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    元スレ京太郎「とにかく愛でてみたい、そう思ったんだ」

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    1 :

    ルール
    ただ京太郎が愛でるだけです。
    何がとか何をとか特に考えてません。
    清澄に限定するつもりはありませんが、原作読み込んでない為粗があります。
    書き溜めはありません。
    飽きたら終わりです。

    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1447470334

    2 = 1 :

    「ちょっと意味がわかんない全然」

    京太郎「何故分からない咲さん! 俺はみんなを愛でたいだけだ!」

    「咲さんっていうのやめて?」

    京太郎「あ、ごめんなさい……。それでですね、あのー……まずは咲さんを愛でたいなぁーと」

    「ふーん……よくわかんないけど…私でよければ、良いよ?」(ニコッ

    京太郎「ありがとうございます! それでは早速…」

    そういうと、京ちゃんは私の頭に手を伸ばしてきた。
    ナデり…おそるおそるといった感じに撫でる。
    その感触がくすぐったくて、私は目を閉じる。
    暖かい京ちゃんの手……意外に大きくて、男の人の手だなぁ、と当たり前の感想が私の頭に浮かぶ。

    京太郎「ど、どうですか?」

    「…あったかいね、京ちゃん」

    京太郎「そ、そうか。ええと…じゃあ次、行くぞ!」

    「うん、いいよ」

    京ちゃんが抱き着いてきた。なんだろ、不思議な匂い。
    男の人独特の匂いなのかな? と思ったけど、私、こんな近くで男の子の匂い嗅いだこと無いからわからなくて。
    ふわふわっと頭がしてきた。京ちゃんの匂い、好きかも。
    思わず胸に頭を埋めている自分に気付いた。

    3 = 1 :

    「………なんか、すごいね」

    京太郎「お、おう…咲も、良い匂いだな…」

    「私たち、すごい恥ずかしいことやってるよね」

    京太郎「……愛でるってんだから、恥ずかしいもんだろ? たぶん」

    「すごい理屈だね…」

    京太郎「よっと…ほら、咲も座れよ」

    「うん」

    床に座った京ちゃんの上に、私も座る。
    後ろから包み込まれるような体勢になって、身体の内からポカポカしてくる。
    私の髪の匂いを鼻ですんすんと嗅いでいる。

    「京ちゃん、変態っぽい…」

    京太郎「……なんだろ…滅茶苦茶良い匂い……お前って甘い匂いだよな…」

    「んっ!」

    4 = 1 :

    ギュッ、と力が強くなる。
    首に京ちゃんの唇が吸い付いてくる。
    チュッ、チュッ…とキスをしたり、舐められて、そのたびに私はこそばゆくなって身体を震わせる。

    「きょ、うちゃん…」

    京太郎「んっ……ちゅ…」

    「これ……なん、か…ちがうんじゃ…ないかな…んっ…」

    私の言葉に反応も無く、今度は頬にキスをしてくる。
    やりたい放題している京ちゃんに、私は抵抗もせずにあっさりと受け入れていた。
    口内に京ちゃんの指が侵入してくる。
    それを甘噛みしたり、舐めたり……気が付いたら、私は京ちゃんとキスをしていた。

    「ちゅ…ん…」

    京太郎「はぁ…んっ…」

    「……お、おしまい! やっぱりなんかこれ違うよ!」

    5 = 1 :

    バッ、と立ち上がって、あわてて距離をとる。
    雰囲気に流されて私は何をやっているのだろう…。
    急に恥ずかしくなってきた。

    京太郎「お、おう…」

    うっ……なんでそんな、捨てられた子犬のような目をするかなぁ!

    「な、なんか愛でるっていうよりこれじゃあカップルの蜜月だよ! キスもしちゃったし! 初めてだったんだからね!?」

    京太郎「お、おれも初めてだよ……な、なぁ咲、何が間違ってたかなぁ? 俺結構真剣にお前を愛でたつもりだったんだが…」

    「愛でるって、こう……なんだろ、犬をよしよしって可愛がる感じ…じゃない?」

    京太郎「おお…そう、なのか? そうかぁ…うん、じゃあ今度はもうちょっと気を付けてみる…」

    もう…京ちゃんって、恋愛経験無いんだなぁ…。私も無いけどね!!!
    ………ん? 今度? それって…私と?

    咲さん編、完。

    6 = 1 :

    >>1より

    夜にでも優希編投下できたら良いなぁ

    7 :

    京太郎はでますか?

    8 = 1 :

    >>7
    出てます

    10 :

    期待しかない

    11 :

    キャップとか一くんが見たい

    12 = 1 :

    >>11
    >>1にも書いてる通り、割と原作については適当に読み込んで可愛いなぁって程度だから、そんな俺のキャラの出来でも良ければいずれ。

    13 :

    まず手始めにカピを愛でよう

    14 = 1 :

    優希「……それで咲ちゃんとイチャイチャした、と」

    京太郎「何とは言わん。お前を愛でさせてくれタコス」

    優希「[ピーーー]浮気野郎」

    京太郎「お前は決定的に勘違いをしている。これは親しい友人を愛でたいというただそれだけの気持ちで決してやましい気持ちは一切無い」

    優希「黙れ。咲ちゃんにキスまでしといて何をほざいてるじぇ」

    京太郎「キスはスキンシップの内だろ! 女の子同士でキスしてたりするじゃねぇか! あれも友達だろ?」

    優希「男と女を一緒にしてる時点で病院行こうか?」

    京太郎「落ち着け。優希、お前は俺を誤解している」

    優希「そうやってごまかして私にもエロいことするつもりなんだじぇ!」

    京太郎「ハッ! 己が容姿を振り返ってから話せタコス馬鹿。俺はお前と親友としてのスキンシップをしたいだけだ。信じろ」

    優希「何を信じろというのか……」

    京太郎「頼む。不快だったらすぐに止めてくれて構わん」

    その時の京太郎の目が、真剣で……。
    私はつい、仕方ないな……という気持ちに―――。
    嘘だった。私はこの脳ミソ空っぽ馬鹿が好きなんだ。
    咲ちゃんとイチャイチャしたと聞かされて、この冷血無情男は……と怒りも込み上げたが、実際何も考えてないただの馬鹿で良かったと思っている自分がいた。
    だから……。

    15 = 1 :

    優希「……それで咲ちゃんとイチャイチャした、と」

    京太郎「何とは言わん。お前を愛でさせてくれタコス」

    優希「死ね浮気野郎」

    京太郎「お前は決定的に勘違いをしている。これは親しい友人を愛でたいというただそれだけの気持ちで決してやましい気持ちは一切無い」

    優希「黙れ。咲ちゃんにキスまでしといて何をほざいてるじぇ」

    京太郎「キスはスキンシップの内だろ! 女の子同士でキスしてたりするじゃねぇか! あれも友達だろ?」

    優希「男と女を一緒にしてる時点で病院行こうか?」

    京太郎「落ち着け。優希、お前は俺を誤解している」

    優希「そうやってごまかして私にもエロいことするつもりなんだじぇ!」

    京太郎「ハッ! 己が容姿を振り返ってから話せタコス馬鹿。俺はお前と親友としてのスキンシップをしたいだけだ。信じろ」

    優希「何を信じろというのか……」

    京太郎「頼む。不快だったらすぐに止めてくれて構わん」

    その時の京太郎の目が、真剣で……。
    私はつい、仕方ないな……という気持ちに―――。
    嘘だった。私はこの脳ミソ空っぽ馬鹿が好きなんだ。
    咲ちゃんとイチャイチャしたと聞かされて、この冷血無情男は……と怒りも込み上げたが、実際何も考えてないただの馬鹿で良かったと思っている自分がいた。
    だから……。

    16 = 1 :

    優希「仕方ないじぇ! 京太郎のことなんて何とも思ってないけど、タコスの奢りで許してやるじょ!」

    私は卑怯になった。京太郎にそういう気もなくて、私に興味なんて無いと分かってても。
    私はそうされることを心の底から望んだ。

    京太郎「流石タコス! 話が分かる!」

    優希「で? まずは何をするじょ?」

    京太郎「まずは無難なところから……こうだ」

    京太郎に頭を撫でられる。大きい手のひらで、私を優しく撫でてくれる。
    それだけで私は顔から火が出たかと思うくらいに暖かくなってしまった。
    我ながら、恋とはなんと難しく苦しく、甘いものなのだろうと嘆息してしまう。

    京太郎「んっ、優希、もしかして熱でもあるのか? 熱いぞ?」

    優希「な、ないじぇ! 気にしないでさっさとやるじょ!」

    京太郎「お、おう……おーよしよし」

    がしがしわしゃわしゃ、と無遠慮に私の頭を撫で回す京太郎。
    突然の犬扱いに頭が真っ白になったが、すぐに腕を振りほどいた。

    優希「なにするじぇ!」

    京太郎「うおっ! な、なんだよ!?」

    優希「犬扱いすんな!」

    京太郎「犬? …………あっ」

    最初、何をいってんだこいつみたいな顔をして殴りそうになったが、すぐに気まずそうに目をそらした。
    こいつ……愛でるって言葉をなにか勘違いしてないか?

    17 = 1 :

    京太郎「やっぱりこれはおかしいよな……俺もなにか違うとは思ったんだ……」

    優希「お前に何があったじぇ……」

    京太郎「分かったすまん、ちゃんとする」

    そういって私に抱きついてきた。
    また頭が真っ白になり……今度は幸せに私は包まれた。

    京太郎「あったけぇ……しかもやわっこい……」

    優希「………………」

    ヤバい。想像以上にヤバい。
    好きすぎる。暖かい。京太郎の暖かさが近すぎる。
    もっと色々してほしい。私の身体をギュッとしているだけで、何もしてくれない。

    優希「京太郎、これで、終わりか?」

    京太郎「んっ? あー……んじゃ、こうして……ほっ!」

    優希「わっ!」

    京太郎は私の脇に手を入れて、持ち上げた。
    力強い京太郎に私は簡単に持ち上げられる。

    京太郎「ちっこいし軽いなぁ。タコス以外も食ってんのか?」

    優希「た、食べてるじぇ!」

    京太郎「んー!」

    私の胸に顔を埋める京太郎。
    そのまま抱き止めるような形になった。

    18 = 1 :

    優希「わっ! わっ! ば、馬鹿京太郎! なに、するじぇ!」

    京太郎「んー? いや、なんとなく?」

    体格的に逆だろ、とか思わず言っちゃいそうになる自分を押し止める。
    京太郎に胸の感触を味わわれてることに、茹で上がりそうになり、だけど自分の胸の大きさを思い出して、急激に冷静さを取り戻した。

    優希「わ、私の胸なんて、面白みもないだろ?」

    京太郎「ん? あっ……いや、すまん。いや、俺はその、別に……」

    しどろもどろになる京太郎を見て、先程まで受かれてた私が馬鹿みたいに思えてきた。
    何を受かれていたんだろ。分かってたことなのに。
    所詮京太郎が求める理想の女性から、私は程遠い。
    京太郎の好きなタイプは、あくまでのどちゃんみたいな、可愛くて胸が大きいタイプ。

    優希「…………下ろせよ馬鹿犬」

    京太郎「……んー!」

    私の言葉を無視して、京太郎は更に胸に顔を押し付けてきた。

    優希「京太郎!?」

    京太郎「なに暗くなってるのかは知らねぇが、俺はお前におもちが無かろうと、気にすることはねぇと思うぜ?」

    優希「え?」

    京太郎「こうやってお前のことが凄い近くに感じられるし、お前のこの、心臓の音が心地いいし……やわっこくて、すげー癒されるし」

    そういって京太郎は椅子に座る。
    自然に京太郎の膝に股がる形になった。
    パンツが、見えてしまっている。

    19 = 1 :

    京太郎「う……」

    私のパンツに気付いた京太郎は、顔を少しだけ赤くして、サッと目をそらした。
    その京太郎を、私は愛おしく思った。

    優希「……京太郎……」

    私のつぶやきを聞いて、責めてると勘違いしたのか、あわてたように次の言葉を発する。

    京太郎「と、とにかく人は個人に違うよさがある。お前はお前のよさを愛してやれ。お前の愛したお前を俺は全力で愛でるから!」

    その言葉で、私は、もっと深いところに落ちた。

    私は京太郎にキスをした。

    京太郎「んっ!? ちゅ……」

    優希「っはぁ……京太郎……もう……好きで……こんな……もう! もう!」

    自分でやったくせになんて言えば言いか分からなくなって。
    混乱して、何にも悪くない京太郎の胸をポカポカと叩いてしまう。

    京太郎「……やっぱりこれで合ってたのか」

    京太郎の言葉なんて耳に入って来ない。
    混乱した頭は、何故か京太郎の唇に視界をロックさせてしまった。
    またキスしたい。キスしたい。舌を吸ってもらいたい。愛してもらいたい。
    欲望が頭を渦巻く。
    そんな私に、京太郎は首筋にキスをしてきた。

    優希「あっ……」

    徐々に上に上がってきて、頬にキスされて、唇に……また京太郎を感じれた。

    京太郎「ん……」

    優希「んあ……ちゅ……ぴちゅ……!」

    20 = 1 :

    なにも考えられない。
    頭が馬鹿になってしまった。
    京太郎で埋め尽くされて、京太郎を激しく求めてる。
    下が……キュンとした……濡れて、る……。
    ………………――――――。

    優希「のわぁぁぁぁぁ!!!」

    京太郎から飛び降りる。
    自分でも信じられないくらいのスピードだった。

    優希「きょ、今日はこの、この辺りにしておいてやるじぇ!」

    京太郎「あ、おい!?」

    京太郎の制止も聞かず、私は走り去る。
    ……やっちゃった。やっちゃったやっちゃったやっちゃった。
    雰囲気に流されて、あんなことして。
    もうちょっと冷静さを失っていたら。
    私は……京太郎に、何を言っていた?

    ――私をめちゃくちゃにして――

    優希「のわぁぁぁぁ!!! 馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿なに考えてるじぇ!!!」

    そんな私を否定して、でも……。

    優希「……私、やっぱり京太郎のこと、どうしようもないくらい、大好きなんだなぁ……」

    自分の気持ちを再確認して、密かに京太郎と更に近づけた自分を喜んだのだった。


    京太郎「……この方面で正解っぽいな……うーん、愛でるってむずかしい」

    優希編、完。

    21 = 1 :

    >>1より

    暇すぎてつい書いちゃった
    もう愛でるっていうかイチャイチャしてるだけじゃねぇかとか言っちゃいけない

    次はたぶんワカメ。
    夜か明日かまたいつか。

    京太郎にタコスじゃなくて優希って呼んで?
    ってクダリやるの忘れてた…

    22 :

    ちょっとひどいな

    23 :

    友達同士で唇にキスとかこの京太郎頭おかしい

    24 = 9 :

    乙です
    ヒッサの番がとても楽しみ

    25 :

    このまま安価なしでいこう
    キャラ安価なんかしたら絶対ホモやネタキャラ選ぶやつが出てくる

    26 = 11 :

    >>12
    やっぱなしでいいです

    27 :

    乙です
    修羅場的な意味でも、周囲の男子の嫉妬という意味でも、夜道に気を付けなければならなくなりそうw
    京太郎は生き残れるか……!

    28 = 10 :

    女の子視点なのが実にいい
    誰がなんと言っても期待期待

    29 :

    みなかわいいな

    30 :

    >>25
    その何が悪いんだよ

    31 = 9 :

    ホモは悪いだろ

    32 :

    和のおもちにあえて触れずに愛でまくり、
    「いつも見てくるのに何で今日は……」とか思わせてみたい

    33 :

    中坊が書いたのかな?

    35 :

    まこ「で? その話を聞かされてわしにも付き合えと?」

    京太郎「まこセンもマジ親友っていうか」

    まこ「そのウザいキャラやめぇ。正直お前がなんでそんなこと言い出したかさっぱりじゃけぇ、正直断りたいが…」

    京太郎「まこセン…! まこセンマジパネェっす!」

    まこ「だからやめぇ! ……はぁ…お前にはなんか考えがあるんじゃろ?」

    京太郎「……流石染谷先輩。お見通しってやつですね」

    まこ「…わかった! わしも先輩じゃ、後輩のやることはまず肯定から入らにゃならんか」

    京太郎「あざっす!」

    まこ「だがひとつだけお前の勘違いを訂正しちゃる。親友じゃろうとキスなんてせん。こんなもん常識じゃ」


    京太郎「な、んですって……?」

    まこ「なんでそんなに意外そうな顔ができるんじゃ……ほら、はよせぇ」

    京太郎「は、はい……」

    京太郎はわしの背中に手を回した。
    男にこんなことされるのは初めてで、少しだけドキッとしたが、相手が京太郎じゃ雰囲気に欠けるというもの。
    男特有の匂い。嫌いな匂いじゃない。

    36 = 1 :

    京太郎「う……」

    京太郎の方が顔を真っ赤にしている。
    こういうのは女が恥ずかしがるじゃろ……。
    という言葉は呑み込んで、されるがままにされてやることにする。
    何をするか……と見守っていると……。
    京太郎は頬をぷにっとしてきた。
    ぷにっ、ぷにっ……ぷにっ……もにっ……。

    まこ「……なにしとるんじゃ」

    京太郎「や……柔らかいなぁと……」

    まこ「……このっ、このっ!」

    負けじと京太郎の頬をぷにぷにしてやる。
    あうあうという京太郎に、やっぱり立場逆じゃないか?

    まこ「まったく……何がしたいんじゃ。愛でるんじゃなかったんか?」

    京太郎「い、いやー。こう、愛でようと思えば思うほどなんか何が正解なのか分からなくて……」

    まこ「こういうのは勢いじゃろ。ほれ、思いきって来い!」

    京太郎「くっ……行きますよ!」

    京太郎は机の上に置いてあるポッキーを一つ、わしの口にくわえさせた。
    そして、反対を自分でくわえる。
    ……やっぱりどう考えてもただのバカップル的発想で、なんとか柔らかく表現しても合コンの馬鹿なノリだった。
    だが……真剣な表情の京太郎を見ると、無い知恵絞って出てきた発想なのだろうと予想はつく。
    心中でため息をついて、付き合ってやることにした。

    37 = 1 :

    つい京太郎に掴みかかる。
    京太郎は短く叫んで、後ろに倒れこんだ。
    京太郎の腕を掴んでいたわしも一緒に倒れてしまう。

    京太郎「いてっ!」

    まこ「あぐ」

    京太郎の上に倒れ、痛みはなかった。
    ただ、メガネがどこかへ行ってしまう。

    京太郎「あい、ててて……だ、大丈夫ですか?」

    まこ「あ、あぁ……わしは大」

    目の前に京太郎の顔があった。
    というか、こちらを向いていた京太郎に、わしがそちらへ顔を向けたせいで、唇が僅かに触れた。
    わしは金縛りにあったように動かなくなる。
    乙女かわしは……!
    そんな内心を放ってただ京太郎を注視してしまう。

    京太郎「だ、いじょうぶ……う……」

    京太郎が恥ずかしそうに顔をそらす。
    あれ。こいつ。可愛くないか?
    とか、訳のわからんことを考え始めた。
    なんじゃこいつ、わしより乙女力高い?
    なんで顔真っ赤にして視線下にしてあわあわしてんじゃお前。

    38 = 1 :

    京太郎「そ、その……大丈夫だったら、上から……」

    降りて。と言おうとした京太郎の口を手で塞ぐ。

    まこ「…………わしを愛でるんじゃろ? ほれ、ここからお前はなにするんじゃ?」

    京太郎「ぁぇ……!?」

    むしろわしが愛でたくなる欲求をなんとかこらえる。
    口が自分の意思とは無関係に動き出す。
    困惑の色を含んだ京太郎の瞳を覗きこむ。

    まこ「お前から始めたんじゃ……途中でやめるなんて……認められんじゃろ……?」

    京太郎「ん……んー!!!」

    キングクリムゾン!

    まこ「きょ、今日のことは忘れるんじゃ京太郎! 何かの間違いだったんじゃ!」

    15分後、わしは散々京太郎に愛でられたあとにようやく理性を取り戻し、乱れた衣類を直して京太郎から離れた。
    京太郎は……うん、すまん。どちらかというとわしの方が京太郎を愛でる形になった結果、ビクンビクンと身体を痙攣させている。

    京太郎「あ……うぅ……」

    まこ「く……三十六計逃げるに如かず……!」

    部室を飛び出した。和と扉の前で鉢合わせるが、そんなことも気にせずに走り抜ける。
    なんでわし、あんなことを……くぅ……明日から京太郎の顔を見ることができなくなりそうじゃ……。

    「…………は、はれんちです……!」

    まこ編、完。

    39 = 1 :

    >>1より
    愛でるってなんだっけ。今更ながらスレタイ間違えたような気がする。

    >>33
    大体合ってる

    40 :

    乙よー

    41 :

    憎い……最初にキンクリ呼ばわりした奴が憎い!!

    42 :

    全部見られてたのか…じゃあ次は…

    46 :

    ここの京太郎は今までやった行為は全部セクハラに該当すると
    知ったら腹切って氏にそうだな

    47 :

    「……それで? 変態さんはそんな言い訳をしてどうしたんですか?」

    京太郎「違うんだって! 俺は変態なことをしてたつもりは無い!」

    「往生際が悪いですよ! 私は見てました……須賀くんと染谷先輩が部室で……撫で撫でしなから首とかお腹とかをぺろぺろしあってたところを!!」

    京太郎「あぁ! それだけ聞くと凄い変態っぽいねうん! でも違うんだ和ぁ……俺は情欲に浮かされてる訳じゃない……みんなを愛でたいんだおっぱい!」

    「なるほど狙いは私ですか」

    京太郎「しまった! マーラよ去れ!」

    「色々と明るみになりましたね。軽蔑します」

    京太郎「ぐっ……。……俺が悪いから何も言えん……」

    「そもそもなんですか。愛でるって。あれイチャイチャしてるだけですよね?」

    京太郎「イチャイチャ? ははっ、なに言ってんだ和? 愛でてるんだぞ?」

    「なんですかそのあたかも私が常識知らずみたいな言い種とどや顔は叩きますよ」

    京太郎「え? いやだって」

    「わかりました。常識知らずの恥知らずな須賀くんの為に私が教えてあげますよ」

    原村和のー、思春期講座ー

    都合により早送りと致します。関係者各位にはご迷惑をおかけします。

    48 = 1 :

    それから、須賀くんは目に見えて落ち込みました。
    落ち込み過ぎて床が抜けたのかと思いましたが単に寝そべったポーズになっているだけのようです。
    声をかけても反応はなくて、何かをぶつぶつと呟いてます。
    おしり……と聞こえたのは気のせいでしょうか?

    京太郎「おもちなんていらない! おもちなんて見ない! おもちなんて愛でない!」

    「ひっ」

    京太郎「なぁ、和。聞いてくれ」

    突然起き上がった須賀くんが、物凄く真面目な顔をして私の肩を掴んできました。
    すぐに振り払います。

    「な、なんですか……?」

    京太郎「俺はお前がおもちだからお前を愛でたい訳じゃない。だったら優希や咲、まこさんなんてどうなるんだ?」

    「最低ですね」

    京太郎「俺は……お前を一人の親友として! 仲間として! 愛でたい! 愛で倒したい!」

    「……いや結局そんなことを言い出した理由はなんなんですか?」

    京太郎「聞け。確かに俺は誤った。愛でるってことの意味を根本的に誤解していた。ただのアホさ。咲と優希にキスしたのだって、まこさんにあんな……あんなことをしたなんてぇぇ!!!」

    「咲さんに……キス……?」

    京太郎「だがな……俺はもう間違えない。俺はもう二度と……お前のおもちに関心を抱かない」

    49 = 1 :

    咲さんとキスってなんの話でしょう。殺そうかな。
    落ち着きましょう……それにしても、何故そんな意味のわからない宣言にここまで真剣になれるのでしょう。
    女性の胸を見るなとは言いませんが、やり過ぎだから良くないという話で……。
    でも……何故でしょう。この目を見てると、首を横に振るのを憚れました。

    「……そんなにいうのでしたら、須賀くんを試してあげます。もし仮にこれで須賀くんに少しでも私のおもちへの執着を感じたら……二度と咲さんには近づかないでもらいましょう!」

    京太郎「……! 構わない……じゃあ……いいか?」

    「来て、ください……!」

    手始めと言わんばかりに、須賀くんは私の頭を撫でてきました。
    ぴくっ、と身体が震えましたが、こんなことで負けてあげません。
    じっと須賀くんを観察します。私の胸には視線を感じません。
    というより……なんでしょう……私に兄はいませんが……なんというか、優しいものを感じました。
    頼もしさ、優しさ、慈愛、安心感……色んなものが、須賀くんの手を通じて私のなかに湧いてきます。
    ふわっ、と思考が蕩けそうになりました。このまま身を任せよう……そんな気分になってしまったのです。
    慌てて正気を保ちます。

    「……い、いつまで、撫でてるんですか…?」

    京太郎「ん? あぁごめん、和が可愛くて。そうだよな、あまり撫でられ過ぎても、気分良くないか」

    あぁ……そういう、ことですか。
    彼は……私の兄という設定を自分に投影しているんでしょう。ようやく理解できました。
    なるほど考えましたね……家族という視点から私を見ることによって私への情欲を断つ……。
    私は胸がざわつきました。
    もっと撫で撫でしてほしい。心が拒否しても、あの安らぎを手放した自分に怒りを覚えました。

    50 = 1 :

    「……も、もう終わりですか? 須賀くん?」

    わざと須賀くん、と呼びます。
    彼の設定を突き崩す為の意地悪でした。
    このままだと私が……兄という架空の存在に落とされてしまいそうで……。

    京太郎「なんだ、和。甘えたりないのか? おいで」

    なん、でっ……!
    そのなんでも見透かしてるかのようなそれは……なんっ、ですかっ……!
    甘えたくっ、なっちゃうじゃないですか……!!!
    言われるがまま誘導に従い、京太郎さんの座っているソファの隣に腰かけます。
    また頭を撫でてくれました。悔しい。

    京太郎「いつからそんなに甘えん坊になったんだ?」

    「京太郎さんが、優しくするから……」

    京太郎「俺のせいだったか。ははっ、それは悪いことをしたな?」

    私は思わず、京太郎さんの膝に頭を預けました。
    京太郎さんの動きが止まります。
    もうこうなったら仁義なき戦いです。
    ……何故私は戦っているのでしたっけ……?


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