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    元スレ男「ペット達が人間の女の子になった」

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    251 = 79 :

    「……もうこういう事しないって約束できる?」

    「うんっ」

    「うん。じゃあこの話はお終いだ」

    「……いいの?」

    「うん。解ってくれたならもう言う事は無いから」

    「これから出掛けたい時は声かけて」

    「一緒に行くから」

    「……うんっ!」

    252 = 79 :

    「……白?」

    「……なに?」

    ギュッ

    「あ……」

    「これから人がいっぱいいて、危ないとこに行くから」

    「絶対にこの手、放さないでね?」

    「それって……」

    「あと、その帽子も脱がない事」

    「見られたら、多分大変な事になると思うから」

    「ただでさえ白は髪の毛で人目に付くから、気をつけてね」

    「……うんっ!」

    253 = 79 :

    (今のところパニックにもなって無いし……大丈夫だとは思うけど)

    「……えへへっ」

    (これから大変だな……)

    (……)

    (……というか)

    (俺がこんな小さい子連れ回して大丈夫なんだろうか)

    (通報されたりしないだろうか……)

    「どうしよう……」

    「どうしたの?」

    「い、いや、なんでもないよ。あは、あはは……」

    254 = 79 :

    (何かいい方法……何かいい方法……)

    (そうだ!)

    (兄妹作戦だ!これなら年齢が離れた男女でも行ける筈!)

    「白っ」

    「え?なに?」

    「出掛ける間、俺のこと『お兄ちゃん』って呼んでくれない?」

    「お、お兄ちゃん?なんで?」

    「いや、世間の事情って言うかなんて言うか……」

    「ともかく、出かけてる間だけでいいんだっ。お願いっ!」

    「い、良いけど……。私は男の方がいいんだけどなぁ……」

    「……」

    「お兄ちゃん♪」

    「よしっ!!」

    255 = 79 :

    「……やっぱり男の方が良いなぁ」

    「ちょっとの間だからさ。家に戻ったらいつも通りでいいから」

    「うん。わかった……」

    「お兄ちゃん♪」

    「よし来た!」

    「……まぁ男が喜んでくれてるならいいけどさ……」

    「あ、お兄ちゃんあれなぁに?」

    「んー?あれかぁー?あれはねぇー?」


    (……)

    (今の方がよっぽど世間的に危ない人なんじゃないだろうか……)

    (考えるな。考えたら負けだ……)

    256 = 79 :

    ―――――



    (降りるとき車掌さんに凄い目で見られました……)

    (まぁあれだけ車内で騒げばそう見られてもしょうがないよな)

    (……それだけじゃない気もするけど)

    「すっごい……人が一杯だね、お兄ちゃんっ!」

    「そうだねぇー、一杯だねぇー」

    「……大丈夫?男?」

    「あ、うん。大丈夫」

    「やっぱり『お兄ちゃん』って言うのやめる?」

    「い、いや大事なのここからだからさ、嫌かもしれないけどもうちょっと頑張って」

    「……わかった」

    「お兄ちゃんっ」

    「……そ、それじゃあ行こうか」

    「うんっ!」

    257 = 79 :

    駅のホーム

    「ここからホントに人いっぱいになって、はぐれやすくなるからね」

    「手、絶対に離さないで」

    「う、うん……」

    「……大丈夫?怖くなったりしてない?」

    「だ、大丈夫だよっ!」

    「だって、お兄ちゃんが手を握ってくれてるんだもんっ」

    「……」

    「お兄ちゃん?」

    「あ、うん。駄目だったらすぐ言ってね。なんとかするから」

    「うんっ」

    258 = 79 :

    ―――――

    電車

    「人、増えてきたな……大丈夫?白」

    「う、うん。大丈夫……」

    (そうは言っても……あんま顔色良くないな)

    「もうちょっとで降りるとこだから我慢してね」

    「うん……」

    「ねぇおと、……お兄ちゃん」

    「うん?」

    「お兄ちゃんって、いつもこんなところに入ったりしてるの?」

    「そうだね。狭いけど、移動とかはこれが便利だから」

    「そっかぁ……お兄ちゃんって、人間って凄いんだね……」

    259 = 79 :

    「白も慣れれば、何ともなくなると思うよ」

    「そうかな……」

    「うん。白も今は人間なんだからね」

    「そう、だよね……」

    「全然そんな風になれるなんて思えないけど、ねっ……」

    「俺も最初は白みたいな感じだったよ。人の多さに目を回してた」

    「でも今はこうやって、ちゃんと乗れてる」

    「うん……」

    260 = 79 :

    「ねぇ、お兄ちゃん」

    「うん?」

    「着くまで、ちょっとだけ、ちょっとだけでいいから」

    「抱っこ、して?」

    「……やっぱり、ちょっと怖いから……」

    「うん。もちろん」

    ギュッ

    「……」

    「よしよし」ナデナデ

    (やっぱりこうなっちゃうか……だから連れてきたくなかったんだよな……)

    (でも、パニック起こして暴れないだけ全然いいかな……良くは無いけど)

    「……」

    (早く着いてくれよ……)ナデナデ

    261 = 79 :

    街 駅のホーム

    「着いた……。大丈夫?白?」

    「うん……」

    「……少し座ろうか。座るところ見つけるから、もうちょっと頑張って」

    「だ、大丈夫よ。このくらい……」

    「いいから。ええと……あそこが良いかな。自販機も近くにあるし」

    「歩ける?」

    「……うん」

    262 = 79 :

    「……はぁ」

    「やっと落ち着いたね。……ちょっと待ってて」

    「ど、どこいくの?」

    「そこの自販機で飲み物買ってくるだけだから。白からは離れないよ」

    「う、うん……わかった」

    「うん。いい子だ」ナデナデ

    「じゃあ行ってくるから」

    「うん……」

    「……」

    (……人間がいっぱい)

    (良くみんなあの中で歩けるなぁ……)

    (……男が外に出るなって言ってた意味がわかった気がする)

    「買ってきたよ。……ふた開けてと……はい、水」

    「ありがとう、男……」

    263 = 79 :

    「……」

    「……飲まないの?」

    「……どうやって飲むの?」

    「そこからか……」

    「コップで水飲んだ時と同じだよ。小さい穴に口を着けて傾けるんだ。そうしたら水が出てきて飲めるから」

    「傾けて……こうかな……んく」

    「……おいしい」

    「良かった」

    「焦らなくていいから、ゆっくり飲んでね」

    「うん」

    「よしよし」ナデナデ

    「……えへへ」

    264 = 79 :

    ――――――――――


    「はぁ……もう大丈夫」

    「ホント?辛くない?駄目だったら……」

    「大丈夫っ!もう元気だからっ!」

    「だからっ早くいこっ!」

    「……わかった。でも辛くなったら……」

    「大丈夫だってばっ!だから早くいこっ」

    「お兄ちゃん♪」

    「よし来た!……い、行こっか」

    「ふふふっ」

    「……ね、お兄ちゃんっ」

    「ん?」

    ギュッ

    「し、白?どうした?腕なんか絡めて……」

    「はぐれないようにと思ってっ♪いいでしょ?お兄ちゃんっ」

    「……うん。いいよ」

    「えへへっ」

    265 = 79 :

    服屋

    (問題はここからだ……)

    (ここまでは腕組んでるのもあって白は何ともなかった)

    (それどころか、凄く楽しそうにはしゃいでた)

    (それは良いんだけど……)

    「ここが服買うとこ?」

    「あ、ああ。そうだよ」

    (見事に女の子だけ。男もいるけど、当然カップルで来てる)

    (その中に行くって言うのはなんだかなぁ……)

    「どうしたの?お兄ちゃん?」

    「……なんでもないよ。いこっか」

    「うんっ!」

    266 = 79 :

    「わぁ……良くわからないけど、凄いねっ!お兄ちゃんっ!」

    「あ、ああ……」

    「……」

    (……白もこんなに楽しんでるんだし、ひとりだけ引いてるのも駄目だよな)

    「……よしっ!」

    「? どうしたの?」

    「なんでもない。それじゃあ皆の服、選んじゃおうか」

    「うんっ!」

    「それじゃあまずは白から選ぼう。折角来てるんだしね」

    (……そういったものの)

    (女の子の服に詳しくない俺が選べるだろうか……)

    267 = 79 :

    (案の定わからん)

    (まぁテレビで見たようなの選べばいいかな……)

    「じゃあ、白、これと、これと……これ、着てみて」

    「わかったっ!それじゃあ……」ヌギヌギ

    「ちょっ!ちょっと待って待って!」

    「へ?でも男、着てって……」

    「ここじゃ駄目なの。着替える場所あるから」

    「ふーん……私もここでも良いんだけどなぁ」

    「世間が駄目なの。だから、ね?」

    「……わかったわよー」

    268 = 79 :

    「ここね」

    「この箱の中?」

    「うん。ここの中なら脱いでも大丈夫だから」

    「わかった。それじゃあお兄ちゃん、見ててねっ」

    「いや、見ないよ。というか見るわけにはいかないから」

    「え?なんで?」

    「これも世間の都合」

    「ふーん。残念」

    「はいはい。それじゃあカーテン閉めるよ」

    「え、し、閉めちゃうのっ?」

    「うん?そうだよ」

    「あ、開けたままじゃ駄目なのっ?」

    「駄目だよ……」

    「そ、そうなんだ……わ、わかった」

    269 = 79 :

    「あ、あの、おと、お兄ちゃん……」

    「ん?」

    「ど、何処にも行かないでねっ?」

    「行かないよ。大丈夫だから」

    「う、うん……」

    「じゃあ閉めるから。終わったら呼んでね」

    「わ、わかった……」

    「ど、どこにも行っちゃやだよっ!」

    「いかないってば。だから安心してって」

    「うん……」

    シャッ

    「……お兄ちゃん、いる?」

    「居るよー」

    「……やれやれ」

    270 = 79 :

    「おと、お兄ちゃん……」

    「居るよー」

    「そ、そうじゃなくて……」

    「どうしたの?」

    「ちょ、ちょっと来て」

    「き、来て?……うーん」キョロキョロ

    「……わかったよ」

    「どうしたの、って……」

    「あ、お、男っ!」

    「どうしよう……着れないよっ」

    「……俺の服着て来れたんじゃないの?」

    「お、男のは着るの簡単だったから……」

    「なるほど……」

    「わかった。着させてあげるから、ちょっと待って」

    「う、うんっ!えへへ……」

    (ワザと……じゃないよな)

    (まぁ、それでもいいんだけどさ)

    (……それより)

    (この個室の中で幼女を着替えさせる行為)

    (見つかったらアウトなんじゃないだろうか)

    (……大丈夫だよなっ!その為に白にお兄ちゃんって呼ばせてたんだし)

    (大丈夫、だよな?)

    271 = 79 :

    ―――――――


    「はい。出来た」

    「わぁ……さっきと全然違うねっ」

    「うん。可愛いよ。白」

    「ほ、ホント!?可愛い?」

    「うん。凄く似合ってる」

    「えへっえへへっ♪あ、ありがとっ!」

    「じゃ、じゃあ、もっと着てみていいっ?」

    「うん。もちろん」

    「それじゃあまた選んで……」

    「ねぇねぇ男っ!今度は私が選んでみていいっ?」

    「え?ああ、いいよ」

    「一人で選べる?」

    「うんっ!じゃあ行ってくるねっ!」

    タタタ

    「……あはは」

    「一時はどうなるかと思ったけど、何とかなりそうだな……」

    272 = 79 :

    「おと、お兄ちゃんっ!」

    「ん、持ってきた……って、ええっ、そ、そんなにっ!?」

    「え?……おかしい?」

    「い、いや。そんなことないよ」

    (買わなければね)

    「そっかっ!じゃあ着てくるねっ!」

    「もう一人で着れる?」

    「うんっ!大丈夫っ」

    「そっか。なら行ってらっしゃい」

    「うんっ!」タタタ

    「……」

    (……今まで猫だったのに一人で選んでたけど大丈夫なのかな)

    273 = 79 :

    (杞憂でした)

    「ねぇねぇ!どうっ?可愛い?」

    「うん。凄く可愛いよ」

    「えへへ……それじゃあ次着てくるっ!」

    「うん」

    (俺が選んできたやつよりずっと可愛いの選んで着てる)

    (清楚なワンピースとか、ジーパンの短い奴?とか)

    (こんなに白にセンスがあるとは思わなかったなぁ……これなら他の皆のも可愛いのを選んでくれそうだ)

    「じゃんっ!どう?」

    「うん。似合ってるよ」

    「……えへへ~」

    「また着てくるからねっ!待っててねっ」

    「うん」

    (……それにしても、いつまで掛かるんだろうか)

    274 = 79 :

    ――――――――

    ありがとうございましたー

    「……寂しくなったな」

    「なにが?」

    「いや、なんでもないよ」

    (まぁ皆の可愛いのを選んでくれたし、白も喜んでくれたみたいだし、よしとしよう)

    (白が下着とか買ってくれて助かった事だし)

    (……ちょっと店員さんに変な目で見られた気がしないでもないけど)

    「白、新しい服の着心地はどう?」

    「ばっちりだよっ!男の服とは比べ物にならないくらいっ」

    「そっか。それはよかった」

    「ね、ね。……これも似合ってる?」

    「うん。凄く」

    「……えへへっ!」

    275 = 79 :

    「ね、あと……ね?」

    「うん?」

    「今日は、その……」

    「ごめんなさい」

    「……」

    「今日は……その、男にいっぱい迷惑かけたから、だから……」

    ナデナデ

    「あ……」

    「どうして謝るの?」」

    「白がやった事を迷惑だなんて思って無いし、怒ったのは心配だったから」

    「怒ったのはもう終わった事だし、白が謝る理由なんてもう一つもないよ」

    「……」

    「……うん」

    276 = 79 :

    「それよりさ、今日は楽しかった?」

    「……うんっ!とっても楽しかったっ!」

    「そっか。それはよかった」

    「また、どっか遊びに行こっか?」

    「うんっ!」

    「今度はちゃんと俺も一緒にね」

    「え、えへへ……うん」

    「あぁ、それとも今度は皆で一緒にどっか行こうか。もう少し落ち着いて、チビ達がもっとしっかりしたら」

    「……はぁ」

    「白?」

    「駄目だなぁ……お兄ちゃんは。そんなんだから彼女が出来ないんだよ?」

    「え、い、今のが?」

    「ふふふっそうだよっ!」

    「……?」

    277 = 79 :

    「おに……男っ!」

    「あ、まだ男は……」

    ギュッ

    「し、白?あ、歩きにくいって……」

    「んふふ~♪…………ね、男」

    「……うん?」

    「好き」

    「大好きっ!」

    「……」

    「ありがと。白」

    「俺も白のこと、大好きだよ」

    ナデナデ

    (……多分私の言ってる意味と違うんだろうなぁ)

    「……でも」

    「大好きだよっ!男っ!」

    278 = 79 :

    「うんうん」

    「……あれ」

    「……雨か?こんなに晴れてるのに」

    『でも、もうちょっとしたら狐が嫁に行くよ』

    「ホントに雨が……」

    「お、男っ!このままじゃ濡れちゃうよっ!」

    「あ、ああ……。急ごっか」

    (ホントに天気雨が降るなんて……)

    (あの人……まさか……)





    (天気予報で見たのかな?)

    279 = 79 :

    今日はここまで。少し遅れて申し訳ないです。
    多分これからも2、3日周期で投下という感じで投下していこうと思います。
    また遅くなりますが、次回も見てくれると嬉しいです。

    282 :

    謎キャラ追加でwktk
    乙です

    283 :

    どの辺まで進んだか、過去ログ見てみたらめっちゃ変わってるじゃないか…

    読み直さねば

    284 :

    見てるよー

    285 :

    焦らなくて良い

    286 :

    乙乙

    287 :


    男大変だなおい
    じっくりいいの書いてくれ

    288 :


    面白いからいくらでも待つぞ

    289 :

    続きが気になるな

    290 :

    いいぞ

    291 :

    ちょっと猫拾ってくる

    292 :


    たのしみにしてる

    293 :

    【壁】・ω・`)<約束は破るためにある。宣言した周期からだいぶ遅れて投下

    294 = 79 :

    玄関前

    「はぁ……着いた」

    「うええ……濡れちゃった……」

    「傘買ったけど、結構激しく降ったしな……」

    「大丈夫?寒くない?」

    「うん……大丈夫」

    「そっか。でも風邪ひいたら困るから、家入ったら服着替えなよ?」

    「えー、折角可愛いの着てるのにー」

    「えーじゃないよ。……他にも可愛いの買ってきてるのあるんだから、それ着ればいいよ」

    「……うんっ!わかったっ」

    「うん。それじゃあ、家はいろっか」

    295 = 79 :



    「ただいまー……ってなんか騒がしいな」

    「うん。どうしたのかな」

    タタタ

    「あ、お、男兄さんっ!白姉さんが……って、あれ?」

    「あら、黒、ただいま。……で、いいんだよね?男」

    「うん。大丈夫」

    「な、なんで白姉さんと男兄さんがい、一緒に?男兄さんが出て行く時は一緒には……そ、それにその格好……」

    「あー……なるほど」

    「皆はまだ白の事探してるの?」

    「は、はい……」

    「そっか……。それじゃあ黒、皆の事居間に呼んで来てくれる?」」

    「白がいきなり居なくなった理由と、俺と一緒に帰ってきた事と、今の白の格好の理由、話すから」

    「は、はい……わかりました」

    296 = 79 :

    「し、柴姉さーん!茶ちゃんっ!三毛ちゃんっ!男兄さんが……」

    タタタ

    「どうしたのかな。あんなに騒いで」

    「白が勝手に出て行ったからだよ」

    「え?なんで?」

    「俺が白を怒った理由と同じ」

    「あ……」

    「……おいで。居間に行こう」

    「これは白が知らなきゃいけない事だから」

    「……うん」

    297 = 79 :

    居間

    「あ、あにきっ!おかえりなさいっすーっ!って、あー!!しろねぇもいるっすー!」

    「……白」

    「……ご主人、おかえり」

    「あ、お、おかえりなさい。お二人とも」

    「うん。ただいま。皆」

    「……ええ。ただいま」

    「……なんで、白と男が一緒にいるんだ?」

    「それも今から説明するから、そんな怖い顔しないで」

    「……」

    「……」

    「……ええと、それじゃ白が居なくなった理由だけど――――」

    298 = 79 :

    ―――――――

    「―――というわけだよ」

    「そ、そうなんですか……でもよかった……白姉さんが無事で……」

    「……お出掛け」

    「しろねぇずるいっすよーっ!しろねぇだけお出掛けなんてーっ!」

    「……」

    「……皆、ごめんね。色々と」

    「い、いえ……白姉さんが無事なら、私はそれで……」

    「……ん」

    「ほんとっすよー!あにきっ!今度はぼくもつれってってくださいっすー!」

    「うん。もっと三毛が落ち着いたら、今度は皆で行こうね」

    「はいっす!やくそくっすよっ!」

    「うん。もちろん」

    「やったぁっすっ!絶対っすからねっ!」

    「はいはい」

    299 = 79 :

    「……白」

    「柴……?」

    「……なによ」

    「どうしてこんな勝手な事をした?」

    「お前は仮にも猫たちの一番上だろう」

    「そのお前がこんな勝手な事をして、下の奴らに心配かけて」

    「こんな事になるとは考えなかったのか!!」

    「……」

    「っ!」ビク 

    「……し、ば……?」

    「い、犬?な、なんで怒ってるんすか?」

    「ただでさえ今は前と状況は違うんだ。皆大なり小なり不安を持ってる!」

    「それをお前は」

    「柴」

    「……ご主人」

    300 = 79 :

    「白にはもうしっかり怒ったよ」

    「……怒ったと言っても、どうせいつものように」

    「柴」

    「……」

    「ちゃんと怒ったよ。自分でもビックリした位にね」

    「白ももうちゃんとわかってくれてる。……だろ?白」

    「もう、こんなことしないよな?」

    「……うん。もう、こんなことはしないわ」

    「男が、どんなに心配するかって教えてくれたから」

    「皆がこんなに心配するってわかったし」

    「……」

    「……ね?だからもうそんなに怒らないで」


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