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    元スレ京太郎「もつものと、もたざるもの」

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    202 :

    おつ

    203 :

    乙ー。
    なんとなくだが、その理不尽さの加護で偶々勝ったとして、それで京太郎は満足できるのかという気がする。
    でもそれって皆との間にある差の解消にはなりませんよね? みたいな……
    嫌な読み手でゴメン、でも心から期待してます、頑張ってください。。

    204 :

    うーん
    ここで「もつもの」な部長が言っていると思うと説得力が感じられないなぁ
    良いこと言っているはずなのに
    ここから京太郎がどう反応するのか楽しみですね

    205 :

    乙です
    でも「もつもの」である部長が言っても説得力がな……

    206 :

    乙。
    部長の言ってることは極論すれば「何百回もやれば一回は勝てるはず」だからなぁ。
    文字通り運が味方したときだけしか勝てないんなら、それこそ麻雀じゃない気も…
    そもそも、その一回を望んだ時にもって来れないから京太郎は苦しんでるわけだし。

    207 = 75 :

    やっぱり皆さんそこが気になりますよね……。
    なのでデート終了まで書ききるのはちょっときついですけど、明日へのつなぎになる部分を突貫で仕上げました。
    緊急で投下します。

    208 = 75 :

    「……でも、それって、残酷な話じゃないですね」

    俯いていた顔を上げ、久と目を合わせる。顔が近いが、なぜか照れはなかった。

    「俺みたいにもってないやつは、もってるやつに1勝するまで、どれだけの敗北を差し出さなくちゃいけないんですか?」

    「百か千か万か……俺は勝つためにそれだけ負け続けなきゃいけないんですか?」

    「もってないやつってのは、それを受け入れなくちゃいけないんですか?」

    「そんなの、俺には……耐えられない」

    ブランコの鎖を強く握りしめる。がちゃり、と音が鳴った。

    「……」

    久は内心歯噛みした。久自身そうは思ってはいない。自分以上の化け物はウジャウジャいる。
    そう思っていても、彼からすればもっている人間なのだろう。
    心を悔しさに支配されつつも久はバッグから1枚の紙を取り出した。

    「須賀君、ちょっと、これを見てもらえる?」

    「……なんですか」

    打ちひしがれた顔でその紙を取出し、広げた。

    「牌譜……?」

    そう、そこに書かれいたのは見覚えのない字で書かれた牌譜だった。

    「これ、だれの牌譜ですか?」

    「いいから、読んでみて」

    意図がつかめないまま、言われるがままに目を通した。

    209 = 75 :

    「……酷いですね」

    5分ほどその牌譜に目を通していた京太郎がポツリと言った。

    「感想?」

    「えぇ、ここ」

    そう言いながら牌譜を指差した。

    東1局南家 6順目
    『???手牌』
    123m22288s12278p ツモ9p ドラ2m

    「聴牌しましたけど、打1筒でリーチしてません。個人的には即リーですけどまぁ、それはいいです。問題は次順ですよ」

    『???手牌』
    123m22288s22789p ツモ4p ドラ2m

    「ここでなぜか2筒切りリーチしてます。だったらなんで6順目でリーチしないんですかね? 同じ3筒待ちなら6順目に2筒切りでリーチできるのに」

    和に見せたら絶対に叱られますね、そう結んで牌譜を久に返した。

    「ふふ、ありがとう。須賀君も言うようになったわね」

    牌譜をしまいながら久は笑った。

    「で、結局誰の牌譜なんですか?」

    「これはね、これから会う人の2年前の牌譜よ」

    そういいながら久は立ち上がった。京太郎の返事を聞かずに歩き始める。

    「さっ、行きましょ?」

    「へっ、行くって、会うって……」

    その声には答えず久は先に進んでいく。状況が理解できないまま、京太郎は久の後を追った。

    210 = 75 :

    「先輩、いい加減にどこに行くか、誰に会うか教えてください」

    公園を出て10分ほど歩いたところで痺れを切らした京太郎は久に尋ねる。

    「もうそろそろよ……ほら、あそこ。もう待ってるわね」

    久が指し示す所には古めかしい雀荘が立っていた。その前に一人の髪の長い女性が経っていた。
    久はその女性に近づき声をかけた。

    「お待たせ。今日はごめんなさいね、急に」

    「何、ついでといえばついでだ。で、そっちの彼が?」

    「えぇ、私の後輩の須賀京太郎君」

    髪の長い女性が京太郎に向き直った。
    京太郎はその女性に見覚えがあった。

    (長野県大会決勝のあの舞台、咲と戦った)

    「初めまして。須賀君。私は加治木ゆみ。よろしく」

    (鶴賀学園の、団体戦大将!)

    京太郎は、思わぬ出会いに言葉を失った。

    211 = 75 :

    明日へ続く!

    っていうか明日に回さず最初っからここまで書けばよかった。
    読後感違いすぎやがな

    212 :

    おーつ
    明日も期待

    213 :


    お、ここでかじゅ来たか
    しかし元部長の人脈は広いなww

    214 = 203 :

    さらになんかきてたー!
    やっぱこういう話はかじゅにしてもらわないと!!

    216 = 206 :

    乙。
    かじゅ登場。でも結局彼女も魔物には勝ててないしなぁ。
    ある程度追い詰めるだけならここの京太郎もやってるわけだし。
    その辺をどう語るのか気になるところ。

    217 :

    衣や咲相手に、隙を付いて少し反撃は出来たけど、結局勝ち目は無かったからなぁ
    照もすこやんもそうだけど、下克上出来た例が無いのが辛い、なんだかんだで勝つべくして勝ってるシーンしかないからね

    218 :

    咲や衣みたいなわかり易いオカルト程じゃないけど、和とかの上位陣もツモや手牌が良くなるみたいな見えないオカルト持ってそう
    じゃないとデジタルだけでミドル優勝やイカサマみたいなオカルト相手にある程度渡り合うなんてできないしね

    219 :

    おつ
    京太郎から見てみればかじゅも持ってる側の人間か

    220 = 197 :

    牌効率が完璧ってのもオカルトの類だからね

    221 :

    雀歴の違いで割り切れないものか
    咲はブランクあるとはいえそれこそ幼少期からやってるような和とかオカルト持ってないからこそデジタルの極地な訳だし
    高校から始めて丸一年、対外試合も無しの元初心者がちょっと努力した程度で全国区で勝てる訳あるまいに
    しかも試行回数が一年未満とかただの甘えだろ

    222 :

    根気良く続けたからこそ花開く物もあるよなぁ

    ただ男の子にはくだらないプライドってのがあるから、簡単に受け入れ難いもんがあるよね

    223 :


    経験に関してはかおりんって例があるからどうしようもない

    225 :

    実際オカルトじみた天賦の才に勝とうと思ったら、経験と気持ちで勝負するしかないもんな
    それでも負けてしまうからオカルトなんだけど……

    このまま部に残るか、別の場所で麻雀修行するか、それとも麻雀そのものをやめてしまうか……
    いずれにせよ痛みの残るエンドになりそうだな

    226 :

    >>221
    だからってそういう奴らを相手に一ヶ月打ち続けて一回たりともトップ取れないなんてそれもう麻雀じゃないだろ
    いや咲世界的には至ってまっとうな麻雀なのかもしれないけどさ

    かじゅは…どうだろうな、魔物には勝ててないからこそ京太郎の希望になり得るんだろうか

    227 :

    現状で部活に復帰させてもボコボコにされるのは変わらないんだから復帰させない方がいいような…
    部長の説得で麻雀自体が嫌いではない事に本人が気づいたわけだし
    まこが雀荘で働かせて経験つませるとかの方が京太郎のためになるんじゃないの?

    228 :

    レジェンドの麻雀教室がわりとマジでお勧めだったりするかもしれない

    230 = 195 :

    >>229
    それでスレ立てたら見にいくわ
    はよ

    231 :

    >>229
    スレ立てあくしろよ

    232 :

    役も覚えてないし点計算もさっぱりな妹尾相手でも能力なきゃ勝てない現実
    京太郎とやったら一発で心折れる

    233 :

    >>229
    読みたい

    234 = 206 :

    咲世界の麻雀は、部長の言うところのクソゲーじゃないからなぁ。
    運も関わってくるといいながら、実は運で勝敗が決まるケースはほぼありえない。
    能力・経験・技術。これらが複合しての「実力通り」の結果しか出ない。少なくとも本編では。
    というか、運すらも能力の一種みたいな感があるし……そりゃ京太郎も絶望するわ。

    235 = 229 :

    京太郎は勝てないことでの葛藤、
    咲ちゃんは泣き顔も似合う仕方ないね

    上の妄想を書けとな

    236 :

    大会中の和との会話で部員であることをすぐに答えられなかったり、特訓前に嫌な予感してたり、
    特訓の初日から強くなれるか疑問を持ったりと、最初の方の段階で既に精神的に不安定だったぽいね、
    原因は分からんけど。

    237 :

    いままで限界まで溜め込んでただろうし今更部活に復帰しても同じこと繰り返しそうだよね
    部活には戻らないけど、なにかしらのかたちで麻雀は続けたほうが本人にとってはハッピーエンドなのかもね
    男子麻雀部作って完全に独立するとか

    239 :

    >>238
    ショック強すぎて治る前に死んでしまいそう

    240 :

    麻雀が、っていうか永遠に負け続ける今の環境が嫌になってるだけだしな
    もっと普通なメンツとやってればいいよ

    241 = 75 :

    飲んで帰ってきたらこんな時間である。
    もつ鍋おいしいです。

    1時過ぎてしまうかもしれませんが、投下していこうと思います。

    242 :

    もつ怖い

    243 :

    もう京太郎は剣道始めればいいよ、バンブーブレードに移行

    245 = 237 :

    麻雀部に絶望した京太郎が鬼柳さんに拾われてチームサティスファクション入りするのか

    246 = 218 :

    裸族になって透華と夫婦漫才するかもよ

    247 :

    須賀、人間辞めるって

    248 :

    キャップに焼き餅焼かれて毎回全裸になってるかもしれないな

    250 = 75 :

    「おじさーん、久しぶり!」

    自己紹介もそこそこに、久に導かれる形で京太郎とゆみは雀荘内に入った。
    店内は若干古めかしかったが落ち着いた内装であり、8卓ほどある卓のうち3卓がが埋まっていた。

    「おぉ、久ちゃん、元気にしてたかい?」

    店主と思われる初老の男性が笑みを浮かべながら久を出迎えた。

    (相変わらず部長の人脈は謎だな)

    店主と親しげに話す久を見て前々から思っていたことを再度認識した。

    「1卓だね。そっちの卓を使ってね」

    「ありがと、おじさん。さ、行きましょ」

    そう言いながら、店主が指差した方向に歩き出す久。
    ゆみと京太郎は顔を見合わせながらもその後に続き、卓に座った。


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