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    元スレ男「ペット達が人間の女の子になった」

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    351 = 79 :

    「……はぁ」

    「おんぶもいいが、ご主人。そろそろ散歩の時間だぞ」

    「え?もうそんな時間か」

    「……行くの?」

    「……当然だろう」

    「でも柴、大丈夫なの?昨日は」

    「っ!い、いいからっ!先行ってるぞ!」

    タタタ

    「あ、行っちゃった」

    「どうしたのかしら?柴。なんか様子が変だったわね」

    「あははっへんっすへんっす!犬、変っすっ!」

    「あー……どうしたんだろうね」

    (わかるけど……これは言わない方が良いんだろうな)

    352 = 79 :

    「さ、そういうわけだから、三毛。降りて」

    「いやっすっ!」

    「ええー?話聞いてただろ?」

    「それでもいやっす♪」

    「どかないと柴に怒られるよ?私の散歩を邪魔したなって」

    「う……」

    「それに、言う事聞かない子にはもうおんぶはしてあげないよ?」

    「そ、それはもっといやっすっ!」ぴょん

    「よしよし。……それじゃ、白、三毛の事お願いね」

    「え?わ、私?」

    「黒は今茶と寝てるし、俺は柴と散歩行くし……三毛を一人にしとくのは不安だしさ」

    「白しか頼れないんだ。お願い」

    「あとでちゃんとおんぶするから」

    353 = 79 :

    「お、おんぶいいけど……いやよくないけど」

    「わかったっ!任せてっ!」

    「よかった。三毛、白が代わりに遊んでくれるって」

    「ほんとっすか?白ねえあそんでくれるんすかっ?」

    「ええ。そうよ」

    「やったぁっす!それじゃあ白ねぇっ!あそぼうっすーっ!」ぴょーん

    「あ、ちょ、ちょっとまっ……いやぁあああっ!」

    「じゃあいってくるから。留守番よろしくね」

    「白ねぇなにしてあそぶっすかっ!なにするっすかっ?」

    「ちょ、ちょっと抱きつかないでってばっ動けないからっ!」

    「あはは……行ってきます」

    「ちょ、ちょっと待ってっ!お、男ぉ!」

    「白姉~♪」

    (頑張ってくれ……白)

    354 = 79 :

    玄関

    「待たせてごめん。柴」

    「……三毛を降ろすのに時間がかかってたんだろう?気にしなくていい」

    「そっか。ありがと。柴」

    「……ああ」

    「……本当に行く?無理だったら今日は」

    「い、行く!」

    「……今日もリードつけて行かないよ?」

    「わ、わかってるさ」

    「こ、これ位乗り越えられなくては下のやつらに示しがつかない」

    「そんなに気にしなくていいと思うんだけどな……」

    「気にするんだっ!わ。私はっ!」

    「……そっか。そこまで言うなら俺はもう何も言わないけど」

    「それじゃ、いこっか」

    355 = 79 :

    「……」

    「柴?」

    「あ、あのな、ご主人……」

    「……やっぱりやめる?」

    「い、いや!そう……じゃなくて、その……」

    「あ、あの……ご、ご主人は、私がり、リードないと駄目なの知、ってるだろう?」

    「え?ああ、うん」

    「でも、今は、人間だからリードは付けられない、んだろう?」

    「うん」

    「でも、それがないと私、駄目、だから……その」

    「……」

    「その、か、代わり、が欲しい。んだ。安心できる、リードの、あの、その……」

    356 = 79 :

    「昨日、は、て、手をつな」

    ギュッ

    「これで大丈夫?」

    「う……」

    「柴、ど、どうしたの?いきなり俯いて……」

    「い、いいから!行くぞ!」ぐい

    「え?あ、ちょっ」

    「は、はやくしろっご、ご主人っ!」

    「わ、わかったよ……」

    「ふ、ふん……」

    「……」

    ギュッ

    「柴?どうかした?」

    「な、なんでもないっ!」

    「……?」

    357 = 79 :

    公園

    「大丈夫?柴」

    「ああ……昨日よりは大分慣れたよ」

    「じゃあ手、離しても」

    「……意地が悪いぞ」

    「ああいや、そういうつもりじゃなくて……」

    「ずっと繋いでるから辛くないのかなって思って」

    「…………離す方がつらい」

    「そっか、ごめんね」

    「……別にいい」

    「……ちょっと座ろうか。話したい事あるし」

    「え?ああ」

    358 = 79 :

    「それで?離したい事ってなんだ?」

    「うん。ちょっと俺と白が出かけてる間の事を聞きたくてさ」

    「皆、かなり心配してた?」

    「ああ。ただでさえご主人が居なくなって不安だったのに、白までいきなり居なくなったからな」

    「皆気が気で無かったよ」

    「黒はひたすらオロオロしていたし、茶も落ち着きが無かった」

    「三毛はただ不思議がっていたがな」

    「そっか……柴は?」

    「わ、私か?私は……そうでもなかったぞ」

    「あはは、そっか」

    「ほ、本当だぞ?私はいつも通りで皆を落ちつけるために」

    「えらいえらい」

    「し、信じてないだろ!私は」

    (昔は家に誰もいなくなったぐらいでここまで騒がなかったんだけどな……)

    (やっぱり人になって色々変わって来てるのかな)

    359 = 79 :

    「き、聞いてるのかご主人っ!ほんとに私は」

    「柴?」

    「な、なんだ?」

    「ありがとね」

    「俺のいない間、皆の事見ててくれて」

    「……そ、それが一番上の私がするべき事だったことだからな。当たり前の事をしただけだ」

    「うん。でもそれはとても凄い事だよ」

    「人間がやろうとしてもできない人もいるからさ」

    「お疲れ様。凄いよ。柴」ナデナデ

    「……ふ、ふふ」

    「そ、それほどでもないさ」ブンブン

    360 = 79 :

    「あとさ、もうひとつ話って言うかお願いがあるんだけど」

    「お願い?」

    「うん。柴は俺が大体朝から出て行くの知ってるだろ?」

    「ああ。いつも出てってるな。あれってなんなんだ?」

    「あれは大学ってところに行ってるんだ」

    「……だいがく、ってなんだ?」

    「大学って言うのはいろんな事を勉強するところ。明日から俺はまた行かなくちゃならないんだ」

    (あんまり熱心には勉強してないけどね)

    「ということは……また、家から男が居なくなるのか?」

    「そうだね。だからまた家に皆だけになると思う」

    「そう、か……」

    「うん。だからさ、これからまた柴に皆をお願いしたいんだ」

    「今日みたいにさ」

    361 = 79 :

    「……ご、ご主人が、家にいる事って……出来ないのか?」

    「行かなくちゃいけないとこだし……それは無理だ。……ごめんね」

    「……いや、いい無理なら、仕方ない」

    「それで……お願いできないかな」

    「……自信がない」

    「今日は昼に男が帰ってきたからいいけど……」

    「これから毎日、しかも帰りが遅くなる日もあるんだろう?」

    「うん。バイトもあるからね」

    「だろう?そうなるなら……私には出来るかわからないんだ」

    「……」

    「出来るよ」

    「え?」

    362 = 79 :

    「今日だって俺が帰ってくるまで白が居なくなってたのに皆はそれほどパニックになって無かった」

    「多分すごく大変な事だったと思う。でも、柴は皆を纏められてたんだ」

    「だから出来るよ。柴なら」

    「そう、だろうか」

    「うん。それに……これは柴にしか頼めないんだ」

    「俺を含めた皆に頼られてる柴にしか、さ」

    「だから、お願いできないかな」

    「もちろん何かあったらすぐに戻ってくる。だから」

    「……わかった」

    「いいの?」

    「ああ。ここまで……ご、ご主人に頼られてるんだ。応えない訳にはいかないさ」

    「そっか……ありがとう。柴。頼りにしてる」

    「ふふっ!任せろっ」

    363 = 79 :

    「よし、じゃあそろそろ帰ろうか」

    「え、もうか?」

    「え?もう結構外にいる気がするけどなぁ」

    「そ、そうでもないと思うぞ。だから」

    「もうちょっと、二人で……散歩しないか?」

    「……うん。いいよ」

    「でももうすぐご飯の用意しないといけないからちょっとだけだよ?」

    「わかってるっ!いくぞっ!ご主人っ!」

    ギュッ

    「あ、ちょ、ちょっと待ってよっ」

    364 = 79 :

    (でも柴に大変な事お願いしてるし……)

    (これくらいはしないとな)

    (……そのほかにも何かお礼考えといた方が良いかな)


    (あったかい)

    (ご主人が私を頼ってくれる)

    (そう思うと、凄く体がぽかぽかして……うれしい)

    (この気持ちに応えるためにも、絶対に期待に応えて見せるっ)

    365 = 79 :

    区切りのいいところで今日はここまで。また遅れて申し訳ない。
    最近忙しくてまとまって書ける時間が取れない状況にあります。
    これからも2、3日周期を目標にしますが、また遅れてします事があると思います。
    ですがちゃんと完結はさせますので、ご容赦いただけると嬉しいです。
    それではまた次回。

    367 :



    エタらないならいくらでも松さ

    369 :

    VIPの時に大好きだったSSがここにあったとはめっちゃ嬉しい


    373 :

    これはなんとも面白い可愛いSS

    次も期待

    374 :

    今日も無理かな?

    375 = 374 :

    今日も無理かな?

    377 :

    機体

    378 = 377 :

    今日こそ期待

    382 :

    いくらでも松ぞ

    383 :

    仕方ないな、待つとするか

    384 :

    別にあんたのために舞ってやるわけじゃないんだから

    385 :

    あたし待つわ
    いつまでも待つわ

    386 :

    例え貴方が腐乱死体になっても

    387 :

    あたし吐くわ

    390 :

    明日かな?

    391 :

    もちろん今夜だよなJK

    392 = 390 :

    まさか今日もないのか?


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