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    元スレ久「須賀君、悩みとかない?」 京太郎「はい?」

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    みんなの評価 : ★★★
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    651 = 1 :


    ■□■


     旧校舎、自販機前。


    京太郎「――落ち着いたか?」

    「う、うん。なんとか……」


     旧校舎外で捕まえた宮永咲を宥め、自販機に硬貨を投入。
     
     そうして取り出したコーンポタージュの缶を宮永咲に手渡す。


    京太郎「ほら」

    「……ありがと」


     硬貨を自販機にもう一度入れ、ドクペのボタンを押し込む。

     折角外に出たのだから買わないといけない気分になったのだ。


    「何時も思うけど……良くそれ飲めるよね」

    京太郎「だからドクペは美味いっての……その毒物を見るような目はやめい」


     備え付けのベンチに隣り合って座る。

     プルタブを開け、冷えたドクペを一口含んだ。

     口中に広がる杏仁豆腐のような芳醇な味と独特の薫り。

     麻雀という頭脳労働をした為、脳が糖分を欲していた事もあり非常に美味だ。

     やはり部室に自分用を常備して置くべきか――と、どうでもいい事を検討。


     そして、対局の最中に思っていた事。

     須賀京太郎にとって懸念していた事を反芻。


    「……京ちゃんどうしたの?」

    「……なんだかぼーっとして……ラスでショックだったとか?」


     疑問をぶつけられた。

     彼が何事かを苦慮しているような様子を見て取ったのか、気遣わしげな声音だ。


    京太郎「……んなこと気にしてねーよ」


     そう返し、ドクペを呷る。

     そして彼女になら話して良いかと惟い、心中を吐露した。

    652 = 1 :


    京太郎「――咲、お前から見て俺はちゃんと打ててたか?」

    京太郎「清澄麻雀部の一員として。お前が教えてくれた分、恥ずかしくないように」


     宮永咲は何だそんな事かと言わんばかりに溜息を一つ。

     次いで隣の彼を見上げ、口を開いた。


    「もう……何急にしんみりしてるの?」


     眼差しと声に僅かに混じる呆れたような色。

     窘めるように、励ますように、続ける。


    「今日が最後ってわけじゃあるまいし」

    「これからだって、明日だって打てるのに」

    京太郎「……そうか、そうりゃそうだよな。うん」


     彼は自身の発言を振り返り、やたら物々しかった事を悟る。

     ……何時もの調子で軽くいかないとな。

     どうこう悩み続ける柄でもないし。と、考え苦笑。


    「そうだよ。それに……京ちゃんはしっかりと打ててたよ」

    「……うん……びっくりする位」


     彼は、その言葉に、


    京太郎「ああ――それなら良かった」


     安堵の息を吐いた。


     右手を夕日に一度翳し、眺める。

     開いた指の間から零れる黄昏色。

     翳していた右手を下し、掌を凝視。

     この手で、自分は、確かに打てたんだ――と、ようやく実感が湧いた。

    653 = 1 :


     心ここにあらずといった風情で右の掌を見つめる須賀京太郎。

     その最中、隣に座っている幼馴染が何事か呟き続けている。


    「オーラス……嶺上開花……私の……かな、とか――」

    「……私も…………ために……勉強し……あったかなー、とか――」


     俯きながら、頬を羞恥の色に染めて早口で。

     ぼそぼそと小さく、隣であっても聞き取れるかどうか微妙な声量。


    「なんて!」


     言い終えて満足したのか顔を上げ、横目でちらりと須賀京太郎を見上げた。

     宮永咲は彼が上の空のままである事を悟る。


    「京ちゃん……聞いてる?」


     その言葉に須賀京太郎は我に返った。

     慌てて応えようとする。


    京太郎「――っと、すまん。何だっけ?」

    「もう! そっちから話を振ってきたのに……」


    「いいですよーっ! 何でもありません!」


     頬を不満げに膨らまし、身を捩りそっぽを向かれた。

     私、怒ってますと言外に滲ませた彼女の後ろ姿。


    京太郎「何でもなくないだろ……いきなり怒りだして」

    「……聞いてない京ちゃんが悪い」


     背を向けられたまま、ざっくりと切って捨てられた。

     正論であるので、どうしたものかと、彼は思考。


    「京ちゃんの唐変木、でれ助 、無神経、鈍感、ニブチン、助平、不埒者、色情魔、たらし、女の敵――」


     更に早口で罵られ始めた。

     無駄に豊富な語彙で機関銃の如く掃射し続けている。

     文学少女の面目躍如だ。

    654 :


    「……大体、胸の大きい人見るとすぐデレデレしちゃって」

    「……本棚にあったカバーを偽装してる本もそんなのばっかりだったし――」


     ――確かに一部は否定出来ない。

     しかし意味が被りまくってるのはどうなの。

     というかお前、アレな本を発見してたのかよ。

     問題集とかに偽装して隠してたのに漁るなよ。

     かなりショックなんだけど。いやマジで。いっそ殺せ。

     ベッドの下に隠していた本を母親に発見され、机の上に置かれてた時より衝撃的なんだけど。

     そういや、お袋は何であの時机の上に置いて見つけたアピールしたんだよ。いっそ捨てろよ。

     それはともかく、衝撃、撃滅、抹殺と連続でHITした位にダメージ喰らったんだけど。

     親バレ以来、慎重を期していたというのに。

     ……嗚呼、高所から I Can Fly したい――


     そんな須賀京太郎の内心での嘆きのまっただ中も、隣で吐かれ続けている呪詛。

     と、言っても可愛いものであるが。

     止めないと延々と続きそうだと判断し、口を開く。


    京太郎「……なあ」

    「何? 誤魔化そうとしても――」


     宮永咲が言い募りながら振り返り、須賀京太郎の方を向く。

     彼は彼女の言葉を遮るように右手をひらひらと振る。


    京太郎「いや、そうじゃなくてな……さっきの話の続きで、対局中も思ったんだけど」


     そこで一度区切られる言葉。

     彼の真摯な面差しと声色に毒気を抜かれたのか、仔犬のように小首を傾げ疑問符を浮かべる宮永咲。


     ドクペの残りを一気に飲み干した。

     そうして、須賀京太郎は頭一つ分以上小さな幼馴染を、その瞳を、確と視界に収め。


     噛みしめるように、胸中に刻むように。

     想いが溢れないよう分かち合うように。
     
     緩やかに、穏やかに、言葉を、紡いだ。

    655 = 1 :

                                   ____
                             ,. ´ __    `¨¨ヽ
                          ,   ̄`  /  ヽ       `ヽ
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                   _/ ィ / { l |__|_{ |∧   }/ ' / l  |   ∧
                    ̄  {〃  Ⅵィ斧从 } /-}/-/、 , /-、 ∧}
                        / ,  从 Vり ∨イ ,イ斧ミ、}/ /⌒ } | '
                         / イ从 l ム        Vり ム'  ノ/}'
                       ´    \∧  '        ,r ' /
    「咲――麻雀って楽しいよな」        、  v   ァ    / 从/
                                    \ `こ     イ  _|、
                                 ` r  ´   //∧
                                    /|     /////∧
                               「  |   //////////> 、
                             , </∧ /   {///////////////> 、
                           , </////// ∨__∨//////////////////>、

    657 = 1 :


     確かに、交わし合い。

     どちらともなく、くすりと笑い合う二人。


     ベンチから立ち上がり、空き缶を自販機横のゴミ箱に投下。


    京太郎「――じゃあ、皆待ってるだろうし、部室に戻るか」

    「うん……まだ時間もあるから次は一緒に打とっか?」

    京太郎「おう……この前みたいにいかないから覚悟しとけよ?」

    「ふふっ、楽しみにしてるね」


     軽口を交わし合いながら、隣り合い共に歩き出した。


     ある晴れた日の何の変哲もない、明日も変わらず続いていくだろう清澄麻雀部での一幕。

     ただそれだけの物語。



                                           【幕間 Gamble Rumble】 ――了

    658 = 1 :

    寝ますー

    660 :

    おつおつ

    いいなあ





    いいなー

    661 :

    乙乙
    やっぱり京咲がナンバーワン

    662 :

    乙っす、確かに京咲の安定感は半端ない
    しかし其処に挑んでひっくり返すのが「悪待ちの竹井久」であろうよ



    いや、なんとか部長と京太郎上手くいってほしいな。ここの部長好みなんで

    663 :


    やっぱり京咲がナンバーワン!

    664 :

    これで対局して和辺りが勝ってたらぐちゃぐちゃになってたなww

    665 :

    無駄な闘牌描写長すぎだよこのスレ

    666 :

    リアル都合でめっちゃ間があいて申し訳です

    関係ないですけどヤンデレは男が浮気しなければ丸くおさまるって渡瀬先生が書いてた
    輪環を見るに一理あると思う

    ぼちぼち

    667 = 1 :


    「と、いうわけで吉野にいるわけだけども」

    京太郎「部長……色々すっ飛ばし過ぎじゃないっすかね?」

    「――須賀君」


     振り向き、腕を組み、考え込むように瞼を落とす彼女。

     一拍置いて神妙な様子で言葉を続ける。


    「前回フラグを入れなかったから仕方ないの、諦めて」

    京太郎「諦めて、と言われても……」


     尚、すっ飛ばした件については――ギャグだから多少は許される、とか。

     当初描写する予定だった移動等で一悶着のプロットを、際限がなさそうだった為破棄した、とか。

     前回気が付いた時には、誰かさんメインで場面進行させ過ぎてて、フラグを差し込む暇がなかった、とか。

     勢いだけでやっちゃうとこうなるという悪例である。

     そういや、変なテンションで書いたものに、後から悶えるのってなんとかならないのだろうか。


     それはともかくとして。


     とある三連休。彼らは奈良県にいた。

     紅葉が色鮮やかに照る季節であった。吉野といえば桜であるが紅葉もすごい。

     どうでもいいかもしれないが、桜紅葉を見たいなら十月中旬から下旬程度に足を伸ばすべきである。

     現在は十一月中旬を過ぎた頃の為、楓紅葉が見頃だ。


     ちなみに、時期的に三年生の竹井久は部活を半引退状態――と、いっても頻繁に顔を出しているが――であり、

     議会長もこの月に、後進である某眼鏡(♂)に変わった、という設定であると付け加えておこうと思う。

     いや、ここらに触れる機会が、もう存在しなさそうだったので何となく。

     実質部長は染谷まこである。呼称変更するのもあれなのでそのままなだけだったり。

     IH明けあたりに設定しといた方がリアルだった気はする。


    「まあ、そんな事はどうでもいいじゃない――」

    京太郎「どうでも良くはない気はしますけど」

    「――折角の二人での旅行なんだし」

    668 :

    あれ?なんかフラグ?(恋愛とは限定してません)

    669 = 1 :


     嘘である。

     大嘘憑きは所持していないので、二人きりの旅行とやらが現実になることは多分ない。

     清澄麻雀部全員揃っている。ちなみに宿泊先は松実館。

     IH決勝でぶつかった、阿知賀女子の一員である松実姉妹の実家だ。


     原村和が連休に奈良に遊びに行く予定があり。

     ――そこから練習試合云々の話が派生し、色々あって部員全員が奈良にいる次第だ。

     まあ、こんな感じのフラグだったわけで。

     投げ捨てたけど。こまけえこたあいいんだよ(AA略)精神。


     ちなみに、夕食を清澄、阿知賀の面子で一緒にとる予定となっており。

     それまでの時間を潰す為に二人で散策に出掛け、調度良い時間となったので旅館に戻る途中であった。


    京太郎「何でそんな意味不明な嘘言うかな、この人は」


     そう呟き、頭痛を堪えるように目頭を押さえ溜め息を吐いた。

     やれやれだぜ、といった風情だ。


    「卒業を控えた先輩と別れを惜しむ後輩……」

    京太郎「無視されたし――それ、まだ先の話ですよね」

    「思い出を作るために二人きりで卒業旅行に……」

    京太郎「俺と部長はそういう関係じゃないですし」

    「旅先で日常の楔から解き放たれた二人……」

    京太郎「なんかポエムっぽくて背筋がぞわっとしました」

    「見つめ合い、そして互いを貪り合うように――」

    京太郎「申し訳ないですけどR18表現はこのスレだとNG」

    「もうっ! やっぱり須賀君には浪漫が足りないと思うわ」


     そっぽを向かれ、不満気に告げられた。

     そんなこと言われてもどうしろと。ノリに合わせて口説きだせとでも。

     下手に口答えをして機嫌を損なわれても困るので、須賀京太郎は脳内で独り言ちた。

    670 = 1 :


    「それに意味不明って言うけど――貴方もたまに奇行に走ってるじゃない」

    京太郎「き、奇行って……人を変人みたいに……」

    「キャラ崩壊してる時があるし……」

    「この前なんか、部室で凄い勢いで腕立て伏せしてたわよね? 何なのあれ?」


     痛いところを突かれた。

     思わず狼狽してしまう。


    京太郎「うっ――それは」

    「目が覚めて起きたら、後輩が部室で腕立て伏せしてるとか……」


     確かに奇行と受け取られても仕方がない。

     昼寝――といってに夕方だが――から目覚める。

     → 運動部でもないのに部室でやたら高速で腕立て伏せしている男がいる。しかも汗だく。

     このコンボである。軽くホラーだ。

     何が彼をそこまで筋トレに駆り立てるのか。


     仮にだが。

     女性の一人暮らしの部屋で、このような奇行を行った場合――変態と疑われてもおかしくないだろう。

     亜門さんに対するアキラさんの反応は、残念だが至極当然だといえる。

     あと小学生並みの感想だが、正座で罵られてるのが可愛かった。


    「須賀君がとうとう壊れたのかと思ったわ」

    京太郎「い、いえ、あれには理由が……」

    「どんな理由があったら部室で腕立て伏せするのかしら?」

    京太郎「……それは訊かないで下さい」

    「……」

    京太郎「……」

    「まあ、いいけど」


     須賀京太郎は胸を撫で下ろした。

     追求されると危険なのだ。

    671 = 1 :


    「そういえば起きた時、誰かが私に毛布を掛けてくれてたけど……」


     ――まだ続けるのかよ、この話。

     須賀京太郎の頬が引きつり、思わず渇いた笑いが零れた。


    「あれって、他の皆はいなかったし貴方が?」

    京太郎「あー、えっと、俺ですね」

    「やっぱりそうだったんだ――」

    「ありがとう、須賀君」


     彼女の上目使いでの微笑み。

     彼はなんとなく気恥ずかしくなり――目を逸した。


    京太郎「……いつもと違ってなんか素直っすね」

    「まるで普段が捻くれてるかのような言い草ね……」

    京太郎「胸に手を当てて普段の行動を振り返ってみて下さい」

    「んー……」


    「うん、いつもこんな感じね、素直なものよ」

    京太郎「記憶を改竄したりしてるんですか?」

    「突っかかるわね……」

    「まあ、例え須賀くんが女の子の寝顔を視姦する趣味をもっていたとしても、お礼くらいは言っておこうかなと」


     さっきの胸のときめきを返せよ。いや、マジで。

     あー、前もこーいうのあったよなー――などと投げやりに思う。


    京太郎「……いや、そんな趣味ないです」

    「隠さなくていいのに……それと思い返したら服が寝る前より乱れてたような」

    京太郎「――っ」


     まずい方向に話が転がり続けている。

     話題を逸そうと思索を巡らすが、それに先んじて竹井久の追撃がきた。
     

    「まさか寝てるの好機とみて私の体を……」

    京太郎「ちょっ! そんなことするわけないじゃないっすか!」

    「男は狼って言うじゃない。きっと貴方だって例外じゃない筈よ」

    京太郎「待った、異議あり!」

    672 = 1 :

    訂正
    ×久「まさか寝てるの好機とみて私の体を……」
    ◯久「まさか寝てるのを好機とみて私の体を……」

    673 = 1 :


    京太郎「狼とか言う前に寝てる女性を――とか、そこまで下衆じゃないです」

    「弁解が必死過ぎてあやしいわ。きっとやましいことがあるのね」

    京太郎「それは違います! 決めつけは酷いっす。あと推定無罪って言いますよね!?」


     いつもの冗談で終わるよう誘導できれば。

     そんな須賀京太郎の脳内での計算と共に、マシンガントークの如く交わされ続けるコントじみたやり取り。


    「裁判じゃないんだし……そうだ。判事役で和でも連れてくる?」

    京太郎「なんかそれ、俺が凄い不利になりそうなんですけど」

    「須賀君、法廷で会おう――ってね」

    京太郎「俺の側に弁護してくれる人を要求します。凄腕の弁護士とか超高校級の探偵とか」

    「あ、服が乱れてたのも証拠よね――もしかして上着を脱がそうとした?」

    京太郎「脱がそうとしてない! 寝相でスカートが盛大にめくれ上がってただけです!」

    「――えっ」

    京太郎「あっ」


     己の迂闊な失言を悟り――須賀京太郎は、思わず目を覆った。

     二人の間に横たわる無言の帳。


    「……」

    京太郎「……」


     このまま二人で、硬直し続けるわけにもいくまい。

     場を読んで何か気の利いたジョークでも飛ばし、この雰囲気を打開しなければ。

     そう判断し、目を覆っていた手を下げ、竹井久の様子を観察する。


     ――二人の視線が交差した。


     彼の発した言葉の意味を正確に理解しているのだろう。

     竹井久の頬は羞恥の色に染まっていた。

     固まったまま上目使いの彼女の眸。心なしか若干涙目になってるように見える。

     彼女にしては珍しく、そして可愛らしい反応だ――というか、誰だお前状態。

    674 = 1 :


     須賀京太郎はどうしたらいいのか迷っていた。

     何と言えばいいのだろうか。このパターンは経験がない。

     ほう、経験が生きたな――とならないと駄目なのだ。

     弾幕のSTGと一緒だ。

     見たことがないパターンだと、如何ともし難いのだろう。

     どうでもいいが、式神の城等を無駄にやりこんでいた。

     そういや、アルファシステムの七つの世界は、設定的にどうなったのだろうか。

     Aの魔法陣位までは把握しているのだが。


     閑話休題。
     

     ――沈黙の視殺戦の末。

     先に口を開いたのは竹井久だった。

     やっと絞り出したかのような掠れた声。


    「す、すが、くん……」

    京太郎「ハ、ハイ」

    「……み、みたの?」


     いつもとキャラが違う彼女に、須賀京太郎の混乱の度合いが深まる。

     正直に言うべきなのか。

     誤魔化すべきなのか。

     それとも……思考がぐるぐると回り始め。

     段々と悩むのが面倒になってきた。


     ――そうして、須賀京太郎は、考えるのを、やめた。

    675 :

    今アイドレスの最終ターン再開やで無名は

    676 :


     不意に、須賀京太郎の脳内ではっきりと描かれる――ストッキングに包まれた魅惑的な曲線。

     黒の下に透けて見える桃色の下着。

     意図的ではなかったが、それらを眺める事となり。

     ――これが桃源郷か。桃色だけに。流石部長、黒の下に桃色とは良く解ってる。パンツハンターもきっと大満足。

     などと、頭の沸いた感慨を抱いた事も憶えていた。


     ええ、見ましたとも。その結果、腕立て伏せを始めてしまったわけで。最高でした。

     流石に言葉にするほど無謀ではないので、胸中でそう呟いた。


     竹井久に肯定を示す為にゆっくりと頷き、心の赴くまま無言で右手の親指を立てて応える。

     グッジョブだったとの意味である。

     竹井久がびくりと震え、己の肩を抱いた。

     その後の彼女の反応を見るのが怖かった為、須賀京太郎は両の瞼を落とした。


     最悪、平手打ちなりで頬に紅葉をつけられる程度は仕方ない――と覚悟を決めた。

     視界を閉ざしたまま竹井久の動きを待つ。


     ……。

     …………。

     ………………。

     ……………………。


     それなりに時間が経過した筈なのだが、反応が返ってこない。

     罵りの一つ頂戴しても、おかしくない状況なのに何故。

     不審に思い目を開き――視界に入る、背を向けられた竹井久の後ろ姿。


    京太郎「えっと……」

    「……」

    京太郎「部長?」

    「……」

    京太郎「……」

    「ちょ……」 

    京太郎「……ちょ?」

    「ちょっと待って! あと五分!」

    677 = 1 :


     予想外の反応だった。

     寝起きで布団から出たくない子供でもあるまいし、五分ってなんだ。


    「あと――さっきの話は二度としないこと! いい!?」

    京太郎「アッハイ」


     モーゼズ=サン的なパワー・ワード。

     有無を言わせない勢いで言いつけられ、即座に肯定した。

     改めて彼女を良く見れば――うなじと耳が真っ赤に染まっている。


    「まったく…………いきなり…………準備…………言われ…………じゃない――――」


     己の髪をいじりながら、何事かぶつぶつと呟いていた。

     声が小さすぎて聞き取れない。


    「――よしっ」


     己に言い聞かすような声。

     そうして、彼女は彼の方へ、くるりと振り向いた。


    「もういいわ、行きましょう」


     いつも通りに見える彼女。まだ頬が若干赤いけれども。

     わざわざ藪をつつくつもりもなかった為、須賀京太郎はその事にはツッコミを入れない。

     彼は歩調を彼女に合わせ――旅館への帰路を共に歩き出した。


     ――そんなこんなで。

     須賀京太郎の竹井久をギャフンと言わすという誓いは、ある意味果たされたわけである。

     実は攻められると弱いタイプらしい。
     
     彼自身は全く、欠片も、気付いてはいなかったが。

    678 = 1 :


    ■□■

    679 = 1 :

     
     店内のお座敷席に、清澄と阿知賀の面子が座している某焼肉屋。

     席の隅に腰を下ろした須賀京太郎は、微妙に気不味い思いだった。

     その理由は席順にある。


     隣、とその隣――竹井久、染谷まこ。


    京太郎(まあ、これは別に問題ない)

    京太郎(部長は食事中にちょっかいをかけてきそうだけど……それは想定内)

    京太郎(染谷先輩に関しては、そんな心配は基本的に不要)

    京太郎(問題は……)


     必然的に会話の射程圏内となる己の正面周辺に座す方々。

     ――赤土晴絵、鷺森灼、松実宥。


     別に彼女らに何か思う所がある、という訳ではない。

     単に初対面に近いので、どういう会話をしたら良いか、と考えてしまう為だ。

     まさか黙々と肉を焼いて食うだけ、というのはなしだろう。


     例えば、須賀京太郎が座った席の対称に位置する一年生組に混じっていた場合。

     ――彼女らは同年代で何より原村和の友人だ。

     共通の友人である原村和中心に、会話の花が咲く事は目に見えている。

     それに適当に合わせる事は、彼のコミュ力をもってすれば容易いだろう。

     時にボケ、時にツッコミ、ややコミュ障気味の宮永咲を会話に参加させる潤滑剤となる自負は持っていた。

     その程度のフォローは昔から慣れたものであるし、必要と感じれば誰に言われずともやってきた事だ。

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     まあ、今回に関しては――片岡優希と原村和がいる為、特にフォローは必要ない筈だ。

     彼女らが親交を深める上で、自身は混じらない方が良い、との判断で、離れた位置に陣取った次第である。

     阿知賀は女子校であることだし。

     男である彼が、会話に参加すると居心地が悪いかもしれない。


     赤土晴絵等と共に店員へ注文しつつ、考えを纏めようとする。


    京太郎(しかし……どうしたもんかね)


     今回のミッション対象は、面識の薄い年上年上アンド年上。

     しかも一人アラサー手前だ。

     正確にいうとアラウンド・サーティー手前。

     別な表現をすれば、すこやる(動詞)手前。

     悪意があるわけではない。むしろ三十前半までは余裕だろう。すこやんかわいい。


     それはさておき、共通の話題など麻雀位しかないわけで。

     食事の席でいきなり麻雀について語り出す訳にもいくまい。

     己などより長く触れているだろう面子相手に、したり顔で振るような話題でもないことだし。

     では教えを請う方向で……というのも、食事の席でする話題ではないので却下。


     そして、特に対応に困る相手が松実宥。

     須賀ウター(厚着をしようとも真贋を見抜くおもち戦闘力測定)で高レベルを叩き出した小柄なお姉さん。


     ぶっちゃけていってしまえば、須賀京太郎の好みであった。

     嫋やかさと可憐さが同居する容姿。あと胸とか胸とか胸とか。彼のどストライクゾーンだ。

     また、彼女の年上にも関わらず庇護欲を駆り立てる所作も、好みである要因の一つだった。

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     幼い頃から刻まれた性なのだろうか。

     保護対象であることを思わせる相手に特別惹かれる性質。

     ――須賀京太郎には自覚は余り無いが、そのような側面があった。

     いわゆる放っておけない、というやつだ。

     ロリコンというわけではない。

     相手が家庭的であれば更にディ・モールトベネ。


     ――もしも、仮に。

     松実宥がミーツ系ヒロインとして設定された場合、ある意味で最上級であろう。

     しかも姉キャラ。姉より優れた妹などいないということだし。但し一部は例外。

     ラブコメ時空ならば、須賀京太郎は一目惚れして求婚していたかもしれない。


     まあ、この世界線では有り得ない事ではある。

     既に最強属――話が逸れてきたので戻そう。


     だからといって、須賀京太郎は『これを機会に……』などと、下世話な事を考えている訳では無かった。

     出来れば嫌われるような真似は避けたい、失言をしないよう気をつけるか程度の気持ちだ。

     一緒に食事をするなら笑顔で楽しくいきたい、と考えるのは至って自然だろう。

     初見で好感を抱いた相手なら尚更である。


    京太郎(いっその事、ハイテンションギャグでも飛ばしてみるべきか? 部長ならちゃんとツッコんでくれるだろうし……)

    京太郎(何となくだけど阿知賀の監督さんもノってくれそうだ)


    京太郎(いや、しかし――滑ったら目も当てられない)

    京太郎(鷺森さんは見るからにクール系だし、松実さんは寒いギャグには厳しそう※偏見)

    京太郎(もし空気を凍らせて、あったかくない……とか呟かれると、その後に影響が出る上に個人的にも辛い)

    京太郎(どの程度まで許されるか判らないのが難しい……)

    682 = 1 :


    京太郎(ご趣味は――とか切り出すのは……)

    京太郎(って見合いじゃあるまいし、却下)


     頭を捻ってみるも、良い案が浮かばない。

     そんな感じで表情に出さずどうでもいいことを思い悩む内に、注文した飲み物、サラダ、肉などが到着した。


    京太郎(仕方ない、激流に身を任せ同化するか)


     そう結論を下す。

     トドのつまりは行き当たりばったり。

     流れの赴くままに、というわけだ。


    晴絵「はい、じゃあ、かんぱーい!」


     飲み物が行き渡り、一番年長である赤土晴絵が乾杯の音頭をとった。

     グラス同士がぶつかり合い、小気味良い音が響く。


    京太郎(焼肉って偉いよな、誰と食っても美味いし。今回は男同士じゃないのが更にいい)

    京太郎(……よし! 焼くか! 焼肉は順序とペースが大事だ)

    京太郎(周りが食べる勢いを推測、把握しつつ、最適なタイミングで――焼いて取り分ける)

    京太郎(自分の肉だけ焼く、つーのは駄目だ)

    京太郎(黒子に回りつつも肉への制空権を確保……これこそ焼肉の真骨頂!)


     まずはオーソドックスな順序に則り、上タン塩を――と、思索を巡らす。

     加熱された網の上に肉を配置する為、皿を片手に箸をとる。

     同時に、鷺森灼も別な皿のタン塩を、箸で摘み上げようとしていた。


     ――そこで二人の目が合った。

     焼肉への深慮と信念が灯る両者の眸。

     アイコンタクトによる意思疎通が刹那で交わされた。

     無言で重く頷き合い、自動的に互いの領土が定められる。

     この席における、本日の焼肉奉行二人が決定された瞬間であった。

    683 = 1 :

    限界、セーブでー

    出張中の暇つぶしに持ちだした本に迷宮神郡の如く影響を与えられてる気が……まあ、いいか
    寝ますー

    684 :

    飯テロとかおにちく
    おつー

    686 :


    焼肉食いにいきたくなってきた……

    688 :

    焼肉ってエライよな
    美味いからエライよな

    690 :

    京久・・・グハッ

    691 :

    渡瀬は幼馴染大勝利しか書かないからね仕方ないね

    692 :

    どうでもいいけれども三上さんとあざのんも作家買いっすね

    693 = 1 :


     ※焼肉で飯テロは犯罪的な事に気付いた為、細かいとこはフルカット、要するに以降台本形式。


    京太郎「あ、染谷先輩――そこらがもう焼けてるっすよ」

    まこ「おお、すまんの。焼くの任せきりで」

    京太郎「いえいえ、好きでやってるので」

    「なるほど……ほんほう、やけへるはね」

    京太郎「――あっ」


    「……」

    京太郎「……」


    京太郎「あの、部長、それ、俺の肉なんですけど……何してんすか?」

    「ん? ふはひふい?」

    京太郎「いや、飲みこんでから喋りましょうよ」


    「ふう……摘み食い?」

    京太郎「堂々と俺の皿にある肉を狙わないで下さい!」

    「隙を見せた貴方が悪いわ」

    京太郎「目の前に焼けてる肉があるのに人から奪う悪行。何なのこの人」


    「須賀君――世の中弱肉強食よ。焼肉もそう、早い者勝ち」

    京太郎「しかも全く悪びれないし――というか、網の上にあるのを食べて下さい」

    「“肉をとられたら、もう一枚肉を差し出しなさい”って格言もあるわよね? 確か聖書だったかしら」

    京太郎「いや、ないですから。怪しい格言を捏造するのはどうかと」

    「……てへっ」

    694 = 1 :


    京太郎「ハァ……もうやめて下さいよ?」

    「仕方ないわね……」


    「そこまで言うなら私が焼けてるのとり分けてあげるから、ほら」

    京太郎「別に部長にとって欲しいわけじゃ……」

    「結果同じだからいいじゃない。先輩からの厚意は無碍にしちゃ駄目よ」

    京太郎「あー言えば、こー言う」


    「そうだ! 良いこと思い付いた」

    京太郎「部長が言う良いことで、本当に良かったことあんまりないんですけど……」

    「前みたいに『あーん』してあげよっか?」

    京太郎「断固としてノーセンキューで」

    「即答とか酷くないかしら……」


    「あ、わかった――須賀君、照れてるのね。遠慮しなくてもいいわよ?」

    京太郎「いえ、照れてないっす。マジで結構です」

    「結構ってことは――あーんして欲しいってことね」

    京太郎「文脈を無視っすか」

    「ほら――あーん」

    京太郎「いや、ほんと勘弁して下さい――って、無理矢理押し付けようとしないで! タレが落ちそうでやばいし!」


    晴絵「……」

    「……」

    「……」

    695 = 1 :


    「灼ちゃん、灼ちゃん」

    「ん……?」

    「共学って進んでるね……」

    「進んでるというか……いきなり人前で漫才しながらいちゃつきだすのは、どうかと思……」

    晴絵「……これはあれか? 彼氏いない私への当て付け? 遠回しなキャラディス?」

    「そ、それは流石に被害妄想のような」

    晴絵「あー、怒りのあまりデビルマンに変身しそう……」

    「えぇっ、変身できるんですか!?」

    「ハルちゃん落ち着いて――気持ちはわからないでもないけど」

    晴絵「……飲まないとやってられないからビール頼もっと」


    京太郎「ちょっ……! なんか誤解された上に空気が悪くなってるし!」

    京太郎「向こうの咲達が和気藹々としてる雰囲気とはエラい違い……やっぱり俺もあっちに行くんだった……」

    「むっ――私の隣だと不服?」

    京太郎「そういう意味ではなくてですね……」

    「じゃあ、どういう意味?」

    京太郎「いや、あの、なんて言うか、その――」


    「今度は痴話喧嘩しだした……」

    「え、えっと……仲良しさんであったかくていいと思うよ?」

    「無理にフォローしなくていいと思……」

    晴絵「あー、リア充爆発しないかなー。地球上から絶滅しないかなー。ドラゴンボールがあれば集めて願うのになー」

    京太郎「ああ……赤土さんがビール一気飲みしながらどんどんやさぐれてるし……」

    696 :

    レジェンドがアラフォーサイドに堕ちようとしてる……!

    697 = 1 :


    晴絵「もう少しでアラサーなだけだから! アラフォー違うから!」

    「……ハルちゃん、いきなりどうしたの?」

    晴絵「いや、なんかすこやる呪いをかけられた気がして……」


    京太郎「……部長まずいっすよ。赤土さんが錯乱してます。折角の焼肉なのに場の雰囲気が最悪なんですけど」

    「流石焼肉なのに?」

    京太郎「焼肉は流石です。しかも女の子と一緒とか最大(マックス)に美味い」

    「次回――焼け、肉」

    京太郎「もう焼いています……あっ、そこもう十分に火が通ってますよ――っていうのはどうでもよくてですね」

    京太郎「何か話題ないっすか? ほら、こう、明るいやつとか、この雰囲気が変わるならなんでもいいですけど」

    「もう、他人任せねえ――じゃあ……悩み相談でもする?」

    京太郎「……」

    「……」

    京太郎「……ここでもするんですか?」

    「しないと進まないじゃない。スレの基本方針だし」

    京太郎「全く関係ない闘牌とかしてたような……」

    「それは言っちゃ駄目よ――まあ悩み相談が本編なの」


    晴絵「ん――悩み相談?」


    京太郎「なんか食いつかれましたね」

    「丁度いいじゃない――赤土さん、私達学校の福祉活動の一環で悩み相談を受けているんです」

    晴絵「へー、ボランティアってやつ?」

    京太郎「いつからそんな設定が……」

    698 :

    久かわいいのう
    そしてまこが空気

    699 = 1 :


    「というわけで……何かありません?」

    晴絵「んー……悩み、悩み、悩みかぁ……」

    「そ、そんなペースで飲まないほうが……」


    晴絵「――あ、店員さんビール一つ」


    晴絵「私ってさ……前に実業団いたんだよね……」

    晴絵「まあ、そこで色々あって阿知賀に戻っきたんだけど……」


    晴絵「でさ……IHの時、東京でプロ行きを誘われたわけよ……」

    京太郎「また、一気飲みしてるしこの人」


    晴絵「ま、断ったんだけどね……」

    京太郎「なんか湿っぽい雰囲気……」

    「酔うと愚痴っぽくなる人っているわよね。黙って聴いてあげるのが対処法よ」


    晴絵「でも正直――まだプロの世界に未練が残ってる」


    「」

    「……」

    京太郎「Oh……」


    「ちょっとタイム……須賀君」

    京太郎「ええ、わかってます部長――作戦会議ですね」


    (――で、どうしようかしら、この悩み? 鷺森さんはなんだか絶句して固まってるし)

    京太郎(正直、困りますよね……予想外に重いっていうか……)

    (一介の学生が扱える相談じゃないわよね)

    京太郎(しかも、そう面識があるわけじゃない、ときてるわけで)

    (さっきのこと根にもって困らせようとしてるのよ)

    京太郎(決めつけるのはよくないかと……)

    (きっとそう――年甲斐もなく僻むのはどうかと思うわ)

    700 = 1 :


    晴絵「――あ?」

    京太郎「げっ……」


    晴絵「今――年って――言った?」

    京太郎「ひぇっ――言ってません!」

    AKD「若さって何だ?」

    京太郎「振り向かないことです!」

    レジェンド「学生メインの原作なのに年増はすっこんでろってこと?」

    京太郎「赤土さんは若いと思います! レジェンド最高! ひゃっほうっ!」


    まこ「……ん、リアクション芸はほどほどにの。引かれとるぞ、ほら」

    京太郎「えっ」


    「……」

    「……」

    京太郎「ああっ! 二人の俺を見る目が冷たい!」


    京太郎「……なんで俺が割を食うパターンが多いんだろう」

    「例えるなら新八ポジションだから仕方ないわ」

    京太郎「……俺そういう役割だったんすか?」

    「ツッコミ、ボケ、キャラ崩壊、オチ担当――そのうち存在自体がギャグになる筈よ」

    京太郎「最初の方のコンマで逸般人フラグが折れたからありえないです」

    「麻雀方面はともかく、別方面のフラグはまだあるけどね……ハゲとか」


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