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    元スレ新ジャンル「ロリスモーカー」

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    51 = 42 :

    「お前甘い煙草好きだよな?」

    「?」

    「ガラムって煙草、たまたま売ってるの見たんで買ってきた。試すか?」

    「ためす」

    「おっけ。今のより結構キツいから気をつけろよ」

         ◇

    「…………」

    「…………」

    「…………」

    「……いや、わり、まさか吐くまで吸うとは思わなかった。
      つうか、そんなに重かったか」

    「……んぅぇ」

    52 = 42 :

    ※下品ネタ注意


    「…………」

    「…………」

    「ねえ」

    「ん?」

    「ザーメ○ってなに?」

    「!? ゲッホ! ゴホッ!……はぁ!? なんだそりゃ!?」

    「パソコンで「甘いたばこ」でしらべたらでてきた。ピースはザーメ○のにおいだって」

    「……ないわー。あらゆる意味でないわー」

    「しらべてみたけど、お花とかやきそばとか? よくわからなかった」

    「…………」

    「あまいの?」

    「それはない。つかあんまり口に出すな。つか忘れろ」

    「なにそれ」

    「いいから」

    53 = 42 :

    「ここホント人通りないよな」

    「しずかでいいよ。わたしはすき」

    「逆に危なくなっても誰も助けてくれないからな。怪しい人には気を付けろよ」

    「だいじょうぶ。たばこおしつけてにげる」

    「全然大丈夫じゃねぇ……。つか、そうやって余裕こいてると、必ず痛い目見るぞ」

    「じゃあさ」

    「ん?」

    「まい日きてよ」

    「俺はボディガードかよ」

    「ん」

    「否定してくんないっすか」

    「…………」

    「……わかったよ。出来るだけ来てやるよ」

    「うん」

    54 = 42 :

    「未成年がタバコ吸ってるのを止めなかったら、監督者は1万円以下の罰金なんだと」

    「かんとくしゃってなに?」

    「親の代わりとか……あー、周りの大人ってことでいいんじゃねぇの」

    「ふーん」

    「見つかったらどうすっか、罰金」

    「がんばってかせげ」

    「うーわ、何様よ」

    「おこさま」

    「わー、つまんねー。くっそつまんねー」

    「…………」

    「いって! 蹴んなよ」

    「ふん」

    55 = 47 :

    「この強烈な臭いは、ガラムか」

    「なんじゃ、知っておったか。分けようと思うたのに」

    「線香と正露丸を混ぜた臭いですぐに分かる」

    「丁子の香りが苦手かえ?」

    「それに、その煙草ものすごく重たいだろ?」

    「吸えば分かるが、感覚はセブンスターと同じ程度じゃよ。吸うてみるかえ?」

    「ごめんだね。そんなタール値がバカみたいな煙草」

    「クククッ数字を読むことしか知らぬ大莫迦がここにおるわ」

    「なんだよ。タール値じゃ最大だろ?」

    「そうなるのう。さりとて、死を恐れて煙草など吸えぬからのう」

    「不老にしか見えないお前が死ぬとは到底思えないけどな」

    「クククッ死神は恋すると死ぬそうじゃよ?」

    「ああ、よかったな。お前、死なないじゃん」

    「……そうじゃの、死なないのう」

    56 :

    タバコ銘柄わっかんねー
    ちよちゃんはどうしてわかるのん……?

    57 = 42 :

    「つか、未成年者本人は煙草没収のみらしい」

    「ふーん」

    「いいよなぁ。未成年。モラトリアム」

    「べつに。じかんのはやさはだれでも同じだし。
      じぶんのぶんはつかいきっちゃっただけじゃん」

    「痛いとこ突くなガキのくせに」

    「ガキっていうな」

    「いいじゃん、ガキ。羨ましいわ」

    「子どものころはおとなになりたがるくせに。ないものねだり」

    「…………」

    「…………」

    「……なぁ、お前ホントに子どもなんだよな?」

    「ん」

    58 = 47 :

    >>56
    ガラムはインドの煙草
    数値上の重さは日本で普通に購入出来る中では最大
    ものすごい香りが強い上、その香りが人を選ぶから、ファミレスで吸うと追い出される
    丁子という香料を使っている

    ピース、JTのシンボル的な煙草
    少し着香と煙草本来の甘さが絶妙なバランスを誇る
    だが、凄く重たいので、体力が必要
    安いバーレー葉を使わず、高価なヴァージニアのみを使っているので、たぶんコスト的にJTは赤字
    ヴァージニアの特徴として、薫り高く、糖類の甘さを感じる
    欠点は過燃焼に弱く、過燃焼させると金属的な臭いを発生させる

    59 = 56 :

    なんとなく高級そうなのは理解した
    して、その費用はどこから捻出してるのですかロリィさん

    60 = 47 :

    それがピースは値段変わらないんだ
    だから、ピースは流行るとJTつぶれるってもっぱらの噂

    61 = 42 :

    「へんなの」

    「何が」

    「たばこ、やめろっていわないのが」

    「そうだっけか。言ったこともある気がすんぞ?」

    「かも。でも、おこらない」

    「俺も二十歳前から吸ってるし。人のこと言えねぇもん。
      まぁ、吸う吸わないは自己責任って奴じゃね?」

    「ふーん」

    「何、叱って欲しいのか?」

    「やだ」

    「だろ?」

    「しかるより、ほめてほしい」

    「どこをだ」

    62 = 42 :

    「自己責任てさ」

    「ん」

    「ジコセキニンっていうと、ニコチンの一種みたいじゃね?」

    「ん、ありそう」

    「おお、分かるか?」

    「タール1mg、ニコチン0.1mg――」

    幼&男「「ジコセキニン1mg」」

    「そうそう、そんな感じで!」

    「……つまんないそれ」

    「上げて落とすとはやるじゃないかコノヤロウ」

    63 = 42 :

    「そういやこの前、飲み会でそんな話してる奴いたわ」

    「?」

    「女は子供生むから、煙草吸うなって話」

    「ふーん」

    「女の方も「少ししか害ないらしいからいいじゃん」とか言ってて。
      少しくらい害あってもいいや、って思ってる女が母親になるのかよ、
      とか考えたら、微妙にへこんだわ」

    「かほご」

    「えー、そうかあ?」

    「……ねぇ」

    「ん?」

    「わたしもきにしたほうがいい?」

    「生む方より、生まれてくる方に歳近い奴にそんなこと言われてもなぁ……。
      少なくともお前の親がしたかも知れない努力は水の泡だよ」

    64 = 42 :

    「お前さ、なんだかんだでいつも来るよな」

    「じぶんだってそうじゃん」

    「友達とかいねぇの?」

    「いるよ」

    「そんならいいけど」

    「ここに」

    「俺かよ」

    「ひまそうなおとなの、友だちになってあげた」

    「はぁ……光栄です」

    「だから1本ちょうだい」

    「ん」

    「ん」

    65 = 42 :

    >>58
    解説多謝
    毎度ながら、銘柄の知識すごいなw

    66 = 42 :

    「小遣いって全部煙草に消えてんのか?」

    「ん」

    「お菓子とか買わないのか? “スウィーツ”みたいの」

    「べつに。たばこのほうがいい」

    「そっか。せっかく今日はケーキ買ってきたんだけ――」

    「たべる」

    「…………」

    「たべる」

    「……モンブランとショートケーキどっちがいい?」

    「りょうほうはんぶんこ」

    「いちごは?」

    「ちょうだい」

    67 = 42 :

    「…………」

    「…………」

    「…………」

    「……あの」

    「…………」

    「すいません、なんでそんな物凄く機嫌悪いんですか」

    「……いっしゅうかん」

    「ん?」

    「いっしゅうかん、すってない」

    「禁断症状か……」

    「あと」

    「ん?」

    「いっしゅうかんも、こなかった」

    「本当にすみませんでした」

    68 = 42 :

    「“禁煙なんて簡単だ。私はもう何百回もやってきた”」

    「……なに?」

    「あー、お前にゃ難しかったか」

    「トムソーヤーかいた人のことばだよね。このまえなんかでみた」

    「本当に可愛げのない子どもだよお前は」

    69 = 42 :

    「なぁ、ガキって――いってぇな、蹴るなよ」

    「ガキっていうな」

    「それだけどな。小さい内から煙草吸ってっと、背伸びなくなるっていうぞ?」

    「…………」

    「大きくなりたけりゃ、やめた方がいんじゃねえの?」

    「……ねぇ」

    「ん?」

    「きょにゅうすき?」

    「は? まぁ、ガキよりはな――ッて、だから蹴るなって」

    「ロリコンは?」

    「なにが」

    「ロリコンになってよ」

    「……はぁ?」

    「みんなロリコンになればかいけつじゃん」

    「え、ごめん全然話見えない」

    70 = 42 :

    (今日は結構遅くなったな)

    (……さすがにいねぇか)

    (…………)

    (なんだこれ、地面、吸い殻多すぎだろ)

    (これあいつの吸い殻だよな。ポイ捨てすんなよなぁ)

    (つか、いつもはしてねえよな、ポイ捨て)

    (…………)

    (……妙に本数多いな)

    71 = 42 :

    「よう」

    「ん」

    「昨日さ、お前ここで待ってた?」

    「……しらない。わすれた」

    「そっか。……つか、あんまポイ捨てとかすんなよ」

    「ん」

    「そういや携帯灰皿は?」

    「なくした」

    「じゃあこれ、買ってきたからやるよ。プレゼント」

    「え」

    「大事にしろよな」

    「……ん」

    「…………」

    「……ありがと」

    「ん? なんか言ったか?」

    「べつに」

    「そっか。――もうなくすなよ?」

    「ん、だいじょうぶ。ぜったい」

    72 = 42 :

    「あ、やべ、雨か」

    「ん」

    「お前傘は?」

    「ない」

    「俺もだ。しょうがねえ、どっか店入るか」

    「ん」

         ◇

    「ごゆっくりどうぞぉ」

    「あー、結構濡れちまったなぁ」

    「はしってつかれた」

    「煙草濡れてねぇかな……」

    「ん」

    「おい待て。お前は駄目。店ん中でナチュラルに煙草取り出すんじゃねぇ」

    「ずるい」

    「モラトリアムを消費しきった大人の特権です。残念」

    「…………」

    「あー、ケーキおごってやるから我慢しろ」

    「ん」

    73 = 42 :

    「うまいブラックコーヒーに、煙草ってすげーあうわ」

    「え、にがいじゃん」

    「そりゃ子どもには分かんないよ」

    「……貸して」

    「何、飲むの?」

    「ん」

    「無理だと思うけどな」

    「…………」

    「…………」

    「……ぅえ。にがい。まずい」

    「ほれみろ」

    「たばこだけのほうがおいしい」

    「……普通は煙草の味も分かんねぇはずなんだけどなぁ」

    74 = 42 :

    「…………」

    「…………」

    「…………」

    「いつものことだが、煙草、なくなったな」

    「…………」

    「恵んで下さいといえば、1本恵んでやらんこともない」

    「……めぐめ」

    「ブッブー、はいダメー」

    「むかつく。きもい」

    「おいおい、そんなこといっていいのかい?」

    「……んぅ……。
      めぐんでよぅ」

    「ちょっとときめいた。3本あげよう」

    「へんたいだ」

    「やっぱやめるわ」

    「うそ。かっこいい」

    「現金な子だなぁお前ってほんと」

    75 = 42 :

    「保健室の肺の写真見たことあるか?」

    「ある。きもちわるいあれ」

    「あれだけどさ、変に思ったことねぇ?
      煙草以外の原因でも空気は汚れてるのに、どうして片方の肺はあんなに綺麗なのか」

    「わかんない。なんで?」

    「汚い方は爺さんの肺で、綺麗な方は子どものなんだって」

    「ふーん。子どものはいはきれいなんだ」

    「子どもの頃ならまだ汚れが溜まってないからな」

    「へぇ……そっか」

    「いや、期待してるところ悪いけど、お前の肺は確実に真っ黒だから」

    76 = 42 :

    「…………」

    「…………」

    「……最後の1本、終わっちゃった」

    「俺の分けてやろうか?」

    「ん」

    「――あ、わり、そういや俺のもこれで最後だったわ」

    「じゃあそれでいい」

    「吸いかけだぞ」

    「いいよ」

    (この歳だとまだ間接キスとか気にしないか)

    「――ほれ」

    「ん」

    「…………」

    「…………」

    「…………」

    「……ん……」

    「あのさ」

    「! ゲホッ! エホッ!」

    「あー、何慌ててんだよ」

    「……うるさい、ばか」

    77 = 42 :

    「…………」

    「…………」

    「最後の一本、終わったな」

    「ん」

    「あー、煙草買いに行くか」

    「デートか」

    「デートだ」

    「うわ、きも」

    「うわ、ひで」

    「……手、つないであげようか?」

    「あぁ、迷子になっちゃ困るしな――なんだよ、蹴るなって」

    「ばか」

    78 = 42 :

    「なぁ、お前さ。最近オレから煙草もらうのアテにしてね?」

    「そんなことない」

    「そうかぁ?」

    「ん」

    「じゃ、今日はあげるのナシな」

    「いいよ」

    「…………」

    「…………」

         ◇

    「…………」

    「…………」

    「やっぱちょうだい」

    「またお前はそう、人の煙草がラス1の時に……」

    「ん」

    「……あー、はいはいわかったよ。ほら。吸いかけだけど文句言うなよ」

    「――うん」

    79 = 47 :

    >>78
    http://loda.jp/mitemite/?id=280

    80 :

    >>79
    頭の中テンション高すぎワロタw

    81 = 80 :

    「第1回着火ツール選び大会ー」

    「ん」

    「つうわけで、2、3個用意してみた」

    「すくな」

    「気にすんな。まずは普通のガスライターだろ、それとジッポー、マッチ」

    「ガスコンロは」

    「ない」

         ◇

    「……意見割れたなぁ」

    「だってジッポー、なんかにおいへん……」

    「俺はマッチのが微妙だわ……」

    「……でも」

    「ん?」

    「ここで吸うと、いつもよりおいしい」

    「空気綺麗だしな。火も大事だけど、やっぱそういうのも大事だろ」

    「それだけじゃないけど」

    「何よ?」

    「おしえない」

    82 = 80 :

    「あれやってみたい」

    「どれやってみたい」

    「もらい火」

    「……火事?」

    「ちがう。たばことたばこで火をつけるの」

    「あー、あれね。じゃあやってみるか」

    「ん」

    「…………」

    「…………」

    「……どうよ?」

    「……いいかも」

    「へぇ、マジで」

    「これから、これでつけようか」

    「ええ、流石にいつもはめんどい」

    「…………」

    「分かったよ、たまにならやってやるから、そんな顔すんな」

    「ん」

    83 = 80 :

    「…………」

    「え、何その梅干し一気食いしたみたいな表情」

    「……んぇぇ、くしゃい」

    「あー、フィルターまで燃やしたか……」

    「はながつんつんする」

    「ラス1だからって、いつまでもくわえてっからだよ。
      吸い途中からだから物足りないのは分かるけど」

    「……だって」

    「だって何よ」

    「…………」

    「…………」

    「やっぱいい」

    「ええええなにそれ」

    「……よだれすごいでてきた」

    「うわぁ汚ねぇ」

    84 = 80 :

    「今日の煙草は特別な一品を用意しました、お嬢様」

    「きもい」

    「うっせ」

    「それで、なに?」

    「これです」

    「おかしじゃん」

    「イチゴシガレットだってさ。イチゴ味って珍しくね?」

    「たばこじゃないじゃん」

    「不満があるなら、別に食べなくてもいいぞ」

    「たべる」

    「タバコチョコもあるぞ」

    「たべる」

    85 = 80 :

    「――あ」

    「ちょ、バッカ! 何してんだよ! ほら立てって!」

    「あっ」

    「あんまぼーっとしてるなよ。今みたいに灰落ちたら危ねぇだろ……あぁ、びびった。
      大丈夫か、どっか火傷してねぇか?」

    「…………」

    「あー、胸んとこ、ど真ん中が焦げちまったなぁ。どうすんだこれ」

    「おっぱい」

    「は?」

    「おっぱいさわった」

    「……お前なぁ。灰をはたいただけだろ」

    「おっぱいさわった」

    「いや、あのな?」

    「おっぱいさわった」

    「……分かったよ、すいませんでした。もう絶対しません」

    「……べつに。いいけど」

    「なんなんすか。つか、もう服の上に落とすなよ?」

    「ん」

    「まぁ、火傷とかはないみたいで良かったわ」

    「ごめんね」

    「はいはい」

    86 = 80 :

    「海外行ってた友達が土産くれたぞ」

    「……友だちいたんだ」

    「お前には言われたくないわー、それ」

    「で、なに?」

    「見ろ、葉巻だ」

    「たかそう」

    「お土産は値段で計るもんじゃありません。
      でも、確かに高そうだわ。自分じゃ絶対買わねぇ」

    「びんぼうだもんね」

    「その貧乏人から煙草をいつもたかってるお前もどうかと思う」

    87 = 80 :

    「どうよ、お高い葉巻の味は」

    「ゲホッ!
      ……のどいたい。くらくらする」

    「普段1mgのクセに、いきなり葉巻の煙を肺に入れる奴があるか」

    「……そんなのしらないもん」

    「吐いても困るし、そんくらいにしとけ」

    「ん、かえす」

    「おま……よだれべとべとなんですけど」

    「……ごめん」

    「拭けばなんとかなるかな」

    「…………」

    「…………」

    「どう?」

    「……よだれくさい」

    「さいてー」

    88 = 80 :

    「けむりでわっかつくれる?」

    「あー、昔やったわ。最近はやってないからどうかな」

    「やってみて」

    「おっけ。見てろ」

    「ん」

    「…………」

    「おー」

    「やっぱ忘れないもんだな。普通に出来たわ。どうよ」

    「へんなかおだった」

    「もう二度とやってやんね」

    89 = 80 :

    「最近、近所にでけぇ雑貨屋ができたじゃんか、知ってるか?」

    「ん」

    「そこが色々面白いライターとか、灰皿とか売ってんだよ」

    「へぇ」

    「これもそこで買ったライター。かっこよくね?」

    「わたしもいきたい」

    「え、ライターはシカトですか?
      つうか、なんか買いたいのあんの?」

    「べつにないけど」

    「まぁ、見るだけでも楽しいしな。今度行ってみるか」

    「ん」

    「あ、俺はおごらないからな。アテにするなよ」

    「やだ」

    「ええええー」

         ◇

    「――で、結局ライター買わされたわけだが」

    「ん」

    「ホントにそれでよかったのか?
      もっと可愛いの一杯あったじゃんか」

    「これでいい」

    「つか、俺のとモロかぶってるんですけど」

    「いいじゃんべつに」

    「いいならいいけどさ。まぁ、大事にしろよ」

    「うん。ありがと」

    90 = 80 :

    「…………」

    「よぉ――って、どした」

    「…………」

    「泣いてんのか?」

    「…………」

    「学校でやなことでもあったか」

    「…………」

    「…………」

    「…………」

    「まぁ、一服でもして落ち着けよ、ほら。話くらいは聞いてやっから」

    「……ん」

    91 = 80 :

    「ラーメンのあとのたばこはおいしいってきいた」

    「あぁ、それはある」

    「試してみたい」

    「店で吸うとか、お前絶対無理だけどな。
      ていうか今食ったら、ウチ帰って晩飯入らなくなるだろ」

    「ん」

    「つうかさ」

    「?」

    「想像してみたけど、お前にラーメンって、煙草よりももっと似合わねぇな」

    「うるさい」

    「一応これでも褒めてんだぞ」

    「?」

    「可愛いガキに、どんぶりは合わねぇっつってんの」

    「……うるさい。へんたい。ガキっていうな」

    92 = 80 :

    「あのさ」

    「何」

    「たばこも、すってないほうがかわいい?」

    「あー、どうだろなぁ。人によるんじゃないか」

    「わたしは?」

    「別にどっちでも、お前の好きにすりゃいんじゃね?
      ガキの内からそんなん気にしてもしょうがねぇし」

    「…………」

    「つか、禁煙すんのか? グッズでも探してくるか?」

    「しらない。ばか。しね。1本よこせ」

    「え、なんで今俺罵られた?」

    93 = 80 :

    「…………」

    「…………」

    「…………」

    「……なぁ」

    「ん?」

    「地面で火消す時、蟻虐殺すんのやめね?」

    「ん」

    94 = 80 :

    「いいな」

    「何が」

    「たばこがおうちでもすえるの」

    「そらお前は無理だろなぁ。
      つか、俺も部屋ん中じゃ吸わねえぞ。ベランダ出る」

    「ふーん。こんどいっていい?」

    「ご近所に見つかったらマジ通報されかねないから無理」

    「けち。しね」

    95 = 80 :

    「なんかお前、最近本数減ってね?」

    「べつに」

    「俺の方の吸ってるからかな。お前のより重いし。
      いや、でも最近、あんまもらわなくなったよな」

    「なんでもない。げんえんちゅうなだけ」

    「塩みたいだなそれ」

    「うるさい」

    96 = 80 :

    「ん」

    「へ? 何?」

    「あげる」

    「え、何これ、プレゼント? なんで?」

    「いつももらってばかりだから」

    「別に気にすることねぇのに。
      つうか、子どもから物貰うのってなんか申し訳ないッたい! 蹴るな!」

    「うるさい。いいからはやくあけろ」

    「はいはい……おお、灰皿じゃん」

    「おうちでつかえばいい」

    「お前の小遣いじゃ、高かっただろコレ」

    「プレゼントにねだんはかんけいないの」

    「……なぁ、もしかして、最近タバコの減らしてたのって――」

    「うるさい。かんけいない」

    「やばい、ちょっと感動した。
      マジでありがとう。大事にするわ」

    「――ん」

    97 = 80 :

    「……ねむい」

    「分かるわ。今日は天気もちょうどいいしなぁ」

    「……ねる」

    「膝枕してやろうか?」

    「んぅ。はやく」

    「え、マジでやんのかよ。まぁいいや、ほれ」

    「…………」

    「…………」

    「……ん」

    「おい待て、寝煙草は許さん」

    99 :

      

    100 = 80 :

    「落ち葉多いなぁ。もうそんな季節か」

    「パリパリしてる」

    「なんか煙草の粉みたいな」

    「もやしたらすえる?」

    「どうだろな。試してみるか」

    「ん」

    「…………」

    「…………」

    「ぶぇっほ! 無理! 普通に煙!」

    「ぷ、ばかだ」

    「んだとぉ、お前も「吸える?」とか言ってたじゃねーか!」

    「しらない。おぼえてない」

    「この……食らえ、大量落ち葉攻撃!」

    「あは、やめてよ」

    「おりゃああああ!」

    「あはははは」


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