私的良スレ書庫
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元スレ晴絵「個人戦は見学していくからね」
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個人戦に向けて頑張る和ちゃん、宮永さん、福路さん
みんなにはお世話になったし、今度は私がお返ししないと!
玄「おや? 龍門渕の執事さんと、清澄の……」
京太郎「あ、ども……須賀です。 須賀京太郎」
ハギヨシ「こんにちは、松実さん」
玄「これはこれは失礼をば……須賀くん、萩原さん、こんにちは」
ハギヨシ「本日はどうされました?」
玄「和ちゃんたちが練習頑張っているので……そろそろ軽く食べられるものでも用意しようかと思いまして」
京太郎「え……もうそんな時間ですか?」
ハギヨシ「松実さんが気を遣われなくても、私が用意いたしますよ?」
玄「みんなのためになにかしたくって……お邪魔でなければお手伝いさせてくれませんか?」
ハギヨシ「……お断りするのも悪いですし、お願いしましょうか」
京太郎「じゃあ片付けますんで……ハギヨシさん、ありがとうございます」
ハギヨシ「……いや、そのままで結構ですよ。 せっかくですから須賀くんの腕前を披露しましょうか」
京太郎「マジですか? ……まぁ、料理のできる男はモテるっていうしアピールとしては……」
須賀くんがブツブツとなにやら呟いている
そういえば、厨房だから食材が並んでいることに違和感はなかったけど……男の人が二人で厨房にいるのって結構珍しいなぁ
玄「もしかして、お料理の途中でしたか?」
ハギヨシ「須賀くんがタコスの作り方を覚えたいとおっしゃられたので……私には幸い多少心得があったものですから」
なるほど、お料理のお勉強かぁ
玄「タコスってことは……片岡さんの?」
ハギヨシ「そうなりますね」
仲良しなんだなぁ……ちょっと羨ましいかも
地元にはただでさえ同世代が少ない上に女子校に通っていると男の子と知り合う機会もないしなぁ
京太郎「……松実さん?」
玄「はい?」
京太郎「……松実さん的にはどうですかね? 料理のできる男ってのは 」
玄「……料理のできる男の子、かぁ」
玄「うーん……素敵だと思います」
京太郎「っしゃ!」
玄「けど……」
京太郎「けど!?」
玄「私は、どちらかと言えば自分の作ったお料理を食べてもらいたいかなぁ」
京太郎「なるほど……
ハギヨシ「お相手の方が料理をできるようなら、学生のうちはお弁当の交換なんかもできるかもしれませんね」
玄「それはとっても素敵ですね!」
京太郎「松実さんの手料理……」
玄「そうだ! せっかくお手伝いに来たんですからなにか作ろっか?」
京太郎「…………」
玄「……須賀くん?」
ハギヨシ「……とりあえず、須賀くんはすぐに自分の世界に入ってしまう癖を直した方がいいですね」
京太郎「うへへ……」
玄「……えっと」
ハギヨシ「……そのうち帰ってくるでしょうから、準備を進めておきましょうか」
玄「おまかせあれ!」
玄「……とはいえ、私タコスって作ったことないんですけど……」
ハギヨシ「心配なさらずとも難しい料理ではありませんから……何かあれば私がお教えしますよ」
京太郎「ハギヨシさんそんな、手取り足取りなんて……」
ハギヨシ「言ってませんよ。 帰ってきたのなら少し落ち着いてください」
京太郎「はーい……とりあえずここは任せてくださいよ! せっかく教えてもらってるんだし、できるところ見せたいですし!」
ハギヨシ「……料理ができるのとタコスが作れるのではだいぶ話が違うとは思いますが……」
玄「でも須賀くん、結構な包丁さばきですね」
京太郎「そうですか?」
ハギヨシ「ほら、刃物を扱うときはよそ見をしないで……危ないですよ」
京太郎「あの! 松実さんは彼氏とかいらっしゃるんですか?」
玄「えぇ? 私はそういうの全然だよ~」
京太郎「マジですか? それじゃあ……」
玄「あ、須賀くんは片岡さんとお付き合いしてるんだよね?」
京太郎「違いますよ!?」
あれ?
玄「違うの?」
京太郎「違います!」
それこそお弁当……というか、タコスの交換をしているみたいだからそういうことかなーと思ったんだけど
玄「あ、宮永さんとお付き合いしてるんだっけ?」
そういえば、灼ちゃんが宮永さんが部活の男の子の話をよくするって言ってたような……
京太郎「いやいやいや! そんな事実はありませんよ!?」
あれー?
玄「違うんだ?」
京太郎「違います!」
共学だからってそういう話があるわけじゃないんだね……
京太郎「なんでそういう話になってるのかはわかりませんけど、俺としてはもっとこう……大きい、松実さんぐらいの……」
ハギヨシ「須賀くん、その発言がどう取られるか落ち着いて考えてみましょうか」
玄「私、宮永さんとそんなにかわらないよ?」
京太郎「はい?」
玄「私も宮永さんも150ちょっとだよね?」
京太郎「……ああ、はい、 そうですね! そういえば!」
須賀くん、なんだか慌ててる? どうかしたのかな?
ハギヨシ「まったく……もう少し発言には気をつけていただかないと見ていてハラハラするといいますか……ああ、須賀くん手が止まっていますよ」
京太郎「あ、すいません」
玄「……?」
玄「……そういえば、萩原さんはご結婚とかされてるんですか?」
ハギヨシ「おや、こちらに矛先が来ましたか……残念ながら私は独り身ですよ」
京太郎「え、ハギヨシさんフリーなんですか?」
ハギヨシ「……私に興味がおありで?」
玄「え……」
京太郎「ちょっ!? 違いますってば! なんでそうなるんですか!」
ハギヨシ「もちろん、冗談ですよ? ……私もなかなか女性と知り合う機会もありませんので……」
京太郎「龍門渕さんのお屋敷って結構女所帯じゃないですか?」
ハギヨシ「職場恋愛はあまり気が進みませんね……例えば、屋敷のメイドが相手だとしますと……私の立場ですとパワハラになりかねませんし」
玄「お嬢様と禁断の恋とかないんですか!?」
ハギヨシ「物語の中ならばロマンチックで素敵だと思いますが……透華お嬢様に手を出そうものなら私の首が物理的にトビかねないので……」
京太郎「はぁ……ハギヨシさんですら恋人いないとなると俺はどうしたら……」
玄「ハギヨシさん、とっても素敵な人なのにね……」
ハギヨシ「……ああ、それでは参考までに松実さんの好みの男性のタイプなど教えていただけませんか? 簡単にで構いませんので」
玄「私の、ですか? そうですねぇ……」
私の話で参考になるのかなぁ……?
京太郎「ハギヨシさん……!」
ハギヨシ「いいってことですよ」
玄「?」
なんの話だろう?
玄「やっぱり、優しくて頼りになる人がいいですね!」
ハギヨシ「なるほど……そうなるとやはり、身長なんかは高い方がいいんでしょうか? 例えば、須賀くんは180ほどありますが」
玄「言われてみるとそうですね……あまり容姿にこだわりはないですけど、背が高い人の方が頼り甲斐があるように見えるかもしれませんねぇ」
……須賀くんが小さくガッツポーズしてるけどどうしたのかな?
あ、野菜とっても上手に切れてるし嬉しかったのかな?
ハギヨシ「ありがとうございます……とても参考になりました。 私もまだまだ精進が必要ですね」
玄「いえいえ、お役に立てたのなら良かったです」
京太郎「それにしてもハギヨシさんがまだまだ精進って……今のままでも十分なんでもできるじゃないですか」
ハギヨシ「私などまだまだですよ……主に求められれば常に応えられるようにありたいですし、成長し続けなければいけません」
玄「立派ですねぇ……」
それにしても、萩原さんはすごいなぁ
インハイ前に龍門渕と練習試合したときにお屋敷に招待されたけど、あの広いお屋敷でたくさんの使用人さんを取り仕切っているらしいし……
その、こだわりはないって言っちゃったけど、すっごい整った顔だちで物語の王子様みたいだし、とっても立派な人だし……
そういえば須賀くんより身長も高いし、もしかしたら190近いんじゃないかな?
玄「……あれ?」
ハギヨシ「どうされました?」
玄「私の理想のタイプって……もしかして萩原さん?」
京太郎「!?」
ハギヨシ「……はい?」
ハギヨシ「あの……私の聞き間違いでしょうか? あと、須賀くんは私を睨まないでください」
玄「いえ、だって考えれば考えるほど萩原さんとっても素敵な人だなって!」
ハギヨシ「ど、どこかで考え違いをされているかと……だから睨むのやめてくださいって怖いです」
玄「考え違いじゃないですよ! 子どもの頃に読んだ絵本の王子様みたいですし! 白いタイツも似合いそうですし!」
ハギヨシ「し、白いタイツ? いや、私はむしろ王に仕える身でして……」
玄「やっぱり女の子の夢だと思うんですよね! 白馬に乗った王子様が迎えに来てくれるっていうのは!」
ハギヨシ「あぁ聞いていない……たしかに乗馬はできますが」
京太郎「とりあえず乗馬教えてください!」
ハギヨシ「構いませんが、恐らくそのスキルを活かす場面はほぼ来ませんよ……?」
玄「あっ!」
ハギヨシ「こ、今度はどうしました?」
玄「よく考えたら……私は実家の旅館を継がなきゃいけないので王子様が迎えに来てくれてもお嫁にいけません……」
ハギヨシ「……あ、あぁ、それでは私とは縁がなかったということで……」
京太郎「え? でも迎えに実家まで来てくれたんならそのまま婿に貰っちゃえばいいんじゃないですか?」
玄「そっか! そうだね!」
ハギヨシ「……どうして話をややこしくするんですかね? 松実さん狙いなら黙ってればいいじゃないですか……」
京太郎「いや、つい……ってハギヨシさん怒ってます? 言葉遣いが……ちょ、ほんとに怖いですってすいませんごめんなさい!」
ハギヨシ「えー……ですから、年の差もありますし、まだ知り合ったばかりですから、もう少し落ち着いてよく考えてですね……」
玄「ふぅ~む……なるほど、なるほど、なるほどー」
ハギヨシ「……聞き流していませんか? ああ、タコスもほとんど出来上がりましたね」
京太郎「なんだかんだお二人が手伝ってくれたんで……一人でやるよりもかなり手早くいいものが作れたかと」
ハギヨシ「それではお二人でみなさんに渡してあげてください……私は仕事に戻りますので……」
玄「はい……って消えた!?」
京太郎「ハギヨシさんですから……逃げた? いや、二人きりのチャンスを作ってくれたと思えば……」
またなにかブツブツと呟いてるけど……まぁ、須賀くんの癖なんだろうな
――――――
玄「ご飯作ってきましたよー」
優希「この芳しい香り……タコスか!」
京太郎「ハギヨシさんと松実さんに手伝ってもらって……ってお前は個人戦ないんだから少しは遠慮しろよ! ほら、咲、和、福路さんもどうぞ」
咲「ありがとう京ちゃん、松実さん」
美穂子「ありがとう……いただくわね」
和「すみません、助かります」
しかし、こうして見ると……福路さんも和ちゃんも大変素晴らしいおもちをおもちだ
玄「おもち……」
京太郎「おもち?」
玄「ああ、おっぱいのことです」
京太郎「おっぱ……!?」
玄「いいよね、和ちゃんも福路さんもすごいよね本当に……大きくて柔らかそうで……」
京太郎「え、いや、その……」
玄「こう、やっぱりおもちっていうのは……」
――――――
ハギヨシ「おや、須賀くん……どうでしたか?」
京太郎「タコスの方はかなり評判良かったですよ……阿知賀や風越の人も喜んでくれて……」
ハギヨシ「そうですか、私も指導した甲斐がありました……松実さんとはどうでしたか?」
京太郎「……あの人は、いろいろとダメな人でした」
カン!
京ちゃんやくろちゃーは二次創作でいろいろ付け足されすぎてて取り扱いに結構悩む…くろちゃーはどの程度のアホさ加減がちょうどいいのだろうか
京太郎はわりと原作や公式に寄せたつもりなんですけど、ここまで積極的な男でもないんですよね…
好みのタイプ的には阿知賀では玄、次点で宥ねえは固いと思いますが
京太郎はわりと原作や公式に寄せたつもりなんですけど、ここまで積極的な男でもないんですよね…
好みのタイプ的には阿知賀では玄、次点で宥ねえは固いと思いますが
立さんのブログ更新してるよ!
いや、寝る前に気になったので…
まふふはリチャと同世代かちょい上ぐらいかな?
いや、寝る前に気になったので…
まふふはリチャと同世代かちょい上ぐらいかな?
くろちゃーがおもちを求めるのには一応理由があったりするんだけどね…
乙でした
乙でした
乙
シノハユ1話を参考に
慕生誕時リチャードソンが16歳とすると、
真深さんと同い年
ナナさんは何歳で子持ちになったんだろう…
シノハユ1話を参考に
慕生誕時リチャードソンが16歳とすると、
真深さんと同い年
ナナさんは何歳で子持ちになったんだろう…
>>675この場合の100年前は咲世界じゃなくて現実的な100年前で想定していいんでしょうかね?
>>676京ハギかハギ京でいうなら京ハギ派です!…冗談はさておき、年上への憧れというシチュは好きです。なにが言いたいかというとリチャの立ち位置はおいしい
>>677理由付けするならそれしかないって感じですけど日頃の行いがアレですし、きっかけはどうあれただのおもち好きなんですよね…
>>678改めて考えたんですけど、周藤がナナさんを先輩呼びしてるからおそらく中学または高校が同じで年齢差は周藤=耕介として1~2歳上で、「結婚しちゃったの…!?」発言からナナさんの妊娠は卒業後として年齢は耕介‐ナナさんで14‐16か17‐19。一話の耕介の顔立ちはかなり幼く見えますし、最新話で玲奈「(耕介は)学生?」発言からやはり耕介はかなり若いように思えるので出産は16、7歳というのはどうですかね?
全レス長文とかアレだけど自スレだし許してくださいな
次は爽を予定、金曜までに投下が目標です
>>676京ハギかハギ京でいうなら京ハギ派です!…冗談はさておき、年上への憧れというシチュは好きです。なにが言いたいかというとリチャの立ち位置はおいしい
>>677理由付けするならそれしかないって感じですけど日頃の行いがアレですし、きっかけはどうあれただのおもち好きなんですよね…
>>678改めて考えたんですけど、周藤がナナさんを先輩呼びしてるからおそらく中学または高校が同じで年齢差は周藤=耕介として1~2歳上で、「結婚しちゃったの…!?」発言からナナさんの妊娠は卒業後として年齢は耕介‐ナナさんで14‐16か17‐19。一話の耕介の顔立ちはかなり幼く見えますし、最新話で玲奈「(耕介は)学生?」発言からやはり耕介はかなり若いように思えるので出産は16、7歳というのはどうですかね?
全レス長文とかアレだけど自スレだし許してくださいな
次は爽を予定、金曜までに投下が目標です
やりすぎて、え……そこも?みたいな所まで行くような全レスで無ければ変な文句も付かないんし良いんでない?
昨日はエヴァ見てたら途中で寝ちゃいました…相変わらず話についてけない
お昼食べたら投下しに来ます
お昼食べたら投下しに来ます
本編最新話で杏果ちゃんは本格的に朝酌メンバー確定っぽいですね!反対に祭りの途中でいなくなり、海にも行ってない陽葵ちゃんは本格的に消えそう、というか消え始めてますね…
改めて失礼しました。投下します
改めて失礼しました。投下します
揺杏「ちーす」
灼「いらっしゃい……毎日暇だね」
揺杏「うん、まったくもってその通りだけどさー……もっとこう、毎日来てくれてうれしい! とかそういう言い方をしようぜー?」
灼「毎日来てくれてうれしいよ」
揺杏「あ、やっぱり?」
揺杏「……なんか言わせたみたいじゃね?」
灼「……嘘ではないよ」
揺杏「……えっへへー灼がデレたー」
灼「抱きつかないで、暑いから」
揺杏「……うす」
爽「ところで揺杏くん、そろそろ私を紹介してくれてもいいんじゃないかね?」
灼「何奴?」
爽「なにやつ!?」
灼「獅子原さんだ」
爽「知ってるじゃん!」
揺杏「なんかついてきちゃってさー」
爽「まぁ揺杏のダチなら私のダチだから! 仲良くやろうぜ!」
灼「馴れ馴れし……」
爽「……なぁ、こいつ結構酷くない?」
揺杏「いや、爽も相当馴れ馴れしいだろー」
爽「ゴメン……」
揺杏「じゃあ改めて……これ、獅子原爽ね」
爽「獅子原爽です! 有珠山高校3年生です! よろしくお願いします!」
揺杏「お、礼儀正しい」
爽「……今怒られたから」
揺杏「んで、こっちが鷺森灼」
灼「阿知賀女子2年、麻雀部部長鷺森灼です……実家はボーリング場を経営しています。 尊敬する雀士は赤土晴絵です。好きな言葉は……」
爽「え、え、ちょっと待って急にいろいろ喋らないでよ」
灼「ん……」
爽「えーと……」
灼「……………」
爽「……今度は黙るのかよ!?」
揺杏「早速翻弄されてますなぁ」
爽「むむむ……まぁいいや!私の方が年上だけど気にせず爽と呼んでくれ! 」
灼「それじゃあ私も鷺森さんでいいよ」
爽「この距離感! なんで!? 急に押し掛けてごめんなさい!」
灼「ジョーク……灼でいいよ……よろしく、爽」
爽「……ヨロシク」
揺杏「自己紹介も終わったところで……灼はさっきからなに書いてんの?」
灼「夢日記」
爽「夢日記!?」
灼「……夏休みの宿題」
爽「宿題で!? 奈良県どうなってんの!?」
揺杏「あ、数学のプリントか」
灼「うん」
爽「嘘かよ!」
揺杏「爽のツッコミ新鮮だわ……どことなくぎこちない感じがなんともまぁ」
爽「うっせ……もしかして灼って愉快な子か?」
揺杏「気づくの遅いなー」
灼「二人は宿題とかないの?」
爽「あ、いつもなにして遊んでんの? トランプとか持ってきたけど!」
揺杏「いつも適当にだべってるけど……」
灼「今日は宿題しよっか」
爽「あ、麻雀! 麻雀打とうぜ! 個人戦あるし練習しよう!」
揺杏「正直私じゃ爽の相手にならんしなー」
灼「爽は今年受験生だよね?」
爽「なんで!? なんで執拗にそこ攻めるの!? やってないよ! つか東京まで持って来てないよ! インハイに来たんだし!」
揺杏「……まぁアレじゃね? プロになれば受験しないで済むんじゃね?」
爽「揺杏冴えてるな! プロになるわ! どうすればいいんだ?」
灼「個人戦で上位入賞して……チャンピオンや辻垣内さんとか愛宕さん辺りの有名どころに直接対決で勝てばスカウトとか来るかもね……」
爽「なるほどなー……じゃあ余裕っぽいし宿題はいいか! 最悪チカの写せばいいし!」
揺杏「最悪もなにもいつも通りじゃん」
灼「…………」
揺杏「ん? どしたの灼?」
灼「……なんでも」
プロ入りは余裕か……凄い自信だ
……ちょっと足りてないだけかもしれないけど
爽「ん? 今なんか失礼なこと考えてなかった?」
灼「……爽は勘がいいね。 それが麻雀の強さに繋がってるのかも……」
爽「お? 褒められた? デレた?」
揺杏「うん、よく考えたらバカにされてるぞ?」
爽「あれ? ……なぁ、灼って結構辛辣な子か?」
灼「まだまだジャブみたいなものだよ」
爽「まだ苛められるのかー」
揺杏「いや、ジャブである程度距離感を掴んだら素直でかわいらしい本性を見せてくるぞ」
爽「マジで!?」
灼「……か、かわいくないもん」
爽「あざとい!」
爽「かわいくないもん、だって! かわいい! もっかいやって!」
灼「かわいくないもんっ」
爽「意外とノリいい!」
揺杏「灼マジヤバいよなー やっぱり私的に超ツボなんだけど」
灼「今なら二百万であなたに幸福が……」
爽「壺じゃねーよ!」
揺杏「お、爽もだんだん調子出てきたなー」
灼「あ、私はどちらかと言うとツッコミだからここからは爽がボケてね」
爽「酷い無茶振りだな!?」
爽「散々ボケ倒しておいてそりゃないだろーよー」
揺杏「今日は灼テンション高いなー」
灼「だって……宿題とかストレスたまるし……」
揺杏「それはわかるわー」
爽「いや、初対面の私でストレス発散してたのかよ……」
灼「揺杏のダチなら私のダチだし……」
爽「私が言い出したから反論しづらい!」
揺杏「ん? 逆説的に言えば爽は私の幼馴染みだから灼も私の幼馴染みってことに……」
爽「揺杏天才じゃね? 私たちもう幼馴染みで親友だぜ灼!」
灼「なんでやねん」
爽「ツッコミ雑だな!?」
灼「ごめ……なんかめんどくさくて……」
爽「……地味に傷つくこと言うなよ」
灼「あ……」
……ちょっと悪ノリが過ぎた?
爽「わかってるんだよ……私もこう、悪ノリする方だし、騒がしいし……ちょっとウザいかなーって……」
灼「……その、違くて……嘘、嘘だから」
爽「……ほんとうに?」
灼「うん……その、爽のことはわりと……す、好きだよ」
爽「……ちょっとキュンキュンした! お持ち帰りしたい!」
揺杏「ほら、灼は素直でかわいいだろー?」
灼「…………」
……恥ずかしい
爽「なぁ見た? ヤバい! って顔したあとちょっと泣きそうになりながら恥ずかしいけど……言わなきゃ! 私本当は爽のこと……! って頬を染めながら灼が私に告白したとこ!」
灼「……そ、それは色々違……」
揺杏「見た見た! 灼ちょーラブリー!」
爽「灼マジかわいい! 見た目もコロポックルっぽいし! 葉っぱの傘とか持ってよ!」
灼「いや、意味わかんな……」
揺杏「よし! コロポックルTシャツ作ろう! 」
……それはちょっとほしいかも
一「かわいい服ができると聞いて」
初美「登場ですよー」
灼「……あれ? いらっしゃい」
揺杏「あ、私が呼んだんだー……ほら、さっき麻雀するって言ってたし」
爽「よく来たな! まぁ自分の部屋だと思ってくつろいでくれたまえ」
灼「爽が言うのはおかし……」
揺杏「これうちの獅子原爽ねー」
初美「新たな同好の士ですかー?」
一「獅子原さんにはどんな服が似合うかなぁ」
爽「あ、違うんで! そういうのほんといいんで! 遊ぼうぜ!」
灼「……個人戦の選手は大会前の対局は禁止されてるよ」
揺杏「あ、そういやはっちゃんさん個人戦選手だったっけ? 失敗したなぁ」
初美「ハブられるよりは呼んでくれた方がうれしいですよー」
一「それじゃあトランプでもする?」
爽「あ、私持ってきてる……ちょ、今どこからトランプだしたの!?」
一「企業秘密だよ……種明かしするマジシャンはいないからね」
揺杏「あ、そんな特技あったんだ」
爽「すげー! なんか見せてよ!」
一「じゃあ……はい、親指が取れちゃったー」
初美「わぁーすごいですよー」
爽「適当にあしらうのやめてよ!」
揺杏「……うちはいつも爽のペースだから新鮮だなぁ」
爽「くっそー……よし! トランプしようトランプ! とりあえず大富豪で!」
灼「大貧民?」
一「大貧民だね」
初美「大貧民ですよー」
爽「地域差出た!」
揺杏「よーしやろうか大貧民」
爽「裏切られた!?」
揺杏「いやまぁこういうのは多数決かなーって」
一「っていうかこれルールしっかり確認しとかないとまた混乱するんじゃ……」
爽「じゃあスペ3返し7渡し8切り9リバース10付け11バック階段4枚革命階段革命都落ちジョーカー貧民隠し財産アリで!」
灼「いくつか知らないのが……」
初美「もっかい言ってほしいですよー」
爽「……何て言ったっけ?」
揺杏「さぁ?」
一「……別のゲームにしよっか」
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