元スレ金剛「テートクのハートを掴むのは、私デース!」瑞鶴「!?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
552 :
この娘達はどういう経緯で深海棲艦になったのか
553 = 499 :
ヲーノー
554 = 488 :
提督「……なるほど、理由は分かった。私を縛っているのは、話を聞いてもらう為か?」
戦姫「はい。提督と同じく艦娘を相手にしても殺そうとされましたから、申し訳ありませんが縛ら……せ、て…………」
提督「…………」
戦姫「…………」タジ
提督「…………」ジッ
戦姫「…………っ!!」ビクゥ
戦姫「だ、誰かハサミを持ってきて!! 早く!!!」
提督「……縛ったのは誰だ」
戦姫「え……わ、私……です……」ビクビク
提督「そうか。それなのに切る道具を持ってくるのは別人なのか」
戦姫「行ってきます!!!」ダッシュ
提督(ああ……私の鎮守府と同じ感覚……)
……………………。
555 = 488 :
提督「……なるほど、理由は分かった。私を縛っているのは、話を聞いてもらう為か?」
戦姫「はい。提督と同じく深海棲艦を相手にしても殺そうとされましたから、申し訳ありませんが縛ら……せ、て…………」
提督「…………」
戦姫「…………」タジ
提督「…………」ジッ
戦姫「…………っ!!」ビクゥ
戦姫「だ、誰かハサミを持ってきて!! 早く!!!」
提督「……縛ったのは誰だ」
戦姫「え……わ、私……です……」ビクビク
提督「そうか。それなのに切る道具を持ってくるのは別人なのか」
戦姫「行ってきます!!!」ダッシュ
提督(ああ……私の鎮守府と同じ感覚……)
……………………。
557 :
え、するとヲ級が提督のお母さん!?(混乱)
558 = 488 :
提督「ふー……」
戦姫「あ、あぁぁあの……痛くないようには縛ったつもりですが……だ、大丈夫ですか……?」
提督「うむ。問題ない」
戦姫「良かったぁ……」
提督「…………」
戦姫「? どうかなされましたか?」
提督「いや……敵だというのにこの接され方は少し戸惑いをな」
戦姫「…………」
提督「…………」
戦姫「ああっ!!」
提督(これがアホの子というやつか)
戦姫「深海棲艦になってからどうも色々なモノが抜け出ていったようで……すみません……」
提督「色々なものが抜け出ていった?」
戦姫「はい……。大まかに言うと感情や、言語、記憶などです。細かく言うと、私みたいにあまり深く物事を考えれなくなるなんて事もあります」
559 = 435 :
思いっきり感情丸出しなんですがそれは
560 :
矛盾してると思うんですがそれは
561 = 488 :
提督「……お前から感情や言語が抜けているようには思えないんだが」
戦姫「え? あぅ……説明が悪かったです……。深海棲艦になると大まかに感情や~と言いたかったんです……」
提督「…………」
戦姫「呆れないでください……アホの子になったっていうのは自覚しているんです……」
ヲ級「♪」スリスリ
提督「っと。本当に懐いてるなこいつは……」
戦姫「この子は主に言語と感情だと思います。感情はまだマシなのですが、特に言語が酷くて……」
ヲ級「?」
提督「なるほど、喋れないと」
戦姫「はい……」
提督「……少し、質問しても良いか」
戦姫「はい。なんでしょうか」
提督「私は、そんなに父に似ているのか」
戦姫「はい! それはもう!」
562 = 488 :
提督「私は父ではないぞ。私に提督になってくれと言ったが、できるのか?」
戦姫「どうやら艦娘特有の『刷り込み』は無くなってしまうようです。貴方に提督となってくださいと言えるので、これは間違いないですね」
提督「私が父の代わりになれるとも思っていないのだが」
戦姫「私達は代わりだなんて思っていません。後継者だと私達は思っています」
提督「そうか。それでは、艦娘をどう思っている」
戦姫「……正直に言って、憎いです。過去の自分達を見るのが嫌なのか、それとも仲間に引き込もうと思っているのか分かりません。ほとんど根拠のない憎しみなんです」
提督「ふむ……。深海棲艦はそういうものなのだろうな」
提督「では、私がお前達の提督になったとして、上官命令で艦娘と仲良くしろと言っても無理か?」
戦姫「それは…………無理そうですね。『刷り込み』があれば出来たかもしれませんが、提督の命令が私達の絶対命令でなくなってしまっています」
提督「そうか……和解の道は無いか……」
563 = 445 :
戦姫可愛いけどヲ級もっと可愛い
564 = 488 :
提督「ふと思ったのだが、他の深海棲艦も同じように集まって軍隊を成しているのか?」
戦姫「それはないでしょうね。私達が特別だと思います。他の深海棲艦が同じ編隊で居るのは、恐らく艦娘時代の仲間だからじゃないでしょうか」
戦姫「私達のように規律のようなものがあるのは、他に見た事がありませんね」
提督「ふむ。しかし、どうしてお前達は沈んだんだ? 戦艦の主砲を受けて無傷ならば沈みようがないと思うのだが」
戦姫「艦娘の頃はこんなに高性能ではありませんでした。少なくとも、戦艦の主砲を耐える事は出来ても無傷なんてありえませんでしたね」
提督「沈んだら逆に強化されているのか……不思議なものだ」
戦姫「本当、不思議ですよね……」
提督「では次の質問。私に提督になってくれと言ったが、私の艦娘はどうなる」
戦姫「…………」
戦姫「あー……考えた事がありませんでした……」
提督「……本当に深く考える事ができなくなってるのだな」
戦姫「返す言葉もありません……」
565 = 445 :
ドジっ娘すぎwwww
566 = 488 :
戦姫「そうですよね……私達が提督を失ったように、艦娘達も悲しみますよね……『刷り込み』がある分、私達よりも辛いでしょう……」
提督「……少し前にお前が言った勝手な言い分というのは『今の艦娘を捨てて私達の提督になってくれ』ではなくて『見ず知らずの私達の提督になってくれ』という意味だったのか」
戦姫「はい……その通りです……」
提督(もうこれは深海棲艦になったからじゃなくて元からなんじゃ……?)
提督「……次に、これは純粋な疑問だが、お前は私に手を上げたな?」
戦姫「ひっ! ご、ごめんなさい!!」ビクッ
提督「いや、責めている訳ではない。純粋な疑問だと言っただろう」
戦姫「あの……えと…………殺されそうだったのでつい……」ビクビク
提督「反射的に手が出たと」
戦姫「はい……」ビクビク
提督「その件については私にも非がある。すまない」
提督「鳩尾は大丈夫だったか?」
戦姫「失神しそうでしたけどなんとか……。痛いのは戦闘で慣れてますから……」
提督「そうか……」
567 = 440 :
いつの間にやらヲ級のヲ礼参りが本来のニュアンスになってら
568 :
戦姫「……優しいですね」
提督「優しかったら殺そうとするのはおろか、殴る事もない」
戦姫「貴方は私を敵だと言っているのに、心配してくれている。それは、優しいじゃないですか」
提督「…………」
提督「……では、最後の質問だ」
提督「私がお前達の提督にならない、と言ったらどうする」
戦姫「…………」
提督「ほとんど拉致に近い。何もしないという事はないだろう」
戦姫「…………」
提督「…………」
戦姫「私は──私達は、貴方を殺したくない。提督のご子息とあらば、尚更……」
提督「そうか」
戦姫「──翔鶴、その人を抱き締めて」
ヲ級「♪」ギュー
提督「なっ──!」
戦姫「……貴方を骨抜きにしてでも、私達の提督になってもらいます」ニコ
提督(……寂しそうに笑いおって。本当は嫌なんだろうな……)
提督(それでも、提督を欲する……か……)
……………………
…………
……
569 :
マジで翔鶴だった
570 :
やっぱり翔鶴だったか
571 :
じゃあこの姫は一体
572 :
金剛の射程外から撃てる艦娘?
いるのか知らないけど
573 :
大和なんでね~の?(すっとぼけ)
574 = 569 :
大和とかか?
575 :
超長距離がデフォルトで射程の子は・・・一人だけいたね
576 :
さりげなくアンデルセンと旦那のセリフを乗せたな
SSも面白いし、パーフェクトだ、>>1
577 = 568 :
~提督室~
バアアアアンッッ!!!
川内「思い出したぁぁああああああああ!!!!!」
瑞鶴「ど、どうしたの川内?」ビクッ
金剛「…………?」
川内「あれだよ!! あの敵空母!!」
瑞鶴「お、落ち着いて! 敵の空母がどうしたの?」
川内「さっき戦った敵空母、この前この鎮守府に来ていた変な敵の空母だって!!」
金剛「……それが、どうかしたのですか?」
瑞鶴「それより、なんでそんなのが分かるのよ」
川内「おお、金剛さんが喋るようになった! ──えっと、あの空母の折れ曲がった砲身、まったく同じだったよ!」
川内「あの空母が帰っていった方向に行けば、提督が居るんじゃないかなって思ったの!」
金剛「…………」
瑞鶴「そ、そうは言っても……本当にそうとは限らないじゃない。それに、中途半端にしか憶えてないわよ?」
金剛「…………」
金剛(……あの空母が帰っていったのはあの方向)
578 :
大和(仮)と翔鶴その他全艦沈めるとか相手どんな化物だよ
相手の物量作戦か、こっちの敵母港特攻作戦ぐらいじゃないと無理だろ
579 :
ランチェスター第二法則は知っているか
580 :
金剛には幸せになってほしいなあ
583 = 568 :
川内「でも、試してみる価値あるでしょ!」
金剛(南方棲戦姫が向かったのがあの方向……)
瑞鶴「……そうよね。皆を集めて、記憶を頼りに──」
金剛「──あった」
瑞鶴「え、え? どうしたの、金剛さん?」
金剛「あの二隻……方向……交点、放棄された泊地……」ブツブツ
川内「えーっと……どういう事?」
金剛「恐らく、あの敵の根城──!」
金剛「二人共、皆をここに集めて! 作戦会議をするわよ!」
……………………。
584 :
sage論争はもういいから大人しく待ってろよ
585 = 568 :
瑞鶴「全員集めたわよ」
暁「何? こんな夜中に呼び出して……。ちょっと眠いんだけど……」
響「何があったんだい? 提督の行方についてかい?」
金剛「そうデス。提督の行方です」
全員「!!」
島風「それ本当!?」
瑞鶴「ど、どこなの!?」
金剛「落ち着いて。今地図に描きマス」ペラッ
金剛「以前見かけた意味不明の空母がこの方向デス」キューッ
響「……やけに精確だね?」
金剛「私はあの空母のすぐ近くに居ましたからネ」
響「なるほど……」
金剛「そして、私達がさっき戦った場所がココ。遠くに見えた島と鎮守府の場所から考えるとココで間違いないネ」キュキュ
金剛「そして、南方棲戦姫はこの方向へ向かいまシタ」キューッ
金剛「その交点が──」キュッ
瑞鶴「……ここは?」
586 = 568 :
瑞鶴「全員集めたわよ」
暁「何? こんな夜中に呼び出して……。ちょっと眠いんだけど……」
響「何があったんだい? 提督の行方についてかい?」
金剛「そうデス。提督の行方です」
全員「!!」
島風「それ本当!?」
瑞鶴「ど、どこなの!?」
金剛「落ち着いて。今地図に描きマス」ペラッ
金剛「以前見かけた意味不明の空母が帰っていったのがこの方向デス」キューッ
響「……やけに精確だね?」
金剛「私はあの空母のすぐ近くに居ましたからネ」
響「なるほど……」
金剛「そして、私達がさっき戦った場所がココ。遠くに見えた島と鎮守府の場所から考えるとココで間違いないネ」キュキュ
金剛「そして、南方棲戦姫はこの方向へ向かいまシタ」キューッ
金剛「その交点が──」キュッ
瑞鶴「……ここは?」
587 = 568 :
島風「何かの島?」
金剛「敵に奪われたと言われている泊地デス。きっと、テートクはここに居ます」
響「……偶然という可能性は?」
金剛「それもありマス。なので、憶えている人だけで構いまセン。敵が退いていった方向を描いてみてくだサイ」
金剛「敵にかなり離されてしまっていたのでほとんど目測ですが、それぞれここら辺に居たはずデス」キュッキュッ
響「……たしか、こっちの方向だったと思う」キューッ
龍田「私が戦った敵はこの方向だったかしら~」キューッ
電「……こっちだったのです」キューッ
瑞鶴「…………これは」キューッ
金剛「……ほとんど確定ですネ。多少のバラつきはあれど、この交点に重なりマス」
金剛「ここまでくると、もう偶然じゃありまセン! 明日、この放棄された泊地に行きまショウ!!」
金剛「あ……」
雷「? どうしたの?」
金剛「違いマスね。皆、目を瞑ってください」
島風「何が始まるの?」
金剛「いいカラいいカラー。……………………準備は良いみたいですね」
金剛(……たしか、こうだったはずデス)
588 = 568 :
金剛「……死にたくない者は解体を施すから逃げろ」
瑞鶴「!!」
金剛「海軍刑法によると敵前逃亡は罪に問われる。だが、ここは提督の城だ。そんなモノは最初から存在しない」
金剛「十秒与える。解体を希望する者は静かに手を上げろ」
金剛「十」
島風(提督の真似ね。なんだか嬉しいかも)
天龍(ちょっとだけ怖いんだよなぁこれ……)
金剛「九」
龍田(天龍ちゃんは提督さんを思い出して怖がってるんでしょうね~)
暁(ああ……司令官はこう言っていたのよね……)
金剛「八」
響(なんだか懐かしいな……今日あった事のはずなのに……)
金剛「七」
雷(金剛さん、よっぽど司令官が好きなのね)
金剛「六」
電(司令官さんは、みんな馬鹿だって言っていましたね)
589 = 568 :
金剛「五」
川内(提督の真似かー。結構似てるなぁ)
金剛「四」
神通(そうですよね。提督なら、こうしていましたね)
金剛「三」
那珂(はっやくーはっやくー♪)
金剛「ニ」
瑞鶴(あの日、提督さんは私達を見捨てないって言った。だから、私も見捨てない)
金剛「一」
金剛(──提督、待っていて下さい)
金剛「そこまで──。手を下ろしてよい。……………………目を開け」
金剛「……………………」
金剛「……私達は死にたがりの大馬鹿者です。馬鹿ですね、私たち全員」
金剛(提督……ここに居る皆は、提督が大好きですよ)
……………………
…………
……
590 = 568 :
提督「それで、また縛り付ける訳か」
戦姫「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」ビクビク
提督「私でも捕虜にはこうするから気にするな。……まさか両手足にこんな鉄球を付けられるとは思わなかったが」
提督「しかし……思ったより綺麗だな、この拠点」
戦姫「……できるだけ、提督の鎮守府に近付けたかったんです」
提督「……なるほど。では、ここが提督室か」
戦姫「はい。……こんな感じの部屋で、こんな感じのベッドの上で、提督に一杯愛してもらいました」
提督「…………ちょっと待て。今なんと言った?」
戦姫「? 一杯愛してもらいました」
提督「……あの父が? まさか。暇があれば亡き母をずっと想っていた人だぞ?」
戦姫「ええ……その事はよく憶えています。例え出撃していようと、奥様の写真を片時も離しませんでした」
戦姫「ですから不思議に想いましたけど……寂しかったのでしょうね。よく、私を痛いくらいに抱き締めては泣いておられました」
提督「……想像できん」
591 = 568 :
戦姫「きっと、私が奥様と似ていたからでしょう」
提督「まったく似ていないんだが」
戦姫「深海棲艦となって姿が変わっていますから……」
提督「……すまん」
戦姫「いえ、気になさらないで下さい。この姿についてはもう諦めました」
戦姫「……こんな姿で申し訳ありませんが、お相手させて頂きます」
提督「待て」
戦姫「はいっ!」ピシッ
戦姫「あ……」
提督「…………」
提督「そんなに急がなくても良いだろう」
戦姫「そうでしょうか? 貴方の気骨は相当強いと思います。だから、早めに行動しようとしているだけですよ」
提督「本丸を攻め落とすにはまず外堀から、という言葉を知らんか?」
戦姫「いえ……聞いた事はありますが……」
提督「目的を達成する為には、まず周辺から片付けていけって事だ。人を手篭めにするのなら、まずは心を開かせれば話が早い」
戦姫「なるほど!」
提督(こんな事を言う時点で不可能だというものだが、それに気付く事もあるまい)
592 = 568 :
戦姫「それでは、失礼します」モゾモゾ
提督「……呆れた」
戦姫「え……え?」
提督「私とお前はどういう関係だ」
戦姫「……提督のご子息様と、提督の元艦娘ですか?」
提督「違う。立場で言え」
戦姫「…………あ、敵同士」
提督「そうだ。私は海の上でお前の首の骨を折ろうとしただろう。それを忘れたのか」
戦姫「憶えてますよ? それが何か……」
提督「……今度こそ折られるとは思わないのか」
戦姫「特には……。だって、折るだけなら今までいくらでも機会がありましたよね?」
提督「より確実な機会を待っている可能性があろう。虎視眈々とな」
戦姫「私にはそう見えません。目を見れば分かります」
593 = 568 :
提督「どうだかね」
戦姫「本当です。初めて会った時の貴方の目ではありませんもの」
提督「……どんな目だった」
戦姫「正直、怖かったですね。今と違って目に光が宿っていましたが、その目に明確な殺意が込められていました」
戦姫「……あの目は、知っていますから」
提督「知っている?」
戦姫「はい。私の提督も、最後にあの目をしていました」
提督「……父は、どんな最期だった」
戦姫「私を護ろうとする為、戦艦ル級に掴み掛かりました。貴方と同じように、相手の首を折ろうとしましたが、相手の砲撃の方が一瞬だけ速く、提督と私は一緒に……」
提督「……敵がそんなに接近し、尚且つ父とお前が気付かないとは、どう言う事だ」
戦姫「海の底から浮かんできたんです。恐らく、深海棲艦になったばかりだったのでしょう」
戦姫「提督も私も、満身創痍でしたから満足に動けず……」
提督「……沖ノ島海域最大規模戦闘だったか。味方二百隻弱、敵五百隻強の被害が出た戦闘だったと聞く」
戦姫「正確には味方が六十隻で、敵が六百隻とちょっとです。もうちょっとあるかもしれませんね」
提督「………………なんだと? 味方が六十? そんな馬鹿な」
戦姫「本当です。だって、支援艦隊が来なかったんですから」
594 = 568 :
提督「支援艦隊が来なかった……?」
戦姫「はい。いきなり通信が受信できなくなって、そのまま囲まれました」
提督「……どうなっている。こちらの資料では向かった支援艦隊もほぼ全て沈んだとあったぞ。来ていたのに気付かなかったんじゃないのか?」
戦姫「それはありません。航空戦隊が最後まで『支援艦隊はまだか』と叫んでいましたから」
提督「……キナ臭いな」
戦姫「し、信じてくれないのですか?」
提督「いや、キナ臭いのは総司令部の事だ」
提督「……戦姫。お前は知りたくないか?」
戦姫「えっと……何をですか?」
提督「支援艦隊が来なかった理由──いや、お前達が殺された理由だ」
戦姫「……殺された?」
595 = 568 :
提督「支援艦隊が本当に出撃していたのなら、お前の記憶と食い違うはずがない。ならば、意図的に出撃しなかった。そうとしか考えれな────」
戦姫「? どうしました?」
提督「………………戦姫……そのときの支援艦隊、指揮はなんて名前の奴が取っていた?」
戦姫「えっと……──少将と──中将と──中将と……」
戦姫「総指揮に──大将」
提督「────ビンゴだ」
戦姫「え? びんご……? え……?」
提督「そいつらは全員、大将になっている」
提督「総指揮の大将なんて元帥だよ。つい先日死んだがな」
戦姫「……どういう事ですか、それ」
提督「海軍の大将以上は全員黒だと言って良い」
596 = 568 :
提督「深海棲艦に対抗する為と謳った艦娘建造計画。深海棲艦を基盤とした艦娘の建造計画。解体した艦娘の行方不明」
提督「黒だ黒だと思っていたが、白い所なんて微塵も存在していない……!」
提督「そもそも始まりはどこだ。艦娘が先か? それとも深海棲艦か? 深海棲艦が先ならばどこから生まれた? 艦娘が先ならば本当の目的はなんだ?」
提督「深海棲艦を基盤とした建造計画も良く考えればおかしいじゃないか。一日に深海棲艦は何隻沈んでいる? 艦娘は何隻沈んでいる? 間違いなく深海棲艦の方が沈んでいるはずだ」
提督「解体した艦娘はどこへ行く。人間と変わらなくなるんだ。いきなり消える訳がない。売り飛ばされるのか、それとも何かの実験に使われているのか」
提督「一体どういう事だ、総司令部……!!」
戦姫「……………………」
戦姫(この人が何を言ってるのか良く分かんない……)クスン
……………………
…………
……
597 = 568 :
今日の投下はこれで終わりです。また今日、投下しますね。
真っ黒な総司令部がやっと見えてきましたよ。
それよりも修正が多すぎで悲しい。
あと更に、じみぃーに投下数が少なくなってきてて泣いた。
でも何よりも皆が見てくれてる事が凄い嬉しくて、頭をガンガン殴りながらウーウー言って救急車の真似をしたくなります。
こんな事を書いてるのを見れば分かる通り、ヘルシングとか結構好きです。でも、>>576 が言ってるよう那由多のやつは正直、真似したつもりはなかった。というか、ヘルシングを知る前からこの表現使ってた。泣きたい。いや、泣いた。反語。いや反語じゃない。いややっぱり反語? もうどっちでも良いや。
それでは、皆さんまた今日に。
598 :
こんな遅くまで乙です
無理せず頑張ってください
599 :
乙!
続き楽しみにしてます
600 = 581 :
乙乙
みんなの評価 : ★
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