元スレ八幡「あれから5年後……」
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501 = 493 :
組長「あ?」
幹部「っ?」
組長「おい、誰の携帯だ。電源は消せと言ったろ」
幹部「いえ、俺のじゃ……。――おい、お前らか!」
イエ、オレジャ… オレジャナイッス オレデモ…
組長「じゃあ誰だ」
「「『……』」」
「」ブーブー
502 = 493 :
幹部「お、親分! あれを!」
組長「あ?」
仮面「」ブーブー
組長「……こいつか」
幹部「……そのようです」
組長「おい……探せ」
幹部「は、はい!」
ガサガサ
スッ
幹部「……ありました」
組長「でろ」
幹部「……」コクリ
ピッ
503 = 493 :
幹部「……もしもし」
『……』
幹部「お、お前は!」
『……』
幹部「……だ、誰がそんなこと!」
組長「なんだ、誰からだ?」
幹部「れ……例のマスクからです」
組長「あ? こいつがそうじゃねぇのか」
幹部「……偽物だった、みたいです」
組長「……」
幹部「……」ゴクリッ
504 = 493 :
組長「……で、なんて?」
幹部「それが……」
組長「あん?」
幹部「あの……」
組長「なんだッ! 早く言いやがれ!」
幹部「お、親分と変わって欲しいと……」
505 :
組長「……かせ」
幹部「で、ですが……」
組長「かせ!」
幹部「は、はいッ!」
506 = 505 :
組長「……変わったぞ、俺だ」
仮面『……山田組8代目組長か?』
組長「そうだ。何の用だ」
仮面『死体と話は終わったか?』
組長「あ?」
仮面『あの世からではないがちゃんと聞いていたぞ。家族は助けてくれるんだってな、それはありがたい話だ』
組長「……」
507 = 505 :
仮面『驚いたか、俺が生きていて』
組長「……っふん、いいや。むしろ生きててくれて感謝する。じゃねぇと潰しがいがねえからな」
仮面『はっはっは、威勢のいいことだ』
508 = 505 :
組長「で、俺に用があるんだろ?」
仮面『ああ。その前に少し昔話をしないか?』
組長「昔話?」
仮面『そうだ……かれこれ3年前ぐらいか』
組長「なんだいきなり……」
509 = 505 :
仮面『あんたらヤクザっていうのは、もっとこう……威厳や畏怖ってものがあった』
組長「……」
仮面「また義理や人情を重んじていて、任侠をモットーとしていたはずだ』
組長「……」
仮面『でもどうした? 今じゃこう……何の貫禄も感じない。おまけには他国から来たマフィアや警察と仲良しごっこだ』
組長「……」
仮面『何をやってるんだ?……ん? 玉でも落としたか。いつからお前らヤクザは小悪党の集団に成り下がった」
組長「……何がいいたい」
510 = 505 :
仮面『つまりだ……昔のような威厳もなく、何の戒めもないあんたたちがこの国に必要かどうか聞いている』
組長「……」
仮面『どうだ、必要だと思うか?』
組長「……俺たちヤクザは社会から悪として見られてきた。それは今も昔も変わらないことだ」
仮面『……』
組長「だから、はなから世間様に必要とされてなんていねぇんだよ……」
511 = 505 :
仮面『……はっはっは。いいや、違う。それは違うぞ』
組長「あ?」
仮面『世間のことを聞いてるんじゃない。この国に必要かどうか聞いている』
組長「……」
仮面『たしかにヤクザっていうのは悪の代名詞だ。だからもちろん社会から嫌悪される存在であった』
組長「……」
仮面『だが同時に人を惹きつける何かを持っていた。悪のカリスマってやつだ』
組長「……」
仮面『だから映画やドラマなんかではあんたたちを主役にしたモノが多かったはずだ。そうだろ?』
組長「……それはあくまでも、創作の中での話だ」
仮面『そうかもしれないが似たようなモノを持ち合わせていた』
組長「……」
512 = 505 :
仮面『で、今はどうだ。金持ちと結託して、ただただ市民から金を搾取するばかり。そんな連中に何のカリスマを感じればいいと?』
組長「……時代は変わる。今じゃ金が全てだ。俺たちはその波に乗っているだけで――」
仮面『ならばヤクザを名乗らなくてもいいはずだ。一般企業にでも鞍替えしろ』
組長「……何代も続いたこの山田組を終わらせると? 馬鹿か、それこそできるはずねーだろが」
仮面『そうだ、そこが問題なんだ。いつまでも悪にすがりつき、裏社会に居座っている』
組長「……」
仮面『それがダメだ。悪は常に恐れられなきゃいけない』
組長「……」
仮面『お前たちはそんなことも忘れ、悪者の座にいる。なんともおこがましい奴らだ』
組長「……てめえ、なにが言いてぇんだ」
仮面『悪者として失格だ。貴様ら全員、その場から降りてもらう』
513 = 505 :
組長「あ、降りるだ? おめえが俺たちをどうこうすると?」クスクス
仮面『そうだ。何かおかしいか?』
組長「……はははは。ああ、おかしくってたまらねえよ」
仮面『?』
組長「お前にも仲間がいるみてぇだが、こっちは規模が違う。何万、何十万といったレヴェルだ」
仮面『……』
組長「そいつら全員を相手にできると? おめえら強盗団が立ち向かえると?」
仮面『……』
組長「数を考えろ、数を。どうしたって無理だ、多勢に無勢だ。わかるか?」
514 = 505 :
仮面『……少し勘違いしてるようだな』
組長「あ?」
仮面『我々の目的は貴様らを陥すことにあって、全滅ではない。要は組が機能できなくなればいいんだ』
組長「だったらなんだ」
仮面『……人を殺すのに一番手っ取り早い方法はなんだと思う?』
組長「は?」
仮面『まずは頭を狙う。人殺しに限った話じゃない。何事においても定石のはずだ』
組長「っ……てめえ、いったい何を」
515 = 505 :
仮面『……そろそろだな。――悪いが話は終わりだ。グズグズしていると火薬がシケてしまう』
組長「火薬?」
仮面『さらばだ組長。もう会うことはないだろうがお前との会話、案外楽しかった』
組長「あ、おい待て!」
仮面『せめてもの礼だ。一族みな、苦しまず逝かせてやる。灰も残らないぞ』
組長「なにを……おいッ! まだ話は終わってねえぞ! 待ちやが――」
プツッ プープー
517 = 505 :
山田組本部近く
ボォゥゥゥォッォ…
仮面『これで山田組もおしまいだ』
傭兵A「はい。それにブラドヴァも既に撤退しました。残りは三口会だけですね」
仮面『ああ』
傭兵A「どのようにとお考えで?」
仮面『……三口会に関しては手を出さない』
傭兵A「というと?」
仮面『我々が手を出さなくてもどうにかなるということだ』
傭兵A「……なるほど、そのための今まででしたか」
仮面『そういうことだ』
518 = 505 :
すみません今日はここまで
あまり進んでいませんが……また明日
522 :
乙!
てかAAだけ見たら惑星消滅レベルの爆発だなこれww
524 :
組長「闘いは数だよ兄貴!」
525 = 505 :
すみません、今日は投下できそうにありません。
明日のこの時間、まとめて投下致します。
526 :
ええんやで
527 = 519 :
ええよ
528 :
勘違いしないでよね!
529 :
このえす
530 :
これ俺ガイルである必要性あんの?
お前の[田島「チ○コ破裂するっ!」]に俺ガイル巻き込まないでくんない
531 :
君のそういう考えが世の中の作品の発想の幅を縮めているんやで
532 :
>>531
ぼくの俺ガイルを汚さないでってレベルのレスにそんな影響力無いと思うけどね
533 :
俺ガイルssは>>530みたいなの多過ぎない?
エンカウント率高過ぎワロタ
535 :
俺もおまえもあいつも田島!!YO!!
536 :
明日のこの時間過ぎてますよ!
537 :
溜めに溜まった本文を投下したいのですが……眠くて無理です。すみません
明日は休みなのでさらに溜めた状態で投下します。下手したら100レス行くと思いますが……兎にも角にも、本当に申し訳ありません。
538 :
わたし待つわ
539 = 536 :
乙。100レスって投下すのも一苦労だね
540 :
>>537
早く寝て、体調を整えて
541 :
乙です
続き期待!
542 :
今まで何年も待っていたんですもの、今更数日くらい余裕ですわ!
ごめん、待ちきれない
544 :
どっかで見たなそれ
545 :
10時ぐらいに投下し始めます
11時を目安に終わらせたいです
546 :
期待します
547 :
待ってます
548 :
>>545
了解期待してます
次は誤爆するんじゃないぞww
549 = 542 :
パンツどうしようか
550 = 545 :
投下します
が、案の定多くなってしまいました。11時目安とかほら吹きましたが、多分もっとかかります。推敲もあるんで……では――
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