元スレ八幡「なんだ、かわ……川越?」沙希「川崎なんだけど、ぶつよ?」2
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
502 :
さすがにおなぬーまで束縛されるのはなぁ。
1はそういうのが好きなのかな?
503 :
相模が安パイだろ、もしくは平塚先生とか
504 :
八幡「そういえば今日は何か予定あんのか?」
沙希「夕飯の支度と買い物があるけどそれまでは何にもないよ。比企谷は?」
八幡「川崎と一緒にいるって決めてる以外何もねえな。どっか行きたいとことかあるか?」
沙希「あ、じゃあ……その」
八幡「どうした?」
沙希「プ、プリクラ、あんたと撮りたい…………」
八幡「はは、今更プリクラくらいで照れんなよ。いいぞ行こうぜ。俺の知ってるとこでいいか?」
沙希「うん」
八幡(俺達はゲームセンターに向かって歩き出す。ここからそう遠くないしすぐに着くだろ)
505 = 504 :
八幡(いつものとこに到着して中に入る。まだそんなに人は多くない。俺達はプリクラコーナーに向かった)
八幡「機種はどうする? 俺も違いはわかんねえけどさ」
沙希「あ、あたし実はプリクラって初めてでさ。そういうの全然わかんないんだけど…………」
八幡「そうなのか? んじゃ適当でいいな。これにするか」
八幡(以前戸塚と材木座と撮ったやつだ。これならまだ使い勝手わかるし)
沙希「ねえ…………あんたはプリクラ撮ったことあるの?」
八幡「おう。前もここで撮ったからな」
沙希「だ、誰と? 由比ヶ浜? 雪ノ下?」
八幡「ん、なんなら見せてやるよ」
八幡(俺はスマホカバーの裏に貼り付けてあるプリクラを川崎に見せた)
沙希「戸塚じゃん…………」
八幡「そうだ。羨ましいか?」
沙希「ここカップルでないと入れ…………ああうん、もういいや」
八幡「ま、女子と撮るのは初めてだな。入ろうぜ」
沙希「うん」
506 = 504 :
八幡(機械の中に入り、コインを入れる。コース選択の画面になる)
八幡「この恋人フレームでいいよな?」
沙希「うん。ふふふ」
八幡(川崎が照れ臭そうに微笑む。可愛い!)
『まずは基本! 男の子は女の子の肩を抱き寄せてくっつこう!』
八幡(機械が喋り、俺は川崎を抱き寄せる)
沙希「ん…………」
『行くよー! 3、2、1、ハイ!』カシャ
『上手く撮れたかな? それじゃあ次。今度は後ろから男の子が女の子を抱きしめよう!』
八幡「えっと、首と腹、どっちに腕を回す?」
沙希「今回はお腹の方がいいかな?」
八幡「おう」
八幡(俺は後ろから川崎を抱きしめ、川崎の肩の上から顔を覗かせる)
『彼氏さん、しっかり抱きしめたかな? 3、2、1、ハイ!』カシャ
『それじゃあカメラをズームにするよ! 女の子が男の子のほっぺにチューしちゃおう!』
八幡(カメラがズームモードになり、確認画面の顔がアップになる)
八幡「よし来た! 早くしろ早く!」
沙希「なにそのテンション…………い、いくよ」
八幡「おう」
八幡(カメラの方を向く俺の顔に自分の顔を寄せ、川崎は唇を俺の頬にくっつける)
507 = 504 :
『ラブラブだねー! 行くよー! 3、2、1、ハイ!』カシャ
『次でラスト一枚! 好きなポーズで写っちゃおう!』
八幡「おっと、どうする? 少し考える時間あるみたいだけど」
沙希「今度はあたしが後ろから比企谷に抱きつきたいな。ちょっと前出て屈んでよ」
八幡「わかった」
八幡(言う通りにすると、川崎は後ろから俺の肩の上から腕を回して抱き付き、顔を横から覗かせた)
『決まったかな? 行くよー! 3、2、1、ハイ!』カシャ
『お疲れ様でした! 外の機械でラクガキしていってね!』
八幡(俺達は一旦身体を離し、ラクガキコーナーに向かう。表示されている画面の俺の目は相変わらず腐っていた。川崎はこんなに綺麗なのになあ)
沙希「へえ、こんなふうになってるんだ」
八幡「とりあえず川崎の好きにしていいぞ。結構時間あるから」
沙希「ん。じゃあ……」
八幡(川崎は日付を入れたり色んなマークを付けたりしていく。随分夢中になってるな…………って)
八幡「おい、ハートマーク多過ぎじゃね?」
沙希「何言ってんの。あたしの比企谷に対する愛情はこれでも全然足りないってば」
八幡「…………」
508 = 504 :
八幡(こ、こいつやたら集中してて気付いてないのか? 結構恥ずかしいことをかなり真顔で言ったぞ?)
沙希「…………あっ! あうう……こ、こんなもんかな? ひ、比企谷も何かすれば?」
八幡(あ、気付いたか。突然顔を真っ赤にしてしどろもどろになってる)
八幡「んー……いや、俺はいいや。あんまりやってもどうかと思うしな、付き合った記念ならこんなもんでいいだろ」
沙希「う、うん」
八幡(終了ボタンを押して機械の外に出てしばらく待つ。取り出し口にカタンと音がして物が出てきた)
八幡「よっ、と。ハサミハサミ、あそこか」
八幡(プリクラを取り出し、ハサミが用意されてるテーブルに向かう。そこで半分にし、片方を川崎に渡す)
沙希「ありがと……ふふ」
八幡(川崎は本当に嬉しそうにそれを胸に抱く。可愛い!)
八幡「さて、どこに貼るかな…………川崎はどうすんだ?」
沙希「んー。何枚か財布の見えづらいとこにでも貼って……あとは取っとく。比企谷はまたカバー裏?」
八幡「戸塚とのと一緒になるけどいいか?」
沙希「うん」
八幡「んじゃ貼っちまうか」
八幡(俺はカバーを外し、プリクラを貼っていく)
509 = 504 :
八幡(作業を終え、俺達はプリクラコーナーから出た。これからどうすっかな、と思っていると突然声がかけられる)
義輝「八幡? 八幡ではないか」
八幡「ん? ああ材木座か。来てたんだな」
義輝「今そのプリクラコーナーから出てきたようだが……どうやら首尾は上々といったところのようだな」
八幡(材木座はちら、と隣の川崎を確認する。俺は川崎を抱き寄せた)
沙希「あっ……」
八幡「ああ、俺達付き合うことになったから」
義輝「ふむ、それはめでたいことだリア充爆発しろ」
八幡「おい、本音だだ漏れだぞ」
義輝「おっと失礼。川崎嬢、八幡はこう見えても良く出来た男だ」
沙希「うん、知ってる」
義輝「ただ自己評価が低かったり自己犠牲が過ぎるところがある。どうかしっかり見ていてやってほしい」
八幡「親かお前は」
沙希「ふふ、うん。あたしはいつも傍にいて八幡を支えてるから」
義輝「うむ。ではあまり邪魔をするのも良くないので我は退散しよう。さらばだ」
八幡(材木座は手を振ってゲームコーナーの方に行ってしまった。俺は川崎の肩に回していた手を離す)
八幡「報告の一番があいつだったってのは何だかな…………」
沙希「いいじゃない別に。それよりこれからどうする?」
八幡「ん、どうしようか? また適当にぶらつくか?」
沙希「うん、あんたと一緒ならどこでも」
八幡(川崎はそう言って俺の腕に自分のを絡めてくる。俺達はゲームセンターを出た)
510 = 504 :
ゲームセンター回終了!
まだまだサキサキのターン!
またねノシ
512 = 499 :
材木座さんかっこよすぎ
515 :
>>510
乙
何このカッコいい材木座w
516 :
材木座格好良すぎ濡れる
517 :
相変わらず甘いのぉーww
また明日って言わないってことは本日もう一度更新が…
518 :
乙ー
この材木座はキューピットの一人だったとはいえ、イケメン度が高すぎる・・・
519 :
材木座さん…!!
520 :
これは間違いなく檜山
521 :
八幡(どこを目指すわけでもなく、ふらふら歩いていると駅前の広場に出る)
沙希「ね、ちょっと座ろ?」
八幡「おう」
八幡(俺達は空いているベンチに腰を下ろした。川崎は腕を組んだまま体重を俺に預け、肩に頭を乗せてくる)
八幡(二人とも何も喋らない。しかしそれが苦痛でも気まずくもなく、穏やかな時間が流れた)
八幡(しかしその時間は唐突に鳴った音によって中断されてしまう)
グウ~
沙希「…………」
八幡「…………」
沙希「今の、あんたのお腹?」
八幡「おかしいな……ちゃんとサイゼで食ったのに」
沙希「でも昼が近いといえば近いか。何か食べよ?」
八幡「そうだな…………あ、じゃあたこ焼き食おうぜ、あそこで売ってるやつ」
沙希「うん。いいよ」
八幡「じゃ、ちょっと二人分買ってくるから待っててくれ」
沙希「はいはい。あたしは六個入りのでいいからね」
八幡「おう」
八幡(俺はベンチから立ち上がり、店舗の方に向かう)
522 = 521 :
八幡(六個入りと八個入りを一つずつ購入し、ベンチに戻る)
八幡「お待ち。ナンパされなかったか?」
沙希「あんな短い時間でされるわけないでしょ」
八幡「でも以前五分程度で三人くらいに声かけられてたじゃねえか。映画見る前に待ち合わせてた時」
沙希「…………なんで知ってんの?」
八幡「あっ」
沙希「あんた、見てたの?」
八幡「う、そ、その…………あの時のお前の格好がすげえ綺麗でさ」
沙希「えっ?」
八幡「見惚れてボーっとしちまってたんだ、すまん」
沙希「そ、そう。いいけどね別に。さ、たこ焼き食べよ」
八幡「おう、そうだな」
八幡(俺がベンチに座ると、川崎は袋から八個入りの方を手に取る)
八幡(うん。もう川崎の行動が読めてしまうな。止める気なんぞ一切ないが)
沙希「ふー、ふー…………はい、あーん」
八幡(少し息を吹きかけて冷ましてから俺に差し出してくる。俺は口を開けて迎え入れた)
八幡「んっ…………美味い。んじゃ今度は俺が」
沙希「うん」
八幡(そうやって互いに全部食べさせ合った。バカップルか俺達は)
沙希「ごめん、ちょっと御手洗い行ってくるね…………あ、混んでる」
八幡「気にすんな行ってこい。俺はあそこのCDショップにいるから」
沙希「うん、わかった」
八幡(川崎はショッピングモール内のトイレに向かった。さて、今のうちに…………)
523 = 521 :
八幡(CDショップに戻り、某アイドルゲームの新曲をチェックしていると川崎がやってきた)
沙希「ごめん、お待たせ」
八幡「おう。今日はそろそろ帰るか? 夕食の買い物もするなら時間もそんなにないだろ?」
沙希「ん、そうだね。スーパー寄らないといけないし」
八幡「んじゃ行こうぜ。前行ったあのスーパーでいいのか?」
沙希「うん…………てか一緒に来てくれるの?」
八幡「当たり前だろ。嫌だっつってもお前を家に送り届けるまでつきまとってやる」
沙希「ふふ、ありがと。行こっか?」
八幡「おう」
八幡(俺は川崎と一緒にスーパーに向かう。店内に入ってカゴを持ち、食材を物色し始める。材料から察するにカレーだろうか?)
沙希「よし、こんなもんかな? レジ行こ」
八幡「あいよ」
八幡(レジに並び、川崎が会計をしている間に俺はぱぱっと袋詰めをする。重いものと軽いものに分けて二袋分だ)
沙希「一つ持つから片手空けて」
八幡「ん、ほら」
八幡(俺は軽い方の袋を渡し、空いた手を差し出す。川崎は袋を受け取ったあと、横に並んで俺の手をきゅっと握った)
沙希「じゃ、帰ろっか」
八幡「おう」
八幡(俺達は川崎家に向かって歩き出す)
八幡(長い、二日間だったな…………色々あった)
八幡(でも)
八幡(あとひとつ…………)
524 = 521 :
平日の深夜だから社会人が投下するわけないって?
その幻想をぶち壊す!
いや本当に長い二日間だった。いつの間にか500超えてるしね
あとちょっとでデートも終わりや
ほなまたノシ
525 :
見事にそげぶされたわー
乙
526 :
これはご両親に挨拶かな?
おつおつやでー
527 :
CDショップ行く前に何買ったんですかねニヤニヤ
528 :
八幡(CDショップに戻り、某アイドルゲームの新曲をチェックしていると川崎がやってきた)
アイマスのCDチェックしてんじゃねーよwwwww
530 :
八幡がアイマスファンだと聞いて
533 :
乙乙
そげぶってこんなに心が満たされるものだったんだな
534 :
ミューズってアイドルゲームじゃなくね
535 :
おつおつ!いいそげぶだったよ
ラブライブかな?てかアレはゲームなのか?
536 = 521 :
アイマスです
ちなみに俺は菊地真推し
では投下
537 = 521 :
八幡(心なしか少しゆっくりめに歩きながら時折雑談をし、やがて川崎家が見えてきた)
八幡(ちょっと前までの川崎だったら家族に見られる可能性を考慮して恥ずかしがってここで手を離していただろう)
八幡(しかし、川崎は力を緩めず、ぎゅっと俺の手を握りっぱなしでいた)
八幡(正直俺の方は恥ずかしいから離してもらいたいくらいなんだが…………まあいいか)
京華「あー、さーちゃんとはーちゃんだー!」
八幡(ちょうど玄関からけーちゃんが出て来た。後ろには母親の姿も見える)
八幡(俺は慌てて繋いだ手を離そうとしたが、川崎はしっかりと俺の手を掴んで離さなかった)
沙希「ただいま、母さんけーちゃん。買い物してきたから。比企谷も手伝ってくれたよ」
川崎母「まあ、どうもありがとうございます」
八幡「あ、いえ…………」
八幡(気まずいってレベルじゃねえぞ! 娘が一晩過ごした相手だよ!? なんでそんな平然としてるんですか!?)
川崎母「よろしければお茶でも飲んでいきませんか?」
沙希「そうだね。比企谷、あがってってよ」
京華「はーちゃんあがってってー」
八幡「は、はい、じゃあちょっとだけお邪魔します…………」
538 = 521 :
八幡(女三人の誘いに俺は断りきれず、川崎家にお邪魔することになった)
八幡(川崎は着替えと買ったものの整理の為に奥に行ってしまったので、居間には俺と俺の膝の上に座るけーちゃん、それとお茶を用意してくれてる川崎の母親の三人がいた)
八幡(…………何を話せばいいんだこれ?)
沙希「お待たせ。そういえば男連中は?」
川崎母「三人で公園に行ってるよ。もうすぐ帰ってくると思う」
沙希「そ。んじゃ母さんに先に言っとく。あたし将来比企谷と結婚するからね」
八幡「お、おい、いきなり何を!?」
沙希「あれ、してくれないの?」
八幡「いや、するつもりだけどさ、もうちょっと順序ってもんが…………」
川崎母「まあ。八幡君、沙希をよろしくね」
八幡「あ、え、えっと、いいんですか? 大事な娘さんをこんな俺に」
川崎母「そうね…………じゃあちょっと聞かせてもらうけども」
八幡「は、はい」
川崎母「沙希のことは好きかしら?」
八幡「…………はい。俺の人生でこんなにも人を好きになったのは初めてです」
川崎母「うん。私はそれで充分だから。あとはお父さんの説得ね」
沙希「そんなもんあたしが強く言えば通るでしょ」
539 = 521 :
八幡(父親が娘に弱いのはどこも同じらしい)
沙希「けーちゃんははーちゃんとあたしが結婚するの賛成?」
京華「さんせーい!」
沙希「ん。これでうちの家族は問題ないよ」
八幡「はあ、なんか色々すっ飛ばしてる気もするが…………けーちゃん、ちょっと降りてくれ」
京華「うん」
八幡(けーちゃんが膝から降り、俺は正座して川崎の母親に頭を下げる)
八幡「沙希さんと、交際させてもらっています。沙希さんを、娘さんを俺にください」
川崎母「はい。沙希をよろしくお願いします」
八幡(川崎の母親も頭を下げた。川崎はちょっと涙ぐんで目元を指で拭いている)
八幡(しかしまだ高校も卒業してねえってのに相手の親に挨拶することになるとはな)
???「おーい、帰ったぞ」
川崎母「あら、帰ってきたわね」
沙希「ん、じゃあ父さんにはあたしが先に話つけとくよ。弟達は反対しないでしょ。比企谷から言っといて」
八幡「ええー…………」
八幡(大志達には俺が話すのか…………てかやっぱり色々おかしいだろこれ……)
八幡(川崎が出て行ってしばらくしてから弟二人がやってきた)
540 = 521 :
大志「あ、どうもお兄さん。姉ちゃんに聞いたんすけどなんか大事な話があるとか?」
八幡「ん、ああ…………」
大志「どしたんすか? あと今日は『お兄さんと呼ぶな』って言わないんすね」
八幡「それはなぁ……呼んでもらうことになるわけだし」
大志「?」
八幡「あー、俺な、お前の姉ちゃんと婚約したから」
大志「へー、そうなんすか………………え?」
八幡「だから俺のことをお兄さんと呼ぶのも吝かでないっつーか…………まあそういうことだ」
大志「え、ええええ!? マジですか!?」
八幡「ああ。その、一応反対なら言ってくれ。認めてもらえるよう努力はするつもりだから」
大志「何言ってるんすかお兄さん! むしろ姉ちゃんの相手はお兄さんしかいないと思ってたくらいっすよ! 姉ちゃんをよろしくお願いします!」
八幡(勢い良く頭を下げる大志。横にいる弟もつられて頭を下げた。これで残るは川崎の親父さんだが…………あ、多分親父さんであろう男性と川崎が入ってきた)
川崎父「………………」
八幡(川崎は俺の隣に座る。親父さんは俺を見、テーブルの反対側に座った。俺は視線を逸らしたいのを必死に堪える)
541 = 521 :
川崎父「八幡君…………だったね?」
八幡「はい。比企谷八幡です。沙希さんと交際させてもらっています」
川崎父「そうか…………沙希は私達の自慢の娘でね。少々人付き合いが不器用だが立派に育ってくれたと思っている」
八幡「はい…………」
川崎父「その娘が見込んだ相手ならきっと大丈夫だろう。どうか、沙希をよろしく頼む」
八幡(そう言って親父さんは頭を下げてくる。俺も慌てて頭を下げた)
八幡「はい! 認めてくれて、ありがとうございます!」
沙希「比企谷ぁ!」
大志「やったっすねお兄さん!」
八幡(川崎家の子供四人がこぞって俺にしがみついてくる。前にも思ったけど川崎家の俺に対する好感度の高さは何なんだ?)
川崎母「ふふ。今日はお祝いかしらね?」
沙希「比企谷、ウチでご飯食べてく?」
八幡「あー……いや、悪いけど今日は遠慮しとく。ウチの親にも言っとかなきゃなんねえし」
沙希「そう? ま、明日学校もあるしね。遅くなったりすると大変か」
川崎母「なら今度お互いの家族の顔合わせをしましょう? その時にパーティーでもすればいいわよね」
八幡「わかりました。ウチの親に言っときます」
542 = 521 :
八幡(改めて俺は皆に頭を下げ、今後ともよろしくと挨拶をして川崎家を辞する)
八幡(川崎だけ家の外まで見送りに出てきてくれた)
八幡「いやあ、何かすげえことになったなぁ…………まだ高校生なのに婚約までしちまったぜ」
沙希「嫌だった?」
八幡「んなわけあるか。嬉しすぎて現実味がないのは確かだけどな」
沙希「あとはあんたの方の家族だね」
八幡「ああ、それなら心配すんな。小町は最初から応援してくれてるし、両親はどっちかっていうと『本当にコイツでいいのか?』って確認するぐらいだろ。万一反対されても小町から言えば大丈夫だから」
沙希「そう? なら良かった」
八幡「…………」
沙希「…………」
八幡「あー……川崎」
沙希「ん? 何?」
八幡「順番が色々おかしいけどさ、改めて言うわ」
八幡(俺はポケットから昼に買っておいたものを取り出す)
八幡「給料三ヶ月分ってわけにもいかないんだけど」
沙希「! そ、それって!」
八幡「俺の、気持ちです。将来、俺と結婚してください」
八幡(俺は指輪を差し出しながら川崎に言葉を放つ。川崎はぽろぽろと涙を流しながら答える)
沙希「はい…………お受け、します」
543 = 521 :
八幡(実に感動的なシーンだと思う。川崎が答えた瞬間に玄関のドアが開いて川崎家一同が倒れ込んでこなければ)
八幡「…………」
沙希「…………」
川崎一族「…………」
川崎母「ほほほ、どうぞごゆっくり」
八幡(そう言って何事もなかったかのように立ち上がり、みんな中に入ってドアが閉まる)
八幡「…………」
沙希「…………ごめん。ウチの家族が……」
八幡「あー……いや、気にすんな。それよりこれ、受け取ってくれ」
沙希「ううん。比企谷が嵌めて。あたしの指に」
八幡(川崎はそう言って左手を差し出してくる。俺はその手を取り、指輪を薬指に嵌めた)
沙希「比企谷、ありがとう。最高のプレゼントだよ」
八幡「そいつは良かった。買った時は指輪なんてちょっと重いかなって思ったけどこうなると丁度良かったわ」
沙希「うん……嬉しい…………」
八幡(川崎は指を伸ばしてじっと指輪を見つめている。正直名残惜しいけどあまり時間をかけるとまた家族が様子見に来るだろう)
八幡「じゃ、俺は帰るから。また明日の朝迎えに来る」
沙希「うん、待ってる」
八幡「また明日な、沙希」
沙希「また明日ね、八幡」
八幡(俺は手を振って川崎と別れた。キスでもしようかと思ったが、また家族に見られてもあれだしな)
544 = 521 :
くそっ!リア充爆発しろ!!
…………失礼。今日の投下はここまで
ようやくデート終了。なんかあれよあれよという間に婚約までさせちゃいました。正直俺も予想外
いいか。この話は平塚先生には内緒だからな?
あとは今後の話をちょろっと書いて完結かしら?
また明日ノシ
545 :
乙です
サキサキおめでとう!
546 = 525 :
婚約までは予想してたが指輪までかよ
怒涛の展開ですな
乙
547 = 527 :
乙!
平塚先生に内緒?俺らを代表して>>1が伝えるってことだよなニヤッ
549 = 521 :
あ、指輪はそういうつもりで買ったんじゃないけど、結果的に婚約指輪っぽくなって丁度良かったってことです。わかりにくくてすまん
お詫びに平塚先生の愚痴を聞く権利をやろう
550 :
乙乙
初デートで婚約まで行くとか・・・けしからん!
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