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    元スレ巌窟王「旅行先間違えた」 アンジー「神様ですか?」

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    451 = 447 :


    最原と茶柱の対立だけじゃなく星と白銀の対立フラグも微妙に立ってるような

    452 :


    キルミーのメンタルどうにかしないと塩に殺されそう

    453 :

    やったこと考えるとマジカルショーの手伝いに誘うのは鬼門では……

    454 :

    モノクマ「お疲れ様でしたー。次のカウンセリングの予約はよろしいですかー」

    巌窟王「どうせ暇だろう。そんなものはいらん」

    モノクマ「またのお越しをー」

    モノタロウ「あ、これ気休めの飴だよー。タバコ欲しいときになったら舐めてねー」

    パクッ

    巌窟王「……」ナメナメ

    モノファニー「一も二もなく舐め始めたわね……」

    モノダム「本当ニ辛インダネ」

    巌窟王(帰るか)スタスタ


    アンジーの部屋

    巌窟王「……」ガチャガチャ

    巌窟王「鍵がかかっているな。まだ帰ってきてないのか」

    巌窟王「門限までには帰ってくるだろうが……」

    ガチャリンコ

    赤松「じゃあ、アンジーさん。結構重いけど頑張ってね」

    アンジー「もっちもちー! じゃ、ぐっばいならー!」

    巌窟王(なんだ。赤松の部屋にいたのか)

    455 = 1 :

    アンジー「おお! 神様! ジャストタイミングー!」

    巌窟王「少し待ったぞ」

    赤松(そこは正直に言っちゃうんだ……)

    アンジー「この鞄の中にねー! 斬美が見つけたカメラ他の機材が入ってるよー!」

    巌窟王「……何?」ゴゴゴゴゴゴ

    巌窟王「アンジー。その言葉、偽りはないだろうな」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

    巌窟王「俺を騙したが最後、臓腑を生きながら炭化させられる地獄の苦しみを味わうと知っての言葉か?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

    赤松(なんで無駄に脅すの!? 怖いよ!)ガビーンッ!

    アンジー「騙してないから怖くないよー」ケロリ

    赤松(アンジーさん凄い平然!)

    巌窟王「そうか」

    巌窟王「……」

    巌窟王「飴をやろう」

    アンジー「わーい!」

    アンジー「おいしー!」ナメナメ

    赤松「……前々から思ってたけど仲いいよね。二人とも」

    456 = 1 :

    巌窟王「それで、俺がいない間に何か変わったことは?」

    アンジー「あのねー。斬美がねー……」


    ガチャリンコ


    赤松「……二人して部屋に入って行った……本当に一緒に住んでるんだ」

    赤松「あれ? でも巌窟王さん、鍵は?」

    モノクマ「スペアキーの類は用意してないからアンジーさんと一緒に入るしかないねー」

    モノクマ「巌窟王さんだけが部屋に残る場合は後でアンジーさんが戻ってきて、巌窟王さんを外に出してから閉めてるよ」

    赤松「へー」

    赤松「……うわっ! モノクマ!」

    モノクマ「なんかもう神出鬼没が当たり前すぎて、そんな反応が懐かしくも嬉しいなぁ」

    457 = 1 :

    休憩します!

    458 = 1 :

    カルデア

    BB「……何回も見返してやっと掴めましたよ」

    BB「この空間、あの白黒クマの許可が出ない限りは死人でも外に出れない結界になってるんですね」

    BB「偶然か必然かはわかりませんが……魔術の神秘の塊のサーヴァントすら外に出さないとは恐るべし、です」

    BB「……ただやっぱりあそこまで損傷して復活できる仕組みの方はわかりませんけど……」

    BB「うーん。お茶でも淹れてきましょう。続きはそれから」スタスタ



    五分後


    ナーサリー「BBー。暇なのだわー。またスミソニアンにハッキングしてお友達と遊ばせて……」

    ナーサリー「あら。いない」

    ナーサリー「……ん? でも何かの映像をつけっぱで外に出て行ったみたいなのだわ」

    ナーサリー「コピって部屋に持ち帰ってみましょう」カタカタ


    ピロンッ

    後にBBは語る。『月の聖杯戦争出身の英霊は機械に強いからイヤなんですよ』と。
    女神たち中心に才囚学園の記録は大人気となった。

    459 = 1 :

    翌日

    百田「……一晩寝た内に記憶がこっそり戻ったりとかは」

    春川「してない」

    百田「だよなぁ」

    茶柱「では、春川さん。転子の研究教室へとお連れしましょう!」

    茶柱「あ。朝ごはんは事前に教室に運んでおいたので」

    百田「……しかし、テメェ大丈夫か? ハルマキは超高校級の暗殺者だぞ?」

    茶柱「はい? よりによって百田さんがそれを言いますか?」

    茶柱「……いえ。平時であれば転子だって警戒してますよ。拘束した方がいいとすら思ってます」

    茶柱「でも転子は最原さんのやり口を認めたくない」

    茶柱「『許しに何らかの代償が必要』とか神様かヤマの言い分ですから」

    茶柱「……愚かでも何でも、転子は一方的かつ無条件で人を信用したいのです」

    茶柱「最原さんのやり口は……転子にとっては外道のそれにしか見えませんでした」

    百田「……アイツだって悩んでたんだぜ?」

    茶柱「……許すきっかけがあれば」

    百田「お前――!」

    茶柱「……失言です」

    春川「???」

    460 = 1 :

    百田(……アイツは怒ってるんじゃないな)

    百田(いやまあ実際に怒っちゃいたんだろうが、もうそれは学級裁判で終一を引っ叩いたときに清算できてる)

    百田(今のアイツはただ『東条のために怒っている』だけで『怒っているから怒っている』ってのとは違う)

    百田(終一は……まあ気付いてるだろうが、許してくれなんて口が裂けても言わないヤツだよな……)

    百田「……探すか。終一」

    百田「案外、早く仲直りできるんだぜ」



    アンジーの私室

    巌窟王「クハハハハハ! 読める! 読めるぞ! コレがカメラというものか!」

    巌窟王「BBには礼を言わねばなるまい! 我が黄金律で! 桜の木を一本丸ごと送ろう!」

    巌窟王「アンジー! 外に繰り出すぞ! 今から卒業アルバムの制作計画を実行に――!」

    アンジー「アンジー今日用事あるからパスするよー」

    巌窟王「予定があるなら仕方ないな!」ギンッ

    巌窟王「さあ! 始めるぞ! 俺一人で!」

    461 = 1 :

    休憩します!

    462 = 1 :

    CM

    ピロロロロロ…アイガッタビリィー

    BB「クレオパトラさぁん!」

    クレオパトラ「!」

    BB「何故あなたは映画を見たにも関わらずその記憶がないのか」

    BB「何故帰った記憶がないのか」

    BB「何故化粧のノリが普段より今一なのくわァ!」

    白銀「……!? それ以上言うなー!」ダッ

    BB「その答えはたった一つ」

    白銀「やめろー!」

    BB「あはぁー……」ニヤァ

    BB「クレオパトラさぁん! あなたが映画の最中で……うっかり寝落ちしてしまった女だからだァーーー!」

    BB「あーっはっはっはっはっはっはっは!」

    クレオパトラ「私が……映画の最中で寝落ち……? 嘘よ。私を騙そうとしている……!」

    白銀「そそそ、そうだよ! クレオパトラさんはまだ劇場に行ってないだけ……!」

    ポロッ

    クレオパトラ「あら? ポケットから何か落ちて……」

    来場記念ポスカ『HFの映像化! 叶わない願いなんかじゃなかった! byこやまひろかず』

    クレオパトラ「うわあああああああああ!」←劇場で寝落ちしたことを思い出した

    白銀「クレオパトラさーーーん!」ガビーンッ

    上映中の寝落ちは多大な損失を産みます。


    劇場版Fate/staynight Heaven's feel
    大好評上映中


    白銀「また行こう?」

    クレオパトラ「はい……」エグエグ

    463 :

    巌窟王寂しい?

    464 = 1 :

    一切完勝! やっとだぜ!
    さておき、今回のガチャで仲間に入ったパライソちゃんを育成しにかかるのでもうちょっと後

    465 :

    唐突な黎斗神ネタはゲーム病発症するからやめーや

    466 :

    クレオパトラって白銀のコスプレした姿って言われてるよね
    確かに超高校級のコスプレイヤーならあのくらい化けそう

    467 :

    アンジー以外のみんなも別々の鯖のマスターになってしまう光景も見てみたい

    468 = 1 :

    夢野「というわけで、じゃ。今日はウチに付き合ってもらうぞ。東条」

    東条「ええ。依頼とあらば」

    夢野「と言ってもそこまでの重労働はさせる気は……」

    夢野(……いずれバレることではあるが気遣ってることをわざわざ口に出すこともないか)

    夢野「なんでもない。本題に入るぞ」

    夢野「次のマジカルショーは屋外でやる。風船にガスを入れて入れて入れまくるのじゃ!」

    東条「了解」

    夢野「……やってやろうではないか。利用されたままでは終われないからのう!」

    東条「利用してごめんなさい……」

    夢野「違う! 東条ではなくモノクマに言ったのじゃ! やるぞ! まずは材料を倉庫に調達じゃ!」

    東条「ええ」

    469 = 1 :

    校舎内

    巌窟王「ふむ。卒業アルバムはまず『どんな場所で学びを受けたか』を知るために校舎を撮影するものなのか」

    巌窟王「ではひとまず校舎内を撮影して……」

    ズルウッ ゴチンッ

    王馬「にしし! いやあ、巌窟王ちゃん! 言い忘れてたけどそこ、シャンプーをたまたまぶちまけちゃったから足元注意だよ!」

    王馬「いやあ! 遅かったかー! 言うの遅れてごめんね巌窟王ちゃん!」

    王馬「巌窟王ちゃん? がんくつ……」

    王馬「……死んでる……」

    ※別に死んでなかった

    470 = 1 :

    数十分後

    巌窟王「……ハッ! また燃やされたいか王馬ァ!」ガバァッ

    巌窟王「くっ。逃げたか……相変わらず逃げ足の速いヤツめ」

    巌窟王「カメラは無事だったな」

    巌窟王「……む? 外で何かやっているか?」




    裏庭

    最原「……遅いな。アンジーさん」

    アンジー「やっはー! 終一! 遅くなってごめんねー!」スタスタ

    最原「あ! アンジーさん!」

    アンジー「いやぁー。おめかししてたら遅くなっちゃってー!」

    最原(おめかし? なんで? 確かにいつもより気持ち綺麗だけど)

    最原「ええっと。実はアンジーさんに頼みたいことがあるんだけど」

    アンジー「……内容が見事一緒だったらビンゴー! だねー!」

    最原「え?」

    471 = 1 :

    夕飯の休憩!

    472 = 1 :

    夢野「ゼハー……ゼハー!」ヒューヒュー

    東条「喉から酷い音がしてるわよ。やっぱり私がそのボンベを……」

    夢野「よい! この程度軽い軽い!」ヒューヒュー

    夢野「ウチを誰だと思っておる……超高校級の魔法使い、夢野秘密子じゃぞお!」

    夢野「この程度の重みで音を上げていたら巌窟王に笑われてしまうわい!」

    東条「……」

    夢野「安心しろ東条。ウチらは仲間じゃろう」

    夢野「仲間なんじゃから……ウチらのことを信じてもいい!」

    夢野「一度や二度の裏切り程度、なんてことない!」

    夢野「いざとなったら巌窟王が助けてくれる!」

    夢野「ウチらがそれに応える方法は、信じることじゃ」

    夢野「手がボロボロで……体もボロボロで……心もボロボロで……」

    夢野「これじゃあ助けてもらった価値なんてないって思っておるのなら大間違いじゃ!」

    東条「……!」

    夢野「助けられたからには無価値ではいられないなんて、とんだ誤解じゃ」

    夢野「価値があるから助けたんじゃろッ! だから……ごめんなさいとか、言わんでいい!」

    夢野「笑ってほしいんじゃ! みんな! お主に! だから、ウチは……!」フラッ

    夢野「うわわっ」

    東条「夢野さん!」


    ガシッ


    巌窟王「……これを運べばいいのか?」

    夢野「んあ……巌窟王」

    巌窟王「その体格でよくやる。興が乗ったぞ、夢野」ニヤァ

    473 = 1 :

    巌窟王「ヘリウムガスのボンベか? こんなものを何に……」

    夢野「……ま。後のお楽しみじゃ」

    夢野「まったく美味しいところばっかり持っていく天才じゃのー、お主」

    巌窟王「クハハ」

    東条「夢野さん」

    夢野「なんじゃ?」

    東条「……ありがとう」

    夢野「……礼なら巌窟王に言えばよいのではないか? 結局ボンベ運べなかったしのう」

    東条「それもだけど、あの……」

    夢野「さっさと行くぞ。今日の夜までには完成させたい」スタスタ

    東条「……そうね。そうしましょう」フッ

    巌窟王「笑ったな?」ニヤァ

    東条「!」

    巌窟王「……アイツの魔法とやらもバカにできないのかもな」

    東条「……憧れている人が隣にいるから頑張れるのでしょう?」

    巌窟王「誰のことだ?」

    東条(……とぼけてるんじゃなくて本気でわかってないわね、これ)

    474 = 1 :

    休憩します!
    この後、巌窟王サイドで何が起こるのかは大体本編の通りなので最原サイド行きます。
    後で

    475 = 1 :

    裏庭

    最原「ということで、アンジーさんに血液を提供してもらいたいっていうのが僕の頼みなんだけど」

    アンジー「ふーん。蘭太郎の動機ビデオと、美兎の研究のために、ねー」

    アンジー「……ちょっとそれは無理かなー」

    最原「え」

    アンジー「いや、多分ね。神様がこの場にいたら『いい機会だ、受けるがいい』って言うと思うんだけど」

    アンジー「アンジーは……やめた方がいいと思うなー」

    最原「あれ」

    最原(基本的に巌窟王さんの言うことには逆らわないアンジーさんが、珍しい)

    アンジー「美兎が本当に欲しいのはアンジーのデータじゃなくってー……」

    アンジー「ううん。これ以上は言わない方がいいや」

    最原「……?」

    476 = 1 :

    アンジー「あ、でもでもー! こっちの要求を聞いてくれるのなら考えてあげてもいいよー!」

    最原「ん」

    最原(譲歩案を出してくれるのは助かるな。天海くんの正体を知るためには、ある程度無茶な条件でも飲んでもいいし)

    最原(コロシアイを強要されてる状況下だ。命より軽いものなら……)

    アンジー「結婚してー」

    最原「……」




    最原「は?」

    477 = 1 :

    今日のところはここまで!

    478 :

    命と人生どちらが軽いのだろうか?

    479 = 467 :

    乙 
    コロシアイ関係ないとこで修羅場な予感

    480 :

    巌窟王「……理解に苦しむな。またやるのか。マジックショー」

    夢野「マジカルショーじゃ! ……とかお主に言ってもなんか虚しいが……」

    夢野「細かいことはよいか。今度は屋外で、この大量の風船を使ったショーをするんじゃ!」

    巌窟王「アンジーはどうした? 今回は手伝っていないのか」

    東条「捕まえようとしたのだけど、断られてしまったの。何か用事があったようね」

    巌窟王「ふむ。今日は妙に落ち着かない様子だったからな。ヤツもヤツで何か考えているのだろう」

    巌窟王「まあいい。我が仮初のマスターの理念に従い、お前たちが望むのなら手を貸してやらないこともないが?」

    夢野「お主本当にアンジーのことが大好きじゃのう」

    巌窟王「俺が? クハハ、まさか!」

    巌窟王「俺のマスターは過去現在未来にただ一人。あれとはお互いの利害の一致に伴った薄っぺらな関係しかない」

    巌窟王「この関係に抱く想いも、同様に薄っぺらなものだとも」

    巌窟王「大体アレは共に歩むにしては幼過ぎる。雛鳥のように後ろをヨチヨチ歩きでついてくる程度が関の山だろうよ」

    東条「その割には甘やかしているように見えるけど」

    巌窟王「サーヴァントだからな!」ギンッ!

    481 = 1 :

    百田「まあ、確かにアンジーに対して特別扱いはしてねぇだろうな」

    百田「テメェは俺たちのことみんなが大好きなんだもんな! わかってるぜ!」ニカッ

    巌窟王「……気持ちの悪いことを言うな」

    夢野「百田。お主どこから湧いて出てきた」

    百田「終一を探してたら派手な風船が大量に見えたからよ。ちょっと寄ってみただけだ」

    夢野「ついでじゃ。百田も手伝うがよい。風船がもっと大量に必要だから……って、あ!」

    フワッ

    夢野「あー。一個無駄にしてしまったわい」

    巌窟王「クハハ! 任せろ! あの程度の高さ、造作もない!」

    ドンッ!

    東条「……跳んだわね」

    夢野「あ、キャッチした」

    百田「おお。無駄に一回転して校舎の屋根に着地したな」

    482 = 1 :

    巌窟王「クハハハハハ! どうだ!」

    百田「無駄にテンション上げてるなー」

    夢野「造作もないって自分で言ってたのにのう」

    東条「巌窟王さん。そこ結構な急斜面になってるから、気を付けて降りてね」

    巌窟王「任せろ! 昇ったのだから降りることなぞ更に容易い――」

    巌窟王「む?」

    巌窟王(裏庭に誰かいるな……あれはアンジーと最原か?)

    巌窟王(一体何をして……)

    アンジー「終一ー! アンジーのお婿さんになってー!」キラキラキラ

    最原「ええっ!?」

    巌窟王「!?!?」ガビーンッ!


    ズルゥッ


    百田「足を滑らせたーーーッ!?」ガーンッ!

    夢野「言わんこっちゃない!」

    483 = 1 :

    ベシャッ

    最原(ん? なにかがどこかで落ちたような音が……)

    最原(それどころじゃない!)

    最原「ど、どういうこと!? それが交換条件!? 冗談だよね!?」

    アンジー「やだなー。こんな冗談言わないよー。仮にそうだとしたら悪趣味すぎるしー」

    最原(確かにこれが嘘だったら下手したらトラウマものだよな……)

    アンジー「なんならここで証明できるけどー?」

    最原「え」

    アンジー「……アンジーの言葉が嘘じゃないって」

    アンジー「『どこまでやれば』本当だと認めてくれる?」

    アンジー「……なんでもするけど?」

    最原「」

    最原(身の危険を感じる……!)

    484 = 1 :

    休憩します!

    485 = 1 :

    最原「なんで僕なの? 僕なんかしたっけ?」

    アンジー「学級裁判で神様とは違う答えを出した」

    アンジー「それ以前にもあったけど、このときピンと来たんだよー!」

    アンジー「二人が揃えば無敵だってさー!」キラキラキラ

    最原「いや、僕は……」

    最原(そんなに大したことはしていない。絶対に)

    アンジー「神様は間違えない。神様は強い。神様は救ってくれる」

    アンジー「でもね。できないことはあるよ。だからアンジーたちがいるの」

    アンジー「あとアンジー一人にもできないことはあるし……」

    アンジー「だから、ね? 終一がいれば安心なんだー」

    最原「要は勧誘じゃ……いや、そうだよ! これ勧誘だよ!」

    最原「別に結婚する必要はないよね!?」

    アンジー「あるよー」ダキッ

    最原(問答無用で抱き着かれた!?)ガビーンッ!

    486 = 1 :

    アンジー「……神様はすぐに帰っちゃうから」

    最原「……」

    最原「まさかアンジーさん、寂しいの?」

    アンジー「別にー。真の絆は別れた程度で消えたりしないしねー」

    アンジー「でも一つくらい手元に残る絆があってもいいかなーって」

    最原「そういう理由ならお断りだ」

    アンジー「!」

    最原「……僕は巌窟王さんの代わりになれないよ」

    アンジー「……」

    アンジー「ふぅん……」ニヤァ

    スッ

    最原(離れた……)

    アンジー「……」


    スタスタスタ


    最原(そして俯いたまま、どこかに行ってしまった……)

    最原(……言い方がキツすぎたかな。でもこれ以上どう言えば……)

    487 = 1 :

    アンジー(わざとだよ。わざとアンジーは自分でも『これはないな』って告白をしたんだよ)

    アンジー(……ああ。なんか……いいなぁ。終一はいい。凄く)

    アンジー(心臓がドクドク言ってる。顔から火が出そう。体がとってもふわふわしてる)

    アンジー(もちろん、あの打算的な言葉に嘘はない。ないけどー……)

    アンジー「……」

    アンジー(神様がアンジーに願わない理由は、アンジーになにか悪いことがあるから)

    アンジー(終一は悪いことを見つける天才)

    アンジー(そしてきっと……神様はアンジーが『終一が欲しい』って言ったら相談に乗ってくれる。優しいから)

    アンジー(……この関係性はきっと運命だよ。だからー)

    アンジー「諦めるとは言ってないよー。一言も。一っ言も、ねー……」ニヤァ

    488 = 1 :

    巌窟王サイド

    巌窟王「」チーン

    夢野「たたたたた大変じゃあ! 巌窟王! 死ぬな巌窟王おおおおおお!」

    百田「東条! 俺たちはどうしたらいい!?」

    東条「夢野さんは倉庫から布製の担架を持ってきて」

    夢野「わかっ……!」

    夢野「いや担架!? 布製の!? それって運ぶ人間が二人必要なヤツじゃろ!?」

    東条「二人いるわよ? 私と百田くん」

    百田「東条は除外に決まってんだろ!」

    夢野「ウチは……ウチは……!」

    夢野「見せてやるわい! 魔法のパゥワーをなぁ!」ギンッ

    百田「ヤケクソになってんじゃねーよ! 無理なら無理って言っていいかんな!?」

    夢野「うわああああああああん! 担架ーーー!」ダッ

    百田「よし。アイツは行ったな……俺は他の人手を探して来る! 安心しろ! アテはある!」

    東条「よろしくお願いするわね」

    東条「さて。私は簡易的に応急処置を……この包帯で……」マキマキ

    包帯ぐるぐる巻き王「」チーン

    東条(ミイラ男みたいになってしまったわ……)

    489 = 1 :

    超高校級の合気道家の研究教室

    百田「ハルマキ! 茶柱! いるかーーー! 大変だ! 巌窟王が」

    茶柱「チェスト竹●房ォォーーーイッ!」ブンッ

    百田「え。茶柱今何を投げ……」


    ガンッ


    百田(薄れゆく意識の中、俺は思った……)

    百田(そういえばネオ合気道って木刀までならOKって言ってたな)バタリッ

    百田「」チーン

    春川「はあ……はあ……いや木刀をぶん回すならともかくとして投げるってどうなの……」ゼェゼェ

    茶柱「はあ……はあ……春川さんが意外にできる人だから仕方なくって……!」ゼェゼェ

    百田「気絶している場合じゃねぇ!」ガバリッ

    490 = 1 :

    百田「おい! 事情は後回しにするが人手が必要だ! どっちか俺と一緒に来い!」

    茶柱「今いいところです! 決着が付くまであと幾分かかかるので、そこで見学してた真宮寺さんに頼んでください!」

    百田「おお! ジャストタイミングだな! 真宮――」

    宮寺「」チーン

    百田「死んでるーーーッ!?」ガビーンッ

    春川「なんかいつの間にか死んでた」

    百田「明らかにテメェらの巻き添え食らったんだろ! 起きろ真宮寺ィ!」

    宮寺「うう……世界は危ないものでいっぱい……」

    百田「違う! ここだけが特別に危険なだけだ! 起きろォ!」ガクガク



    結局巌窟王の搬送は時間がかかった。大事には至らなかった

    491 = 1 :

    休憩します!

    492 = 1 :

    東条の私室

    包帯王「……ハッ! 今、何時だ?」ガバァッ

    東条「起きてすぐの一言がそれなの?」

    包帯王「……夢野のマジッ……」

    包帯王「マジカルショー。見逃すわけにはいかないだろう?」

    包帯王「……」

    包帯王「ところで何故俺はこんなところにいる?」

    包帯王「確か夢野の風船を取ったあと名状しがたい何かを見たような……?」

    東条「何を見たのかは知らないけど、その後あなた屋根から落ちたのよ」

    包帯王「……」

    包帯王(……忘れたフリをしただけだ。我が身の忘却補正が恨めしい)

    493 = 1 :

    夜 屋外

    赤松「あ! 来たよ、巌窟王さん!」

    包帯王「来ないと思ったか?」ギンッ

    夢野「前回は来なかったじゃろ、お主」

    東条「……」

    夢野「……何度も言うが、気にするな東条。アレはモノクマのせいじゃからな!」

    夢野「気にしているヤツなぞ……」

    王馬「……」ニヤニヤ

    包帯王(夢野。『誰もいないぞ』と言ったらアイツが絶対に『えー! 俺は気にしてるよー!』と傷口を開きにかかるぞ)ヒソヒソ

    夢野(今気づいたわい)

    夢野「……王馬くらいしかおらんわッ!」

    王馬「!?」ガビーンッ!

    夢野「……かっかっか」

    王馬「……気にしてる、わけ、ない、だろ……」ヒクヒクッ

    獄原「王馬くん。笑顔が物凄く引きつってるよ。大丈夫?」

    王馬「先読みされたのがめっちゃ不満……」ガタガタ

    包帯王「クハハハハハハ!」

    夢野「かーっかっかっかっかっか!」

    494 = 1 :

    入間「ところでテメェなんで包帯グルグル巻きなんだよ。コンドームのコスプレか?」

    包帯王「……?」

    包帯王「……!」

    バサッ

    巌窟王「……」

    最原「気付いてなかったんだ……」

    巌窟王「他に気になることがあったから、な」

    最原「え? 何それ?」

    巌窟王「……」

    巌窟王「言う義理があるか?」ギリィッッッ

    最原「!?」ビクゥッ!

    495 = 1 :

    アンジー「にゃははー! 今度は全員揃ってるねー!」

    宮寺「ククク。ま、前とは違うからネ。僕たちは」

    白銀「そうだね! 巌窟王さんのお陰で、段々一つに纏まってきたって感じがするよね!」

    「……ふっ。悪くはねー、か」

    天海「で? 今度はどんな魔法を見せてくれるんすか? 夢野さん」

    夢野「今度? 違う……ウチは本当の魔法なぞ、まだ一度も見せたことはないぞ?」

    夢野「全てが終わったとき、お主はこういうじゃろう」

    夢野「『産まれてこなきゃよかったっす』となァ!」ギンッ

    天海「笑顔は!?」ガビーンッ!

    夢野「始めるぞ!」

    496 = 1 :

    夢野「じゃあひとまず手始めに……」ゴソゴソッ

    最原(ん。帽子の中を漁り始めた)

    ズルウッ

    夢野「モノクマから貸してもらった倉庫のアイテムカタログじゃ」デンッ

    最原(既にこれがマジックだな……凄い分厚い)

    ズルゥッ

    夢野「人数分あるぞ?」デンッデンッデンッ

    最原(もう既に凄い!)

    春川「何コイツ。マジシャン?」

    茶柱「夢野さんは超高校級のマジシャンなんですよ!」

    夢野「魔法使いじゃ魔法使い!」プンプンッ!

    497 = 1 :

    夢野「じゃあまず、巌窟王! 欲しいものがあったら言えい! そのカタログの中からの!」

    巌窟王「コーヒーミルがあるな」

    夢野「……目ん玉飛び出させないよう気を付けるんじゃぞー?」ギュムギュムッ


    パァンッ


    巌窟王「!」

    最原(割れた風船の中からコーヒーミルが! カタログと同じヤツ!)

    夢野「プレゼントフォー・ユー! じゃ!」ニコニコ

    巌窟王「……」

    巌窟王「フッ……悪くない」

    夢野「ここまでやれば、後に何が起こるのかはわかるじゃろう?」

    茶柱「夢野さぁん!」

    春川「この『たのしいどうぶつえん』って本が欲しいんだけど」

    夢野「あ。お主ら二人は強制的に医療グッズ限定じゃぞ」

    茶柱&春川「」

    夢野「ボロッボロじゃからな」

    茶柱&春川「」ズーン

    最原「……喧嘩でもした?」

    百田「そういうわけじゃねーんだが……」

    498 = 1 :

    夢野「さあ。まだ風船は大量にあるぞ! カタログに書いてあるものなら何でも出してやろう!」

    夢野「これがウチの! 魔法じゃぞ!」

    巌窟王「……」ニヤリ

    最原(滅茶苦茶上機嫌だ……)

    キーボ「あ、あの! じゃあボクは……」

    パァンッ

    夢野「オイルをやろう」

    キーボ「……」

    最原(滅茶苦茶複雑そうだ……ていうか返事を聞く前にやってるし)

    夢野「さあ! どんどん行くぞ!」

    499 = 1 :

    最原(その後も夢野さんの魔法は続いた)

    最原(前みたいな悲劇は特にない。ただ夢野さんが生徒の要望に応えてどんどん風船を割って、中からプレゼントを出して配るだけ)

    最原(……平和だった。こんな状況でも、確かに)

    宮寺「東条さん。昨日とは別人みたいになってるネ」

    東条「!」

    宮寺「……ククク。顔が晴れやかになってるヨ。僕にはわかる」

    東条「ええ。夢野さんのお陰よ」ニコリ

    宮寺「……」

    夢野「かーっかっかっか! さあ! 風船は残り僅かじゃぞう!」ニコニコ





    宮寺「……完璧、だネ」

    東条「どうかした?」

    宮寺「なんでもないヨ」

    500 = 1 :

    休憩します!


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