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    元スレ照「ドーモ。スガ=サン。バカップルスレイヤーです」京太郎「!?」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×4
    タグ : - ニンジャスレイヤー + - + - 宮永照 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

     
    ・原作改変あり
    ・キャラ崩壊あり
    ・京咲
     

    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1408029166

    2 = 1 :

     

     ――某日、宮永家。
     世間的には春休みと称される時期。
     宮永咲は、姉である照へとこんこんと説いていた。
     僅かに頬を上気させながら、時に身振り手振りを交え、熱心に説明してくれている。
     思い付くままに言葉を並べ立てているのだろう、咲の話は、時系列が前後したりしているため非常に解り難い。

     けれども咲が何を言いたいか、それを照は漠然と理解出来ていた。
     内容を要約すれば、咲の主張したい事は唯一つだろう。

     話の腰を折らぬよう、そっと、しかし深く、照は息を吐いた。

     上機嫌な咲の様子とは裏腹に、照は憂鬱であった。
     妹の話を聞いている――といっても、半分以上聞き流している――と気分がどんどん沈んでいく。
     こんな拷問にも等しい仕打ちを、何故自分が受けなければならないのだろうと思う。

     

    3 = 1 :

     

    (……これは何の罰なんだろう)


     因果応報という言葉がある。
     ある界隈では、インガオホーと表記されるそれ。
     ざっくばらんにいえば、良い事をすれば良い事が、悪い事をすれば悪い事が自身へと返ってくるという意味。

     善因には善果あるべし。
     悪因には悪果あるべし。
     害為す者は害されるべし。
     災い為す者は呪われるべし。

     つまり天罰覿面というやつだ。
     いや、別に咲が装甲する訳ではなく、陰義を使うわけでもないし、零式防衛術だって使えたりしないけれども。

     

    4 = 1 :

     

     しかし一方で、照は螺旋波紋掌打的な何かを使用出来たりする。
     例をあげると……プルタブを開けていない缶ジュースへ掌底を打ち込めば、即破裂。
     自分でした事ながらもあまりの威力に怖じ気づき、それ以来封印している技である。

     雀力イズパウワなのだろうか。
     得意とする回転力の応用なのだろうか。
     それとも“全ての道はローマに通ず”という諺の通り、麻雀も古代ローマカラテに通ずるのだろうか。

     ふと試した折、まさか本当に使えるとは……と照自身驚愕したものだ。

     尚、人に対して使えばどうなるかについては、流石に実験しようと思わなかった。
     「グワーッ!」って感じで、アワレ、オオホシ=サンはしめやかに爆発四散! とかなったりすれば、取り返しがつかないからだ。
     大星淡の雀力であれば耐えられるかもしれないが、流石に危険過ぎる。

     

    5 = 1 :

     

     ――まあ、それはともかく。
     因果応報から考えるとこの場合一体自分の何が悪かったのかと、現実逃避がてら照は思索を巡らせた。


    (…………)


     咲に対して適当に相槌を打つのはやめぬまま、暫くの間考え込んでみたものの、特に悪い事はしてないように思えた。
     至って品行方正である。少なくとも、照の主観においてはそうであった。

     ……これは、いわゆるバタフライエフェクトというやつかもしれないと、ふと過る。
     過去に行った何かが切欠で、思いもよらぬ事態へと進む感じのあれだ。

     ……もしかすると一年前白糸台高校卒業後、長野の大学へ進学したのが、不味かったのだろうか。
     ……それとも、和解した両親が住まう長野の実家から通学する事を決めたのが、不味かったのだろうか。
     ……はたまた、数日前から何やら浮ついた妹の様子に、心配半分興味半分で何かあったのかと、訊いたのが不味かったのだろうか。

     

    6 = 1 :

     

    (――――それだ)


     バタフライエフェクトでも何でもなく、つまりは自分のせいだと気付く。
     咲が普段よりも洒落た感じの服を着て、朝方からそわそわと時間を気にした風情だった時に察知しなければいけなかった。

     照が普段読む恋愛が主題となっている本において、こういう場合の相場は決まっている。
     古事記には書いてないが、女が変わる切欠は、陳腐であるが大抵そういうものなのだ――。

     そんな感じで一人うんうんと納得していると、ふと咲が訝しげな目を向けてきた。


    「ねぇおねえちゃん、聞いてる?」

    「……うん、聞いてる」


     照だけに――と胸中で呟いた後、実は途中からまともに聞いていなかったのだが、神妙に頷き話を合わす。
     仮に聞いてなかったと正直に答えて、惚気話を再び最初からループされると我慢出来るか怪しいからだ。
     もしそうなったなら、堪忍袋の緒が切れるであろう。
     怒りが頂点に達してしまえば、如何に温厚な自分(※照主観)であっても螺旋波紋掌打を妹へ打ち込む筈。
     場合によっては、覇王翔吼拳さえも使わざるを得ない。

     

    7 = 1 :

     

    「ならいいけど……それでね、京ちゃんったら――――」


     再度、語り始める咲。
     まだ続くんだ、いい加減にしてほしい……と、照の頬が引き攣った。

     このままであれば、延々とその京ちゃんとやらの過去から現在迄について語り明かしそうな勢いだ。
     事実、小一時間ほど咲は喋りっぱなしである。

     聞いていた内容から察するに、交際し始めて嬉しいのだろうが、正直鬱陶しかった。
     精神衛生上、大変よろしくない。
     そういった相手のいない照的に、あてつけか何かだろうかとも思う。


    「……咲、時間いいの?」

    「えっ――――ああっ!」


     咲が時計を見遣り、慌てた様子でソファから立ち上がる。

     

    8 = 1 :

     

    「えっと、おねえちゃん、お昼ご飯は冷蔵庫に昨日の残りがあるから――」

    「うん、温めて食べる。大丈夫」

    「晩ご飯までには帰ると思う。もし遅くなるようなら連絡するから」

    「遅くって……もしかして朝帰り?」


     先程の色ボケた長話の意趣返しのつもりで、からかう様に咲へ問う。
     さっと咲の頬が朱に染まった。


    「そ、そ、そ、そ、そんな訳ないよっ!?」


     あたふたしている咲に睨まれた。
     どうやら健全なお付き合いのようだ。
     まあ、高校生であることだし、付き合って間もないなら当然であろう。
     そこで実は……朝帰りするかも……とか言われても照だってリアクションに困ってしまう。

     

    9 = 1 :

     

    「――行ってきます」

    「……デート頑張ってね」


     照はふりふりと手を振り、再度からかいながら咲を見送った。
     そして玄関の扉が閉まる音を確認して、ソファへダイブ。


    「妹に先を越された。妹に先を越された。妹に先を越された。妹に先を越された。妹に先を越された。妹に先を越された。妹に先を越された――――」


     クッションへ顔を埋め、ぶつぶつと呪詛を零す。
     特段彼氏が欲しいという訳ではないだが、やはり妹に先を越されるというのは、姉的に屈辱であった。


    「…………そうだ」


     がばりと面を上げ、スマートフォンを取り出す。
     こういう時はと、電話帳に登録された番号をタップ。


    『――もしもし』


     ややあって繋がる通話。
     高校生活の三年間で聞き慣れた友人の声。

     

    10 = 1 :

    眠気が限界なのでここまで
    暇な時に遅筆更新

    11 :


    照がスマホを使える!?

    12 :

    京太郎と咲付き合ってんの?
    京咲やん やった

    13 :


    京照咲が一番好きな俺得スレ

    14 :

    スレタイで忍殺かと思いきやまるで関係無いとか奥ゆかしくないな

    16 :

    あらあら~♪ 今日も豚がぶひぶひと~♪
    今日豚京豚 蔓延る世界~♪ 砕けろ壊れろ京豚~♪
    失せろ消えろよ京豚は~♪

    調子に乗ってる京豚は~♪ 焼かれろ砕けろ朽ち果てろ~♪
    ぶひぶひ言うその鼻を~♪ 弾き飛ばしてあげるから~♪

    17 :

    上の語呂が悪すぎるwww

    18 :

    なんこれ?どんぐりころころ?

    19 :

    期待してみよう

    21 :

    優希「ドーモ。スガ=サン。バカップルスレイヤーです」

    22 :

    これは見る

    23 :

    「ドーモ。スガ=サン。バカップルスレイヤーです」

    24 :

    フジキド=サンは妻子ある身なのにテル=サンは独り身とかおかしいと思いませんかあなた?

    25 = 1 :

     

    「助けて、スミえもん」


     説明も前振りもせず、照は開口一番助けを求めた。


    『人違いだ』


     一言で切り捨てられ、通話が無慈悲に切断される。
     不通音がツーツーと虚しく響く。

     ……単なるジョークなのに即切りしなくても良いのでは。
     ……菫はちょっと短気過ぎる。これはカルシウムの摂取をすすめなくてはならない。
     ……いや、もしかしたらイラついていたのかも。可能性として考慮出来るのは――あの日。
     ……そうだとすれば、菫は比較的重い方であるので、こちらから配慮すべき。

     照はそんな事を考えながら、弘世菫へと再び電話を掛けた。


    『……もしもし』


     普段より一層低い菫のハスキーボイス。女性であるのにイケボ。流石麗人。
     貴女の心をシャープシュート的な感じで壁ドンとかされて囁かれたら、一発で堕ちてしまう娘もいるのではないだろうか。

     

    26 = 1 :

     

    「菫、さっきはごめん……生理辛い? 大丈夫?」


     どこか不機嫌そうな菫の声音に、照は予想が的中していた事を確信して気を遣ってみた。


    『照――次ふざけたら着拒するからな』

    「酷い。私は大真面目」

    『はー……。こいつは、ほんとに……』


     電話越しなれど、眉間を押さえて何かに苦悩する菫の姿が、容易く想像出来る。


    『それで、何の用だ?』

    「大変な事が起こった。私のアイデンティティの危機。クライシス帝国位危ない」


     RX、つまり太陽の子如く断固として戦う必要があるのかもしれない。
     確か昔買ったサンライザー&リボルケインがどこかにあった筈である。


    『これは絶対大した事ないパターンだな』


     燃え滾る照の決意に反して、菫は冷淡であった。
     ちなみにここでいう冷淡は、冷たくなった大星淡を発見するという意味ではない。

     

    27 = 1 :

     

    「そんな事ない……なんと――妹に彼氏が出来て惚気けてくる」

    『…………で?』

    「妹が私に惚気けてくる」


     菫の素っ気ない反応にリピートしてみた。
     そう、照にとっての重点である。


    『それで私にどうしろと……お前を励ませばいいのか?』


     東京にいる菫が長野にいる照に対して出来る事など、それ程度であろう。
     ふむと、照は一拍を置いた後に提案した。


    「菫、愛を叫んでみて」

    『……一応訊くが、何故?』

    「私には愛が足りてないから」

    『意味が解らん……まあ、お前も彼氏を作ったら良いんじゃいのか? 高校時代から人気はあっただろう?』

     

    28 = 1 :

     

     確かに有名人である照は、白糸台で人気があった。
     しかし照が男子生徒に告白された事など皆無だ。いや、決してモテなかった訳ではないのだ。
     照は知る由もなかったが、テレビ映りや麻雀の実績から、男子生徒の間でいわゆる高嶺の花扱いされていたのであった。

     そして大学での一年間、これも宮永照はモテなかったわけではない。
     けれども同大学の友人が間の抜けたところがある照をガードしていたせいで、現在は浮いた話は皆無である。

     ――ちなみに。
     弘世菫に関してだが、高校時代大学と変わらず、彼女は同性から多大な人気を博していた。きゃー菫様って感じで。


    「別に彼氏が欲しい訳じゃない」

    『あー、まあ、可愛い妹がじゃれてきてるだけだろう? 姉だし我慢するしかないな』

    「むぅ……」


     菫には見える筈がないけれども、照は頬をぷくっと膨らました。
     そうしてから話題を妹から互い大学の話等へと移す。
     そんな風にして友人との他愛もない世間話で、照は時間を潰したのであった。

     

    29 = 1 :

     

     尚、余談であるが弘世菫との長電話の後。
     照は物置でサンライザー&リボルケインを探してみたのだが、それらは発見出来ず、かわりに凶々しい雰囲気を纏ったメンポが出てきたりしたのだが――。
     まあ現時点において、それはどうでもいい話であろう。



     【①とにかく宮永咲は惚気けている】――了
     
     

    30 = 1 :

    一旦ここまで

    31 :


    京ちゃんとの邂逅が楽しみ

    32 :

    乙ー
    平和でいいな

    34 :

    あれメンポだったっけ?
    面頬だからメンボだと思ってたんだが。

    35 = 19 :

    おつー
    手慣れてるな菫さんww
    なんか意味わからんカタカナ語が3つほどあるんでググッてくる

    36 = 19 :

    ググッてきた
    変身ベルトとな…ライダー全く知らん俺ですけどこのスレに居てもいいですか?

    37 :

    黙れカス

    38 :

    別に構わないと思うよ

    39 :

     

     《自宅の冷蔵庫を開けるとプリンがあった》

     照にとって、もうこれだけで有頂天になる出来事だ。
     正に僥倖……そう、圧倒的僥倖である。

     透き通ったガラスのカップに収まった贅沢な三層仕立てのプリンが、照の食欲を絶えず刺激してくる。
     処女雪の如き白さを称える生クリーム、目に眩しい山吹色のカスタード、官能的ですらある琥珀色のカラメルソース。
     スーパーやコンビニで売っている百円台のものではない。明らかに洋菓子店で売られているタイプだ。

     プリンソムリエを自称する照には、それが如何に美味なるものかが簡単に想像出来た。
     こうして見ているだけで、ロマンティックが、愛が止まらない心地である。
     明日を遮るガラスの壁を今砕きながら、日の当たる場所を見つけるのさって感じだ。


    「しかも――――五個ッ」


     照はくわっと目を見開いた。
     見る人――例えば弘世菫などが見れば、表情の変化が乏しい照の顔に、喜悦の色が浮かんだ事を感じ取れたであろう。

     そう、なんといっても五個である。
     甘いの三個欲しいかと尋ねられたならば、照的にはただただ頷く事しか出来ないのに、今回は五個あるのだ。
     一個よりも三個の方が嬉しいし、五個なら更に嬉しい。

     

    40 :

    これダメな奴や

    41 = 1 :

     

     でも……何故プリンが? と照は疑問を覚えた。
     少なとも今朝までは無かった筈だ。

     ――という事は。
     自分が本屋へ出掛け、その後喫茶店で昼食を済ましている間に、このプリンは何処からともなく忽然と湧いて出たのだろうか。

     そんな世界不思議発見的発想をしてみる。


    「全くもってミステリィ」


     ……ポケットを叩けばビスケットが一つというけれども、それの亜種だろうか。
     ……もしかしたら、この冷蔵庫は宝具的な何かなのかもしれない。叩いたりすれば、プリンが増えたりするのかも。
     ……もしそうだとしたら、これは“全て遠き理想郷(アヴァロン)”に匹敵するランクEXの宝具。

     そんな愚にもつかぬ事を考え、冷蔵庫の扉を閉めて一度軽く叩いてみる。


    「……増えてない。残念」


     開けて確認してみるも、プリンの数が倍になったりはしていなかった。
     まあ増えないものは仕方ないと思いつつ、プリンを五個とも取り出す。
     無論、全部食べるつもりである。一つたりとも残さない。駆逐してやるとばかりの勢いだ。

     

    42 = 1 :

     

     ――ちなみに。
     このプリンは照が外出している間に家の誰かが買って来たのだろう事を、当然照は解っていた。
     その誰かについては――両親は仕事であるので、多分咲であろう。

     しかし、プリン五個というのが腑に落ちない。
     家族四人である事を考えれば、四個であっても良い筈。単純計算して一個余るのだ。
     

    「…………おねえちゃん、何してるの?」


     照がテーブルの上に五個のプリンを置いた瞬間、不意に聞こえる背筋も凍る様な咲の声。
     照は糸の切れたジョルリ人形めいて動作を停止した。
     言い訳を考えながら声の方向へと振り向くと、妹の底冷えした眼差しとぶつかる。


    「「…………」」


     両者無言で向き合った。
     目を逸らしたら敗けだと言わんばかりの膠着状態が、しばしの間続く。
     しかし、そんな気不味い沈黙に耐えられなくなり、先に目を逸らしたのは照であった。

     

    43 = 1 :

     

    「ワ……」

    「……わ?」

    「ワタシ、プリン、マルカジリ」


     魔獣テルー誕生の瞬間である。
     照の片言の呟きは、まるで言い訳の体をなしていなかった。
     その台詞は交渉失敗時である上に、自ら交渉を打ち切ってしまっている。

     姉の意味不明な言葉に、咲は肩落として深々と溜息を吐いた。


    「おねえちゃん、全部食べようとするなんて意地汚いよ?」


     正論である。
     そう言われると、照はぐうの音も出ない。
     姉の威厳が損なわれる緊急事態だ。
     如何に汚名返上すべきかと考えていると、咲が冷蔵庫から紅茶のペットボトルを取り出した。


    「もうっ……仕方ないなあ」


     そう呟き、五個のプリンのうち二個を確保する咲。

     

    44 = 1 :

     

    「ほんとはお父さんとお母さんの分のつもりだったんだけど、まあいっか」

    「……いいの?」

    「二人には内緒だよ?」


     咲は一度悪戯っぽく笑んだ後、グラスを三個取り出し、そこに氷と紅茶を入れ、そのうち一つを照へと渡す。
     そうしてから、残った二つとプリン二個をトレーに載せた。
     おそらく自分の部屋へと持っていくつもりなのだろう。

     なるほど来客か、元々予定があったのだろう、そのため一個プリンが余分にあったのだ――と、照は思い至った。
     二組の紅茶とプリンから考えれば、自明の理である。
     

    「誰か来てるんだ?」

    「あー、うん、ちょっとね……」


     照の問いに、咲は照れ笑いを浮かべ、もじもじしだす。
     視線を床に泳がせて手をなんだかもにゅもにゅさせている妹の様子は、照の目から見ても如何にも乙女って感じだ。


    「咲……もしかして彼氏?」

    「……うん」


     目を合わさぬまま小さく首肯する咲。

     

    45 = 1 :

     

     なるほどと照は納得した。
     単なる友達が来ているだけでは、この様な反応はしないだろう。
     以前女友達――原村和と片岡優希――が来ていた時とは異なり、今の咲は明らかに挙動不審であった。

     咲は取り繕う様にコホンと一度咳払い。
     そうして、僅かばかり頬に朱を残したままで照へと視線を向けた。


    「え、えっと――待たせてるから!」
     

     一週間ほど前はあんなに惚気けてくれやがった癖に、咲は恥ずかしげに会話を打ち切り、トレーを持ってダイニングからとてとてと出て行った。
     そっかー彼氏か、咲が言っていた京ちゃんとやらが来てるのかと思いつつ、一人残された照は、取り敢えずプリンの入ったカップの封を切った。
     

    「……美味しい」


     プリンをゆっくりと味わいながらも、思索を巡らす。
     長らく離れていたとはいえ、現在照にとって咲はまあ可愛い妹といって差し支えない。
     という事は、妹の彼氏を見極めてあげるのも、自分で役目でないだろうかなどと思う。
     何ぶん人を見るという点に関しては、照には自信があった。
     麻雀で同卓すればある程度判断が効く上に、仮にしなくても照魔鏡の応用でちょちょいのちょいって次第だ。
     もし仮に人格的に問題があったりしたら不味かろう。

     

    46 = 1 :

    眠すぎるのでセーブ

    47 :


    魔獣テルーを仲魔にしたいけど燃費すこぶる悪そう

    48 :

    マグネタイトの代わりに砂糖消費しそう

    49 :

    おつおつ

    >>47-48
    てるーを仲魔として連れ歩くはるるを幻視してしまった…


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