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    元スレ京太郎「おいでませ!」宥「松実館」

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    みんなの評価 : ★★
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    651 = 1 :



    ―――鷺森レーン


    京太郎(ということでやってきました)ザッ

    「あれ?」

    京太郎「あらたそ~」

    「え、なにそれ」

    京太郎「遊びにきました~」

    「……1ゲーム」

    京太郎「これが目に入らぬか!」ビシッ

    「タダ券……チッ」

    京太郎「そんなに!?」

    「良いけど、一人?」キョロキョロ

    京太郎「残念ながら、一緒にやります?」

    「店番中だし」

    京太郎「ですよね、灼さんとやりあう日に備えて練習しますか」

    「一日二日で追い付けると思わな」

    京太郎「ハンドボールやってて球遊びには自信あるんっすよ!」ニッ

    「……そっか」クスッ

    京太郎「そんじゃ使わせてもらいますよー」

    「ん、どうぞ」

    京太郎「サプライズドラ~イブ♪」テクテク


    「……」

    公子「行って来て良いよ?」

    「あれ、いつの間に」

    公子「お友達でしょ?」

    「う、うん……」


    京太郎「どうすっかなぁ」

    「京太郎」

    京太郎「おや灼さん」

    「……1ゲーム、付き合う」

    京太郎「……あらたそ~!」

    「それやめて」

    京太郎「あ、はい」

    652 = 1 :



    ガコーン


    京太郎「っしスペア!」

    「ん、ところで」スクッ

    京太郎「なんっすか?」

    「……宥と、どうなの?」

    京太郎「へ……どどど、どうしたんですか灼さん!」

    「いや気になる。最近ハルちゃんの様子もおかしいし」

    京太郎「さ、さぁ……」

    「……」ジトー

    京太郎「うっ」メソラシ

    「別に、京太郎がきっかけで部がおかしくなるってことは無いと思うけど」

    京太郎「ですよね!」

    「むしろ助かってる部分も多いし」

    京太郎「えへへっ」テレッ

    「だけど」スッ

    京太郎「ん?」

    「京太郎って!」ブンッ


    ゴロゴロゴロ


    「……人のこと、勘違いさせやすいから」クスッ


    ガコーン


    京太郎「……ストライク」

    「私でもなきゃ勘違いしてるまである」

    京太郎「みんな普通に見えるんっすけど」

    「……玄もちょっとおかしいけどね」ボソッ

    京太郎「ん?」

    「なんでもない。そんなことよりほら、京太郎の番」

    京太郎「よしきた! 灼さんには負けませんよ!」グッ

    「100年早い」フッ

    653 = 1 :


    ―――その後


    京太郎「ふぃ~」

    「結果を見れば中々どうして……」

    京太郎「やっぱ前を歩く奴がいると追い付こうと必死になる。的な?」

    「麻雀もその調子で頑張って」

    京太郎「結構やってるつもりなんっすけど」

    「……だね、ずいぶん強くなったよ」クスッ

    京太郎「……おお、意外なお褒めの言葉」

    「正当な評価してるつもりだよ。才能もあったし」

    京太郎「才能、かぁ……」

    「嫌?」

    京太郎「嫌じゃないんっすけど……うん。これでみんなの役に立てるなら言うことなし!」

    「ハルちゃんに、全国を見せれる」

    京太郎「……」

    「でも、もっと上に行きたい。だから京太郎がいてくれて、本当に助かってる」

    京太郎「俺がいなくてもいけたと思いますけどね」ケラケラ

    「それでも、いてくれて良かったって自信持って言えるよ」フッ

    京太郎「……なんかそう、ストレートに言われると照れますね」カァッ

    「……」カァッ フイッ


    京太郎「なんつーか、ありがとうございます。頑張りましょう、晴絵さんのためにも、みんなのためにも」ナデナデ

    「なっ!?」カァッ

    京太郎「あ、すんません」パッ

    「……こ、こんなこと誰にでもしてる?」

    京太郎「い、いやいや、灼さんには初めてでしょ!? それなりに近い相手には自然に出るっていうか!」アタフタ

    「……」

    京太郎「す、すんません」

    「いや、良いけど……」


    (いろいろ、心配……)
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    り :: |:::::::::::|::::|::::\     _ _     人 :::::::::::/
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         ̄ |   / {    ー<ヽ  ̄ /::::::::/イ
            イ    \   / \  ̄
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    /           /(    \  /    丶
              八/\ \  //V      \

    654 :

    かわいい

    655 :

    ギリギリな描写って身長40センチ近く離れてるカップルと言う事案ギリギリな見た目ってことかな

    657 :

    口説いてるだろ

    658 = 1 :



    京太郎「てかなんだお前、なにやってんだ」

    「麻雀の勉強よ」

    京太郎「絶対ウソだぞ」

    「嘘よ」

    京太郎「軽く認めるなぁ」

    「まぁね、ほら同じ趣味を」

    京太郎「持ってないから」

    「そ」

    京太郎「あっさりだな」

    「まあね……そろそろ玄とかに怒られそうだし」ハァ

    京太郎「なんで玄さん?」

    「義妹のことなんだししっかりわかっときなさいよ」

    京太郎「妹じゃねぇよ!?」

    「義理の」

    京太郎「いやそれでも違うし!」

    「良いじゃない、宥のこと好きなんじゃないの?」

    京太郎「そう聞かれるとわからん。正直生まれてこのかた人を好きになったことがない」

    「マジで?」

    京太郎「いや、それを言うと嘘になるかもしれん」

    「面倒ね、童貞」

    京太郎「黙れ処女」

    「……」

    京太郎「……」


    「いや、ほんとあんたなんで家来たのよ」

    京太郎「だから言っただろ理由」

    「そうなんだけど、てかお姉ちゃんがニヤニヤしながら最近こっち見てくるのよね」

    京太郎「そうか……なんかすまん」

    「謝られるほどじゃないんだけど……」

    京太郎「あれだな、ゲームでもするか」

    「そうね、適当に出して良いわよ」

    京太郎「おう……お、PS2初期型」

    660 = 1 :


    ―――外


    京太郎(ってことで憧の家を出て昼飯探しだ)

    京太郎「ってもファミレスで良いか」

    穏乃「あ、京太郎!」

    京太郎「今日は身内に良く会うなぁ」

    穏乃「ん?」

    京太郎「てかお前、片足引きずってどうした」

    穏乃「いやぁ、山登ってたらこけてさ、血もそんなに出なかったし大したことなかったけど」

    京太郎(猿も木から落ちる……)


    京太郎「家まで送るか?」

    穏乃「いや、なんか用事あるんじゃないの?」

    京太郎「飯食おうと思ってただけだよ」

    穏乃「どこで?」

    京太郎「ファミレス」

    穏乃「それじゃ私も一緒に、まだ食べてないし」

    京太郎「足は?」

    穏乃「ホント大丈夫だって、ちゃんと処置はしたし」

    京太郎「じゃ、いくか」

    穏乃「うん」

    京太郎「肩かすか?」

    穏乃「大丈夫大丈夫!」グッ

    京太郎「ホント大丈夫かぁ?」

    穏乃「もっちろん!」

    661 :

    山は怖いぞぉ。破傷風になるまである。

    662 :

    >>661
    志村ァ!酉!酉!

    663 = 1 :



    ―――ファミレス


    京太郎「気を付けろよー? お前女の子なんだから」

    穏乃「わかってるよ?」

    京太郎「いや、顔とかに怪我したらさぁ……足でも傷痕のこったらって思うしよ」

    穏乃「お母さんも良く言うよ」

    京太郎「そりゃそうだ」フム

    穏乃「もらってくれる人がいなくなるって」

    京太郎「……そこまでは言わないけどよ。俺がもらうまである」

    穏乃「ええー……ああ、京太郎ならありかも」アハハ

    京太郎「優良物件だぞ、自称」

    穏乃「自称って……まあ普通にしてても彼氏とか、想像できないけどねぇ」

    京太郎「ま、俺も彼女とか想像できねぇわ」アハハ


    穏乃「それにほら、私って小さいから」

    京太郎「まぁそうだよなぁ……こうしててあそこの客が凄い目で見て来てるもん」

    穏乃「え、そんなに小さく見える?」

    京太郎「中学生、下手すりゃ小学生」

    穏乃「……そんなに?」

    京太郎「そんなに」

    穏乃「スポーツしてるのになぁ」ハァ

    京太郎「個人差があるからな」

    穏乃「むぅ……」

    京太郎「でもまぁ小さいのが好きってのはあるから」

    穏乃「へぇ~」

    京太郎「とりあえずドリンクバー行くけどなに欲しい?」

    穏乃「コーラ!」

    京太郎「歯は」

    穏乃「磨くよ」

    京太郎「……先読みだと?」

    穏乃「大体わかるよ、お母さんみたい」クスッ

    京太郎「せめてお父さんと言え」ケラケラ



    ―――ファミレスの近く

    (あれ、あの窓際の席……穏乃ちゃんと、京太郎くん……)

    「お姉ちゃんどうしたの?」

    「あ、ううん、なんでもない……」

    「?」

    (胸、ギュってなる……)

    664 = 655 :

    座った途端痛みがぶり返してきて、笑顔のままがくがく震え出すとか想像したけど大丈夫そうでまぁ安心かな

    665 :

    >>661
    ココアの因子を感じた…

    666 = 1 :



    ―――その後:ファミレス前


    京太郎「さてと、穏乃」

    穏乃「ん、どうしたの……っていうより、払うよ」

    京太郎「良い良い、わりと金持ち」

    穏乃「?」

    京太郎「とりあえず、お前俺の背中にのっかれ」

    穏乃「へ?」

    京太郎「まだ歩くと痛いだろ?」

    穏乃「……うん」コクリ

    京太郎「だからほれ、お前は軽いから構わねぇよ」フッ

    穏乃「ありがと」ギュッ

    京太郎「よっと、それじゃお前の家に向かうぞー」

    穏乃「ワンメーターいくら?」クスッ

    京太郎(太股とやっこい感触で十分です)

    穏乃「やっぱ大きいなぁ、私も大きくなりたいなぁ」

    京太郎「……ま、デリカシー無いこと言うとそっちのが可愛らしくて好きだぞ」ハハッ

    穏乃「……うん、ありがと」エヘヘ

    667 = 1 :



    ―――須賀家・自室


    京太郎「今日は色々あったなぁ、せっかくの日曜なのにゆっくり休まなかった……」

    京太郎(楽しかったし良いけど……)


    プルルルル


    京太郎「ん、咲からか」


    ピッ


    京太郎「もしもし」

    『あ、私なんだけど』

    京太郎「どうした咲」

    『今、事故起こしちゃって示談金に』

    京太郎「ちょっと心配しちゃっただろ。ドキドキだわ」

    『え、心配した素振りを見せて私を落とそうって? ごめん、無理』

    京太郎「なんで振られてんだよ」

    『で、どうなのなんかあった?』

    京太郎「脈絡がねぇな、なんで?」

    『女の勘!』

    京太郎「お前、女だったのか……」

    『呪殺するよ』

    京太郎「こえーよ!」

    『僅かなふくらみはあるんだよ!』

    京太郎「知らねーよ!」

    『まったくデリカシーが無いんだから!』

    京太郎「大丈夫、お前だけだ!」

    『そういえば今度、龍門渕さんたちと強化合宿やるんだけど』

    京太郎「おお、良い修行になるわな」

    『……なんにもしてないよね?』

    京太郎「なにその俺がまるでなにかするみたいな言い方」

    『いや、一応聞いておこうと思ってね』

    京太郎「執事のハギヨシさんと仲良くなったぞ」

    『キマシタワー!』

    京太郎「きてねぇよ、やめろバカ」

    668 = 1 :



    『……ま、一応心配してるんだよこれでも』

    京太郎「え、なにを?」

    『京ちゃんが刺されないか』

    京太郎「へ?」

    『だから身近な幼馴染にしろとあれほど言ったのに』

    京太郎「言われてねぇよ! そして言ったらどうなるかわかるよ!」

    『こっぴどく振るね』

    京太郎「そんなに!?」

    『あ、でも染谷先輩が京ちゃんのこと結構気に入ってたよ』

    京太郎「マジで!?」

    『とりあえず、気を付けてよ?』

    京太郎「大丈夫、俺だよ?」

    『いや、京ちゃんだからだよ』ハァ

    京太郎「?」

    『まぁ京ちゃんが痴情のもつれで刺されたら笑うけど』

    京太郎「えっ」

    『大爆笑するけど』ププッ

    京太郎「想像で笑うなぁ!?」

    669 = 1 :



    ―――松実館:宥の部屋


    「……はぁ」

    (なんだか、もやもやする……)


    『お姉ちゃん、どうしたの?』

    松実『宥、どうした?』


    「……二人にも、心配かけちゃった」ボソッ

    (なんでだろ……わからない、わけじゃないけど)


    「京太郎くん……」ギュッ

    (楽しそうだった。私に向けてくれる顔と、同じ笑顔……)

    「……京太郎、くん」

    (京太郎くんが、私に向けてくれた笑顔を、思い浮かべるだけで……あったかぃ……)


    「ううん……あつい……」ギュッ

    ススッ

    「んっ……ぁ」ピクッ


    「きょうたろっ、くんっ……ふぁ……」


    「せつないよ……んっ」ギュッ

    670 = 1 :



    ―――翌日:朝


    京太郎(さて、今日も学校、もうすぐ夏休み)

    高久田「よう須賀ぁ、昨日は楽しそうだったじゃねぇか」

    京太郎「なんの話だよ?」

    高久田「小学生を背負って歩いてたって」

    京太郎「穏乃だよ」

    高久田「……ああ、ついお前がロリコンになったのかと」

    京太郎「でも穏乃ありだよな」

    高久田「合法ロリか」

    京太郎「……でもやっぱり」

    高久田「おっぱいと」

    京太郎「さすがだな」

    高久田「おっと、俺は先にいく!」ダッ


    京太郎「……なに急いでんだあいつ」

    「あ、お義兄ちゃん!」

    京太郎「ん、玄さん」

    「お、お姉ちゃん!」

    京太郎「え?」

    「お姉ちゃんが大変なんだよ!」

    京太郎「……えっ!?」

    671 = 1 :



    ―――教室


    「え、宥ねぇが風邪引いた?」

    京太郎「らしい……」

    穏乃「ちゃんとあったかい恰好してなかったのかなぁ」

    「あの宥ねぇが?」

    京太郎「お見舞い行くかなぁ」

    穏乃「今から?」

    京太郎「後でだよ」

    「今からかと思ってた」

    京太郎「俺どんだけ過保護だよ」

    「玄とか気が気じゃないでしょうね」

    京太郎「だろうなぁ……」

    穏乃「早く治れば良いね~」

    京太郎「……心配だなぁ」ハァ

    672 = 1 :



    ここまで、次回はなんかある

    ハルちゃんの出番が、ない……!
    今回は他の面子に出番をって感じで

    そんじゃまたー

    673 = 647 :

    乙~
    あらたそ可愛い

    674 :


    恋するユウチャーは京ちゃんのことを思うと切なくてすぐ…ということか
    次は看病イベントとな?

    677 :


    体にコンプレックス感じているシズはいい

    678 :


    ピポサルですらパンツはいてるというのに
    しずは・・・

    679 :

    Sup来るか…

    681 :

    レジェンドの出番が今回なかったという報告なのか次もないという予告なのか

    682 :


    あらたそのちょろさかわいい

    683 :

    ユウチャーのおひとりじょうず感すばらしい、すばらしいぞ>>1ィッ!

    685 :

    どうしてもここのアコチャーが京太郎にZAYAKUを入れる側の絵しか浮かばない

    686 :

    今更だけど今回はRに移転されるようなことはないの?あってほしいなあ

    687 :


    明日休みだしちょっとやるよーん

    看病イベントってわけだけど、まぁ言うほど看病しない
    前スレほど長くなるつもりないけど次スレは確定しそう

    >>683
    ありがたき幸せ

    688 = 1 :



    ―――昼休み


    京太郎「ううーむ」ソワソワ

    穏乃「もう行って来れば?」

    京太郎「な、ど、どこにだよ?」

    「宥のとこでしょ」

    京太郎「いや、そのほら……さすがに授業サボってってのはな?」

    「そしたら玄に連絡しとくわよ、玄も気が気じゃないでしょうし」

    京太郎「そ、そうだな、このままじゃ玄さんもだもんな」

    「そうそう、早く行ってきなさい」ハァ

    穏乃「あ、お見舞いの品もちゃんと用意してくんだよ」

    京太郎「お、おう……それじゃ行ってくる!」

    教師「おい須賀このあと」

    京太郎「病欠です!」ダッ

    教師「元気な病人だな!」

    690 = 1 :



    京太郎「……そりゃなによりっす」ニッ

    「うんっ」ニコッ

    (うん、あったかい……熱の暑さと、それと……むねの奥が)ギュッ


    京太郎「リンゴでも切りますか」ガサゴソ

    「買って来てくれたの?」

    京太郎「うっす」

    「……うん、ありがとう」エヘヘッ

    京太郎「そんじゃ、てかナイフ持ってこないと」

    「場所は、お台所の」

    京太郎「厨房じゃないっすよねそりゃ」

    「うん」

    京太郎「そんじゃちょっとお待ちを」

    「ありがとう」

    京太郎「いえいえ、とりあえず元気そうでなによりっす」ニッ

    スッ タッタッタッ

    「……」

    (モヤモヤする……)

    「も、戻ってくるまでちょっとかかるよね」

    ススッ

    京太郎「ただいまー」

    「わひゃっ!?」ビクッ

    京太郎「そこでお父さんとあってナイフ持ってきてくれたみたいでした。さっきリンゴ買ってきたって話もしたし」

    「そ、そうなんだ……」モジモジ

    京太郎「ん?」

    「な、なんでもない……」カァッ

    (わ、私なんてこと……で、でも京太郎くんの笑顔見たら、胸、あったかくなって)


    京太郎「切っちゃいますね」

    「う、うん……」コクリ

    691 = 1 :


    ―――阿知賀学院:2年教室


    「あれ、メール」

    「ん?」

    「お姉ちゃんのお見舞いに京太郎くんが……ええっ!?」

    「……やっぱ京太郎は危険」

    「ななな、なにが!?」

    「宥が落ちる」

    (むしろ落ちてる気がする)

    「うぅ~……どうしよう灼ちゃんっ」

    「……心配なの?」

    「えっ、きょ、京太郎くんがお姉ちゃんの魅力にやられる可能性は確かに」

    (ここで京太郎が宥にやられるとこを想像するあたりアレだよね)


    「……まあ、大丈夫だと思」

    「そ、そうかなぁ……」ソワソワ

    (案外気が利くところあるし、力もちで頼り甲斐あるし、イケメン高身長だし、運動能力も高いし……非の打ちどころはすぐ巨乳をみるとこぐらいか)

    「うぅ~」

    (修羅場の予感)

    692 = 1 :


    ―――松実家:宥の部屋


    京太郎「はい、どうぞ」

    「うん、ありがとう……」

    京太郎「布団から出れますか?」

    「うん」スッ


    京太郎「」

    「ん、どうしたの京太郎く……」

    京太郎(なんで、パジャマの前全部あけっぱなんっすかね……)

    「え、えっとこ、これはっ」ギュッ

    京太郎「あ、暑かったんっすよね! すんませんさすがに熱出てるしそうなるっすよね!」


    「ご、ごめんね……?」

    京太郎「いえいえ、むしろ良いもんみせてもらったぐらいで……」

    「……玄ちゃんと同じだ」ジトー

    京太郎「男と女じゃだいぶ違うとは思いますけど」アハハ

    「……さ、触る?」カァッ

    京太郎「ファッ!?」


    「あ、え、えっと……」カァッ

    京太郎「ななな、なにを、か、風邪でヤバいんっすか!?」

    「うぅ~さ、さすがにそこまでじゃっ」

    京太郎「余計になに言ってるんっすか!」

    「あうっ……」マッカ

    京太郎「と、とりあえず寝ましょう」

    「ね、寝るっ!?」

    京太郎「そういう意味じゃない!」

    693 = 1 :



    「あっ、ご、ごめんねっ、変な勘違い……しちゃって」カァッ

    京太郎「いや、良いんですけどって……なんかこう、こっちが勘違いしそうっていうか」

    「えっ?」

    京太郎「あ、いやいやなんでも……」フイッ

    「……」ウツムキ モジモジ


    京太郎「そ、その」ピロリン

    京太郎(メール、こんな時に……シズからか)


    穏乃:風邪と言ったら座薬だよ! 宥さんの熱もきっと下がるよ!


    京太郎「座薬、だと?」

    「ふぇっ!!?」

    京太郎「あ、いや違いますよ!」

    「な、ないよっ」カァッ

    京太郎「わ、わかってます。穏乃に!」

    「穏乃ちゃんにやったの!?」

    京太郎「ち、ちがっ……ただ宥さんにやって」

    「!!?」

    京太郎「そ、そうじゃなくてっ」

    「きょ、京太郎の……えっち」カァッ

    京太郎「くそっ、言えば言うほど追い込まれるっ……」

    694 = 1 :



    京太郎(こうして俺は説明を終えたわけだが……)


    「あぅっ、ご、ごめんね誤解しちゃって……」

    京太郎「さすがに女の子に座薬入れようぜって言うほどキチガイじゃないっすよ」

    「べ、別に京太郎くんだったら、言っても引いたりしないよ? 驚くけど、その」

    京太郎「怒ったりした方が良いっすよ、ちょっと心配」

    「……鈍感」ボソッ

    京太郎「なんで鈍感?」

    「っ……」フイッ


    京太郎(っていうか、さすが宥さん……熱が上がってるのに部屋がそこそこ暑い。いつもよりマシなんだろうけど……)

    「……」モジモジ

    京太郎(ていうか俺が恥ずかしかったからってのもあるか、さすがにネクタイも外そう)グイッ

    「あっ」

    京太郎「ん?」

    「う、ううん、なんでも……」

    京太郎「?」

    (い、今のかっこよかったかも……)

    京太郎「ふぅ……」パサッ


    (やっぱり、好きなんだ……うん、絶対。私は京太郎くんが好き……他のみんなは、どうだろう)

    (みんな確かに好きだけど、明確にその……私と一緒って子はいなさそうだった)

    (な、なら……あれ、くらくらしてきた)


    京太郎「にしても、思ったより元気そうで良かったっす」

    「……」ポー

    京太郎「あれ、思ったより……あれ?」

    「ちょっと、くらくらしてきた」

    京太郎(俺、余計なことしかしてなくね?)

    695 = 1 :



    京太郎「えっと、すんません」

    「え?」

    京太郎「ちょっと騒ぎすぎた。看病のつもりできたのに」ハァ

    「……」

    京太郎「大人しく今日は帰ります」

    「……待って」ギュッ

    京太郎(服の裾を掴む、だと……さすが宥さんっかわいい!)


    「……ギュって、して?」

    京太郎「え、いやその」

    「ギュって……ダメ?」

    京太郎「だ、ダメなことないんっすけど」

    「んっ」スクッ

    京太郎(どわぁっ!? ナンデ!? ナンデパジャマ前回でしたは下着だけっ!?)

    「んぅっ」ギュゥッ

    京太郎(対面座位キタコレ! 効果、俺は死ぬ! 社会的にぃぃぃ!)

    「……んっ」ギュゥッ

    京太郎(やらかい! シャツ一枚を通してやらかいものがぁぁぁっ!)

    「……あったかぃ」

    京太郎「ま、マジっすか……」

    「あつぃ……」

    京太郎「俺も……」

    696 = 1 :



    京太郎(マジでやばい……鼻血ってマジで出るぞこれ)

    (なんだかさっきからぼーってする……)

    京太郎「ああ~宥さん?」

    (京太郎くんの声だ……)

    京太郎「宥さ~ん?」

    「んぅ?」

    京太郎「ボーっとしてました?」

    「京太郎くんが……」

    (近い……!?)

    「え、えっと!」

    京太郎「だ、大丈夫っすか?」

    「ご、ごめんねこんなっ」

    京太郎「い、いや大丈夫、じゃないけど」

    「え、えっと」

    京太郎「お、落ち着いて! あばれるとパジャマが落ちる! なぜか見えてないんだからさすがにあばれたら見える!」

    「あ、ひゃぅっ」ギュッ

    京太郎(視えないようにするためには抱き着くのが一番だけど、だけどぉぉぉ!!?)

    「……ご、ごめんね?」

    京太郎「だ、大丈夫っすよ。目、瞑ってますから」

    「うぅ、わ、私……た、立たなきゃ……きゃっ」フラッ

    京太郎「宥さんっ!?」

    ムニッ

    京太郎(あれ、手に柔らかな感触……俺の手はどこ? なぜ俺は前に出してしまったの?)

    「……」

    京太郎「ゆ、宥さん?」

    「……」

    京太郎(眼を瞑っておいて良かった)

    スッ

    京太郎(よし、手を離せた! まるで吸い付くようだったぜ!)

    ギュッ

    京太郎(またぁっ!?)

    「んっ」グッ

    京太郎(あれ、今度は俺の右足の上にだけ座った?)

    「……きょうたろぅ、くんっ」ギュッ

    京太郎(やらかいよ! これはマズイって!)

    697 = 1 :



    京太郎(てか、な、なにごとなんだこの状況……熱で意識がもうろうとしてるのか?)

    「んぅっ」グイッ

    京太郎(おや、足の上で宥さんが……す、座る位置がおかしかったのかな?)

    「京太郎、くんっ……」グニッ

    京太郎(名前を呼ばれるために正気が! 俺のSAN値が!)

    「……んぅっ……ふぁっ」ピクッ

    京太郎(こ、この動きと宥さんの反応は関係ない、関係ない! 関係ない!)

    「いっ……っ~~~!」ビクンッ

    京太郎(これ絶対アレだよ! 熱で頭がぼんやりしてるからこんなことに!?)

    「ふぁっ……」

    くたぁ

    京太郎「……ゆ、宥さん?」

    「……んぅ」スゥー

    京太郎「ね、寝てる……」

    ガラッ

    「お姉ちゃんっ!」


    京太郎「あ」

    「あ」

    「んっ……」zzz


    京太郎「……こ、これは」

    「ごめんなさい……」ウツムキ

    京太郎「ちがっ」

    パタンッ

    京太郎「……どうしてこうなった」

    「えへへ……」zzz

    京太郎「……どうすんのさ」

    698 = 1 :


    これが看病だ! ってことで以上

    多くは語らぬ、深夜のテンションで結構書いてしまった
    次回はその後のクロチャーなどなど

    そんじゃまたー

    699 :



    ユウチャーエロいwwwwww

    700 :

    ふぅ...


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