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元スレ忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」

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652 :

まってるよ

654 :

すみません難航しています
もう少しで何とかしたいですね……

655 :



――放課後


「……陽子ちゃん」

陽子「な、なんだ、しの?」

「何かあったのでは?」

陽子「そ、それは……な、何でもないよ」

「ホントですか? 嘘じゃないですか?」

陽子「……う、嘘なんて」


(――放課後)

(しのは真っ先に陽子に向かっていって……問い詰めていた)

(といっても、詰問とは違う。明らかに心配そうな声音だった)


アリス「……ヨーコ、調子悪そうだもんね」

「アリス……そうね」

アリス「うーん、どうしたら元気出るんだろ……?」

「……」

656 = 56 :

「――あー、陽子?」

陽子「あ、綾?」

「えっと……今日の放課後、私と帰らない?」

陽子「……え?」

「し、しのたちは、その……ほら。一緒にいたいだろうし」

陽子「……」

陽子「そ、そうだな。うん」

「ね?」


「と、いうわけで」

「しの。もうすぐカレンも来ると思うし……アリスも連れて一緒に帰ってあげたら?」

「綾ちゃん……そうします」

「ありがとうございます」ペコリ

「そんな、お礼なんて言わなくていいのよ」


「それじゃ、帰りましょうか、アリス。カレン」

カレン「ハイ! 帰りマショウ!」

アリス「って、いつの間に!? カレン、速すぎ!」

カレン「私はジェット機みたいなものだと思ってくだサイ!」

カレン「それに……今日は特別な日、デスし」

アリス「そ、それは……えっと」

657 = 56 :

「それじゃね、カレン」

カレン「アヤヤ……ヨーコと一緒に帰るデス?」

陽子「ま、まぁな。……そっちも楽しんでくれ」

カレン「ハイ! ……ヨーコ、ちょっと」

陽子「な、何?」

カレン「……何かあったら、いつでも話してくだサイ」

陽子「カ、カレン……」

カレン「それじゃ、またデス!」


陽子「――行っちゃったな」

「ええ……行っちゃったわね」

「……」

陽子「あ、綾……何か言ってくれって」

「え? ストレートに言っちゃっていいの?」

陽子「うっ……そ、それは」

「……ねえ、陽子?」


「歩きながら、話さない?」


――


「陽子ちゃんたち、大丈夫でしょうか……?」

アリス「だ、大丈夫だよ! ヨーコなら!」

カレン「そうデス! アヤヤも付いてマスし」

「そう、ですね……信じましょうか」

「……陽子ちゃん」

カレン「シノ!」

「カ、カレン?」

カレン「ヨーコの親友のシノが心配するのは当たり前デスけど」

カレン「ヨーコは……『強い』子だと思いマス」

「……」


「そう、ですね……」

「それでは、信じましょうか。……陽子ちゃんと綾ちゃんを」

アリス「そうだよ、シノ!」

カレン「ハイ! ……それじゃ、行きマショウか」

アリス「うん!」


アリス「シノの――私たちの家に!」

658 = 56 :



――忍の部屋


「……チョコでいっぱいですね」

アリス「そうだね。ヨーコやアヤのもあるし……」

カレン「それに――私たちからシノへの特別なケーキもありマス!」

「ふ、二人とも……あまり言われたら照れてしまいます」カァァ

アリス「照れるシノも可愛いよ!」

「もう、アリスったら……」

アリス「待っててね? 今、紅茶淹れてきてあげるから」

「あっ、それなら私も……」

カレン「それじゃ私は、シノの部屋でもあさってマショウか?」

「カ、カレン!」

アリス「もう、カレンったら……それじゃ、行ってくるね」


カレン「……え、Hな本とかはなさそうデスね」カァァ

「か、顔真っ赤にして言わないでください」

カレン「……ホントは、シノと二人きりになりたかったりしたんデス」

「え……?」

カレン「たしかに、シノ、アリス、私の『三人でひとつ』なのは、その通りデス」

カレン「デモ……アリスは一緒のクラスなのに私だけ不公平だと思っちゃったりもするんデス」

「カレン……」

659 = 56 :

カレン「――シノは、どうデス?」

「そ、それは……えっと」

カレン「私は今、この時間もいいと思いマス」

カレン「デモ、アリスが戻ってきたら……また元に戻りマス」

「……」

カレン「シノ……」

(ベッドに腰掛けながら、カレンは続けました)

(ちょっぴり上目遣いをしながら、そう語りかける彼女に私は――)


「……え?」

(気づいたら、カレンは軽く私のシャツの袖を引っ張って)

(私は、カレンを押し倒してしまっていました――)


カレン「……ワッ」

カレン「シノったら、ダイタンデスね……」カァァ

「カ、カレンのせいでしょう?」

カレン「私はジョーダンのつもりデシタ」

カレン「……どうしてどかないデス?」

「そ、それは……」

カレン「もしかして――」


カレン「シノも……やっぱり『男の子』だったデス?」

660 = 56 :

「……それ、は」

カレン「私もアリスも」

カレン「きっと――『その先』を待っているんだと思いマス」

「!」

カレン「分かりマスか?」

「……」

カレン「……いいんデスか? ほら、アリスが階段を上がってくる音がしマス」

カレン「このままの体勢だと……アリスのことだからヤキモチ焼いちゃいマス」

「……カレン」

カレン「それとも――」


カレン「そのまま、勢いで……な、なんて、考えてマセン、か?」カァァ


「……」

(静かに、私はそこからどきました)

(そして、元通り座ります。傍らには、ベッドに寝転ぶカレンの姿がありました)


カレン「……考えてなさそう、デスね」

「……私、いえ、私たちは」

「まだ、早いと思います」

カレン「私もアリスも、そこまで気が長い方じゃないかもしれマセンけど?」

「……カレンはイジワルですね」

カレン「クリスマス、バレンタイン、そして……次はホワイトデーデスね」

カレン「シノは……どんなお返しをくれるんデショウか?」

「……それ、は」


アリス「お、お待たせー!」

アリス「ああ、疲れた。……あれ、カレン? 寝ちゃってるの?」

カレン「ええ。急に熱が出てしまったモノで……」

アリス「ええっ!? だ、大丈夫……って、シノ?」

「な、なんですか?」

アリス「え、えっと……」


アリス「どうして……顔、真っ赤なの?」

「……そ、それは、その」カァァ

661 = 56 :

一旦ここまでです。
次は陽子と綾のパートを書こうと思います。
本当に遅れ遅れで申し訳ありません……。

663 :

乙!
お帰りなさい!

665 :

すみません、遅れ遅れで……
次の話の考えは一応とはいえあるので進めたいと思います。

670 :

消え去れ屑共

671 = 670 :

滓以下の連中が

672 :



――その頃


陽子「……」

「あっ、陽子。ココアで良かったのよね?」

陽子「あっ、綾……ありがと」

「別にいいわ。はい」

陽子「……綾、コーヒーにしたんだ」

「まぁ、ね」

陽子「……半分こする?」

「な、ななっ……!」カァァ

陽子「綾が嫌ならいいけどさ」

「あ、あなたって人は本当に……」


陽子「……」

「……」

(――結局、か、間接キスみたいなことになっちゃって)

(まったく、陽子ったら……これからする話は、結構大変なのよ?)

(――私にとっても)

673 = 56 :

陽子「……はぁ」

「陽子?」

「何か話したいことがあるならいくらでも聞くわよ?」

陽子「い、いや……別に何もないよ?」

「そう。それじゃ、ストレートにいかせてもらうわね」

陽子「……」

(――ああ)

(私は……自分のことを棚に上げて)


「陽子は、しののこと……好きでしょう?」


(何を、言っているんだろう……?)


陽子「……!」

陽子「べ、別に、そんなことないって! し、親友ってだけ!」

「そうなの? それじゃどうして……今日一日、あんな調子だったの?」

陽子「……そ、それは」

「……あのね、陽子。あなたは、まだ」


「自分の気持ちに整理をつけられてないんだと思うの」

674 = 56 :

陽子「……」

「たしかに、あなたはしのたちの幸せを望んでるわ。それはきっと間違いないと思うの」

「でも……同時に、自分の気持ちに向き合うことに恐れてる。違う?」

陽子「……綾」


陽子「しょ、しょうがないだろ?」

「……」

陽子「あの三人に、私は応援しか出来ないんだから」

陽子「そ、それに! 私、今まで全然、意識してなかった! 綾だって知ってるだろ?」

「ええ、知ってるわ。中一から見てる限りではね」

「でも……あの時、卒業アルバムの一件があってから、陽子の調子はちょっぴり狂っちゃったと思うのよ」

「その後、しのが男子に告白されたり、あの二人と色々あったり……その辺りから、あなたの調子はまたおかしくなった気がするの」

陽子「……そ、それじゃ私は、ホントはあの三人の幸せを望んでないってこと?」

「いえ。そうは言ってないわ」

「ただ……陽子は、自分の気持ちに整理をつけられてるのかなって思っただけよ」

陽子「……」


「――いい、陽子?」

「今日みたいな陽子を見てるのは、私たちの誰も望んでないわ。これは間違いないこと」

「私だって……あなたの調子が狂ってるのを見るのは、本当に悲しいんだから」

陽子「……綾」

675 = 56 :

「だからね、陽子――」


「私からひとつ提案があるんだけど……いい?」

陽子「……な、なに?」

「……」


(本当に私は)


「――しのに、気持ちを伝えるのよ」


(何を、言っているんだろう……?)


陽子「……!」

「陽子の想いを……素直に」

陽子「そ、そんなこと……!」

「難しいと思うわ。でも……そうしないと、陽子、きっとそのままでしょう?」

陽子「……し、しのの返事なんて決まってるだろ? しのはあの二人といることを決めたんだから」

「ええ、そうね。……それでも」

「陽子の想いを伝えることに意味はあるんじゃないかしら」

陽子「……うう」


「……決めるのは陽子よ」

「私は陽子がどう決めようと、応援するから。……親友として当たり前よ」

陽子「……綾」

「……ごめんなさい」

陽子「え?」

「……」

676 = 56 :

(――私自身が自分の気持ちにけじめを付けられていないのに)

(こんなことを上から目線で提案している自分が……何だか嫌だった)


陽子「……どうしてさ? 綾が謝る必要なんてないよ」

「……陽子」

陽子「綾は私のことを考えて、そう言ってくれたんだろ? それなら、別に……謝る必要なんてないよ」

「……」


「――はぁ」

「あなたのそういう所で……私の罪悪感は、また大きくなるのね」

陽子「ど、どういう意味さ?」

「ま、いいわ。……それじゃ、どこかに寄って帰りましょうか?」

陽子「……綾。行きたい所とかある?」

「え? ま、まぁ、書店とかあるけど……陽子に合わせるわよ」

「調子の悪い友達に合わせるのは当然でしょう?」

陽子「……ありがとな、綾」

「……陽子。早く元気になってね?」

陽子「うん。努力する」

「無理しなくていいから」

陽子「綾たちのためだもん。頑張るよ」

「……陽子」

677 = 56 :

陽子「――さて!」

陽子「それじゃ、綾? いこっか?」

「……あっ」

(よ、陽子が手を差し出してる……)

(ど、どうしましょう、掴むべきなのかしら……それとも)アセアセ


陽子「えいっ」

「!」

陽子「ほら。いこっ?」ギュッ

「……もう、陽子ったら」ギュッ

「……」


(――もしもの話)

(陽子がもっと早くしのへの気持ちを自覚していたとしたら……陽子としのは付き合うことになっていたのかしら?)

(いえ。今、考えることじゃないわね。……少なくとも)


「――それじゃ、いきましょうか」

陽子「うんっ!」


(……こうして、この手に陽子の感触がある間は)

(この気持ちに浸っていましょうか……)

678 = 56 :

ここまでです。
このSSだと、どうして陽綾成分が薄くなりますね……。
いつか別のスレで陽子と綾の話も書いてみたいと思いました。

この話がどこまで進むかは未定ですが読んでくださっている方々には本当に感謝しています。

679 :

>>678
お前のおかげできんモザという作品に嫌悪感を持つようになったよ

680 :


待ってたよ
自分こういうの好きです

681 :

おつ。オリキャラ以外はかなり面白い。陽綾くっつけてもいいのよ

682 :

まぁ陽綾もいいけどあまり脱線しすぎない程度に
注意書もあるし「嫌でも目に入ってくる」ものではないはずだけど…

684 :

すみません、もう少しかかりそうです……

685 :

今更だし突っ込んじゃいけないかもだけどなんでカータレット婦人は性別を知らなかったん?親同士が仲良いなら言ってそうだしそれもホームステイなんてするときに

686 :

行き詰まってます……。

>>685
その頃は自分の調査不足もあり大宮家とカータレット家の間の交流を知りませんでした。
そして、たしかその設定がきちんと出てくる前に書き始めたので齟齬が生じていますね……。

687 :

うんちブリブリ

689 :

すみません、まだかかりそうです……

691 :

うむ

693 :

しばらく前にあった嘘つきブラザーズの話が見たい
というか続きはよ

694 :

なかなか続きが思い浮かばないもので……ごめんなさい。
嘘つきブラザーズもいずれ出したいですね。

696 :

もうすぐ映画ですね
それなのに、これはどうしてこんなに遅れ遅れなのやら……すみません

697 :

すみません保守させてください

699 :

読んでんだから早くして! 支援支援支援支援

700 :

きんいろモザイクの映画から入った新規です。
過去のssを漁り。この作品に辿り着きました。
スレッドの1から最後まで読ませていただき、原作をこよなく愛し、キャラクターの特徴を持ってるのが伝わります。
どうか最後まで完走されるのを心から祈ります。


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