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    元スレ淡「咲は私の言うとおりにしてればいいんだから!」

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    みんなの評価 : ★★★×4
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    351 = 342 :

    書き溜め分終了です。

    353 :

    乙!
    次回も期待してます

    356 :

    連絡もつかない状態で雲隠れしているなんて絶対おかしい。
    何かあったはずだ。

    大会も近い。
    期待の新人を潰そうと考える学校があるかもしれない。

    「私だよ。まだ咲は現れないの?」

    運転手に電話するが、やはり返って来た答えは同じものだ。

    「今からそっちに向かうよ。ずっと見張ってて、咲が出たらすぐ連絡して」

    運転手「はい」

    自分を迎えに来た運転手に臨海へ行くように指示して車を急がせる。

    (咲。早く出て)

    咲の携帯へと掛けるが、やはりこちらの結果も同じだ。
    一応留守電に連絡するように入れておくが、反応は何も無い。

    この胸騒ぎが、ただの取り越し苦労で終われば良い。
    何事もないようにと、淡は両手をぎゅっと握り締めた。


    ――――

    357 = 356 :



    ――――


    部室を曲がって、校門まで走ろうとしたところだった。

    いきなり出てきた人影にタオルで口を押さえられ、
    咲は三人がかりでこの場所へと連れ込まれた。

    部員1「三年の私らを差し置いて、一年のあんたがレギュラーになんてなるから悪いんだよ」

    部員2「そうそう。留学生でもないのに生意気なんだよ」

    そう口々に言うのは、補欠の麻雀部員三人。

    ポケットに入れておいた携帯は担ぎ込まれる際に落ちて、
    彼女らに取られてしまった。

    手足も縛られ、口もタオルで塞がれている。
    咲はカタカタと身体を震わせるしかなかった。

    (誰か、助けて)

    部活動も終わった時間に、校内に生徒が残っている不自然さなこと。
    見回りが来るにはまだまだ先だろうから望みは薄いけれど。

    声も出せないまま、咲は誰かに救いを求めていた。

    誰でもいい。
    気付いてと、心の中で叫んだ。


    ――――

    358 = 356 :

    咲の携帯へ入れた伝言は、
    もう何十件目になるのかわからない。

    『迎えの車を放って何してんの』

    『さっさと連絡して』 

    『今どこにいんの』

    『居場所を教えて』

    後で咲が見たら顔を顰めるところだろう。しかし淡は何度も伝言を入れ続けた。
    連絡がつく手段として、今はこれしか無い。

    臨海が見えたところで携帯を鞄に仕舞う。

    「そこに着けて」

    運転手「はい」

    咲を迎えに行かせた車のすぐ後ろに停める。
    先に来て咲が通るのを見張っていた運転手が、さっとドアを開けた。

    「咲はまだ来てないんだね」

    運転手「はい!」

    「そう。そこでまだ見張ってて 」

    指示を出し、淡は臨海へと乗り込む。

    359 = 356 :

    (一体どこへ行ったのよ?)

    裏門から出て誰かと遊びに行った可能性もある。
    しかしこちらが弱みを握っている以上、すっぽかすことはしないと淡は思っていた。

    面倒を起こすのを、咲は嫌がっているはず。
    と、なるとやはり臨海に居残っている可能性は高い。


    他校生が校内をうろうろしているとさすがに目立つ。
    ちょうど廊下を歩いていた教師に、何の用だと声を掛けられしまう。

    淡はしれっと「大会の用件で、麻雀部顧問を尋ねて来ました」と答えた。
    顧問に会っても用事は無いが、適当に大会時のオーダーのことでと話をでっち上げればいい。

    そう覚悟した淡だったが、職員室へと向かうと幸いにも顧問は不在だと伝えられる。
    ほっとしつつも、淡は本来の目的を口に出す。

    「あ、スミマセン。後一つだけ。麻雀部一年の宮永咲さんはいますか?」

    「部室で彼女もこちらにいると聞いて、是非挨拶をしたいと思いまして」

    しかし残っている教師から聞いてもらった所、
    誰も知らないという答えが返って来た。

    ここにはいないらしい。
    そうなったら長居は無用。

    ありがとうございますと頭を下げて、淡は職員室から出て行った。

    360 = 356 :

    (後は、どこかで迷子になってないか確認するだけか)

    とはいっても臨海の校舎は広い。
    この中から探すの!?と淡は深く溜息をついた。

    (辻垣内なら…分かるのかも)

    智葉『きっとどこかで迷子にでもなっているのだろう。この間も校舎内で迷っていたからな』

    他意も無く、部長として困った部員だというような口調だったが。
    腹が立つ。

    自分のいないところで、二人は確実に同じ時を過ごしていることを実感させられる。
    別の学校だから仕方ないけど、智葉よりも沢山会話をしているのに負けた気になってしまう。

    (はぁ、それでもしょうがない)

    心当たりがあるなら全部当たるしかない。
    淡は携帯を取り出し、また智葉の番号に掛ける。

    先程掛けた時と違い、すぐに繋がった。

    智葉「大星か!? 宮永と合流は出来たのか!?」

    やや焦った様子の智葉に、淡は眉を顰める。

    「まだ。連絡も取れないよ。迷子にでもなってると思ったから、今から探すところ」

    智葉「…いや、迷子ではない気がするんだ」

    「どういうこと!?何か知っているの!?教えて!」

    361 = 356 :

    声を荒げると、智葉は迷ったように沈黙していたが
    実は…と話し出した。

    智葉「お前と会話を終えた後に、明華が気になることを言い出したんだ」

    智葉「宮永がうちの補欠の連中に目を付けられていると」

    智葉も詳しくは知らなかったようだ。
    一年生で日本人ながら麻雀部のレギュラーである咲を妬んでいる連中がいると。

    用心したほうがいい、と言う明華の言葉に
    咲を探してみようとその辺りを探し始めたらしい。

    「で、見付からなかったんだね」

    智葉「…ああ」

    「あんた、今どこにいんの」

    智葉「部室近くだが」

    「そこ動かないでよ。すぐ行くから!」

    智葉「おい、大星!?」

    ダッシュして、淡は智葉のいるであろう場所へ向かう。
    このまま闇雲に探しても咲は見付からない。

    特にここは白糸台じゃない。他校だ。
    詳しく知っている奴に、嫌でも協力を仰ぐべきだ。

    362 = 356 :

    「辻垣内!」

    智葉「お前、なんでこんなに早く来れたんだ?」

    不思議顔の智葉に「どうでもいいでしょ」と返す。

    明華「智葉、やっぱりこっちにもいなかったです。…あれ、大星さん?どうしてここに」

    反対側を探していたらしい明華がひょっこり姿を現す。
    淡を見て、智葉と同様驚いている。

    「詳しい話はいいでしょ。それより咲だよ。その補欠の連中は調べたの?」

    智葉「それが部室にも教室にもいないんだ。もう帰ったのかもしれない」

    大体今回の件も憶測に過ぎない…と智葉は呟く。

    「怪しい奴がいるなら、とりあえず調べた方がいいでしょ。まだ校内にいる可能性は?」

    明華「それも考えてネリーやハオにメールをしてみたんですが。二人とも咲と一緒じゃなかったと言ってます」

    智葉「他の一年にも問い合わせしたところ、先に帰ったと聞かされた」

    「ますます怪しいじゃない」

    臨海内で問題が起きているのかもしれない事態に、智葉と明華は顔を見合わせ困惑している。
    それを部外者に知られるとまずいのかと、淡は鼻を鳴らす。

    (どうでもいいよ。咲さえ見付かれば)

    臨海のいざこざなんて知ったことじゃない。
    咲が無事かどうか。重要なのはそこだ。

    363 = 356 :

    その時、反対側から走ってきた生徒が
    何やらこちらに向かって手を振って声を上げるのが見える。

    後輩「先輩ー!た、たた大変ですー」

    三編みを揺らしながら女の子は金切り声を上げる。

    智葉「どうした」

    智葉は冷静に何事かと質問した。

    後輩「大変なんです。咲ちゃんが!」

    智葉「宮永がどうかしたのか?」

    「咲がどうしたの!知ってるなら早く言ってよ!」

    後輩「あの、私偶然見ちゃったんです。咲ちゃんが先輩たちに連れて行かれるところ」

    智葉「本当か?今、どこにいる?」

    後輩「体育倉庫の中に入る所は見ました。それで私誰か呼ばなくっちゃって急いで走って」

    智葉「そうか…っておいこら、大星!どこに行く!」

    飛び出した淡を智葉が慌てて追い掛ける。

    「決まってる!咲を無事取り戻す!」

    智葉「まだ体育倉庫がどこにあるか、知らないんじゃないのか?」

    「…そうだった」

    呆気にとられてる後輩に智葉は「後は私達が何とかするから待っててくれ」とだけ言って、
    明華と淡とともに体育倉庫へと急いだ。

    364 = 356 :

    書き溜め分終了です。

    365 :



    淡の挽回はあるか...!

    369 :

    おつ

    371 :

    体育倉庫の手前で、明華は淡の服を掴み「静かに」と茂みへと引っ張る。
    智葉もその後に続いた。

    明華「見張りがいますね」

    「だから何?」

    智葉「大星、静かにしててくれ。気付かれる」

    「あんたらなんでそんな冷静なの!?」

    同じ部員のことだろうとキレる淡に、
    明華は冷静に言う。

    明華「鍵が掛かっていたら、現場に踏み込めません。手間取っている間に逃げられる可能性もあります」

    「でも、こうしている間にも咲が」

    明華「わかってます。咲のことは私も心配です」

    明華の真剣な表情に、
    淡は一旦口を閉じた。

    智葉「中にいる奴に気付かれないよう、表の奴をどうにかしないとな」

    「そうだね」

    三人は素早く移動を開始する。

    372 = 371 :


    部員3「…なんだ?」

    見張り役なんて退屈だと、
    補欠の一人である麻雀部員は欠伸をしていた。

    後で代わって貰えるんだろうなと、
    不満げに誰か近づいて来ないか壁に凭れて立っていた。

    何か、今腕に当たった気がする。
    一瞬だったけど、小石のような。周囲を見渡すが誰もいない。

    部員3「気のせいか?」

    壁から離れ、そっと辺りを窺う。

    部員3「誰も、いないか」

    また元の位置に戻ろうとする。
    が、しかしその背に今度はさっきより大きな石が当たった。

    部員3「痛っ、誰だ!?」

    カッとなって走り出したその時、足に何か当たる。
    人の足だと認識した瞬間、地面に激突する。

    部員3「うわっ」

    派手に転ぶ。激痛が顔に走る。
    しかし本当の受難はここからだった。

    智葉「ここで何してる」

    部員3「せ、先輩!?」

    悲鳴を上げそうになる補欠部員の首根っこを淡はがっしり掴む。

    「騒がないでよ。声上げたらあんたの脳みそぶちまけてやる」

    部員3「なんだ、なんだよ一体!?」

    373 = 371 :

    明華「その中に用事があるんです。鍵を開けるように指示してください。そうしたら悪いようにはしない」

    明華は普段と変わらない人の良さそうな笑みを浮かべる。
    が、内側から滲み出る怒りは隠せない。補欠部員はこくこくと従順に頷く。

    (こいつ、怒らせたら怖いタイプだね)

    顔を引き攣らせながらも、
    淡は補欠部員を扉の前に引っ張っていく。

    「さっさと中にいる奴に開けてくれるように呼びなよ」

    小さくでも凄みのある声で告げると、
    黙って頷き右手で扉をノックする。

    部員3「おい、開けてくれ!そろそろ交代してくれてもいいだろ!」

    このままでいても処罰されるのは目に見えている。
    ならば少しでも心証を良くしておきたいのか、素直に部員は中にいる仲間へ開けるようにと訴えた。

    部員1「なんだよ、今からだって時に…」

    ぶつぶつ言いながらも扉が開けられる。
    それと同時に、淡は掴んでいた部員の背を思い切り突き飛ばした。

    部員3「うわっ!」

    扉を開けに来た部員も一緒に床に倒れこむ。
    彼女らを踏む形で淡は中へ飛び込んだ。

    部員2「げっ、部長!?」

    智葉「お前達、何をやってるかわかっているのか?」

    智葉の声に、奥の方にしゃがんでいた残りの一人が立ち上がる。
    同時に何かが床に倒れる。

    ゴトっと、人形が倒れたかと一瞬淡にはそう見えた。
    それは、人形ではない。

    「淡、ちゃん?先輩たち…どうしてここに…」

    374 = 371 :

    その後は咳き込んだ為、何を言ってるか聞こえない。
    縛られているらしく咲の手は後ろに回されている。

    それよりも淡が声を失ったのは、何故か上半身何も着ていないその姿。
    白い肌によく見ると、痣のようなものが見える。

    「あんたら…」

    体の中で何か切れた音がした。

    「覚悟は出来てるんでしょうね!」

    智葉「よせ、大星!手を出すな!」

    智葉の叫ぶ声も聞こえない。
    素早く動き、咲の近くにいた部員に掴み掛かる。

    強引に体を地面に倒し、
    その上に馬乗りになる。

    部員2「ヒッ」

    「歯の一本じゃ済まないってわかってるよね!」

    淡が拳を振り上げるのを見て、
    部員は顔を歪めて恐怖に声を上げる。

    部員2「なんだよっ、他校生のお前に関係ないだろ!」

    「はあ?この状態でそんな口利けるの」

    部員2「や、止めてくれ!」

    慌てて智葉と明華が静止しようと淡の腕を掴む。

    智葉「大星!こんな所で問題を起こしてどうするんだ!」

    明華「そうですよ。大会前にこんなことして何になるんですか」

    「うるさい!」

    375 = 371 :

    右腕を掴む2人を振り払う。

    「黙って見過ごしていられるかっての。大会だって?そんなのどうなっても構うもんか!」

    言葉を失う智葉と明華。
    淡は再び部員へと視線を向ける。

    「覚悟は出来たんでしょうね」

    部員2「止めてくれ、悪かった。私が悪かったから!」

    「さあ、まず一発目」

    今度こそ淡の拳は女の顔へ叩きつけられるところだった。
    しかしそこへ制止の声が響き渡る。

    「淡ちゃん!もういいよ!」

    上半身を起こし、咲は立ち上がる。
    淡の手は中途半端な形で宙に止まった。

    その間に咲はすぐ横へと移動して来た。

    「私ならもう大丈夫だから」

    こんな状況なのに咲は笑った。淡をたしなめるように。
    その表情に、体から緊張が抜けていくのがわかった。

    咲の手がまだ縛られていることに気付き、解いてやる。

    「ありがとう、淡ちゃん」

    手首を回して、
    それから淡の目を見て告げる。

    「どうでもいいなんて言わないで。淡ちゃんが大会出られなくなるなんて、私嫌だからね」

    「だって…」

    反論しようとしたが口を噤む。

    376 = 371 :

    わかってる。
    そうやって大したことじゃないから、これ以上軽率な行動するなと。
    咲はそう言っているのだ。

    (大したことでしょ。強がっちゃって)

    はあ、と淡は大袈裟に溜息ついてみせた。

    「しょうがないね。ねえ辻垣内」

    智葉「なんだ」

    「こいつらの処分は任せるよ。きっちり責任取らせてよね」

    智葉「ああ。そのつもりだ」

    当然だと智葉は頷く。
    明華も「私も立ち会います」と言って何やら張り切っている。

    放っておいても奴らに明日は無さそうだ。



    智葉「大星。今日は済まなかったな」

    一旦、皆は外に出ることにした。
    明華は事件を引き起こした三人を部室に連れて行くと言って誘導している。

    淡と咲と智葉の三人だけが、
    ゆっくりと歩いていた。

    377 = 371 :

    智葉「お前が知らせてくれたおかげで助かった。ありがとう」

    「……」

    感謝の言葉を口にする智葉を見て、
    妙に冷たい気持ちになってしまう。

    (部長であるこいつがもっと気を付けていれば、何も起こらなかったはず)

    踏み込む時間が遅かったら咲はどうなっていたか。
    考えただけでぞっとする。

    それにあの時間の間だけでも酷いことが行われていたかもしれない。
    咲に問い質したいところだが、さすがに内心ではショックを受けているだろう。

    今はそっとして置こうと、
    誰もが思っている。

    「ありがとう、か。それより自分の行動を反省したらどう?」

    智葉「何が言いたい」

    棘のある言い方に、智葉は眉間に皺を寄せる。
    咲は心配そうな眼差しを二人に向ける。

    「部員の面倒くらいちゃんと見たらどう?部長のあんたがそんな体たらくでどうすんの?」

    智葉「それは、 私ももっと気を配るべきだったと…」

    言い返せず智葉は言葉を濁す。
    その様子を見て咲が二人の間に割り込む。

    「待って、別に先輩のせいじゃないよ。あの人たちは私が気に入らなかっただけで」

    「だから先輩を責めるのはやめて、淡ちゃん」

    智葉を庇う咲を見て、
    胃の中に冷たいものが降りてくるような感覚に陥る。

    378 = 371 :

    「…そう。悪かったね」

    真っ直ぐな視線に耐えられず目を逸らす。

    異変にも気付かずのほほんとしていた癖に、
    こんな風に庇われるなんて間違っている。

    そう思うのは、ただの嫉妬だ。

    「もうどうでもいいよ。疲れたから私はもう帰る」

    「淡ちゃん…?」

    「臨海のことは臨海で解決して。私はここで手を引くから」

    「淡ちゃん、待って」

    突然帰ると言い出した淡に一瞬ぽかんとした咲だったが、
    すぐに制服を掴み引き止めに掛かる。

    「なに、まだ何か用?」

    「私に構わないで。辻垣内がいるでしょ。家まで送って貰ったら?ねえ、咲のことちゃんと送るよね?」

    智葉「あ、ああ」

    智葉は訳もわからず、それでも酷い目にあった後輩を放っておくなど考えず
    ちゃんと送ると頷く。

    「ほら、もういいでしょ。手を放して」

    引き止めてくれるのは嬉しいけど、咲が求めているのは智葉だ。
    一緒にいる所をこれ以上見たくも無い。

    「辻垣内がいればいいんでしょ?私がここにいても、もうやる事は無いし」

    「淡ちゃん…」

    「じゃあね」

    立ち尽くす咲を置いて、
    淡は足早にその場を去る。

    379 = 371 :

    (結局、辻垣内には敵わないのか)

    倒れている咲を見た時、何もかも忘れていた。
    立場や麻雀部のこと、大会のこと。

    それら全て捨てても構わないと本気で思った。
    無事かどうかわかるまで、心臓が痛くて千切れるんじゃないかってくらいの思いをした。

    だけどその相手は、
    こちらを見てもくれない。

    「なんでだよ…」

    自分だけを見てて欲しい。
    智葉への気持ちをこっちに向けてくれたら世界中の誰よりも大切にするのに。

    思い通りにならないことが苦しくて、悔しくて。
    その晩、淡は一睡も出来ないまま夜を過ごした。


    ――――

    380 = 371 :

    書き溜め分終了です。

    382 :

    おつ

    383 :

    乙でした!

    384 :

    おつやで

    385 :

    都合良く咲だけマンセーしてるね
    被害者面してても咲みたいな畜生には当然な報いだと思うけど

    386 :

    >>385
    キモすぎて草はえるわ

    387 :

    >>385って色んな咲さんスレ荒らしてるよね
    あまりに酷いようなら通報できないかな

    388 :

    頼むから構ってやるな
    相手にする価値なし

    389 :

    京太郎出せ
    百合豚はこれ以上咲-Saki-穢すな

    390 :

    そもそも京太郎と顔見知りなキャラが少ないし接点ないんだから、京太郎ハーレムにしてるssの方が咲ss穢してるんだけどってマジレスしてみる

    391 :

    京太郎って誰だっけ

    392 :

    刹那で忘れちゃった

    393 :

    京太郎なら長野でハギヨシといたしてるよ

    394 :

    いちいち構うなよ
    いい加減学習しろ

    395 :

    そういうお前も自治気取って構ってるじゃん?しかも学習しろとかいう上から目線でね

    396 = 394 :

    じゃあ逆に聞くけどどうするのが正しい?
    いちいち荒らしに対して対応するのが正解なのでしょうか
    もしそれで手っ取り早く荒らしが収まるというのなら謝らせていただきますが

    397 :

    >>396
    構わない方がいいよor総じてスルーが正解ですよ先生

    398 :

    京淡で書き直して

    399 :

    続きはよ

    400 :

    淡は確かに可愛いけど不人気ブスはNG
    清澄の誰かなら和かタコスで良かったんじゃ


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