったあんちゃんが俺を引き取って……」

    「一応、育ててくれたったわけ」

    「……じゃあ、両親の顔は覚えてるの?」

    少し喰いついてきた。
    俺は彼女の疑問に答える。

    「覚えていない。いや、正確には覚えていなかった」

    224 = 208 :

    「後で写真を見せてもらったからな」

    「その時に、初めて知った」

    「…………」

    少女は思い詰めるような表情で。
    喉まででかかっていた言葉を……やっと、吐き出す。

    「わ、私……」

    「……ん?」

    「お父さんの顔……みたことないんだ……」

    「…………」

    俺は黙って彼女の言葉に耳を傾ける。

    「母さんは……」

    225 :

    さる

    227 = 174 :

    何この、最初からは全く想像のつかない展開。
    あの時の選択肢が違ったらどうなってたの?

    228 = 205 :

    紫煙

    229 = 106 :

    >>225
    >>226
    おいやめろ
    感動して泣きそうだったのに吹っ飛んだじゃねえか

    230 = 109 :

    ほっほっほ

    231 = 225 :

    >>229
    何言ってんだお前?

    232 = 109 :

    >>229
    こいつは何を言っているのだ?

    233 :

    お母さんがサルに見えたんだろ

    234 :

    ハンマー・セッション思い出した

    235 = 226 :

    さるまだ

    237 = 208 :

    「お父さんのこと、何一つ話してはくれない」

    「こないだもそうよ……」

    「私が、お父さんの写真を見せてって言ったら……」

    「『そんなのはどこにもない』って」

    「『もう、父親のことは忘れなさい』って」

    「…………」

    「だから私……母さんと喧嘩しちゃって……」

    「……そうか」

    そういう事情があったわけか。

    238 = 208 :

    「で、でもっ! 普通なことでしょっ!」

    「ん?」

    「父親の顔を一度でも見てみたいって、思うことは……」

    「……当然、だよねっ?」

    「…………」

    ……………。

    君は気付いているのか。
    ……意識しているのだろうか。

    ……………。

    父の存在を何故か隠そうとする母。
    それに反抗し、父の影を追い求める娘。

    何かがまだ、欠けているような気がした。

    “お”父さん……か。

    ……………。
    ……………。

    240 = 109 :

    厨二臭いと思ってしまった

    241 :

    ナメック星の下にこんなスレタイだったから
    ピッコロが卵を吐いてる所を想像しちまった。

    243 :

    携帯小説っぽいが、おもしろいのでしえん

    244 :

    まさか男=お父さん…んなわけないかwww

    246 :

    ちょっと年齢が上がったこじかみたいな話だな

    247 :

    このスレ気持ち悪い

    248 = 106 :

    これは次すれいるんじゃまいか?

    250 = 233 :

    さっぱり意味がわからないが支援


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