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    元スレ男「ペット達が人間の女の子になった」

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    551 = 79 :

    (また黒に任せるか……いや、駄目か。……流石に続けて任せるのも気が引けるし)

    (昼間の白の件といい、さっきのお風呂の事といい黒も疲れてるだろうしなぁ)

    「茶。またご主人を困らせる気か」

    「……」

    「ご主人はまだやることがあると言っているだろう」

    「それに人間になったのだからわがままばかり言うんじゃないぞ」

    「……やだ」

    「茶!」

    「……やだっ!」ギュウ

    (……)

    (……今日はしょうがないか)

    「わかった。いいよ今日は一緒に寝よう」

    「ご主人っ!」

    「……!」ぱぁ

    「その代わりだけど、皆の布団を敷くまでは待ってくれない?」

    「そうしないと三毛も皆も寝れなくなるからさ」

    「……わかったっ」

    「じゃあちょっと待ってて。すぐ敷いてくるから」

    「……うんっ」

    「よし、それじゃ柴、ちょっとついて来て。教えたい事あるから」

    「……ああ」

    552 = 79 :

    寝室

    「それじゃあ教えたい事だけど……」

    「ご主人」

    「……ん?」

    「ちょっと下のやつらに甘すぎるんじゃないのか」

    「あまり我儘を許し過ぎると、舐められて言う事を聞かなくなるぞ」

    「うーん……確かにね。今のも少し甘かったかなとは俺も思ってる」

    「ならどうして厳しく言わない?我慢する事も、人間になった私たちが覚える事だろう?」

    「それに人間以前にあいつは私たちの下だ。そんな奴に言う事を聞かせないでどうするっ!」

    「……柴。その話は後にしよう。今は茶が待ってる」

    「……」

    「そうする理由も後でちゃんと説明する。だから今は、ね?」

    「……わかった」

    「ありがとう、柴」

    「……ふん」

    553 = 79 :

    「それで、私に教えたい事って言うのは何なんだ?」

    「うん。それなんだけど、柴には布団の敷き方を覚えて貰いたいんだ」

    「布団って……私が朝寝ていたやつか?」

    「そう。俺、明日から学校もバイトあるから、皆が寝るまでに帰ってこれないかもしれないんだ」

    「だから、俺が居なくても先に寝られるように柴に布団の敷き方を教えておこうと思ってさ」

    「それに柴ならこのぐらい簡単に出来ると思って」

    「……な、なるほどな。うん」

    「なるべくは早く帰ってこようとは思ってるけどね……」

    「悪いけど、お願いしていいかな」

    「ああ、任せてくれて構わない」

    「ありがと、柴」

    「それとごめんね。こんな面倒な事ばっかり柴に押しつけちゃって……」

    554 = 79 :

    「……いいさ。ご主人にあいつらの事を頼まれてるしな」

    「これぐらいはやるさ」

    「……ホントにありがとね。柴」ナデナデ

    「……ふ、ふん」

    「それで?布団とやらは何処にあるんだ?」

    「布団はそこの引き戸の中にあるよ。そこから出してここに敷くんだ」

    「わかった。ここだな」がら

    「あ、出す時の注意だけど」

    「これか。よいしょっ……とっ!」

    ぐら

    「あ」

    「あ……」

    ドサドサ

    「わきゃあっ!」


    「……考えないで引っ張ると崩れてくるよ」

    「そ、そう言う事は早く言えっ!」

    「ごめん」

    555 = 79 :

    ――――

    居間

    「……」こっくりこっくり

    「…………おそ、い……」

    「……むぅ……」


    「お疲れ様、柴」

    「なかなか大変なんだな……」


    「!」

    「……男っ」トコトコ

    「お待たせ、茶」

    「……うんっ」ギュッ

    「よしよし。……あれ?黒は?まだ戻ってきてない?」

    「……?」

    「……まさか」

    556 = 79 :

    浴室

    「くぅ……くぅ……」

    「やっぱり……」

    「……黒?」

    「……黒は何でこんなところで裸で寝てるんだ?」

    「あー……たぶん、お風呂で一日の疲れが出ちゃって、眠気に耐えられなかったんだと思う」

    「気を使ったのが裏目に出たな……黒。黒っ」ユサユサ

    「ん……あ……?」

    「あ……男にいさん……おはようございます……」

    「寝呆けてる場合じゃないよ。大丈夫?寒くない?」

    「はい……?」

    「……」

    「……っ!」

    「わ、わたしっ……ぃっ!」サッ

    「……まずは服着よっか」

    「うぅうううう……」


    「……黒。どうしたの?」

    「……さぁな」

    557 = 79 :

    ―――――――

    居間

    「ご、ごめんなさい……」

    「いや、いいよ。一人にした俺も悪かった」

    「それより寒気とか、ぼーっとしたりとかはしない?」

    「い、いえ……」カァ

    「大丈夫?顔赤いけど……」

    「あ、いえっ!そうじゃなく、て……」

    「あ。そっか……ごめん」

    「い、いえ……」

    「不注意だぞ。黒」

    「す、すいません……」

    「……まぁ何もない無いなら、よかった」

    「……はい」

    「……黒、どうしたの?」

    「う、ううんっ。なんでもないよっ!なんでも……」

    「……?」

    558 = 79 :

    「まぁ何事も無かった事だし、寝よっか。黒も茶も疲れたでしょ」

    「はい……」

    「……うんっ」ギュッ

    「それじゃ……」

    「くかー……りもこ……くふふ」

    「よっと。……軽いな三毛は」

    「……む」

    くいくい

    「ん?どうしたの?」

    「……茶も」

    「あはは、今は無理だよ。布団に行ってからしてあげるから」

    「……むー。……わかった」

    「よしよし。それじゃ柴、ちょっと行ってくるから」

    559 = 79 :

    「……さっきの理由はいつ話すんだ」

    「……」手招き

    「……ん」スッ

    「茶が寝たらすぐ戻ってくるから。ちょっと待ってて」ボソ

    「……わかった」

    「……男?」

    「理由?」

    「なんでもないよ。それじゃあいこっか。おやすみ。柴」

    「……おやすみなさい」

    「ああ、おやすみ。……茶」

    「あれ?柴姉さん、寝ないんですか?それに白姉さんは……」

    「柴は少しやることがあるんだって。白は俺の部屋で先に寝てるよ」

    「そう、なんですか……?わかりました」

    「おやすみなさい、柴姉さん」ペコ

    「ああ。おやすみ」


    「……」

    「……はぁ」

    560 = 79 :

    ―――――

    寝室

    「ここでいっか。……よっと」

    「んぐぅ」

    「……」

    くいくい

    「……男」

    「うん。おいで」

    「……うんっ」ギュッ

    「よしよし。……黒は寝るとこ決めた?」

    「は、はい。大丈夫です」

    「うん。じゃあ寝よっか。今日は黒も茶もお疲れ様」

    「い、いえ……。そ、それより男兄さんがここで寝るなんて、珍しいですね」

    「……黒。ちょっと耳かして」

    「え?は、はい……」

    (ち、近い……)

    561 = 79 :

    「俺、茶が寝たら出て行くから。……さっき一緒に茶と寝るって約束したんだ。だから今……」ボソ

    「あ、な、なるほど。だから柴姉さんは……」

    「うん。そういうこと」

    (そっか。男兄さんは一緒に寝ないんだ……)

    (……)

    「黒?」

    「あ、は、はいっわかりましたっ」

    562 = 79 :

    「……男、何してるの?」

    「ちょっとね。内緒話」

    「……むー」

    「……男」

    「うん?」

    「……おなか、ぽんぽんして?」

    「ぽんぽん?……ああ、いつも俺が寝る前にやってたやつか」

    「……ん」

    「好きなの?」

    「……すき」

    「ん、わかった」ポンポン

    「……んふふ」

    563 = 79 :

    「……おとこ」

    「ん?」

    「……今日は、たのしかった」

    「……てれびも、おふろも」

    「それはよかった」

    「……ん」こくり

    「……でも、こわかった」

    「怖かった?」

    「……白」

    「ああ……白か」

    「やっぱり急にいなくなっちゃったから?」

    「……ん」コクリ

    「……それと、皆も」

    564 = 79 :

    「え、どうして?」

    「……みんないつもとちがって……ちくちくしてて……」

    「……こわかった」

    「……」

    「そっか……」

    「でも、もう怖くないよな?」

    「……ん」

    「……三毛も、げんきにもどった」

    「……黒も、やさしいにもどった」

    「……白も、もどってきた」

    「……それに、男もいるから」ギュッ

    「こわくない」

    「そっか。よかった」ナデナデ

    「……んふ」

    565 = 79 :

    「……あれ?そういえば柴は?」

    「……柴は」

    「柴は?」

    「……こわいまま」

    「あははっ!そうなの?」

    「……ん」コクリ

    「……でも、白のいない時よりこわくない」

    「そっか……よかったね。茶」

    「茶は柴の事嫌い?」

    「……んん」ふるふる

    「……すき」

    「そっか。柴も、茶の事好きだと思うよ」

    「……んふ」

    566 = 79 :

    「でも」

    「ん?」

    ギュッ

    「……男がいちばんすき」

    「ふふ、そっかぁ」

    「俺も茶のこと、大好きだよ」

    「……えへへ」

    「……おとこ」

    「ん?」

    「……おとこも、ぎゅーして?」

    「はいはい」

    ギュッ

    「……んぅう」

    「よしよし」

    567 = 79 :

    「……なぁ、茶」

    「…………うん?」

    「茶は、昔の姿に戻りたい?それとも、この姿のままが良い?」

    「……」

    「…………わかんない」

    「そっか……難しかったな。茶には」

    「……でも」

    「ん?」

    「……おもしろいこといっぱいあるから……すき」

    「……それと」

    「……前より、おとこ、あったかいから、すき」

    「あったかい?昔の方が毛もあったし、あったかくなかった?」

    「……ん」コクリ

    568 = 79 :

    「……でも、今のほうが、あったかい」

    「そう……なの?」

    「……ん」コクリ

    「……すごく、すき」

    「そっ、か……?うん」

    「もう寝ようか。これ以上起きたら風邪ひいちゃうし」

    「…………ん」コクリ

    「おやすみ。茶」

    「……おやす……み」

    「……」


    (茶は結局どうなんだろうな……戻りたいのかどうなのか良くわからなかった)

    (でも、案外この姿も気に入ってるみたいだな……)

    569 = 79 :

    ――――――――

    「くかー……」

    「すー……すー……」

    「寝たな……さて」

    「……男兄さん」

    「ん、黒、起きてたんだ」

    「大丈夫?疲れてるんだから早く寝た方が良いよ」

    「いえ……大丈夫です」

    「あの、男兄さん、まだ何かやること、あるんですよね」

    「うん。ちょっとだけどね」

    「……あの、でしたら、なにかお手伝いしますか?」

    「男兄さんだって……その、疲れてるでしょうし……」

    「……いや、大丈夫だよ。ホントに大したことじゃないから」

    「でも……」

    570 = 79 :

    「……それじゃあまた、茶と三毛の二人の事見てて貰っていい?」

    「茶が起きて俺も黒も居なかったら多分大騒ぎすると思うから」

    「それだけで……いいんですか?」

    「うん。それとね、簡単でどうでもいいことのように思えるけどこれは大変だし大事だよ?」

    「もし茶が起きたら俺のいない理由を誤魔化さなきゃいけないし、いなきゃそれすら出来ないから」

    「な、なるほど……」

    「うん。それじゃあお願いしていい?俺が戻るまで」

    「……はいっ」

    (茶も疲れてるから起きてこないだろうし、黒も疲れで途中で寝るだろうけどね)

    「ありがとう。それじゃあお願い」

    「はいっ、任せてくださいっ」

    スタスタ

    「……なにがなんでも起きなきゃ」

    「……」

    「……」ウツラウツラ

    571 = 79 :

    居間

    「……遅いぞ。ご主人」

    「ごめん。少し話してた」

    「全く……まぁいい。それでさっきの理由だが」

    「ごめん。もうちょっと待って貰っていい?」

    「……またか。今度はなんだ?」

    「ちょっと白の様子を見に行きたいんだ。下着姿のまま走って行ったし……やっぱり気になるから」

    「……はぁ。わかったよ」

    「その代わりすぐに戻って来てくれよ」

    「わかった。……まぁ白は大丈夫だとは思うんだけどね」

    「? どうしてだ?」

    「なんとなくかな。あ、さっきの理由と一緒にお風呂の入り方も教えたいから、先に脱衣所行ってて貰っていい?」

    「……わかった」

    「ごめんね。さっきからお願いばっかりで」

    「いいから。早く白の様子見て来てくれ」

    「うん。じゃあ行ってくる」

    タタタ

    「……全く」

    572 = 79 :

    男の部屋前

    「……今の姿になってもこれは変わらないんだな」

    コンコン

    「白?入るよ」

    ガチャ

    「……」

    (俺の布団が膨らんでる……やっぱりそこにいるか)

    「白、起きてる?」

    「……」ビク

    「起きてるね。……寒くない?」

    「…………ない」

    「そっか。寒くなったら、俺の服だして着てていいからね」

    「……」

    「……また来る。後でね」

    「……」

    スタスタ

    「……」もぞ

    「……」

    573 = 79 :

    脱衣所

    「ごめん。ほんとに待たせた」

    「……いいさ」

    (怒ってるな……そりゃそうか)

    (散々待たせてた挙句、全部後回しだからなぁ……)

    「とりあえず、話は風呂に入りながらしよう。そのほうが体が暖まっていいと思うし」

    「……わかった」

    「ぬ」

    「脱げる!」

    「ああ、うん。わかった……」

    「全く……」

    「……」じー

    「な、なんだ?」

    「いや、ホントに脱げるかなって」

    「ぬ、脱げるって言ってるだろうっ!だ、だから見るなっ!」

    「ご、ごめん……」

    「ま、全く……」

    574 = 79 :

    ――――

    「ん。よし」

    「お、脱げた?」

    「ああ!ほら出来ただろう!このくらいは出来て当然だ!」

    「うん。ホントだね。よしよし」ナデナデ

    「……馬鹿にしてないか?」

    「え?してないよ?」

    「そ、そうか……?」

    「うん。出来なかった事がちゃんと出来るようになったのは凄い事だし。ちゃんと脱げてるしね」じー

    「……う……?」

    (な、なんだ?落ち着かない……ご主人の目が……向けられるとっ)

    「み」

    「み?」

    「見るなぁっ!」サッ

    「ぅえ?……あ、もしかして」

    「な、なんだっ!」

    「恥ずかしい?」

    「は、恥ずかしい?」

    575 = 79 :

    「うん。ええと……なんか顔とか、体が熱くなってない?」

    「な、なんでわかる……」

    「やっぱりそうか……」

    (黒が恥ずかしさを感じるようになったんだから、柴もそうなっててもおかしくないよな……しまった)

    「や、やっぱりってなんだっ!」

    「えーと……柴?」

    「な、なんだっ!それと見るなぁっ!」

    「ご、ごめん」クル

    「その感覚なんだけどさ。それは――――」

    576 = 79 :

    浴室

    「……」

    (またこうなるのか……)

    (この調子なら白もこうだろうな……)

    「……柴、お風呂はどう?」

    「……」

    (まいったな……)

    「……ごっ!主人……」

    「ん、どうしたの?」クル

    「だ、だからこっち見るなと言ってるだろうっ!」

    「ごめん……」

    「ま、全く……」

    577 :

    140回の腹筋はキツイなり

    柴はかわゆいのぅ

    578 = 79 :

    「……」

    「……さっきの」

    「……さっきの茶への態度の理由を話してくれ」

    「下のやつの我儘を聞く理由を、我慢をさせなかった理由を」

    「……わかった」

    「柴は、我慢は人間として覚えること事だ。そう言ったよね」

    「ああ。言った」

    「確かに我慢する事を覚えることは大事だ。人間にとってとても大事な事だし」

    「ならっ」

    「でも、あの子たちは人間になったとは言え、まだなったばかりなんだ」

    「あの子たちが望んだわけでもなくね」

    「……」

    「それなのに勝手に人間のルールを押しつけるのは……少し可哀想だと思う」

    579 = 79 :

    「少しの間だけど、俺は人間のルールを教えてきた」

    「でもそれはあの子たちが覚えてもいいって思ってくれたから成り立ったに過ぎないんだ」

    「勝手に姿を変えられて、いきなりの事に混乱してるにも関わらずね」

    「本当なら嫌だ。って言われてもおかしくない。そしてそう言われても俺はそれに文句は言えない」

    「あの子たちは、柴は、元々人間じゃないんだから」

    「……」

    「それなのにあの子たちは、柴は、ルールを覚えて人間として生きようとしてくれてる」

    「だから、すこしでも元の姿の時にしてた我儘に応えてあげたいと思うんだ」

    「……元の姿のとき、茶は俺が家にいる時ずっとぴったりくっついてたの柴は知ってる?」

    「寝るときにいっつも一緒に寝てた事も」

    「……ああ」

    「そっか。……だから、その茶が元の姿にしてたしたい事、今の我儘に応えたいと思うんだ」

    「人間になってから何度も我慢させちゃったこともあったしね」

    「人間のルールを覚えてくれているお礼として」

    「……まぁそれだけじゃなくて、ただしてあげたいっていう気持ちのほうが強いんだけど」

    「……」

    580 = 79 :

    「……もしかして」

    「……ん?」

    「私の……散歩も、か」

    「……あはは」

    「……」

    「……人間になったばかりの柴にはちょっとわからないかもしれない。でも今回だけは、許して欲しい」

    「……」

    「……ああ」

    「ありがとう。柴」

    「……ご主人」

    「え?」

    「……すまなかった」

    「我儘を言っていたのは……私だったな」

    「……どうして柴が謝る?それに、我儘なんて」

    「……私は良かれと思って自分の気持ち押しつけた。それが正しいとおもったから」

    「ご主人の、人間の思惑も考えず、浅慮に、自分勝手に」

    「だから……」

    581 = 79 :

    「……そっか」

    「だからすまないと……」

    「柴が謝る必要なんてないよ」

    「……何故だ?私は」

    「だって柴は一つも間違った事なんかしてないんだから」

    「人間として、元の姿としてもね」

    「むしろ俺が謝らなくちゃならない。……ごめんな、柴」

    「どうしてご主人が謝る?おかしいのは私で……」

    「柴はおかしくなんかない。むしろ凄く立派で……偉いよ」

    「……何言ってる?わからない。ご主人が言ってる事、わからないっ!」

    「……そう思わせちゃってる事も俺が謝らなきゃいけない理由だ」

    「……?」

    「多分、柴は自分が間違った事をしたと思ってるだろ?」

    「……」

    「それは間違ってないんだ。むしろ凄く正しい事をしたんだ」

    「それなのに俺が我儘を言って、間違った事をしたように思わせて、混乱させてしまった」

    「だから俺は柴に謝らなくちゃいけないんだ」

    582 = 79 :

    「……そんな」

    「それが謝らなくちゃいけない事の一つ。そしてもう一つが」

    「俺が柴に甘えた事」

    「……甘え、た?」

    「うん。俺は柴にさ、色々理屈並べて茶と一緒に寝た理由を言ったよね」

    「……」コクリ

    「それは俺の甘え。俺の我儘」

    「人間のルールとしてはおかしいことなんだ。柴の言ってる事は正しかったんだよ」

    「それなのに俺は柴に我儘を言ってしまった」

    「すべきではないのに、甘えてしまった」

    「そんな状況を作ってしまった」

    「だから俺は柴に謝らなきゃならないんだよ。……ごめんな」

    「……そんな、ご主人は……」

    「いや、これは俺の所為だ。……だから、そんな顔しなくていいんだよ」

    「……」

    583 = 79 :

    「私は……正しかったのか?」

    「うん。そうだよ」

    「だから間違ったなんて思う必要なんかない。間違ってるのは俺なんだから」

    「……わからない」

    「……」

    「ご主人は、茶や皆の事、思って色々してくれてる、でもそれはおかしくて……」

    「それをわからないで責めた私は、正しくて……」

    「よく、わからない……」

    「……全部はわからなくていいよ。柴は間違ってないって事、自分を悪く想う必要はないって事だけわかってくれれば」

    「……」こくり

    「よかった。……それと、わかってくれてありがとね。柴」

    「……ああ」

    「……それと、もうない様にはするけど、またこう言う事が起こるかもしれない」

    「その時に変だって思ったら、すぐに言ってね」

    「今みたいに、柴の思ってる事、柴がどう考えてるか、解りたいし、俺のおかしい所を直したいから」

    「……いいのか?」

    「うん。ホントはこんなことあったらダメなんだけど……わからないままで、おかしくなっていく方が嫌だから」

    「また柴に甘えちゃう事になっちゃうけどね」

    「……」

    584 = 79 :

    「わかった」

    「わからない事は聞く。そして、できるなら納得する。納得したい」

    「それが、ご主人の為になるなら」

    「そっか……。ありがとう。柴」ナデナデ

    「……っ」

    (う、な、なんだ?また……か、顔が、体が……あついっ)

    「……さ、さわるなっ!」

    「うえっ!?」

    「い、いや触っていい。いやっ!やっぱり触るなっ!」

    「ええっ!?」

    「ち、違うっ!違うんじゃないっ!い、いやっ!そうじゃないっ」

    「さ、さわれぇええええええええ!!!」

    「ど、どうすればいいんだよっ!」

    585 = 79 :

    区切りのいいところでここまで。
    男が説教マシーンになってる気がしないでもない。

    それと、いくつかネタを頂きありがとうございます。いくつか使いたいネタがあったので、話に入れていこうと思います。
    ネタはまだまだ募集中なので、気軽に書き込んでみてください。
    それではまた次回。

    586 = 577 :

    いちおつ

    589 :

    おい、漫画化はまだか?

    590 :

    乙!
    白にもっと出て欲しい!

    593 :

    何此可愛的生物

    594 :

    おつ

    595 :

    このSS見てるとさ……
    猫買いたくなってくるんだよ

    596 :

    気軽に飼うなよ?一応言っとくけど

    597 :

    豆柴を飼っている俺が通ります

    598 :

    うちの犬二匹もせっかくメスなんだから人化しねぇかなぁ

    599 :

    何らかの原因で目が覚めたら全員が大人になっていたって言うシチュがみてみたい

    600 :

    ロリコンじゃなくてもロリコンになる可能性は0じゃないよな


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