元スレエルフ「……そ~っ」 男「こらっ!」
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601 = 600 :
……
…
男「……う、ううん」パチッ
男「ここは……?」キョロキョロ
女騎士「目が覚めたか?」
男「あ、女騎士」
女騎士「その、なんだ。再会していきなり殴って悪かったよ。私、ちょっとどうかしてた」
男「いや、そうされても文句は言えないよ。一緒に戦ってきた戦友に何も言わず勝手に姿を消したんだから」
602 = 600 :
女騎士「それに関してはもういい。私も一発殴って今までずっと胸の中でモヤモヤしてたものがなくなったから」
男「じゃあ、この話はこれでお終いってことで。改めて、久しぶり女騎士」
女騎士「あ、うん。久しぶり。その、なんか改まって再会の言葉を交わすとなんか照れくさいな……」テレッ
男「そうかな? まあ、僕は女騎士以外のみんなと会ってるからそう感じないだけかも」シレッ
603 = 600 :
女騎士「そっか……。まあ、なんだ。元気そうでちょっと安心した。騎士に聞いていたとはいえ、こうして実際に姿を見るまではちょっと心配してたから……」
男「ありがとう。確かに一人になってからも色々あったけど、今はこうして元気にしてるよ」
女騎士「……」
男「……」
604 = 600 :
シーン
男(うっ……なんだか急に話題がなくなったぞ。これは、僕の方から話を振るべきなのか? でも、何から聞けばいいのか……)
女騎士「あのさ……」ボソッ
女魔法使い「あっ! 先生、目が覚めたんですね! はぁ、よかった。あのまま死んじゃうんじゃないかって思うと心配でした」
男「やあ、女魔法使い。まあ、どうにか生きてるよ」
605 = 600 :
女騎士「失礼だな。これでも一応手加減して殴ったんだ。だいたいあの程度で死ぬほど人はヤワじゃない」
女魔法使い「女騎士さんみたいな肉体派の人間と一緒にしないでください! 私や先生は頭脳労働専門なんです」
女騎士「だから、私も騎士もいざという時のために身体を鍛えておいて損はないって言ってるじゃない」
606 = 600 :
女魔法使い「いいんです! 身体を鍛える代わりに魔法の錬度を上げてますから」
男「まあ、まあ。二人ともそのくらいにして。それよりもここは一体どこなんだ? 宿の一室には見えないけれど」
女魔法使い「ここは私の家の一室です。こんなことになると思っていなかったので片付けが中途半端なままで散らかっていますが……」
男「そうなのか。でも、ここまでどうやって僕を?」
607 = 600 :
女騎士「ん? 私がお前を運んだんだが、何か問題があったか?」
男「いや、別に……。ちょっと男としてのプライドが傷ついたけど」ショボーン
男「それよりも、二人とも今日は仕事とかないの?」
女騎士「だいたいのことは片付けた。それに、お前が来るって知ってからしばらく休みが取れるように調整しておいたからな。よっぽどのことがなければ仕事はない」
608 = 600 :
女魔法使い「私も、今は魔法の研究が仕事のようなものなので、休みを取ろうと思えばいつでもとれますからね……」
男「そっか、騎士は?」
女騎士「あいつは、軍の騎士隊の隊長だからな……。早々休みは取れないだろ」
男「その割に結構僕のところに来てたけど……」
609 = 600 :
女騎士「まあ、あれは仕事の一環のようなものだからな。普段休めない分、そういったところで羽を伸ばしたりしてるんじゃないか?」
男「そっか……」
女魔法使い「よかったら、今からみんなで騎士さんのところに行きませんか?」
男「いいな、それ。女騎士はどう?」
610 = 600 :
女騎士「私も賛成だ。よし、それじゃあすぐに行こう。あいつは男が来るの知らないだろうし、きっとビックリするぞ」ニヤニヤ
女魔法使い「ふふっ。そうですね、騎士さんの驚いた表情なんてここ最近あまり見てませんし、ちょっと楽しみです」ニヤニヤ
男「二人とも趣味が悪いな……。まあ、いいや。とにかく騎士のところに行こうか」
女騎士「ああ」
女魔法使い「はいっ!」
611 = 600 :
――騎士の部屋――
トントン
騎士「ん? 誰だ」
女騎士「私だ。今時間空いてるか?」
騎士「ああ、大丈夫だ。勝手に入ってきていいぞ」
女騎士「それじゃあ……」ガチャリ
女魔法使い「失礼しま~す」テクテク
612 = 600 :
騎士「なんだ、女魔法使いもいたのか。二人してどうしたんだ?」
女騎士「ふふふ」チラッ
女魔法使い「ふふっ」チラッ
騎士「なんだ、二人して見つめ合って」
女騎士「これを見て驚くんじゃないぞ……」
騎士「だからいったい……」
613 = 600 :
男「……やあ、騎士」
騎士「あ……! 男! お前いつこっちに来たんだ!」
男「つい数時間前。女魔法使いと約束しててさ」
騎士「そうなのか?」
女魔法使い「ええ、もっとも一ヶ月前の件と手紙を見られて女騎士さんには知られてしまってましたけれど」
614 = 600 :
騎士「なるほどな。それで、何発ぶち込まれた?」ニヤッ
男「生憎一発だけだよ。何発も食らってたら確実に死んでた」フフフ
女騎士「お、お前たち……」ワナワナ
騎士「ははっ。まあ、それだけで済んでよかったな。女騎士も女魔法使いと同じくらい男と会いたがってたし」
女騎士「わ、私は別に……。ただ、勝手にいなくなったのが許せなくて怒りをぶつけたかっただけだ」プイッ
615 = 600 :
騎士「相変わらず素直じゃない奴だな。まあ、なんにしても久しぶりに四人揃ったな」
男「そうだね。でも、みんな昔と全然変わってないや」
騎士「そりゃ、たかだが数年会ってないだけだからな。まあ、まだ成長期だった女魔法使いが数年経っても変わっていないのはちょっとどうかと思うが……」ハハハ
女魔法使い「余計なお世話です。騎士さんはいつも余計な一言が多いんですよ」
616 = 600 :
男「確かに。せっかくモテるのに、それでどれだけの女の子からのアプローチを犠牲にしてきたことやら」
騎士「うっせえ。それはお前だって一緒だろ」
男「僕? 僕みたいな奴が何でモテるんだよ。自分で言うのもアレだけど昔の僕は友人もまともにいなかったし、一人で魔法の修行ばかりしていたんだよ?」
617 = 600 :
騎士「それが一部の女からはミステリアスでいいとか言われてたんだよ」
男「意外だ……。女性の考えることはまったく分からないよ」
女騎士「確かに、最初に会った時のお前は人との関わりをずっと拒んでいたよな。そう思うと今はだいぶ丸くなった」
女魔法使い「そうなんですか? 私は先生が二人と一緒にいるときからしかしらないので、その時の話を聞いてみたいですね」
618 = 600 :
女騎士「だいたい、なんで昔のお前はそんなに人との関わりを避けていたんだ?」
男「あの時はちょっと色々あってね。一人でいるほうが気が楽だったんだよ」
騎士「なあ、男。別にこの二人なら話してもいいんじゃないか? 今のお前なら心の整理もだいぶできてるだろ」
女騎士「その口ぶりじゃ騎士は男の昔を知ってるんだな」
619 = 600 :
騎士「まあ、この中じゃ俺が一番男と付き合いが長いからな。こう見えて俺たち昔はすげえ仲悪かったんだぜ。ことあるごとにぶつかりあってたし」
女魔法使い「意外です。今の二人からそんなことは想像できないですね」
女騎士「まあ、軍に入った当初は悪い意味でこの二人は有名だったな。私も隊のメンバーで一緒になるまで二人にはあまりいい印象を持っていなかったしな」
620 = 600 :
男「他人の口からそういったことを聞くと、当時の僕と騎士って相当ひどかったんだね」
騎士「まあ、水と油みたいなもんだったしな」
女魔法使い「ぜひ、その辺の話を聞かせてください」
男「僕はいいけど。騎士は時間大丈夫?」
621 :
朝早くからお疲れ!!
楽しみにしてたよー!!
622 = 600 :
騎士「さっき仕事が一段落したところだから別に構わないぞ」
男「そっか。それじゃあ、少しだけ。僕が軍に入った辺りの話を……」
……
…
623 = 600 :
>>621
楽しみにしてくれてありがと~。実は徹夜なんだw キリのいいとこまでひとまず書けたから寝る!
忍法帖のせいで小出しにださないといけなくて長文が乗せられなくて困るw
624 :
やっぱ忍法帖リセットされたよな?
俺もしばらく低レベルの感覚忘れててかなり戸惑ってるwww
しばらくたたないと投稿できなかったり、本文短くしなきゃだったり
久しく忘れてたわwww
625 = 600 :
>>624
自分2ch自体初心者だから忍法帖知らなくて、このss書きたくてスレ立てしてみたんだけど、
急に忍法帖仕様になったから今までみたいに長文乗らなくてビツクリしたwww
本文途切れとぎれになるからぐぬぬって感じw
626 :
やべー、やっぱり面白いがエルフ今回はなしかー、、、なしかぁー
627 :
おー続きだ!
無理しない程度に頑張ってくれ!この野郎!
629 :
いつも楽しく読ませて貰ってる
633 = 600 :
今からバイト行ってきます。更新は昨日と同じく夜中の予定です。
>>626
残念ながら今回はエルフ無しだ~。男と騎士の話だからね。
>>627
無理ない程度に頑張ってる! 正直バイト一日休みもらってのんびり書きたいwww
>>629
ありがと~。これからも頑張る!
636 :
規制でずっと書き込めなかったぞ!このやろう!
保守をしたかった訳じゃないぞ、このやろう!
でも、男が嫉妬するのも、書いてくれるんだ!嬉しいぞ、ありがとう!
640 :
追いついたー!別に続きを期待なんかしてないもん!最初から読んで3時間も読んでないもん!
スレうまって、まだ続きが終わらないなら、新しいスレたててあげてもいいんだからね!べ、別にあんたのためじゃなくて、皆がそう望んでるからよ///
641 :
みんな保守ありがとう! 今日はいつもより早くバイト終わったよ! と言ってもホントは今日定休日だったんだけどね!
>>636
男が嫉妬するのは騎士の話が終わってからだよ! まだ気が早いよ! 他にリクエストあるなら早めにね!
>>640
ツンデレ乙! 三時間も読むのに時間がかかるほど文章が溜まっていることにビックリw
このまま行ったらもしかしたらスレ埋まるかもしれないから、その時はよろしく!
642 :
エルフと男のケンカがみたいぞ
書けかください
643 = 641 :
>>642
それ上手いことやれば男が嫉妬する話で一緒にできそうだw
644 = 641 :
――育成所――
司令官「いいか、君たちは今自らの意思でこの場所に足を踏み入れている! エルフとの戦争が激化する昨今。
君たちのような戦術も知らず、大して力のないものを戦場に送ったところですぐに戦死するのがオチだ。せっかく人々のため自らの命を糧に戦場へと飛び込む覚悟を持って軍の門を叩いてくれた若者の命がそんなことで失われるのは私とて避けたい。
ここはそんな君たちを戦場で簡単に死なせない力を付けるための場所だ。大いに学び、力を付け、戦場へ飛び出せ!」
人々「オオオォォォッ!」
645 = 641 :
騎士「俺はやってやる。みんなの仇をとってやるんだ! 力を付けて、戦えない人々を救ってやる」
女騎士「この司令官はとてもいいことを言う。私もこんな人のようになれるように努力しないと」
男「力、まずは自分を守れる力を……。それすらもないのに、戦場に出るなんて……無謀だ。力が……欲しい」
教官「よし、今から宿舎に案内する。いいか、軍に入る人間に男も女も関係ない。もし、宿舎についてくるなんて当たり前のことすらできず、女のケツを追いかけていくような青くせえガキがいるようなら訓練の一つも受けられれないと思っておけ!」
646 = 641 :
ザワザワ
教官「私語をする余裕があるとはいい根性してるなお前たち! 戦場に出たらそんなことをしている暇はないぞ! 伝令よりも大事な話があるなら別だがな!」
シーン
教官「よ~し、それでいい。これからお前たちは俺の言うことに黙って従っていればいい。俺がお前たちを立派な軍人に育て上げてやる。付いてこい!」
ザッ、ザッ、ザッ
647 = 641 :
――宿舎――
教官「よし、全員付いてきたな。これから四人ずつ名前を呼んでいく。その四人はこれから同じ部屋に住むことになる。互いに協力し合って少しでもいい生活ができるようにせいぜい努力することだ!」
教官「……騎士! ……」
騎士「はい!」テクテク
教官「……。……女騎士!」
女騎士「はいっ!」テクテク
教官「……。……男? ほう、お前が……」
教官「男! 出てこい!」
648 = 641 :
ザワザワ ナンダ、ナンダ
男「はい」
教官「お前が噂の男か……。話は聞いてるぞ、お前はここにいる奴らと違って何度か戦場に出ているようだな」
ナンダッテ マジカヨ
男「はい、確かにそうです。しかし、自分はまだまだ未熟です。戦場で自分の身を守ることすらできない弱者です」
教官「そうだ! お前は軍人でもなんでもないただの一般人だ! 何度か戦場に出てるからっといって調子に乗るんじゃないぞ!」
男「はい。肝に銘じておきます」
649 = 641 :
教官「よ~し。次! ……」
騎士(あいつ、もう戦場に出たことがあるのか……。よし、時間が出来た時に詳しく話を聞いてみるか……)
女騎士(私とあまり歳が変わらないのに……。負けていられないな、他の者より努力して結果を出してみせる!)
男(……)
650 = 641 :
……
…
ザワザワ、ガヤガヤ
訓練生A「なあ、なあ。戦場に出たことあるって本当かよ? エルフのやつらヤバかったのか?」
訓練生B「ねえ、ねえ。目の前で人が死んだりした? やっぱり戦うの怖い?」
騎士(うおっ! 案の定訓練生のほとんどがあの男って奴のところに行ってやがるな。やっぱり話を聞いてみたいのか……)
男「……」シラーッ
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