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    元スレ苗木「何かがおかしいダンガンロンパ」

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    201 = 1 :

    ◆同じ頃


    舞園「やっと着きましたねー!」

    舞園「会場は学園から近いって聞いてましたけど、案外遠かったですよね……」

    舞園「とにかく、迷わずついてよかったですよ!ね!」


    舞園「江ノ島さん!」どーん!

    戦刃「マジでねー!」どどん!


    戦刃(よしよし、なかなかだ)

    戦刃(自分でやった時はまるで別人にしかならなかったけど……)

    戦刃(舞園さんが盾子ちゃん風メイクをきっちりやってくれたおかげで、)

    戦刃(【胸の大きさ以外は】!完全に江ノ島盾子!)

    戦刃(……パッド重ね着なう……)

    戦刃(山田君が作った入館証の写しも全くバレなかったし、仕草や言葉遣いは舞園さんのスパルタ学習で完璧)

    戦刃(まずはミッションコンプリート!)


    舞園「リハの時間もあまりありませんし、早速張り切って行ってきましょうか!」

    戦刃「よーし、アタシの一流ウォーキング、アンタに教えてやろっか?なーんて!」

    はっはっはー


    戦刃(悪いけど盾子ちゃん……この会場は私のものになるよ!!)

    202 = 1 :

    ◆学園


    たったったっ

    苗木「え、江ノ島さん!」

    江ノ島「あの残念なお姉ちゃんが行くとこなんて限られてんのよ!」

    江ノ島「さっさとそこら辺回ってゲームセットにすんぜ!」

    苗木「でも……!」

    ばっ!

    江ノ島「ちぃ……自室のベッドの下じゃなかった!」

    苗木(なんてとこに隠れてんだよ)

    江ノ島「どこだ……鞄の中でも机の中でも、向かいのホームでも路地裏の中でもない!?」

    苗木(なんで歌詞の引用)

    江ノ島「最悪です……はっきり言って最悪です……!」

    江ノ島「ぐぎぎ……もう時間がねぇが……仕方がねぇ!この江ノ島盾子が行かねーって絶望を参加者に味わせてやんねーとなんねーか!」

    苗木「……江ノ島さん」

    江ノ島「だってあの子は、戦刃むくろはアタシの……!」

    ひらっ

    江ノ島「……あ?」




    【たせたいぶたたたつたたしたつたたた】
    ヒント:たぬき




    江ノ島「……あんの、バカ……!こんな子供だましで!」だっ!

    苗木「え?!なに!?もう読めたの!?江ノ島さん!江ノ島さん!!!」

    203 = 1 :

    ◆そして


    司会『お集まりのみなさま、大変お待たせいたしました』

    司会『希望ヶ峰学園主催、平成××年度のクリスマスディナーショーを開催いたします』

    わああああ………!

    司会『まずは超高校級生徒による成果発表の場を設けさせていただきました───』


    舞園「始まった!」

    戦刃「………ほんとに、大丈夫かな」

    舞園「大丈夫ですよ!この数時間バレてませんし……」

    舞園「それに、もしかしたら今頃上手く行ってるかもしれませんよ?」

    戦刃「……そうだね、そう信じよっか」


    司会『まずは【超高校級の軽音楽部】澪田唯吹の新曲発表とさせていただきます』

    司会『今年は澪田にとっても大変ステップアップの年でした』

    司会『人気バンド【KONOYO NO SHURYO】とのコラボCDの販売、アニメ【コダカヲロンパ】のオープニング、ゲーム【スクールオブウォー】の劇中曲の作曲など』

    司会『様々なタイプの曲調にチャレンジして参りました』

    戦刃(すごい人なんだなぁ)

    司会『タイトルは……



    【愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけないけど壊れるほど愛したら三分の一も伝わるのだろう】です、どうぞ』

    戦刃(なにそのカオス)

    204 = 1 :

    ◆同時刻



    江ノ島「ハァーッ……ハァーッ……」

    江ノ島「こいつ……どんだけ振り回しやがる……!」

    苗木(霧切さんは「とりあえず戦刃さんの部屋にきてもらえれば話が進む」なんて言ってたけど)

    苗木(なんなんだこれ……マジで何時間もかかってるぞ……!)

    苗木(もう……最後だよな……?)

    江ノ島「……で、3階の女子トイレで見つけた、これは……」

    かさっ

    江ノ島「───」ぴくっ

    苗木「……江ノ島さん?」

    江ノ島「……」


    江ノ島「苗木があの時来たのは」

    江ノ島「そしてここは……開店が」

    江ノ島「今の時間……」

    江ノ島「……私の愛する松田君……」

    江ノ島「……!!」



    江ノ島「……全部、繋がった……!」



    苗木「え?な、なに?」

    江ノ島「苗木、アンタ───どこまで知ってんの……?」

    江ノ島「なんなのこれ、こんなの……アタシ、アタシッ……!!」

    だっ!


    苗木「……え?え??えええ???」

    205 = 1 :

    ◆で、

    司会『……と言う訳で、本年度の的中率は29.19199072パーセントでした』

    葉隠「俺の占いは三割当たるッ!!」びしっ

    司会『やはり20~30パーセント当たる占い、とは間違いではなかったと言うことです』

    司会『我が希望ヶ峰学園はこれからも彼の的中率の推移を見届けていこうと思います───』

    司会『さて、縁もたけなわとなりました』

    司会『最後は今年も各シーンをにぎわせたカリスマに締めくくっていただきましょう』

    司会『【超高校級のギャル】!江ノ島盾子ォォォォォォォ!!』


    うおおおおおお!!!


    ざっ


    戦刃「いえーい!」ぱーん!


    わああああああ!!!



    戦刃(……これで、いいんだ)

    戦刃(幸いにもこの時間まで、盾子ちゃんは来てはくれなかった)

    戦刃(上手く行ったんだ)

    戦刃(やったよ、みんな。ありがとう、私は盾子ちゃんに……)




    「ちょっと待ったああああああ!!!」


    戦刃「……え?」



    戦刃(そこには、)

    戦刃(いるはずのない、盾子ちゃんが、いて)


    江ノ島「なにしてんの」

    江ノ島「お姉ちゃん」


    戦刃「……あの、これはですね」


    戦刃(その時世界は、遠くなる)

    206 = 1 :

    江ノ島「……お姉ちゃん」


    ざわざわざわ

    江ノ島がふたりいるぞー
    なんだこれ
    イリュージョンかー
    へんだぞー


    十神「……なに?アレは……」

    セレス「へぇ、偽物……でしたの?」

    葉隠「俺は知ってたべ」もくもくもく

    セレス「なぜ言いませんでしたの!?」

    葉隠「言ったけどみんな無視したからな」もくもくもく

    セレス「そうですか(無視)」


    江ノ島「ほんといい加減にしてよ」

    戦刃「……」

    江ノ島「みたよ、これ」

    戦刃「……」

    江ノ島「こんなことされても、嬉しくないから」

    戦刃「……」


    苗木「江ノ島さんっ!!」

    苗木「───!」


    戦刃「……バレちゃったね」

    207 = 1 :

    苗木(僕はみた)

    苗木(江ノ島さんの手に握られた手紙と、チケット)


    江ノ島「……盾子ちゃんへ」


    盾子ちゃんへ
    お誕生日おめでとう。
    お姉ちゃんからのささやかな誕生日プレゼントです。
    普段はお姉ちゃん出来てなくて、ごめんね。
    たまにはかっこいいこと、させてよ。
    今日だけは仕事忘れて、行っておいで。
    松田君が大好きなレストランの予約を取ってあります。
    そのあと、そのチケットで夢の国に行ってください。
    スイートルームで、楽しんでね。
    戦刃むくろ


    江ノ島「こんなの……さ」

    江ノ島「第一……誕生日一緒だしね!?」

    苗木(双子だからね?)

    江ノ島「って言うかなにアタシの代わり出来ると思ってんの!?バカじゃないの!?」

    江ノ島「見た目だけは立派だけどマジでバカじゃん?」

    江ノ島「……あのさバカ!ねぇ!もう!」

    江ノ島「もう……ほんと……バカ……!」



    江ノ島「……アタシも……プレゼント用意してたのに……!」


    戦刃「へ?」

    208 = 1 :







    江ノ島「計100万円相当のレーション」


    戦刃「いただきます」






    209 = 1 :

    ◆数時間後


    戦刃「ところでさー」

    江ノ島「?」

    戦刃「……私服がなくなってるんだよね、なんか知ってる?」

    苗木「え?知らないよ?」

    石丸「分からないな」

    舞園「そうですね、なにがおきたんでしょう?」

    苗木「……もしかして」

    花村「僕じゃないからね?!」

    霧切「それなら問題ないわ」




    『ただいま入りました情報です』

    『芸歴15年……レジェンドオブオワライのツッコ・ミーさんが、学校に忍び込んで制服を盗んだとして逮捕され……』




    苗木「だからそのネタいじるの早いって!!!」


    苗木(ちなみに、戦刃さんを忍び込ませたみんなは、まとめて連帯責任で反省文を書かされました)

    210 = 1 :

    来年アンタッチャブルの復活あるってことでいいね?

    今年はここまで。次回はカレンダー通りに二週間後。1/11かな?
    よいお年を。

    211 :


    江ノ島ええ奴

    212 :



    今回一番笑ったかもw
    まともすぎる残姉と意外に高性能な山田がおかしいw

    213 :


    江ノ島さんいい子だなぁ…
    参加者は弐大にアレされたんだろうか…ww

    関係ないけど、あのネタはニュースで見てなかったらよくあるガセネタだと思っちゃうね。

    214 :

    「年の瀬っすねー」

    舞園「そうですねー……」

    「今年も色々やったっすねー」

    舞園「色々……ありましたね」

    「と言うわけで!やるっすよ!あれを!」

    舞園「……あれ?」

    「はいはいはいはーい!」



    「何かがおかしいダンガンロンパ大NGグランプリ~!」


    舞園「!?」

    215 = 1 :

    「覚えてないっすか?今年で3回目を数えるんすけど」

    舞園「」

    「それではさっそくー!いきましょー!」

    舞園「……ちょっと待ってください、NGなんてありましたか?」

    「あったっすよ!たとえばchapter1とか」


    ーーーーーーーーーーーーーーー


    ナレーション『まずはオーケーシーン』


    苗木(憂鬱な超能力者でもなければスタンド使いでも過負荷でも暗殺者でもない)

    苗木(それがボクだ)

    苗木(本当にここでやっていけるんだろうか……)

    苗木(そう思いながら校門に一歩踏み出すと)

    ぐにゅ

    苗木(ぐにゅ?)


    花村「Welcome新入生☆もっと踏んでくれてもかまわないよ!」

    苗木「うわあああああああ!!!」



    ナレーション『そしてNGシーン』


    苗木(本当にここでやっていけるんだろうか……)

    苗木(そう思いながら校門に一歩踏み出すと)



    かつーん


    苗木「あれ?」

    花村「ちょっとちょっと苗木君!?」

    スタッフ「足を踏み出すところをはずしてますねー」

    花村「折角体にバミった(印付けた)のに意味ないじゃーん」

    苗木「あはは、す、すいません……」


    ーーーーーーーーーーーーーーー


    「的な」

    舞園「そんなことしてたんですか」

    217 = 1 :

    「それからこんなのもあったっすね」

    舞園「まだ続けます?」


    ーーーーーーーーーーーーーーー


    ナレーション『今度は全校生徒で校歌を歌うシーンから』



    学園長「校歌斉唱」


    ~♪

    苗木(こ、この曲は……)



    「………ぃ………にそ………」

    「うし………のよ………に………」



    苗木(なんだっけ?)



    「天使よ 息を吸い込んでー!」

    「再びー空を目指せー!」



    苗木(これほんとに校歌か!?)



    学園長「ぉおもうまぁーまぁーーにいぃぃぃぃーーー!!!」

    苗木「歌えちゃったよ!?」

    スタッフ「すいませーん一旦かっとー」

    監督「仁さーん、歌えないって設定でお願いしまーすww」

    学園長「そうでしたっけーwww」

    ははは……


    ーーーーーーーーーーーーーーー


    舞園「全く記憶にないですけど……」

    218 = 1 :

    「他にも色々ありましたよ」

    舞園「そうなんですか……?うーん……」

    「でもここから先はまた来年!」

    舞園「!?」

    「主に中の人の事情っす!」

    舞園「ええええ!!?」

    「みなさまよいお年を!」

    219 :


    来年もよろしく

    220 :


    今年も宜しく。

    221 :

    九頭龍「最後に何か言いたいことは?」

    あっ、あの、締め切り忘れててすいま

    九頭龍「他にねぇのか!」

    書きためしてないんで許しt

    九頭龍「もっとあんだろ!?」

    あっ、あっあのっ、そのっ

    九頭龍「あけましておめでとうございますだろうがぁ!!」

    うち喪中なんでその……

    九頭龍「……東京湾に沈めろ」

    辺古山>>1を……ですか?」

    九頭龍「やれ」

    辺古山「御意」

    あああああああああ

    222 = 1 :

    山田「ネタが無いときは『桃太郎をやればいい』と聞いております」

    苗木「なにそれ……」

    舞園「どこの世界の鉄板何ですか……」

    山田「まあまあ、そう渋い顔をしないでくださいな」

    とんっ

    山田「描きました───桃太郎!」

    苗木「すごく劇画タッチ!?」

    山田「表紙だけです」

    苗木「なんで表紙をそうしちゃったのかな山田クン?!」

    舞園「ほんとにやるんですね……」

    山田「ではでは……」


    山田「【超高校級の桃太郎】、はじまりはじまりー」


    苗木「すっごいやな予感しかしないんですけど」

    舞園「すごく分かります」


    ○chapter14 超高校級の童話~桃太郎~

    223 = 1 :

    山田「はい、はじまりはじまりー」

    すっ

    苗木「……」

    舞園「……」

    山田「……」

    苗木「……白紙だけど」

    山田「最初に白紙があるのはこう、小説とかの始まりと同じですよ」

    苗木「いや、確かにあるけどさ……」

    山田「はて、そう言えばあれは何の意味があるんでしょうなぁ」

    舞園「答えが分からないのにそう言うボケ止めてくださいよ!!」

    苗木「つっこみ仕切れないからね……」

    山田「まあまあ落ち着いてください」

    苗木「仕掛けたのは山田クンだからね?」

    224 = 1 :

    『昔々、あるところに
    おじいさんとおばあさんが暮らしていました』


    苗木「よかった、話は普通だ」


    紙ぺらっ


    『ダーリン☆今日は山に芝刈りに行っちゃう?川に洗濯行っちゃう?それともアタシとエクスタ』

    『黙れ』

    『アアァァァァァン白夜様ったらそう言うところがイカすゥゥゥゥ!!』


    『ぶっちゃけおばあさんがおじいさんを騙して結婚したようなものだったので、夫婦仲は最悪でした』


    苗木「出だしからとばしすぎだよ!?」

    山田「おじいさんは自分の経歴に傷を付けたくないので離婚しませんでした」

    苗木「なんか生々しいよ!?」

    舞園「この調子で大丈夫なんですかこれ……」


    『と言うわけで川に洗濯に来たおばあさん』

    『しかし……何かがおかしい……』

    『そう……おばあさんは感じたッ!ここには普段あり得ない『何かの生命』を!!』

    『……新手のスタンド使いかしらァん?』


    苗木「いきなりジョジョパロした意味」

    225 = 1 :

    『すると川の上流から』

    舞園「桃太郎だから桃が流れてくるんですよね!」


    『にゅるぷちゅ、にゅるぷちゅと桃が』


    苗木「はいストップ」

    山田「なまめかしい音を立て……ってなんですか!」

    苗木「なにその擬音!?半分腐ってるの!?」

    山田「そうなりますね」

    苗木「そうなりますね、じゃないよ!?」

    舞園「後で書き直してくださいね」

    山田「反省してまーす」

    苗木「絶対直さないぞこれ……」


    『おばあさんは思いました』

    『これを白夜様にプレゼントしたら……うん、うんうん……あれがああなってこれ……そしてぱーん……』

    『……うん、ヤレるな』


    苗木「どこをどう計算したの!?」

    舞園「雑ですねー、言葉遣いも」


    『でまぁなんやかんやあって桃から子供が出てきました』


    苗木「でなんでそこを端折っちゃったの!?」

    226 = 1 :

    『おじいさんとおばあさんは、桃から産まれた子供を『紋土』と名付けました』


    苗木「桃太郎どこっ!?」


    『すくすくと育った紋土は青年になり───』


    『ほーらアナタ!もんちゃん!ご飯よォん!』

    『いらん。その辺の下水に流してこい』

    紋土『テメェの飯食うくらいなら土食うぜ』


    『と、ごらんの通り腐りました』


    苗木「誰が上手いこと言えと言った」

    山田「こういう要素いるかなと思いまして」

    舞園「……」


    『大きくなった紋土は、ある日』

    『大きな大きな怖い鬼が来て、いろんな村を荒らしていると言う話を聞きます』


    『行ってこい紋土』

    紋土『ァア?何でオレが』

    『そうすれば俺の権力はこの村でさらに強くなる……ククク……ハハハ……』

    紋土『はぁ?オメェのためなんか誰がいくかよ』

    鎌しゃっ

    紋土『!?』

    『行かないと殺すよ?』


    『紋土は鬼退治することを決めました』


    苗木「脅しじゃないか!!!!!」

    227 = 1 :

    『こうして鬼退治に行くことになった紋土』

    『しかしひとりでは心もとなさすぎます』

    『そこで仲間を募ることにしました』

    『紋土はおばあさんからある食べ物を渡されていたのです』


    舞園「ってことはここであの食べ物が出るんですね!」


    『そう、ラザニア』


    苗木「時代背景どうなってるんだよこの話!!??」

    舞園「ラザニアの概念ないでしょこの世界!って言うかなんでラザニアなんですか、もっとずんだ餅とかでいいんですよ!」

    苗木「きびだんごだよ!?」

    舞園「赤福とか!」

    苗木「だからきびだんごだよ!!」


    『紋土が歩いていると、道に一匹の犬が現れました』


    紋土『あ?』

    いぬ『ハッハッハッ(舌を出している)』

    紋土『笑ってんのか呼吸してんのかどっちかにしやがれ』

    いぬ『こら、君!日本刀の帯刀は法律違反だぞ、それを置いて行きたまえ!!』


    『政府の犬でした』


    苗木「もういいよそういうの!!」

    228 = 1 :

    『いぬはラザニアひとつで手のひらを返しました』


    苗木「おい言い方」


    いぬ『こんなに美味しい物は食べたことがない……生まれてから今までパンの耳しか食べたことがなかったのだ……』

    いぬ『ようし、僕も仲間にしてくれたまえ!』


    舞園「いろいろめちゃくちゃですね、今更ですけど」

    苗木「今更だね……」


    『こうしていぬと仲良くなった紋土が歩いていくと、今度はさるが現れました』


    さる『今年の干支ってマジマキシマムカッケェーっす!』

    紋土『はぁ?干支は……馬じゃねぇのか?』

    いぬ『僕はずっといぬでいいと思っているぞ!』

    さる『はぁ?頭おかしいのかオメーら?今年は申なんだよさる!!』

    紋土『今なんつった?』

    さる『あ?だから頭おかしいのかって』


    紋土『誰の頭がとんがりコーンみてぇだと……?アァ……?!』ビキビキッ


    さる『 ! ? 』


    『こうしてさるは力に屈しました』


    苗木「あぁー……さる……」

    229 = 1 :

    『さらに歩くと、今度はきじがその辺にいます』


    苗木「雑さの極みだね、その説明は」

    山田「まぁこの辺はいろいろ詰め込んでますからなぁ」

    舞園「いいんでしょうかこれで……」


    きじ『あわわ……た、助けてくれって!このままじゃきじ鍋にされちまうべ!』

    紋土『……』

    いぬ『……』

    さる『……』

    きじ『……へ?』

    紋土『そういやぁ昼飯なかったなー』

    いぬ『あのラザニア以外は何も食べていないぞ』

    さる『は?ラザニアって何だよオレにもよこs』

    紋土『なぁ……』

    ぽん

    きじ『ヒッ!』

    紋土『きじ鍋っていいよなぁ……体暖まるしよ……腹も膨れるからなぁ……』

    紋土『そもそも水曜日のカムパネラも言ってたじゃねぇか……『雉は戦力外』ってよぉ……』

    紋土『……』

    さる『……』

    いぬ『……』

    きじ『お、お、お、お助けぇぇぇぇ!!』


    『きじ、享年5歳』


    苗木「ええええ行く前から死んでるけどぉぉぉぉぉ!!!???」

    山田「……」

    すっ


    きじ『テッテレー☆』


    舞園「なんのどっきりだったんですか!?」

    苗木「すでに成立してないよ!なんか半分羽根なくなってない!?」

    山田「気のせいです」

    230 = 1 :

    『でまぁいろいろありましてー』紙さっさっさっ


    苗木「進行雑、雑だよ山田クン、そのいろいろのところでまたきじ食べられかけてたよ」

    苗木「なんかさらっと一体鬼倒してるしその辺を聞かせてほしいんだよ山田クン、山田クン」


    『鬼ヶ島に行くことになりました』


    舞園「全部端折りましたね!?」


    紋土『行くぜオメェら……!』

    さる『覚悟はいいか?オレは出来てる』

    いぬ『ブリバリだぜぇぇぇぇ!』


    苗木「犬のキャラチェンジなにこれ!?」

    山田「いろいろありました」

    舞園「だからそのいろいろを……」



    きじ『』


    苗木「そしてきじ真っ白に燃え尽きてる!半分魂なくなってる!!」


    紋土『オラアアアアア!!』

    がらっ


    大神『……』
    戦刃『……』
    セレス『……』
    朝日奈『……』
    江ノ島『……』


    さる『……あー……えーと』

    きじ『あた、あたた、腹が痛いからかーえr』

    大神『皆殺しだ』

    戦刃『血が騒ぐね……!!』

    いぬ『は、話せば分かる!話せば』

    セレス『問答無用!』

    紋土『ちょっ、待っ───』


    『それから彼らの行方を知るものはいない……』


    苗木「最後なにちょっとテイルズ風に締めてんだよ!!」

    231 = 1 :

    山田「いかがですか?この話!」

    苗木「ぜー……ぜー……」

    舞園「苗木君がつっこみ疲れてます」

    山田「あれぇ?そんなにだめな話でした?」

    苗木「だめだよ!ぜんぜんだめじゃん!?」

    山田「仕方がありませんね、こっちは自信ありますぞ」

    カンッ


    山田「一寸法師ちーたん」

    苗木「一回昔話から離れてよ!!!!」

    232 = 1 :

    昨日マジで忘れてました。ごめんなさい
    今度こそ2週間後に。

    234 :

    鬼が強すぎるw女しかいないのにw

    235 :

    乙!
    端折ったところちょっと見たかったwww
    ダンロンと昔話ってなかなか合うね
    葉隠の舌きり雀とか

    236 :


    あれ?誰か忘れてない?ぼっちさn
    イエ、ナンデモアリマセン。

    237 :

    ↑ごめん、メ欄のつもりでsage間違えてた…

    238 :

    サルバドール・宿木・梟「今週はダンガンロンパ霧切のネタバレがあります」

    苗木「いやもう貴方がそうだからね」

    239 = 1 :

    メイド服「………」すたすた

    苗木「?」

    メイド服「おはようございます」ぺこ

    苗木「えーと?」

    戦刃「今日から学園の食堂に配属されたメイドさんだって」

    苗木「へぇー……そんな人いるんだ……」

    メイド服「………」


    メイド服(やぁ、読者の諸君。僕のことを知っている人も知らない人もいるだろうから自己紹介しよう)

    メイド服(僕の名前は魚住絶姫(うおずみ たえひめ)と言う。今は訳あってこんな格好だけど、本当は探偵だ)

    魚住(………え?『いやいや、オマエはダンガンロンパ霧切の2巻で(ネタバレ)したじゃん』? )

    魚住(全く……そう言った現実的なことは現実的な場所で言ってくれ。僕はここにいるし、探偵として学園に入り込んだ。当然相棒も存命だし、追っていた詐欺師は捕まえた)

    魚住(だから僕がダンガンロンパ霧切の2巻の結構最初の方で(ネタバレ)したことは一旦忘れてくれ。これじゃバレてるだろうけど)

    魚住(まあそう言わず聞いてくれ)

    魚住(今回はとある依頼があったので、この希望ヶ峰学園に入り込んだんだ。僕だって意味もなくメイド服なんて着ない)


    魚住(ところがその依頼と言うのが、それが───)



    魚住(霧切響子の学園内での生活の調査、だ)




    ○chapter15 希望ヶ峰魂チェック隊~霧切編~

    240 = 1 :

    魚住(諸般の事情で依頼主はお教えできないがとにかく僕は依頼されてここにいる)

    魚住(時刻はまもなく午前7時だろうか)

    魚住(情報によれば、もうすぐ霧切はこの食堂にくるはずなのだが……ん?)


    ……セーラー……


    魚住(……何か聞こえた……?)


    ラッセ……セーラー……


    魚住(近付いてくる……これは……)


    ラッセーラー……ラッセーラー……


    魚住(!)




    霧切「ラッセーラー、ラッセーラー」真顔




    魚住(アレ霧切響子だーーー!!!??)

    霧切「ラッセーラー、ラッセーラー」真顔

    魚住(しかも猫ひろしみたいなシャツ着てる!?なんだその『姉魂』ってシャツは!?ダサいし!)

    霧切「うーん、ポートピアポートピア」

    魚住「」

    霧切「……」

    霧切「……犯人はヤス」ぼそっ

    魚住(そして欠かさないネタバレ)

    241 = 1 :

    ◆午前10時


    先生「であるからして、ここはこういう意味であるからして……」かかかか


    桑田「Zzz……」

    朝日奈「全然分かんないよぉ!」

    葉隠「つまり……リス!」

    先生「違う」

    霧切「……」かりかりかり



    魚住(午前10時。教室に潜入成功───霧切響子はふつうに授業を受けていた)

    魚住(なるほど、学業はまじめに取り組んで……)

    魚住(……ん?)


    霧切「……」かりかりかり

    霧切「……」かりかりかり


    魚住(くっ、ここからでは何を書いているか分からない……)


    霧切「……」ふぅ


    魚住(なんだ?何を書いている?)


    きーんこーんかーんこーん……


    先生「ああ、これで終わりか。みんな復習しておくように」がらら

    石丸「よし!授業が終わったから黒板を消すぞ!」ふきふき

    苗木「って早いよ石丸クン!」

    朝日奈「あー!まだ書いてないのにー!」

    霧切「よければ私のを写していいわよ」すっ

    苗木「ほんとに!?ありがとうきりぎ」







    はやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはや






    苗木「……りさん」

    魚住(耐えた!?)

    242 = 1 :

    ◆体育館


    ダムダムダム


    大神「ふんッ!」ぼしゅうっ

    セレス「そのただの立った姿からどうやってシュートしましたの?今の……」

    ダムダムダム

    石丸「ヘイパス!パスパスパスパナイッシュー!!」

    「るせーぞ兄弟!そんなにパスパス言ってたらオメェが狙われんだろ!!」←シュートした


    魚住(午前最後の授業は体育か。男女混合のバスケ対決をしているようだな)


    腐川「な、何であたしがこんなこと……」だむだむ

    十神「点を取ったら靴を舐めさせてやる」

    腐川「ヒイイイハアアアアア!!!」ダッシュ

    ひゅーん

    山田「うひぃ!?早すぎィ!」

    不二咲「あ、腐川さん!前に霧切さんがいるよ!気をつけて!!」

    腐川「白夜様のおおおお!!」だん

    霧切「……」ふぁさ

    腐川「靴を!!」


    「な」「め」「る」「!!」だーんっく


    山田「おーっと霧切響子殿が吹っ飛ばされたー!?」

    十神「……ふん、雑巾のくせに点を取るとは」

    腐川「びゃびゃびゃ白夜様白夜様ぁん」べろべろべろ

    霧切「……」すたっ

    不二咲「き、霧切さん!大丈夫……?ぶ、ぶつかったみたいに見えたけど」

    霧切「ええ、大丈夫よ」

    ちらりんぴっく☆

    霧切「私は点の代わりにパンツを取ったから」ひらり

    腐川「へ? ……あ……」

    山田「超絶技巧(エクセレント!)」

    魚住(こら超高校級の劇場型怪盗)

    243 = 1 :

    ◆食堂


    魚住「ふぅ……」

    魚住(やっとこそこそしなくて済むな……さて、霧切響子は……)


    霧切「今日も始めましょう」

    セレス「ええ……そうですわね」

    戦刃「がんばろう、ね」

    大神「うむ……力を尽くそう」


    魚住(ん?クラスメイトと会話か……何が始まるんです?)


    霧切「……じゃあ、私から行くわね」

    大神「……」こくり




    霧切「バスケ終わってテンションブチアゲー!みたいなー?」

    セレス「それな、ほんまそれな」

    戦刃「とりま飯食わん?」


    魚住(なんだこれ)


    戦刃「オーガっち何食い?」

    大神「うーん、我はー」

    魚住(素が)

    大神「麺干しいも」

    セレス「どっちだしwww」

    霧切「ぽよー、あげぽよー」

    舞園「ぽよぽよー」

    魚住(雑か、雑すぎか、あと本家混じるな危険)

    244 = 1 :

    ◆視聴覚室


    <ボクハネェホンバニネェ コンカイジシンアルンデスワァ
    <クロヤナギサンノコタエ


    魚住(視聴覚室で社会、世界史の勉強か……)

    魚住(……さすがにさっきのようなことは起こるまい……)


    桑田「Zzz……」

    苗木「ふーん……なるほど……」かりかり

    戦刃「全然分かんないや……答え教えてよ盾子ちゃん」

    江ノ島「このあとクロヤナギさんはゴールデンひとし君で正解します」

    魚住(え?そっちの正解知ってる人いたの?)

    「……全く分かんねー……」がしがし

    魚住(それはともかく霧切響子は……)


    霧切「……」

    魚住(まじめに見ているな……)

    霧切「……」ぽろっ

    魚住(泣いてる!?え?なんで!?)

    霧切「草野さん……かっこいい……」ぽろぽろ

    魚住(本放送見とけよ!って言うかどんだけ惚れてんの!?)

    霧切「さすがは2002年5月18日放送分の草野さんだわ、顔がりりしいし、初めてのミステリーハンターへのアプローチも忘れていない」

    魚住(暗記済み!?)

    245 = 1 :

    ◆夕方


    石丸「さようなら先生!さようならみんな!」

    苗木「ホームルームが終わるだけだよ……」ははは

    先生「じゃあまた明日」

    ぞろぞろ……


    魚住(やっと一日が終わったのか)

    魚住(確か希望ヶ峰学園では、通常授業の日と特殊授業の日が別れているんだったな……)

    魚住(今日は通常授業だけで終わる日のようだ)


    舞園「それじゃあ私、収録があるので」すた

    不二咲「僕もラボに戻るねぇ」

    苗木「また明日ー」

    朝日奈「気をつけてねー!」

    葉隠「おっと、こんな時間!確か今日は連載の締め切り……」いそいそ

    山田「拙者も締め切りが近付いておりますゆえ、これにて……」いそいそ

    江ノ島「やっば、アタシも撮影行かないと……」

    苗木「みんな忙しいよね……あと葉隠クン、そのミステリー系の連載は不評だから載せる内容変えた方がいいよ」

    桑田「ふぁー……よく寝た……」

    セレス「授業はすべて終わりましてよ……?」


    魚住(ここからは部活やバイトの時間と言う訳か。桑田怜恩の事情も気になるが今回は霧切響)


    霧切「さて」がたっ

    魚住(! 霧切が動くのか!)

    苗木「あれ、霧切さんも仕事?」

    霧切「いいえ、ちょっとね……」


    霧切「山に芝刈りに行くの」


    魚住(嘘が下手くそか)

    246 = 1 :

    ◆午後7時


    霧切「……」

    魚住(……やれやれだぜ)

    魚住(霧切響子に見つからないように尾行してきたはいいが、よく分からない場所に入ってしまったようだ)

    霧切「……」

    霧切「……確かこちらだったわね……」すたっ

    魚住(ん?霧切がどこかに向かうぞ?)


    【ドン・キ○ーテ】


    魚住「!?」

    霧切「……」すたすた

    うぃーん……

    魚住「……はっ!このままじゃ置いて行かれてしまう!気付かれないように……」

    うぃーん

    魚住(……いや、これには何か意味があるはずだ)

    魚住(例えば彼女の洞察力を高めるための訓練だとか……そう言ったことなんだ、そうに違いな……)


    すたすた

    魚住(ん?今のは)



    虎の着ぐるみをきた霧切「……」すたすた



    魚住「えっ!?あ、いつの間に、えっ!?」

    247 = 1 :

    ◆午後8時


    「……」すたすた

    魚住「……」


    魚住(霧切響子の行動パターンはよく分からない)

    魚住(もうこんなの、狙ってやってるとしか……)

    こつっ

    「……」キョロキョロ

    魚住(? 公園に立ち寄った?)

    「……」



    「じっちゃんの名にかけて!」びしっ

    「……なんか違うわね……もっとこう、腕を……」

    「じっちゃんの名にかけて!」びしっ

    「じっちゃんの名にかけて!」びしっ


    魚住(何の自主練だよーーーー!!!??)


    魚住(はっ!もしかして虎を買ったのは!)



    「こんなところ見られたら最悪だものね……」



    魚住(顔バレしないためだーーーー!!!!)

    248 = 1 :




    プルルルル


    魚住「! 相棒」



    魚住「どうしたんだい、サルバドール。君からこんな時間に連絡なんて」

    『君こそどうしたのです、絶姫。連絡がないから心配しました』

    魚住「あ、もうこんな時間か……」

    『少なくとも一度は電話を貰えると思っていましたよ』くすっ

    魚住「ごめんよ、サルバドール。忘れていたわけじゃないんだ」

    『……ああ、例の依頼はどうですか?』

    魚住「それなんだけどね」

    『? 何かアクシデントが?』

    魚住「アクシデントもアクシデントさ」




    「1137じっちゃん!」びしっ

    「1138じっちゃん!」びしっ

    「1139じっちゃん!」びしっ



    魚住「僕は少し危ない世界を見てしまったのかもしれないよ、サルバドール……」

    『気を確かに絶姫、家に帰るまでが探偵ですよ』

    249 = 1 :

    ◆翌日


    魚住(霧切はあのあと5時間もあれをやっていた)

    魚住(……超高校級の探偵ともあろう霧切響子があんなことを5時間もやるか……?)

    魚住(もしかしたらあれはなにかの見間違いかもしれない)

    魚住(そうだ、きっとそうに違いない)

    魚住(だから今日も張り込めばきっと素の霧切響子が)


    霧切「たっちひーろし……たっちひーろし……」


    魚住(ああだめだ、これもう朝からだめだ)

    250 = 1 :

    ダンガンロンパ霧切で一番好きなのは魚住絶姫。
    また二週間後に。


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