元スレ男「ペット達が人間の女の子になった」
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251 = 79 :
男「……もうこういう事しないって約束できる?」
白「うんっ」
男「うん。じゃあこの話はお終いだ」
白「……いいの?」
男「うん。解ってくれたならもう言う事は無いから」
男「これから出掛けたい時は声かけて」
男「一緒に行くから」
白「……うんっ!」
252 = 79 :
男「……白?」
白「……なに?」
ギュッ
白「あ……」
男「これから人がいっぱいいて、危ないとこに行くから」
男「絶対にこの手、放さないでね?」
白「それって……」
男「あと、その帽子も脱がない事」
男「見られたら、多分大変な事になると思うから」
男「ただでさえ白は髪の毛で人目に付くから、気をつけてね」
白「……うんっ!」
253 = 79 :
男(今のところパニックにもなって無いし……大丈夫だとは思うけど)
白「……えへへっ」
男(これから大変だな……)
男(……)
男(……というか)
男(俺がこんな小さい子連れ回して大丈夫なんだろうか)
男(通報されたりしないだろうか……)
男「どうしよう……」
白「どうしたの?」
男「い、いや、なんでもないよ。あは、あはは……」
254 = 79 :
男(何かいい方法……何かいい方法……)
男(そうだ!)
男(兄妹作戦だ!これなら年齢が離れた男女でも行ける筈!)
男「白っ」
白「え?なに?」
男「出掛ける間、俺のこと『お兄ちゃん』って呼んでくれない?」
白「お、お兄ちゃん?なんで?」
男「いや、世間の事情って言うかなんて言うか……」
男「ともかく、出かけてる間だけでいいんだっ。お願いっ!」
白「い、良いけど……。私は男の方がいいんだけどなぁ……」
白「……」
白「お兄ちゃん♪」
男「よしっ!!」
255 = 79 :
白「……やっぱり男の方が良いなぁ」
男「ちょっとの間だからさ。家に戻ったらいつも通りでいいから」
白「うん。わかった……」
白「お兄ちゃん♪」
男「よし来た!」
白「……まぁ男が喜んでくれてるならいいけどさ……」
白「あ、お兄ちゃんあれなぁに?」
男「んー?あれかぁー?あれはねぇー?」
男(……)
男(今の方がよっぽど世間的に危ない人なんじゃないだろうか……)
男(考えるな。考えたら負けだ……)
256 = 79 :
―――――
駅
男(降りるとき車掌さんに凄い目で見られました……)
男(まぁあれだけ車内で騒げばそう見られてもしょうがないよな)
男(……それだけじゃない気もするけど)
白「すっごい……人が一杯だね、お兄ちゃんっ!」
男「そうだねぇー、一杯だねぇー」
白「……大丈夫?男?」
男「あ、うん。大丈夫」
白「やっぱり『お兄ちゃん』って言うのやめる?」
男「い、いや大事なのここからだからさ、嫌かもしれないけどもうちょっと頑張って」
白「……わかった」
白「お兄ちゃんっ」
男「……そ、それじゃあ行こうか」
白「うんっ!」
257 = 79 :
駅のホーム
男「ここからホントに人いっぱいになって、はぐれやすくなるからね」
男「手、絶対に離さないで」
白「う、うん……」
男「……大丈夫?怖くなったりしてない?」
白「だ、大丈夫だよっ!」
白「だって、お兄ちゃんが手を握ってくれてるんだもんっ」
男「……」
白「お兄ちゃん?」
男「あ、うん。駄目だったらすぐ言ってね。なんとかするから」
白「うんっ」
258 = 79 :
―――――
電車
男「人、増えてきたな……大丈夫?白」
白「う、うん。大丈夫……」
男(そうは言っても……あんま顔色良くないな)
男「もうちょっとで降りるとこだから我慢してね」
白「うん……」
白「ねぇおと、……お兄ちゃん」
男「うん?」
白「お兄ちゃんって、いつもこんなところに入ったりしてるの?」
男「そうだね。狭いけど、移動とかはこれが便利だから」
白「そっかぁ……お兄ちゃんって、人間って凄いんだね……」
259 = 79 :
男「白も慣れれば、何ともなくなると思うよ」
白「そうかな……」
男「うん。白も今は人間なんだからね」
白「そう、だよね……」
白「全然そんな風になれるなんて思えないけど、ねっ……」
男「俺も最初は白みたいな感じだったよ。人の多さに目を回してた」
男「でも今はこうやって、ちゃんと乗れてる」
白「うん……」
260 = 79 :
白「ねぇ、お兄ちゃん」
男「うん?」
白「着くまで、ちょっとだけ、ちょっとだけでいいから」
白「抱っこ、して?」
白「……やっぱり、ちょっと怖いから……」
男「うん。もちろん」
ギュッ
白「……」
男「よしよし」ナデナデ
男(やっぱりこうなっちゃうか……だから連れてきたくなかったんだよな……)
男(でも、パニック起こして暴れないだけ全然いいかな……良くは無いけど)
白「……」
男(早く着いてくれよ……)ナデナデ
261 = 79 :
街 駅のホーム
男「着いた……。大丈夫?白?」
白「うん……」
男「……少し座ろうか。座るところ見つけるから、もうちょっと頑張って」
白「だ、大丈夫よ。このくらい……」
男「いいから。ええと……あそこが良いかな。自販機も近くにあるし」
男「歩ける?」
白「……うん」
262 = 79 :
白「……はぁ」
男「やっと落ち着いたね。……ちょっと待ってて」
白「ど、どこいくの?」
男「そこの自販機で飲み物買ってくるだけだから。白からは離れないよ」
白「う、うん……わかった」
男「うん。いい子だ」ナデナデ
男「じゃあ行ってくるから」
白「うん……」
白「……」
白(……人間がいっぱい)
白(良くみんなあの中で歩けるなぁ……)
白(……男が外に出るなって言ってた意味がわかった気がする)
男「買ってきたよ。……ふた開けてと……はい、水」
白「ありがとう、男……」
263 = 79 :
白「……」
男「……飲まないの?」
白「……どうやって飲むの?」
男「そこからか……」
男「コップで水飲んだ時と同じだよ。小さい穴に口を着けて傾けるんだ。そうしたら水が出てきて飲めるから」
白「傾けて……こうかな……んく」
白「……おいしい」
男「良かった」
男「焦らなくていいから、ゆっくり飲んでね」
白「うん」
男「よしよし」ナデナデ
白「……えへへ」
264 = 79 :
――――――――――
白「はぁ……もう大丈夫」
男「ホント?辛くない?駄目だったら……」
白「大丈夫っ!もう元気だからっ!」
白「だからっ早くいこっ!」
男「……わかった。でも辛くなったら……」
白「大丈夫だってばっ!だから早くいこっ」
白「お兄ちゃん♪」
男「よし来た!……い、行こっか」
白「ふふふっ」
白「……ね、お兄ちゃんっ」
男「ん?」
ギュッ
男「し、白?どうした?腕なんか絡めて……」
白「はぐれないようにと思ってっ♪いいでしょ?お兄ちゃんっ」
男「……うん。いいよ」
白「えへへっ」
265 = 79 :
服屋
男(問題はここからだ……)
男(ここまでは腕組んでるのもあって白は何ともなかった)
男(それどころか、凄く楽しそうにはしゃいでた)
男(それは良いんだけど……)
白「ここが服買うとこ?」
男「あ、ああ。そうだよ」
男(見事に女の子だけ。男もいるけど、当然カップルで来てる)
男(その中に行くって言うのはなんだかなぁ……)
白「どうしたの?お兄ちゃん?」
男「……なんでもないよ。いこっか」
白「うんっ!」
266 = 79 :
白「わぁ……良くわからないけど、凄いねっ!お兄ちゃんっ!」
男「あ、ああ……」
男「……」
男(……白もこんなに楽しんでるんだし、ひとりだけ引いてるのも駄目だよな)
男「……よしっ!」
白「? どうしたの?」
男「なんでもない。それじゃあ皆の服、選んじゃおうか」
白「うんっ!」
男「それじゃあまずは白から選ぼう。折角来てるんだしね」
男(……そういったものの)
男(女の子の服に詳しくない俺が選べるだろうか……)
267 = 79 :
男(案の定わからん)
男(まぁテレビで見たようなの選べばいいかな……)
男「じゃあ、白、これと、これと……これ、着てみて」
白「わかったっ!それじゃあ……」ヌギヌギ
男「ちょっ!ちょっと待って待って!」
白「へ?でも男、着てって……」
男「ここじゃ駄目なの。着替える場所あるから」
白「ふーん……私もここでも良いんだけどなぁ」
男「世間が駄目なの。だから、ね?」
白「……わかったわよー」
268 = 79 :
男「ここね」
白「この箱の中?」
男「うん。ここの中なら脱いでも大丈夫だから」
白「わかった。それじゃあお兄ちゃん、見ててねっ」
男「いや、見ないよ。というか見るわけにはいかないから」
白「え?なんで?」
男「これも世間の都合」
白「ふーん。残念」
男「はいはい。それじゃあカーテン閉めるよ」
白「え、し、閉めちゃうのっ?」
男「うん?そうだよ」
白「あ、開けたままじゃ駄目なのっ?」
男「駄目だよ……」
白「そ、そうなんだ……わ、わかった」
269 = 79 :
白「あ、あの、おと、お兄ちゃん……」
男「ん?」
白「ど、何処にも行かないでねっ?」
男「行かないよ。大丈夫だから」
白「う、うん……」
男「じゃあ閉めるから。終わったら呼んでね」
白「わ、わかった……」
白「ど、どこにも行っちゃやだよっ!」
男「いかないってば。だから安心してって」
白「うん……」
シャッ
白「……お兄ちゃん、いる?」
男「居るよー」
男「……やれやれ」
270 = 79 :
白「おと、お兄ちゃん……」
男「居るよー」
白「そ、そうじゃなくて……」
男「どうしたの?」
白「ちょ、ちょっと来て」
男「き、来て?……うーん」キョロキョロ
男「……わかったよ」
男「どうしたの、って……」
白「あ、お、男っ!」
白「どうしよう……着れないよっ」
男「……俺の服着て来れたんじゃないの?」
白「お、男のは着るの簡単だったから……」
男「なるほど……」
男「わかった。着させてあげるから、ちょっと待って」
白「う、うんっ!えへへ……」
男(ワザと……じゃないよな)
男(まぁ、それでもいいんだけどさ)
男(……それより)
男(この個室の中で幼女を着替えさせる行為)
男(見つかったらアウトなんじゃないだろうか)
男(……大丈夫だよなっ!その為に白にお兄ちゃんって呼ばせてたんだし)
男(大丈夫、だよな?)
271 = 79 :
―――――――
男「はい。出来た」
白「わぁ……さっきと全然違うねっ」
男「うん。可愛いよ。白」
白「ほ、ホント!?可愛い?」
男「うん。凄く似合ってる」
白「えへっえへへっ♪あ、ありがとっ!」
白「じゃ、じゃあ、もっと着てみていいっ?」
男「うん。もちろん」
男「それじゃあまた選んで……」
白「ねぇねぇ男っ!今度は私が選んでみていいっ?」
男「え?ああ、いいよ」
男「一人で選べる?」
白「うんっ!じゃあ行ってくるねっ!」
タタタ
男「……あはは」
男「一時はどうなるかと思ったけど、何とかなりそうだな……」
272 = 79 :
白「おと、お兄ちゃんっ!」
男「ん、持ってきた……って、ええっ、そ、そんなにっ!?」
白「え?……おかしい?」
男「い、いや。そんなことないよ」
男(買わなければね)
白「そっかっ!じゃあ着てくるねっ!」
男「もう一人で着れる?」
白「うんっ!大丈夫っ」
男「そっか。なら行ってらっしゃい」
白「うんっ!」タタタ
男「……」
男(……今まで猫だったのに一人で選んでたけど大丈夫なのかな)
273 = 79 :
男(杞憂でした)
白「ねぇねぇ!どうっ?可愛い?」
男「うん。凄く可愛いよ」
白「えへへ……それじゃあ次着てくるっ!」
男「うん」
男(俺が選んできたやつよりずっと可愛いの選んで着てる)
男(清楚なワンピースとか、ジーパンの短い奴?とか)
男(こんなに白にセンスがあるとは思わなかったなぁ……これなら他の皆のも可愛いのを選んでくれそうだ)
白「じゃんっ!どう?」
男「うん。似合ってるよ」
白「……えへへ~」
白「また着てくるからねっ!待っててねっ」
男「うん」
男(……それにしても、いつまで掛かるんだろうか)
274 = 79 :
――――――――
ありがとうございましたー
男「……寂しくなったな」
白「なにが?」
男「いや、なんでもないよ」
男(まぁ皆の可愛いのを選んでくれたし、白も喜んでくれたみたいだし、よしとしよう)
男(白が下着とか買ってくれて助かった事だし)
男(……ちょっと店員さんに変な目で見られた気がしないでもないけど)
男「白、新しい服の着心地はどう?」
白「ばっちりだよっ!男の服とは比べ物にならないくらいっ」
男「そっか。それはよかった」
白「ね、ね。……これも似合ってる?」
男「うん。凄く」
白「……えへへっ!」
275 = 79 :
白「ね、あと……ね?」
男「うん?」
白「今日は、その……」
白「ごめんなさい」
男「……」
白「今日は……その、男にいっぱい迷惑かけたから、だから……」
ナデナデ
白「あ……」
男「どうして謝るの?」」
男「白がやった事を迷惑だなんて思って無いし、怒ったのは心配だったから」
男「怒ったのはもう終わった事だし、白が謝る理由なんてもう一つもないよ」
白「……」
白「……うん」
276 = 79 :
男「それよりさ、今日は楽しかった?」
白「……うんっ!とっても楽しかったっ!」
男「そっか。それはよかった」
男「また、どっか遊びに行こっか?」
白「うんっ!」
男「今度はちゃんと俺も一緒にね」
白「え、えへへ……うん」
男「あぁ、それとも今度は皆で一緒にどっか行こうか。もう少し落ち着いて、チビ達がもっとしっかりしたら」
白「……はぁ」
男「白?」
白「駄目だなぁ……お兄ちゃんは。そんなんだから彼女が出来ないんだよ?」
男「え、い、今のが?」
白「ふふふっそうだよっ!」
男「……?」
277 = 79 :
白「おに……男っ!」
男「あ、まだ男は……」
ギュッ
男「し、白?あ、歩きにくいって……」
白「んふふ~♪…………ね、男」
男「……うん?」
白「好き」
白「大好きっ!」
男「……」
男「ありがと。白」
男「俺も白のこと、大好きだよ」
ナデナデ
白(……多分私の言ってる意味と違うんだろうなぁ)
白「……でも」
白「大好きだよっ!男っ!」
278 = 79 :
男「うんうん」
白「……あれ」
男「……雨か?こんなに晴れてるのに」
『でも、もうちょっとしたら狐が嫁に行くよ』
男「ホントに雨が……」
白「お、男っ!このままじゃ濡れちゃうよっ!」
男「あ、ああ……。急ごっか」
男(ホントに天気雨が降るなんて……)
男(あの人……まさか……)
男(天気予報で見たのかな?)
279 = 79 :
今日はここまで。少し遅れて申し訳ないです。
多分これからも2、3日周期で投下という感じで投下していこうと思います。
また遅くなりますが、次回も見てくれると嬉しいです。
282 :
謎キャラ追加でwktk
乙です
283 :
どの辺まで進んだか、過去ログ見てみたらめっちゃ変わってるじゃないか…
読み直さねば
284 :
見てるよー
285 :
焦らなくて良い
286 :
乙乙
287 :
乙
男大変だなおい
じっくりいいの書いてくれ
288 :
乙
面白いからいくらでも待つぞ
289 :
続きが気になるな
290 :
いいぞ
291 :
ちょっと猫拾ってくる
292 :
乙
たのしみにしてる
293 :
【壁】・ω・`)<約束は破るためにある。宣言した周期からだいぶ遅れて投下
294 = 79 :
玄関前
男「はぁ……着いた」
白「うええ……濡れちゃった……」
男「傘買ったけど、結構激しく降ったしな……」
男「大丈夫?寒くない?」
白「うん……大丈夫」
男「そっか。でも風邪ひいたら困るから、家入ったら服着替えなよ?」
白「えー、折角可愛いの着てるのにー」
男「えーじゃないよ。……他にも可愛いの買ってきてるのあるんだから、それ着ればいいよ」
白「……うんっ!わかったっ」
男「うん。それじゃあ、家はいろっか」
295 = 79 :
家
男「ただいまー……ってなんか騒がしいな」
白「うん。どうしたのかな」
タタタ
黒「あ、お、男兄さんっ!白姉さんが……って、あれ?」
白「あら、黒、ただいま。……で、いいんだよね?男」
男「うん。大丈夫」
黒「な、なんで白姉さんと男兄さんがい、一緒に?男兄さんが出て行く時は一緒には……そ、それにその格好……」
男「あー……なるほど」
男「皆はまだ白の事探してるの?」
黒「は、はい……」
男「そっか……。それじゃあ黒、皆の事居間に呼んで来てくれる?」」
男「白がいきなり居なくなった理由と、俺と一緒に帰ってきた事と、今の白の格好の理由、話すから」
黒「は、はい……わかりました」
296 = 79 :
黒「し、柴姉さーん!茶ちゃんっ!三毛ちゃんっ!男兄さんが……」
タタタ
白「どうしたのかな。あんなに騒いで」
男「白が勝手に出て行ったからだよ」
白「え?なんで?」
男「俺が白を怒った理由と同じ」
白「あ……」
男「……おいで。居間に行こう」
男「これは白が知らなきゃいけない事だから」
白「……うん」
297 = 79 :
居間
橙「あ、あにきっ!おかえりなさいっすーっ!って、あー!!しろねぇもいるっすー!」
茶「……白」
柴「……ご主人、おかえり」
黒「あ、お、おかえりなさい。お二人とも」
男「うん。ただいま。皆」
白「……ええ。ただいま」
柴「……なんで、白と男が一緒にいるんだ?」
男「それも今から説明するから、そんな怖い顔しないで」
柴「……」
白「……」
男「……ええと、それじゃ白が居なくなった理由だけど――――」
298 = 79 :
―――――――
男「―――というわけだよ」
黒「そ、そうなんですか……でもよかった……白姉さんが無事で……」
茶「……お出掛け」
橙「しろねぇずるいっすよーっ!しろねぇだけお出掛けなんてーっ!」
柴「……」
白「……皆、ごめんね。色々と」
黒「い、いえ……白姉さんが無事なら、私はそれで……」
茶「……ん」
橙「ほんとっすよー!あにきっ!今度はぼくもつれってってくださいっすー!」
男「うん。もっと三毛が落ち着いたら、今度は皆で行こうね」
橙「はいっす!やくそくっすよっ!」
男「うん。もちろん」
橙「やったぁっすっ!絶対っすからねっ!」
男「はいはい」
299 = 79 :
柴「……白」
男「柴……?」
白「……なによ」
柴「どうしてこんな勝手な事をした?」
柴「お前は仮にも猫たちの一番上だろう」
柴「そのお前がこんな勝手な事をして、下の奴らに心配かけて」
柴「こんな事になるとは考えなかったのか!!」
白「……」
黒「っ!」ビク
茶「……し、ば……?」
橙「い、犬?な、なんで怒ってるんすか?」
柴「ただでさえ今は前と状況は違うんだ。皆大なり小なり不安を持ってる!」
柴「それをお前は」
男「柴」
柴「……ご主人」
300 = 79 :
男「白にはもうしっかり怒ったよ」
柴「……怒ったと言っても、どうせいつものように」
男「柴」
柴「……」
男「ちゃんと怒ったよ。自分でもビックリした位にね」
男「白ももうちゃんとわかってくれてる。……だろ?白」
男「もう、こんなことしないよな?」
白「……うん。もう、こんなことはしないわ」
白「男が、どんなに心配するかって教えてくれたから」
白「皆がこんなに心配するってわかったし」
柴「……」
男「……ね?だからもうそんなに怒らないで」
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