元スレ八幡「あれから5年後……」
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401 = 400 :
八幡「葉山、お前の信念はなんだ?」
葉山「俺の?」
八幡「ああ。高校の時と変わらず、『みんな仲良く』か?」
葉山「……そう、かもしれない」
八幡「ならそれを強く持て。そう思い続ける限り、お前は俺たちにとっての正義だ」
葉山「正義?」
八幡「ああ。警察官なら必要だと思うぞ」
葉山「そう、だな」
八幡「ああ……」
葉山「そうだよな……」
八幡「……」
葉山「……」
八幡「……じゃあな、行くわ」
葉山「おう。ありがとう比企谷」
八幡「いや、なんのことない」
402 = 400 :
八幡「よし、行くぞ一色」
いろは「せんぱぁ〜い……」
八幡「じゃあ……また」
葉山「ああ……また」
トコトコ
403 = 400 :
電車
八幡「なあ一色。お前駅どこだ?」
いろは「えー、どこでひたっけぇ〜」ダラァ
八幡「ったく……なんかねーのか、場所わかるの?」
いろは「わかりましぇーん!……ヒック」
八幡「……はぁ」
いろは「んぅ……せんぱぁーい?」
八幡「なんだよ」
いろは「なんでぇー、帰ってきたんですぅかぁ〜?」
404 = 400 :
八幡「あ?」
いろは「だからぁ〜、なんで今になってぇ帰ってきたんですかぁ〜……」
八幡「……」
いろは「せんぱいにぃ〜、あんなとこ見られたくなかったんですよぉー?」
八幡「あんなとこ?」
いろは「パスタ屋さんですぅよ〜」
八幡「あー……」
いろは「せんぱいのせいですよぉ〜」
八幡「俺の?」
いろは「はぃ! せんぱいがぁー、責任取ってくれるていったのにぃー、いなくなっちゃうからぁ〜」
八幡「……そんなこといったっけか」
いろは「いひましたよぉー。責任取ってくださいねッてぇ〜」
八幡「……それお前じゃん」
いろは「でもぉ〜……だけどぉ〜……」
八幡「……」
いろは「せんぱいはぁ〜、ほん……ぉ……」
八幡「ん、おい一色?」
一色「……」スピー
八幡「……ったく、寝る前に家教えろよ」
一色「……」スースー
八幡「はぁ……」
いろは「……」スヤスヤ
八幡「……」
405 = 400 :
月曜日:未明
八幡「えーっと、エイト幡ヶ谷、エイト幡ヶ谷……っ、ここか」
いろは「……」スヤスヤ
八幡「おい、着いたぞ一色。お前のアパートだ」
いろは「……」スヤスヤ
八幡「ったく、お前んち東京にあるなら先言えよ……今からじゃ、電車もねえじゃねーか」
いろは「……」スヤスヤ
407 = 400 :
↑見にくいけど、手帳の端っこと思って下さい
408 = 400 :
トンッ
トンッ | ̄
トンッ | ̄
| ̄
ピタッ
八幡「……っん?」
イケ男「……あっ」
八幡「お前……たしか、昼の」
イケ男「……」
八幡「もしかして、一緒に住んでるとか?」
イケ男「は?」
八幡「ん?」
410 = 400 :
トンッ
トンッ | ̄
トンッ | ̄
| ̄
ピタッ
八幡「……っん?」
イケ男「……あっ」
八幡「お前……たしか、昼の」
イケ男「……」
八幡「もしかして、一緒に住んでるとか?」
イケ男「は?」
八幡「ん?」
411 = 400 :
イケ男「……いろは、どうしたんすか?」
八幡「……ああ、こいつ? いや、酔い潰れちゃったから」
イケ男「……飲んでたんすか?」
八幡「まあ」
イケ男「……はぁ」
八幡「?」
イケ男「……じゃああなたがいろはに伝えてください。もう別れようって」
412 = 400 :
イケ男「……いろは、どうしたんすか?」
八幡「……ああ、こいつ? いや、酔い潰れちゃったから」
イケ男「……飲んでたんすか?」
八幡「まあ」
イケ男「……はぁ」
八幡「?」
イケ男「……じゃああなたがいろはに伝えてください。もう別れようって」
413 = 400 :
八幡「え、なに? なんで?」
イケ男「だって……あなたがその浮気相手なんでしょ?」
八幡「浮気? 誰が?」
イケ男「っ、あなたですよ。友達から聞いたんです。いろはが知らない男と、腕組んで歩いてたの見たって」
八幡「へぇ〜」
イケ男「あなたでしょ?」
八幡「は? 俺?」
イケ男「はい。今だって、いろはのことおぶってるじゃないすか」
八幡「いや、これはただ運んでただけで」
イケ男「でも2人で飲んでたんですよね?」
414 = 400 :
八幡「……待て、なんか誤解してるぞお前。俺らは別に――」
イケ男「もういいです。直接いろはに聞いてみようかと思ったけど、これでわかりました」
八幡「は?」
イケ男「なんか怪しかったんですよね、2週間ぐらい前から」
八幡「おい、だから――」
イケ男「それにお昼だって……そうか、あなたがいたから」
八幡「……」
イケ男「はぁ……噂は本当だったのか。信じた俺がバカだったんだな……」
八幡「お前、人の話聞かないタイプだろ」
イケ男「とにかくいろはは任せました。あと、さっきのことちゃんと伝えておいて下さい。――では」
八幡「え、おい、ちょっと待てって!」
タッタッタ
八幡「……なんかマズイことしたな」
415 = 400 :
ガチャ
八幡「着いたぞ一色」
いろは「ん〜……」
八幡 (これ、不法侵入とかにならないよな……まあ今さらって話だけど)
いろは「せんぱぁ〜い……」
八幡「おっ、起きたか」
いろは「んん……」スースー
八幡「……」
416 = 400 :
八幡「お邪魔しまーす……」
トコトコ
八幡「ふーん、ここがお前の部屋か。案外汚いな」
いろは「……」スースー
八幡「よいしょっと」スッ
ゴロンッ
バタッ
いろは「ん〜……」ムニャムニャ
八幡「よし、ちゃんと送ったからな。文句言うなよ」
いろは「……」スースー
八幡「……」
ここで俺以外の男なら、間違いなくエッチな悪戯をしただろう。
それくらい、一色ははだけていた。特に胸。
八幡「……帰るか」
417 = 400 :
月曜日:朝
自宅
八幡「……おはよ」
小町「おはよ〜。昨日何時に帰ってきたの?」
八幡「ん? 何時だったかなー、6時ぐらい?」
小町「6時って、もうそれ今日じゃん。ていうか、さっきじゃん」
八幡「いや、人を家まで送ってたんだ。酔い潰れちゃってさ。で、終電無くなったから走って帰ってきた」
小町「走って? え?」
八幡「あー、っていっても割と近く」
小町「ふ〜ん……お兄ちゃんはお酒飲んだの?」
八幡「ちょこっと」
小町「飲みなれてなかったから、美味しくなかったでしょ」
八幡「まあな」
小町「小町これから大学だから……お兄ちゃん今日用事は?」
八幡「ああ、バイトの面接いってくる」
小町「そっか、頑張ってね」
八幡「ん」
418 = 400 :
月曜日:昼
いろは宅
いろは「んんん……ぁ……」
パチクリ
いろは (……なんで私ベットに……んー、よく覚えてないや……てか今何時だろ)
チラッ
いろは「12時……もう昼じゃん……あー、頭痛いしだるいぃ……」
ペラッ
いろは「ん? なにこれ」
420 = 400 :
月曜日:午後
工事下請け会社
責任者「うん。体格もいいし……合格!」
八幡「ありがとうございます」
責任者「さっそく明日からでもって言いたいんだけど、手続きとかあるからさ。明後日ぐらいからでもいいかな?」
八幡「あ、はい。構いません」
責任者「よし、じゃあ明後日からよろしくね」
八幡「はい、よろしくお願いします。――あ、あの最後にもう一度聞いてもいいですか?」
責任者「ん、なんだい?」
八幡「今やってる工事って……」
責任者「うん、さっき説明した通りだよ。海ほたるのカジノパーク、そこの建設工事」
八幡「……そうでしたね、わかりました。――では、明後日からよろしくお願いします」
421 = 400 :
月曜日:午後
スタスタ
雪乃「……」
ブーブー
雪乃「……メール……誰からかしら?」
チラッ
雪乃「……由比ヶ浜……さん」
スッ
スタスタ
422 = 400 :
今日はここまで
明日、できたら投下します
424 :
乙です!
何があったんだろう、いろは
425 :
乙
好きだった先輩が生きてて心変わりしたんじゃないか
427 :
たまには雑談に乗っかってやるか
生活が生徒会云々がある以前に戻ってたんだろ
もろ変わってない上に男といる所を見られたから落ち込んでたんだよ
428 :
だれか低能な俺にでも分かるように今の状態説明してくれ
そもそも八幡は本物なのか?
429 :
最後まで読んでから考えな
430 :
いろいろ疑問は募る一方だと思います。
ただ八幡の過去については、第三者を通して、順に話を展開していくつもりです。
「なんでこんなことやってんの、このヒッキーは」
と思う方も多いと思いますが、どうかよろしくお願いします。
431 :
>>430まぁ、気軽に書いて下さいな
IDゾロ目っててスゲェ…
432 :
仮面は自作だろうけどアメコミらしくドミノマスクだろう
そしてヒーローといえばタイツとパンツ!
433 :
変態仮面かな?
434 :
RPGもある意味多芸だなあ
435 = 434 :
誤爆しましたすいません
436 :
>>430
シーズン1のアローみたいな動機はなさそうだもんなあ
郷土愛といえばそれだけだけど
437 = 400 :
>>436
少し仮面までの展開が早すぎたと反省しています。動機づけがおろそかでした
今日は投下できませんが、今後はやや日常(二重生活の問題)多めでストーリーを展開していきたいと思います。――ではまた明日
438 = 424 :
期待します
439 :
明日になりました
投下します
440 = 439 :
雪ノ下建設本社
陽乃「……で、他に言い訳ある?」
気弱「い、いえ……まったく……」
陽乃「そう、じゃあもういいわ。帰って辞職届けでも書きなさい」
気弱「そ、そんな!」
441 = 439 :
陽乃「あなた、自分が何したかわかってるでしょ? それぐらい当たり前だと思うけど」
気弱「……」
陽乃「この雪ノ下建設に無能は必要ないの。わかった?」
気弱「……はい」
陽乃「さ、この話は終わりよ。帰って帰って」
気弱「……お世話になりました」
トボトボ
442 = 439 :
気弱「……」トボトボ
男社員1「気弱、かわいそうだよな。ちょっとミスしただけでクビか……」
男社員2「いやぁー、でもあれは気弱が悪いっしょ」
女社員1「でもちょっと偉そうじゃない、雪ノ下専務。いくら社長の娘さんだからって……まあ専務だから偉いけどさ」
女社員2「たしかまだ30もいってなかったよね? なのに専務って、やっぱ社長のコネなのかな?」
443 = 439 :
男社員1「いや、だとしてもあの人はすごいよ。とにかく完璧に仕事するからね。偉そうに振る舞えるほどのことはしてるよ」
男社員2「そうそう。それに専務が役員になってから、会社の売り上げも上々だってさ」
女社員1「へぇ〜、そんなにすごいんだ」
女社員2「なんかちょっと憧れちゃうな〜」
男社員2「おまけに美人だしな!」
男社員1「うんうん」
女社員1「あ、わかった。あんたたち、だから専務のことを良く言うのね?」
男社員1「い、いや別にそういうわけじゃないよ。あははは……」
444 = 439 :
男社員1「あ、社長の娘さんで思い出したけど、もう一人いるの知ってるか? 専務の妹さん」
女社員2「ヘぇ〜、妹もいたんだ」
男社員1「うん。でさ、これがまたすごいらしいんだよ」
女社員1「すごい?」
445 = 439 :
男社員1「妹の方は建築設計部門いるらしいんだけど、仕事できるわ美人だわで有名なんだって。会社で噂になってるよ」
女社員1「ふ〜ん。全然知らなかった」
男社員2「俺もー」
男社員1「まあ知らないか。なんせ大学卒業したての新人さんなんだから」
女社員1「え!? ちょっとそれどういうこと?」
男社員1「ん? そのまんまだよ」
女社員1「まだ入社式してないでしょ?」
男社員1「んー、まあそりゃあ……ってか、それこそ社長のコネだろ」
女社員1「……」
446 = 439 :
女社員2「……ま、まあとにかく、姉妹そろってすごいんですね〜」
男社員1「うん。そういうこと」
男社員2「いいな〜、妹さんも美人なのかー。どっちかとでもいいから付き合いたいな〜」
女社員1「あんたじゃ無理よ」
エーソンナコトイウナヨ アッハハハ……
447 = 439 :
トントン
雪乃「失礼します」
ガチャ
陽乃「あ、お帰り雪乃ちゃん。どうだった?」
雪乃「ええ、順調よ。少し地下の工事が遅れてるみたいだけど、あと半分ってとこかしら」
陽乃「そっかー。私も水曜日視察に行くと思うけど、いよいよあと半分かぁ〜……」
雪乃「……それで、何の用? プライベートでここに呼んだのでしょ?」
陽乃「あ、うん。まあね〜」
448 = 439 :
雪乃「なにかしら」
陽乃「あー、うん。あのね、私結構忙しいじゃん?」
雪乃「……そのようね」
陽乃「専務の仕事に、お父さんの付き合いにも顔出さないとだし」
雪乃「……」
449 = 439 :
陽乃「でね、今んとこそれを一人で全部やってるんだけど、ちょっと最近キツくなって来たからさ、秘書が1人欲しくなっちゃって」
雪乃「……まさか、それを私にやれと?」
陽乃「うん……まあそういうこと。お願いできる?」
雪乃「答えなくともわかるはずよ」
陽乃「だよね〜、やっぱダメかぁー」
450 = 439 :
雪乃「姉さんに四六時中付き添うなんて、ゴメンだわ」
陽乃「あ〜、雪乃ちゃんひどーい!」
雪乃「それに私が秘書になったら、お父さんの付き合いにも参加することになるのでしょ? そんな手に乗ると思った?」
陽乃「あっはは、バレてたか」
雪乃「用はそれだけかしら? なら私は戻らせてもらうわ」
陽乃「あー、待って雪乃ちゃん」
雪乃「なに?」
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