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    元スレ巌窟王「旅行先間違えた」 アンジー「神様ですか?」

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    401 :

    三章どうなるんだ…?

    402 :



    最原「……ふあーあ……昨日は……本当に酷い一日だった」

    最原(雨降って地、固まるの諺のように行ってくれれば重畳なんだけどな)

    最原(さて。昨日は東条さんもあんなこと言ってたけど、怪我も酷いから無理はさせられない)

    最原(まだ八時になってないけど、今のうちに食堂に行って……東条さんを無理やり休ませるか、さもなくば手伝うかはしよう)

    最原(……昨日の茶柱さんの涙が、まだ僕の心に残ってる。あの選択を間違いだとは思わないけど……罪悪感を覚えないかどうかは別だ)

    最原「さて。行こう」

    ガチャリンコ

    巌窟王「……昨日はアンジーが世話になったようだな?」ゴゴゴゴゴゴ

    最原「」

    巌窟王「共に来い」

    最原(死んだな僕)



    第三章

    Unlimited 在校生 Works

    403 = 1 :



    百田「ふあーあ……昨日はいい一日だったぜ。結果として東条の悩みとも全力でぶつかり合えたしな」

    百田「さぁって! 今日も一日、ぶちかますとするか!」

    ざわ・・・ざわ・・・

    百田「……ん? なんだ? 騒がしいな」

    キーボ「あっ! も、百田クン! 大変です! 食堂に……!」

    百田「ん?」



    数分後 食堂

    百田「なんだこりゃ……壁一面に、文字? スプレーかこりゃあ」

    「いや。それよりも書かれている内容の方が問題だぜ」

    白銀「春川魔姫は……超高校級の暗殺者!?」ガビーンッ

    入間「こりゃあ、ひょっとするとモノクマの新しい動機ってヤツじゃねーのか?」

    百田「……あ? なんだそりゃ。なんでコレが動機になんだよ」

    「忘れたわけじゃねーだろう。俺たちはコロシアイを強要されているんだぜ」

    「そんな中、もしも春川の才能が実際に超高校級の暗殺者だった場合は……」

    赤松「……いや。関係ないよ。そんなの。春川さんは春川さんだもん」

    赤松「第一! これが本当かどうかなんて、春川さんに訊かないとわからないし!」




    春川「……なに、これ……」

    赤松「あっ」

    王馬「うん! 赤松ちゃんみたいなこと言う人が出るかと思って、連れて来たよ! 件の春川ちゃん!」

    百田「おいハルマキ。コイツは……」

    春川「……!」

    404 = 1 :

    ダッ

    百田「ハルマキ!」

    王馬「ありゃりゃ、逃げちゃった。認めたようなモンだよね、コレ!」

    百田「クソッ! 待てよハルマキィ!」ダッ

    「……」

    「おい王馬。コレを書いたのはアンタだな?」

    王馬「え? 違うよ? 何を根拠に言ってるの?」

    「今までモノクマは動機の提示を、俺たちの真正面からやっていた」

    「全員に。平等に。同時に。わかりやすくな」

    「だがコレはどう見ても春川を狙い撃ちにしている。モノクマの署名も一切ない」

    「そして……春川の才能の真実を知っている生徒は、俺とアンタだけだ」

    白銀「えっ!? そ、それって、どういうこと……!?」

    王馬「……にしし……俺から説明しよっか」

    「あっさり認めやがって……食えない野郎だ」

    入間「なー。東条はどこ行ったー? 俺様は腹が減ったぞー」

    赤松「空気……読もうよ入間さん……」

    405 = 1 :

    寄宿舎周辺 中庭への階段寄り

    百田「ああ、くっそ足速ェ! 止まれハルマキィ!」

    春川「……」ピタッ

    百田(お。止まった)

    春川「……アレ。本当だよ」

    百田「そうか」

    春川「……誰だか知らないけど、やってくれたね。私の努力が全部パァだよ」

    百田「……まさか、あの研究教室の中って」

    春川「『色々』ある」

    百田「……そうか」

    春川「……引いたでしょ? 引いたよね」

    春川「当たり前だよね」

    百田「……ハルマキ。俺ァ――」

    春川「もう私に近づかないで。私は……」

    春川「……せっかく、みんな結束しそうだったんだよ。私がいたら邪魔だよ。どう考えてもさ」

    百田「そんなこと――!」

    春川「あるんだよ」

    百田「……」

    百田(そう言うなり、ハルマキは再び、走り出そうとした)

    春川「だから、もう私に関わらな――」



    巌窟王「クハハハハハハハハ!」ビュンッ


    ドカァァァァァンッ


    春川「ひでぶっ」

    百田「ハルマキが超速度で走る巌窟王に轢かれて吹っ飛んだーーーッ!?」ガビーンッ!

    春川「ごはっ」ベシャッ

    百田「ハルマキ! しっかりしろ! ハルマキー!」

    406 = 1 :

    中庭

    巌窟王「戻ったぞ! 倉庫から持ってきたマシュマロだ!」ギンッ

    アンジー「神様ありがとー!」

    最原「……えーと……何これ……」

    宮寺「焚火」

    天海「鉄串」

    東条「あとキッチンペーパー、新聞紙、アルミホイルで包んだキャンプ用の食材よ」

    焚火「」パチッパチッ

    最原「朝からやることじゃ……ないよ……明らかに」

    獄原「でもちょっとワクワクするよね!」



    ハルマキィィィィィ!


    最原「ん? 遠くで百田くんの声が聞こえたような……」

    巌窟王「始めるぞ!」ギンッ!

    407 = 1 :

    休憩します!

    408 = 1 :

    まだ剣豪が二番勝負までしか終わってないんで……
    ていうかパライソちゃんが女性か男性かすらわかってない情弱マスター状態なので今日はここまで!

    409 :

    裁判が終わって暫し平穏な時間が流れるけどこれも次の事件への溜めだと思うと温かい目でみれねぇ
    フレンド頼りで人理修復した新規マスターにはフレなしは中々にきついわホント

    410 :

    追い付いた
    こういうタイプのssはダンガンロンパだと珍しいな

    411 :

    乙です。俺もいい加減人理修復しなきゃあかんわ

    武蔵ちゃんはうちのカルデアきたけどな!

    412 :


    まひろちゃんが書いてて幼女じゃないわけなくない?(錯乱)

    413 :

    なんかセルフ誕生日プレゼントで買った石で武蔵さん二人来ちゃったんで、うどん食べてから更新します

    414 :

    夢野「んあー。巌窟王が最原を取り調べするらしいぞ? 楽しみじゃのー」

    茶柱「はあ。いや、それの何が楽しみなんです?」

    夢野「なんでも巌窟王がアンジーから『取り調べと言ったらカツ丼だよねー』って言われたらしくての」

    夢野「で。東条に頼もうにも凝った料理ができないくらい手がボロボロじゃろ?」

    夢野「カツ丼はやめよう。誰がやっても知識があればできるそれなりのものにしよう」

    夢野「じゃあ焚火囲んで色々焼いて食べることにしようってなったんじゃ」

    茶柱「発想にちょっとスキップかかってますね」

    夢野「冒険の経験やフィールドワークの経験のある真宮寺と天海」

    夢野「なんかもう見た目からして野趣溢れるゴン太とかも巻き込んで」

    夢野「今は中庭あたりでもう色々やっておるころ……?」




    百田「ハルマキーーー! 目を開けろってハルマキーーー!」

    春川「」チーン

    百田「ハルマキーーー!」

    夢野&茶柱「」




    中庭

    巌窟王「夢野が遅いな……後で五月蠅いだろうから茶柱も誘ってくると言ってたはずだが……」

    巌窟王「まあいい! 取り調べを開始する!」ギンッ

    アンジー「吐けー!」

    最原「……取り調べとは名ばかりだよね」

    宮寺「焚火を囲んでマシュマロ焼きつつ下らない話に興じる……」

    天海「ノリが修学旅行の『お前誰好き暴露会』のまんまっすよねー」フーフー

    東条「……」ボッ

    最原「東条さん。マシュマロを火に近づけすぎ。引火してる……」

    東条「……ごめんなさい。普段はこんな失敗しないのだけど」

    最原(やっぱり怪我が尾を引いてるのか。包帯だらけだし……)

    415 = 1 :

    獄原「でもなんでゴン太たちのことまで誘ってくれたの?」

    巌窟王「ついでだ。お前たちに話しておかなければならないことがあってな」

    天海「それは?」

    巌窟王「俺のホームからここに物資が転送されてくる」

    最原「!」

    巌窟王「……だが、前回の天海の仮面のように、アレは学園のどこに出るかは大雑把にしか決められないらしい」

    巌窟王「最低限、現状で足を運べるどこかに転送するとは確約させたが……足で探すにはそろそろ学園が広すぎるからな」

    宮寺「なるほど。そこで僕らの出番というわけだネ」

    天海「具体的な物資の内容は?」

    東条「モノによっては状況の打開を図れるかもしれないわね」

    巌窟王「カメラとプリンター。そして写真術のマニュアルだ」

    最原「期待して損した!」ガビーンッ!

    アンジー「卒業アルバムの野望は未だ潰えてないのだー!」キラキラキラ!

    416 = 1 :

    最原(……っと。そうだ。野望でなんとなく思い出した。そこまで大仰なものじゃないけど)

    最原(アンジーさんの血液をどうにかして採取したいって入間さんから依頼されてたんだったな)

    最原(報酬は天海くんの動機ビデオデータ……昨日は色々なゴタゴタがあったからできなかったけど)

    最原(……普通に健康診断に誘う感じでいいか)

    巌窟王「最原。何をアンジーのことをじっと見ている?」

    最原「……い、いや。なんでもないよ」

    巌窟王「……」ジーッ

    最原「……」ガタガタ

    巌窟王「そうか!」ギンッ

    最原(無意味な間を置くのやめてほしいなぁ。寿命縮むから)ズーン

    東条「……」ボッ

    天海「東条さん。またマシュマロに引火してるっす」

    東条「ごめんなさい……」

    獄原「アルミホイルの方はまだかな」ワクワク

    417 = 1 :

    休憩します!

    418 = 1 :

    カルデア

    BB「さてと。転送終了。どこに行ったかまではわかりませんが……」

    BB「引き続き片手間にこの空間の解析を進めますか」

    BB「多分、かなり答えは単純で、単なる並行世界だと思うんですけど……」

    BB「それも剪定事象みたいな『何らかの理由で手が届かなくなったレベルの別世界』じゃない……もっと普通の」

    BB「……ダメだ。今一歩足りませんねー。明らかに手がかりが不足してます」

    BB「それにしては何か、世界観が滅茶苦茶すぎるんですよね。まるで、そう」

    BB「この学園だけじゃなくって、外の世界まで誰かに用意されているような……」



    才囚学園

    春川「……ハッ!」パチリ

    百田「おお! 気が付いたかハルマキ!」

    夢野「ふいー、ひやひやしたわい。怪我も特になさそうじゃの」

    茶柱「……ん? でも何か様子がおかしくありませんか?」

    百田「んなことねーって。な、ハルマキ」

    春川「私は誰?」

    百田「」

    茶柱「」

    夢野「」


    春川は記憶を失った

    419 = 1 :

    数時間後

    巌窟王「……行くぞ」

    天海「ええ。ここから先は……」

    宮寺「競争、だネ」

    東条「全力を尽くすわ」

    アンジー「みんながんばー!」キラキラキラ

    最原「うん。えーっと……頑張るよ。片手間に」

    最原(というか物資一つ探し出すのに凄い無駄にやる気出してるなぁ)

    巌窟王「さて。ひとまず食堂に道具を片付けに行くか」

    東条「洗い物は……」

    最原「当然僕たちがやるよ。東条さんは無理しないで」

    東条「……」



    食堂

    最原「春川魔姫は……って、え!? 何これ!?」ガビーンッ

    巌窟王「残酷なことだ」

    天海「マジっすか!」

    赤松「みんな気づくの遅いよ!」ガビーンッ!



    情報はやっと全員に行き渡った

    420 = 1 :

    獄原「よし! ゴン太も頑張ろう! 卒業アルバムって楽しそうだしね!」キラキラキラ

    獄原「まずは外を虱潰しに探して……」フラッ

    獄原「ん……なんだろう。一瞬、目が霞んだような……気のせいかな?」



    夢野の研究教室

    夢野「この五円玉をじーっと見ていると、ほら、段々と記憶が蘇って……」チクタクチクタク

    春川「ううっ……確か私は超高校級の暗……」

    百田「……」

    春川「……パンマンだったような」

    茶柱「誤魔化し方下手すぎますね」

    夢野「くっそーーー! 失敗じゃ!」

    百田「いやこれ以上ないくらい成功してっから安心しろ!」

    421 = 1 :

    今日のところはこれまで! 続きは明日!
    せめてパライソの真名が出るところまではやりたいなぁ

    422 :

    愛と勇気だけが友達サ

    423 :


    東条まわりの問題解決したと見せかけて、怪我で何もできないことでじわじわ追い詰められてそう

    424 :


    既に記憶喪失なのに更に失うとか器用だなww

    425 :


    斎藤じゃない方のアマデウスさんは出てくるんだろうかww

    426 :

    巌窟王「今日のところは訓練は休んで、物資の探索をするか」

    アンジー「にゃははー! 神様と一緒ー!」

    巌窟王「……なるほど。学級裁判を一つの区切りとして、学園の区画が解放されていくのか」

    アンジー「いつも神様はこういうときに部屋に引きこもってたから知らないよねー!」

    巌窟王「俺にもやることがあるからな」

    アンジー「……ねえ神様ー。楓の学級裁判のときに言ってた個人的な目標って、なに?」

    巌窟王「言う必要はないな」

    アンジー「アンジーにできることは」

    巌窟王「ない」

    アンジー「……命令されれば何でもするよー?」

    巌窟王「ない」

    アンジー「……」

    アンジー「……」ムク

    巌窟王「む? 今むくれたか?」

    アンジー「にゃははー! まっさかー! 神様の言葉でむくれることなんて未来永劫ありえないよー」

    アンジー「……超高校級の美術部であると同時に、超高校級の巫女だからね」

    巌窟王(初耳だ。話半分に聞いた方がいい事実かもな)

    アンジー(明らかに信憑性に乏しいから聞き流そうって顔してる……)

    427 = 1 :

    アンジー「確か終一が新しい区画を開放させているはずだよー。何よりも優先させるって言ってたし。行ってみよう!」

    巌窟王「……今度こそお前の研究教室があればいいがな」

    アンジー「そだねー!」




    新しい区画

    巌窟王「む? これは……見た限り超高校級の民俗学者の研究教室か?」

    宮寺「……」ゲシッゲシッ

    宮寺「ダメだ。扉が開かないネ。木製に見えるのにそうじゃないみたいだ」

    入間「燻蒸消毒機能つってたな? 超高校級の民俗学者らしいクソ陰気な機能だぜ」

    入間「ま、中に閉じ込められてるキーボはロボットだ。燻蒸ガスくらいヘーキだろ」

    巌窟王(あそこにいるのは真宮寺と入間か)

    アンジー「美兎ー! 是清ー! どうかしたかー!」

    宮寺「朝に聞いた物資の捜索しているついでに、自分の研究教室が実装されているって聞いたから覗いてみたんだけどネ」

    入間「それに同行してやってた俺様がたまたま見つけた燻蒸機能スイッチを押してな」

    入間「で。その燻蒸消毒にキーボが巻き込まれた状態で研究教室が閉鎖されちまったってわけだ」

    巌窟王「燻蒸……」

    アンジー「博物館とかがたまにやってる消毒方法だねー。有毒ガスで建物の中を満たして虫、カビ、その他美術品に有害なものを除去するんだよー」

    宮寺「流石は超高校級の美術部。詳しいネ」

    428 = 1 :

    モノクマ「ちなみに、この燻蒸消毒で使うのはボクが制作した万物に終焉をもたらす猛毒……」

    モノクマ「モノクマ印の地球環境破壊ガスだから、人間なら一息吸えば一発で死ぬよ。虫やカビなら言わずもがな!」

    モノクマ「ま、赤外線センサーで『中に人がいるかどうか』を判別してから消毒作業は行われるから大丈夫だけどね!」

    巌窟王「ほう」

    アンジー「仮に神様が閉じ込められても大丈夫だよねー? 毒利かないもん」

    巌窟王「巌窟王(モンテ・クリスト・ミトロジー)は防毒の効果があるからな」

    巌窟王「第一、俺が使う炎は毒入りだ。仮に俺を毒殺するのであれば物理法則に則った通常のものは話にならない」

    宮寺「それも巌窟王さんの毒炎を凌駕するものでなければ不可能、か。大分難易度高いネ。覚えておくヨ」

    入間「で。この燻蒸消毒機能の解除はどうすんだ?」

    モノクマ「一度発動したら三十分経つまで解除できないよ!」

    巌窟王「……真宮寺。燻蒸消毒が始まってどのくらい経った?」

    宮寺「もうすぐ三十分だネ」


    カシャンッ

    ガララッ


    キーボ「う、うわああああん! 死ぬかと思いましたーーー!」

    入間「お。出てきやがった」

    429 = 1 :

    入間「あー。ちょっと見せてみろ……相変わらず凄いカラダ……!」ハァハァ

    入間「っと、いけねぇ。軽くだ軽く。本格的なコトは俺様の研究教室で……じっくりしっぽり……!」

    宮寺「ガスの除去は終わっているのかな」

    モノクマ「最後の十分でガスを除去しにかかるから大丈夫だよ!」

    キーボ「ずっと叫び続けてたのに全然返事も助けも来ないから本当に怖かったです!」

    アンジー「うーん。でもコレ便利だけど危ないよねー」

    宮寺「中に人がいるときは使えない以上、大丈夫じゃないかな」

    キーボ「ぼ、ボクは……」

    入間「大丈夫だったじゃねーか。そもそも毒ガスが利かないのなら考慮にすら値しないっつーの」

    キーボ「ロボット差別です……」シュン

    アンジー「あれ? いつもより元気ないぞー、どしたー」

    キーボ「もう叫び疲れてしまったので……」

    宮寺「あ。そうだ。二人とも。奥の方に超高校級の美術部の研究教室もあったヨ」

    巌窟王「行くぞアンジー!」ダッ

    アンジー「おー!」ダッ

    宮寺「……ククク。仲良きことは美しきかな、だネ」

    入間「も、もう我慢できない。ここでおっぱじめちまおうぜ……!」

    キーボ「え。ちょっと。入間さ……うひゃあああ!?」

    宮寺「これは美しくない」

    430 = 1 :

    休憩します!

    431 = 1 :

    超高校級の合気道家の研究教室

    最原「……ふう。これで今回の解放された場所は全部かな」

    最原(物資は見つからなかったな。だとすると既に解放されていた既存の場所にカメラ類が転送されている可能性が高いけど……)

    最原(通りすがりでも見かけた覚えはない。ということは『既に解放されている場所』で尚且つ『僕が行ったことない場所』の可能性が高い)

    最原(……ついでだ。春川さんの研究教室に行こうか)

    茶柱「転子の研究教室がついに実装ですってーーー!」バターンッ

    最原「あ。茶柱さん」

    茶柱「……」

    ガチャリンコ

    最原(無言で出て行った……まあ謝らないとか言ってたしな)

    最原(……仕方ないか。間違ってないからって、正しいわけじゃない)

    最原「……仲直りは無理だろうな。ただでさえ男子が嫌いだし。茶柱さん」

    432 = 1 :

    超高校級の暗殺者の研究教室

    カメラ類「」ドーンッ

    東条「……見つけた。こんな物騒な場所に……」

    東条「早くこれを巌窟王さんに届けないと」

    ズキッ

    東条「……ダメね。この手じゃ。うっかり落として壊したりしたら取り返しが付かないもの」

    東条「あとどのくらいで治るのかしら」




    夢野の研究教室

    夢野「よいかー。この五円玉をじーっと見つめるんじゃぞー……」

    夢野「スリー。トゥー。ワン。ヒミコ!」カッ

    春川「ぐー」スヤァ

    夢野「なんか想像以上に催眠術がハマりすぎて楽しくなってきたのう」

    百田「遊んでんじゃねーよッ!」ガビーンッ

    夢野「スリーサイズを上から順に言えー」

    春川「ななじゅうな――」

    百田「起きろハルマキィ! これ以上は夢野のオモチャになるだけだぞ!」ガクガク!

    433 = 1 :

    超高校級の美術部の研究教室

    巌窟王「ふむ。チラリと見ただけだが、真宮寺のよりは幾何か施設が大人しいな」

    アンジー「充分! 充分だよー! これで今までできなかったこともたくさんできるようになるー!」

    巌窟王「……嬉しいか?」

    アンジー「うん! それもこれも神様のお陰だよー! ありがとねー!」

    巌窟王「……」

    巌窟王「なんとなく思っていたのだが、やはりな」

    アンジー「ん?」

    巌窟王「アンジー。お前からの魔力供給は、お前が表に出す感情の量に比例するらしい」

    アンジー「……元から抑えてないけどー?」

    巌窟王「さて。それはどうだろうな」

    巌窟王(それに、ここから先は言うつもりはない。言ったところで自傷行為に走られても面倒だからな)

    巌窟王(……どうやら怒りや悲しみ、不満やフラストレーションの爆発、漏洩が鍵になっている)

    巌窟王(今まで絆を育んできたのは決して無駄ではない)

    巌窟王(……先ほどはむくれていないと否定されたが……その虚栄、いつまで続くかな?)

    巌窟王(俺は聖女などに仕える気は毛頭ないのだ)

    アンジー(……神様が何を考えてるのか、なんとなくわかるよ)

    アンジー(怒れと言われれば怒るし、喜べと言われれば喜ぶのに……)

    アンジー(……どうして願ってくれないの? アンジーの何が悪いの?)

    アンジー「……感情、か」

    アンジー(……あの夢や、学級裁判での頑張りを見てから、終一の顔が脳裏にチラつくんだよねー)

    アンジー(終一なら教えてくれるのかなー。頭いいし……ね)

    巌窟王(猛烈にタバコ吸いたくなってきた……早く脱出をしたいものだ……)

    434 = 1 :

    食堂

    白銀「……なんかさ。地味に歯車が軋んでいる気がするんだよね」

    「そりゃそうだろう。いくら上手く行こうが、同じ空間に十六人も閉じ込められてるんだ」

    「人間関係はイヤでも進展する。その過程で何かが軋むこともあるだろう」

    白銀「……元には戻れないのかな」

    「無理だろうな」

    「それに……なんだろうな。アンタがそういうのを一番楽しんでいるように見えるぜ」

    白銀「……気のせいじゃない?」

    白銀「……気のせいだよ」

    「……」



    (そろそろ、嵐が来るかもな)

    (東条のときとは比較にならない嵐が……)

    435 = 1 :

    今日のところはこれまで!

    436 :


    アウトローがやばい臭いを嗅ぎつけてきたな

    437 :


    星くんにげてー

    438 :

    さすがに白銀にやられる星君ではない…よね?

    439 :

    巌窟王って現代に自分の名前の付いたシガリロがあるって知ったら案外嬉々として吸いそうな気がする

    440 :

    夕飯の時間

    春川「へえ。ここが食堂……いっぱい人がいるね」

    茶柱「まだ治ってないんですか」

    夢野「まだ治っておらんぞ」

    最原「どうしたの春川さん」

    百田「……巌窟王にやられた……」

    春川「……で。食事ってどうするの? 作るの? 誰かが作ってくれるの?」キョロキョロ

    最原「い、いや。東条さんはまだ怪我が治ってないから無理……」


    トントントン


    最原「あれ。包丁の音?」

    王馬「あれれー。東条ちゃんが料理してるー」

    東条「ええ。心配かけさせたわね。簡単なものしか作れないけどすぐに用意するわ」

    獄原「だ、大丈夫? 無理しなくっていいんだよ?」

    東条「無理なんかしてないわ」

    獄原「よかった! それなら安心だね!」

    アンジー「……安心だー! 全部元通りだよー!」

    茶柱「……?」

    最原(元通り……本当に?)

    441 = 1 :

    三十分後

    最原「おいしい……」

    最原(味噌汁と焼き魚とご飯……シンプルだけど間違いなく美味しい)

    最原(流石に米はとげないから、これだけはレトルトみたいだけど)

    東条「よかった。みんなのお口にあって何よりよ」ピクッピクッ

    赤松「……待って。東条さん、手が震えてない?」

    東条「!」

    茶柱「すいません。その手袋の下、見せてくれませんか?」

    東条「……今は食事中よ。見ない方がいいわ」

    夢野「んあ? どういう意味じゃ?」

    「……」

    入間「?」モグモグモグ

    最原「……やっぱり元通りとは行かないよね。そう簡単には」

    天海「見せてほしいっすね。今すぐに。じゃないと逆にメシが喉を通らないっす」

    東条「……」


    スッ


    ボタッ


    入間「んなっ! うえ……!」

    キーボ「入間さん。余計なことを言うくらいなら目を背けていてください」

    入間「……あーはいはいわかってるっつーの!」

    最原(東条さんの手袋の下は包帯でグルグル巻きだった)

    最原(……しかも、その手袋が真っ赤に染まって、赤いモノが滴り落ちている)

    最原(手袋の中にもいくらか溜まっていたようだ。そちらからも垂れている)

    442 = 1 :

    茶柱「酷い。そんな手でどうやって……!」

    東条「倉庫から持ってきた痛み止めで、なんとかなったわ」

    白銀「それってダメージそのものが無効化されてるわけじゃないから! 絶対!」

    百田「無理に手を使って傷口が開いたってのか……バカ野郎!」

    東条「大丈夫よ。細心の注意を払っていたから、料理の中には入ってないわ」

    百田「そういう問題じゃねーんだよ! 誰か手当できるヤツは……!」

    天海「俺がやるっすよ。簡単なものしかできないっすけど」

    春川「……なんでこんなに傷だらけな人に料理させてるの?」

    夢野「完璧にシクッたわ。東条! しばらく料理はしなくてよいぞ!」

    東条「でも……」

    茶柱「でもは禁止です! 天海さん、よろしくお願いします」

    天海「心得たっす」

    東条「……ごめんなさい……」

    茶柱「……」ギッ

    最原(う。凄い目でこっち見てるな、茶柱さん……)

    王馬「にしし! 東条ちゃんを止めなかった時点で同罪なのに、最原ちゃんに八つ当たり? 良い身分だね! 茶柱ちゃん!」

    茶柱「ッ!」

    最原「王馬くん!」

    王馬「ん? なあに? 庇った礼なら後で講座に振り込んでくれればいいよ?」

    最原「礼なんか……!」

    赤松「……やめようよ。誰も悪くないんだからさ」

    最原「……」

    最原(クソ……!)

    443 = 1 :

    赤松「……そ、そうだ! さっき東条さんから預かったんだけどさ!」

    赤松「カメラとかその他の機器が学園に届いてたんだよ!」

    赤松「今は私が預かってるんだけど……」

    赤松「巌窟王さんはどこ?」

    アンジー「しーらない!」

    赤松「そ、そっか」

    アンジー「届け物ならアンジーが預かるよー!」

    赤松「じゃあ……お願いしようかな」

    春川「巌窟王って誰?」

    最原「春川さん本当に大丈夫?」

    444 = 1 :

    どこかの教室

    巌窟王「ニコチンが足りなさ過ぎてイライラするが、アンジーが真似するので吸うわけにはいかない……!」ガタガタ

    モノクマ「偉いですねー。ちなみにこの学園に来てから、あなたが禁煙していることはキチンと把握しています!」

    モノクマ「身内に祝ってもらうのも禁煙のモチベーションを上げる一つの方法ですよー」

    モノダム「頑張レ。頑張レ」

    モノファニー「大丈夫よー! アタイたちがついてるわー!」

    モノタロウ「依存症に負けるなー!」

    巌窟王「クハハ……祝い、か……考えておこう」



    依存症のカウンセリングを受けていた

    445 = 1 :

    休憩します!

    446 :

    汚れ役を買った最原の男気が分からないあたり茶柱さんはダメダメだよね
    女死はキレイ好きだからしょうがないけど

    447 :

    そういやダンロンで喫煙キャラって見ないな
    高校生だからって言えばそうなんだけどww

    448 = 1 :

    数十分後

    アンジー「じゃ、すぐに取りに行くけど……大きいのならバッグを用意してから行くよ?」

    赤松「そうだね。結構かさばるから運ぶものがあるといいかも。そんなに大きくなくてもいいけど」

    アンジー「そかそかー! じゃ、倉庫に寄ってから行くねー!」ピューッ

    最原「……」

    最原(今は傍に巌窟王さんはいない。チャンスかな)スッ



    倉庫

    アンジー「ふんふんふーん」ゴソゴソ

    最原「……アンジーさん。ちょっと話したいことがあるんだけど」

    アンジー「ん?」

    最原「あのさ。実は……」

    アンジー「あ。待って。終一、そこから先は急ぎじゃないなら今度にしてー?」

    最原「え」

    アンジー「アンジーも終一に用があったんだー! 明日になったら裏庭のあたりに来てよー!」

    最原「……できれば巌窟王さんはなしで話したいんだけど」

    アンジー「!」

    アンジー「……」ニコニコ

    最原(……なんだ? 不機嫌になるのならわかるけど、明確に上機嫌になった?)

    アンジー「いいよ。じゃ、そういうことで……ね?」

    最原「うん」

    449 = 1 :

    茶柱「……東条さん、心配ですね。あのままだとずっと傷口開きっぱなしにしそうで」

    夢野「そうじゃのー。じゃ、見張りを立てるとするか」

    茶柱「見張り?」

    夢野「『明日マジカルショーをするので手伝ってくれ』という名目でヤツを一日中傍に置いておく」

    夢野「当然、重労働はナシの方向じゃ。これなら問題ないじゃろう」

    百田「お? ハルマキの記憶の復元はどうすんだ?」

    夢野「……忘れとったわ。さて……」

    茶柱「あ。じゃあそちらは私が担当します。体を動かせばフッと戻る何かがあるかもしれません!」

    茶柱「転子の研究教室に案内しますとも!」

    春川「研究教室ってなに?」

    百田「……頼む。なんかもう色々不憫だ……」

    450 = 1 :

    ちょいちょい本編を見ながら『ああこんなフラグ立ってたな』って参照しながら書いてるので大分手間がかかる……
    忘れがちだけどコレ番外編なのよね!

    続きは明日!


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