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    元スレ新ジャンル「極度に緊張するメイド」

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    651 = 339 :

    男友「…お見舞いって…お前そんなことしたら誰もいない病室とかに連れ込まれて即射殺とかだったらどうすんだよ?」

    「それはないな。向こうだって俺をそこまでバカにはしていないだろ?俺がそういう可能性を予見していることくらい向こうも想定済みだ。
      それにそうはならないように慎重にでる」

    男友「じゃあ、これで下準備は終了だな?」

    「ああ、今から親父のお見舞いに行く。で、そこで何かを仕掛けるふりをする。そして向こうは俺が親父を助ける意志があるものと見なす。
      とすると、必ず戦力を親父の方にも分散させるはずだ。だが実際にはメイドが病院のどこに監禁されているのかを今から調べてくる。
      夜まで待たずに今のウチに助けられたら1番なんだが…まあそこまで上手くいくかどうかは微妙だな」

    男友「相変わらずよくそこまで考えが回るな」

    友メイド「…あ、あの」

    652 = 339 :

    男友「おわああッ!?何だ、まだいたのか!?」

    友メイド「紅茶…冷めてしまいましたけど、淹れなおしてきましょうか?」

    男友「あ、ああ…いいよ。別にいいから」

    友メイド「そ、そうですか…分かりました。では失礼します」…バタム

    「…どうだ?」

    男友「…参ったね、こりゃ」

    「ま、とりあえずは『そういうこと』だ」

    男友「なるほど…未だに俺には信じられんが…驚いたよ。『すべて』お前の言うとおりなんだな?」

    「…だろ?」

    ―――さて、狙い通りにいくかねぇ?俺の『すべての作戦』が上手くいけば…勝てるか?

    653 = 339 :

    とりあえずは以上。
    残りは今夜あたりに。
    というか絶対に今夜には完結させたい。
    もういい加減gdgdだしね。
    では仕事に戻るわ。

    655 :

    面白いから保守

    パンツ脱いでまってます

    657 = 617 :

    ブラウスのボタンはずした
    早く帰ってきなさいよね

    658 :

    女装いいよな

    659 :

    ほっほー

    661 :

    風邪を引くから早くしろ

    662 = 659 :

    ふぉ

    664 :

    今更だけど>>513って保健室の人ににてね?

    665 = 623 :

    保健室の人って誰?

    666 = 659 :

    ふぉふぉ

    667 = 659 :

    ふぉ

    668 = 339 :

    遅くなった。では続きを。
    最後までいけると思うのでしばしのお付き合いをよろしく。
    ちなみに予告なく長時間中断したら猿だと思ってくれ。

    669 = 339 :

    -夕方前 病院-

    「…久しぶりだな、ここに来るのも」

    ―――ずっと仕事が忙しくて来れなかったわけだし。

    「まさかこんな理由で来るとはね」

    ―――病院へ命を落としにくるってなんか矛盾してるんじゃないか?

    「…さて」

    ―――気合を入れて行くぞ?

    「下手するともう生きては帰れないからな?」

    670 = 611 :

    さるよけ

    671 = 632 :

    >>668
    待ってたぜ?

    672 = 339 :

    「すみません、面会の受付はここでいいんですかね?…」

    受付嬢「はい、どちら様でしょうか?」

    「…私はこういう者ですが―――」

    ―――さすがに病院全体の人間が敵ということはないだろうが、どこに総院長の息がかかった人間がいるかは分からんな。

    受付嬢「…ああ!それでは1204号室ですね」

    「ありがとう」

    ―――半年前に来た時と病室とは違う。病院の構造からするとその部屋はひとたび襲われたら逃げ道はないな。
         まあ、行けば確実に殺されるだろう。それにこれが真実の情報かは怪しいだろう。

    「…じゃ、『予定通り』ブラつくか」

    673 = 339 :

    テクテク…

    「~♪」

    ―――たぶん今の俺は行動を逐一監視されているはず。

    「…こっちは人通りが少ないな」

    ―――できるだけ一般人の多そうな区域をひたすら練り歩く。

    「…ったく、なんだこのバカみたいな行動は」

    ―――で、少しずつ1204号室へと近づいていく。

    「…疲れたな」

    ―――コーヒーでも飲むか。

    「…プッ!」

    ―――こんだけ歩き回るとガムも味がなくなるっての。でもゴミはゴミ箱にネ!

    674 = 623 :

    うお!>>1がんばれ!

    675 = 339 :

    プシュッ!! ゴクゴクゴク…

    「プハア…うめえな」

    ―――そういえばアイツ、コーヒーの発音、やたら良かったっけ。

    「発音とかどうでもいいのに、アイツ、たぶん素でバカだ」

    ―――しかしその素でバカなやつにいつの間にか早く会いたいと思っている。

    「何だかね…」

    ―――そういえば>>263で淹れてくれた葛湯、美味かったなあ。

    ガシャンッ!!

    「缶コーヒーとアイツの葛湯じゃ勝負にならん。行くか。

    ―――ところで、『あと何缶くらいコーヒー飲んでも怪しまれない』かな?

    676 = 339 :

    「…よし」

    ―――病院到着から45分、1204号室にはこの内科の通路を道なりに行けばいい。

    「おそらく部屋の中には敵が待ち構えているだろうな」

    ―――入った瞬間殺される。敵の目的は簡単だよな。穏便に知られることなく俺を仕留めればそれでいいのだから。

    「俺は捕われのお姫様を助け出して、なおかつ生きて脱出しなくちゃいけないんだぜ?」

    ―――ハードル高すぎるだろ。バーカ。

    「さて、行くか」

    ―――その言葉と同時に、奥歯に仕込んでいた小型の電磁波出力を思いっきり噛み砕いてやった。

    …キンッ!!! ズドムッ!!

    677 = 339 :

    ジリリリリリリリリリッ!! 

    「…さて、行くぜ?」

    ―――俺が時間を稼いでいる間にポチが病院外部の数箇所にリモート式の爆弾を運び込んでいた。
         まさか犬が爆弾運んでくるとは思わないよな?ま、外部なら大した被害はない。だがかく乱にはなる。

    「…急ぐぞ!」

    ―――敵はおそらく俺の挙動に注視しているはずだ。犬1匹など絶対に注目しない。

    「ハア…ハア…」

    ―――そして、その間に俺がすべきことは…!


    ―――――
    ―――

    678 = 605 :

    爆弾背負ってうろうろする元警察犬……
    ちょっと見てみたいじゃないか

    679 = 623 :

    猿か?

    680 = 339 :

    -総院長室-

    総院長「…爆弾だと!?」

    施設長「ええ、外部ではありますが…」

    総院長「いつの間にそんなものを仕掛けたんだ…!?」

    施設長「このままではあそこにいるメイドはさすがに奪還できないでしょうが、やつの父親が―――」

    総院長「まあいい…大丈夫だ、父親を助けになど来ない」

    施設長「…は?ですが―――」

    総院長「やつの魂胆は丸見えだ。ふふふ…私には有能な『内通者』がいるからな?
         やつは父親を切り捨てて、メイドだけを奪還しにくる。その作戦はもう筒抜けだ」

    681 = 339 :

    総院長「…聞こえるか?やつは親父を取り戻しに来たか?」

    新メイド『いえ…ここ1508号室には来ていませんね。もちろんあらかじめ受付で植えつけた偽の情報である1204号室にも来ていません』

    総院長「やはりな…確定だ。やつは父親を切り捨てて、この騒ぎに乗じてメイドを探しに来る」

    施設長「…ふははは!?やつの狙いなどお見通しということですか」

    総院長「そういうことだ。だが、残念だったな。こういった騒ぎを起こしてくることも私は予想済みだ」

    682 = 661 :

    内通者…

    ハッ、アノトキノ!

    683 = 605 :

    ナンカアヤシイト オモッタラ…!!

    685 = 339 :

    施設長「…どういうことです?」

    総院長「私は敢えて夜を指定した。だが、夜に来いと言われてノコノコ夜に出てくると思うかね?答えはノーだ。
         絶対に明るいうちに来る。なぜなら病院を取り仕切る私が、一般患者や面会人が溢れる昼間に暴挙には出れないからだ」

    施設長「…なるほど」

    総院長「ところがやつには『病院のどこにメイドがいるのか分からない』という弱みがある。
         虱潰しに探すしかない。しかしこれだけ広い病院を、私の刺客に見つからないように探すのは至難の業だ。
         とするとかく乱を狙ってくるのは自明の理だろう?」

    施設長「…ふははははは!総院長。素晴らしい読みですな!?」

    総院長「…つまり逆に言えばこの騒動の時こそ、やつは人通りの少ないところをウロつく。
         この時やつはチャンスだとほくそ笑んでいるのだろうが、ふふふ…逆に我々にとっても最大のチャンスなのだよ!!」

    686 :

    >>683
    あんた書きながら他のも読んでんのかよwwww
    よく話まざらんわ…

    687 = 339 :

    総院長「…聞こえるか?そちらはどうだ?」

    新メイド『…はい。ただ今院内の騒動は爆竹騒ぎと言うことでほぼ鎮静化に向かっています。
         現在、探し出しているところです』

    総院長「…見つからないのか?」

    新メイド「はい…それが…、さきほどから姿を消しまして」

    総院長「馬韓な…」

    ―――むしろ活発に動き回るはずだろう?なぜ見つからない?

    総院長「…徹底的に探せ」

    ―――どういうことだ?やつは何を企んでいる?

    688 = 661 :

    裏の裏をかいたってことでおk?

    689 = 605 :

    >>686
    実は最初から読んでたんだぜ
    書く→読む→続き考える→書く→行数多すぎる→削る…
    スレチでごめんなさい
    ダメメイドと頭のキレる男のやりとりがたまらなく好きだ

    690 = 339 :

    -夕方過ぎ 院内-

    新メイド「…どういうことよ!?」

    ―――これだけの規模で捜索をかけたというのに、奴の動いた痕跡すら見当たらないのはどういうこと!?

    新メイド「総院長様の読みが間違っていた…?」

    ―――そんなはずはない。じゃあ奴はどうやって『妹』の居場所を知ると言うのか!?
         現時点で奴がその場所を知る術などどこにも…。

    新メイド「…ちっ、どうする」

    ―――あの騒動は『妹』を探すための作戦じゃなかったのか!?

    新メイド「でも、父親を助けにきた形跡もない」

    ―――もともと『内通者』のおかげで、父親は見捨てることは明らかだったわけだし…。

    新メイド「じゃあ何よ!?あの爆弾騒ぎの狙いは何だったの!?」

    691 = 686 :

    >>689
    あぁそうだったのか
    ssって大変だな

    >>1>>689も頑張ってくれ
    スレチスマソ

    692 = 339 :

    -総院長室-

    総院長「…まだ見つからないのか!?」

    ―――なぜだ!?そんなはずは…じゃあアイツはどうやって娘の居場所を知るんだ!?

    施設長「…ど、どうしましょうか!?」

    総院長「やかましいッ!?貴様は黙ってろ!」

    施設長「ひ、ひいッ!?す、すみません…ッ!?」

    総院長「ちっ…」

    ―――考えろ。考えろ、やつの狙いを。

    ピリリリリリリッ!!ピリリリリリリッ!!

    施設長「す、すみません…附属施設から連絡がッ!?もしもし…はあ!?施設園庭に野犬の群れ!?
         知るか!そんなモン私の判断を仰がんでも自分たちで処理してろ!こっちは忙しい―――」

    ―――ん?何だと?

    総院長「…野犬、施設に野犬だと?」

    693 = 339 :

    施設長「は、はあ…どうも施設に野犬が侵入したらしく…だ、大丈夫です。施設の職員で対応を―――」

    ―――この都心部に都合よく野犬だと!?

    総院長「施設長!いまあのメイドはどこに監禁しているんだ!?」

    施設長「あ、ああ!?えっと…今は『施設の地下の小部屋』に―――」

    総院長「…しまったッ!?そういうことかッ!?おのれ小僧がぁぁぁぁぁあああああああッ!!!」

    総院長「聞こえるか!?施設の方だ!やつは施設の方にいる!」

    ―――最初からあの騒ぎ自体がこちらの裏をかくフェイクだったというのか!?
        奴は最初から病院ではなく施設の方にメイドがいることを確信していたと!?
         しかしやつはなぜ、施設の方に監禁していることが分かったんだ!?

    694 = 339 :

    -夜 病院附属養護施設-

    ギャンギャンッ!!ワオッ!ワオオオオオオオオンッ!!

    「…うし、侵入成功っと」

    ―――狙い通りだな?野犬騒ぎで施設側の職員は全員外へ出た。
         さすがはジパングの伝説、ポチ。やってくれるぜ?

    「ここの建物の構造上、いるとすれば地下だな」

    ―――建設会社としてこの病院及び施設の建設に携わった男友がここの構造はすべて教えてくれた。

    「あとは…ここにダメメイドがいることを信じて…」

    ―――助け出すのみ!

    695 = 339 :

    -施設 地下小部屋-

    メイド「…グスッ…ヒグッ」

    ―――怖い。怖いよ。私殺されるのかな?

    メイド「いやらよ…そんなの…」 ガクガク

    ―――幼い頃から施設で徹底的に虐待され、私はいつの間にかあらゆることに対して恐怖心しか持てなくなった。

    メイド「お姉ちゃんのようになれたら…」

    ―――同じように預けられたお姉ちゃんはその攻撃的な性格もあって施設長の『教育』に見事耐え抜き、今や総院長の片腕だ。

    メイド「どうして…どうして…!」

    ―――私はエリートにはなれなかった。ここで育てられる孤児は、すべて施設長の『教育』の下、総院長の犯罪を実行する駒になる運命なのだ。

    696 = 661 :

    わくてか

    697 = 339 :

    メイド「ご主人様にヒドイことをしちゃったから、バチが当たったんだよね」

    ―――ご主人様の家から機密書類を盗み出す計画を渋り続けた私だけど、脅しに屈して、最終日…ついに…。

    メイド「…ごめんらさい…ホントにごめんらさいご主人様ぁ…グスッ」

    ―――やはり施設に戻れば罰が待っていた。昨日は一体何度殴られたことだろう。

    メイド「………」

    ―――ご主人様はこんな私にとても優しくしてくれた。できることなら…もう1度…もう1度だけご主人様に会いたい。

    メイド「ああ…うあああああああああああんッ!!ご主人様―――」

    ―――神サマ、もう1度。もう1度だけ…。








    …ギンッ!! ドガッシャアアアアアアアッ!!!

    「…ふう。お、とりあえずはピンピンしてるな?」

    「…おら!ダメメイド!帰るぞ」

    699 = 339 :

    メイド「ふ、ふえ…?な、なんで…!?」

    「何でもクソもねーだろ。こうやってお前を探し出して助けにくるのにどれほど苦労したと思っているんだよ!急げ!時間がない」

    メイド「え、えっと…あ、あの…」

    「ごちゃごちゃウルサイ!お前の後にきたメイドが屋敷を盛大に吹き飛ばしてくれたからな!掃除は大量にあるぜ?」

    メイド「あ、ああ…!」

    「帰るぞ!契約延長だ」

    ―――神サマ、ありがとう。ご主人様はホントにいい人です。

    700 = 623 :

    ダメメイド!会いたかったよ!


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