元スレ八幡「なんだ、かわ……川越?」沙希「川崎なんだけど、ぶつよ?」2
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
201 = 196 :
そう言うなや
なんで俺もけーちゃん混ぜたのかわからん……
とりあえず投下するでー
202 :
>>201
別スレであくしろよ
203 = 196 :
八幡(俺達は繁華街を抜け出し、近くにあった公園に入る)
八幡「あー……すまなかった、川崎」
沙希「何か謝られるようなことあったっけ?」
八幡「いや、なんつーか色々と…………な」
沙希「ふふっ、何それ?」
八幡「うるせーよ」
沙希「じゃ、あたしからも。ありがとう。ごめんね」
八幡「…………俺は何もしてないぞ」
沙希「何言ってんのさ。あのキレ八幡はあたしのために怒ってくれたからなんでしょ?」
八幡「何だよキレ八幡て…………その、お前に何かされるって思ったら、な」
沙希「『何をしようとした? 俺の女に手を出そうとしてたよな』だっけ?」
八幡「やめろ! …………その、悪かったな。お前を所有物みたいに言っちまって」
沙希「そんなの気にしないよ。むしろ女だったらああいうこと言われてみたいものだからね」
八幡「はあぁー……自分でもショックだ。あんな一面が俺にあったなんてな。一色の時も今回も」
沙希「あんた普段あんまり怒らないでしょ? だから大きく爆発しちゃうのかもね…………でもさ、格好良かったよ」
204 = 196 :
八幡「そんなわけないだろ。いくらお前のことだっていっても我を忘れるほどだなんて情けないったらありゃしねえ」
沙希「少なくともあたしにはそう見えたからいいの。今日観た映画のヒーローみたいだった」
八幡「あー、そういや似たようなことやってたな…………え、なに、無意識に真似てたの? 流されやすすぎじゃね? ま、俺はあんなイケメンじゃないけどな」
沙希「ううん、あたしにとっては比企谷が一番のヒーローだよ」
八幡「はは、ありがとな」
沙希「でもあの映画、本当に面白かったね。その、また泣いちゃったし」
八幡「ああ、最後は俺ですらウルッとしたわ」
沙希「それにあの二人の関係も良かったな。小さな頃から一緒で逆になかなか想いを伝えられないとかさ」
八幡「…………俺は別に羨ましくねえかな」
沙希「そう?」
八幡「だってさ、もし今の俺にそんな関係のやつがいたとしたらさ」
沙希「うん」
八幡「川崎は俺にあの依頼をすることはなかっただろ?」
沙希「え? ……うん、多分」
八幡「だったら今お前とこうしていることも、お前にこんな気持ちを抱くこともなかったはずだろうな。そんなのは嫌だ」
沙希「比企谷…………?」
205 = 196 :
八幡(立ち止まって言葉を紡ぐ俺に、数歩先で川崎も立ち止まり、訝しげに俺の方を振り返る)
八幡(振り向いたときに揺れるポニーテールの髪が頭上の月の光に照らされ、一枚の絵のようなその美しさに目と心を奪われた)
八幡(何も考えず、何も思わず、するりと俺の口は動く)
206 = 196 :
八幡「沙希、俺はお前が好きだ」
207 = 196 :
ほとぼり冷めるまで投下しないと言ったな。あれは嘘だ
一旦ここまで
今日は忙しいので次回投下は明日かな?
果たして八幡の告白の行方はどうなることやら
208 = 196 :
あ、酉つけとこう
こんなスレにいるわけないけどなりすましとかのっとりとか疑われないように
210 = 202 :
失敬
おつです
211 :
乙!
>>1は悪いヤツだなww俺も自分の作品の話を他のスレですんなや!って思ってたww
212 :
乙です
遂にか
214 :
乙おつ
215 :
乙乙乙
見せてくれよ最高のハッピーエンドってヤツを
216 :
「ありがとう嬉しい。……でも」(あいのり風に)
217 :
感謝の一沙希
218 :
「おい」
八幡(え、何、今どっかから低くて怖い声がしたんだけど)
八幡(しかし周りの目は俺に集まっていた。え? ひょっとして俺の声なの?)
八幡(自分でも信じられないうちに勝手に口が言葉を放っていく)
八幡「沙希、俺はお前が好きだ」
沙希「いった! いったい! 離してよ!」
八幡(俺はいつの間にか沙希の腕を掴み、強く握っていた)
沙希「っ! この…………ひっ」
八幡(沙希がこっちに来ようとしたが、俺がそちらを睨むとビクッと怯む。この時ばかりは腐った目に感謝しとこう)
沙希「くっ、離して! …………あがっ! が、あ、あ…………」ヘナヘナ
八幡(沙希が掴まれてない腕を振り上げたので俺はさらに力を込める。以前雪ノ下に習った『痛い手首の掴み方』である)
八幡(これは女性の力でもかなり痛い。ソースは俺。まあ実体験だ)
八幡(沙希は痛みのあまりその場にしゃがみ込んでしまった)
沙希「ね、ねえ、もう止めて」オロオロ
219 :
>>218
なんだこいつ
220 :
何人さきさきがいるんだよ…
221 :
)
(=ω=”) <さきさき~
八幡「誰だお前」
222 :
荒らすな
223 :
>>218
マジでキモい。消えろよ
224 :
>>218を罵ってる奴なんなの?
そいつ色んなスレ荒らしまくってるアホだぞ
NG入れときゃいいじゃない
225 :
まぁまぁ、みんな落ち着け。
川崎がヒロインだからこういう事になるんだ、わた...平塚先生をメインヒロインにしてみてはどうかな?
226 = 214 :
行き遅れはお呼びじゃないです(辛辣)
227 = 1 :
しまった
投下順番ミスってた
まあいいや
番外編で>>117ー122を沙希視点で投下します
228 = 1 :
沙希(はあ、また泣いてるとこ見られちゃった…………)
沙希(ま、いっか。初めてってわけでもないし。それに、その、頭も撫でてもらったし)
優美子「うっさい、消えろし!」
沙希(映画館を出たところで聞き覚えのある声がした。これ、三浦の声じゃない?)
沙希(そちらを見ると三浦と海老名、そしていかにもといった軽薄そうな男二人組がいた)
沙希(これはナンパされてんのかな。でも二人の顔を見る限り迷惑そう…………当たり前か。三浦はああ見えて葉山一筋だし海老名はそういったこと自体に消極的だし)
沙希(あいつらさり気なく逃がさないように立ち回ってる…………海老名がちょっと泣きそうだね)
八幡「あー…………ちょっと行ってくるわ」
沙希(うん。あんたならそう言うと思ってた)
沙希「あたしも行くよ。人数いる方がいいでしょ」
八幡「わかった。でもあんま近付くなよ」
沙希「うん」
沙希(一瞬だけ比企谷は渋った表情をした。たぶんあたしを少しでも危険から遠ざけたいとか思ったんだろう)
沙希(でも比企谷は時々自分を犠牲にして突飛なことをする。それが無茶なことだったらあたしはそれを止めたい。なら少しでも近くにいた方がいい。数歩離れて比企谷に付いていく)
229 = 1 :
沙希(声をかけている方…………モブ男1と2でいいか。モブ男1が三浦の腕を掴んだ)
モブ男>1「いーじゃんいーじゃん、カラオケも飲みも奢っちゃうよー」
優美子「ちょ、離せし!」
モブ男>2「くっくっ」ニヤニヤ
姫菜「うう…………」
八幡「あのー、ちょっといいっすか?」
モブ男>1「あん?」
姫菜「ヒキタニ君!? サキサキ!?」
優美子「ヒキオ!? あ、サキサキも……」
沙希(ええー…………三浦ですらサキサキ呼びしてんの……)
八幡「嫌がってるじゃないですか、やめましょうよ」
モブ男>1「うっせーな、関係ねーだろ」
八幡「いや、一応そいつらの知り合いなんで……」
モブ男>2「だから何だよ、すっこんでろ」ドン
八幡「おっと……」
沙希「あ。比企谷、大丈夫?」
沙希(比企谷が突き飛ばされてよろめいたので、とっさに声が出る)
モブ男>2「ん……おー、こっちも超レベル高えじゃん!」
モブ男>1「マジだ! おっぱいもでけーし、もろタイプ!」
モブ男>2「なあ、そんな根暗男なんかより俺らと遊ぼうぜ」
沙希(誰が根暗男だっての。比企谷はあんたらなんかよりずっとずっと良い男だよ)
230 = 1 :
沙希(って…………え、なにコイツ。あたしに伸ばしてるこの手、明らかに胸に来てる)
沙希(誰が触らせるもんか。思いっきりひっぱたいてやるから!)
沙希(だけどその手があたしのところまで伸びることはなかった)
「おい」
沙希(え、今の声…………比企谷?)
八幡「誰に断って人の女に話し掛けてんだてめえ」
モブ男>2「いって! いってえ! 離せよ!」
沙希(比企谷がいつの間にかあたしに伸ばされてたモブ男2の腕を掴んでいた…………え? 人の女?)
モブ男>1「っ! この…………ひっ」
沙希(モブ男1が三浦から手を離して比企谷につかみかかろうとしたけど、比企谷がそちらを睨むとそいつはビクッと身体を竦める。以前の、ううん、あの時よりももっと目つきが鋭い)
モブ男>2「くっ、離せよ! …………あがっ! が、あ、あ…………」ヘナヘナ
沙希(モブ男2が掴まれてない腕を振り上げたかと思ったら突然崩れるようにへたり込んだ)
沙希(多分比企谷が掴んでいる手に力を込めたんだろう。その痛みで立っていられなくなったんだと思う)
モブ男>1「お、おい、もう止めてやってくれ」オロオロ
231 :
沙希(モブ男1が比企谷に懇願するが、比企谷はそれを無視してモブ男2に言う)
八幡「お前、今この手で何をしようとした?」ギリギリ
モブ男>2「がっ……あっ……」
八幡「俺の女に手を出そうとしてたよな」ギリギリ
沙希「!」
モブ男>2「すいません! すいません! 許してください!」
沙希(お、俺の女って…………あうう)////
沙希(じゃない、とりあえず比企谷を止めないと)
沙希「比企谷、その辺で」ポン
八幡「あ? …………あっ、か、川崎」
沙希(あたしが肩を叩くと比企谷は我に返ったように困惑の表情になる)
沙希「あたしは何もされてないからさ。ね?」
八幡「え、えと…………」パッ
沙希(比企谷が手を離すとそいつは手を押さえながらその場にうずくまる)
モブ男>2「うう…………」
モブ男>1「おい、だ、大丈夫か?」
沙希「あんた達、さっさと行きなよ。ナンパ自体はいいけど嫌がってる相手にしつこかったり強引だったりはやめときな」
モブ男>1「は、はい。おい、行こうぜ」
モブ男>2「うう……す、すんませんっした」
沙希(二人はそそくさと街の喧騒の中に消えていった)
232 = 231 :
沙希(それを見送ったあと、比企谷がそっと耳打ちしてくる)
八幡「わりぃ、あの二人のフォローを頼めるか? 俺は話し掛けない方がいいだろ。怖がられるしちょっと離れてるから」
沙希「そんなことないと思うけど…………ま、わかったよ」
沙希(比企谷はそう言って少し離れていった。あたしは海老名達の方に振り向く)
沙希「………………何?」
姫菜「いやー…………ヒキタニ君格好良かったね!」ニヤニヤ
優美子「まさかヒキオに助けられるとはね」ニヤニヤ
姫菜「『俺の女』だって。サキサキ愛されてるね!」ニヤニヤ
優美子「しかも手を出そうとしたらあんなに怒るなんてびっくりしたし。大事にされてんね」ニヤニヤ
沙希「あ、あれは、その、そう! 演技なの! あいつら追っ払うためにキレたように見せてたんだよ」
姫菜「へー」ニヤニヤ
優美子「へー」ニヤニヤ
沙希「うう…………」
優美子「ていうかこんな時間に二人でいるだけでちょっとやそっとの関係じゃないじゃん」
姫菜「サキサキもすっごいお洒落してるしね。どこ行ってたの? もしくはどこ行くの?」
沙希「えっと、そこの映画館で映画観てたんだよ。んで今ちょうど見終わって出てきたとこ」
233 = 231 :
姫菜「映画館デートかー。定番といえば定番だね」
優美子「あー、これはもう結衣に勝ち目はないかな…………てか何でヒキオはあっちにいるん?」
沙希「……らしくないとこ見せたから恥ずかしいんだと思う。あと怖がらせたらよくないってさ」
優美子「そんなの気にしないのに。むしろプラス要素じゃん」
沙希「…………あのさ、一応あたし達まだデート中なんだ。もういいかな?」
姫菜「あ、ごめんね引き留めちゃって」
優美子「あーし達ももう帰るし。来週またちゃんとお礼するけどヒキオによろしく言っといて」
沙希「あ、ちょっと確認させてもらっていい?」
姫菜「ん? 何?」
沙希「比企谷のアレ、怖くなかった?」
姫菜「…………ちょっとだけね。でもサキサキがいたし」
優美子「それにヒキオはあーしらに危害をくわえたりしないっしょ。そんくらいわかるし」
沙希「そう…………その、ありがとう」
優美子「何でお礼?」
姫菜「優美子、サキサキはヒキタニ君のことをわかってもらえて嬉しいんだよ。ね?」
沙希「う、うっさいね、あたしもう行くよ。あんた達ももう変なのに絡まれないようにね」
優美子「ん。ありがと、またね」
姫菜「ばいばい、ヒキタニ君にもよろしく」
沙希(二人と手を振って別れる。そして二人がいなくなって気付いたけど周囲から視線を感じる)
沙希(ちょっと目立っちゃったからね…………早く比企谷とここを離れよう。あたしは何やら溜め息を付いている比企谷に声をかけた)
234 = 231 :
ここまで
また明日ノシ
235 :
ニヤニヤ
236 :
お疲れ様
237 :
うわー。追い付いてしまった。
最高です。これから先の展開も楽しみです。
239 :
おつおつ今日も川崎かわいいよ川崎
あーしさんで気づいたが奉仕部の皆もまだ諦めてないんだったか、これからに期待
240 :
俺達「へー」ニヤニヤ
242 :
>>239
奉仕部連中は付き合ってる演技だと知ってるから逆にあきらめてないんだろうな
243 :
こんな暑い日は部屋に引きこもって一沙希したいところだ
244 = 242 :
あ、いまさら気づいた
ナンパシーンを八幡視点と沙希視点で書いたのは二人がみた二つの映画をなぞったのか
八幡視点だとアクション多めで沙希視点だとラブ多めなんだな
247 = 231 :
沙希「え、えっと、その……ごめん」
八幡(川崎は目を逸らして俯く)
沙希「あ、あはは、あたし、耳おかしくなったのかな…………いっつも寝る前とかに妄想してたようなセリフが聞こえちゃったよ」
八幡「…………」
沙希「その、もう一回、言ってくれる?」
八幡(もとより一度で俺の想いを伝えきれるなんて思ってない。何度だって言ってやる)
八幡「川崎沙希」
沙希「は、はい」
八幡(川崎との距離は五歩程度)
八幡「お前ちょっとぶっきらぼうだけど、凄く家族思いだし優しいよな」
八幡(俺は一歩川崎の方に踏み出す)
八幡「家事も得意だし、特にお前の料理は俺の胃袋を完全に落としちまった」
八幡(俺は川崎に一歩近付く)
八幡「お前の全部を知っているわけじゃないけど、お前の良いところはいっぱい知っている」
八幡(俺はまた一歩近付く)
八幡「だけどもっとお前のことを知りたい。お前の近くにいたい」
八幡(さらに一歩。もう手を伸ばせば届く距離。あと一歩の距離で俺は止まる)
248 = 231 :
八幡「好きです。俺の彼女になってください。演技や偽物でなく、本物の恋人になってください」
249 = 231 :
沙希「………………はい」
250 = 231 :
八幡(そう短く返事をした川崎は残りの距離、あと一歩を詰めて俺の身体にもたれかかってくる。俺はその身体をそっと抱きしめた)
沙希「ひき、比企谷っ、うれ、嬉しいっ、好きって、言ってくれてっ」
八幡(川崎は肩を震わせ始めた。俺の胸に顔を埋めていて表情は窺えないが、泣いているようだ)
八幡「おいおい、何で泣くんだよ」
沙希「だって、だって」グスグス
八幡「はは、今日の川崎は泣き虫だな」ナデナデ
八幡(しばらく撫でていてやるとようやく落ち着いたか、少しだけ目を腫らした顔を上げた)
沙希「比企谷、好きって言ってくれてありがとう。あたしもあんたが好き。大好き」
八幡「お、おう」
八幡(川崎の顔なんて見慣れてるはずなのにドキッとしてしまった)
沙希「…………ねぇ」
八幡「おう、何だ?」
沙希「ん」
八幡(! 川崎は俺の方に顔を向けたまま目を閉じる。こ、これはあれだよな、その、キ、キ、キスってやつ……)
八幡(ほんの一瞬だけ過去の悪戯やドッキリのトラウマが思い起こされるが、川崎はそんな奴じゃない。俺は吸い込まれるように顔を近付けていく)
八幡(俺達の唇の距離がどんどん狭くなり、やがてゼロになった)
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