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    元スレ忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」

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    251 :


    楽しみにして気長に待ってるよ

    252 :

    「……」


     移動教室中のことだった。
     私たちが「それ」を見たとき、一瞬、世界が凍りついたような気がした。



    「あの――!」
    「……!?」



     視界の中で躍る金髪。
     止まった時間。
     息を呑んでしまう、私たち。


     あの光景が、離れてくれそうにない――





     その時は校舎を跨いでの移動で、私たちは昇降口で靴を履きかえていた。
     お昼休みの終わりのことで、慌ただしく生徒が出たり入ったりしていた。


    「……ん?」


     いの一番に反応したのは、陽子だった。
     なにやら神妙な顔つきになったかと思うと、キョロキョロと辺りを見回し始める。


    「どうしたのよ、いきなり」
    「……綾。聞こえないか?」
    「どうしたんですか?」
    「ヨウコ?」


     シノとアリスもやってきて、陽子を囲む格好となった。
     そろそろ教室に移動しないと、先生に怒られちゃうわよ――
     と、そんなことを言いかけた私は、


    「カレンと、誰かの声だ」


     その言葉に、言葉をなくしてしまった。




    「――!」
    「……?」


     陽子が先導して、私たちを連れて行く。
     ここは、校舎裏。
     普通、学校関係者はなかなか使うことのない場所だった。


    「――やっぱり」
    「ね、ねぇ、陽子……やっぱり、覗き見なんて」


     彼女の袖を引っ張りながらそんなことを言うものの、

    253 = 56 :

    「あっ、やっぱりカレン――と」
    「……どちらさま、でしょう?」


     まったく、アリスとシノまで陽子に巻き込まれてるんだから。
     そう、だからしょうがない。
     3対1じゃ、勝ち目がないのだから――


    「なんだ、綾も結構やるな……」
    「ち、違うわよ!」


     声を押し殺しながら、私は視界の中の二人を見つめる。


     改めて状況を見てみると、一方がカレンなのは確実だった。
     あの特徴的な金髪とパーカーで、彼女でないわけがない。


     そして、もう一方は――


    「……誰?」
    「うーん、見たことのない……」


     男子用の制服を着ていることくらいか。
     なるほど、男子生徒とカレンか。
     ふーん……
     ……。


    「――つ、つつ、つまり?」
    「綾、落ち着け」


     れ、冷静になれるわけがないじゃないっ!
     つまり、その……「そういう」こと、よね?


     人気のない場所。
     男子と女子。
     見つめあったまま動かない、二人の姿。



    「……カレン」


     私が必死に落ち着こうとしていると、すぐ近くから声がした。
     見れば、アリスは胸の辺りで手を握り締めている。
     ……やっぱり、英国少女にもわかるのね。


     そして――


    「――」


     シノは、静かに、二人を見ていた。
     その瞳は透き通っているように見えるほどきれいだった。
     けれど、普段浮かべている笑んだ表情は、窺えなかった。


     アリスはなんとなく心中がわかる気もするけれど、こういうときのシノは本当にわからない。
     彼女が真剣になることなんて、滅多にない。
     こんな、心から神妙な顔つきをすることなんて、それこそ――


    「……あっ」


     陽子の声で、我に返る。
     再び二人を見れば、男子生徒の方が頭を勢いよく下げていた。
     対するカレンの表情は――ここからでは、よく見えない。

    254 = 56 :

    「カレン、焦ってる……」


     ただ、アリスにはわかったらしい。
     付き合いの長さがそうさせるのか、感覚で掴んだのかもしれない。


    「――」


     一言も漏らさずに、じっと見つめるシノの姿もとても印象的で。
     私は、移動教室のこともすっかり忘れてしまっていたような気がする。


    「……」


     一瞬の間を置いて、


    「……」


     カレンが、ペコリと頭を下げた。


     対する男子生徒は、頭を掻くと、手を振って駆け出した。
     昇降口の方向だろう。
     ……つまりそういうこと、なのかな?


    「――いやー、カレンもやるねぇ」


     いつもなら調子のいい陽子の声も、なんだか震えてるように感じた。


    「はぁ……カレンが遠くに行っちゃったような気がするよ」


     ため息をつくアリスも、今の光景に心奪われているようだった。
     まあ、無理もない。


     一緒にいると忘れてしまいがちだけれど、カレンはとびきり可愛い。
     けどまぁ、今日みたいなことは経験したことはなかったのかもしれない。
     顔を上げても、ずっとその場から動かないのだから……。


    「――青春だねえ」


     陽子は、無理して声を出さなくてもいいと思う。
     あなた少し、恥ずかしそうよ?


    「……シノ」
    「……」
    「シノ!」
    「――あ」


     私はというと、もう一人の友人が気がかりだった。
     ぼーっとした表情を浮かべるシノは、まるで……本当に、こけしのように動かなかった。


    「ごめんなさい、綾ちゃん」
    「……大丈夫?」
    「はい」


     私に向かって笑顔を作ってみせると、再びカレンを見つめ直した。
     ……全く、大丈夫じゃなさそうだった。

     その笑顔が作り物だってことくらい、私にだってわかる。

    255 = 56 :

    ――放課後


    「……」

    アリス「シノ……」

    陽子「どうしたんだろうな? さっきからずっと、こんな感じだけど……」

    「……」


    「シノ」

    「――あ」ハッ

    「今日は、五時間授業」

    「帰りましょう?」

    「……」

    「カレンももうじき、やってくるでしょうし」

    「――カレン」ピクッ



    カレン「みなサーン!」ガラッ

    陽子「あ、来た来た」

    アリス「……」

    「ほら、来たわよ?」

    「……」コクッ

    カレン「――?」


    カレン「シノとアリスの調子がおかしいデス?」

    陽子「ま、まぁなー」

    「ちょ、ちょっと、ボーっとしてるみたいね」

    カレン「Hnn……」


    アリス「……」

    アリス「ねぇ、カレン?」

    カレン「What?」

    アリス「……」

    アリス「やっぱり、いいや」

    カレン「……」キョトン


    「――カレン」スクッ

    カレン「なんデスカ、シノ?」

    「……」


    ダキッ


    カレン「……!!?」

    アリス「!?」

    「あ」

    陽子「!」

    256 = 56 :

    「……」ギュッ

    カレン「シ、シノ……」

    カレン「が、学校で抱き着くのは、チョット――恥ずかしいデス」

    カレン「そ、そういうのは、家デ」カァァ

    アリス「カ、カレン、何言ってるの!」アセアセ

    「……」


    「――カレンは」

    「私を、置いていっちゃいますか……?」

    カレン「……」


    カレン「もしかシテ」

    カレン「……見ちゃった、デス?」

    「……」

    カレン「――みんな?」チラッ

    陽子「い、いやぁ、その……」

    「ごめんなさい、見ちゃったの」

    アリス「カレン――あれってやっぱり」

    カレン「……」


    カレン「ハイ」コクッ

    カレン「同じクラスの人デス」

    陽子「ああ……」

    「つまり――」

    カレン「――『I got asked out.』」

    アリス「……告白、されたんだ」

    カレン「YES」



    「……」ピクッ

    カレン「シノ――どうしたデスカ?」

    「――カレンは」

    「その方と、お付き合いするんですか?」

    カレン「……」

    257 = 56 :

    カレン「気持ちはたしかに嬉しかったデス」

    カレン「デモ……」

    カレン「私ハ……」

    カレン「――」カァァ



    (……)

    (「どう伝えればいいのかわからない」って感じね、あの顔の赤さは)


    陽子「……」

    陽子(ちょっとシノ、抱き着きすぎじゃあ……)アセアセ

    陽子(――なんて、別に思わないけどさ)

    陽子(ちょっと、胸をよぎっただけで……)ハァ

    陽子(やれやれ……)タメイキ


    アリス「……」

    アリス「ふ、二人とも!」

    「?」

    カレン「――アリス?」

    アリス「あ、あんまり、抱き着いてると、その……」

    アリス「誰かに見られちゃうよ?」

    カレン「……」

    カレン「――!」


    カレン「し、シノ! そ、そろそろ……!」

    「ダメです」

    カレン「え?」

    「カレンを、離したくないです」ギュッ

    カレン「……」

    アリス「シ、シノが……」

    陽子(意外と、「重い」タイプだったのか、シノ……)

    (――これって、傍から見たら女の子同士の抱き着きあいにしか見えないわよね)

    (……)チラッ


    陽子「……そ、そこまでにしといた方が」

    「陽子ちゃんの頼みでもダメです」

    陽子「い、いや、そのー……」

    「――陽子ちゃんも大事ですから」

    陽子「……」ハッ

    陽子「そういう問題じゃなくて!」カァァ

    (とか言いながら、顔を赤らめるのね……)ハァ

    アリス(――カレンもヨウコも)

    アイス(ずるいよぉ……)

    258 = 56 :

     ――結局。


     シノが解放してくれるまで、何分かかったことヤラ。
     ベッドに寝転びながら、今日のことを思い返してみレバ――


    『九条さん……その――』

    『……』

    『I'm sorry……いえ』

    『ごめんなサイ、デス……』


     告白されるって、意外と照れマス。
     確かに、気持ちは嬉しかったデス、ガ……


    『カレンは……』

    『カレンは、離れませんか?』


     シノの表情といい、口調といい……抱き着きの強さとイイ。


    「ちょっと怖いデス……シノ」


     でも。


     嬉しかったこともまた、事実だから仕方ありマセン……。





    ――忍の部屋


    「……アリス」

    アリス「なぁに?」

    「どうしたんですか、今日は」

    「アリスの方から、私の膝に乗ってくる、なんて」

    アリス「……」


    アリス「だって」

    アリス「いきなり抱き着かれると、ビックリしちゃうから」

    「そう、ですか」

    「――アリスは、可愛いですねぇ」

    アリス「……」


    アリス(本当は違うんだよ、シノ)

    アリス(あの時――カレンに抱き着いたときの、シノが、その)


    「……えへへ」ギュッ


    アリス(カレンに持ってかれちゃうんじゃないかって)

    アリス(……心配になった、だけで、だから、これは)

    「……」ニコニコ

    アリス(私の、わがままなんだ――)

    259 = 56 :

    >>257
    ×アイス→○アリス
    誰だ、これ……。


    こういう状態になった以上、陽子はシノにどう接していくのか……
    あと、結局綾はどうなっていくのか――。

    行き当たりばったりの、カレン告白騒動でした。


    意外と早く投下できましたが、もう少し煮詰めた方がよかったかなー、とも思います。
    それでは。


    いつもありがとうございます。

    260 :

    アイス「ずるいよぉ…」
    ワロタ

    262 :

     ――秋。

     夏休みも終わり、蝉の声にも懐かしさを覚えるようになる時期。
     そんな蝉に変わって現れる鈴虫の声は、私たちを落ち着かせてくれる。


    「……秋といえば?」


     私が窓の外を見つめながら、そんな感慨に浸っていると、すぐ近くの友人がそんな問いかけをしていた。
     顔を向けてみれば、そのお相手は、金髪少女と和風少女(……「一応」、嘘はついてないわよ?)
     いの一番に声を上げたのは、金髪少女の一人だった。


    「はい! 『読書の秋』!」


     満足した笑みを浮かべる少女――アリスは、見ているこっちからしてもとても微笑ましく感じられた。
     

    「正解! はい、次!」
    「ハイ!」


     次もまた、金髪少女……ん?


    「『運動の秋』、デス!」


     そんな風にエヘンとしてみせる少女――カレンは、その仕草がとても似合っていた。


    「はい、正解! 最後は……」


     陽子は、まだ発言していない和風少女に照準を合わせる。
     和風少女――シノは、逡巡した挙句、


    「……『金髪少女の秋』!」
    「なわけあるか!」


     私の友人の二人は、すぐさまボケとツッコミを見せてくれた。
     うん、いつも通り安心できる光景だ。

     というより、シノ……まさか。


    「ねぇ、シノ? あなたもしかして……知らない?」


     心配しながら問うた私に、シノはキョトンとしてみせた。


    「……ええと、分かりません!」


     そんな自信たっぷりに言われてもなぁ……。

    263 = 56 :

    「――まさか、とは思うけど」
    「シノ……あなた」


     陽子も私も、少し呆れてしまった。
     そりゃ、シノがその容姿らしい知見を持っているとは言いがたかったけれど……まさか、ここまでとは。


    「えへへ……やっぱり、どうしても金髪少女が好きで」
    「ごめん、全く言い訳になってないぞ」


     陽子の指摘ももっともだ。
     しかし、日本で15年以上生活してきたシノが、二人の金髪少女に日本語的知識で負けている……。


    「……私ですら、当たり前と思ってしってることを」
    「陽子……あなた、意外と客観的に自分を見れたのね」
    「あっ、綾! バカにしてるだろぉ!」


     さて、陽子をからかうのは後回し。
     ともあれ――何だか、シノがこのまま知らないことだらけっていうのもなんだし。


    「……ねぇ、みんな?」


     私は、一つの提案をしてみることにした。
     「なんだなんだ?」と、私を見つめる8つの瞳。
     それらに向かって、


    「今日、ちょっと図書館に寄って行かない?」

    264 = 56 :

    ――放課後・学校図書館


    「……わぁ」

    アリス「本が、いっぱい」キョロキョロ

    カレン「面白そうデス!」ニコニコ

    「もう、カレン。ダメよ?」

    「ここでは静かにするのがマナー、なんだから……」

    カレン「ハーイ!」

    陽子「……」ジーッ


    「……あ、これって!」

    アリス「どうしたの、シノ?」キョトン

    「えへへ」ニコニコ

    「世界の美女名鑑、ってあります」ペラペラ

    アリス「表紙は……」

    カレン「OH! ビューティフルデス!」

    「金髪、っていいですよねぇ……」パァァ

    カレン「……シノは、こーいう人が好きなんデスカ?」ジーッ

    アリス「……」ジーッ

    「――あ」

    「もう、お二人のことが一番! ですよ」ダキツキ

    二人「……あ」

    「二人とも、特別です」ナデナデ

    アリス「……シノ」

    カレン「く、くすぐったいデス――」


    アリス(……二人とも、特別)

    カレン(どっちも、一番……)

    二人(最近は、なんだか複雑(デス)……)ハァ



    「はぁ、まったく……」

    「シノったら、相変わらず趣味にばっかり走るんだから……」ペラペラ

    陽子「……」

    陽子「なぁ、綾? ちょっといいか?」

    「? どうしたの、陽子?」キョトン

    陽子「――いや」

    陽子「珍しいな、って思ってさ」

    「……珍しい?」

    陽子「いや、だって――」

    陽子「あの、人見知りの綾が」

    陽子「自分から提案して、みんなを集めてるんだ」

    「よ、陽子……私、そんな情けなく見えてたの?」

    265 = 56 :

    陽子「……」

    「目を逸らした!?」ガーン

    陽子「そりゃ……中学生の頃のお前を知ってれb」

    「や、やめてぇ……」アセアセ


    「――ええ、そうよ」

    「どーせ私は、人見知りの恥ずかしがりやよ」ハァ

    陽子「いや、そこまで言ってないんだけどな……」

    「……」

    「あの子たちを、見てたら」ジーッ

    陽子「……?」チラッ


    「わっ、この方、凄い髪型です」

    アリス「あっちじゃ結構一般的だけどね」

    カレン「家の近くで見たことありマス!」

    「……ふふ、幸せです」

    アリス「……ところで、シノ?」

    「はい?」キョトン

    アリス「――ごめん、なんでもない」

    「??」


    カレン(……アリスは、言いませんデシタガ)

    カレン(3つの椅子の中央に座っているシノが、私たち二人にくっつきすぎなような気がしマス……)

    カレン(い、いや! だからって、その、シノのSmellがGoodだとか、そうイウ……!)アセアセ

    カレン(――ハァ)カァァ

    アリス(……カレン、顔真っ赤)

    アリス(わ、私は普段一緒の部屋で寝てるから慣れてるけれど)

    アリス(……シノって、いい匂いするんだよね)

    アリス(意識したら、何だかヘンな気分になっちゃったよ……)カァァ



    「……ほら」

    「なんだか、放っておけないでしょ?」

    陽子「あー……」

    陽子「なんというか、その」

    陽子「可愛い? な、たしかに」

    「ね?」

    266 = 56 :

    「だから」

    「私も、ちょっとあの子たちを見ていたら」

    「……少し、リードしてあげないと、というか」

    陽子「……綾も、変わったんだな」

    「そ、そんなことはっ」アセアセ

    陽子「いやいや」ナデナデ

    陽子「――かっこよく、なった」ニコッ

    「――!」


    (そ、その表情でそんなこと言うのはズルい!)

    (なにより、かっこいいのはいつだって……陽子だったじゃない!)

    (と、いうより! なに、ドサクサに紛れて、ああ、頭を撫でるのよ!)


    (ああ、もう! 考えがまとまらない!)

    (わ、私は、ただ……)

    「陽子に、憧れて」ボソボソ

    陽子「ん?」

    「――!」カァァ

    「も、もう知らない!」プイッ

    陽子「えぇー……聞かせてよ~」

    「絶対、ダメ!」

    陽子「ちぇー、じゃあいいや」

    陽子「それじゃ、私もシノたちのトコ、行ってこよーっと」テクテク

    「……え?」


    陽子「おーい、何見てんのー?」

    「あ、陽子ちゃん!」

    「これです、これ!」ズイッ

    陽子「おー……金髪少女だー」

    陽子「って、シノ! ここに来たのは、日本のことわざとか調べるためだろ?」

    「……あ」

    「ごめんなさい、ついつい」エヘヘ

    陽子「ついつい、って……全くもう」

    アリス「よ、ヨウコ! シノをイジメないで!」

    カレン「そうデス! 私たちがシノに教えられマス!」

    陽子「……金髪少女に日本のことを教わる、日本の和風少女」

    陽子「なんだかなぁ……」タメイキ

    267 = 56 :

    「ありがとうございます、お二人とも」

    「でも……陽子ちゃんの言う通りだとも、思うんです」

    「陽子ちゃんは――いつだって、私には正しいことしか、言いませんから」

    陽子「……シノ」

    陽子「全く、照れるって」エヘヘ

    「ふふっ、可愛いですよ、陽子ちゃん」

    陽子「――!」カァァ


    アリス「」

    カレン「」

    アリス「……カレン」ツンツン

    カレン「なんデス、アリス?」

    アリス「なんだか」

    アリス「二学期が始まってから」

    アリス「ヨウコとシノが、すっごく仲良さそうだよぉ……」

    カレン「……そう、デスネ」


    カレン「でも、元々」

    カレン「私たちと過ごした時間よりも、ヨウコとの時間の方ガ」

    カレン「……シノにとってBigなのは、当然デス」

    アリス「そう、だよね……」

    アリス「……はぁ」

    カレン「……ハァ」



    「……」

    (私は、そうして「かっこいい」あなただからこそ)

    (――どこかで、近づけないと、思ってしまうのかしら?)

    (よくわからないけれど……)


    (なんだか、モヤモヤするわね……)ハァ



    陽子「綾もこっちおいでよー!」

    「綾ちゃーん!」

    「……はーい」パタン

    (でも、今は)

    (こうして、一緒にみんなといられるだけで幸せ)

    (それでいいのかも、ね)テクテク

    268 = 56 :






    ――その周辺



    子1「おい、あの3人」

    子2「ん? なんだよ?」キョトン

    子1「すっごく、引っ付いてるけど……」

    子2「ホントだ――うわっ、あれもう……」

    子2「ほとんど顔と顔が触れてんじゃん」アセアセ


    子1「……もし、かして」

    子2「もしかすると」

    2人「あいつらってレz「それはないって」


    2人「!」

    子A「ありゃ、うちのクラスのヤツだ」

    子B「まぁでも……見たら、なんだか勘違いするのも、無理ないかも」

    子1「ど、どういうことだよ」

    子2「ど、どう見たって、その……さ、3人の女子が」

    子B「……」

    子A「――大宮さんのこと、か」

    子1「そ、そう! あの、黒髪のこけしみたいな――」

    子A「いいか」

    子B「……ショック、かもね」

    2人「……え?」



    子A「――あいつは」

    子B「――大宮さんは」





     ――その日。


     忍たちの通う高校内の図書館に、ほんの小さな悲鳴が起こったらしい。
     すぐに消え失せてしまうような儚い声だったものの、当人たちのショックは大きかったそうな。


     そんな二人の反応を見ながら、男子Aは考えていた。


     (――どっかの高校の文化祭で、女装コンテストとかやってたっけ)

     (優勝者の画像を見たことがあるけど……全く)

     
     視線の先には、相変わらず金髪少女と一緒に引っ付いているクラスメイトの姿。
     それを見て、嘆息してしまうのだった。


     (――大宮さんに、敵うわけがない!)

    269 = 56 :

    ここまでです。

    年内に一本だけ書いておきたかったので、書いた次第です。
    ……しかし、陽子との関係の話に一応の決着がついたためか、今後どう進めればいいのか思案中です。
    かなりグダグダとしたお話になってしまいそうですが、それでも読んで下さる方がいればいいのですが……。

    とはいえ、書いていて楽しいのは事実なので、今後も書いていきたいですね。
    それでは。また来年。

    270 :

    おっつん

    271 :

    おつ

    272 :

    今更ですが、あけましておめでとうございます。
    今は下書き中ですが、次はカレンの家にみんなでお邪魔する話になります。
    もうしばらく、お待ちください。

    273 :

    私待つわ

    274 :

     ――どうして、こうなった。


     私の中に渦巻く思いを言い表すなら、こんなものだと思う。
     いや、そもそも何となく、こういった予感はしていたんだけど。


    「えへへ、アリス~!」
    「シ、シノ!? そ、そういうことは……でも、いいよ、私も」


     目の前では、普段より更に深い笑顔のまま、アリスを抱きしめようとしているシノ。
     対するアリスも、何かあまり似つかわしくない(すまんアリス……)
     色っぽい表情を浮かべている。


     ……うん、決して普段なら見られない光景だ。


    「シノー! アリスー! 仲間に入れるデース!」


     そして、そんな輪に加わろうとするカレンも、顔を赤く染めている。
     そんなカレンは、いつもの明るさはそのままに、「甘え」の色も濃くなっているような……。


     ――さて。


     そんな3人の「姦しい」(以前、綾に教えてもらった表現)光景を見ていると、


    「……陽子ぉ」


     考えている間に、何故か私の首筋に手をかける友人の姿がそこにある。


    「私、だってぇ……」


     私は、普段と今との綾のギャップに、正直ビクッとした。
     涙目のまま私を見つめる綾の表情。
     恐らく、男子が見たら卒倒するだろう――いや、そもそも綾が男子と話してる所なんて見たことないけどさ。


    「――ホントに」


     私は、そんな綾の視線に出来る限り応えながら、再び思う。



     ……どうして、こうなった。

    275 = 56 :







    ――数時間前




    陽子「うわあ……」

    「大きいわねぇ……」

    カレン「そうデスカ?」

    アリス「カレン、お嬢様だもんね」

    「お嬢様な金髪少女――」


    陽子「いやまぁ、この前のカレンのお父さんの車に乗せてもらった時から思ってたけどさ」

    「いざ見せられると……本当に」

    「お嬢様というのも……いいですねぇ」

    アリス「シ、シノ!?」

    カレン「――」


    陽子(もうすぐ、文化祭)

    陽子(学生の文化祭というのは、そりゃ多くの生徒にとっては嬉しい)

    陽子(というわけで、テンションを高くして、文化祭のあれこれについて話し合っていたら――)


    カレン「私の家で、パーティーしマショウ!」


    陽子(と、カレンが言うので)

    陽子(『前日祭』ということで、カレンの家にお邪魔させてもらうことになった)

    陽子(厳密には、すぐ翌日というわけではないけど……まぁ、その辺りは置いといて)

    陽子(私たち全員が同意して、今こうして、カレンの家の前にいるというわけ)



    カレン「それでは、どうぞ入ってくだサイ」

    カレン「明日まで、私以外には家にいまセン」

    陽子「――お父さんもお母さんも?」

    カレン「ハイ!」

    「高校生だけで泊まり込み、なんて大丈夫かしら?」

    カレン「もう、アヤヤはおカタイデスネ……」

    「わ、私は、別に!」

    陽子「ははっ、綾はマジメだからなぁ」

    「よ、陽子までっ!?」

    276 = 56 :

    「もう、アリス? そんな顔しないでください」

    アリス「だって……シノが、シノが」

    アリス(カレンが「お嬢様」だって、そんな目をするからぁ――!)

    「もう……」ダキッ

    アリス「ひゃっ!?」

    アリス「も、もう! シノ!」カァァ

    「ふふっ……」ナデナデ


    陽子「おーい、そこの二人組ー? 話、聞いてたかー?」

    「明日までは、皆さんと一緒ですね」

    アリス「カレンのお家にお泊りなんて、久しぶりだなぁ……」

    (あ、そういえばシノ、こういう所はちゃっかりしてたわ……)

    陽子(たまーに、シノの底が見えなくなるんだよなぁ……)




    ――カレンの部屋


    カレン「さぁさぁ、入ってくだサイ!」

    陽子「……なぁ、カレン?」

    カレン「?」

    「これ――カレンの部屋なの?」

    カレン「ハイ! 全て私の部屋デス……」

    二人「……」


    「私とお姉ちゃんの部屋を合わせたくらい、でしょうか……?」

    アリス「いや、多分シノのお家の2階部分全てくらいじゃないかな?」

    陽子「いや、ひょっとしたらそれ以上……」

    「――みんな、言っていてもしょうがないわ。正直、よく分からないもの」

    「本当に、お嬢様なのね……」

    カレン「私、『miss』だったデスカ!」

    「??」

    アリス「『お嬢様』って意味だよ、シノ」

    277 = 56 :

     ……まぁ、こういった流れがあって。


     私たちは、カレンの部屋(うん、「部屋」だ)で、ゆっくりと過ごしていた。
     巨大なベッドのふかふか具合にビックリしたり、備え付けられたテレビの画質に度肝を抜かれたり……まぁ、色々とあって。


    「さて、それじゃあ――」


     そう、ここから全てが始まった……。



    「『Ceers!』と、いきマショウ!」


    「……『ちあーず』?」
    「シノ、『カンパイ』って意味だよ」


     カレンの言葉にシノがキョトンとし、アリスが説明する。
     シノの通訳への道は、長く険しいものとなりそうだ。
     いやまぁ、私も知らなかったけどさ。


    「……『チアーズ』って言うのね」


     ほら、綾が知らないことを私が知ってるわけないし。




    「それじゃ、『カンパイ』!」


     カレンがそう号令をかけ(うん、間違いなくその日本語、最初から知ってたな……)、私たちのグラスがカチンと音を立てる。
     部屋のテーブル(これもまた大きいんだ……)に並べられた飲み物は、どれもフルーツ系のものかな?
     

    「わぁ、美味しいです……」
    「カレン、これ好きだったもんね」


     上機嫌なシノとアリスに、カレンが微笑みかける。


    「Yes! パパもこれ、好きなんデス!」
    「へぇ、お父さんも……」


     綾も気に入ったらしい。
     うん、私もこの味は好きだ。


    「本当に美味しいですねぇ……」
    「ふふ、シノもイギリスのジュース気に入ってくれたんだね」


     ああ、こんなところにも見られる日英交流よ……。
     そんな二人の笑顔に綾もクスっと笑い、カレンは次々に飲んでいき、私もそれを見て微笑ましく思う。

    279 = 56 :

    ふと目の前を見てみると、シノがアリスの首筋を舐めていた。
     シノが舌を動かす度に、アリスの身体が艶めかしく跳ねる。
     ――本当に、男子が見たら、倒れこんでしまう勢いだ(二回目)。
     というよりこれって、冷静に考えたら――


    「酒に酔った男女が、互いの身体をつつき合う、過剰なスキンシップ」


     とかいうやつじゃないか?
     表向き、女子同士のじゃれ合いだけれど、そういった意味でも問題になりそうだな……。
     ほら、「酔った勢いで――」とかいう話も聞くし。



    「……はぁ」


     そんな二人にカレンが混ざり、「シノ! 私も舐いいデスカ?」「カ、カレン! ダ、ダメェ……!」
    とか話している光景を見て、「陽子ぉ……」と再び近づいてこようとする綾を見ながら、嘆息してしまった。
     なんで、こんなよくわからない分析をしているんだ、私は……。



     実のところ、私はアルコールを以前にちょこっと飲んだことがある。
     あれは、そう……高校に入学が決まった頃のことだったっけ。
    「記念だ」といって、父さんが注いでくれたビールを飲んで、「おおイケるじゃん」とか思っちゃったんだ。


     グビグビ飲んだわけじゃないけれど、その時にわかったことは、私は酒が強いということ。
     うんまぁ、父さんと母さんを見てたら、何となくわかるけどさ……遺伝したんだな、きっと。


     そして、わかったことがもう一つ。
     それは私が「傍観者タイプ」だということ。
     こうして、顔を真っ赤に染めて、それぞれの反応を示す友人たちを見て思った。
     私だけが妙に冷静に、いわば「観察」している。


     もしかしたら、試験前に飲んだら問題もスラスラと……いや、それは絶対にやめておこう。


     だから――


    「……もう、陽子ったら、またボーッとしちゃって」


     いや、色んな意味でボーッとしてるのはそっちだよ、というツッコミは抑えて、私は再び綾と向き合う。
     なるほど、綾は泣き上戸タイプらしい。目に浮かんだ涙を見て、そう感じた。
     シノは典型的なテンションが上がるタイプで、アリスは普段と違う態度を見せるタイプ。で、カレンは甘えに転じるタイプか。
     色んな反応があるんだなぁ……。


    「――ねぇったら!」


     ヤバい、つい綾への警戒を怠った!
     綾は首筋に手を回す動作を途中で止め、私にぶつかってきた。
     その細い身体のどこにそんな力があったのか。
     気づいたら、私は綾に押し倒される格好になってしまった。


    「……なぁ、綾?」
    「――」
    「なんかさ、泣きそうな顔、してるよ?」


     そりゃ、泣き上戸タイプなら、そうだろう。
     けれど、なんだか……綾の涙目は、それだけじゃないような気がした。

    280 = 56 :

    「――だって」


     綾は少し首を振ってみせると、再び私に顔を寄せる。
     近くにやって来た友人の顔に、私は出来る限り真摯に応じようと思った
    (さっきから綾をどこか蔑ろにしていた罪悪感かもしれない)。


    「陽子が……陽子が!」


     悪いのよ、と綾は絞りだすように言う。
    「?」としてしまったのは言うまでもないだろう。
     私が、悪いことを?


    「――ごめん、綾。何か悪いことしたんなら謝るよ。ほら、私ってバカなトコあるからさ」


     普段なら冗談めかして言うところをスラスラ言ってしまえたのは、綾の表情が真剣だったこともあるだろうけど
     恐らく私にもアルコールの効力が出てきていたんだろう。
     ほら、何かお酒を飲むと、饒舌になったりする人はいるみたいだし。


    「だから……泣かないで?」


     泣き上戸なことを分かりながら、こんなことを言うのは酷だろうか。
     とはいえ、綾のことを放っておけなくなっちゃったみたいだ。


    「――そういう、所が」


     少しの間の後に、綾は再びグスッと洟をすすりながら言う。


    「そういう所が、ズルいのよ、陽子は……!」


     そういう妙な所で気が利いて、変な所で優しくて、それでそれで――
     堰を切ったようにまくし立てる綾は、本当に別人のようだった。
     なるほど、酒は麻薬なわけだ。


    「あ、あはは……そ、それはともかく、その――」


     そろそろ重いんだけど、なんて台詞が過ぎってしまったことに罪悪感を覚えた。
     とことん、今の私は甘くなっているらしい。


    「……話、聴くよ。だからさ、その……この体勢じゃ、色々と」


     恥ずかしいよ、と言ったら、綾はキョトンとした、ように見えた。
     そして、


    「――!」


     ほんの一瞬我に返ったのか、バッと私の上から向こうに跳ねた。
     そして、数秒間、顔を伏せたままだったものの……


    「――聴いて、くれるの?」


     その上目遣いの表情を見るに、うん、やっぱりまだ酔っ払ってるんだな……。

    281 = 56 :

    向こうで、姦しくスキンシップをとっている友人たちの声が聞こえてくる。
     ……うん、正直、向こうが気になってしょうがないところもあった。
    「だ、ダメッ!」「OH……シノ、大胆デス」「アリス……ここは小さい、けれど」なんて、気にならないわけがないだろう。
     というか、ホントにシャレにならないだろ!
     まずいな、そろそろ――


    「綾、ごめん! ちょっとまって、て……」


     私が3人組に割って入ろうと立ち上がると、綾は私の服の裾をキュッとつまんだ。
     その力は弱かったけれど、なぜだか振りきれなかった。


    「……いつも、そう」


     私が綾を向いたままでいると、綾は俯きながら訥々と話し始めた。


    「いつも――シノ『ばっかり』」


     ……シノ?


     そりゃそうだろう、綾。
     私たちは、シノを友人としてサポートするということを誓い合った仲じゃないか。
     シノのことが心配なのは当たり前――
     ……『ばっかり』?


    「陽子は、私を見てくれないの……?」


     綾は、顔を上げ、涙目のまま心細そうに私を見つめる。

     服をつままれた時に思い出した。
     それは、中学生の時に綾が転校して、クラスに馴染めずにいた頃のこと。
     「一緒に帰ろう」と呼びかけた下校の際に、後ろから私の制服の裾を摘んできた思い出が蘇ったから……
     私は、それを振りきれなかったんだ――。


    「――シノは、私より、大事?」


     綾の目に、私は射止められてしまったような気がした。
     その透明な涙が、私の心にそのまま落ちてくるみたいな、そんな感覚。
     ……うーん、これは、なぁ。


    「……いいか、綾?」


     私は、綾の肩を優しく掴んだ。
     ビクッとする綾に顔を寄せ、はっきりと言う。


    「私は、シノのことは――」

    282 = 56 :







     ――あれ?


    「……?」


     目を開けてみると、辺りはシーンとしていました。
     近くには、少しだけ服装が乱れた、愛する二人の金髪少女。
     二人は仲良く手を繋いで、スースーと寝息を立てています。
     

    「――可愛いですねぇ」


     そんな二人の頭を撫でると、「うぅん」と声を上げて、寝返りを打ってしまいます。
     本当に、愛しくてたまりません。
     正直、「その服装をもう少し……」と邪な気持ちが働いてしまいましたが、さすがにマズいという気持ちは私にもありました。
     だから、優しく見つめるにとどめておくことにしましょう。


     さて、視線を変えてみると、そこには――


    「……あ」


     二人の、友人の姿がありました。
     陽子ちゃんは壁に頭を寄せながら、静かに眠っています。
     そして、そんな陽子ちゃんの膝に――


    「――よう、こ」


     ちょうど膝枕になる格好で、綾ちゃんも眠っていました。
     そんな二人の姿は、こちらの金髪少女二人組とはまた違った意味で、絵になりそうな光景です。


    「……」


     ゆっくりと、私は立ち上がりました。
     その際、少し頭がズキンとしたことで、「もしかしたらさっきの飲み物は……」とようやく得心がいきました。
     道理で、理性が言うことを聞きにくくなっていたわけです。


     そして、二人の元へと歩いていきました。
     足取りは確実に、誰も起こさないように静かに、静かに――

    283 = 56 :

    「――陽子ちゃん、綾ちゃん」


     ――私は、シノのことは――


     なぜだか、この言葉は脳裏に残っているようです。
     アリスやカレンとじゃれ合っている中、どうしてかこの陽子ちゃんの声だけが――


    「……もう」


     スッと、陽子ちゃんの髪の毛に手を伸ばします。
     「んん」とほんのちょっと声を上げますが、起こさない程度の加減のまま、ちょっぴり撫でました。
     続いて、綾ちゃんの綺麗に揃えられた髪にも――


    「……」


     どうしてでしょうか。
     どこか複雑な気分がしてしまうのは。


     その答えは、また後で考えましょう。
     とにかく今は、ゆっくりと寝ることが大切なような気がしました。


     金髪少女の元に戻り、私は静かに二人の間に横たわります。
     二つのいい匂いをすぐ近くで感じられる喜び。
     それを噛み締めながら、私は再び目を閉じて――










     ――シノの、ことは……――



     



     ――大事な、『友達』だって、そう思ってるよ――

    284 = 56 :

    ここまでです。
    酒に酔った勢いで書いたら、長くなってしまいました。


    今回の構想は、ネタが浮かばないので本棚を見てみたら『ひだまりスケッチ』の1巻が見えたことに起因します。
    「そういえばチューハイ飲んでたっけ……」という漠然とした思いつきで、書いてみたらかなり筆が乗ってくれました。
    あくまで自分の中でのキャラが酔ったイメージで、皆さんのイメージとは異なるかもしれません。


    それでは。
    次回はおそらく文化祭かもしれません。

    285 :


    シノ達は何処までやったんですかね

    288 :


    このシノは自分を女だと思ってるレズなの?

    289 :

    感想ありがとうございます。

    >>288
    その解釈で、大体当たりかと。
    自分が男ということは自覚しながらも、女でありたいと振舞っている大宮忍さんが、このSSの主人公です。
    そして、そんな彼(女)に翻弄されながらも、親しく付き合っている少女たちのお話という感じです。


    今回は投下はありませんが、次回はもしかしたら文化祭の準備編になるかもしれません。
    もうしばらくお待ちください。
    ……何か良い案がありましたら、採用したいとも考えています。

    290 :

    オカマだったか

    291 :

    提案
    ラッキースケベ的な展開を見たい

    292 :

    >>291
    提案、ありがとうございます。
    今、文化祭の話を執筆しています。役立てられるよう、頑張ります。

    恐らくですが、このSSは1年次で一旦区切りということになるかもしれません。
    というのも、リアルが忙しかったり、久世橋先生を上手く書けるか分からないためです。
    予めご了承下さい。

    いつもレスして頂き、本当に感謝です。

    293 :

    俺は待つぜ

    294 :

    申し訳ありません。
    ようやく復活しましたが、もうしばらくお待ちを……。

    295 :

    まってるよー

    296 :

    いつまでもまーつーわー

    298 :

    二期、やるみたいですね。
    嬉しいものです。

    しかし、未だに復調ならず……せっかくの朗報なのに。
    今しばらくお待ちください。

    300 :

    待つよ


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