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    元スレ京太郎「もし俺が姫松高校に通っていたら」

    SS+覧 / PC版 /
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    みんなの評価 : ★★
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    101 :

    乙でー

    千里山との絡みが見たいかなー

    102 :

    やめろ>>1っちゃん!と言おうとしたら微妙に違った

    やっぱりいくのんが見たいのよー

    103 :

    千里山ならフナQにしゃぶられるのが面白そう。

    104 :

    お願いします!
    もっとのよーを!!
    もっとのよー成分を!!!
    のよーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!

    105 :

    乙です
    いくのんも見たいなー

    106 :

    ん?これは漫ちゃんは罰ゲームでサインねだっただけでファンじゃなかったってこと?

    107 :

    しつぼうしましたちゃちゃのんのファンやめます

    108 :

    しつぼうしましたうえのさんになります

    109 :

    >>103 ナニをしゃぶるんでしょう?

    >>107 そんなん考慮しとらんよ……

    >>108 キャップはお家に帰ろう


    千里山は雅恵さんとフナQがいますから、絡みやすそうですね

    110 = 1 :

    >>106 こんな感じで



    恭子「ロン。これでまた漫ちゃんの負けやな」


    「あうっ! こ、今度はどんな罰ゲームを……」


    洋榎「んー、あらかたやりつくした感はあるからなぁ。……せや、京太郎、巻き込も」


    「す、須賀先輩ですか?」


    洋榎「そやで。あー、でも普通なら乗ってくれへんやろうし……恭子―、なんかないー?」


    恭子「はぁ……またしょーもないこと考えて……あるけど」


    洋榎「流石、恭子や! で、何て頼むんや!?」


    恭子「サインをおでこにください言うたらええねん。あいつも女の子好きやから余裕やろ」


    「ええっ!? そんなん無理ですって!!」


    恭子「んー、じゃあ、なんか理由つけとくか?」


    「た、例えば……?」


    恭子「せやなー…………うん。その、インターハイで最後まであきらめなかった京太郎は、か、かっこよかった……とか? も、もちろん、他にもいいところいっぱいあるけどな!? 漫ちゃんならこの辺かなって!」


    洋榎「あっ」


    「……なんで末原先輩は顔を赤くしてるんですか?」


    恭子「な、なってないわ、アホ! も、もうええやろ! アイデア出したんやから!」


    洋榎「おう、サンキュー! とりあえず漫ちゃんは明日、京太郎に頼むことやで! ええな!」


    「ええ、そんなぁ……」

    111 = 1 :

    今日は私用でいつもより更新時間がズれるかもしれません

    それだけ報告しに来ました

    それで次は由子メインなのよー

    ではでは

    112 :

    末原さん可愛い

    113 :

    やった~かわいい漫ちゃんが出てきた(^o^)
    巨乳で漫ちゃんと絹恵ちゃんが京太郎を攻めれば間違いなく陥落する

    114 :

    そろそろ更新始めようと思います!
    由子メインなのよー

    115 = 1 :

    主に女子が使用する麻雀部の一号室。

    この春からすでに主将となっている洋榎と打ち合わせがしたかったため、普段より早めに訪れたのだが、そこに目的の人物はいなかった。


    代わりと言っては失礼だが、由子と上重さんがいた。珍しい組み合わせである。


    由子「おー、京太郎君。お疲れなのよー」


    「お疲れさまです、須賀先輩!」


    京太郎「おう、おつかれさんさんさんころり~」


    由子「まったく似てない上に、ちょっと気持ち悪いのよー」


    由子は仲良くなるにつれ、遠慮がなくなっていた。


    今までオブラートだったものが一気に鋭くなっているのだ。


    ……ただ本当に嫌いなだけというのは勘弁してください。


    まぁ、何度か家に上がらせてもらったりしているのでそんなことはないと信じたいが。

    116 = 1 :

    京太郎「うっせ。それより洋榎見なかった?」


    由子「主将と恭子は善野監督に呼ばれてたからまだだと思うのよー。京太郎は副部長の仕事?」


    彼女の言う通り、俺は去年の全国での実績を買われて麻雀部の副部長を務めさせてもらっている。

    事情を聞けば、来年の為に教育をしておく為だそうだ。


    京太郎「そんなとこだ。なら、行き違いになるのもいやだから……よし。久々に三麻しようぜ、三麻」


    由子「別にいいのよー。もう一人は?」


    京太郎「上重さんに決まってるだろ?」


    「ええっ? 私ですか!?」


    京太郎「おうおう。実は恭子が気にかけてるって言ってたからさ。どんなもんか気になって」


    俺がそう言うと由子は合点がいったとポンと手を叩き、上重さんは首を傾げた。


    ……もしかして、末原の奴……あんだけ周りに『今の一年に結構面白い子がおるんよ』話しておきながら何もしていないのか……?

    117 = 1 :

    俺は先に準備を始めようとしていた由子の手伝いをする……フリをしてこっそりと疑問の答えを聞き出した。


    京太郎「……由子。ちょっと質問なんだけど」


    由子「恭子ちゃんはいつも漫ちゃんをしごいているのよー」


    京太郎「やっぱり……?」


    由子「わざと直撃狙ったりしてガミガミ文句言ってるのよー。……でも、愛の鞭ということで皆放っているけど」


    ちらりと目線を後ろの上重さんへ。


    「末原先輩が……うちを? え? あれ?」


    ……末原、お前の愛は届いてないみたいだぞ……。


    『メゲるわ』。そんな空耳が聞こえた気がした。


    なにはともあれ、準備もできた。ずっと首を左右に傾けていたおでこ少女を呼び寄せ、席につく。

    118 = 1 :

    由子「サイコロ回して頭もまわすのよー」


    京・漫『あ、末原(先輩)の口癖』


    組み上げられた山から牌を取り、与えられた手からどのような上がりがあるかを考える。


    その途中で由子が声を上げた。


    由子「せっかくだし、最下位は罰ゲームでもするのよー」


    「うえぇ!?」


    上重さんはさっとおでこを隠す。
    普段からもそこをいじられてんのか……。わからんでもないけど。俺もやりたい。


    こう……唐突に肉とか書きたくなるような、そんな感じ。


    京太郎「……魔性のおでこだな」


    「須賀先輩も何言ってるんですか!」


    由子「のよー。なら、最下位は一位の言うことを聞くってことで始めるのよー」


    京太郎「大丈夫、大丈夫。おでこに落書きなんかしないから」


    「棒読みですよ!?」


    そんなこんなで始まる三麻。終始、ほのぼのとした空気で談笑しながら打つ、打つ、打つ!

    119 = 1 :

    そして、結果。


    「や、やりました! 二位です!」


    由子「の、のよー」


    京太郎「由子はちょっと運が悪かったな」


    俺と上重さんの当たり牌が見事に由子ばかりに直撃。


    僅差で俺が一位、二位に上重さん、ラスは由子で決着がついた。


    由子は残念な結果だったとはいえ、このおでこちゃんはなかなかに面白い逸材だ。


    末原が爆発とかなんとか言っていたが、まさか本当だったとは……。

    120 = 1 :

    「じゃあ、罰ゲームですね!」


    由子「……えらい嬉しそうなのよ、漫ちゃん」


    「いつもやられる側だったから新鮮ですもん!」


    由子「一位は京太郎なのよー」


    「それでもですっ!」


    キラキラと目を輝かせる上重さん。それだけで普段、どんなに不憫な状況に置かれているか良く理解できた。


    なんか、こう……褒めてあげたくなるような、構ってあげたくなるような、そんな雰囲気を持った子だな。


    まるで小動物だ。


    京太郎「よく頑張ったな、上重さん」


    「うぇぇぇえ!? す、須賀先輩、何して……」


    京太郎「何って……頭撫でてるんだけど」


    由子「……普通は女の子の頭を撫でたりしないのよー」


    ジトーと白い目を向けてくる由子。


    そ、そうなのか。絹ちゃんはいつも喜ぶからてっきりいいものかと……。洋榎も嫌がるそぶりは見せないし。

    121 = 1 :

    京太郎「ごめんな、上重さん」


    「あっ、いえ、その別に嫌ではなかったので……続けてもらってもいいですか?」


    京太郎「……この場合はいいのか、由子?」


    由子「知らんのよー。まぁ、なにはともあれこれで解散なのよー」


    そう言って、由子は席を外そうとする――が、上重さんがその細い腕をしっかりとつかんでいた。


    「先輩? 逃げるのは許しませんよ?」


    由子「ひっ」


    普段、やられている分、上重さんの笑顔はどこか闇深さがあった。由子も踵を返してちょこんと席に座る。

    122 = 1 :

    「さ~て、なにをしますか、須賀先輩? 思う存分やっちゃってください!」


    由子「……漫ちゃん、ノリノリなのよー」


    「す、すみません!」


    京太郎「こらこら、由子、睨まない、睨まない。……そうだな。上重さん、こんなのはどうだろう?」


    上重さんに俺はある提案をした。


    それはふとした疑問だったあることだ。


    由子とは一年以上の付き合いになるが、一つ不思議なことがあったのだ。


    それをもう一度聞くためにも今回の罰ゲームを使わせてもらう!


    「へぇっ! すごくいいですよ、先輩!」


    上重さんも賛同してくれた。ならば、これでいこう。


    京太郎「んじゃ、由子。罰ゲームの内容だが」


    由子「あまりきついのは勘弁してほしいのよー」




    京太郎「一か月間、お嬢様の喋り方な」



    123 = 1 :

    由子「のよっ!?」


    由子の血の気がサーと引いていく。


    由子はこんな変哲な語尾を付けるが、実はお嬢様である。


    自宅もお屋敷だった。何も知らずに招待された時は、今までの行動を思い返して『真瀬お嬢様』と呼んでしまったレベル。


    それで何よりも驚いたのが由子は家の中では『のよー』と伸ばさずに『ございます』と話していたことだった。


    本人に聞いたところ、固いのは面倒だったとのこと。


    だが、しかし、敗者に口なし。やると言ったからには受けてもらおう。


    由子「ほ、他のでお願いするのよー」


    「ダメですっ! 先輩も諦めてください!」


    由子「あ?」


    「ひっ」


    京太郎「やめーや」


    由子「いたっ」


    凄む由子の頭にチョップを入れる。後輩を可愛がる(意味深)は禁止だ。

    124 = 1 :

    京太郎「というわけだから、洋榎とかにも伝えておくから」


    由子「うぐぐぐぐ……!」


    由子はそれからもしばらく唸っていたが、どうやら観念したみたいでため息を吐いた。


    由子「……わかりましたわ。これでいいのでしょう?」


    京太郎「そうそう。そっちの方が女の子らしくて可愛いんだから、大人しくしておけって」


    由子「なっ、かわっ!?」


    顔を真っ赤にして由子はうつむく。隣で上重さんも『あわわわ』とあたふたしていた。


    ……二人してなにしてんだ? 


    由子「……ズルいですわ、この色男」


    京太郎「はっはっは。負けた自分を呪うんだな」


    由子「次は覚えておくの……覚えておきなさい……!」


    キッと涙目で睨んでくる由子。その頬の朱色はまだ引いてはいなかった。

    125 = 1 :

    というわけで、由子回でした。
    由子がお嬢様というのは知ってた(棒)

    小ネタは引き続き募集中。
    次は雅恵さんか、いくのんか。

    姫松関係ないけど、桃子の誕生日SS……間に合うかなぁ

    126 :

    乙です
    のよかわ
    いくのん期待してる

    127 :

    京太郎が罰ゲームでいくのんを全力で口説きにかかるの見てみたいなぁチラツ

    128 :

    かわいいのよー

    おつなのよー

    129 = 113 :

    乙~雅恵さんと絹恵ちゃんのおもちマッサージはどうかな(チラッ)

    131 :

    今日は短めですけど、いくのんを少々

    ここのいくのんとは元々、知り合い設定でお願いします

    133 = 1 :

    私には昔から手塩にかけて育ててきた男の子がいる。


    郁乃「きょーたろー君」


    私はその子の名前を呼んで後ろから抱き着いた。


    わざとらしく胸を押し付ける。


    そうすると彼は面白いくらいに慌てふためくのだ。


    京太郎「あ、赤阪先生っ!?」


    顔を真っ赤にしながら狼狽える彼の姿は初心でそそるものがあった。


    こんなやり取りをするのも二桁になるのに反応が面白い稀有な子である。

    134 = 1 :

    京太郎「赤阪先生、何してるんですか!」


    郁乃「えー、ちょっときょーたろー成分補充しよう思うて~」


    京太郎「また意味わからんこと言って誤魔化そうとしないでくださいよ!」


    郁乃「ええやん、ええやん。ほら、私はきょーたろー君の先生やし……」


    京太郎「コーチなんだから当たり前でしょうが!」


    郁乃「んっふっふ~、違うやろ~?」


    ふぅーと耳に息を吹きかける。


    郁乃「専属のコーチ……やろ?」


    京太郎「っっっ!?」


    郁乃「それにいつも通り、下の名前で呼んでーなぁ」


    京太郎「……家でしか呼んだことないけど? 郁乃姉さん」


    郁乃「きょーたろー君のイケズ~」


    さらに体を密着させる。彼の体温がどんどん上がっていくのが感じられた。


    ……んー、ええ匂いやわぁ。


    男の子って感じで、ちょっと汗が混ざっているけど嫌じゃない。どこか安心できる匂い。


    ……でも、ちょっと昔とは違うなぁ。


    いい匂いやけど今はいろんなのが混ざってる。昔は私の好み一色やったのに、残念……。

    135 = 1 :

    恭子「何してるんですかっ!!」


    そして、こうやって私がきょーたろー君に構っていると必ず噛みついてくる女の子が一人いるのだ。


    郁乃「嫌やな~、末原ちゃん。うちはきょーたろー君と仲良くしてるだけやで~?」


    恭子「仲良くするならもっとええ方法があるでしょ! コーチならコーチらしく指導してください!」


    この子もわかりやすくて面白い。そんなに好きなら離さないようにすればいいのにな~。


    ……でも、私も寂しいのは本当やし~。今日はうちに彼の時間ちょうだいな?


    末原ちゃんをからかう魔法の言葉を口にした。


    郁乃「指導は自宅でしてるし~」


    恭子「はぁっ!?」


    想像通り、末原ちゃんは食いついてくる。信じられないものを見る目をしていた。開いた口が閉じないみたい。

    136 = 1 :

    郁乃「あれ? 知らんかった? うちってきょーたろー君の師匠やから」


    恭子「し、師匠!? それ、どういうことや、京太郎!」ユサユサ


    京太郎「うおうあうおおおおお!?」


    郁乃「あかんで~末原ちゃん。きょーたろー君には優しくしたりや~。じゃないと~」


    私は末原ちゃんから奪うようにして後ろからきょーたろー君を引っ張る。


    揺さぶられていたせいでバランスを崩した彼はそのままこちらへと倒れるわけで。


    身長差もある。そうすればその頭はどこへ着地するか。私の胸だ。


    ん~。


    郁乃「……ぎゅ~」


    恭子「んなっ!?」


    京太郎「いいいいいいい郁乃姉さん!?」


    郁乃「ほら~、やっぱりきょーたろー君もこっちがええやろ~? 結構大きいからな~。何がとは言わんけど~?」


    ペターン。そんな効果音が聞こえてきそうな末原ちゃんのリアクション。


    そんなに手をかざしても胸は見つかれへんと思うけど~。

    137 = 1 :

    恭子「……くっ!!」


    京太郎「あ、おい! すえはるぁっ!?」


    郁乃「は~い、ダメ~。今日はうちのきょーたろー君やで」


    しっかり力を込めてガッチリホールド。去った末原ちゃんを追いかけようとした彼を離さないように。


    郁乃「も~、うちじゃ不満~?」


    京太郎「そうじゃなくてですね!」


    郁乃「……いいやん? うちも寂しかったのは本当やねんで? だって、きょーたろー君……インターハイ終わってからなかなか私のところ来てくれへんかったやん」


    京太郎「そ、それは忙しかったからで」


    郁乃「うちはもう用済みな女なん?」


    京太郎「うっ」


    若干、涙ぐみながら見上げる。そして、甘えるようにささやく。きょーたろー君を落とす必勝の組み合わせ。


    これを受けた彼の反応は決まって一つ。

    138 = 1 :

    京太郎「……今日、うちで教えてもらっていいですか?」


    郁乃「うん。お母さんによろしく言っといてな~」


    京太郎「了解です。……今日は泊めませんからね?」


    郁乃「わかってるって~」


    泊まりはせえへんよ。……徹夜で麻雀講座やるだけで。


    いや~、本当に良かったわぁ、きょーたろー君のお母さんがうちのおかんの親友で。


    おかげで有利に物事が進めるからなぁ。


    きょーたろー君は子供の頃からの知り合いで、ほんまええ男に成長して、麻雀も強くなって……どんどん理想の男の子になっていくわ~。


    郁乃「えへへ~」


    覚悟してな、きょーたろー君。


    うち、悪い女なんよ?

    139 = 1 :

    というわけで、ここまで。


    次回はこれを受けた姫松お泊りイベントの予定。
    そこでマッサージかな?(おもちをとは言ってない)

    マッサージの描写は力入っている方がいいですか?
    それともキンクリ? どっちのほうがいいですかね?

    140 = 1 :

    ちなみに、キンクリだと


    「京にぃ、マッサージしてくれへん?」



    「絹ちゃん、ここ……すごく固いぞ?」
    「やぁん! 言わんといて、そんなこと……ひぅっ!」

    「んっ……はぁはぁ……すごく……良かったよぉ♡」


    こんな感じで結果だけ残る感じです

    141 :

    乙です
    マッサージは>>1の書きたい様に書けばエエんやで

    142 :

    乙です
    いくのん最高!これからもいくのんの活躍期待してます

    143 :

    書くかどうかは>>1に任せるわ
    一応パンツ1枚で待ってる

    144 :

    マッサージの描写、 じっくりたっぷり舐るように味わわせていただきますわ!

    146 :

    いつもは書き溜めができてるんだけど、今日は帰りが遅かったので、書きながら進行ですのだ

    だから、ちょっと更新スピードは遅くなります

    では、投下し始めるのよー

    147 = 1 :

    どうしてこうなった。


    俺は今、頭を抱えていた。悩みの種は隣を歩くお姉さん。


    仕事帰りで滅多にお目にかからないスーツ姿のせいで体のラインがはっきりと浮き出ており、正直に言えばエロい。普段の彼女からは感じられない色気が出ていた。


    それで腕を絡めてくれるのだから、もうたまったもんじゃない。


    郁乃「久しぶりやな~、きょーたろー君に来るのも」


    京太郎「郁乃姉さんも忙しいからな。仕方ないと思うけど」


    郁乃「もう~きょーたろー君は冷たいわ~」


    京太郎「自分の行動を思い返せば原因はわかると思うんだけど?」


    郁乃「ん~……」


    郁乃姉さんは口に人差し指を当てて首を傾げる。

    148 = 1 :

    郁乃「わからんわ~」


    京太郎「……はぁ」


    あれは絶対理解している顔だ。面白がって笑っている。


    くそぉ、今日は末原は口を聞いてくれなかったし、理由は分からなかったが洋榎たちも一緒に帰らなかった。


    こんなのは去年の『サイゴノ・ファンタジー』発売日以来の事件。


    きっと郁乃姉さんとのやり取りが末原の口から女子部員に伝わっているんだろうなぁ。


    通算33回目(4か月ぶり)だから、もう慣れているだろうけど。一年の初めとかはひどかったよなぁ……。


    郁乃「ため息するなんてひどいな~」


    京太郎「いや、こう、昔はもっと素直で面倒見のいいお姉さんだったのに……。大人になるってこういうことなのかなって……」


    郁乃「ええやん、大人になって魅力増えたやろ~」


    京太郎「どこが?」


    郁乃「ほら、こことか?」


    郁乃姉さんは両腕で下から抱え込むように双丘を寄せ上げる。


    プルンと音が聞こえてきそうなボリュームと弾むような柔らかさ。――って、いかんいかん!

    149 = 1 :

    京太郎「強調しなくていいから! ここも外なんだから他の男の視線ぐらい気にしろよ!」


    郁乃「でもでも~」


    京太郎「……でもいいから」


    郁乃「ん? なんて~?」


    京太郎「そんなことしなくて郁乃姉さんは魅力的だから!」


    そう言うといつもニコニコしている郁乃姉さんが目を開いた。


    だけど、それも一瞬で、またいつものにへらと笑った表情に戻る。紅潮した頬を除けば……だが。


    ああ、もうこっちまで恥ずかしくなってきた! なんでこんなこと言わなきゃならないんだよ……!

    150 = 1 :

    郁乃「えへへ~、きょーたろー君は優しいね~」


    京太郎「優しいじゃなくて、諦めですよ」


    学校から我が家までは実は歩いて行ける距離だったりする。気が付けば、馴れしたんだ自宅まで来ていた。


    カバンから出したカギで施錠を解き、ドアを引く。


    すると、玄関には無人でなく、エプロン姿の同級生がいた。


    出かける際には、ほとんど装着する赤リボンがぴょこぴょこと揺れている。


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