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    元スレ男「ペット達が人間の女の子になった」

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    403 :

    ご家庭に幼女はいない!

    404 :

    これからはあらかじめ投下できる日を言うのではなく、
    確実に投下できる日の朝とかに知らせてくれると有り難い

    406 :

    進んでると思ったらry
    お前ら黙れ

    408 = 79 :

    自宅

    「ただいまー」

    「ただいま戻った」

    「あ、おかえりなさい。男兄さん。柴姉さん」

    「うん。ただいま、黒」

    「ああ。ただいま」

    「そうだ黒。茶は?」

    「茶ちゃんは今、男兄さんのベッドで三毛ちゃんとぐっすり寝てますよ」

    「三毛も?」

    「茶ちゃんは昼間の事で相当疲れてたみたいで……ベッドに寝かせたらすぐでした」

    「三毛ちゃんは白姉さんと遊んだら満足したみたいで……」

    「そっか……黒、茶と三毛の事、ありがとう」

    「い、いえそんな……私、お姉さんですし、それに人間になったんですし……この位はしませんと」

    「お疲れ様。それで……黒は?」

    「えっ?わ……わたしですか?」

    「うん。黒は疲れてないのかなって思って。……大丈夫?」

    「は、はいっ!私は……だ、大丈夫ですっ」

    409 :

    遅かったじゃないか・・・

    410 = 79 :

    「ホント?柴から聞いたけど、結構昼間大変だったって……」

    「ほ、ほんとに大丈夫ですっ!だからあの……大丈夫ですっ」

    「そっか。でも辛かったら茶みたいに休んでていいからね?」

    「は、はい。ありがとうございます……」

    「……」ジト目

    「な、なに?どうしたの柴」

    「……いいや。なんでもない」

    「黒。いくぞ」

    「あ、は、はい」

    スタスタ

    「……なんなんだ?」

    411 = 79 :

    居間

    「うぅ……」ぐったり

    「どうしたんだこの毛玉は」

    「毛玉言うなぁ……」

    「あの、三毛ちゃんが白姉さんと遊んでて……その」

    「勢いに圧倒されたと。……全くだらしない。一番下に圧倒されてどうする」

    「だって仕方ないじゃない……私、体力ないし」

    「それに私、華奢なレディですの。どこかのおばさまと違って」

    「……その格好でも減らず口を叩くか。この毛玉が」


    「ただいまー」


    「!」ばっ

    「おかえりっ男ぉっ!」タタタ

    「あ、白ただいま」

    「えへへ♪うんっ」

    「あはは……」

    「……全く」

    412 = 79 :

    「ね、ねっ男っ」ヒソヒソ

    「うん?なに?」

    「後でね、二人っきりになりたいんだけど……いい?」

    「なんで?何かあった?」

    「え、えっと……何もないけど……ほ、ほらっ!さっきのっ」

    「さっきの……ってなんだっけ?」

    「も、もうっ!男が散歩に行く前の……ほらっ」

    「うん……?あ、おんぶか!」

    「お、大声で言わなくていいからっ!二人に聞こえちゃうでしょっ」

    「え?駄目なの?」

    「だ、駄目だよっ!」

    「なんで?」

    「なんでって……その、だ、だって……」

    「もうっ!わからないから男はダメなんだよっ!」

    「ええ……?」

    413 = 79 :

    「……なんの話してるんだ?おんぶがどうとか」

    「おんぶ、ですか?」

    「し、柴と黒には関係ないわよっ!」

    (うん……?)

    「聞いたって良いだろう?それとも言えないような話なのか?」

    「そ、そうよ。男と私だけの秘密の話よ」

    「そうか。お前からは話せない。そういう事だな」

    「そ、そうよ。だから諦めて……」

    (ああ……なるほど)

    「ご主人。白と何を」

    「し、柴ぁっ!!」

    「うーん……」チラ

    「……」ふるふる

    「……内緒。この話は白も言ってたけど、俺と白の秘密の話だから」

    「あ……!」

    414 = 79 :

    「……ふん。ご主人がそういうなら仕方がないな」

    「そういうわけだから、ごめんね。柴」

    「構わないさ」

    「重要な話ならご主人が話さない訳無いからな。どうせ取るに足らない事だろう」

    「……うーん。確かに柴にはあんまり大したことじゃないかも」

    「だろう?」

    「でも、白には多分大切な事だよ」

    「は?……どういう事だ?」

    「そうだな……柴にも何かこだわりだとかあるでしょ?」

    「大事にしてる人形とか」ボソ

    「っ!」

    「今回はそういうこと。柴だって、自分のこだわってる事にくだらないとか言われるの嫌でしょ?」

    「まぁ……な」

    「だから、話の内容がわからないのにあんまり取るに足らないとか言っちゃ駄目だよ?」

    「……わかったよ」

    「よしよし」ナデナデ

    「……ふん」

    415 = 79 :

    「それじゃあこの話はお終い」

    「晩御飯作ってくるから皆ちょっと待っててね」

    「はーいっ」

    「いつもすいません……」ペコ

    「ああ、頼む」

    スタスタ

    「……」

    「……白」

    「なによ?」

    「……柴姉さん?」

    「……さっきは……その……」

    「……」

    416 = 79 :

    「……すまなかった」

    「少し、無神経だったかもしれない」

    「……」

    「……べっつにー。あんたが無神経なんていつもの事じゃない」

    「む……」

    「まぁ、確かにあんまり大したことじゃないし、あんたが言ってた事も外れてないわ」

    「だから別に気にしなくていいわよ」

    「……そうか」

    「ええ」

    「……」ほっ

    417 = 79 :

    「……それにしても」

    「……へ?」

    「いつも偉そうにふんぞり返ってるあんたが謝るのを見ると気分が良いわね♪」

    「もっと普段から謝ってくれてもいいわよ?お・ば・さ・ま?」

    「……」イラッ

    バシ

    「いたっ!た、叩く事無いでしょっ?」

    「調子に乗るなよこの毛玉が」

    「わ、悪いのはあんたじゃないっ!」

    「だ、駄目ですよっ!二人ともっ!」オロオロ


    ギャーギャー


    「あはは……」


    (うーん……それにしてもあの柴が自分から謝るなんてなぁ……凄く意外だ)

    (白が面子を大事にしてることも)

    (俺と話す時と皆と話す時と、明らかに態度が違うし、おんぶの事を皆に知られたくないって言う事もそういう事だと思うし)

    (白は白なりのプライドがあるのかな……)

    (……まぁ、考えるのもここまでにして、早く夕飯作っちゃうかな)

    (あ、その前に風呂の湯張らないと)

    418 = 79 :

    ――――

    夕食後

    「ごちそうさまっすーっ!」

    「ん。ごちそうさま」

    「ごちそうさまでした。……ああ……おいしかったぁ」

    「あんたたちよくそんなに食べれるわね……」

    「え、え?だ、駄目でしたか?」

    「駄目じゃないけど……さっき食べたばっかりなのに良くそんなに食べれるなってこと」

    「……あんまり食べれなかった」

    「ご主人の作るご飯は美味いからな。それに出してくれたものを食べきらないのは失礼だろう」

    「それにしても、ねぇ……」

    「す、すいません……」カァ

    「くろねぇどうしたんすか?かおまっかっすよー?」

    「え?ほ、ほんと?どうしたんだろう……」

    419 = 79 :

    「……まぁまぁ。その辺にして、皆食べた食器片付けるの手伝ってくれない?」

    「あ、は、はい。わ、わかりました」 

    「はーいっ」 

    「わかった」 

    「……ん」 

    「はーいっすっ!わかったっすーっ!」

    「ありがとう。それでそれが終わったら皆お風呂ね」

    「あっおふろって昨日のあったかい水のでるやつっすよねっ?」

    「うん。そうだけど……今日はちょっと違うんだ」

    「え?違うんですか?」

    「ちょっとだけね。あったかい水が出るやつはシャワーっていうんだけど、それを使うのは同じ」

    「だったら何が違うんだ?」

    「それは入ってからのお楽しみ」

    「……?」

    420 = 79 :

    ――――

    片づけ後

    「よし、それじゃ最初は昨日と同じで茶と三毛からね」

    「はーいっすっ!」

    「……ん」コクリ

    「他の皆はテレビでも見てちょっと待ってて」

    「てれび?」

    「俺達人間がいっつも見てた光る箱の事。多分今なら映ってる意味がわかると思うよ」

    「ふーん……面白いの?」

    「それは……どうだろう。見てみないとわかんないと思う。……ちょっと皆来て」

    「はい?」

    「ん?」

    「……?」

    「あにきっ!これなんすか?」

    「これはリモコンっていうんだ。ここにあるボタンを押して電源入れて、下のボタン押すとテレビに映ってるものが変わるから。……ほらっ」ピッ

    「あっほんとっすっ!黒から変わったっすっ!」

    「わぁ……あの箱ってこうやって変えてたんですね……」

    「うん。そういう事だから三人とも、茶と三毛が出るまでこれで色々試してみてて」

    「わかったわっ!男っ!」黒「は、はい」柴「わかった」

    421 = 79 :

    「あー!僕もやってみたいっすーっ!」

    「お風呂入った後でね」

    「えー!今やってみたいっすよーっ」

    「お風呂入ったらいくらでもやっていいから。今はお風呂入ろうな」

    「ちぇー、わかったっすよー」

    「いいこいい子。それじゃ行こっか」

    「はーいっすっ!」

    「うんうん。……あれ?茶は?」


    「……」ピッピッ

    「ちゃ、茶ちゃん、お風呂はいらなきゃ……」

    「茶!リモコン弄ってないで早くお風呂入りなさいっ!」

    「全く……」


    「……」

    「あー!茶ねぇ!ずるいっすよーっ!」

    「……茶。お風呂先ね」

    422 = 79 :

    脱衣所

    「……おもしろかった」

    「……よかったね」

    「いいなぁ……ぼくもやりたかったっす……」

    「お風呂入ったら三毛に一番に触らしてあげるから」

    「ほんとっすかっ!やったぁっす!」

    「うん。ほんと。でも茶は触っちゃ駄目だよ」

    「……な、なんで?」

    「先にお風呂入るって言ったのに勝手に先に触ったから」

    「……えぇ」

    「約束破るとこう言う事になるの。今日は茶は禁止」

    「……ほんとにだめ?」

    「駄目」

    「……」しょぼーん

    423 = 79 :

    「茶ねぇ茶ねぇっ!後で一緒にやろうっすっ!」

    「……いいの?」

    「もちろんっすっ!いっしょにやったほうが絶対たのしいっすもんっ!」

    「……うんっ」

    「えひひ……あ、いっしょならいいっすよねっ?あにきっ!」

    「俺はそれで良いけど……でもそれだと三毛がリモコン使える時間減っちゃうよ?それでもいいの?」

    「はいっすっ!いっしょのほうがいいっすっ!」

    「そっか。なら茶、三毛にありがとうって言わなきゃ」

    「……ありがとう?」

    「今みたいに嬉しい事をしてくれた時に使う言葉だよ」

    「今日はホントは三毛しか使えないのに、譲ってくれた事だよ」

    「ほら、言ってみて」

    「……ありがとう。三毛」

    「えへへ……」

    「うん。いい子いい子」ナデナデ

    424 = 79 :

    「あとそれでね三毛、こういうときは、どういたしましてって言うんだ」

    「なんでっすか?」

    「そういう人間の決まり。礼義とも言うね」

    「れいぎ?」

    「そう。人間として覚える事の一つで、とっても大切なことだよ」

    「ふーん……わかったっすっ!」

    「どういたしましてっすっ!茶ねぇっ!」

    「……ん」こくり

    「よし、今度からこう言う事があったら、ありがとう、どうしたしましては忘れない事」

    「はーいっすっ!」

    「……はい」

    425 = 79 :

    「うん。それじゃあお風呂はいろっか」

    「服は脱げる?」

    「……」ふるふる

    「ぬげないっすっ!」

    「……そっか。じゃあ今日は脱がし方教えるから、明日から自分でやれるようにね」

    「……ん」コクリ

    「はーいっすっ!」

    「あはは……」

    (また犯罪者気分だよ……)

    (しょうがないけど……今日までの辛抱か)

    (……)

    (残りの皆はどうなんだろう)

    427 = 79 :

    ―――――

    風呂場

    ガチャ

    「おふろっすーっ!」タタタ

    「三毛っ広くないんだ走り込んじゃ危ないって」

    「あーっ!なんか水がたまってるっすっ!」

    「……これ?昨日と違うの」

    「そう。今日はこれに入るんだ」

    「…………やだ」

    「えぇ……」

    「あはは、大丈夫。シャワーが気持ち良かったんだからきっとこれも大丈夫だよ」

    「ほんとっすかぁ……」

    「……」じりじり

    「茶、逃げない。ほら」ギュッ

    「……は、はなしてっ」ジタバタ

    「ちょ、暴れないでってば……だっこして……よいしょっと」

    428 :

    「あ、あの、茶ねぇ」

    「……ん?」

    「ほんとにきもちいいっすか?からだおもくならないすか?」

    「……ん」コクリ

    「な、ならいくっすっ!いくっすよっ!」

    「とうっ!」ぴょん

    「ちょ、三毛っ!?」

    ざっぱーん

    「んぐっ!」

    「ふぐぅ」

    「あっ!ほんとっすっ!きもちいいっすっ!あははっ!」

    「三毛……」

    「なんっすかっ!あにきっ」

    「今度からは風呂に飛び込んじゃ駄目だよ」

    「へ?なんでっすか?」

    「怪我するかもしれないし、それやったら……ほら、お湯が大分無くなっちゃってる」

    「あ、ほんとっす……」

    「だからもうやっちゃ駄目だよ?」

    「はーいっす……」

    429 = 79 :

    「わかってくれたならもういいよ。それじゃあ10数えよう」

    「じゅう?」

    「お風呂に入った時の約束みたいなものだよ。……これを数えないとお風呂から出られないんだよ?」

    「えっ!?そ、そうなんすかっ?」

    「あははっ、そうだよ。だから数えなくちゃ。それで数え方は……わからないか」

    「かぞえかた?」

    「……?」

    「やっぱりね。……それじゃあ三毛、茶。俺の言った通り繰り返してみて」

    「はーいっすっ」

    「……ん」コクリ

    「いくよ。……いーち」

    「いーちっす!」

    「……いち」

    「うん。その調子。……にーい」

    「にーいっすっ!」

    「……に」

    430 = 79 :

    ―――――

    「十!」

    「じゅうっ!」

    「……じゅ」

    「うん、良く出来ました。それじゃあもうお風呂出ていいよ」

    「やったぁっす!えへへっ!」

    「……ん」コクリ

    「それじゃあお風呂も出たし、体洗おうか」

    「あらうって……どうするんすか?」

    「たまにお風呂入った時、体泡だらけにされたでしょ?あれをやるんだ」

    「……!」ピク

    「あ、あれっすかっ!?ぼくあれきらいっす……」

    「それでもやらなくちゃ。人間になったんだし、二人とも女の子なんだしね」

    「……どうしてもやらないとダメっすかぁ……」

    「……」コクコク

    「駄目。体洗わない子は俺も皆も嫌いになっちゃうぞ?」

    「そ、それはいやっすっ!」

    431 = 79 :

    「なら体洗おうな。またやり方教えるから、次からまた自分でやれるようにね」

    「はーいっす……」

    「……」コクリ

    「それじゃやり方だけど、まず頭から洗うんだ。頭に昨日使ったシャワーを使って、頭を濡らす」

    「しゃわーっすかっ?それぼくすきっすっ!」

    「あはは、そっか。それでね、しっかり濡れたら、このシャンプーを……」

    (……女の子だし、俺の使ってるやつじゃまずいか)

    (ごめん、母さんの高そうな奴借りるよ)

    (というか、洗い方も俺の洗い方で大丈夫なのかな?女の子の洗い方とかあるんだろうか?)

    (……こんなところでも年齢=彼女なしの不便が出てくるなんてなぁ)

    432 = 79 :

    「……どうしたの?」

    「あ、いやなんでもない」

    (まぁいいか。今日は俺のやり方でやって、今度調べて改めて教えよう)

    「このシャンプーとリンスを使って頭を洗うんだ」

    「はぇ……」

    「ここを押すと洗う為の液がでてくるから……よっと」

    「……!」

    「わ、なんか出てきたっす!」

    「そ。これを使うんだ。これを頭につけて、手で泡立てて洗うんだ」

    「その時はちゃんと目をつぶってね。それじゃないと泡が目に入って痛くなるから」

    「はーいっすっ!」

    「……」じー

    433 = 79 :

    「それじゃあまずはここまでやってみようか。まずはシャワーで……あ、ここ捻ればお湯出てくるから」

    「あと、二人はここ以外のやつは捻っちゃ駄目ね。火傷しちゃうかもしれないから」

    「やけど?」

    「怪我の一つだよ。……それじゃあ三毛。ここ、捻ってみて」

    「はーいっすっ!……あっ!出たっすっ!あったかいやつでたっすっ!」

    「うん。それでシャワー持って、あったかい水を頭に掛けるんだ」

    「はーいっすっ!……ぬわぁ」

    「あははっ!おもぼぼぼっ!」

    「ちょ、シャワー掛けながら喋っちゃ駄目だってっ!」

    「ごほっ!えふっ!」

    「大丈夫かっ?三毛?」

    「あははっ!びっくりしたっすっ!でもおもしろいっすっ!あにきっ!」

    「そ、そっか。でも、あんまりやらない方がいいよ?大変な事になるかもしれないし」

    「はーいっすっ!……おぼぼぼ」

    「……」

    434 = 79 :


    「頭濡れたね。それじゃあ次はシャンプーを……ってあれ?」

    「……」ピュッピュッ

    「ちょっ!茶!なにしてんのっ!?」

    「……おもしろい」

    「おもしろいじゃなくてっ!……ああっ!かなり無くなってるっ!」

    「……あ」

    「茶……」

    「…………だめだった?」

    「……」

    「……うう」

    「……こう言う時どう言えばいいか解る?」

    「…………ううん」

    「こういうやっちゃ駄目な事をしたら、ごめんなさいっていうんだ」

    「……ごめんなさい?」

    「うん、そう。これも人間として覚えることで大事な事だよ」

    「……わかった」

    「……ごめんなさい」

    「うん。もういいよ」

    「教えなかった俺も悪かったし。茶も謝ってくれたしね」

    「……ん」こくり

    「よしよし」なでなで

    (……それにしてもいくらするんだろう。このシャンプー)

    435 = 79 :

    「おぼぼぼ……んあ?茶ねぇどうしたんすか?」

    「ちょっとね。それじゃあ三毛はこのシャンプー使って頭洗ってて」

    「あと、これ押すのは二回でいいから。それ以上おしちゃ駄目ね」

    「へ?なんでっすか?」

    「なんでも。さ、早くやっちゃおうな」

    「さっきも言ったけど、ちゃんと目をつぶってね」

    「はーいっすっ!」

    「その間に茶は頭を濡らそうな」

    「やり方は大丈夫?」

    「……ん」コクリ

    「ならこれ使って……あ、顔にお湯当ててる時はなるべく息しないようにね。息止めるより苦しくなっちゃうから」

    「……」コクリ

    ジャー

    「……はぁ」

    (髪の毛洗うだけでこんなに大変だなんてなぁ……)

    (まだ体も残ってるし……大丈夫かな)

    「にゃぁああああ!目痛いっすぅううううう!!」

    「ちょっ、だから目開けちゃ駄目だって言ったのにっ!」」

    「いたいいたいっ!あにきぃいいいっ!」

    「ああ目擦っちゃ駄目だってっ!余計痛くなるからっ!」

    「おぼぼぼぼ……」

    436 = 79 :

    ―――――――

    (疲れた……)

    「……男?」

    「ああ、なんでもないよ」

    「……はい、次は体ね」

    「はいっすっ!」

    「……ん」コクリ

    「体はこのタオルにボディーソープをつけて、あ、さっきのシャンプーとリンスはつけちゃ駄目だよ」

    「ういっすっ!」

    「タオルに付けたら少し擦り合わせて泡立てて、それから体を擦るんだ」

    「ちゃんとわきの下とか、目立たないところもしっかりね」

    「はいっすっ!わかったっすっ!」

    「……ん」

    「それじゃあやってみよう。これも押すのは二回ぐらいで良いから」

    「はいっすっ!ぴゅっぴゅっすっ♪」

    「……三毛、まだ?」

    (うん。これは何とかなりそうだな)

    (やっと一息つけるかな……風呂はいっとこ)

    437 = 79 :

    「うふっ!うふふっ!なんかくすぐったいっすっ」

    「……んっ」ぴく

    「それでもちゃんとやらないと駄目だよー」

    「……」

    (同じ位だと思ってたけど、三毛の方が大きいんだな)

    (色々と)

    「おわったっすっ!あにきっ!」

    「ん、終わった?……ちょっと背中見せてみて」

    「はいっすっ!」

    「あーやっぱり背中出来てない。ちょっと待って、今やってあげるから」

    「せなかっすか?」

    「うん。そこもちゃんとやらなきゃ。よいしょと」

    「ちょっと貸して。……いくぞー」

    「はいっす!……んやんっ!あにきっ!く、くすぐったいっすよぉっ」

    「我慢我慢。綺麗にしとくにはこうしなきゃ」

    「はーいっす……んふっ!んふふふっ!」

    (三毛がこうなら茶もそうだろうな……)

    438 = 79 :

    「よし、三毛もういいよ」

    「茶は終わった?」

    「……おわった」

    「そっか。ちょっと後ろ向いてみて」

    「……ん」

    (やっぱりか……でも一緒に教えるいいチャンスか)

    「茶もまだ背中出来てないよ。ちょっと茶の使ってたやつ貸して?」

    「……はい」

    「ありがと。それじゃいくよ」

    「……んん」ビク

    「三毛にも言ったけど、背中もちゃんとやらなきゃ駄目だよ?」

    「……や、りかたわからない」

    「茶の背中やったら教えるから。ちょっと待って」

    「……ん」

    「……」

    (あれ?これ俺がやってあげるんじゃなくて、最初から教えれば良かったんじゃないのか?)

    (……まぁいいか……)

    439 = 79 :

    ―――――

    「よしっこれで体を洗うのはお終いだ」

    「どうだった?嫌じゃなかった?」

    「はいっすっ!きもちよかったしっ、おもしろかったっすっ!」

    「……きもちよかった」

    「それは良かった。それじゃあ最後にまたお風呂に入って、十数えような」

    「へ?またやるんすか?」

    「うん。その方がちゃんと体暖まるから」

    「へぇー!わかったっすっ!それじゃあはいろっすっ!茶ねぇっ!」

    「……ん」コクリ

    「飛び込んじゃ駄目だぞー」

    「あっ!あにきもいっしょにはいろっすっ!」

    「え?俺も?」

    「はいっすっ!みんなではいったほうがあったかいっすっ!」

    「……男、はいろ」

    440 = 79 :

    「……あはは、わかったよ」

    (のぼせそうだけど)

    「それじゃまた皆で十まで数えよっか?」

    「はーいっすっ!」

    「……ん」コクリ

    「それじゃあ行くよー。……いーち」

    「いーちっすっ!」

    「……いち」


    (ようやく三毛と茶の二人が終わったか……長かったなぁ)

    (でも後は年長組だけだから大丈夫そうかな)

    (……大丈夫……だよな?)


    「……十!」

    「じゅうっ!」

    「……じゅ」

    441 :

    今日の分は終わり?

    442 = 79 :

    区切りのいいところで今日はここまで。
    長らくお待たせてしまい申し訳ない。
    少し忙しさが落ち着いたので、しばらくは2、3日周期で投下が出来る……かも。

    >>404
    その方が投下できるタイミングをしっかりお知らせできて、皆さんの期待を背かなくて済みますしね……。
    これからは2.3日周期を基本に、投下出来る日の朝にお知らせしようと思います。

    それではまた次回。

    444 :


    三毛は可愛いなぁ

    445 :

    おっついー

    448 :


    僕っ娘は正義だと思うんです

    449 :

    ショートが好きな俺にロングの妄想をさせるとはやるな

    450 :

    茶かわいいよ茶


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