のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:127,062,858人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報

    元スレまどか「のんびりだらだらのほほんと」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - 魔法少女まどか☆マギカ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter

    351 = 55 :

    ――ほむホーム


    杏子「っていうことがあった」

    さやか「あるある」

    まどか「びっくりするよねあれ」

    マミ「私一回、驚きすぎて麺を落としてしまったことがあるわ」

    ほむら「私もあるわね。あのなんとも言えない悲しさと言ったら……」

    マミ「辛いわよね……」

    ほむら「魔法少女の頃だったからソウルジェムが穢れて焦ったわ……」

    ほむら「危うく魔女になるところだったもの」

    マミ「私も……。その頃はその事実のことを知らなかったから穢れた時はビックリしたわ……」

    マミ「焼きそばを落としたらソウルジェムが穢れるんだ。って納得したけど……」

    さやか(その納得の仕方はおかしい)

    まどか(マミさんって、天然?)

    杏子(アタシも大変だったなー。グリーフシード何枚使ったか……)

    352 = 55 :


    芽キャベツ


    さやか「芽キャベツってあるじゃん」

    まどか「あるね」

    さやか「あれって大きくなる前のキャベツじゃないんだよ」

    まどか「嘘!?」

    さやか「ほんとほんと。この前それ知ってさー。ネットで画像検索したら驚いたね」

    まどか「どんなのだったの?」

    さやか「論より証拠。見てみ」

    まどか「うん」カタカタ

    まどか「……!!?」

    さやか「ね。凄いでしょ?」

    まどか「……うん。想像してたのと全然違う」

    さやか「でしょ?」

    まどか「これが、芽キャベツ……」

    さやか「野菜って奥が深いね」

    まどか「ね」

    353 = 55 :

    ――外出中


    杏子「……」

    マミ「……」

    杏子「……なぁ、マミ」

    マミ「どうしたの?」

    杏子「あそこに煙突あるだろ?」

    マミ「あるわね」

    杏子「煙出てるよな」

    マミ「出てるわね」

    杏子「アタシさ、昔はあの煙突の煙が雲なんだと思ってたんだよな」

    マミ「……。それ、わかるわね」

    マミ「私も、雲は工場で作られてるものだとばかり思ってたわ」

    杏子「だよなー」

    マミ「えぇ」

    杏子「……」

    マミ「……」

    杏子「綿あめ食べたい」

    マミ「買って帰りましょうか」

    杏子「うん」

    354 = 55 :

    ラーメン屋


    さやか「なに食べよっかなー……。ほむらはなに食べるの?」

    ほむら「普通の醤油よ」

    さやか「そっかー……。私はなににしよう……。チャーシューメンでいいかな……」

    ほむら「いつも通りじゃない」

    さやか「なんか結局そこに落ち着くんだよね。すいませーん」

    店員「らっしゃっせー! 御注文うかがいまっす!」

    さやか「えーと、醤油一つとトッピングは?」

    ほむら「煮卵」

    さやか「好きだねー。醤油にトッピングで煮卵と、私がチャーシュー……。あ、やっぱり担担麺で。以上で」

    店員「あざいやーす! 御注文繰り返しやっす! しょーゆトッピンのたまごにたんたんめん。いじょーでよろしっすか!」

    さやか「はい」

    店員「あざいやーす!! 少々お待ちくだっさい!!」

    さやか「はーい」

    355 = 55 :

    さやか「あの店員の人。この前もいたよね」

    ほむら「いたわね。……いつも思うのだけど、どうして御注文の部分だけ丁寧に話すのかしら」

    さやか「私も気になってた。あそこだけやたら丁寧だよね」

    ほむら「しかも、ゆっくり話すでしょ?」

    さやか「うん。急にトーン落としてね」

    ほむら「謎だわ」

    さやか「謎だよね」

    356 = 55 :

    ほむら「それにしても珍しいの頼んだわね」

    さやか「え? なにが?」

    ほむら「ほら、担担麺頼んだでしょ?」

    さやか「え?」

    ほむら「え?」

    さやか「私が頼んだのってチャーシューメンじゃん」

    ほむら「え?」

    さやか「え?」

    店員「おまたせしやっしたー!」

    さやか「あ、きたきた」

    店員「こちらしょーゆです!」

    ほむら「あ、はい」

    店員「こちらたんたんめんです!」

    さやか「え?」

    店員「え?」

    357 = 55 :

    さやか「あれ? チャーシュー……」

    店員「え!? す、すいませ! 間違え!? え!!?」

    ほむら「あ、間違ってません。担担麺で合ってます」

    さやか「え?」

    店員「え、でも。こちらの……」

    ほむら「いえ、この子が勘違いしてるだけですから」

    さやか「え?」

    店員「そ、そうなんっすか?」

    ほむら「はい。ごめんなさい。紛らわしいことをしてしまって」

    店員「い、いえ。こちらこそもしわけないっす。ごゆっくりどうぞ」

    ほむら「ありがとうございます」

    358 = 55 :

    さやか「あれ? 私チャーシューメン頼まなかったっけ?」

    ほむら「確かに担担麺って言ってたわね」

    さやか「あれ? そだっけ?」

    ほむら「ええ」

    さやか「あー、そっか。たまにあるんだよね。頼んだものを忘れるの」

    ほむら「やめて。ボケるにはまだ早いわよ」

    さやか「いやー。あの店員さんに悪いことしたね」

    ほむら「かなり慌ててたわね」

    さやか「こっちが悪いのに最後謝ってたね」

    ほむら「しっかりしなさいよ?」

    さやか「うん。ごめんごめん」

    ほむら「じゃあ食べましょうか」

    さやか「そだね」

    359 = 55 :

    まどか「ねぇねぇ杏子ちゃん」

    杏子「なんだ?」ペラ

    まどか「今度の月曜日って何曜日だっけ?」

    杏子「……」

    杏子「……」

    杏子「……22日じゃないか?」

    まどか「そっかー。ありがとう」

    杏子(正解みたいだな)ペラ

    360 = 55 :

    さやか「でもさー実際、魔法少女から普通の人間に戻れてよかったよね」

    マミ「そうね。やっぱり危ないもの」

    杏子「アタシは結構楽しかったけどな。戦うのは」

    ほむら「私はもう嫌ね。色々と恩恵はあったことは確かだけど」

    まどか「私もみんなが戻れてよかったと思うな。やっぱりみんなが魔女と戦ってるって考えたら不安だもん……」

    さやか「あー、いや。それもあるんだけどさ」

    マミ「? どうしたの? 他にも理由があるの?」

    杏子「グリーフシードのこととかか?」

    さやか「いや、そうじゃなくて……」

    まどか「?」

    ほむら「歯切れが悪いわね」

    さやか「いや、うん。ほら」

    さやか「魔法少女のままさ」

    まどか「うん」

    さやか「年を取ったら、ね?」

    マミ「あ、あぁ……」

    ほむら「成程ね……」

    杏子「確かに、な……」

    まどか「え? どうしたのみんな?」

    361 = 55 :

    さやか「まどか、よく想像して」

    まどか「う、うん」

    さやか「四十歳であの恰好で戦ってる私達を」

    まどか「……」

    まどか「……よかったね。みんな、本当によかったね」

    ほむら「えぇ……」

    マミ「でも、魔法少女も年を取ったらやっぱり体は衰えるのかしらね?」

    杏子「一応、体は成長するよな。身長とか伸びたし」

    さやか「でも、精神年齢的にきつくないですか?」

    マミ「まぁ、確かに……」

    362 = 55 :

    さやか「正直、私達の年齢くらいでギリギリだったと思うんです」

    さやか「もし、高校生、大学生、いや、二十歳を超えても魔法少女のままだったとしたら……」

    マミ「……もはや少女じゃな」

    ほむら「マミ」

    マミ「え?」

    ほむら「それ以上はダメよ」

    マミ「え?」

    ほむら「ファンから御叱りを受けるわよ」

    マミ「え?」

    ほむら「世の中には、色々とどうしようもないことがあるのよ」

    ほむら「みんなわかってるけど、そこには触れちゃダメだっていうことがあるの」

    ほむら「わかった?」

    マミ「は、はい」


    まどか(なのはさ……。なのはちゃん……)

    363 = 55 :

    ここまででー。


    あれですね。二十歳越えても魔法少女。僕はいいと思います。二十歳越えてても。
    だって魔法少女ってなんかそういう年齢とかそんなのの枠にはまらない感じだと思うんです。二十歳越えてても。
    だから僕は二十歳越えてる魔法少女がいてもいいと思うんです。二十歳越えてても。

    なにが言いたいかというとフェイトちゃんマジ天使ってことです。

    そういうことです。


    乙とか色々なコメントありがとうございます。
    爆発しそうです。



    あと、>>332がなんか面白いこと言ってたんで注目してあげてください。
    すっごく面白いんで。

    364 :

    なのばーさんとふぇいばーさんはしょうがないけどはやてちゃんマジ大天使

    365 :

    少し頭冷やそうか……


    これが!私の!全力全壊!

    366 :

    ヴィヴィオちゃんマジ天使

    367 :

    なんか面白そうなの見っけた
    支援

    368 :

    平和ってステキだね

    369 :

    ――ほむホーム


    マミ「あら、キュゥべぇ。どうしたの?」

    QB「あ、マミ。いいところに。このクッキー食べてみて」

    マミ「? クッキー?」

    QB「うん。ちょっと実験したいことが」

    マミ「実験? なんのこと?」

    QB「実はね。このクッキーを食べると子供になるんだ」

    マミ「私はまだ子供よ?」

    QB「言い方が悪かったね。若返るってことだよ」

    マミ「……」

    QB「僕達の星で開発した新商品、じゃなかった。新作でね」

    QB「人は若返った時どのような反応を示すのか。を調べる為に作ったんだ」

    QB「だからマミ! 食べてよ!」

    370 = 55 :

    マミ「嫌」

    QB「え?」

    マミ「嫌に決まってるでしょう!?」

    QB「ど、どうしてだい?」

    マミ「そんな得体のしれない物を食べるわけないでしょ!?」

    QB「でも、若返りは人類の夢だろう?」

    QB「某名探偵も若返って色々おいしい思いをしてるじゃないか」

    マミ「碌な目にもあってないでしょ! ってそれはいいわ」

    マミ「私が気に入らないのは、キュゥべぇ。あなたが人を実験体扱いしていることよ」

    QB「え?」

    マミ「全く。魔法少女のことといい。あなた達は一度痛い目に合わないとわからないみたいね」

    QB「え? マ、マミ? 目が怖いよ」

    マミ「覚悟しなさい。きつーくお灸をすえてやるわ」

    QB「え、ちょ、待って……」

    マミ「ふふふふふ……」

    QB「あ、あわわわわ」




    あああぁああぁああぁあぁぁぁぁ――――……。

    371 = 55 :

    杏子「お邪魔しまーす。ってなんだ誰もいないのか」

    杏子「腹減ったな……」

    杏子「なんかないかな……」


    杏子「ん? なんだこれ……」パカ

    杏子「お、クッキーだ」

    杏子「へへ、いただきまーす」


    マミ「全く、キュゥべぇったら……」

    杏子「あーん」パク

    マミ「あ」

    杏子「んぐんぐ」

    マミ「え、ちょ……」

    杏子「お、マミ。なんだよいるんなら」パアアアア


    杏子「へんじくらいしろよな」ババーン

    マミ「……」

    杏子「あれ? まみ、おまえせのびた?」

    マミ「……」

    杏子「おい、まみ?」

    マミ「……」

    杏子「おーい」



    マミ「うそやん……」

    杏子「なんでかんさいべん?」

    372 = 55 :

    ほむら「……」

    さやか「……」

    まどか「……」

    マミ「……」

    QB「……」ボロボロ

    杏子「……」


    ほむら「状況を整理しましょう」

    さやか「うん」

    マミ「お願い」

    ほむら「このド腐れ淫獣が持ってきた傍迷惑な代物のせいで、杏子は若返ったと」

    杏子「……」

    ほむら「で、元に戻るには三日かかると」

    杏子「……」

    ほむら「それで間違いないわね?」

    QB「はい、間違いありません」ボロボロ

    杏子「まじかよ……」

    373 = 55 :

    さやか「ま、まぁでもよかったじゃん。元に戻れるのはわかったんだし。幸い今日は金曜日。月曜の夕方には戻るんでしょ?」

    マミ「そ、そうね。月曜は学校はお休みするとして、それまで耐えれば、ね?」

    ほむら「月曜は私も休んで面倒を見るから戻るまで我慢して? ね?」

    まどか「うぇひひ」

    杏子「……めんどうってなんだよ。べつにいいよ。あたしひとりでも」

    ほむら「で、でも……」

    マミ「一人でいてもしものことがあったら……」

    さやか「近頃物騒だし……」

    杏子「なんだよ! ひとりでへいきにきまってるだろ! なんさいだとおもってるんだよ!!」

    さやか「いや、まぁ」

    マミ「それはわかるんだけど……」

    ほむら「でも、ねぇ?」

    杏子「なんだよ! いいたいことあるならいえよ!!」

    さやか「……」

    さやか(いえない……)

    マミ「……」

    マミ(正直今の佐倉さん……」

    ほむら「……」

    ほむら(五歳くらいの女の子にしか見えないもの……)

    杏子「いえよ!!」

    374 = 55 :


    まどか「きょーこちゃん♪」

    杏子「わ! なんだよまどか! きゅうにだきつくなよ!」

    まどか「うぇひひ。可愛いー! ほっぺぷにぷにー。すべすべー」

    杏子「やめろよ! はなせ! こどもあつかいすんなよ!」

    まどか「えー、でも今の杏子ちゃん。小さな女の子にしか見えないよ?」

    杏子「う……。で、でもあたしはほんとはじゅうよんさいなんだぞ!」

    まどか「もー、杏子ちゃんの本当の年齢なんてわからないんだから、このさい五歳でもいいと思うな」

    杏子「よくねーよ!」

    375 = 55 :

    杏子「みんなもまどかになんとかいってくれよ! あたしのほんとうのねんれいはじゅうよんさいだって!」

    杏子「……え、みんな?」

    ほむら「……」

    さやか「……」

    マミ「……」

    杏子「ちょ……。どうしたんだよ……」

    さやか「ね、ねぇまどか。私にもさ。杏子、抱っこさせてくれない?」

    マミ「ずるいわよ美樹さん。私が先よ」

    まどか「えー、私まだ抱っこしたばっかりなのに……」

    杏子「おいおまえら」

    376 = 55 :

    ほむら「落ち着きなさいあなた達。杏子が困ってるでしょう」

    杏子「ほむら……」

    さやか「えー」

    マミ「少しくらいいいじゃない」

    まどか「こんなに可愛いのに」

    杏子(うんうん。やっぱりほむらはたよりになるな)

    ほむら「杏子ちゃん。お姉ちゃんのところにおいで。おいしいお菓子があるわよ?」

    杏子「あ、だめだった」

    377 = 55 :

    さやか「ちょっとほむら! お菓子で釣るなんて卑怯だよ!」

    まどか「そうだよ! 汚いよ!」

    マミ「お菓子なら私だってケーキを持ってきたんだから!」

    ほむら「い、いいでしょ。少しくらい!」

    杏子「もうやだこいつら」ジワ



    ギャー ギャー ワー ワー




    杏子(で、こうたいであたしをひざのうえにだくことでおちついたわけだけど)

    杏子「はぁ……」

    まどか「うぇひひ。かわいいなー」

    さやか「次私だからね! 絶対だからね!」

    杏子「もうどうにでもしてくれ」

    マミ「さて、っと今の内に晩御飯の支度しましょうか」

    ほむら「そうね」

    マミ「杏子ちゃんはなに食べたいですかー?」

    杏子「おい、そのいいかたやめろ。むかつく」

    ほむら「ダメよ杏子。そんな乱暴な言葉使いしちゃ。大きくなってから困るわよ」

    杏子「うるさい」

    マミ「もう……。反抗期かしら?」

    ほむら「みたいね……」

    杏子「おまえらもとにもどったらおぼえてろよ」

    378 = 55 :

    さやか「きょうこちゃーん。ケーキたべるー?」

    杏子「……たべる」

    さやか「はい、あーん」

    杏子「あーん」

    マミ「ダメよ。晩御飯が食べられなくなるでしょ」ヒョイ

    杏子「あ……」

    マミ「ケーキは晩御飯の後で……って」

    杏子「うぅ……」ジワァ

    379 = 55 :

    マミ「え、え?」

    杏子「けーき……」ポロポロ

    マミ「え、ちょ、え?」

    さやか「あー! マミさんが泣かせたー!」

    まどか「いけないんですよ! 小さい子をいじめちゃ!」

    マミ「え? そ、そんなつもりは……」

    杏子「うぅ……」ポロポロ

    マミ「あ、待って泣かないで! は、はい! ケーキ食べていいから! お姉ちゃんが悪かったから! だから、ね?」

    杏子「……たべていいの?」ジー

    マミ「」ドキ

    マミ「え、えぇ。いいわよ。どんどん食べて! なんなら全部食べていいわよ!」

    杏子「ほんと?」

    マミ「えぇ! もちろん!」

    杏子「やった!」ニコニコ

    まどか(なにこれかわいい)

    さやか(うわー……。持って帰りたい……)

    マミ(写真写真……)ピローン



    ほむら「……。杏子、なんだか本当に幼くなってない?」

    QB「あぁ、多分、副作用で精神もところどころ幼くなってるみたいだね」

    ほむら「他人事が過ぎるわよ?」

    QB「はい。ごめんなさい」

    ほむら(まぁ可愛いからいいけど)

    380 = 55 :

    杏子「はっ! しまった!」

    さやか「どうしたのー? 杏子ちゃーん? さやかお姉ちゃんのお膝の上はどうですかー?」

    杏子「あ、うん。あったかい。じゃなくて!」

    杏子「あしたばいとだ!」

    まどか「バイトって仁美ちゃんの家の?」

    さやか「あぁ、でもこんな姿じゃ無理でしょ? 休むしかなくない?」

    杏子「ばか! そんなにかんたんにやすめるか! みんなにめいわくかかるだろ!」

    まどか「でも、その姿で行ってもまともに働けないと思うけど……」

    さやか「むしろ迷惑かけるんじゃ……」

    杏子「う……」


    「心配には及びませんわ!!!!」ババババババババ


    まどか「!?」

    さやか「だ、誰!?」

    マミ「え!? 今の大声はなに!?」

    ほむら「このヘリの音はなんなの!?」

    杏子「べらんだからきこえたぞ!」

    さやか「開けるね!」ガラ!

    381 = 55 :

    仁美「みなさんご機嫌麗しそうでなによりですわ! あなたと私の志筑仁美ですわ!」バババババババババ


    まどか「仁美ちゃん!?」

    さやか「なんで!?」

    マミ「そのヘリはなんなの!?」

    ほむら「低空飛行すぎるでしょう! 地面から数メートルしか離れてないわよ!」


    仁美「大丈夫ですわ! 家のパイロットは優秀ですもの!」ババババババババババ


    まどか「そういう問題じゃないよ!」

    さやか「っていうか近所迷惑だって!」

    マミ「あぁ! ご近所さんが集まってきてる!」

    ほむら「やめて! 住みづらくなるから!」


    仁美「あら、これは申し訳ございません。私としたことが迂闊でしたわ」ババババババババババ


    まどか「いいからそのヘリ早くどっかやって!」

    さやか「なんでヘリできたの!?」

    マミ「後、拡声器使わないで!」

    ほむら「ごめんなさい! ごめんなさい! ご迷惑をおかけしました!」

    382 = 55 :

    仁美「……ふぅ」ズズ

    仁美「ありがとうございます。美味しいお茶でしたわ」

    ほむら「え、えぇ……」


    まどか「なにしにきたのかな?」

    さやか「わかんない」

    マミ「疲れたわ……」


    杏子「あ、あの……。ひとみ?」

    仁美「あらあらあら。杏子さん。お話し通りすっかり可愛らしい御姿になってしまわれて」


    まどか「なんで知ってるの?」

    さやか「盗聴器とかつけられてないよね?」

    マミ「やめて。怖いわ」

    383 = 55 :

    杏子「あの、ひとみ……。あしたのばいとのことなんだけどさ」

    仁美「大丈夫ですわ」

    杏子「へ?」

    仁美「これを見てください」

    杏子「これって……?」

    ほむら「メイド服?」

    まどか「だね」

    杏子「……しごとぎだ」

    さやか「え?」

    マミ「いつも着てる服なの?」

    杏子「ああ……」

    さやか「え、でもさ。これサイズが……」

    まどか「小さいような……」

    ほむら「小さいというより……」

    マミ「子供用ね……」

    仁美「その通りですわ!!」

    384 = 55 :

    まどか「その通りって?」

    仁美「杏子さんが明日の御仕事の件でお困りだと聞いたので、早急に仕立てあげましたわ!」

    仁美「これさえあればもう安心! 明日の御仕事もばっちぐーですわ!」

    まどか「……」

    さやか(別に杏子は服がなくて困っていたわけじゃあ……)

    マミ「ねぇ、志筑さんってこういう人なの?」ボソボソ

    ほむら「私に聞かないで。私も付き合いが長いわけじゃないんだから」ボソボソ

    385 = 55 :

    杏子「えーっと、つまり。あしたのばいとにあたしはしゅっきんしてもいいってことか?」

    仁美「当然ですわ!」

    まどか「当然なんだ……」

    さやか「ヤバい。仁美がわかんなくなってきた」

    マミ「ま、まぁとにかくよかったじゃない。ねぇ暁美さん?」

    ほむら「え、えぇ。そうね」

    386 = 55 :

    杏子「でも、ほんとにいいのか? いまのあたしじゃなにもできないぞ?」

    仁美「なにをおっしゃいますか!」

    杏子「」ビク

    仁美「今の杏子さんは! いるだけでいいんですわ!」

    まどか「あ、それはわかるかな」

    さやか「確かにね」

    杏子「え、えぇ……。なんだそれ……」

    仁美「あぁ、明日が楽しみですわー……」クルクル

    マミ「どうして彼女は舞っているのかしら……」

    ほむら「私に聞かないで……。本当に……」

    杏子(あした、あたしはぶじなんだろうか……)

    387 = 55 :

    仁美「あら、もうこんな時間ですのね」

    仁美「そろそろ私は御暇させて頂きますわ」ババババ・・・・・・

    仁美「急な訪問お騒がせしました」バババババババ

    仁美「それではみなさん御機嫌よう」ババババババババババ



    さやか「なぜベランダから帰るんだ……」

    マミ「志筑さんのキャラがわからないわ……」

    ほむら「明日からご近所様とどう接したらいいの……」

    まどか「なんか、ゴメンね。ほむらちゃん……」

    杏子「あたしからもあやまるよ。ごめんほむら。やといぬしがあんなんで……」

    388 = 55 :

    さやか「まぁとにかくよかったね。バイト」

    杏子「よかったのか?」←マミの膝の上

    マミ「よかったんじゃないかしら?」

    ほむら「深く考えたら負けよ」

    まどか「……ねぇねぇ。杏子ちゃん」

    杏子「なんだ?」

    まどか「これ(メイド服、幼児用)着てみてほしいなって」

    杏子「……なんで?」

    まどか「見たい」

    さやか「あ、私も」

    マミ「見たいわね」

    ほむら「見たいわ」

    杏子「……。やだ」

    389 = 55 :

    まどか「えー、なんで?」

    さやか「いいじゃん減るもんじゃなし」

    マミ「そうよ。いいじゃない」

    ほむら「少しだけでいいから」

    杏子「だって、おまえらへんなことするだろ」

    まどか「しないよ。ぜったいしない」

    さやか「神に誓うから」

    マミ「危害は加えないわ」

    ほむら「先っちょだけだから」

    杏子「さきっちょってなんの!?」

    ほむら「冗談よ」

    杏子「そういうじょうだんやめろよ!」

    390 = 55 :

    杏子「……」←ほむらの膝の上

    まどか「結局着てくれる辺り、杏子ちゃんは優しいよね」

    さやか「さすがツンデレ」

    ほむら「似合ってるわよ」ナデナデ

    マミ「……」パシャパシャ

    杏子「とんな!」

    391 = 55 :

    まどか「でもほんとに可愛いね」

    さやか「ね。あー、もうずっとこのままでよくない?」

    マミ「そうね」

    ほむら「名案ね」

    杏子「なんでだよ!」

    さやか「だってこんなに可愛いんだよ?」

    マミ「そうよ」

    ほむら「愚問ね」

    杏子「おまえら! おまえらほんとじぶんのよくぼうにちゅうじつだな!!」

    マミ「あなただってそうじゃない」

    さやか「人の事言えないよね」

    ほむら「杏子。我儘いわないの」

    杏子「くそ……」



    杏子(こいつら……。もどったらみてろよ……)

    392 = 55 :

    ――三日後


    杏子「やっと戻れた……」

    まどか「あーあ……」

    マミ「戻ってしまったのね……」

    さやか「もったいない……」

    ほむら「ねぇ、もう一度子供に戻らない?」

    杏子「ふざけんな」





    杏子「全く……。アタシがどれだけ苦労したと思ってるんだ……」

    さやか「バイト凄かったんだって?」

    杏子「あぁ……。正直休めばよかったと後悔してる……」

    マミ「帰ってきたとき凄かったものね」

    ほむら「家の前に馬車が停まった時は何事かと思ったわ」

    まどか「服装もお姫様みたいだったよね」

    杏子「やめろ。思い出したくないんだ」

    マミ「あら? 似合ってたわよ?」

    さやか「しっかり写真に収めてますから」

    杏子「今すぐ燃やせ!」

    まどか「ダメだよ。私達の大切な思い出なんだよ?」

    ほむら「思い出という名の黒歴史ね」

    杏子「やめてくれ!」

    393 = 55 :

    さやか「ま。でも無事に戻れてよかったね」

    マミ「一時はどうなるかと思ったわ」

    まどか「楽しかったねー」

    ほむら「妹が出来たみたいで嬉しかったわ」

    さやか「あ、私もー。下に欲しかったんだよね」

    マミ「私も……。妹とか弟とか憧れてたから」

    杏子「ほんとに好き勝手やってくれたよな。この恨みは忘れないからな」

    まどか「まぁまぁ」

    394 = 55 :

    杏子「まぁ、でも感謝してるよ」

    さやか「え?」

    杏子「お前等がいなかったらどうなってたかわからないもんな」

    ほむら「杏子……」

    杏子「正直、アタシ一人じゃどうしていいかわからなかった」

    マミ「佐倉さん……」

    杏子「だから、さ。感謝の意味を込めて。これ……」

    まどか「ケーキ?」

    杏子「仁美に協力してもらって作ったんだ」

    まどか「杏子ちゃんが作ってくれたの?」

    杏子「あぁ……。ケーキなんて初めて作ったから不格好だけどさ。よかったら食べてくれ」

    マミ「佐倉さん……」ジーン

    さやか「あんたって子は……」ジーン

    ほむら「いい子に育って……」ジーン

    まどか「ママ嬉しい……」ジーン

    杏子「誰がママだ」

    395 = 55 :

    マミ「お茶の用意もしたし」

    さやか「ではではさっそく」

    ほむら「杏子の感謝を」

    まどか「いただきまーす」


    「「「「あむ」」」」


    杏子「……」ニヤ

    396 = 55 :

    マミ「あら、このケーキ」パアアアアア

    マミ「なかにくっきーがはいってるのね」

    さやか「あ、ほんとだ」パアアアアア

    さやか「さくさくしてておいしいですね」

    ほむら「初めてとは思えないわね」パアアアアア

    ほむら「おいしいわ」

    まどか「ほんとだねー」パアアアアア

    まどか「きょうこちゃんおりょうりのさいのうあるのかもね」


    杏子「よっし!!」

    397 = 55 :

    マミ「え?」

    さやか「ちょ、みんななんでちっちゃくなって……」

    まどか「さ、さやかちゃんだって……」

    ほむら「ま、まさか……」


    杏子「ざまぁwwww」

    398 = 55 :

    マミ「ちょっとさくらさん! どういうことよ!」

    さやか「うそでしょ!? うそでしょ!?」

    まどか「うぇひひ。みんなかわいいね」

    ほむら「まどか!? げんじつとうひしないで!」


    杏子「言っただろ? 恨みは忘れないって」


    マミ「やりすぎよ!」

    さやか「そうだよ! みんなちっちゃくしちゃってどうすんのさ!」

    まどか「てぃひひ、ほむらちゃんかわいいー」

    ほむら「え、そ、そうかしら///」

    さやか「おまえらおちつけ!」

    399 = 55 :

    杏子「安心しろって。面倒はアタシ達が見るから」

    さやか「みるって! よにんもいる……。あたしたち?」

    マミ「たちって……?」


    「きましたわーー!!!!!!」バババババババ


    マミ「こ、このこえは!」

    さやか「まさか!?」

    まどか「あ、ひとみちゃんだー」

    ほむら「またへりね」

    400 = 55 :

    仁美「どうも皆さんご機嫌麗しゅう。あなたと私の志筑仁美ですわ」

    まどか「ひとみちゃんいらっしゃーい」

    仁美「あらあらまどかさん。可愛らしい御姿で。お邪魔します」

    ほむら「どうぞそちゃですが」

    仁美「あらあら暁美さんも、なんと可愛らしい。ありがとうございます」


    マミ「どうしてあのふたりはてきおうしてるのよ」

    さやか「なにもかんがえてないんですね。きっと」

    杏子「仁美に対しての正しい対処法だ」


    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS+一覧へ
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - 魔法少女まどか☆マギカ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

    類似してるかもしれないスレッド


    トップメニューへ / →のくす牧場書庫について