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元スレ女勇者「大丈夫!君は僕が守るよっ!」魔王「……はあ」
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起きたー
ABダブルルートおつーww
仕事から帰るころには終わってそうだな。せっかく書いた分、投下しておくか
ABダブルルートおつーww
仕事から帰るころには終わってそうだな。せっかく書いた分、投下しておくか
女勇者「さーて。今日はどこにいこっか?」
魔王「女勇者さん、このごろすっかり最初の目的忘れてますね」
女勇者「目的……なんだっけ?」
魔王「(この娘は……)魔王退治ですよ」
女勇者「あ~。そういえばそだっけ。でも、もうそれはいいかな、って最近思ってるよ」
魔王「へ……? どうして、また……」
女勇者「ボクたち、二人で世界中旅してきたでしょ?」
魔王「ええ、まぁ……(何の因果か、勇者と魔王がですけど……)」
女勇者「旅の間、モンスターはいっぱいいたけど、魔王の魔の字も見えなかったじゃない?」
魔王「そうです、ね(魔王はずっとあなたの隣にいましたからね)」
女勇者「存外、世界は平和なんじゃないかなって。モンスターにも悪い子ばっかりじゃないこともわかってきたし」
魔王「女勇者さん、魔物使いの素質あるんじゃないかってくらい、モンスターと通じ合えますもんねぇ」
女勇者「だから、魔王は退治しなくてもいいんじゃないかなって。ボク思うんだ」
魔王「………」
魔王「女勇者さん、このごろすっかり最初の目的忘れてますね」
女勇者「目的……なんだっけ?」
魔王「(この娘は……)魔王退治ですよ」
女勇者「あ~。そういえばそだっけ。でも、もうそれはいいかな、って最近思ってるよ」
魔王「へ……? どうして、また……」
女勇者「ボクたち、二人で世界中旅してきたでしょ?」
魔王「ええ、まぁ……(何の因果か、勇者と魔王がですけど……)」
女勇者「旅の間、モンスターはいっぱいいたけど、魔王の魔の字も見えなかったじゃない?」
魔王「そうです、ね(魔王はずっとあなたの隣にいましたからね)」
女勇者「存外、世界は平和なんじゃないかなって。モンスターにも悪い子ばっかりじゃないこともわかってきたし」
魔王「女勇者さん、魔物使いの素質あるんじゃないかってくらい、モンスターと通じ合えますもんねぇ」
女勇者「だから、魔王は退治しなくてもいいんじゃないかなって。ボク思うんだ」
魔王「………」
女勇者「魔王が何もしてないってことは、魔王もきっと今の世界を望んでるんじゃないかな。魔王だって、静かに幸せに暮らしたいって思ってるんじゃないかな」
魔王「(ああ、そうか……僕は……)」
女勇者「世界中に今の平和を謳歌している人たちはたくさんいた。戦いを望んでないモンスターさんだってたくさんいた。こんな世界だもの、きっと勇者は……必要ないんじゃないかな」
魔王「(魔王も、今の世界には必要ない……僕は今、この一瞬に幸せを感じている)」
女勇者「だからね。ボクは……その、勇者としてじゃなくてね。ひとりの冒険者として、魔法使いさんと一緒に旅を続けたいな。目的も、アテもなくなるけど……」
女勇者「ボクは、いつまでも魔法使いさんと一緒にいたいよ」
魔王「……はは。まいりましたねぇ」
女勇者「! ……(しゅん)」
魔王「女勇者さんに、先を越されてしまいました。これでは、格好がつかないじゃないですか」
女勇者「……え」
魔王「僕もずっとあなたのそばにいたいです。冒険するにしても、静かに暮らすにしても、あなたが一緒じゃないと世界がつまらなく思えてしまいます」
女勇者「……じゃあ!」
魔王「ええ。これからも……ずっと、よろしくお願いいたします」
女勇者「うんっ。こちらこそっ!」
魔王(勇者と魔王が一緒に、ですか。……この先の世界、人間と魔物の間に諍いがなくなるための架け橋になれるといいんですが……)
魔王「(ああ、そうか……僕は……)」
女勇者「世界中に今の平和を謳歌している人たちはたくさんいた。戦いを望んでないモンスターさんだってたくさんいた。こんな世界だもの、きっと勇者は……必要ないんじゃないかな」
魔王「(魔王も、今の世界には必要ない……僕は今、この一瞬に幸せを感じている)」
女勇者「だからね。ボクは……その、勇者としてじゃなくてね。ひとりの冒険者として、魔法使いさんと一緒に旅を続けたいな。目的も、アテもなくなるけど……」
女勇者「ボクは、いつまでも魔法使いさんと一緒にいたいよ」
魔王「……はは。まいりましたねぇ」
女勇者「! ……(しゅん)」
魔王「女勇者さんに、先を越されてしまいました。これでは、格好がつかないじゃないですか」
女勇者「……え」
魔王「僕もずっとあなたのそばにいたいです。冒険するにしても、静かに暮らすにしても、あなたが一緒じゃないと世界がつまらなく思えてしまいます」
女勇者「……じゃあ!」
魔王「ええ。これからも……ずっと、よろしくお願いいたします」
女勇者「うんっ。こちらこそっ!」
魔王(勇者と魔王が一緒に、ですか。……この先の世界、人間と魔物の間に諍いがなくなるための架け橋になれるといいんですが……)
魔王「はは……どうも僕は、魔王には向いてないみたいだ」
女勇者「ん? 魔法使いさん、何か言った?」
魔王「いいえ、なにも。では、次の街に行きましょうか。結婚するのは、もうちょっと冒険を楽しんでからでも遅くはないでしょう」
女勇者「うん、そうだn……って、けっ、けけけけっ、ケッコン!?」
魔王「おや? 僕が相手じゃ不満ですか?」
女勇者「あ、あわわわ、ばばばばっ」 (///)
魔王(からかいがいがあるなぁ……)
女勇者「あっ……」
魔王「ん?」
女勇者「あっ、ああ、改めてっ、こちらからもお願いしますっ。冒険が終わったら、ボクのお嫁さんになってくださいっ!」
魔王「最後も! 最後までもそういうオチ!! いや、ちょっとわかってたけどっ!!」
終わり
女勇者「ん? 魔法使いさん、何か言った?」
魔王「いいえ、なにも。では、次の街に行きましょうか。結婚するのは、もうちょっと冒険を楽しんでからでも遅くはないでしょう」
女勇者「うん、そうだn……って、けっ、けけけけっ、ケッコン!?」
魔王「おや? 僕が相手じゃ不満ですか?」
女勇者「あ、あわわわ、ばばばばっ」 (///)
魔王(からかいがいがあるなぁ……)
女勇者「あっ……」
魔王「ん?」
女勇者「あっ、ああ、改めてっ、こちらからもお願いしますっ。冒険が終わったら、ボクのお嫁さんになってくださいっ!」
魔王「最後も! 最後までもそういうオチ!! いや、ちょっとわかってたけどっ!!」
終わり
乙
AB√も良かったがこういうほのぼのとしたまま終わるのも
この女勇者ならではで良いね
AB√も良かったがこういうほのぼのとしたまま終わるのも
この女勇者ならではで良いね
女勇者「あ~、面白い人だったね」
魔王「基本的にあの人は優しいからね。でも、なんでお土産が手綱なんだろう」
女勇者「私たちには馬さんいないもんね。どうしよっか」
魔王「うーん…。宅配便であのお爺さんに贈りましょうか」
女勇者「あ、じゃあさ、人参も送ろうよ!」
魔王「それはいいですね。ではさっそく…」
~城の中の庭~
お爺さん「むひょぉおおお! 手綱を掴んだらそ、空を飛んだ異次元へ引っ張られ(ry」
魔王「基本的にあの人は優しいからね。でも、なんでお土産が手綱なんだろう」
女勇者「私たちには馬さんいないもんね。どうしよっか」
魔王「うーん…。宅配便であのお爺さんに贈りましょうか」
女勇者「あ、じゃあさ、人参も送ろうよ!」
魔王「それはいいですね。ではさっそく…」
~城の中の庭~
お爺さん「むひょぉおおお! 手綱を掴んだらそ、空を飛んだ異次元へ引っ張られ(ry」
女勇者「あれ、あそこの家族の人たちって旅人かな」
魔王「そうだと思いますよ。キラーパンサーにリボン付けてるし、金髪の子供にも剣を持たせてるし」
女勇者「ふわ~、それにしても大きなキラーパンサーだね。肉球触りたい……お腹に顔うずめたい…」ウズウズ
魔王「それは僕も同意ですが、いきなりそれをするのは変t(ry ってああ! 突っ込まないで下さい!」
?「な、なんですかあなたは」
女「もふもふ~」
魔王「そうだと思いますよ。キラーパンサーにリボン付けてるし、金髪の子供にも剣を持たせてるし」
女勇者「ふわ~、それにしても大きなキラーパンサーだね。肉球触りたい……お腹に顔うずめたい…」ウズウズ
魔王「それは僕も同意ですが、いきなりそれをするのは変t(ry ってああ! 突っ込まないで下さい!」
?「な、なんですかあなたは」
女「もふもふ~」
女勇者「たまご拾ったー!」
魔王「また唐突ですね…。ハープの時みたいな秘密道具じゃないですよね」
女勇者「たぶん。そうだ、たまごなら温めなきゃ」
魔王「……そんな全身を使って抱きかかえなくても。毛布とかでくるんであげればいいんじゃないですか?」
女勇者「ダメだよ。きちんとお母さんの温もりを与えなきゃ!」
魔王「お母さんじゃないでしょう、あなた…」
女勇者「早く生まれてね~、赤ちゃ~ん。キラーパンサーの赤ちゃんかベビーパンサーがいいなぁ」
魔王「どっちも一緒です」
魔王「また唐突ですね…。ハープの時みたいな秘密道具じゃないですよね」
女勇者「たぶん。そうだ、たまごなら温めなきゃ」
魔王「……そんな全身を使って抱きかかえなくても。毛布とかでくるんであげればいいんじゃないですか?」
女勇者「ダメだよ。きちんとお母さんの温もりを与えなきゃ!」
魔王「お母さんじゃないでしょう、あなた…」
女勇者「早く生まれてね~、赤ちゃ~ん。キラーパンサーの赤ちゃんかベビーパンサーがいいなぁ」
魔王「どっちも一緒です」
女勇者「また卵拾ったー!」
魔王「どうやら拾い癖があるみたいですねアナタは…。おや、それは」
女勇者「ちょっと大きいけど、なんの卵だろう。なんかたまに動いてるから、もしかしたらもう少しで生まれるのかも!」
魔王「それ、ワンダーエッグっていう珍しいモンスターですよ。僕も初めて見ました」
女勇者「………」
魔王「ああ! 手に力いれないで! ワンダーエッグにヒビが入ってますから!」
魔王「どうやら拾い癖があるみたいですねアナタは…。おや、それは」
女勇者「ちょっと大きいけど、なんの卵だろう。なんかたまに動いてるから、もしかしたらもう少しで生まれるのかも!」
魔王「それ、ワンダーエッグっていう珍しいモンスターですよ。僕も初めて見ました」
女勇者「………」
魔王「ああ! 手に力いれないで! ワンダーエッグにヒビが入ってますから!」
魔王「…なんで踊ってるんですか」
女勇者「さっきの戦闘でかけられた、さそうおどりが今頃効いてきたの……」
魔王「時間差ですね。で、なぜ服装がいつぞやのバニーセットに」
女勇者「いや、踊るんだったら鎧とかじゃなくて身軽なほうがいいかなぁって……」
魔王「……恥ずかしさは無いんですか?」
女勇者「恥ずかしい……」
女勇者「さっきの戦闘でかけられた、さそうおどりが今頃効いてきたの……」
魔王「時間差ですね。で、なぜ服装がいつぞやのバニーセットに」
女勇者「いや、踊るんだったら鎧とかじゃなくて身軽なほうがいいかなぁって……」
魔王「……恥ずかしさは無いんですか?」
女勇者「恥ずかしい……」
魔王「あ、メダル発見! これで全て揃いましたね」
~メダル王にもらったあと~
女勇者「で、えっちなしたぎは誰が装備するの?」
魔王「え、僕は男ですから無理ですよ。というか無理に着なくても…」
女勇者「使えるものはなんでも使うの! うー…、でもこれを着るのは勇気が」
魔王「あれ、説明書みたいなのがありますね。えーと、あ、格好良さが凄い上がりますね」
女勇者「…ひらめいた!」ピコーン
魔王「その電球はどこから持ってきたんですか」
~メダル王にもらったあと~
女勇者「で、えっちなしたぎは誰が装備するの?」
魔王「え、僕は男ですから無理ですよ。というか無理に着なくても…」
女勇者「使えるものはなんでも使うの! うー…、でもこれを着るのは勇気が」
魔王「あれ、説明書みたいなのがありますね。えーと、あ、格好良さが凄い上がりますね」
女勇者「…ひらめいた!」ピコーン
魔王「その電球はどこから持ってきたんですか」
魔王「…ま、大方予想はついてましたけどね」
~ジャンポルテの館~
ザワ…ザワ……
審査員A「下着姿とはいえ、羞恥に染められた顔がキチンとポイントを捉えてますね」
審査員B「女としての恥じらいを持っているわけです。素晴らしい」
魔王「(たしかに恥ずかしいけど、女の子じゃないってば。なんで誰も突っ込まないんだろう)」
女勇者「なんか複雑~…」
~ジャンポルテの館~
ザワ…ザワ……
審査員A「下着姿とはいえ、羞恥に染められた顔がキチンとポイントを捉えてますね」
審査員B「女としての恥じらいを持っているわけです。素晴らしい」
魔王「(たしかに恥ずかしいけど、女の子じゃないってば。なんで誰も突っ込まないんだろう)」
女勇者「なんか複雑~…」
~更衣室外~
女勇者「さて、コンテストも優勝したし先に行こっか」
~更衣室内~
魔王「死ぬかと思った…」ヌギヌギ
女勇者「着替えたら言ってね~。というかさ、最初からここまで魔法使いさんって同じ装備だよね」
魔王「あれが一番落ち着きますからね。(そういえば、もうボロボロだなぁ。今度新調しよう)」
女勇者「あ~あ、私もこの鎧とかじゃなくて魔法少女みたいな格好したいなぁ。ピリカピリララとか」
魔王「そこに行きますか。そろそろ出ますよ」
女勇者「は~い」
女勇者「さて、コンテストも優勝したし先に行こっか」
~更衣室内~
魔王「死ぬかと思った…」ヌギヌギ
女勇者「着替えたら言ってね~。というかさ、最初からここまで魔法使いさんって同じ装備だよね」
魔王「あれが一番落ち着きますからね。(そういえば、もうボロボロだなぁ。今度新調しよう)」
女勇者「あ~あ、私もこの鎧とかじゃなくて魔法少女みたいな格好したいなぁ。ピリカピリララとか」
魔王「そこに行きますか。そろそろ出ますよ」
女勇者「は~い」
保守代わりに。
―――――――
魔王「あ、女勇者さん。探しましたよ。今晩のおかずなんですが…」
女勇者「ん?女勇者?ボク…わたしは女賢者だよ…ですよ?」
魔王「……。(あぁ…だからカーテン巻いてるんですか…多分これ賢者の服装を真似てるつもりなんですね…)」
女勇者「コホン!…人違いだy…ですよ?」
魔王「…………。
そうですかー。今日は色々忙しくて、夕飯が用意出来そうにないので外食しようと思ってたのですが…」
女勇者「……!」
魔王「女勇者さんがいないなら、仕方ないですねー…せっかくのステーキは諦めて、今晩はお茶漬けにしましょう…」
女勇者「………!!ちょ…まっ…」
魔王「あーあ…残念ですねー…」(スタスタ…)
女勇者「うわぁぁぁん!ちょっと待ってよぅ!!ステーキーー!!」(バタバタ)
―――――――
魔王「あ、女勇者さん。探しましたよ。今晩のおかずなんですが…」
女勇者「ん?女勇者?ボク…わたしは女賢者だよ…ですよ?」
魔王「……。(あぁ…だからカーテン巻いてるんですか…多分これ賢者の服装を真似てるつもりなんですね…)」
女勇者「コホン!…人違いだy…ですよ?」
魔王「…………。
そうですかー。今日は色々忙しくて、夕飯が用意出来そうにないので外食しようと思ってたのですが…」
女勇者「……!」
魔王「女勇者さんがいないなら、仕方ないですねー…せっかくのステーキは諦めて、今晩はお茶漬けにしましょう…」
女勇者「………!!ちょ…まっ…」
魔王「あーあ…残念ですねー…」(スタスタ…)
女勇者「うわぁぁぁん!ちょっと待ってよぅ!!ステーキーー!!」(バタバタ)
女勇者「あれ、魔法使いさんローブ新しいのにしたの?」
魔王「はい。(自分で編んだんですけどね)」
女勇者「へ~。真っ白なローブなんて初めてみたよ」
魔王「僕も初めてきました。ちょっとした気分転換です」
女勇者「いいないいな~」
魔王「袖引っ張らないで下さい。……まぁそういうと思って。はいどうぞ」
女勇者「え、なに?」
魔王「リボンです。このローブと同じ素材なので、魔力が上がりますよ」
女勇者「ありがとー! よっと、似合う?」
魔王「凄く似合ってますよ」
魔王「はい。(自分で編んだんですけどね)」
女勇者「へ~。真っ白なローブなんて初めてみたよ」
魔王「僕も初めてきました。ちょっとした気分転換です」
女勇者「いいないいな~」
魔王「袖引っ張らないで下さい。……まぁそういうと思って。はいどうぞ」
女勇者「え、なに?」
魔王「リボンです。このローブと同じ素材なので、魔力が上がりますよ」
女勇者「ありがとー! よっと、似合う?」
魔王「凄く似合ってますよ」
長い上に厨二展開だよ、厨二病大好きなんだごめんね
女勇者「ここが魔王の城……大きい」
魔王「……そうですね」
女勇者「魔法使いさん、どうしよう……僕、僕こわい」
魔王「大丈夫ですよ。あんなに頑張ってきたじゃないですか」
女勇者「うん……ねえ手繋いでもいい?」
魔王「ええ、私も緊張してますからお互い落ち着くまで手を繋いでいましょう」
女勇者「そういえば、僕っていつも魔法使いさんに助けてもらってるね」
魔王「そんなことはないと思いますよ。私も女勇者さんにたくさん助けてもらいましたし」
女勇者「……そうだといいなぁ」
魔王「…………」
女勇者「ここが魔王の城……大きい」
魔王「……そうですね」
女勇者「魔法使いさん、どうしよう……僕、僕こわい」
魔王「大丈夫ですよ。あんなに頑張ってきたじゃないですか」
女勇者「うん……ねえ手繋いでもいい?」
魔王「ええ、私も緊張してますからお互い落ち着くまで手を繋いでいましょう」
女勇者「そういえば、僕っていつも魔法使いさんに助けてもらってるね」
魔王「そんなことはないと思いますよ。私も女勇者さんにたくさん助けてもらいましたし」
女勇者「……そうだといいなぁ」
魔王「…………」
女勇者「魔法使いさん?」
魔王「女勇者さん。私はずっと貴女に告げなければならないことがあったんです」
女勇者「それは今言わなきゃいけないこと?」
魔王「はい。女勇者さんも薄々は感じていたと思いますが、私は」
女勇者「ねぇ魔法使いさん!」
魔王「……なんですか?」
女勇者「あのね、この手をずっと離さないで欲しいんだ。離したら、僕の魂離れちゃうんだからね!」
魔王「女勇者さん……ゲームが違うし脅迫じみてますよ」
女勇者「いーの!いいから離さないで!ずっと僕の傍にいてよ!」
魔王「それはできません────私は魔王ですから」
女勇者「魔王じゃないの!魔法使いさんなの!」
魔王「女勇者さん。私はずっと貴女に告げなければならないことがあったんです」
女勇者「それは今言わなきゃいけないこと?」
魔王「はい。女勇者さんも薄々は感じていたと思いますが、私は」
女勇者「ねぇ魔法使いさん!」
魔王「……なんですか?」
女勇者「あのね、この手をずっと離さないで欲しいんだ。離したら、僕の魂離れちゃうんだからね!」
魔王「女勇者さん……ゲームが違うし脅迫じみてますよ」
女勇者「いーの!いいから離さないで!ずっと僕の傍にいてよ!」
魔王「それはできません────私は魔王ですから」
女勇者「魔王じゃないの!魔法使いさんなの!」
魔王「いいえ、私は魔王です。そして貴女は勇者だ」
女勇者「魔法使いさん!」
魔王「……すみません。女勇者さん」
女勇者「僕前にいったよね?魔法使いさんが魔王になったら一緒に旅してあげるねって」
魔王「…………そういえばそんな他愛のない話をしましたね」
女勇者「魔法使いさんじゃないならそれでいいよ。ねぇ魔王、僕が守るよ、だから一緒に、旅してよっ」
魔王「私は魔王で、貴女は勇者。それだけは誰にも変えられない。ずっとこうして手を離さないでいるなんてできない。
どちらにしろこの身体はすでに限界なのです。魔王の器であることに」
女勇者「────それ、どういう意味?」
女勇者「魔法使いさん!」
魔王「……すみません。女勇者さん」
女勇者「僕前にいったよね?魔法使いさんが魔王になったら一緒に旅してあげるねって」
魔王「…………そういえばそんな他愛のない話をしましたね」
女勇者「魔法使いさんじゃないならそれでいいよ。ねぇ魔王、僕が守るよ、だから一緒に、旅してよっ」
魔王「私は魔王で、貴女は勇者。それだけは誰にも変えられない。ずっとこうして手を離さないでいるなんてできない。
どちらにしろこの身体はすでに限界なのです。魔王の器であることに」
女勇者「────それ、どういう意味?」
魔王「そのままの意味です。私はこう見えて何百年も生きています。魔王といえども不死ではありませんから、新しい魔王を作る必要があるのです。
魔王は常に世界に一人。私やそれ以前の魔王の記憶と意志は次の魔王にそのまま受け継がれる」
女勇者「それは魔王が魔王をやめるってこと?」
魔王「そういうことになりますね。ただし魔王の力を失った肉体がどうなるかは、私自身にもわかりません。
前の魔王……私の父はその後も随分と生きましたけど、私は半分人間の血を引いているのでおそらく……」
女勇者「え?ええ?人間の血?え?何かもう話がよくわからないよ!だってそれって魔王が死んじゃうかもしれないってことじゃないの?!」
魔王「そうです。勇者に倒されるのか、己の手で終わらせるのか、どちらかを一つ。でも考える時間だけはたくさんありましたからもう決まっています」
ねぇ、女勇者さん。私は貴女と旅が出来てとても楽しかったんです。
私や私の父であり前魔王が模索した人間との共存は貴女のような人がいれば叶うかもしれませんね」
女勇者「うぅ……勇者に倒されない、自分で終わらせないっていうのは!?」
魔王は常に世界に一人。私やそれ以前の魔王の記憶と意志は次の魔王にそのまま受け継がれる」
女勇者「それは魔王が魔王をやめるってこと?」
魔王「そういうことになりますね。ただし魔王の力を失った肉体がどうなるかは、私自身にもわかりません。
前の魔王……私の父はその後も随分と生きましたけど、私は半分人間の血を引いているのでおそらく……」
女勇者「え?ええ?人間の血?え?何かもう話がよくわからないよ!だってそれって魔王が死んじゃうかもしれないってことじゃないの?!」
魔王「そうです。勇者に倒されるのか、己の手で終わらせるのか、どちらかを一つ。でも考える時間だけはたくさんありましたからもう決まっています」
ねぇ、女勇者さん。私は貴女と旅が出来てとても楽しかったんです。
私や私の父であり前魔王が模索した人間との共存は貴女のような人がいれば叶うかもしれませんね」
女勇者「うぅ……勇者に倒されない、自分で終わらせないっていうのは!?」
魔王「王様に伝えてください。またすぐに新しい魔王が生まれてきますが成長するまでそれなりに時間がかかります。その間は魔物たちも大人しくしているでしょう」
女勇者「やだやだやだ自分で伝えればいいじゃない!」
魔王「一応書簡は出しておいたのですが『魔王を倒した勇者』からの言葉の方が信じてもらえるでしょう?
ああ、でも……私が魔王をやめて、それでも生きていたら、その時は────」
女勇者「やだやだやだ自分で伝えればいいじゃない!」
魔王「一応書簡は出しておいたのですが『魔王を倒した勇者』からの言葉の方が信じてもらえるでしょう?
ああ、でも……私が魔王をやめて、それでも生きていたら、その時は────」
女勇者「僕一生分泣いたんだからね!」
魔王「すみません。本当にすみませんまさかこうも簡単に生き残るとは思わなくて……ええと一生かけて償います」
女勇者「しかもずるいよ!」
魔王「え?何がですか?」
女勇者「魔王じゃなくなったのに魔法使えるなんて!」
魔王「そういえばそうですね。また私の方が強いみたいですし」
女勇者「ずるいなー」
魔王「まあまあ。仕方ないですよ、何せ元魔王ですから」
女勇者「僕だって元勇者なのにー」
魔王「いいじゃないですか。おもしろい組み合わせですし」
女勇者「えへへ。あのね、僕弱いし馬鹿だしすぐに道に迷うしカジノ好きだし胸小さいし女の子らしくないし料理もきっと魔法使いさんの方が上手だけど、だけど
前衛は僕に任せて!魔法使いさんは後衛を頼んだよ!」
魔王「はいはい、今まで通りですね」
女勇者「違うよ!これからは剣士と魔法使いなの!」
魔王「こだわりますね」
女勇者「こだわるよ!だって新しい冒険だもの!」
魔王「そうですね……そうでしたね」
女勇者「よーしはりきっていくぞー!」
魔王「まずはどこに行きましょうか」
女勇者「カジノー!」
魔王「ぜっんぜん変わってませんね。まぁいいですけど」
女勇者「あ、そうだ魔法使いさん」
魔王「何ですか女剣士さん」
女勇者「違うよ!これからは剣士と魔法使いなの!」
魔王「こだわりますね」
女勇者「こだわるよ!だって新しい冒険だもの!」
魔王「そうですね……そうでしたね」
女勇者「よーしはりきっていくぞー!」
魔王「まずはどこに行きましょうか」
女勇者「カジノー!」
魔王「ぜっんぜん変わってませんね。まぁいいですけど」
女勇者「あ、そうだ魔法使いさん」
魔王「何ですか女剣士さん」
女勇者「僕たちの冒険ってきっと記録には残らないよね」
魔王「そうでしょうね。前代未聞のことですからね」
女勇者「じゃあ自分たちでコレにつけよう!」
魔王「いいですね。あれ?でもこれ一番後ろに何か書いてありますよ?」
女勇者「やだなー魔法使いさん。物語の終わりって言うのはね、その言葉で終わるって決まってるの!」
魔王「はぁ……なるほど」
女勇者「そうして二人はいつまでもいつまでも幸せに暮らしました。めでたし、めでたし、ってね」
おわり
魔王「そうでしょうね。前代未聞のことですからね」
女勇者「じゃあ自分たちでコレにつけよう!」
魔王「いいですね。あれ?でもこれ一番後ろに何か書いてありますよ?」
女勇者「やだなー魔法使いさん。物語の終わりって言うのはね、その言葉で終わるって決まってるの!」
魔王「はぁ……なるほど」
女勇者「そうして二人はいつまでもいつまでも幸せに暮らしました。めでたし、めでたし、ってね」
おわり
だから厨二展開でごめんなさいって言うぐらいなら最初から書くな
で、もっと話作ってないの?
で、もっと話作ってないの?
おまけ
魔物A「暇だな」
魔物B「前の魔王様が消えてからなーんか気力なくなちゃったもんな」
魔物A「あれ以来前魔王の使い様も引きこもってるしなぁ」
魔物B「新しい魔王様も現れないしなぁ」
人間の女「えーとすみません!」
魔物B「あー?誰よお前。ここは元魔王様のお城だぜ?」
魔物A「ちなみに俺達はただの無害なモンスターよ?」
人間の女「えーとですね。実は先日子供が生まれまして」
人間の男「ちなみに双子です。可愛いですよ」
人間の女「あなたは黙ってって!その子どもがどうやら魔王っぽいんですけどうすればいいのかなーって」
魔物A「え、うそマジ?ちょっと失礼。あ、マジだわ」
魔物B「前魔王の使い様ー!何か魔王様が生まれたみたいですよー!!」
魔物A「あれ、なんかこの二人どっかで見たことあるんすけど」
人間の女・男「元勇者です」「元魔王です」
魔物A・B「あーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
魔物A「暇だな」
魔物B「前の魔王様が消えてからなーんか気力なくなちゃったもんな」
魔物A「あれ以来前魔王の使い様も引きこもってるしなぁ」
魔物B「新しい魔王様も現れないしなぁ」
人間の女「えーとすみません!」
魔物B「あー?誰よお前。ここは元魔王様のお城だぜ?」
魔物A「ちなみに俺達はただの無害なモンスターよ?」
人間の女「えーとですね。実は先日子供が生まれまして」
人間の男「ちなみに双子です。可愛いですよ」
人間の女「あなたは黙ってって!その子どもがどうやら魔王っぽいんですけどうすればいいのかなーって」
魔物A「え、うそマジ?ちょっと失礼。あ、マジだわ」
魔物B「前魔王の使い様ー!何か魔王様が生まれたみたいですよー!!」
魔物A「あれ、なんかこの二人どっかで見たことあるんすけど」
人間の女・男「元勇者です」「元魔王です」
魔物A・B「あーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
女勇者「~♪」フンフン
魔王「なんか毎日付けてますね、あのリボン。気にいってくれたようで良かったです」
女勇者「魔法使いさ~ん」
魔王「はいはい、どうしました?」
女勇者「晩ご飯つくって~。ハンバーグが食べたいよー」
魔王「(気分が良くなってても、晩ご飯は結局僕ですか…。交代制って決めたのに)」
女勇者「もちろんリボン型の目玉焼きも乗っけてね」
魔王「…型抜き作るところから始めないと……」
魔王「なんか毎日付けてますね、あのリボン。気にいってくれたようで良かったです」
女勇者「魔法使いさ~ん」
魔王「はいはい、どうしました?」
女勇者「晩ご飯つくって~。ハンバーグが食べたいよー」
魔王「(気分が良くなってても、晩ご飯は結局僕ですか…。交代制って決めたのに)」
女勇者「もちろんリボン型の目玉焼きも乗っけてね」
魔王「…型抜き作るところから始めないと……」
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