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    元スレまどか「のんびりだらだらのほほんと」

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    201 = 55 :

    マミ「もう少しだったのに……」3位

    杏子「なんもできなかったなー」4位

    ほむら「まぁそういうものよ」1位

    さやか「上出来かな」2位

    まどか「ほむらちゃんがトップなの?」

    ほむら「えぇ、そうよ」

    まどか「強いんだね」

    ほむら「今回は運がよかっただけよ」

    さやか「まどかもやる?」

    まどか「うん。やりたい。でもまだよくルールが……」

    さやか「私が後ろにつくから大丈夫だよ」

    マミ「初めてみたいだし、私達も本気ではやらないから安心して」

    杏子「まぁゆっくりやるか」

    ほむら「そうね」

    まどか「みんな、ありがとう」

    202 = 55 :

    まどか「私が親でいいの?」

    さやか「そうそう。で、牌を取ってきて」

    マミ(初めの頃ってなにもわからないのよね)

    杏子(牌を積むのに苦労したなー)

    ほむら(まどかを援護しましょう。全力で)


    まどか「よいしょっと……」

    さやか「で、わかりやすく並べてって……」

    まどか「どうしたの?」

    さやか「え? い、いやなんでも……」

    さやか(……、ドラが四つあるよー、しかも見る限り清一色は確定……。なんつー鬼ヅモ)

    ほむら「ゆっくり並べていいわよ」

    まどか「うん。ありがとう」

    マミ「ふふふ」

    杏子「はは」

    さやか(笑ってる場合じゃないよ、あんたら)

    203 = 55 :

    まどか「並べ終わったー。……でも、これってなにを捨てれば……」

    まどかの配牌


    二二二三四五六七七九九九①②   ドラ二 赤ドラ五

    さやか「とりあえずこれで」

    まどか「これ?」①

    さやか「うん」

    まどか「えい」タン

    マミ「ふふふ、じゃあ私はこれで」タン

    杏子「なんかまったりだなー」タン

    ほむら「そうね」タン

    まどか「みんな早いね。……あれ?」

    さやか(うっそ……)

    二二二三四五六七七九九九② ツモ七

    まどか「??」

    さやか「あー、うん、これ捨てて」

    まどか「これ?」②

    さやか「うん。で、リーチで」

    マミ「!?」

    杏子「!?」

    ほむら「!?」

    まどか「えと、リーチ」タン


    二二二三四五六七七七九九九


    待ち一~八

    204 = 55 :

    マミ「……ふ、ふふふ。凄いわね鹿目さん。もうリーチなんて」

    マミ(速すぎるわ……。全く待ちがわからない……)

    マミ「……」タン

    杏子「ビギナーズラックってやつだな。まぁよくあるよくある」

    杏子(まったくわかんねー。とりあえず現物を……)

    杏子「……」タン

    ほむら「さすがはまどかだわ」

    ほむら(……なにかしら、すごく嫌な気配がするわ……)

    ほむら「……」タン

    まどか「……よいしょ。さやかちゃん、これは違うよね?」  ツモ九

    さやか「え、ちがうけど……」

    さやか(ウソでしょ)

    まどか「?? どうしたの??」

    さやか「あー、それカンで」

    マミ「!!?」

    杏子「!!?」

    ほむら「!!?」

    まどか「カン?」

    さやか「うん。同じ牌が四つあったらカンっていって、まぁ鳴くことが出来るの」

    まどか「鳴くのってリーチしたら出来ないんじゃ」

    さやか「自分の手の中で四枚揃えた時は別」

    まどか「そうなの?」

    さやか「うん。まぁその辺はゆっくり教えてくよ」

    まどか「わかった。とにかくカンっていえばいいの?」

    さやか「うん」

    マミ(なにかしら……)

    杏子(すごく嫌な予感が……)

    ほむら(するわ……)

    205 = 55 :

    まどか「カン」

    さやか「カンしたら、ドラが増えるから、そのドラの右側捲って」

    まどか「うん」


    新ドラ  九


    マミ「!!!!???」

    杏子「!!!!???」

    ほむら「!!!!???」


    まどか「あ、ドラ増えたね」

    さやか「あぁ、うん」

    さやか(鬼だ。っていうか役満確定……)

    206 = 55 :

    さやか「で、リンシャンから牌を持ってきてー……」

    まどか「リンシャン?」

    さやか「そのドラの二つ左側の……、そうそうそれ」

    まどか「よいしょっと……」 ツモ三

    さやか「あ」

    まどか「? これって」

    さやか「うん」

    まどか「ツモでいいの?」

    さやか「うん」


    マミ「!!!!!!!?????」

    杏子「!!!!!!!?????」

    ほむら「!!!!!!!?????」



    まどか「えっと、ツモ!」



    二二二三三四五六七七七 九九九九


    マミ「」

    杏子「」

    ほむら「」


    さやか(抜けてよかった)


    まどか「どのくらい点数もらえるの?」

    さやか「みんなから16000点、かな」

    まどか「え、そんなに?」

    さやか「うん」

    207 = 55 :

    マミ「ふ、ふふふ。ま、まぁよくあることよね」

    杏子「あ、あぁよくあることだ」

    ほむら「そ、そうよね」

    まどか「へーそうなんだ」

    さやか(いや、ないよ)

    マミ「さて、と。ちょっと危ないから頑張らないと」

    杏子「そうだな。うんそうだ」

    ほむら「このままじゃ、ね」

    さやか(目がマジだ)

    まどか「まだ私が親なんだよね?」

    さやか「うん」

    208 = 55 :

    ーーそして


    マミ「」ハコった

    杏子「」ハコった

    ほむら「」ハコった

    まどか「え、終わり?」

    さやか「うん」

    さやか(リューイーソとか初めて見た)






    まどか「なんだか今回は早かったねー」

    さやか「そだね」

    さやか(この化け物め……)

    209 = 55 :

    AM1:00


    ――リビング

    ほむら「……」

    まどか「眠れないの?」

    ほむら「! まどか……。えぇ少しね」

    まどか「そっか。隣座るね」

    ほむら「えぇ。……」

    まどか「……」

    ほむら「まどかも眠れないの?」

    まどか「うん、そうかな」

    ほむら「嘘、本当は眠いんでしょう?」

    まどか「てぃひひ」

    ほむら「私に付き合わなくてもいいのに……」

    まどか「いいの。今はほむらちゃんの傍にいたいの」

    ほむら「そう」

    まどか「うん」

    210 = 55 :

    ほむら「少しね、怖いのよ」

    まどか「うん」

    ほむら「……、今が怖い」

    まどか「……」

    ほむら「今のこの幸せな日々が、本当は夢なんじゃないかって、たまにね。……。怖いの」

    まどか「そっか……」

    ほむら「隣にいるまどかが、私の夢の中の幻影なんじゃないかって、本当は幻なんじゃないのかって、不安になるの」

    まどか「……」

    ほむら「馬鹿よね、そんなのありえないってわかってるのに……。隣にいるまどかが幻なんかじゃないって、わかってるはずなのに」

    まどか「……」

    ほむら「……」

    まどか「……」

    ほむら「まどか?」

    まどか「ほむらちゃんあったかいね」

    ほむら「……」

    まどか「すごく安心する」

    ほむら「そう」

    まどか「ほむらちゃんはどう?」

    ほむら「え?」

    まどか「私が傍にいてあったかい?」

    ほむら「……えぇ、そうね。あたたかいわ。とても安心する」

    まどか「そっか。同じだね」

    ほむら「えぇ」

    211 = 55 :

    マミ「二人とも起きてたの?」

    まどか「マミさん。はい」

    ほむら「少し寝付けなくて」

    マミ「……。そう、なら少し待ってなさい。ホットミルク、作ってくるわ」

    まどか「ありがとうございます」

    ほむら「それなら私が……」

    マミ「いいから、暁美さんは鹿目さんと座って待ってなさい。鹿目さん、お願いね?」

    まどか「はい」

    212 = 55 :

    ほむら「……、マミにまで気を使わせてしまったみたいね」

    まどか「そだね。だから今度お返しに、気を使ってあげなきゃね」

    ほむら「……そうね」

    まどか「……」

    ほむら「……」

    さやか「ほむらー」

    ほむら「きゃ! ちょっとさやか重いわよ」

    さやか「失礼な。さやかちゃんは重くないですよー」

    杏子「こらさやか。ほむらの背中から離れろ」

    さやか「ちょっと杏子、襟引っ張ったら伸びるって」

    まどか「自業自得だねー」

    さやか「まどかが酷い」

    杏子「まどかの言う通りだろ」

    ほむら「もう……。あなた達まで起きてきたのね」

    杏子「腹減ったからなー」

    さやか「ほむら隣座るねー」

    杏子「じゃあアタシはほむらの後ろに」

    ほむら「ちょっと狭いわよ」

    さやか「いいじゃん」

    杏子「いいだろ」

    まどか「いいよ」

    ほむら「どうしてまどかが許可を出すのよ」

    まどか「うぇひひ」

    213 = 55 :

    マミ「はい。出来たわよ」

    まどか「ありがとうございます」

    さやか「いいにおいー」

    杏子「クッキーまであるなんてさすがはマミだな」

    マミ「寝る前だから一人二枚だけどね」

    ほむら(ちゃんと五人分用意するなんて……。こうなることはわかってたのね」

    マミ「さて、と私はどこに座ろうかしら」

    さやか「ほむらの前が空いてますよ」

    ほむら「私の前はテーブルよ」

    マミ「じゃあそのテーブルに……」

    ほむら「やめなさい、行儀が悪いでしょ」

    マミ「冗談よ。まぁ普通に暁美さんの向かい側に座るわね」

    214 = 55 :

    ほむら「……ふぅ」

    まどか「ホットミルクおいしかったね」

    ほむら「そうね」

    さやか「さっすがマミさん」

    杏子「クッキーもうちょい欲しかったな」

    マミ「今度ね」


    ほむら「……」

    ほむら「……えっと、ごめ」

    さやか「おっとそれは違うよね」

    マミ「違うわね」

    まどか「違うね」

    杏子「違うな」


    ほむら「……、ありが」

    さやか「はい、それも違う」

    マミ「違うわ」

    まどか「違う違う」

    杏子「違うな」


    ほむら「……」

    さやか「……」

    マミ「……」

    まどか「……」

    杏子「……」


    ほむら「……、ごちそうさま」

    マミ「お粗末さまでした」

    ほむら「……、そろそろ寝ましょうか」

    杏子「眠れそうか?」

    ほむら「えぇ、おかげで眠れそうだわ」

    さやか「なんのおかげで?」

    ほむら「ホットミルクを飲んだおかげね」

    さやか「そっかそっか。ならいいんだ」

    215 = 55 :

    まどか「今日はほむらちゃんと一緒の布団で寝ようかなー」

    ほむら「狭いわよ?」

    まどか「いいのいいの」

    さやか「じゃあ私も」

    杏子「しょうがねーな、一緒に寝てやるよ」

    マミ「特別よ?」

    ほむら「五人はさすがに無理よ」

    マミ「布団を繋げればいいじゃない」

    さやか「そゆこと」

    杏子「運んでくる」

    まどか「手伝うね」

    杏子「さんきゅ」

    216 = 55 :

    ほむら「……」

    さやか「さって寝よっか」

    まどか「明日は学校もお休みだしねー」

    マミ「惰眠を貪るわ」

    杏子「飯になったら起こしてくれ」

    ほむら「……ふふ」

    さやか「なにを笑ってるのかなー」

    ほむら「別に、なんでもないわよ」

    まどか「……」

    ほむら「……まどかはあたたかいわね」

    まどか「ほむらちゃんもね」




    ほむら「おやすみなさい」

    まどか「おやすみ」

    さやか「おやすみー」

    マミ「お休みなさい」

    杏子「ん、おやすみ」

    217 = 55 :

    ほむら(……。ほんとうに、あたたかいわね……)


    ほむら(……。不安で眠れなかったのが嘘のよう……)


    ほむら(……)


    ほむら「……zzz」

    まどか「……zzz」

    さやか「zzz」

    マミ「zzz」

    杏子「zzz」

    218 = 55 :

    今日はここまででー。


    微妙に間が空いてごめんなさい。
    レポートが重なったせいです。


    たぶんしばらくこんな感じで一週間くらい間が空いたりすると思います。

    まぁその分一回の投下量を多くしようと思うので、見てくれる人は付き合ってくれれば幸いです。



    コメントとかありがとうございます。
    癒されます。

    220 :

    カンしたらドラになったwwwwww

    222 :

    白い淫獣の出番まだ~?

    223 :

    のんびり待つわ

    224 :

    だらだら待つわ

    225 :

    のほほんと待つわ

    226 :

    >>223-225
    不覚にもwwwwwwそこでタイトル回収すんなwwww

    227 :

    なんか>>223-225辺りでタイトルコールされた気がするので投下します(><)

    228 = 55 :

    まどか「あれ? 杏子ちゃんは?」

    ほむら「今日はバイトよ」

    まどか「あ、そっか。仁美ちゃんの家でだよね?」

    ほむら「えぇ、メイドらしいわ」

    さやか「似合わないよねー。メイドって」

    マミ「あら、そうかしら」

    さやか「だってあの杏子が、ですよ? どう考えても奉仕をする側じゃないでしょ」

    ほむら「でも、しっかり働けてるんでしょ?」

    さやか「まぁ、うん。仁美が言うには覚えはいいらしいよ。後、力仕事とかも得意だから重宝されてるって」

    まどか「でも、よかったね。いいバイト先が見つかって」

    マミ「そうね。本当なら私達の年でバイトなんて難しいもの」

    さやか「その辺は、ある程度事情を知ってる仁美が、手をまわしてくれたんで助かりましたね」

    230 = 55 :

    ほむら「でも、学校に杏子が転校してきたって聞いた時は驚いたわ」

    まどか「だよね。杏子ちゃんも仁美ちゃんもなにも言ってなかったし」

    さやか「仁美はサプライズだ。なんて言ってたけどね」

    マミ「えぇ、制服を着た佐倉さんと廊下でバッタリあった時は本当に驚いたわ……」

    まどか「その辺も仁美ちゃんの力だっけ?」

    さやか「うん。戸籍とかはどうしたのって聞いたら、笑顔でナイショですって言われたけどね」

    ほむら「なにをしたのかしら……」

    マミ「まぁ、佐倉さんが学校に通うこと自体は悪いことではないし、気にしないでおきましょう」

    ほむら「……。そうね」

    さやか「杏子は今更学校なんて嫌だったらしいけどね」

    まどか「勉強にもついていけなさそうだし、恥ずかしいとかだっけ」

    さやか「そうそう」

    マミ「勉強の方は私と暁美さんで教えてるから大丈夫だけどね。もともと佐倉さんは頭はいいみたいだし」

    ほむら「少なくともさやかよりは教えやすいわ」

    さやか「ほっとけ!」

    231 = 55 :

    まどか「でも杏子ちゃんって学校じゃ人気あるよね」

    マミ「そういえばそうね」

    ほむら「聞いたことあるわね。確か一部女子から羨望の眼差しで見られてるとか」

    さやか「あいつ、妙にかっこいいところあるからね。手がふさがってて扉が開けられくて困ってる女の子に対して無言で扉を開いてそのまま立ち去ったり」

    まどか「家庭科の授業で班の女の子のミスで失敗した料理を何も言わずに完食したり」

    さやか「体育が苦手な女の子と一緒のチームになった時はその子を陰ながらサポートしてチームを勝利に導いたり」

    ほむら「そういうことが積もり積もって今の人気に繋がるわけね」

    マミ「そういえば、私のクラスにも何人か佐倉さんのファンが何人かいるわね」

    ほむら「その内ファンクラブでもできそうな勢いね」

    さやか「残念、もうあるよ」

    ほむら「本当!?」

    まどか「うん。他校にも会員がいるらしいよ」

    マミ「……凄いわね。誰が作ったのかしら……」

    ほむら「私達妬まれてりしてないかしら」

    さやか「いつも一緒にいるから?」

    ほむら「ええ」

    マミ「あぁ、どうしょうね……」

    232 = 55 :

    さやか「その辺は大丈夫みたいだよ」

    ほむら「? どうしてわかるの」

    さやか「いや、私もよくわかんないんだけどさ、仁美が言うには大丈夫だって」

    ほむら「……」

    マミ(それって……)

    まどか(黒幕は仁美ちゃんかー)

    さやか「まぁなんにせよ、杏子が真っ当な道を進んでくれているみたいで嬉しいね」

    ほむら「そうね。色々気になるところはあるけど、とりあえずは安心ね」

    マミ「美樹さんも受験頑張らないとね」

    さやか「あ、あはは……」

    まどか「さやかちゃんガンバ!」

    ほむら「まどかもよ」

    まどか「うぇひひ……」

    233 = 55 :

    ――志筑家



    杏子「くしゅん!」

    仁美「あら、杏子さん風邪ですか?」

    杏子「いや、たぶんバカ共に噂されてるんだろ」

    仁美「あらあら、本当に仲がいいんですね」

    杏子「そんなんじゃないけどな。それより今から稽古だろ? そろそろでないと間に合わねーぞ」

    仁美「あら、いけない。じゃあ行ってまいります」

    杏子「なんでアタシに畏まってるんだよ……。雇用主なんだからもっと大仰な態度でいいだろ」

    仁美「そうでしょうか?」

    杏子「……、まぁ仁美のやりやすい接し方でいいよ。周りに人がいないときは」

    仁美「! あらあら、今のはぐっときましたわ。さすがは杏子さん」

    杏子「なんだよそれ。いいから早くいけ」

    仁美「はい。ではいってまいります」

    杏子「終わったら連絡しろよ。迎えに行くから」

    仁美「あら、そこまでは御仕事の内容に含まれてはいないはずじゃ……」

    杏子「友達として迎えに行くんだよ。夜に1人は危ないだろ」

    仁美「ふふ、ありがとうございます」

    <サクラサーンコレハコブノテツダッテー

    杏子「わかった! じゃあいってらっしゃい。車とかに気をつけろよ」

    仁美「いってきます。はい、ありがとうございます」




    そんな杏子ちゃんのバイト風景でした

    234 = 55 :

    さやか「マミさんはお母さんって感じですね」

    マミ「どうしたの急に」

    さやか「いや、私達を家族とした場合の構成というか」

    まどか「あー、確かに」

    マミ「……老けてるっていう意味で?」

    さやか「いやいや、落ち着いていて、包容力とー、後は溢れんばかりの母性というか、そういうところが」

    マミ「これは褒められてるのかしら?」

    ほむら「まぁ、そうとっていいと思うわよ」

    杏子「マミが母親……。妥当だな」

    マミ「佐倉さんまで……。なんだか複雑だわ」

    まどか「マミさんは優しくて頼りになりますから、それに美人だし」

    ほむら「そうね。マミが母親だと安心できるわね」

    ほむら(若干メンタルに弱い部分があるけど)

    235 = 55 :

    マミ「そう言われると素直に嬉しいわね」

    さやか「そうそう、マミさんは強くて優しくて頭もよくて美人のママだからねー」

    マミ「もう、褒め過ぎよ」

    ほむら(そういいつつも)

    まどか(顔は)

    杏子(ニッコニコしてるな)

    さやか「それでー、そのパーフェクトなママに教えてほしいことがあるんだけどー……」モジモジ

    マミ「あら、なにかしら?」

    さやか「学校の宿題でわからないところがあってー……。英語なんだけどー……」

    ほむら(これが狙いか)

    まどか(わざわざこんなまわりくどいことしなくても普通に教えてもらえばいいのに)

    杏子(あー、そういえばアタシも数学の宿題があったな……。全くわかんないけど)

    マミ「もうしょうがないわね。英語は得意だから教えてあげるわ。どこがわからないの?」

    さやか「まずは、ここです」

    マミ「……分詞構文への書き換えね。ここの接続詞を消して……」

    さやか「ふむふむ、それで?」

    マミ「それから、動詞を現在分詞にして……」

    さやか「なるほどなるほど、それから?」

    マミ「後は……って、これじゃあ私が全部解いてるじゃない」

    さやか「えへ」

    マミ「もう、宿題なんだから自分でやらないと意味ないでしょ?」

    さやか「しゅみません」

    マミ「わからないところがあればヒントはあげるから、自分でやりなさい」

    さやか「はーい」

    236 = 55 :

    まどか「ママだね」

    ほむら「そうね」

    杏子「ダメな子を優しく叱る母親の図だな」


    杏子「そうそう、アタシも数学の宿題あるんだけどさ、わかんないから教えて」

    まどか「どこどこ?」

    杏子「頼むよほむら」

    まどか「酷い!」

    ほむら「どこを教えてほしいの?」

    杏子「全部」

    ほむら「……きっぱりね。潔いというかなんというか……」

    杏子「だって苦手なんだよな。簡単な計算とかなら出来るんだけど」

    ほむら「公式を覚えて、当て嵌めて解いていくだけだから簡単だと思うけど……」

    杏子「それはわかってるんだけどさ、その通りに解いて行っても答えを見たら全然違ったりするんだよな」

    ほむら「ちょっと解いてみせて」

    杏子「ん」

    まどか「どうしよう、なんだか勉強会みたいになってきた」

    ほむら「いい機会だからまどかも勉強してみたら? わかる範囲でなら教えるわよ」

    まどか「うーん……。じゃあそうしようかな」

    ほむら「問題集はある?」

    まどか「うん。鞄の中に。持ってくるね」

    ほむら「ええ」

    237 = 55 :

    それからしばらく



    さやか「終わった―……」

    杏子「疲れたな……」

    まどか「お腹空いたね……」

    ほむら「お疲れ様」

    マミ「お茶にしましょうか」

    まどか「やった!」

    マミ「待っててね。すぐに準備するわ」

    ほむら「手伝うわ」

    マミ「ありがとう」


    さやか「ふー。宿題どうだった?」

    杏子「あー、まぁ出来たかな。なんかほぼ、ほむらがやったような気がするけど」

    まどか「ほむらちゃんって、こっちがわからなかったらどんどんヒントくれて、最終的には答えの出る直前まで教えてくれるもんね」

    杏子「そういうところは甘いんだな、ほむら」

    さやか「えーいいなぁ、こっちは本当に最低限のヒントしかくれなかったよ。だから一問に時間かかってさー」

    杏子「でもそっちのほうが自分の為になるんじゃないか?」

    さやか「そうだろうけどさー。やっぱり楽したいじゃん?」

    杏子「さやかは本当にダメだな」

    まどか「ね」

    さやか「酷い」

    238 = 55 :

    マミ「お待たせ」

    さやか「待ってましたー、お茶請けはロールケーキですか?」

    マミ「えぇ、マールブランシュの和栗と和三盆のロールケーキよ」

    杏子「いただきます」モグモグ

    まどか「杏子ちゃん早いよ」モグモグ

    ほむら「まどかも食べてるじゃない。もう……」

    さやか「……うーむ」

    マミ「どうしたの? ロールケーキ嫌いだった?」

    さやか「いえ、ロールケーキは大好きです」

    さやか「さっきの話の続きになりますけど、マミさんが母親ならまどかとかはどうなるのかなって」

    マミ「家族の誰を担当するかっていうこと?」

    さやか「はい」

    239 = 55 :

    マミ「そうねぇ……」ジー

    杏子「はむはむ」

    まどか「もぐもぐ」

    ほむら「そんなに急いで食べないの。喉詰まるわよ?」

    マミ「まず暁美さんは長女ね。見た感じ」

    さやか「あー、はい。じゃあその流れで行くと……」

    マミ「佐倉さんと鹿目さんは妹ね」

    さやか「そうですね」

    杏子「しつれいなあたしがちょうじょだろふつうにかんがえてかこにいもうとだっていたんだぞ」モグモグ

    まどか「わたしだっておねえちゃんだもん」モグモグ

    ほむら「食べながら話さないの。女の子なんだから」

    さやか「うん。ほむら長女の杏子次女。まどかが三女だ」

    まどか「どうして私が末っ子!?」

    さやか「え、だって、ねぇ?」

    マミ「ねぇ」

    まどか「えぇー……。なんだか納得いかないよ……」

    さやか「あの周りに流される感じといい」

    マミ「どこか抜けてるところといい」

    杏子「マイペースなところといい」

    ほむら「変なところで頑固なところといい」

    さやマミほむ杏「どう考えても末っ子(だろ)(よね)(だわ)」

    まどか「みんな酷いよ!」

    240 = 55 :

    まどか「むぅー」

    マミ「そんなに拗ねないで、ね? ケーキもう一つあげるから」

    ほむら「はい、お茶淹れてきたわよ?」

    まどか「ふーん」


    さやか「ほら、あの甘やかされぶりは末っ子だね」

    杏子「末っ子って甘え上手なんだよな」

    さやか「で、愛想がいいんだよね」

    杏子「世渡り上手っていうかな」

    さやか「しかもあんまり考えて話さないからか、変に誤解を受ける時あるんだよね」

    杏子「悪い意味でな」

    さやか「一人の時間を大切にするかと思いきや」

    杏子「あんまり放っておくと寂しがるよな」

    さやか「突拍子に思いついたことを行動しだすし」

    杏子「あれ面倒だよな。いきなりだし、とんでもないことだから大抵周りがビックリするんだよ」

    さやか「本人はよかれと思ってるんだろうけどさ」

    杏子「結局、そんなに意味ないんだよな」

    まどか「そこの二人ちょっと酷過ぎないかなって」

    さやか「あ、あとへこみやすいんだよね」

    杏子「責められるのに慣れてないからな」

    まどか「マミさーん! ほむらちゃーん! 二人がいじめるー!」

    マミ「もう……。そこらへんにしてあげなさい」ナデナデ

    ほむら「可哀想でしょ?」ナデナデ

    さやか「ずるいよね」

    杏子「ずるいな」

    241 = 55 :

    マミ「あ、ねぇ」

    さやか「どうしたんですか?」

    マミ「肝心の父親役はどうするの?」

    さやか「あ、あぁ……」

    杏子「さやかでいいんじゃないか? さやかが父親って嫌だけど」

    さやか「どういう意味だよ!」

    ほむら「さやかが父親……。ちょっと明日から洗濯する時は別にするわ」

    さやか「それやめてよ!!」

    まどか「パパお小遣いちょうだい」

    さやか「まどかどうした!?」

    マミ「うん。この娘にいいように扱われる感じは父親にぴったりね」

    さやか「納得いかないんですけど!」

    杏子「じゃあさやかが父親ってこと」



    ???「ちょーっと待ったー!!!」


    まどほむさやマミ杏「!!!??」





    242 = 55 :

    まどか「だ、誰!?」

    さやか「なんか聞いたことあるような」

    マミ「つい最近まで一緒にいたような」

    杏子「まぁ、あいつしか」

    ほむら「いないわよね」









    QB「僕を忘れてもらっちゃ困るよ!!」

        ズバァーン!!!!!!





    まどか「あ、キュゥべぇだ」

    さやか「なんか久しぶりだね」

    マミ「正直存在を忘れてたわ」

    杏子「いてもいなくてもいいもんな」

    ほむら「むしろいないほうがいいわ」

    QB「酷いよ!!」

    243 = 55 :

    まどか「でも急になにしにきたの?」

    さやか「登場が唐突すぎない?」

    マミ「このまま出ないのかと思ってたわ」

    QB「本当に酷いね君達」

    杏子「だってなぁ?」

    ほむら「この感じじゃどう出せばいいかわからなかったものね」

    QB「うん、正直僕も出られないと思ってた」

    QB「でも、期待されちゃったからね」

    QB「出ないわけにはいかないのさ!」キュップイ

    ほむら「まぁ、いつかこんな日がくると思っていたわ」

    杏子「早い段階で出せて逆に助かったんじゃないか?」

    まどか「そうだね、このままズルズルいきそうだったもんね」

    マミ「若干どんな感じにすればいいのか扱いに困ってるけどね」

    さやか「まぁそのうちなんとかなるんじゃないかな」

    244 = 55 :

    まどか「で、何しにきたの?」

    QB「なに、君達が父親役を誰にするかでもめているみたいだったからね」

    杏子「いや、別にもめてはないぞ」

    QB「だから! 僕が! 君達の! 父親役に! なろうじゃないか! っていう話なんだよね!」

    マミ「あ、間に合ってます」

    さやか「っていうかなにそのテンション」

    ほむら「色々と無理があるわね」

    QB「アイデンティティの確立に試行錯誤してるんだ。そこについては触れないで」


    QB「っていうか間に合ってるってなに!?」

    マミ「父親役なら美樹さんに決定したから」

    さやか「どうも、父親の美樹さやかです」

    ほむら「っていうよりあなたって雄なの?」

    まどか「明言されてたっけ?」

    杏子「基本そういう魔法少女物に出てくるマスコット的なのって雄雌の区別はされてる筈だよな」

    まどか「僕って言ってるところから雄っぽいけどね」

    ほむら「っていうかあなたなんなの? どういう生物なの?」

    杏子「見た目哺乳類のくせに雌雄の区別ないのはなんでだよ」

    QB「君達ホント痛いところバシバシつくね。僕に恨みでもあるのかい?」

    マミ「むしろ恨みしかないわ」

    QB「マミ!?」

    245 = 55 :

    マミ「まぁ冗談はこのくらいにして」

    ほむら「ケーキあるわよ? 食べる?」

    QB「あ、うん。頂くよ」

    まどか「お茶淹れるね」

    QB「うん。ありがとう。……なんか急に優しくなったね」

    さやか「え? まぁあんまり殺伐とするのはねぇ?」

    杏子「そういった細かい所は度外視してるからな」

    まどか「だから、そういった方面のツッコみにいつもビクビクしてるよね」

    ほむら「答えようがないものね」

    QB「君達さっきから発言が危ないよ。なに? そういう回なの?」

    マミ「あなたが出てきたからちょうどいいと思ったのよ」

    QB「あ、そうですか」

    246 = 55 :

    さやか「あー、でもキュゥべぇか」

    杏子「キュゥべぇねー……」

    まどか「うーん……」

    ほむら「そうね……」

    マミ「キュゥべぇ……」

    QB「なにこの雰囲気。すっごい居た堪れないよ」


    さやか「いや、変な意味じゃなくどうしようかなって」

    QB「変な意味だよね? どうしようかなって変な意味しかないよね?」

    杏子「勘ぐるなよ」

    マミ「私達が言ってるのは家族とした場合のあなたの立ち位置よ」

    まどか「父親は無理だもんね。色んな意味で」

    ほむら「そうね。色んな意味でね」

    QB「色んな意味ってなに?」

    247 = 55 :

    さやか「あー、ペットとかどうです?」

    マミ「あぁ、それならいけるわね」

    杏子「見た目的にもピッタリだな」

    まどか「あんまり可愛くないけどね」

    ほむら「我慢しましょう」

    QB「まどかとほむらは僕のこと嫌いだよね? そうだよね?」

    まどか「そんなことないよねー」ネー

    ほむら「ねー」ネー

    QB「あ、ほむらのねーっていうの可愛い」

    ほむら「黙りなさい。セクハラよ」

    QB「なんで!?」

    まどか「ほむらちゃんのねーっていうの可愛い」

    ほむら「ふふ、ありがとうまどか」

    QB「ねぇなんで!?」

    248 = 55 :

    さやか「じゃあそろそろオチつけようか」

    マミ「そうね。長くなったものね」

    杏子「まさかこんなにキュゥべぇで話が長くなるとは思わなかったな」

    まどか「新発見だね」

    ほむら「でも反応が怖いわ」

    QB「最後まで容赦ないね君達」


    さやか「じゃあキュゥべぇさんオチどうぞー」

    QB「え!?」

    マミ「頑張って!」

    杏子「期待してるぞ!」

    まどか「わー」パチパチ

    ほむら「キュ・ウ・べぇ! キュ・ウ・べぇ!」


    QB「え? え?」

    249 = 55 :

    QB「えーっと……」


    QB「この前キュゥちゃん、海に行ってきたんだぜぇー。きれいだったんだぜぇー」チラ


    さやか(あ、フリかな)

    さやか「へー、誰と?」




    QB「そりゃもちろん」





    QB「ワイフとだぜぇー」








    杏子「うーん……。微妙」

    まどか「三十点」

    マミ「いまいち伝わってこないわね」

    ほむら(私は結構好きなんだけど……)



    QB「言わないで! 僕もわかってるから!」





    さやか「はい、ということでまた来週ー」



    まどか「またねー」



    250 = 55 :

    はい。というわけで今回はここまでです。

    いわゆるメタ回ってやつですすいません。
    正直キュゥべぇをどう扱っていいかわからなかったからメタに逃げましたすいません。

    次からは真面目にやりますほんとです。

    キュゥべぇの立ち位置についても考えたいところですほんとに。

    ただ、今回で意外だったのは仁美ちゃんと杏子ちゃんの絡みは意外とやりやすかったことです。



    ちなみに最後のべぇさんのネタは今日、そんなに親しくない友人に会っていきなり言われたネタです。
    あんなに自然な愛想笑いをしたのは初めてです。




    乙とか愉快なレスくれた方々ありがとうございます。
    みんなのレス数×10レスは書こうって気持ちになります。

    すいませんさすがに10は嘘です。
    無理があります。


    では、また来週!


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