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    元スレ男「ペット達が人間の女の子になった」

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    201 = 79 :

    ―――――――――

    食卓

    「用意完了っと。ありがとね。柴」

    「やるといったしな」ブンブン

    「よしよし」ナデナデ

    「……」ニンマリ

    「ふーん。手伝って男に撫でて貰えるなら私もやろうかしら」

    「やらなくていいぞ、邪魔だからな」

    「だ、駄目ですってば……」

    「はいはい。もうご飯だから止めてね」

    「それじゃあ、皆頂きますっ!」

    「ねぇ、ずっと気になってたんだけど」

    「ん?」

    「その頂きますってなんなの?いっつもご飯食べる前に言ってるみたいだけど」

    202 = 79 :

    「ああ。おはようとおやすみと同じ様なものだよ」

    「あの、なんとなく私も使ってたんですけど……」

    「……おはようとおやすみって、なに」

    「言われてみればそうっすねっ!それってなんなんすか?」

    「……皆、知らないで使ってたの?」

    「ええ」

    「は、はい」

    「……ん」

    「ういっすっ!」

    「……」目反らし

    「なるほど……。まぁなんとなくおかしいなとは思ってたんだけど」

    (でも、今までそんな事気にしないで使ってたよな……)

    (何で今更なんだろう)

    203 = 79 :

    (まぁいいか。教えるいいチャンスかな)

    「おはよう、おやすみ、いただきますっていうのは」

    ―――省略―――

    「そういうこと」

    「ふーん……なるほどね」

    「みんなわかった?」

    「は、はいっ」

    「……ん」

    「はーいっす!」

    「私は解ってたがな」ブンブン

    「そうなんすか?犬は凄いっすねっ!」

    「当然だ。それといい加減犬は止めろ」

    (尻尾が今わかりましたって言っているのは黙っておいた方が良いんだろうな……)

    204 = 79 :

    「それじゃあわかったところで……頂きますっ!」

    全員「いただきますっ!」

    「うーっ!うまいっすーっ!」

    「……おいしい」

    「ああ、あんまり汚く食べちゃ駄目だよっ」

    「んーおいしっ!」

    「……やっぱり人間の食べ物はうまいな」

    「……」

    (こう見ると、みんなだいぶ食べるのうまくなったな……)

    (昨日で必死に教えた甲斐があったってもんだなぁ)

    205 = 79 :

    (柴、白は覚えるの早いのは知ってたけど、黒も上達早いな)

    (昨日から一気にレベルが上がったって感じだ)

    「柴、白、黒。三人とも食べるの凄くうまくなったね。凄いなぁ」

    「当然だ。私が上手くなくちゃ下に示しがつかないからな」ブンブン

    (嬉しそうだな)

    「ふふふ。でしょ?人間なんだからこれくらい出来ないとね」

    「そ、そうですよね。それに、いつまでも男兄さんに迷惑を掛けていられませんし……」

    「そっか。みんな頑張ってくれてるんだね」

    「ふ、ふふふ」ブンブン 白「えへへっ!もちろんっ!」 黒「……えへ」

    (このまま箸まで使えるようになってくれたらホントに助かるな)

    (料理の出せるレパートリーも増やせそうだしね)

    206 = 79 :

    「……あ」ぽろ

    「あー茶ねぇ落としたっすーっ!……あっ」ぽろ

    「あああああ……」

    「ああもう、しっかり掴んで食べないから……」

    (茶と橙は下手のままか。……昨日の顔突っ込んで食べたのよりはずっといいけど)

    (年下って言うのもあるのかな。……まぁ二人はこれからかな)

    (……でも)

    (上手くなったとして、元に戻ったらどうなるんだろう)

    (この覚えた事も無駄になっちゃうんだろうか……)

    「どうしたの?男。難しい顔して」

    「うん?……ううん。なんでもないよ」

    「疲れてる?それなら部屋で……」

    「疲れてないよ」

    「っちぃ」

    207 = 79 :

    (まぁいいや。これは考えてもしょうがないよな)

    (それより、今日は皆の服を買いに行かなきゃ……)

    (……)

    (男の俺が女性もの売り場に突撃?)

    (そして女ものを買う?)

    (……)

    (死ぬかもしれん)


    「男兄さん、どうしたんでしょうか……」

    「さぁ」

    208 = 79 :

    ―――――

    (少し考えた)

    (ジャージでもいいんじゃないかなと)

    (値段も手ごろだし、あの子たちもあんまり気にしないんじゃないだろうし)

    (……でもなぁ)

    (せっかくみんな可愛いんだし、ちょっともったいない気がする)

    (それにジャージだったら俺がちょっと残念だし)

    (だからちょっとこれは保留かな)

    (それで、次の女物の服を買いに行くって案だけど)

    (恥ずかしいならだれかについて来て貰えばいいんじゃないかなと思った)

    (女の子について来てもらえれば、突入してもまだ恥ずかしくならなくなる)

    (でも、ここにいるのは皆猫耳、犬耳標準装備)

    (そして猫娘4人のうち3人は箱入り猫娘。外に出したら何をしでかすか解らない)

    (一人はそうではないけど……)

    「なんっすか?あにきっ!」

    (いかんせん不安要素が大きすぎる)

    「そして最後の一人の犬娘はリードつけなきゃ満足に外を歩けない)

    (仮にリードつけて行ったとして、中学生みたいな子をリードつけて歩いたら確実に通報される)

    (……一人で行くしかないか)

    209 = 79 :

    (一人くらい親しい普通の女の子がいればよかったんだけどなぁ……)

    (まぁいたとしても誘える勇気なんか無いわけだけど)

    「……それじゃあ三毛。俺、出かけてくるから」

    「えー?どこ行くんすか?」

    「ちょっと皆の服をね。いつまでも俺の下着を着せとくわけにはいかないから」

    「ふく?したぎ?……おでかけっすよねっ!」

    「うん。そうだよ」

    「ぼくもいきたいっすっ!!久しぶりにおそといきたいっす!」

    「駄目。三毛が外に出られるのはもっと大きくなってから」

    「えー!やだやだ!ぼくもいきたいっすぅっ!」

    「まいったなぁ……」

    210 = 79 :

    「三毛ちゃん?」

    「……」

    「なんだ、どうしたんだ?ご主人」

    「三毛がね。自分も行くって聞いてくれなくて」

    「男兄さん、どこかお出掛けですか?」

    「うん。皆の服を買ってこようかなと思ってね」

    「出掛けるのか。……なら、私もついて行こうか」

    「もう私も人間なわけだし、そういう場について行っても問題ない筈だ」

    「それにご主人一人で行かせるのも心配だしな」

    「どちらかというと柴が付いてくる方が俺は心配なんだけど……」

    211 = 79 :

    「なんでだ?」

    「リードつけて行かないよ?」

    「う……そ、それぐらい何ともないさ。あまり馬鹿にしないでくれ。ご主人」

    「そ、それに、駄目になったらまた……」

    「また?」

    「なんでもないっ!ま、まぁそういうわけで大丈夫だっ」

    「犬の鳴き声とは比べらないくらい大きな音するよ?」

    「そ、それがどうした?」

    「知らない人が沢山いるよ?」

    「し、らない人ぐらい……なんともないさ」

    「一度迷ったらもう帰ってこれないかもしれないよ?ただでさえ今は鼻が効かない人間なんだし」

    「……」ペタン

    (あ、尻尾下がった。……諦めたね)

    212 = 79 :

    「三毛は今言ったの我慢できる?」

    「よゆーっすよっ!ぼく、どこにいたとおもってるんすかっ!」

    「それでも駄目。もし三毛が迷子になったら嫌だからね」

    「そうだよ、三毛ちゃん。昨日も言ったけどそうなっちゃったら男兄さんも、私も、みーんな心配になっちゃうんだから」

    「お姉ちゃんと、家で待ってよ?ね?」

    「またそれっすか……むー……」

    「わかったすよー……家でまってるっす」

    「そっか、ありがとう。いい子だな。三毛は」

    「むー……」

    「黒、三毛のことお願いね」

    「はいっ」

    213 = 79 :

    「それじゃあ行ってくるから」

    「はい。お気をつけて」

    「……いってらっしゃい」

    「……いってらっしゃいっす」

    「……もう少し落ち着いたら一緒に外行こう。な?」ナデナデ

    「……約束っすよ?」

    「ああ。約束」

    「……うん!」

    「……いってらっしゃい。ご主人」ペタン

    「ああ。柴は俺のいない間、皆の事よろしくな」

    「頼れるのは柴しかいないからさ」

    「……ああ。任せろっ!」ブンブン

    214 = 79 :

    「それじゃあ行ってくるから」

    「はい。お気をつけて」

    「……いってらっしゃい」

    「……いってらっしゃいっす」

    「……もう少し落ち着いたら一緒に外行こう。な?」ナデナデ

    「……約束っすよ?」

    「ああ。約束」

    「……うん!」

    「……いってらっしゃい。ご主人」ペタン

    「ああ。柴は俺のいない間、皆の事よろしくな」

    「頼れるのは柴しかいないからさ」

    「……ああ。任せろっ!」ブンブン

    215 = 79 :

    「いってきますっ!」

    4人「いってらっしゃいっ」


    「ふーん。男、服買いに行くんだぁ」

    「……」

    「面白そうっ!」

    216 = 79 :

    一気に投下と言いつつ、今日はここまで。
    今投下してしまうと、中途半端なところで止まってしまう+大きく改編したいところがあるので。
    これからは区切りのいいところまで書いたら投下、という形をとっていこうと思います。
    その方がすっきりして読めるのではないかなと思いますし、自分もその方がやりやすいですから。
    お待たせしてばかりで申し訳ない。なるべく投下は早めにしますので。
    では、次回の投下で会いましょう。

    217 :

    おつおつ

    218 :

    乙。

    十分読み応えのある量だったぞ。

    219 :

    おっつ

    220 :

    乙乙

    221 = 182 :


    次を楽しみにしてるよ

    222 :

    乙、白ちゃんかわかわ

    223 :

    お、ここまで来たか 乙

    224 :

    出来れば改変部分は目印が欲しいな

    226 :

    >>224
    ここからはほぼ改編。以前は>>113-116、>>158,>>172-174,>>208が大きく改編、というか加筆しています。
    それ以外も気になったところを少しづつ。ほんとに少しなので、以前読んでくれた方はあまり目を通す必要はないかなと思います。

    227 :

    ご丁寧に有難い
    これから寝るから投下するなら明日読ませてもらうよ

    228 :

    ありがとう

    230 :

    >>226
    まとめさんくす

    231 :

    まさかvipではなかった死亡シーンが……

    232 :

    ネタバレいくない

    235 :

    今夜の投下はないのか?

    236 :

    >>233
    AAが無かったらチンチンが気持ち悪いな

    237 = 235 :

    こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいい






    待ってるぜ

    238 :

    >>1
    これは良い

    240 = 79 :

    バス停

    「街まで……バスと電車で一時間くらい」

    「やっぱり住んでる所って田舎だよな……」

    「俺以外に乗る人いないし」

    「まぁ、空気がきれいだし、柴の散歩に困らないからいいっちゃいいんだけど……」

    「もうちょっと都会がよかったかな」

    「……ぼやいてもしょうがないか。あはは」

    「ん」

    (人来たな……独り言聞かれてないかな?)

    (一人になったらすぐ独り言する癖、いい加減直さないとな)

    「やぁ」

    「へ?」

    「こんにちは」

    「あ、えっと……こ、こんにちは」

    241 = 79 :

    どうしていきなり話しかけてきたんだろう。そんな疑念の言葉が俺の頭をよぎった。

    バス停に備え付けられたベンチに腰を降ろす俺に微笑みかける目の前の女の人に心辺りが無かったからだ。

    整った顔立ち、金色の様に眩い艶を持つ長い髪。少しだけつり上がった瞳、その瞳の奥にある好奇心に光る輝き。そのどれにも俺の記憶にある女性と一致しない。

    というか、恥ずかしい話だけれど、その一致させれるほど女の子の知り合いが少ないというのもあるけど。

    突然声を掛けられた事に固まる俺に、なにが面白いのか目の前の女の人は更に笑みを深くし、ワンピースを揺らし、被っていた帽子ごと少し頭を傾けた。


    (……なんなんだろう。この女の人)

    (こんなきれいな人、話したこともないし……)

    「最近どうだい?順調かな?」

    「さ、最近?」

    「うん。どうだい?」

    (じゅ、順調って……そんな事はないけど……言うわけにもいかないしな)

    「ええと……順調、ですよ?」

    「そうか。それは良かった」

    「は、はぁ……」

    242 = 79 :

    「……」ニコニコ

    (ま、まだ笑ってこっち見てる……。き、気まずい)

    (変な人なんだろうか……。でも、そんな感じはしないし……)

    「ねぇ」

    「は、はい?」

    「いい天気だね」

    「そ、そうですね」

    「でも、もうちょっとしたら狐が嫁に行くよ」

    「気をつけてね」

    「狐が嫁……。雨、でも降るんですか?」

    「くくくっ。さぁ?」

    243 = 79 :


    「……はぁ」

    「それじゃあボクは行くよ」

    「え?バス乗らないんですか?」

    「ああ。ボクはバスが嫌いだからね」

    「そう、なんですか……」

    (だったら何でここに来たんだろう)

    「それじゃあ、またね」

    「またって……あの」

    「うん?」

    「えと、人違いじゃないですか?俺、貴女と話した事無いですし」

    「うーん、そうだね。確かに話した事は無いね」

    「話した事はね」

    「それって……会ってるってこと、ですか?」

    「くくく。さぁね」

    「まァなにはともあれサヨナラだ」

    「また会おう。男君」

    244 = 79 :

    「え、ちょっとっ!って……行っちゃった」

    「何で俺の名前知ってるんだ……?」

    「それにまたって……」

    「うーん……」

    「……」

    「まぁいいか。多分、ただの変な人だったんだ」

    「もう会う事は無いだろ」

    「……多分」

    「それより買うとこ決めないとな」

    「あんまり高いと財布が……」

    「……まぁなんにせよバイト代は飛ぶだろうけど」

    「もしかしたら貯金も飛ぶかもなぁ」

    245 = 79 :

    ――――――――――

    タタタ

    「男……どっちに行っちゃったのかな」

    「柴が服着てたから私も服着たけど、その所為で見失っちゃった」

    「それに歩きづらいし」

    「こんなことならさっきまでの格好で来ればよかったな……」※下着姿

    「やぁ」

    「え?」

    「探し人かい?」

    (なんだろう……見た事無いやつだけど)

    「……ええ。そうよ。だから今急いでるの」

    「君が探してるのは男君だろう?だったらあっちに行くと良い。きっと会える筈だよ」

    (……信じていいのかな。……でも、今はどっちに行ったらいいか解らないし……)

    「……本当?」

    「うん。本当だよ。それより急いだ方が良い。そうじゃないと間に合わなくなるよ」

    「それってどういうこと?」

    「いいから。急いで」

    246 = 79 :

    (ちょっと怪しいけど……信じてみようかな)

    (変なやつがここまで言うのもおかしいしね)

    「……わかったわ!ありがとうっ!」

    「いえいえ。気をつけてね」

    「ええ!……待っててよっ!男っ!」

    タタタ

    「流石に速いなぁ」

    「大変だねぇ……男君も」

    「くくくっ!」



    ―――――――

    247 = 79 :

    ―――――――

    「うーん……」

    「いつまでも財布の中見ててもしょうがないよな」

    「……あ、バス来たな」

    バス

    (席は……適当でいいか)

    「……遠いな」

    発車します。ご注意くだ

    (……あ、扉開いた。遅れてきた人いるのかな)

    248 = 79 :

    「な、なんで、ここにっ!?」

    「服買いに行くんでしょ?私も行きたいと思って着いてきたのっ」」

    「つ、着いてきたって……扉、鍵閉まって無かった?」

    「かぎ?扉なら押したら開いたよ?」

    「な、なんでついてきたの……?」

    「おもしろそうだと思ったから。それと、二人きりならもっと面白くなるだろうなって思って♪」

    「……嘘だろ……」

    「うん?どうしたの?男」

    「……白」

    「な、なに?」

    249 = 79 :

    「どうして着いてきた」

    「えと、その、だから……」

    「……俺、昔から駄目だって言ってたよな。外は危ないんだって」

    「で、でも……」

    「でもじゃない!!」

    「う……」ビク

    「危ないんだ外は!迷って家に戻れなくなったり、車に轢かれるかもしれないんだっ!」

    「それに今は人間だから……変な人に連れてかれたりするかもしれないっ!」

    「そんな事になったら俺は……」

    「……」

    「……お願いだからもうこんな勝手な事止めてくれ。そんな思いなんかもう俺はしたくない」

    「……ごめん、なさい……」

    250 = 79 :

    「いや……もういいよ。俺も声、荒げちゃったから」

    「ごめんね」

    「う、ううんっ!わ、私が全部、悪いから……」

    「ごめんなさい……」

    「……白、俺がどうして怒ったか、わかる?」

    「……勝手に外に出たから?」

    「それもある。でもそれだけじゃない」

    「白の事が大切だから怒ったんだ」

    「……大切……」

    「白にもしものことがあったら、俺はもうどうしていいか解らなくなる」

    「それだけ俺は白の事が大切なんだ」

    「だから、怒った」

    「ずっと白が傍にいて欲しいから」

    「……」


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