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元スレ晴絵「個人戦は見学していくからね」
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洋榎「……え、マジで?」
恭子「マジや」
漫「……な、なんかヤバいお金とかじゃないですよね?」
灼「……監督さんヤバいことやってるの?」
憧「いや、ポンっと百万出すこと自体ヤバいでしょ」
絹恵「普通そんな大金持ち歩かないですよね? やっぱりなにか大事なお金なんじゃ……」
恭子「……さすがにこれは使えんなぁ」
洋榎「た、たしかにいくらうちでも百万は……」
恭子「百万円札じゃなぁ」
洋榎「子供銀行か!」
洋榎「監督それ財布から出したで!?」
玄「普段から仕込んでるんですかね……?」
絹恵「お姉ちゃん監督のボケ潰しちゃアカンやん」
由子「浮かれて気づかなかったのよー?」
恭子「減点やな」
洋榎「す、すみません……」
漫「だいたい主将は普段から……」
洋榎「漫、お仕置きが足らんかったみたいやな?」
漫「なんでうちだけ怒られるんですか!?」
漫「どうしてこんな目に……」
憧「外でアレはきついわね……」
玄「上重さん、あちらにお手洗いありますしとりあえず落としてきたら……」
洋榎「ドラローちゃん漫を甘やかしたらアカン! これはな、愛のムチなんや……漫の成長を願ってうちも涙を飲んでやっていることなんや……!」
玄「!」
穏乃「さすが関西にその人ありと言われた愛宕洋榎……!」
洋榎「せやろー? さすがやろー?」
恭子「……高鴨、あまり主将を調子づかせんでな」
漫「あの人は何を言ってるんですかね……?」
絹恵「漫ちゃん堪忍なー」
灼「……まぁそれはそれとして、このあとどうします?」
恭子「あてにしてた軍資金がなくなったみたいですけど、金出せるんですか?」
洋榎「ぐっ」
宥「その、私たちも出しますから……」
洋榎「いや! 1度言った以上意地でも今日はうちが持つで! 愛宕洋榎に二言はないんや!」
絹恵「さっすがお姉ちゃん!」
穏乃「洋榎さんカッコいい!」
洋榎「いやまぁ? それほどでもあるけどな!」
由子「いっつもあんな感じだから懐がさびしいのよー」
憧「結構なお調子者なんですね……麻雀は堅実なのに」
灼「……ふむ」
灼「……さすが愛宕洋榎、気前がいいですね」
洋榎「お! 鷺森にはうちの凄さがわかるかー」
灼「同じ部を率いる人間として尊敬……」
洋榎「リスペクト? リスペクトオブ愛宕洋榎?」
灼「超リスペクトです。 しかも関西一の高校生雀士」
洋榎「関西一? セーラや荒川よりも?」
灼「もち……しかも段違いの美人」
洋榎「……鷺森! いや灼! あんたようわかってるわ! なんかあったらうちんとこ来ぃや! あ、アメちゃんやるわアメちゃん!」
灼「ありがとうございます……」
憧「……なにやってんの灼さん」
灼「いや、つい……」
玄「あの、英語間違って……」
恭子「ホンマ恥ずかしいわ……」
灼「ん……アメちゃんおいし」
漫「で、結局どうするんです? 主将が集めたんですしなにかしらプランあるんですよね?」
洋榎「任せとき! とりあえずこっちや!」
絹恵「あ、お姉ちゃん待って!」
穏乃「かけっこなら負けませんよ!」
玄「あっ! は、早く追いかけないと!」
恭子「ちょ……あぁもう! 町中で走らんといてくださいよ!」
憧「……大変ですね、末原さん」
恭子「もう慣れたけどな……なんだかんだ言って主将の引っ張ってるチームやし、あれがないと始まらんわ」
宥「みなさん洋榎さんが好きなんですねぇ」
由子「そろそろ追いかけないと見失うのよー?」
灼「……行きましょうか」
恭子「……せやな」
――――――
恭子「……主将」
洋榎「ん? どうした恭子?」
恭子「……どうして宿に帰ってきたんですかね?」
洋榎「決まってるやろ! 監督シメて改めて金出してもらうんや!」
恭子「それただの恐喝や!」
洋榎「だってみんなの分出せるほど金持ってないもん! だいたい監督がうちに恥かかせたのが悪いんや!」
漫「いや、単に主将の不注意ですよね……?」
灼「逆恨みだね」
洋榎「うっさいわ! 監督、おるか!?」
郁乃「あれー? みんなどうしたん? あ、阿知賀のみんなはじめまして……うち、赤阪郁乃いうて姫松の監督してるんよー よろしくねー?」
穏乃「よろしくお願いします!」
洋榎「挨拶はええんや! 監督、さっきのお金なんや! 使い物にならんやろ!」
郁乃「高鴨ちゃんに、松実ちゃん姉妹に、鷺森ちゃんに新子ちゃんやんなー? 良かったら姫松にきーひん? 」
玄「え、いや、その……」
洋榎「なにスカウトしてるんや! 話聞きーや!」
郁乃「だってそれ愛宕のお姉ちゃんが大喜びして持ってったやんか? うちだって渾身のボケをスルーされて悲しかったんよ?」
洋榎「う……」
郁乃「まぁお客さんも来とることやし……ちょっと待っててー?」
漫「……マジで出してくれるんですかね?」
絹恵「うちのお母さんと赤土監督は出したらしいですけど……?」
憧「実際のところハルエ……赤土先生のプロ進出とかそっち系の話するのに追い出された感じでもあったのでなんとも……」
郁乃「じゃあはい、好きなだけお買い物してええよー」
由子「赤阪監督すごいのよー!」
玄「わぁ……赤阪監督器用なんですねー」
宥「すごーい」
洋榎「……折り紙の商品並べられても困るわ!」
郁乃「えー? でも、子供銀行券じゃ外でお買い物できひんし……」
洋榎「いいから金出せって言っとるんや! 監督失格やで!」
恭子「だからそれ恐喝やって!」
絹恵「お姉ちゃん……さすがにそれは……」
憧「むしろ洋榎さんが人間失格っぽくなってますよ……?」
郁乃「んー……まぁ、うちも息抜きは必要だと思うけど……それじゃあ条件な?」
――――――
恭子「結局麻雀か……」
憧「総合成績の良かったチームに赤阪監督がご飯を奢る……と」
漫「練習試合頑張ったらご飯奢ったるーってことですよね?」
灼「姫松の人と打てるのは嬉しいけどね」
穏乃「よろしくお願いします、愛宕さん、真瀬さん!」
洋榎「ドラローちゃんと高鴨が相手か……楽しませてくれるんやろな?」
玄「おまかせあれ! 負けませんよー!」
由子「よろしくなのよー」
絹恵「あはは……あぶれちゃいましたね? お茶でよかったですか?」
宥「あ、ありがとう絹恵ちゃん……」
郁乃「それじゃあみんながんばってなー?」
――――――
玄「ツモ! タンヤオドラ8です!」
由子「……これ、ちょっとマジなのよー?」
洋榎「はぁ……とんでもないやっちゃなー」
穏乃「玄さんの火力は桁違いですからね! いくら洋榎さんでも大変ですよ!」
洋榎「だがしかし! この関西随一の天才美少女雀士愛宕洋榎をなめたらアカンで……リーチや!」
穏乃「速い……!」
由子「洋榎今日は調子いいのよー」
玄「むむむ……通りますか?」
洋榎「通したるが……来るでー!一発来るでー!」
洋榎「ツモ! リーチ一発自摸タンヤオ平和三色一盃口で4000・8000や!」
穏乃「おぉ……すごい! カッコいい! さすが愛宕洋榎さんです!」
洋榎「ふっふーん……どうや! セーラと比べても……」
穏乃「江口さんと同じぐらい強い!」
洋榎「……高鴨! いいか!? セーラは悪いやつや!」
穏乃「ええっ!?」
洋榎「学校の制服も着とらんし……不良の証拠や!」
穏乃「な、なるほど!」
洋榎「つか実はあいつ男やし! 学ラン着てるのはつまりそういうことや!」
穏乃「そ、そうだったんですか!?」
憧「し、しず……あんたそれさっき……」
恭子「すまん……ホンマに恥ずかしいわ……」
カン!
少し間が空いてしまいましたので、日付が変わる前に短めですがじゅんたんイェイ?しに来ます
少し緊張するけど……いや、別に緊張しなくていいんだけど!
とにかく、覚悟を決めて通話ボタンを押した
純『もしもし?』
憧「い、井上さん、お久しぶりです」
純『お、新子久しぶりだなー! 夏ぶりか?』
憧「はい……その、お誕生日おめでとうございます!」
純『サンキュ! なんだよ、それでわざわざ電話くれたのか? つか誕生日とか言ってたっけ?』
憧「しずから……その、この間国広さんから聞いたらしくて」
……ちょっと嘘をついた
この間国広さんから電話が来てわざわざ教えてくれたのだ
国広さんは……その、ある一点においては決して相容れないけれど、そこ以外はかなりしっかりした人で気の回るいい人だ
……なんでファッションセンスだけあんなことになってしまったのだろうか
それはともかく、お蔭でポイント稼ぎを……いや別に井上さんが好きとかじゃないけど! 女の子同士だし! 違うけど!
憧「今、龍門渕は誕生日月間らしいですね」
純『ああ、先週が衣で次に透華、今日がオレで来週に国広くんだな……智紀は3月だけど』
憧「すごい固まりかたですよねー……龍門渕さんのとこだと、やっぱりでっかいパーティーみたいなのやるんですか?」
純『毎年ってわけでもないけどな……金持ちってやっぱりちょっと感覚違うわ。 でも、去年なんかはちっこくて安っぽいパーティーを衣のとこから4回やったしけっこう自由だぜ?』
憧「へぇ……コンビニでおかし買ってきたりとかですか?」
純『そうそう! まぁ、今年は透華の時にでっかいのまとめてやったからのんびりしてるんだけどな』
憧「そうなんですか……その、なにか欲しいものとかありますか? せっかくだしなにかお贈りしますよ」
純『いいよ、そんなの……新子が電話くれただけでうれしいって』
憧「ふきゅ」
こ、これはアレね? 脈アリね? こ、こここ告白しなきゃ!
純『ちょうど暇してたんだよなー 時間あるなら相手してくれよ』
……OKOK、落ち着こう
井上さんに他意はない
っていうか好きとかじゃないし! 女の子同士だしそういうんじゃないし!
一『純くーん、ちょっと……って電話中?』
純『ん、今新子から電話来て……どうかしたのか?』
一『あぁ……それじゃあ後でも』
純『あぁいいよ今行くって……悪いな新子、ちょっと用事できちまって……』
憧「あ、そんな、大丈夫です……」
純『それじゃあまた……』
一『ちょっと待った! 代わって! ……ごめんね? 新子さん……タイミング悪かったみたいで』
憧「あ、国広さん……」
一『ほんとごめんね?ちゃんとフォローしておくから』
憧「え、あ! 別に……その、そういうんじゃないですから!」
一『あはは……じゃあそういうことにしておこっか』
純『悪いな……後で電話するよ』
憧「……はいっ! それじゃあ、また!」
純『おう、また後でな』
憧「ふぅ……」
……こう、変にあがっちゃうのはよくないな
別にそういうアレじゃないんだし、落ち着いて話さないと
……後で電話してくれるのか
憧「……んふふ」
望「あーこ! どうしたの?ニヤニヤしちゃって……彼氏でもできた?」
憧「ふきゅ!? お、おおおお姉ちゃん!? み、見てたの!? 聞いてたの!?」
望「……え、マジで彼氏?」
憧「ち、違うし! 彼氏じゃなくって……っていうか電話の相手女の子だから!」
望「ふーん……?」
あ、なんか疑われてる
……っていうかお姉ちゃんに隠し事できる気がしないし、あまり詮索しないでほしい……
望「憧?」
憧「な、なに?」
望「……相手が女の子でも、お姉ちゃんは応援するからね!」
憧「ふきゅ!? ち、違うってばぁ!」
カン!
純「で? どうしたんだよ」
一「ちょっとそこの部屋でさ、棚の上の物取りたかったんだけどボクじゃ届かなくって」
純「なるほどね……それじゃ」
パァン! パァン!
純「な、なんだ!?」
「「「「誕生日おめでとー!!」」」」
純「は……?」
一「えへへサプライーズ!」
衣「驚いたか?」
透華「作戦大成功ですわ!」
純「な……この前まとめてやったから今年はそれで終わりじゃないのかよ!?」
智紀「パーティーならたくさんやった方が楽しい」
衣「ケーキもいっぱい食べられるしな!」
透華「純もまさか追加のパーティーをするとは思わなかったようですわね!」
純「そ、そりゃあまさかオレの時にやったら……国広くんの時はどうすんだよ!?」
透華「当然! サプライズパーティーですわ! 後で作戦会議ですわよ!」
一「透華……それはボクのいないところで言わないと……」
智紀「……純、もしかして泣いてる?」
衣「泣いてしまうほど嬉しいか! 衣おねえさんも準備を頑張った甲斐があったぞ!」
純「な、泣いてねぇし! これは、ちょっとクラッカーの音に驚いただけだし!」
一「それはそれで情けないよ?」
透華「まったく……もう少し男らしくしたらどうですの?」
純「オレは女だ!」
智紀「ふふ……とりあえず、はじめようか?」
衣「このケーキ! ハギヨシに教えてもらいながら衣が作ったんだぞ!」
純「マジか! すげぇじゃん! サンキュー衣!」
衣「ふわ……! こら! 撫でるな! 衣の方がおねえさんなんだぞ!?」
純「今日から同い年だろ? 固いこと言うなよ」
――――――
一「あ、そういえばさ……9月14日はメンズバレンタインデーらしいよ」
純「なんだそれ? 今度はどこの陰謀だ?」
一「なんか、日本ボディファッション協会ってとこが制定したんだって。 今は特に行事とかやってないみたいだけど……男性が女性に下着を贈って愛の告白をする日らしいよ」
純「へぇ……」
一「せっかくだし、純くんもなんかやったら? 新子さんも電話くれたことだし下着をプレゼントして愛の告白を……」
純「だから! オレは女だって言ってるだろ!」
もいっこカン!
誰得憧純スレ
純くんの誕生日に毎年下着をプレゼントしては脱がしたいよ!
純くんの誕生日に毎年下着をプレゼントしては脱がしたいよ!
乙ー。
一から読んで腹抱えて笑わせてもらいました。
これはいいね。
灼かわええ。
一から読んで腹抱えて笑わせてもらいました。
これはいいね。
灼かわええ。
投下します
なにも用意してないけど胡桃ちゃんお誕生日おめでとうございます
くるたんイェイ?
なにも用意してないけど胡桃ちゃんお誕生日おめでとうございます
くるたんイェイ?
昔みたいに毎日和と打てる
そんな期間は今この時、インハイで東京にいる間だけだろう
団体戦では直接打つことができなかったし、個人戦に参加していなかったことがここで活きてくるとはさすがの私でも計算できなかった
……とにかく、和の調整相手になってあげたい気持ちもあるし、清澄の宿舎には風越の福路さんもいる
お世話になった恩返しもできるし、強い雀士と打つことは私自身のレベルアップにも繋がる
清澄の宿舎に通うことは、和と旧交を温めつつ福路さんに恩返しをしながら私も麻雀が上達するという一石三鳥……いや、それ以上の効果も望める偉大なる作戦なのだ!
穏乃「あこー! 早く早く! 遊ぶんだ、和と!」
憧「はいはい……しずは少し落ち着こうねー」
玄「元気なのはしずのちゃんのいいところだよー?」
憧「……それは知ってる」
まぁ、いろいろ言ってみたところで私もやっぱり和と遊べるのが楽しみだし、はしゃぎたい気持ちもあるんだけどね
穏乃「こんにち……っと、すみません」
華菜「ああ、悪いな文堂……チビたちは……」
池田さん、どうやら電話中みたいだ
気にするな、とばかりに笑顔を見せて、ちょいちょい、とジェスチャーで中に入るように促してくれる
池田さんに小さく会釈を返して部屋に入る
咲「あ……こんにちは」
玄「こんにちは、宮永さん」
憧「どーもっ……あれ? 和は?」
咲「みんなが来る前に、って優希ちゃんと買い出しに行っちゃって……ちょうど入れ違いになっちゃったみたいだね」
穏乃「ありゃ……ちゃんと連絡しとけばよかったなぁ」
未春「せっかく来てくれたんだし、打ち始めちゃおっか?」
玄「吉留さん、お邪魔してます」
未春「こんにちは! 宮永さん入る?」
咲「はい、それじゃあお願いします」
憧「それじゃあ私最初見てますね」
玄「いいの?」
憧「いいよー 和来たらそっちと打つし」
穏乃「和と打ちたいだけかよー」
未春「でも、原村さんと片岡さん帰ってくる頃には華菜ちゃんも電話終わると思うからちょうどいいんじゃないかな」
玄「池田さん、どなたとお電話されてるんですか?」
未春「文堂さん……うちの1年生なんだけど、そこからの電話みたいだから妹さんたちと話してるんじゃないかな?」
穏乃「へぇ……池田さんって妹さんいるんですか」
咲「……姉妹、かぁ」
未春「しかも、まだちっちゃくて三つ子ですっごくかわいいの!」
穏乃「三つ子ですか!?」
玄「ちっちゃいって綾ちゃんたちみたいな感じかな?」
憧「いやいや……気持ちはわかるけどあの子らももう中学生に高学年よ?」
未春「んー……詳しくは知らないけど10歳は離れてるかなぁ」
玄「10歳ですか……」
穏乃「だいたい憧と望さんぐらいの差かー」
未春「新子さんも姉妹いるんだ?」
憧「はい、10こ上のお姉ちゃんが」
華菜「じゃあ、けっこうかわいがられてんだろ?」
憧「池田さん……えぇ、まぁ」
玄「電話、もういいんですか?」
華菜「おー……なんか、あいつら文堂になつきすぎだ……まだ帰れないって言ったら星夏おねえちゃんいるから平気ーって……」
未春「あはは……文堂さん毎日通ってくれてるみたいだし仕方ないんじゃない?」
華菜「それはそうだし、助かってはいるんだけど……」
穏乃「そうなると、ちょっと寂しいですよねー」
華菜「まーなー……もう打ちはじめてんの? どんな感じだ?」
咲「まだ東1です……あ、カン! 嶺上開花です」
穏乃「うー……早いなぁ」
未春「来年を考えるとこれを止めれるようにならないとなんだよねぇ……」
憧「玄またドラ8とかわけわかんないことになってるわね……」
玄「和了れなかったら意味ないよぉ……」
華菜「……なぁなぁ新子」
憧「なんですか?」
華菜「お姉さんとは仲良いのか?」
憧「えーまぁ、そこそこです」
玄「そこそこって……」
穏乃「超仲いいくせに照れちゃって! この前なんて寝言でお姉ちゃーんとか言ってたし」
憧「ふきゅ!? う、嘘でしょ!?」
穏乃「嘘だけど?」
憧「……しーずー!」
穏乃「あはは! 言っちゃうかもって思うくらいには望さんのこと好きなんだー」
咲「穏乃ちゃん、それカンだよ」
穏乃「えっ」
咲「嶺上開花、責任払いで12000です」
穏乃「あぁーやっちゃった……」
未春「生牌が全部危険牌に見えてきた……」
玄「カンドラが増えて手が進まないよぉ……」
華菜「そっかー……新子はお姉ちゃん大好きかぁ」
憧「あ、いや、まぁ……そ、そうですね」
玄「どうかしたんですか?」
華菜「ほら、一応電話も来るわけだし平気だとは思うんだけど……いなくても平気とか言われるとけっこうダメージがくるわけで……」
華菜「けっこう年の差もあるわけだし、やっぱり感覚も違うわけだろ? 私としてはちっこくてすっげーかわいいんだけど……下の子って姉のことどう思ってるのかなーって」
玄「私はお姉ちゃんと仲良しですし、大好きですよっ」
華菜「それは見てればわかるし!」
未春「華菜ちゃんのとこも見てればわかるぐらいには仲良しじゃないかな?」
憧「うーん……まぁ、お姉ちゃんの影響は大きいと思いますよ。 私は麻雀だってお姉ちゃんがきっかけで始めましたし」
華菜「お姉さんも麻雀するんだ?」
穏乃「望さん、赤土先生の同期なんですよ」
華菜「へぇ……ってことは姉妹揃ってインハイ出場か」
未春「お姉さんも鼻が高いだろうね」
憧「……そ、そうですかね?」
華菜「そりゃそうだろー……私だってあいつらがお絵かきで先生に褒められたとか言ってたら鼻が高いし!」
穏乃「親みたいになってますね……」
華菜「言われてみると……まぁうちは両親忙しいから普段は私が面倒みてるしなー」
華菜「ま、妹が嫌いな姉はいないけど……下の子はどうかなって思っただけだから……ほら、うるせぇババァ! とかドラマだとよく言われてるし」
未春「いやいや……それは不良少年が母親に言うやつなんじゃ……」
憧「でもたしかに、宥ねえも玄もお互いのこと大好きよねー」
玄「えへへ……そうかなぁ?」
穏乃「望さんも憧のこと大好きだしねっ!」
憧「……ま、まぁ、そうかもね?」
お姉ちゃん、そんなに私のこと好きなように回りからは見えてるんだろうか?
そりゃあ仲のいい姉妹だとは思うけど……
咲「……でも、姉妹って一口にいっても、それぞれ事情が違いますし……ひとくくりにはできないんじゃないですか?」
華菜「んーまぁ、たしかに個別の事情ってのはあるよな」
玄「……うちは小さいときにお母さんが亡くなっちゃったから、より姉妹で仲よくって感じかもしれないなぁ」
華菜「うちもそれこそ私がほとんど面倒見てるからなぁ……親みたいなとこもあるし、姉でもあるし、年も離れてるからよそとはたしかに違うかもな」
……そういえば、宮永さんのところはちょっと喧嘩してるっぽいんだっけ
うーん……この話題はまずかったのかなぁ
華菜「……宮永のとこはさ、仲悪いのか?」
憧「えっ」
未春「ちょ、華菜ちゃん!?」
いやいやいやいや! それ確実に聞いちゃダメなとこでしょ!?
咲「…………」
華菜「あ、話したくないなら無理しなくていいぞ?」
咲「……その、仲が悪いというか、私が……嫌われちゃってて……お姉ちゃん、怒ってると思うから……」
華菜「なんか怒らせるようなことしたのか?」
未春「か、華菜ちゃん……?」
憧「ちょ、もう少し言い方をですね……」
池田さん心臓に悪いってば!
っていうか、なんで玄もしずもキョトンとしてんの!? 話についてこれてないの!?
咲「……いろいろあって……去年会いに行ったときは話もしてもらえなかったから……」
華菜「うーん……でもさ、宮永は仲直りしたいんだよな?」
咲「……それは、はい」
華菜「じゃあなんとかなるって!」
憧「適当だな!?」
華菜「おいおい、上級生には敬語使え?」
憧「あぅ……すいません、つい」
華菜「……まあほら、宮永は仲直りしたいんだろ? 諦めなきゃなんとかなるって! 妹を嫌う姉なんていないからな!」
咲「……でも」
華菜「でも、とかすぐ言うなよ! いちいちマイナス方面に考えても気が重くなるだけだし! いい方に考えなきゃ疲れるぞ?」
穏乃「……そうだよ! きっとなんとかなるって!」
あ、しずこれよくわかってないけど勢いで入ってきたな
華菜「そうそう! 県大会やインハイの時も最後まで諦めないで打っただろ? それで勝ってきてるんだからそれと同じことだし!」
咲「そう……なんですかね?」
華菜「私が言うんだから間違いないし!」
未春「その自信はどこから出てくるのかな……?」
華菜「そうだなぁ……とりあえず個人戦でチャンピオンと打って、卓上でしっかり話すといいし!」
未春「そんな、漫画じゃないんだから……」
穏乃「河原で殴りあうと友情が生まれる的なアレですね!」
憧「なんでそれで納得できるのよ!?」
玄「宮永さん頑張ってるから、きっとうまくいくよ~」
咲「……そう、ですね……お姉ちゃんと仲直りして、また、家族で……」
華菜「その調子だし! チャンピオンもなかなかやるから練習頑張らなきゃな!」
咲「はい! カン! カン! もいっこカン! 嶺上開花8000・16000!」
穏乃「……トビました!」
玄「あわわわわ……」
未春「……来年までに宮永さんに勝てるようになるのって無理なんじゃ……」
華菜「みはるん弱気になるなし! 華菜ちゃんの潜在能力を舐めちゃいけないし!」
穏乃「私も全国に来たら宮永さんと打つんだし負けてられませんね!」
玄「しっかり特訓して来年こそは勝たなきゃね!」
華菜「よーし、みはるん交代だし! 来年に向けて今から宮永を倒すイメージ作ってくし!」
憧「じゃあ玄交代して! 私も打ちたい!」
玄「いいよー」
穏乃「よし! 今から来年に向けて地獄のオニ特訓だ!」
咲「私も負けないよ! お姉ちゃんに勝てるぐらい強くならなきゃ……!」
未春「……そういえば、原村さんたち遅いね?」
咲「道に迷っちゃったのかな?」
華菜「宮永じゃあるまいしそれはないだろー」
ガチャ
華菜「お、来たし! 遅いぞー? どこで油売ってたし!」
美穂子「あ……ご、ごめんなさい……ちょっとお買い物に行ってたのだけれど、阿知賀の皆さんももう来てたのね……お客様をお待たせしてしまって……」
華菜「キャ、キャプテン!? すみません! 今のは、その、間違いで! 人違いだし!」
未春「キャプテン、おかえりなさい! 華菜ちゃんそそっかしいから……」
ガチャ
華菜「あっ! こら! 本当にどこで油売ってたし! トロトロしてさっさと帰ってこないから私がキャプテンに……」
貴子「あ゛?」
華菜「」
美穂子「あ、久保コーチ……お疲れさまです」
未春「お、お疲れさまです……」
憧「お邪魔してまーす」
穏乃「こんにちは!」
貴子「ああ、阿知賀のみんな、いつも練習付き合ってくれてありがとな? お菓子買ってきたからみんなで適当に食べてくれ」
玄「わぁ……すみません、気を遣わせてしまいまして……」
貴子「いや、本当に助かってるから気にしないでくれ……池田、ちょっとこっち来い」
華菜「あ、いや……その、今のは……違うし」
貴子「何が違うんだ? いいから来いって、怒ってないから」
華菜「は、はい……」
美穂子「……華菜、大丈夫かしら?」
玄「怒ってないから、って怒ってる人が言う台詞だよね……?」
未春「久保コーチ普段は優しいんだけど……風越はけっこう体育会系だからああいうところは厳しくて……」
穏乃「熱血指導ですね!」
ガチャ
優希「たっだいまー!」
和「ただいま戻りました」
憧「あ、おかえりー!」
咲「えっと、福路さんとは打てないから私と和ちゃんが同卓すればいいのかな?」
美穂子「そうなるわね……それじゃあ片岡さん、お願いできるかしら?」
優希「よろしくだじぇ!」
憧「打とっか、和」
和「はい、よろしくお願いしますね、憧」
和「……そういえば、今池田さんと久保コーチとすれ違ったのですが、なにかあったんですか?」
憧「あー……それは」
貴子「池田ァァ!! てめぇ口の聞き方も知らねぇのかっ!」
和「……あぁ、なるほど」
優希「散ったじぇ」
カン!
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