元スレ京太郎「もし俺が姫松高校に通っていたら」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
302 :
なんというパワプロの某エンディングw
303 = 1 :
それじゃあ、そろそろ始めますねー。
言ってた通り、竜華の好感度コンマ判定は途中で挟みます
まぁ、一人くらいは低い子がいても問題ないよね。これ、ほのぼのだからそこまで酷くしないですし
304 = 1 :
時はさかのぼること二時間前。
京太郎「……で? これでいいのか?」
怜「うんうん。これがええんよ、これが」
園城寺さんが俺にお願いしてきたのは膝枕だった。
部屋の端に設置されていたロビーチェアに腰かけ、俺の膝の上に園城寺さんが横になる形で頭を乗せていた。
制服の上とはいっても髪の毛のちくちくという感覚がこそばゆい。
かすかに女の子特有のいい匂いが鼻腔をくすぐる。
305 = 1 :
怜「ふわぁ……しんどいわ」
京太郎「寝不足か?」
怜「いや、うち病弱やから」
京太郎「じゃあ、ゆっくり休むか?」
怜「うんうん。というわけで、寝かせてなぁ」
京太郎「お、おう。俺はいいんだけど・・・・・園城寺さんはいいのか? 見知らぬ男の膝で」
ゴロンと寝返りを打つと澄んだ瞳が合った。
小顔で整っており、人形みたいだ。美しいというより、可愛いが正しい。
怜「流石にこんなに目がある中で手は出されへんやろうし、うち疲れてるし。なによりな、うち男の膝枕というものを試してみたかったんや」
京太郎「男の膝枕?」
怜「そうや。うちは膝枕ソムリエやからな!」
ピシっと人差し指を立てて、渾身のドヤ顔。
急にそんなこと言われても、なんのこっちゃよくわからない。そんな資格あったっけ?
306 = 1 :
怜「あ、その顔は信用してへんな? うちをなめたらあかんで。毎日膝枕してもらってるからな!」
京太郎「ダメな自慢だな」
怜「ほら、うち病弱やから」
京太郎「便利だな、それ」
俺も次から部室で疲れたら行ってみようかな。
ちょっと風邪気味だから膝枕してくれって。
末原の太ももはちょうどいい感じの張りがあってよさそうなんだよなぁ。
『ほ、ほら。はやくせなもうやめるでっ!』
程よい弾力とそれでいて頭を受け止めてくれる軟度。
いつもスパッツだから強調されているせいでついつい目がいってしまう
上重や絹ちゃんはむっちりしていて柔らかそう。
『ほら、京にぃ、おいでー?』
『先輩、ど、どどどうぞっ』
こう頭を置くと包み込みながら沈んでいきそうな感じ。
…………ぐへへ。
307 = 1 :
怜「……京ちゃん?」
京太郎「……はっ! いや、なんでもないから続けてくれ」
怜「まぁ、そういうわけやからうちも気にせえへんし、ゆっくりさせといて」
京太郎「そこまで言うならもう何も言わねえよ」
怜「うむ、よろしい。じゃあ、よろしく頼むわ」
また横向きになって他の人の試合を観戦し始める園城寺さん。
俺もそれにならうことにした。
どうやら他の部員もこれを気にしていないみたいなので、俺も意識をそらすわけにはいかない。
そんな状況が続いて、一時間。流石に辛くなってきたので園城寺さんに声をかけようと思った。
怜「すぅ……すぅ……」
聞こえてきたのは綺麗な呼吸音。
京太郎「(寝ていらっしゃるー!?)」
あ、これダメな奴だ。とすぐさま悟った俺は周りの子たちに尋ねると、みんな一軍にいる清水谷竜華さんと言う人のところに行けて教えてくれた。
……で、仕方がなく園城寺さんを抱きかかえ、姫松の部員もいる千里山部室へと向かったのだが……。
308 = 1 :
竜華「怜ぃ!?」
絹恵「京にぃ!?」
恭子「京太郎!?」
由子「のよー!?」
みんな、おこなの?
この姿を見て、真っ先にリアクションを起こしたのが四人。うちの三姫に噂の新部長・清水谷竜華さんだった。
勢いよく立ち上がるとこちらに詰め寄ってくる。
309 = 1 :
竜華「ちょっとあんた! なにしてんの!?」
鬼のような形相。
これはいけない、とても不味い!
女子高に男がいるってだけでも特例なのに、こんな風に女の子抱っこしてきたら、そらこうなるよな!
焦らず、しっかり理由を伝えないと。
京太郎「いや、違うんです! 園城寺さんが膝枕している途中で寝てしまって、そしたら他の部員の方が清水谷さんのところへ向かえと教えてくれたんです」
竜華「嘘つきぃ! そんな簡単な嘘ついてもすぐにバレルんやで!?」
京太郎「えぇっ!?」
竜華「寝てるから何してもええと思って! 今も太もも触って楽しんるんやろ!? 変態!」
部屋中にいる千里山女子からの目線が痛い。ガッと腕を掴まれる。
怜「なんやなんや、うるさいなぁ……ふわぁ……」
すると、俺達の大きな声で目覚めたのか、女の子らしく口に手を当てて隠す様にあくびをする園城寺さん。
この時、反射的に洋榎を見てしまった俺は何も悪くない。
なにはともあれ、これは渡りに船だ。彼女に事情を話してもらわないと。
310 = 1 :
竜華「と、怜! 起きたんか!」
怜「うん、まぁ。ええ心地やったわ、京ちゃん」
竜華「京ちゃん!? え、ええから怜! その男から離れ! 変なことされたやろ!?」
怜「……なに言うてんの、竜華は?」
京太郎「俺が怜さんを抱っこしてきたのを見て、色々と焦ってるんだと思う。だから、誤解を解いてくれると嬉しいんだが」
怜「なんや、そんなことか。しゃーないなぁ」
園城寺さんは俺の腕から降りると、トコトコと清水谷さんの元へ歩いていく。
そして、彼女の頬を思いっきり引っ張った。
311 = 1 :
怜「竜華~。これはひどいんちゃう?」
竜華「な、なにがっ!?」
怜「うち、京ちゃんにはなにもされてへんし、いくら何でも確認してから物事は言うべきやで」
竜華「で、でもでも」
怜「男子やから警戒するのもわかるけど、物事にも限度って言うもんがあるからな? 男子の中にもいい奴はおるし、京ちゃんはそっちに分類される人やと、うちは思う」
竜華「うぅ…………」
怜「わかった? 次からこんなことしたらあかんで? 竜華はええ子やねんから」
竜華「……わかった。うちが間違ってたわ」
清水谷さんがそう言うと怜は満足そうにうなずく。くるりと半回転してこちらに向き直った。
怜「というわけやから、京ちゃん。許したってくれへん? この子も初めての男で過剰反応してしもうたみたいやから」
京太郎「俺の方は大丈夫だから、全然問題ないから。気にしないでくれ!」
グッとサムズアップ。園城寺さんも合わせるようにして親指を突き出した。
これにて一件落着――と丸く収まったかと思えた瞬間、一人だけ抗議の声を上げた子がいた。
312 = 1 :
洋榎「……ちょっと待てや」
そいつは小さなころからずっと一緒に生活してきた幼馴染だった。
みんなはいつもの表情とほとんど変わらないから不思議に思っているだろうけど、俺と絹ちゃんはすぐにわかった。
あれは間違いなく怒っている。
洋榎「さっきから聞いてたらいい感じに終わらせようとしよって……あれだけ言うておいて謝罪の言葉もないんか?」
洋榎はその目を細めた。鋭い視線は清水谷さんの方へ向けられる。
竜華「で、でも! 男って何するかわからへんやん!」
洋榎「例えそうやとしても、もっと確認してから発言するとか配慮が必要ちゃうか?」
竜華「だ、だって……男って怖いんやもん……!」
洋榎「それでも! ……間違えたことしたら謝罪するんが筋ってもんやろ?」
教室内が静寂に包まれる。
313 = 1 :
清水谷さんは正論に反論できなくて涙ぐんでいるし、洋榎は洋榎で頭に血が上ってしまっていた。
俺の事を思ってやってくれたんだから嬉しい気持ちも当然ある。
だけど、ここは千里山高校との今後のためにも攻めちゃダメだ。
こんな場合はどうすればいいか。それは当事者同士でさっさと解決してしまうことだ。
清水谷さんはいわゆる引くに引けなくなっているんだろう。
なら、こっちから自然な流れを作ってあげたらいい。
京太郎「すみませんでした!」
俺の声が重い空気を破る。
清水谷さんは驚いた顔でこちらを見ていた。みんな、それぞれの視線が集中している。
314 = 1 :
京太郎「致し方ないとはいえ、勘違いさせてしまうような行動をしてしまったのは俺のミスです。みなさんは女子であるのに俺の配慮が足りていませんでした」
グッと深く頭を下げる。
京太郎「本当にすみませんでした!」
また教室内に静かな時間が戻ってくる。
だけど、今度はそう長くは続かなかった。
竜華「いや、その……うちも勘違いでひどいこと言ってごめんなさい!」
清水谷さんが頭を下げて謝ってくれた。
誠心誠意。気持ちのこもった謝罪だ。
京太郎「……じゃあ、今回はお互いに悪かったってことでいいですね」
竜華「えっ、あ……う、うん」
京太郎「なら、もうこの話は終わり! それじゃあ俺、あっちに戻るんで! あ、洋榎、てめえはこっちにこい。反省会じゃ、こら」
洋榎「なんでや!?」
じたばた暴れる洋榎を後ろから羽交い絞めにして廊下へ連れ出す。
京太郎「失礼しましたー!」
清水谷さんのポカーンと口の空いた顔が最後まで頭に残っていた。
315 = 1 :
コンマ判定いきますけど、人いますかー?
317 :
いません
318 :
おるよ
319 :
おー
320 :
居たかもしれない
321 :
うん
322 :
おうよ
323 = 1 :
いっぱいいて、びっくりした
01~50 「ふ、ふん! これで気を許したと思ったら大間違いやで!」
51~80 「……なかなかええ奴やん」
81~95 「あとで何かお詫びせえへんとあかんな……」(竜華の膝枕イベ)
96~99 「あかん……濡れてしもうた」(覚醒)
ゾロ目 「……優しいなぁ、京太郎くん……」キュン
安価下4
324 = 318 :
あ
325 = 317 :
お
326 = 322 :
てい
328 = 316 :
おまかせあれ!
329 = 319 :
ぞ
330 = 320 :
はい
332 = 327 :
…oh
333 = 320 :
>>327
よくやった
334 = 316 :
ゾロ目か……
335 = 322 :
京太郎スレではよくある事だな!
336 = 318 :
すばら
まあ正直竜華は猛アッタクしてくるあざといさんよりも
怜に遠慮して控えめな方が好きだが
337 = 316 :
まあベタ惚れより意識し初めの頃の方が可愛いというのはわかる
338 = 1 :
知ってた(白目)
340 :
これはすばら
341 = 1 :
うちは今しがた去っていった男子を見つめていた。
今回の騒動の原因は間違いなく、うちの早とちりにある。
だから、姫松の主将の判断も正しかったし、完全にこっちが悪者やった。
でも、あれだけやった手前、簡単に手の平を返すことはできひんかった。
変なプライドも邪魔してきた。
だけど、先に彼が謝ってくれたおかげで、喧嘩両成敗という空気が出来上がった。
うちも謝罪することが出来た。
「(……あんだけ傷つけること言うたのに、うち(・・)のことを考えてくれて……)」
そう考えると、急に胸が締め付けられるような感覚に陥った。
彼の名前は確か……そうや、須賀京太郎くんや。
「……優しいな、京太郎くん」
名前を口に出すと、胸の痛みは増していく。それと同時に幸福感も少しあった。
ああ、これは……これはそういうことなんか……。
すぐに自分の中に生まれた感情に気づいた。
自分でも呆れるけれど、なってしまったものは仕方がない。
うちは……京太郎くんが……。
342 = 1 :
怜「竜華? どないしたん、胸押さえて?」
竜華「……え、あ、ううん! なんでもないよ? 京太郎くんにお詫びせえへんとあかんなと思って」
怜「……? …………あっ」
竜華「? どうかしたん?」
怜「ううん、なんでもないない。あ、京ちゃんにお礼したいんやったら膝枕がええんちゃうかな」
竜華「ひ、膝枕!?」
怜「うん。男の子は膝枕されたら嬉しいみたいやで。竜華の膝やったら問題なしや!」
竜華「そ、そうかな?」
怜「そうや! 毎日使ってるうちが言うんやから自信持ってや!」
竜華「う、うん! わかった! とりあえず、膝枕しに行ってくるわ!」
怜「今から?」
竜華「そうや! 善は急げ、やからな! じゃあ、行ってくるわ!」ダダダ
怜「う、うん。まぁ、頑張りーやー」
竜華「ありがとーな! 怜!」
343 = 1 :
この後、めちゃくちゃ膝枕した。
嘘です。
膝枕は今度、書きます。(ゾロ目サービス)
なんとか千里山はほとんど終わったかな。
>>336 337 それは姫松の方で楽しんでもらえたら
今日はここまで。明日、朝早いんじゃ。そして、朝弱いんじゃ。
お付き合いください、ありがとうございました
345 :
乙
竜華に膝枕してもらいながら竜華のおもちを下から眺めるのは
とてもすばらな予感がする
347 :
これは、竜華と絹ちゃんと漫ちゃんの三つ巴膝枕対決があるな
348 :
洋榎反省会とかかわいそう
確かに空気悪くなるとはいえ何も間違ってないのに
349 :
ネキ引っ張っていったのはあれやな、オチつけて場をなごませるためやな
体張って皆の間を取り持つネキは主将の鑑や
350 :
>>348 ちゃんとフォロー回やるで、今日
今日はいつもより時間遅れます
関係ないけど、mjの咲カップ始まりましたね。
入賞目指して頑張る所存
みんなの評価 : ★★
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