元スレ京太郎「もつものと、もたざるもの」
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951 = 75 :
決定的な訣別をしたあの日からもうかなりの時間が過ぎている。
結局京太郎は最初の決意が揺るがないまま、麻雀部を退部した。
退部届をまこに渡した時、潤んだ眼を必死にこらえながら気丈に頑張ったことを褒めてくれた
京太郎は今でもその時のことを鮮明に思い出せた。
その後、何度か優希や和から引きとめられたが京太郎の意思は変わらなかった。
咲は特に止めもしなかった。ただもう一度、ごめんなさい、と謝られた。
そして、それを最後に麻雀部のメンバーと会話をすることはなかった。
休み時間でも学校行事でも話そうと思えば話すことはできたが、全員が意図的に交渉を持とうとはしなかった。
翌年のインターハイでは規模が大きくなった清澄高校麻雀部が辛うじて全国まで駒を進め、
そこそこの結果を残したことを聞いても京太郎は詳しく聞こうとも調べようともしなかった。
ただ、前年に驚異的な成績を残した咲があまり振るわなかったことを聞いたときは少し心が騒いだ。
その後の秋季、春季大会や3年次のインターハイでは龍門渕や風越の後塵を拝することも何度かあり、
周りが期待するほど圧倒的な力を発揮しなかったという点についても少し気になった。
だが、それらの感情を京太郎はすべて他人事だと、自分には関係ない話だとして深く考えようと、関わろうとはしなかった。
京太郎はそれからしばらく、無為に高校生活を過ごした。
1年間ほど麻雀から離れ、いろいろなことにチャレンジしようと思ったがすべて長続きしなかった。
大学も推薦で決まり、3年の秋口にはさらに暇を持て余すようになった。
結局、京太郎はとある雀荘でアルバイトを始めた。
最初はまこの店の扉を叩こうとしたが結局それはできず、全く関係のない店だった。
そして雀荘でのメンバー生活は楽しく、京太郎は自分がやはり麻雀が好きなことを再確認することになった。
その後、雀荘での仕事にのめりこんでいくことになった。
それは大学に入学してからになっても変わらなかった。
最初は真面目に講義を受けていたのだが、勉強していても友人と話していてもふと麻雀がしたくなりその欲求が止められなくなった。
どれだけ打ってもどれだけ勝ってもどれだけ負けても麻雀がし足りなかった。満たされなかった。
徐々に講義に出なくなり、最終的には全く大学に行かなくなった。
雀荘のメンバーとして客と打ち、アルバイト以外でも雀荘に行き麻雀を打つ日々。
そんな生活をしていればろくに単位など取れるはずもなく2年の時に留年が確定した。
それが露見したとき京太郎は散々親と揉め、大学を辞めて勘当同然で家を飛び出した。
慣れ親しんだ故郷を離れ、隣県である静岡県に辿り着き、とある雀荘のメンバーに落ち着いて今に至る。
(お手本のような転落人生だな、我ながら)
チーフに過去をつつかれたせいか、あれからのことを思い返した京太郎はあまりの悲惨さに乾いた笑いが出た。
「そうかい。まっ、確かにプロのご友人が体一つで転がり込んできてこんな場末の雀荘でメンバーなんざやってるはずないよな」
ある種無神経なチーフの発言にも京太郎は笑いで返した。
この人間が無神経なのはいつものことであり、そして言っていることも事実であるため京太郎はさして怒りも湧かなかった。
「そうっすよ。大学中退で親からは勘当されたダメ人間ですからね。麻雀プロ様とお近づきなんてとてもとても」
「おっと、ダメ人間なら俺も負けてねーぞ。もうすぐ三十路でろくに貯金もないのにまだこんな生活してるからな」
そう言い合いながら2人は笑った。
952 = 75 :
「そういや、今日だったか? 新オーナーが来るの」
「そう言えばそうでしたね。どんな人なのやら」
チーフがカレンダーを見ながらそう言った。
京太郎が務める店は先月まで別の人間がオーナーをやっていたのだが、その男が別の事業に失敗し借金返済のため店を手放すこととなった。
それを聞いた京太郎はすわ一大事と新たな勤め先を求めて右往左往することになった。
麻雀メンバーの給料は自分が打った際の負け分を引くとほとんど手元に残らない。
つまり京太郎の貯金は殆どないに等しいため、店がつぶれ仕事を失うとすぐに干上がってしまう。
チーフと慌てて探し回る日々だったがある日、旧オーナーから店の権利をとある雀荘グループが買ってくれたことを告げられた。
最近景気のいいそのグループは現在のメンバーもそのまま雇用することを保証してくれ京太郎は胸をなでおろした。
「噂によると結構美人の女らしいぜ。しかもかなり若いとか」
「マジっすか。この業界じゃ珍しいっすね」
「できる女社長ってやつか? そそるな」
そんな話をしていると客から少し切羽詰まった声が上がった。
「すんません、リーチ代走お願いします」
「あ、はーい」
京太郎は反射的にそう返事をして声を上げた客と席を替わった。
席を替わった客は慌ててトイレに走って行った。
手を見るといたって普通のリーチドラ1。待ちも普通の1-4索待ち。
京太郎はそれを確認して牌を取っていった。
953 = 75 :
そして、そのタイミングでドアベルがチリンとなった。
「いらっしゃいませ!」
チーフが元気よく声を出す。
京太郎もそれに続きいらっしゃいませ、と声を出した。
入口に背を向けて座っているため、京太郎から客の姿は見えなかった。
先輩メンバーが客に応対する声だけが聞こえてくる。
「フリーですか?」
「いや、私は今日伺わせて頂くことになっておりました……」
「あ、もしかしてオーナー、ですか」
「はい」
噂通りの若い女性の声だった。
だが、京太郎はその声を聴いてドキリと胸が高鳴った。
聞き覚えのある声だった。
そして標準語を話しているがイントネーションが微妙に関西圏のものであった。
思わず手が止まってしまう。同卓している他家から急かされて慌ててツモを手に取った。
そうしているとトイレから客が戻ってくる。
「状況は変わらずリーチ続行中です。ツモ番です」
京太郎はそう言って再び客と席を替わった。
そして、恐る恐る入口のほうへ向きなおった。
「わざわざ長野から? お疲れ様です。俺がチーフの……」
「あぁ、伺っております。少しこれからの話をさせて……」
チーフがやってきた新オーナーを伴ってバックヤードに向けて歩き出そうとしているところであった。
チーフは噂通りの若い美人のオーナーがやってきたことに相好を崩している。
だが京太郎はそれとは対照的にその新オーナーの顔を見て驚きの表情を隠せなかった。
すると、ぽかんと立ち尽くす京太郎とその新オーナーの目があった。
954 = 75 :
「染谷、せんぱい?」
「……京太郎? 須賀、京太郎か?」
京太郎と新オーナー、染谷まこはそう言ったきりお互いしばらく立ち尽くした。
955 = 75 :
「まさか、まさか買い取った店のメンバーに京太郎がいるとはのう」
「どんな天文学的確率だって話ですね」
京太郎とまこは現在雀荘を出てほど近い喫茶店で話をしている。
京太郎はチーフからはゆっくり話して来いと送り出されたが、後で根ほり葉ほり聞かれることが容易に想像できて多少憂鬱だった。
「しかし、最近勢いのあるあのグループが染谷先輩のご実家だったとは知らなかったです」
「まぁ、のう。若干手前味噌じゃが大学に通いながらわしが色々と動き回ったら意外と上手くいってな。今では長野県下にいくつか店舗を持てるようになったんじゃ」
「若き女社長ってやつですか。凄いですね」
「やめい。親父も現役だし、わしは所詮手伝いの身分じゃ。そんな大したもんじゃないわい」
まこはそう言って苦笑しながら手元のコーヒーに砂糖を入れてかき混ぜた。
京太郎はそれを見つつ手元のコーヒーに口をつけた。
「県外にも1店舗持ちたいという計画はもともとあったんじゃ。いろいろ探しとるうちに都合のいい居抜き物件があると聞いて」
「それがうちですか」
「そう。物件も設備も従業員も揃っているとあれば、1にも2にも真っ先に飛びついたんじゃ」
そこまで会話をして若干の沈黙が流れた。
京太郎もまこも話したいこと、聞きたいことはあったのだが口に出そうとすると躊躇してしまう。
たっぷり3分間ほどの沈黙が流れた後、口火を切ったのはまこだった。
「大学を辞めたというのは、風の噂で聞いておった」
「……そうですか」
「だが、なぜこんなところで雀荘メンバーをやっておるんじゃ?」
まこのその問いかけに少し躊躇しながらも結局あれからのことを正直にすべて話した。
麻雀から1度は離れたこと。
でも結局、麻雀に溺れたこと。
大学にも行かずひたすら麻雀を打ち続けたこと。
勘当同然で家を飛び出したこと。
流れに流れてこの雀荘のメンバーになったこと。
すべてを話した。
956 = 75 :
「そう、か」
「まぁ、貧乏でピーピーしていますがね。そこそこ楽しくやっていますよ」
京太郎はそう言って笑った。
だがその笑いはひどく空虚でまこは思わず目を逸らしたくなった。
まこは辛そうな、申し訳なさそうな表情をして京太郎に頭をさげた。
「すまん」
「……なんで染谷先輩が謝るですか?」
「わしがあの時、京太郎にも麻雀を楽しめる環境を作っていれば、こんな、こんなことには」
「やめてください」
まこの言葉を京太郎の言葉が遮った。
その有無を言わせぬ強い語気にまこはびくりと体を震わせた。
「全部、全部俺の責任です。俺が勝手に麻雀部をやめて勝手に麻雀に溺れて勝手に道を踏み外しただけなんです。染谷先輩の責任じゃありません」
「しかし……」
「やめましょう、この話は。それよりそちらの話を聞かせてください。竹井先輩と和がプロになったことは知ってますが他のことは全然知らないんですよ」
京太郎が乾いた笑いを浮かべてまこに向き直った。
何か言いたげにしつつもまこは麻雀部メンバーの近況を告げた。
久と和は京太郎も知る通りプロに進んだこと。
和に関しては知ってのとおり破竹の勢いで勝ち進んでいること。
優希は社会人リーグに所属していること。
そこで圧倒的な成績を残し、今年のドラフトの目玉になりそうであること。
そして咲は大学院に進み今も勉学に励んでいること。
「……咲」
最後に聞いた咲の近況に京太郎は思わずぽつりと言葉を漏らした。
まこは若干苦しそうな顔をしつつも先についての詳しい話を続けた。
「あれから、咲は麻雀に対して「何か」を失ったようでな。……あれからの大会の結果は聞いとるか?」
「まぁ、だいたいは」
「一応は麻雀部に所属し続けたのだが、前のような熱心さも楽しさも、あまり見られなくなった。そんな状態でもその辺人間じゃ手も足も出ないほど強かった。じゃが」
まこはコーヒーに口をつけ、胸にせりあがる苦い思いを無理矢理流し込んだ。
小さく息を吐き、淡々と続けた。
「全国レベルが相手となれば話は別。やはり、思うようには勝てなんだ。いろいろ期待はされていたんじゃがな」
京太郎は思わず謝罪の言葉を吐きかけた。
だが、数分前に言った自分の言葉を思い出し口を閉じた。
「結局咲は高校で麻雀を辞めた。今は大学で麻雀とは違う分野の勉強をしとるようじゃ。今でも時々会うが、楽しい大学生活を送っとるようじゃぞ」
まこがそう言った後、二人の間には再び沈黙が流れた。
957 = 75 :
そんな沈黙の中、先ほどまで昼のドラマを映していた喫茶店内のテレビのチャンネルが他の客によって変えられ昼のニュース番組に変えられた。
そこでは和が三冠を達成したことが取り上げられていた。
「和、凄いですね」
「ん? あぁ。そうじゃな」
ぽつりと呟いた京太郎の言葉にまこは若干戸惑いながら返事を返す。
京太郎はどこか遠くにあるものを見るようにテレビの画面を見つめながら口を開いた。
「一緒に麻雀打ってた時期があるとか、正直信じられないです」
「何を言う。半年間だけとはいえ、京太郎は清澄の麻雀部員じゃった。そのことに間違いはない」
「そう、ですよね……」
再び沈黙。
テレビの画面は政治家の不祥事についてのニュースに変わっていたが、それでも京太郎はテレビに視線を向けたままだった。
そんな様子を痛ましげな顔で見つめたまこは若干の迷いを見せながらも京太郎に問いかけた。
「なぁ、京太郎」
「何ですか?」
「麻雀部辞めたことを、今はどう思っとる?」
「どう、とは?」
「間違ってなかったと今でも思うのか。それとも……」
まこはそれ以上言わなかったが京太郎は言いたいことをなんとなく察していた。
京太郎は少し考え込み、若干言いにくそうに口を開いた。
「正直、少し後悔してます」
「そうか」
「最初は全く後悔してませんでした。解放されたって、喜びしかなかったんです。でも」
表情を変えず真剣に聞くまこの視線が辛くて、京太郎は視線を下げた。
「竹井先輩や和がプロに行って強い連中の中で必死に戦っているのを見ると、少しずつ考えが変わっていきました」
テレビで初めて久を見た時の感情は京太郎は今でも覚えている。
その日、徹麻明けに自宅に帰った時、気だるい体を引きずりながらテレビをつけると久が対局している姿が映った。
並居るプロに翻弄され、あの久が苦しそうな表情を浮かべながら必死に闘っていた。
それを見たとき、京太郎の心に初めて後悔の念が生まれた。
「プロの中で必死にトップを目指して戦い続けている中、俺は結局麻雀が捨てられなくて生活のために目の前の100円を拾う麻雀をしてる」
そう話ながら京太郎は、先ほど行った3確アガリを思い出す。
こうやって口に出して自分の気持ちを吐露して、ようやく分かった。
和と比較したとき余りにも惨めで、小さくて、そんな気持ちから罪悪感や後ろめたさを感じていたのだと。
「そう考えると、どうしても思っちゃうんです。あの時、麻雀から逃げ出さずに歯を食いしばって必死に戦い続けていれば」
自嘲気味に笑いながら京太郎は温くなったコーヒーを一気に流し込んだ。
「何か、違う未来があったんじゃないかって。……烏滸がましい話ですけど、俺だけじゃなくて、皆も」
958 = 75 :
「すまんな。言いづらいことを聞いてしまって」
まこは京太郎の言葉をひとしきり聞いた後軽く頭を下げた。
「いや、いいんです。俺自身誰かに話して気持ちの整理がつきました」
コーヒーカップに手を伸ばし、もう飲みきったことを思い出して水が入ったグラスを手に取り口を付けた。
「まぁ、後悔した所でどうしようもないですけどね。麻雀はやっぱり好きですから、もうちょっとメンバー生活は続けようと思ってま」
「京太郎」
そうやって自虐的に自分のことを話す京太郎の言葉をまこが遮った。
京太郎はあっけにとられながら、口を閉じた。
「確かに後悔した所でどうしようもならん。だからこれからのことを考えてみんか?」
「これから、ですか」
「あぁ、京太郎。……プロを、目指してみんか?」
「はあっ!?」
まこの突拍子もない言葉に京太郎は思わず素っ頓狂な声を漏らす。
だがまこは真剣な瞳で京太郎を見つめた。
京太郎は思わず息を飲んだ。
「冗談で言っとらん、わしは本気じゃ。うちで小さいながらも社会人リーグに参加するチームを作ろうと思っとる」
「チーム、ですか」
「あぁ。まだ紙面上の話じゃが、京太郎と話して猶更やる気が出てきたわ」
まこはそこまで言ってコーヒーに口をつけ、にやりと笑った。
京太郎はその雰囲気と笑みに気圧される。
「京太郎。うちのチームに来んか? 社会人リーグで活躍すればドラフトに引っかかる可能性もあるけぇ。そうすればプロの仲間入りじゃ」
「で、でも俺の実力じゃ」
「実力不足とは思わん。京太郎は京太郎なりに数年間必死に闘い続けてきたんじゃろう? 例え小さくとも、誰にも見られてなくとも、闘っておったんじゃろ?」
自信たっぷりなまこの問いかけに京太郎は小さく首を縦に振った。
それを見てまこは満足そうに笑った。
「自信を持ちぃ。京太郎が絶望の中、それでも麻雀が捨てられずに戦い続けて磨いてきた武器は通じるはずじゃ」
「あ……」
まこのその言葉に必死に反論しようとしていた京太郎の言葉が引っ込む。
「高校生の時、結局闘うことから逃げ出したことを後悔しとるのなら今度は後悔がないように、もう一度闘ってみんか? わしも今度は後悔のないよう、必死にいいチームを作ってみせる」
信用はないかもしれんがな、とまこはわずかに苦笑したのち真剣な面持ちに戻った。
「わしにもう一度チャンスをくれ。頼む」
959 = 75 :
京太郎はまこのその言葉に動揺していた。
余りにも突然な提案であった。
プロなど別の世界の話だとほんの数時間前まで思っていた。
だが、それに向けてもう一度戦わないかと今は誘われている。
余りにも骨董無形な話だ。
目指す頂が高すぎる。
新設チームが勝ちあがり、ドラフトに引っかかる活躍をするなど夢物語だ。
できるわけがない。
京太郎は頭の中ではそう考えていた。
だが、それとは対照的に胸は激しく高鳴った。
もう一度、戦える。
何かを目指して、戦える。
ただ目の前の生活のため、何かの渇きを満たすためにひたすらに麻雀を打ち続ける生活ではない。
何か高い頂を目指して進むということができる。
その事実が京太郎の血が熱くなった気がした。
麻雀部をやめてからずっと最低限の働きしかしてこなかった心臓が激しく動き出す。
全身に血液がいきわたり、頭が熱くなってくる。
思わず、握り拳を握った。
「染谷先輩」
「なんじゃ?」
「……こちらこそ、お願いします」
京太郎は頭を下げた。強く拳を握りながら。
「もう一度俺に、チャンスをください。もう一度、もう一度俺も闘いたい。後悔がないように、闘いたい」
京太郎のその言葉にまこは瞳を潤ませ、満面の笑みを浮かべて京太郎の手を握った。
「あぁ、あぁ! もう一度、もう一度じゃ。今度は、今度こそは……」
「……はい!」
まこはそれ以上言葉にならないようだったが、京太郎は何も言わずに大きく頷いた。
960 = 75 :
以上となります。
「もし京太郎があの時部をやめていたら」でした。
一応エンディングとしては考えていたものの一つでした。
この後、プロへの道をあきらめきれない各学校の実力が劣るメンバー達と社会人リーグで
プロへの道をかけて死闘を繰り返していくっていう展開を考えていました。
だけどオリジナル設定多すぎだしどう考えても1スレで終わる内容ではなかったのではお蔵入りと相成りました。
961 :
乙
やはりまこ先輩は良心的先輩…
962 :
乙ー
ここからまこルート、咲ちゃん復活ルートとかいけそう
963 :
咲ちゃん心が折れてオカルト封印しちゃったルートなのか
964 = 75 :
更におまけ。
>>921と>>922の合体技で軽めにひとつ。
965 = 75 :
(実況室にて)
恒子「さぁ、このタイトル戦もいよいよ大詰め! オーラスを迎えました! トップは現在のタイトル所持者、福路プロ!」
健夜「ほかの3人のうち2人はもう総得点的に望みはないけど、加治木プロは跳満をツモれば逆転だね」
恒子「あー、すこやんまた間違えた。今はもう加治木プロじゃなくて」
健夜「そうだった、須賀プロだったね……」
恒子「すこやんもいい加減慣れなってば。もう3か月は経つんだから」
健夜「わかってるんだけど、つい……」
恒子「そう言えばすこやん、須賀プロが結婚するとは思わなかったとか言ってたもんね」
健夜「うん、何度か話したときはそういうことに興味なさそうだったし……」
恒子「すこやんとしては独身アラサー仲間が減ってしまって残念って感じ?」
健夜「アラフォーだよ!」
健夜「何言わせるの!?」
シーン
カメラマン「……(うわぁ)」
音声「……(アカン)」
恒子「……(キツッ)」
健夜「ねぇ、こーこちゃん。振ったなら振ったで最後まで責任持って拾ってよ。折角体張ったのに」プルプル
恒子「おっと須賀プロ! ここでリーチが入った!」
健夜「無視っ!?」
966 = 75 :
(対局室)
ゆみ「リーチ」
美穂子「(来ましたか……闘える体制ではないのでオリるしかありません。流局なら私の勝ちです)」
プロA「(勝ちの目はないから)」
プロB「(見守るのみ)」
ゆみ「(あと2巡だがっ……ここでっ)」ググッ
ゆみ「! ツモッ。リーヅモタンヤオ三暗刻ドラ1で3,000-6,000!」
ゆみ「……間違いないな。500点差で、逆転だ」
美穂子「っ。引かれてしまいましたか……。最後の1枚がまだ山に残っていたんですね」
ゆみ「あぁ。その1枚を掴むのにかなり時間がかかってしまったがな」
美穂子「これで2冠ですね、おめでとうございます」
ゆみ「ありがとう。これからは追われる立場ということもあるから気を引き締めないとな……」
美穂子「苗字が変わってから、調子がいいですね。愛の力とは偉大です」ニコニコ
ゆみ「っ、やめてくれ。馬鹿馬鹿しい」プィッ
美穂子「ふふふ、ごめんなさい。さっ、記者の人たちも待ってますし、行きましょうか」
ゆみ「あぁ。正直憂鬱だが、これも仕事だしな……」
美穂子「しかたありませんね。私も正直インタビューとかは苦手です」スタスタ
ゆみ「あぁ、この扉の向こうにはマスコミが待ち構えているんだな。……気が重い。」ガチャッ
967 = 75 :
(対局前廊下)
京太郎「あっ!」
ゆみ「えっ?」
美穂子「あら?」
京太郎「~~~~~~~! ゆみさーーーーーーーん!」ダダダダダダ、ガシッ!
ゆみ「ちょ、や、やめ!」ワタワタ
京太郎「居てもたってもいられずに観客席から走って来ちゃった! おめでとおおおおおおおおおおおおおお!」カカエアゲ
ゆみ「きゃっ。お、おい! 人が見て……」
京太郎「ははは、やった。やった。2冠だ! ほんとにおめでとう!」クルクル
ゆみ「わひゃ!」クルクル
ガヤガヤ
記者1「おい、須賀プロを抱き上げてるのって」
記者2「最近結婚した噂の旦那か。一般人だからメディアには顔を出さないって聞いてたが」
記者3「とにかくいい絵だ! 撮れ撮れ!」
パシャパシャパシャパシャ!
ゆみ「お、おい。撮られてるぞ!」
京太郎「えっ? あっ……」ピタッ
ゆみ「まったく、人前だというのにこんな……」マッカ
記者4「すみません、須賀プロの旦那様ですかね?」
京太郎「あっ、はい」
京太郎「(しまった……。顔は出さないようにしてたのに)」
ゆみ「(まったく。だから止めたんだ)」
記者4「この度はおめでとうございます。奥様のご活躍を見られてどんなお気持ちですか?」
京太郎「いや、ほんと嬉しいです。感動です! ほんと、自慢の妻です!」デレデレ
ゆみ「ちょ、ま!」
美穂子「(嬉しさのあまり脳がとろけきって正常な判断ができていないのかもしれませんね……)
記者4「ははは、これはおアツい。このタイトル戦に向けて夫として何か協力したことはありますか?」
京太郎「もちろん! 勝負に集中できるように家事やなんかの雑事は一手に引き受けていました。スケジュール管理なんかも……」
ゆみ「こら、あまり余計なことは……」
記者1「須賀プロ、ちょうどいいので聞かせてください。旦那様とのなれ初めなんかを聞かせてもらえますか?」
ゆみ「えっ?」
記者2「そうそう、プロポーズはどちらからどのように?」
ゆみ「えぅ?」カオマッカ
記者3「お互い普段はどのように呼び合っているのですか?」
ゆみ「」プシュー
パシャパシャパシャ
ガヤガヤ
968 = 75 :
(再び実況室にて)
恒子「(モニタを見ながら)幸せそうだねー」
健夜「うん、そうだね」
恒子「すこやん、顔が能面のようになってる……怖いよ」
健夜「そう? ごめんね」グギッ
カメラマン「(その無理矢理な笑みは映すには忍びないな……)」
音声「(アカン)」
恒子「あー、すこやん。その最近はいろんな人生を送る女性がいるから結婚だけがその……」
健夜「でもこーこちゃんは6年前に結婚したよね」
恒子「いや、それは……」
健夜「うん、大丈夫だよ。別に嫉妬しているわけじゃないよ」グギッ
健夜「でもさぁ。最近不思議なんだ」
健夜「昔は結婚とかをネタにからかわれたのに最近はからかわれなくなったの」
健夜「私は独身主義者っていうことになってるみたい。不思議だね、そんなこと言ったことないのに。思ってもいないのに」
健夜「最近はさ、お父さんもお母さんも何も言わなくなってきたんだ。むしろ一緒に老後の話をするようになったんだ」
健夜「このまえ自立した女性ってかっこいいって若い女子プロに言われちゃった」
健夜「ふふ、おかしいな。おかしいよね」グギッ
健夜「あーあ、結婚したいなー。このまま老後も一人なのかなー」
健夜「ねぇ、どうすればいいと思うこーこちゃん?」グギッ
恒子「……カメラ止めろ」
カメラマン「ウス」
音声「(アカン)」
969 = 75 :
以上となります。
ごめんねすこやん。
あと30スレ。
後は適当に埋まるかな……。
以降の小ネタは悪女スレの余りを使って書いて行こうと思います。
971 :
乙ー
骨董無形て荒唐無稽のミス?
972 :
おつやで
雑談でも埋まりそうだよなイッチのスレって
973 :
あと30スレ書いてくれるらしいから余裕やろ(棒)
974 :
あと30スレも新しくSS書いてくれるのか
毒婦ずっと待ってるからね
975 :
乙
別にこれで建ててもいいのよ?
976 :
おつおつ
チーム染谷は面白そうだな~
Jリーグ入りを目指すサッカーのチームみたいな感じになるのかな?
というか>>1は本当に弱い奴が頑張る系のネタが好きだなww
977 :
まこさんがぐう聖という風潮
ただの真理である
978 :
(恋愛方面に)弱いすこやんが頑張るネタはないんですか?
979 :
魅力的な話やから私も好きなんやけど、咲さんが報われねぇ。いや、悪女のほうで報われとるかもしれんけど。そしたら部長が・・・。
つくづく恋愛は壁を作ったり、自分の気持ちに正直にならんかったら負けなんやな
981 :
まこさんのいい話がすこやんに全部持ってかれてしまったグギッ
982 :
実際まこ個人のことを突っ込んだ話ってあんまりないんだよな
東風無敵の優希、悪待ちの上埜さん、デジタル神の和、嶺上魔王の咲さんに比べて能力も地味めだし
コンプレックスとかは感じたりしないのかな
983 :
まこのそういう話はいずれまこ愛の人が書いてくれると信じている
このスレは個人的には京太郎の葛藤というより加治木株爆上げスレになってしまった
984 :
社会人京太郎のお話凄く読みてぇ……お蔵入りはもったいないですぞー!!
985 :
微妙にレス余りしているので最後に投下。
いつぞやの部長パンツネタのシリアスバージョンとでもいいましょうか。
さくっと行きます。
>>971
やってまいましたな……
荒唐無稽で正しいです。
すみません。
>>973 >>974 >>980
ちゃうねん! レスの間違いやねん!
30スレとか無理すぎィ!
>>976
イメージ的には合ってます。むしろそれそのもの
漫画で言えば「ORANGE」とか「俺フィー」ですね。
弱いやつががんばるというより青春物語やスポ根が好きなんですよ。
前もちらっと書きましたけど、努力があって、敗北があって、恋愛があって、勝利があって、そんなの大好物です。
>>978
ワシには無理や……。
>>979
恋愛はままならんすな
>>982 >>983
まこさんはかなり好きだからエロ含めて色々ネタがあるんですが、まこさんネタは一人鬼才がいるから躊躇しちゃうのもある。
>>984
最初は安価スレ化しようとしてやろうと思ったんですがねー。
やはり舞台設定整えるだけでも結構時間かかっちゃうので。
いつかやってみたくはありますが。
986 = 75 :
すっかり冬本番となった12月。
俺は旧校舎の寒い廊下を部室に向かって一人歩いていた。
窓の外を見ると雪が降っている。
日本で有数の豪雪地帯である長野県にとっては珍しい光景ではないが、やはり雪は忌々しかった。
(これからまた雪かきが大変な時期か。めんどくさいなぁ)
今日は練習日でもないためさっさと帰ろうとしたのだが、部室に忘れ物をしたことに気付いた。
そんなわけで渋々と部室へ向かって歩いている。
天気予報によるとこれから雪はさらに振り続ける一方のようだし、さっさと回収してさっさと帰ろう。
そう思いながら部室の扉に手をかけた。
「あれ?」
そこで気づいた。
鍵は俺が預かっているのに鍵が開いている。
首をかしげながら俺は扉を開いた。
「あれ、竹井先輩?」
「あら、須賀君」
そこに居たのは竹井先輩だった。
部室の隅に置かれたストーブの前で体を小さくしていた。
「どうしたんですか?」
「暇だったからねー。部室でちょっとごろごろしてたら寝ちゃって……気づいたらこんな時間」
受験も推薦で決まり、ほぼ登校義務がなくなった三年生は気楽なものだ。羨ましい。
「須賀君はどうしたの?」
「俺はちょっと忘れ物を。おっ、あったあった」
部室の隅に置きっぱなしになっていた麻雀雑誌を回収する。
とりあえずこれで目的は完了した。
987 = 75 :
「これから雪は強くなるそうですよ。早く帰った方がいいっすよ」
「わかってるんだけどね。外寒いじゃない? 帰るのめんどくさいのよ」
まるで恋人のようにストーブの間近に座り込んでいる先輩を見ていると若干の可笑しさを感じる。
麻雀やっているときや、全校生徒の前で話しているときなどあんなに凛々しいのに一歩離れるとこんなものだ。
俺のクラスにも憧れている連中がいるというのに全くもってガッカリ女子だ。
「……須賀君、今すごく失礼なことを考えたでしょ?」
「いえいえ、そんなことありませんよ?」
そして妙に鋭いのにも困ったものだ。
最初はビシビシ指摘されて動揺していたがもう慣れたものだ。
最近はこうやって流せるようになってきた。
「怪しいわねぇ」
「俺は正直さと誠実さが売りです」
訝しげに見る竹井先輩に自分なりにキリッとした表情を見せるが、何故か先輩は噴出した。
うん、よっぽどこの人の方が失礼だ。
「嘘ばっかり。正直や誠実っていうのは私のような人のことを言うのよ」
「寝ぼけてるならコーヒーでも入れましょうか?」
「言うわね……」
「先輩の後輩ですから」
「なるほど、立派に育ってくれてうれしいわ」
「えぇ。俺も素晴らしい先輩が居てくれて幸せです」
ふふふと二人で笑いあう。
全くもって慣れたやり取りだ。
そうしていると、ふと思い出したことがあった。
先ほどの話の流れ、2人っきりのこの状況。
……チャンスだ。
988 = 75 :
「そういえば竹井先輩。以前加治木先輩と麻雀したときのこと覚えてますか?」
「忘れるわけないでしょ。あれは悪夢よ」
露骨に嫌そうな顔をして返事をする竹井先輩。
まぁ、ダブリースッタンなんぞに振り込めば誰でもそう感じるだろう。
ともかく、覚えていてくれたのは幸いだ。思わず悪い笑みが浮かぶ。
俺はカバンからシャープペンとルーズリーフを取り出して先輩に突きつける証文を書き始めた。
竹井先輩は首をかしげながら見ている。
そして書き上がったそれを差し出しながら続けた。
「あの日の結果ってこうなってたと思うんですけど、間違いないですよね?」
『対局結果』
店員 73000
久 -23000
京太郎 25000
ゆみ 25000
「え、えぇ。そうね」
竹井先輩の顔が歪む。
どうやらあの事を思い出したようだけど最後まで追い詰めさせてもらおう。
これは俺の正当な権利だ。
「店員さんがトップ。先輩がラス。俺と加治木さんは当然同点ですが……俺のほうが上家なんですよ」
ニヤリと、我ながら悪い笑みが浮かぶ。
先輩は思わずたじろいて何かを言おうとするが、させるものか。
今は攻めの一手だ。
「つまり、俺が2位で加治木さんが3位」
「……それで?」
平静を装っているが動揺が隠せていないですよ、先輩。
声が震えてます。
「先輩、あの時言いましたよね。『私と加治木さんより順位が上ならご褒美あげる』と」
「う、うぐ」
「あの時はあまりの衝撃に忘れてましたけど……まだその『ご褒美』もらってないですよねぇ」
「しっかり覚えてたのね……」
ぼそっと先輩が呟く。
忘れるわけがなかろう。
思春期少年の性欲なめんな。
「当り前です。さぁ! パンツ! パンツ!」
「ちょ、ちょっと。やめて!」
囃し立てる俺に先輩は何とかごまかそうとしているようだ。
「あれ? 先輩さっき言いましたよね? 正直と誠実は私のような人間のことを言うって」
「あ、う……」
「約束、破るんですか。酷いなー先輩。酷い人だーショックだなー。信じていたのになー」
白い目で見ながら当てつけのように責めてやる。
先輩も自分の発言がもとになって居るとあっては強く否定できないのだろうか。
「わ、わかったわよ。見せてあげるわ」
最後には不承不承、といった感じで折れた。
内心ガッツポーズをしたことは言うまでもない。
989 = 75 :
俺は椅子に座って先輩に向かい合った。
先輩は何やらモジモジと恥かしそうに手を擦り合わせつつも視線をあちこちに彷徨わせている。
「先輩?」
「だ、大丈夫よ。ちょっと、待ってなさい」
そういって先輩は大きく息を吸ってよし、と小さく気合を入れた後ゆっくりとスカートの裾を掴んだ。
優希とかと比べて、議会長らしく学校規定を守った長めのスカートは普段、先輩の足の大半を覆い隠している。
それが、今ゆっくりと俺の眼前に晒されていく。
黒いタイツに覆われていて、素肌が見えるわけではないのだがなぜか逆にいやらしく感じる。
普段はあまり見えない太腿が見えてくる。
ふっくらと膨らんだそれは、許しがあれば思わず頬を寄せたくなるほどの柔らかさを想像させられた。
指を這わせるとどうなるのだろうか。その白い肌が赤くなるほど強く撫ぜるとどうなるのか。
心臓が高鳴る。まだ肝心のものを見ていないというのにこの有様だ。
最初は余裕ぶって先輩をいじめてやろうと思ったのにそんな余裕はあっという間に消え失せた。
ストーブの燃える音だけが響いている静かな部室が、甘ったるい香でも焚いたような異様な空気になっている。
先輩は下着がギリギリ見えるラインでいったん手を止めた。
手が震えている。膝頭も震えている。
顔は普段は見られないような羞恥の表情を浮かべ、若干呼吸が荒かった。
その手は止まったままで、なかなか上に行かなかった。
ちらりとこちらを見てくる。
きっと期待しているんだろう。
――もういいですよ。
――ごめんなさい。調子に乗りました。
そんな言葉を。
990 = 75 :
俺も理屈では分かっている。
明らかに限界な先輩の様子を見ればそう言うべきだというのはわかる。
今ならまだ間に合うだろう。
謝ればまたいつも通り。
先輩はいつもの調子を取り戻し俺をからかってくるだろう。
しばらくはこのネタで弄られるだろう。
だが、全て元通り。
いつも通りの日常に戻れるだろう。
でも、その言葉は出なかった。
理由は明白だった。
最初はパンツが見たいっていう子供のような下心だった。
だが、今はそれだけじゃない。
普段は俺をからかう先輩が俺の目の前で羞恥の表情を浮かべている。
赤い顔。
揺れる体。
何か言いたげに震える唇。
何かを訴える瞳。
そして、その姿を見ているのが俺一人。
普段見られれない先輩を俺が独占している。
それらすべてが俺の今まで感じたことのない欲望を呼び覚ましていた。
もっと見ていたい。
その表情をもっと見たい。
その先へ。
「先輩」
先輩が期待を込めた目でこちらを見つめてくる。
俺は口元にわずかな笑みを浮かべてその期待を裏切った。
「手が止まってますよ?」
991 = 75 :
「わ、わかってるってば」
精一杯の強がりなのだろう。
明らかに限界な様子を見せながらも先輩は気丈に告げた。
だがその姿は俺の期待したもので、酷く満たされた気分だった。
ゆっくりと、残りわずかな部分をたくし上げていく。
視線を逸らし、ギュっと目をつぶり、手を震わせながらもゆっくりと。
思わず、生唾を飲み込んだ。
あと、少し。
もう少し。
「こ、これで、いいでしょ」
とうとう、黒いタイツのに隠れて、部長の薄い青のパンツが見えた。
わずかなレースで飾られたそれは俺の体温を熱くさせるのには十分だった。
頭が熱い。
ぐらぐらと、言いようのない感情が湧きあがってくる。
先輩は何度も手を下げて隠そうとするのを必死に耐えていた。
震えるほど強く瞑られた眼。
軽く唇を噛み、耐えるかのようなその表情。
あの、先輩が。
あの、部長が。
俺にこんなことをしている。
俺にこんな姿を見せている。
何時もの余裕はどこへやら。
その表情はひどく、ひどく魅力的だった。
がちり、と頭の中で何かのスイッチが入った。
もう、止まる要素は何もなかった。
992 = 75 :
「先輩」
もっと。
「な、なぁに? もう、いい?」
もっと。
「約束が違いますよ、先輩」
もっと、そんな姿が見たい。
「えっ?」
もっと、もっと綺麗な。
「タイツに隠れてパンツがよく見えません。だから」
綺麗な先輩が、見たい。
「タイツ、脱いでください。今すぐ」
993 = 75 :
おぉっと、ざんねん。
かききるには、れすのかずがたりないなー(棒読み)
なごりおしいですが、ここまでですねー(棒読み)
994 :
おいふざけるな(憤怒)
995 :
正に外道ww
996 :
はなしがちがう
997 :
悪女スレに続きを書くんですね?
解ってます
998 :
悪女スレで続きだね(ニッコリ
1000 :
>>1000なら悪女スレに続きを書く
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