翌朝

スリ男「（……明日でいよいよ出れるんだ……。今日一日乗り越えればいいだけ……）」


運動場

ｻﾞﾜｻﾞﾜ…

スリ男「（？ なんだ…、囚人達が俺を睨んでる……？）」

ザッ

囚人Ｂ「………」

スリ男「……？なんだよ？」

囚人Ｂ「……お前、明日出るんだって…？」

スリ男「…ああ、それがどうした？」

囚人Ｂ「[ﾋﾟｰｰｰ]」
ドガッ！！

スリ男「ぐぅっ！？」

囚人Ｃ「[ﾋﾟｰｰｰ]、[ﾋﾟｰｰｰ]」
ドガッ バキッ

ドサッ…

スリ男「げふ…ッ…（こ、こいつら…腹いせか！？）」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ…

「なにやってんだあいつら…」

「正気かよ？こんな所で……」

囚人Ｂ・Ｃ「[ﾋﾟｰｰｰ]、[ﾋﾟｰｰｰ]」

スリ男「（なんだこの二人…？目が正気じゃない…！）」

メル欄　saga

ヤイサホー

>>702
ﾄﾝ


スリ男「なんなんだ、お前ら…」

囚人Ｂ「かかって来いよ、意気地無し」

囚人Ｃ「それでも男か。キンタマついてんのかよ」

スリ男「…！ んだとぉ～…！？」

ザッ

囚人Ｂ「ホラホラ、ぶん殴ってみろよ」

囚人Ｃ「この腰抜け」

スリ男「！ 誰が腰抜けだこのっ…！」

ガシッ

スリ男「！？」

囚人「止めろ、スリ男！」

スリ男「オッサン…！」

囚人「お前、今までの苦労を水の泡にする気か！」

囚人Ｂ「邪魔するな、ジジイが」

囚人「ぐわっ…！」

スリ男「オッサン！！…この、お前ら…！」

やめろー

囚人Ｃ「それでも男か。キンタマついてんのかよ」

スリ男「…！ アーッ！！」

じゃなくて安心した

やっと追いついたぁ
すごく楽しませて貰ってます
お体に気をつけて頑張ってください。

同

>>708
サンキュ！


囚人「止せ！スリ男！こんなつまらん事で！！」

スリ男「！……わ、わかったよ……」

囚人「明日には出れるんだぞ、こんな事で……」

囚人Ｂ「邪魔を…」

囚人Ｃ「するなっ」
ドスッ

囚人「がは…」

スリ男「………！！！！」


ﾌﾞﾁｯ



ザッ…

囚人Ｂ「！」

囚人Ｃ「来いよ、意気地無し」

スリ男「お前……らぁ……！！」

囚人「…っ、バカ野郎……！！」

やすお？

ピーーーーッッ！！

刑務官「コラーッ！なにしとるかー！！」

スリ男「！」

囚人Ｂ「どうした、来いよ！」

囚人Ｃ「喧嘩もできねぇのか、腰抜け」

スリ男「…一体なんなんだ…？お前ら……」

刑務官「貴様ら！なにをしている！！大人しくしろ！！」


？「…ち……、失敗…か……」

スリ男「この二人がいきなり俺とオッサンを……」

囚人Ｂ「どうした？かかってこいよ！！」

囚人Ｃ「来いよ！」

刑務官「大人しくせんか貴様らぁ！」
バキッ！ ガッ！

囚人Ｂ「ぐっ！………ん？」

スリ男「！？」

囚人Ｃ「……あれ？俺達なにやって………」

刑務官「黙らんか！こいつらを連れていけ！」

囚人Ｂ「え？！ なんで…」

囚人Ｃ「なにが…え？」


…………


振り子男「あのオッサンの邪魔が入らなければ成功したというのに……つまらん……」

勝手に振り子出演させてスマン

振り男キター

振り子読んでないからわけわかめ

>>715
夜目

振り子出てきたｗｗ
これからどうなるか気になってしょうがないぜ

振り子男「（こうなったら直に…）」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ…

刑務官「どかんか！野次馬は散れ！！」

振り子男「（ちっ…）」

囚人「うう…」

振り子男「！……ふ…」




刑務官「突然二人がつっかかってきたと？」

スリ男「はい、それで囚人のオッサンが…あれ、オッサンがいない……？」

うおぉぉぉ振り子が出とるがなｗｗ




wwktkwwktk

スリ男「オッサンどこ行ったんだ？…あ」

囚人「…。」

スリ男「あ、オッサン！大丈夫だったかよ？」

囚人「ああ、たいしたことない…」

スリ男「え？腕怪我してるじゃん！血出てるし！」

囚人「あ？ああ、そうだな…」

スリ男「…？と、とにかく、治療してもらおうぜ。ほら、肩掴まって……」

囚人「ああ…すまんな」

スリ男「なに…、オッサンが止めてくれなかったら俺、あいつら絶対ぶん殴ってたから……。礼を言うのはこっちさ……」

囚人「ああ、そうだな……」

スリ男「（…？頭でも打ったのか？なんかぼーっとして……）……ん？」

振り子男「よぉ、なんか知らないが災難だったな」

スリ男「ああ、全くだ……。さ、オッサン行こう」

……

振り子男「…（ふふ…さてどうなるか……）」

オッサンが、オッサンが何か変になっちゃったTT
強盗したのだって、子供が生まれつき心臓が悪くて
手術に莫大なお金が必要だからかも知れないオッサンがぁw

スリ男「オッサン、やっぱ具合悪いんじゃ…？」

囚人「いや…そんな事ない…それより」

スリ男「？ なんだ？」

囚人「…そこの陰で休ませてくれ」

スリ男「え？そんな所で休まなくても…」

囚人「いいから」

スリ男「あ……ああ、わかった…」


…

スリ男「なんだ汚いな…。使った道具も片付けないで…」

囚人「そこのベンチでいい」

スリ男「ああ」

囚人「…」

スリ男「大丈夫かよオッサン…」

囚人「…ああ」


ｶﾗﾝ…

スリ男「…ん？誰かいるのか？」


ｶﾗﾝ…

スリ男「なんだ…？オッサン、ちょっと見てくるよ」

囚人「ああ…」

スリ男「誰かいるのか？……ん？」


猫「ﾆｬｰ」

スリ男「なんだ猫か…。猫が入れる穴があるなんて…マヌケだな………。」

猫「ﾆｬｰ」

スリ男「おいでおいで…」

猫「？」

スリ男「怖くないよ、ほらおいで…」

猫「…！」
ｻｯ

スリ男「あ、逃げた…。そんな警戒しなくてもなぁ…」

ｶﾗﾝ

スリ男「ん？」

囚人「ぬえぇぇいっ！」

ブンッ

スリ男「うわっ！？オ、オッサン！」

囚人「うおおっ！」
ブンッブンッ

スリ男「危なっ…！いきなりどうしたんだよオッサン！？そのバット、下ろしてくれよ！！」

囚人「おおぁあ！！」

スリ男「オッサン！」

…

振り子男「（ふふ…、いいぞ…。やれやれ……）」

猫「ﾆｬｰ」

………

運動場

ピーーッ！

刑務官「運動時間は終了だ！全員点呼！」


刑務官Ｂ「第三班2名、足りません！」

刑務官「なに？何処へ行った？探しだせ！」

振り子男「あの…、あの二人なら向こうへ行くのを見ましたが…」

刑務官「本当か？よし、お前、行って見て来い！」

刑務官Ｂ「はっ！」

ハラハラする

ブンッブンッ

スリ男「オッサン……」

囚人「おおおああっ！」

スリ男「（同じだ…！あいつらと同じ目だ……なんで……）」

スリ男「っく…！やめろぉっ！」

ドッ

囚人「！」
ドサッ

スリ男「オッサン！目ぇ醒ましてくれよ！一体どうしたんだよ！！」

……

刑務官「……ん？向こうの方で音が……」

………

囚人「があああっ！」

ドガッ

スリ男「ぐあっ！」

ｶﾗﾝ…

スリ男「オッサン……！なんで……」

囚人「うああああ！！」

刑務官「コラーッ！そこでなにをしている！」

スリ男「！」

囚人「…」


刑務官「貴様、なんだそのバットは？お前、襲われていたのか！？」

スリ男「…は、はい……」

囚人「…」

どうか無事出所してくれ＞＜
もうハラハラで眠れなくなりそうｗｗｗｗｗｗ

ﾄﾞｷがﾑﾈﾑﾈ

刑務官「おい貴様！手に持っている物を落とせ！！」

囚人「…」

ｶﾗﾝｯ

スリ男「！……ふぅ」

刑務官「怪我はあるのか？」

スリ男「いえ、俺は大丈……」

ドガッ

刑務官「ぐぉっ！」
ドサッ
スリ男「！？」

囚人「…邪魔だ」

スリ男「オッサン…！あんた何やってんだよ！！」

囚人「うおおおっ！」

ガッ

スリ男「ぐっ！」

刑務官「う…、ぬぅ……」


囚人「うああああっ！！」
ブンッ


スリ男「！」




パァンッ！！！

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◎○＠※◎○＠※. |□|.│ |┌┬┐ |::|┃ スリ男　 ┃|::| ┌┬┐| ::|. |□|　◎○＠※◎○＠※
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>>732
ちょｗｗ

ｋｔｋ

パソからだが・・トリップこれでよかったっけか・・てす

当たり

よし、再開

運動場

刑務官「！？銃声だと？」

振り子男「（・・さて、どうなったかな・・？）」

・・・

囚人「ぐっ」

ドサッ

スリ男「オッサン！！」

刑務官「近寄るな！その男は異常だ！！」

スリ男「待って下さい！オッサン、なんか急に変になっちまったんです！！普段はこんなんじゃ・・」

刑務官「ええい、どけ！！」

囚人「ぐ・・ぅ」

スリ男「オッサン！大丈夫かよ！！」

ｶﾗﾝ…

スリ男「な・・」

刑務官「脚を撃ったのに・・まだ動く気か・・！？こいつ・・」

運動場

振り子男「（奴への催眠は完璧だ・・。あの二人のようにショックを受けても解けないようにしてある・・ふふ・・）」



囚人「う・・うう・・」

スリ男「・・・オッサン・・・」

刑務官「動くな！脅しじゃないぞこれは！それ以上近づけば撃つ！」

囚人「・・・・」

刑務官「早く、持っている物を落とし、腹ばいになれ！！」

囚人「う・・・うおおお！！」

スリ男「オッサ」

パァンッ！！　パァッン！！


ドサッ・・・

・・・・

ざわ・・　ざわ・・・

「あのオッサン、死んだんだって？」　「ああ、突然狂ったように暴れだしたらしい」

「無期懲役って言ってたからな・・・」　「出所する人間を妬んでたんじゃねぇか？」




振り子男「ち・・（悪運の強い男だ、全く・・。催眠を強力にしすぎたか・・）」



自室

スリ男「・・（オッサン・・なんで・・。俺の事、妬んでたのかよ・・？あれは全部演技だったのか・・？オッサン・・・）」

死んだの！？

そして出所当日

スリ男「・・・（ようやく出れる・・１２年間・・長いようで短かった・・。・・・オッサン・・・）」



刑務所　門前

スリ男「・・お世話になりました」

刑務官「二度と来るなよ」

スリ男「はい・・」

振り子男「寂しくなったらまた来いよ？」

スリ男「は・・な！？あ、アンタは！？」

刑務官「・・・」

振り子男「大丈夫、こいつらは俺の支配下だから・・」

スリ男「支配下・・？」

振り子男「にわかには信じられないけど、俺は催眠術を使えるんだよ。あのオッサンを使ってお前に問題起こさせて二度と出られないようにしようと思ってたんだけどな。」

スリ男「な・・？なんだって・・？」

振り子男「まぁ、今ここでお前に催眠かけてまたぶち込ませるのも面白そうだけど・・。まぁ、またいつか会う日が来るだろう。今日は見逃しておいてやるよ」

スリ男「お前・・！！お前は！！！」

振り子男「おぉっと！？」

刑務官「！」

スリ男「・・くっ！」

振り子男「俺を殴りたいなら殴ればいいさ。ほら、やれよ」

スリ男「・・・・！！」

振り子男「ふふ・・」

スリ男「・・・・・覚えてろよ・・」

ｻﾞｯ…

振り子男「元気でな・・、また会おう。ふふふふふはははは・・」

スリ男「（オッサンは、あのクソ野郎の遊びで命を・・・！絶対に許さん・・！！）」

・・・・

街

スリ男「・・・１２年経ってもあまり変わらないんだな・・・。」

ｽﾀｽﾀ…

スリ男「・・・コンビニ、か。家に戻る前に寄ってみるか・・」


コンビニ

店員「っしゃせー」

スリ男「（変わった商品が増えたな・・・。・・！新聞・・。買ってみるか・・）」

店員「ありがとやっしたー」

公園

スリ男「（こんな所に公園が出来たのか・・。ここで読んでいくか・・）」



スリ男「・・・」
ガサガサガサ・・

スリ男「（議員のＤ氏が裏金・・俳優Ｔと芸能界の大御所Ｙの夜の密会・・・。ＴＶ欄は知らない番組ばっかだな・・・当たり前か・・）」

ガサ・・ガサ

スリ男「（・・中学生が無免許・・・殺虫剤混入の食品・・・物騒な世の中だ・・・）」

ガサ・・・

スリ男「・・・・！」

【神医・難病の少年を救う】

スリ男「・・・」
パラ・・・パラ・・

【神出鬼没！？自称探偵男がストーカー撃退】

スリ男「・・・そうか、叶えたんだな・・お前達は・・」

よし、今日はここまで。

乙です

いやっほおおおお

生きてりゃいろんなことがあるさね

スリ男「・・・さて・・行くか・・」

・・・・

スリ男宅前

スリ男「・・・」

オバサンＡ「あら、あの人・・・」

オバサンＢ「まぁ・・出所してきたのね・・」

オバサンＣ「怖いわねぇ・・また問題起こさないかしら・・」
ﾋｿﾋｿﾋｿ…

スリ男「・・・・」

ガチャ

スリ男「ただいま・・」