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    元スレ南条光「光あるところ、闇があるっ!」

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    1 :

    夏・事務所女子寮

    ある部屋



    ガチャッ

    ギィィィィィィィッ




    南条光「……」

    「……来たぞ」



    ???「……」

    ????「……」



    ???「フフ……待ってたよ。『キミ』も……いや、キミならいつか『此方側』に来ると思っていたよ。遅いか、早いか、その違いはあったけれどね」

    ????「ウフフ……その通り……我らの選別の眼は誤魔化せない……!
    さぁ!!我が新たな同胞よ……!!共に我らと新たなる覇道を歩もうぞ!!」





    「……ああ」

    「頼む……アタシに……アタシに“悪”をっ!!“闇の力”を教えてくれっ!!」

    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1440284784

    2 = 1 :


    ???「……」

    ????「……」





    二宮飛鳥「フフ……あぁ、歓迎しよう……この必然を」

    神崎蘭子「ええ……迎えましょう……新たなる闇の同志を!!」

    ドンッ!!

    3 = 1 :

    「すまない……他に教えを乞える人間が……アタシの周りに“闇”に精通した人間が思ってたよりいなかったんだ……っ!!」


    ※ひかるのともだちリスト
    ①珠ちゃん(闇浅そう)
    ②千佳(ラブリーチカ)(闇無さそう)
    ③晶葉(博士)(闇気にしなそう)
    ④プロデューサー(お金無さそう)


    飛鳥「気にする必要はないさ……さっきも言ったように同志が増えること自体はボク達も吝かではないからね……」

    「おお!なんかそれっぽい言い回し!」






    三好紗南(※部屋の隅)「……」ピコピコ

    紗南(……朝からなんか二人がずっとソワソワしたりカッコつけたりしてると思ったら……こういうことか)ピコピコ

    5 = 1 :

    飛鳥「……。だが、キミは運が良いな……ボク達二人という理(ことわり)からはみ出し、抗う存在が側にいたんだからね……」

    カチャッ←コーヒーカップ(カフェオレ)

    飛鳥「……」ゴクリ

    飛鳥「……キミの望む答えに辿り着けるかはわからないが……存分に学んでいくと良い……」フッ

    「おお……っ!すごく“闇”っぽい!!」

    蘭子(飛鳥ちゃんカッコいい……!!)キューンッ

    飛鳥「……♪」




    紗南「……」ピコピコ

    6 :

    なんとなく飛鳥は読めてたけど蘭子とダブルだとは読めなかった悔しい

    7 = 1 :

    善の南条光

    /nox/remoteimages/39/aa/5444aee486292681f7cd25aea2d1.jpeg(の演技)の南条光
    /nox/remoteimages/00/16/90a215e33fae8c2d61b5ba4a7f98.jpeg闇の世界の住人・アスカ
    /nox/remoteimages/86/69/4f5cb5b7a61d4ae5aa0523f7c8ba.jpeg漆黒の闇に堕ちた堕天使・ブリュンヒルデ
    /nox/remoteimages/e0/70/3f53e26b23af76538cfe2d44f8a7.jpegめっちゃゲームが好き・三好紗南
    /nox/remoteimages/fa/ed/91bb09b4d6d0f07f7c3048550a55.jpeg

    8 = 1 :

    「で、早速なんだが助けて欲しい」

    蘭子「ふむ……聞こう……!」

    「うん。今度アタシ……悪役をやることになったんだ」

    飛鳥「……!へぇ、意外だ……よくキミのプロデューサーがOKを出してくれたな」

    蘭子「うむ……我らが友がそのような選択を輝きの同志に与えるとは……」

    「……多分プロデューサーも色々考えた結果だと思うんだけど……」

    「……」

    飛鳥「……」

    蘭子「……」

    「……どうしても……」




    「どうしても……役の気持ちが掴めないんだ……っ!!」

    9 = 1 :

    飛鳥「……どんな役なんだい?」

    「えっと……泥棒で……悪くて……乱暴で……悪くて……スゴい悪い奴だっ!!」

    飛鳥「……自分の役なのに“奴”なのか……」

    蘭子「偽りの自分を形作るには魂の欠片があまりに朧気ではないか……?」

    「……共感出来ないんだ!!何が面白いのかさっぱりわからないし酷いことばっかり言うしっ!!」

    「……アタシこんな酷い言葉使いたくない。人にこんなこと言うなんて……」

    蘭子「ふむ……言霊は使い手を表しもの……望まぬ言霊を使い与えられた契約に挑む事を輝きの同志が躊躇い迷うのも無理はない……」

    「そうなんだ……どうしても抵抗があって、役に……役に全く入り込めないんだ……っ!!」

    飛鳥「……」

    「……」

    蘭子「……」

    「……正直本気で嫌なんだ」

    10 :

    今回の役は俺もどうかと思う
    てっきりまじっく快斗みたいな義賊キャラだと思ってたのにマジの悪役だからな

    11 = 1 :

    飛鳥「……それで悪に通じるカケラの1つでもある“闇”を、まずはボク達から学びたい……と」

    「ああ。まずはこう……順番と段階を踏んでいこうと思ったんだ。特訓だ!!」

    蘭子「ふむ……しゅそうな……しゅしゅしょうな……殊勝な心掛け、実に良いぞ……!!」

    「ああ!ヒーローだからな!困ったらとりあえず特訓しないと!」

    「……あ、今は悪い奴だけど……それでも、特訓しないと……!」

    飛鳥「……成る程」




    紗南(……全てに人選ミスだと思う)ピコピコ

    12 = 1 :

    「最初は麗奈に弟子入りしたんだ」

    飛鳥「ほぅ……!」

    蘭子「なんと……!」

    「その日の内に破門されたんだ……」

    飛鳥「ほぅ……」

    蘭子「なんと……」

    「うん……」

    飛鳥「……」

    蘭子「……」

    「……何がいけなかったんだろう……」

    13 = 1 :

    ※回想



    小関麗奈「オーホッホッホッホッホッホッホッホ……ゲホッゲホッ!」

    麗奈「ようっっっやく!アンタも悪の道の素晴らしさがわかったみたいね!良いわ!この心が広くて器が大きい悪の中の悪、悪の女王のレイナサマが悪のなんたるかを教えてあげる!!」

    「おお!引き受けてくれるのか!悪ばっかりだな!」

    麗奈「オーホッホッホッホ!
    でも……その代わりアンタは今からアタシの下僕……つまり部下になるのよ!!これからはアタシの指示には絶対服従、アタシを呼ぶときは必ず様を付けてレイナサマと呼ぶこと!……良いわね?」

    「えー」

    麗奈「ちょっ……そこで抵抗すんじゃないわよ!?」

    「……くっ!これもヒーローとしてレベルアップする為に必要な事なのか……!!」

    麗奈「ガチで嫌そうな顔すんじゃないわよ!?アンタ何しに来てんの!?喧嘩売りに来たの!!?」

    「……だって何させられるかわかんないし」

    麗奈「変なところで正直になるんじゃないわよ!!アンタね!悪は楽じゃないの!大変なの!レイナサマは忙しいんだからね!?
    悪の道に入るのなら、悪を学びたいなら学びたいで、さっさと覚悟決めなさいよ!!」


    「……っ」グッ…

    「……っっ!」ググッ…

    「……っっっ!」グググッ…

    「~~~~~っっっ!!」 ギリッ…



    ガクッ…



    「――……くっ!わかった……っ!!」



    麗奈「……アンタ……言っとくけどこれアタシじゃなかったらもうここで門前払いだからね?」

    14 = 1 :

    休日出勤になっちゃったから一旦ここで切るの(´・ω・`)
    昨日は光が取れてすごく嬉しい1日でした(KONAMI)

    15 :

    おつ

    16 :

    >>10
    なんか役に振り回されてて南条光がないんだよな
    幅を広げると言えば聞こえはいいが実際やってることはアニメの美城常務と変わらないっていう

    17 :

    光Pってめんどくさいなあと思いました(小声)
    特撮でも主役やったことのある人が悪役をやるのは珍しいことじゃあるまいて

    18 :

    >>17
    我らのウルトラマン黒部進氏も仮面ライダーではゴルゴムの科学者やってたしね

    光なら特撮悪役演じられた俳優も尊敬してそうだし
    (もちろんヒーロー役が一番良いだろうけど)特撮なら悪役のオファー来たら
    喜んで食い付きそうな気もする

    19 :

    僕もめんどくさい光Pだけど続き書いても良い系かな?(´・ω・`)

    20 = 19 :

    (スマホだからID変わってるけど>>1です)

    21 = 19 :

    麗奈「悪の道講座その①!まずは見た目から入るわ!!」

    衣装ズラッ

    「おー!衣装がたくさん!どうしたんだこれ?」

    麗奈「事務所の衣装室からそれっぽいの片っ端から持ってきたのよ!さぁ!悪への第一歩!まずは形から悪になりきるのよ!!」

    「なるほどっ!形からは大事だな!!アタシもヒーローっぽい衣装を着ると一気に気合いが高まるぞ!!」

    麗奈「……わかってると思うけどアンタ今悪党だからね?」

    「」ハッ

    麗奈「……」

    22 = 19 :

    麗奈「まぁ良いわ……悪い女の衣装といえば、そう!露出!」

    「レイナサマ変態なのか?」

    麗奈「ぶっとばすわよアンタ」

    「ごめん」

    麗奈「セクシーよセクシー!男を虜にして操る程の魔性さとえんようさが悪の女の華なのよ!!その為に肌を見せてセクシーに行くの!それが悪なの!!」

    「えんよう?」

    麗奈「えっなんか違ってた……?」

    「……」

    麗奈「……」

    「……妖艶?」

    麗奈「! そうよ!それそれ!」

    23 :

    めんどくさいってことはそれだけ強いこだわりとキャラ愛があるってことだ
    何も悪い事ではない!!!!!!

    24 :

    麗奈「というわけでハイ、さっさとこん中から好きなの選んで着替えなさい」

    「えー」

    麗奈「なんで抵抗してんのよ!?」

    「だって無駄に露出多いし……」

    麗奈「人の話聞いてた!?アンタほんとにやる気あんの!?」

    「気が進まないんだ」

    麗奈「喧嘩売ってんのかしらコイツ」

    「もうちょっと控え目なのはないのか?」

    麗奈「早速タメ口になってるし……」

    「あっ……ないのかレイナサマ?」

    麗奈「取って付けたし……結局タメ口だし……」

    25 = 24 :

    麗奈「アンタね!?悪役に挑戦するんでしょ!?悪の気持ち知りたいんでしょ!?だったらアタシの言うこと聞きなさいよ!!」

    「でもレイナサマ」

    麗奈「でもって!!アンタだって形から入るのが大事なのは認めてるでしょう!!」

    「形から入るにしても別の路線もあると思うんだ。悪の道だってきっと1つじゃないと思うし……ホラ、特撮とかの悪役でも全身鎧とかでカッチリ着込んだ格好良い見た目の奴とかいるし。
    どうせ悪役やるなら格好良い方が良い」

    麗奈「選り好みしてんじゃないわよ!!アンタは今悪の女王レイナサマの下僕、悪の一員なんだから、素直に言われたことをやりなさいよ!!」

    「与えられた役割の中でも自分の色を出していく努力はすべきだと思うんだ」

    麗奈「アンタたまにホント無駄に口が回るわね」

    「……」テレテレ

    麗奈「褒めてないわよ」

    「えっ」ガーンッ

    麗奈「……」

    26 = 24 :

    「でも悪もこだわりがないと何かを成すことって出来ないんじゃないかなって」

    麗奈「……その全力で抵抗しにくるスタンスがそのまま悪に回ればどれだけ良いことなのか……」

    「格好良い系の悪そうな衣装とかないのかな」ゴソゴソ

    麗奈「ないわよ!!諦めなさいよ!!」

    「麗奈」

    麗奈「な……なによ」

    「あっ……レイナサマ」

    麗奈「……」

    「レイナサマは……何かイタズラしようとする時……それが出来なそうな時でも……簡単に諦められるのか?」

    麗奈「……!」

    「……自分の弱い心に負けるのか?」

    麗奈「……!!」

    「……簡単に、自分を曲げられるのか……?」

    麗奈「……アタシもう仕事で正義の魔法少女やっちゃったし……」

    「……」

    麗奈「……」

    「……」

    麗奈「……」

    27 = 24 :

    「……なんかごめんなレイナサマ」

    麗奈「……別に良いわよ」

    「……」

    麗奈「……」

    「……大好評だったなアレ」

    麗奈「……そうね……好評だったわ……」


    「……ファンレター増えた?」

    麗奈「……増えたわ。特に……ちびっ子とかから」


    「……」

    麗奈「……」

    28 = 24 :

    「……あの後また麗奈は悪役路線に戻ったな」

    麗奈「……そうよ。根っからのワルだもの。そっちが本来のアタシなのよ」

    「……」

    麗奈「……」



    麗奈「……ファンレターが」

    「……?」

    麗奈「……幼稚園ぐらいの子の字で……女の子よ。平仮名ばっかでヘッタクソな字で書いた……ファンレターが来たわ」

    「……」

    「……なんて書いてあったんだ?」

    麗奈「……」





    『れいなちゃん は わるいこに なってしまったんですか?』

    『おねがいです いいこのれいなちゃんにまたもどってください』

    『わたしの いちばんだいすきな クレヨンあげるから やさしいれいなちゃんに もどってください』




    麗奈「……」

    「……」

    29 = 24 :

    「……」

    麗奈「……赤とオレンジだったわ」

    「……レイナサマの役のイメージカラーだな」

    麗奈「……」

    「……」

    麗奈「……」








    麗奈「……なんなのよこれっ!?」

    30 = 24 :

    麗奈「なんの話させてんのよ!!」

    「レイナサマ……正義を背負った後に悪に堕ちるのって……とても大きな代償を伴うんだな……」

    麗奈「五月蝿いわよ!それっぽいこと言って誤魔化すんじゃないわよ!」

    衣装ズラッ

    麗奈「良いからさっさと着替えなさいよ!!」

    「うーん……」

    麗奈「きぃぃぃぃぃっ!!いい加減にしなさいよ!!ならもうアタシがしぼってそっから選ばせてやるわ!!」

    バンッ

    麗奈「こっちの、セクシー過ぎる衣装と!!」

    バンッ

    麗奈「こっちの恥ずかしい衣装と!!」


    麗奈「さぁ!選びなさい!!」

    31 = 24 :

    「……」

    飛鳥「……そうか……キミがそんな目に遭っていたとは、ね……」

    蘭子「……うむ……まさか輝きの同志がそのような過去を経てここに来ていようとは……」

    「……ああ」

    飛鳥「……それで今もそんな格好をしているのかい?」

    蘭子「悪の女王との繋がりが切れた今も……?」

    「……うん……破門にはされちゃったけど……まだアタシは悪について学べていない……!だからまず、形から悪になるって麗奈の教えは守ろうと思って……」

    飛鳥「なるほどね……その格好で部屋に入ってきたときは何事かと思ったけれど……経緯を聞けばなんのことはない、全てに合点がいったよ」フッ

    蘭子「同志のその姿も、道を求める為に必要な儀式の1つだったのだな……」

    「……うん」

    紗南「……」ピコピコ






    ※バ○キンマンっぽい全身タイツの南条


    紗南(……恥ずかしい方を選んだのか)ピコピコ

    32 = 24 :

    飛鳥「よくそんな衣装がウチの事務所にあったね」

    (全身タイツ)「鈴帆がキグルミの時に着るアンダースーツに小悪魔イベントの時の小物を足したんだ」

    蘭子「おお……手元に残りし宝具のみで新たなる法衣を生み出したか……!」

    飛鳥「ヒトの知恵が成せる技だね……それで、何故キミは破門になったんだい?」

    「……」






    麗奈「実践訓練よ!杏は有無が安し!って言うでしょ!?何事も実体験して学ぶのが一番なのよ!悪でもなんでもね!!」

    (全身タイツ)「なるほど……でもそれ案ずるより産むが安しじゃないのかレイナサマ」

    麗奈「……そうとも言うわね」

    麗奈「フフッ……まずはイタズラからよ!事務所を大混乱に陥れてやるわ!!」

    「そんなこと許さないぞ!」ザッ!

    麗奈「全身タイツで凄まないでよ!ってかアンタ今の自分の立場わかってんの!?」

    「あ……そうだった」

    麗奈「……全くしっかりしなさいよね」

    「……悪って難しい」

    33 = 6 :

    闇の光をみて仮面ライダールパンを思い浮かべたのは俺だけでいい

    34 = 19 :

    麗奈「まずはあそこで寝てる小春にイタズラを仕掛けるわ」

    古賀小春「zzz…」スヤスヤ

    「フッ……あんなに穏やかに眠っているなんて……事務所が平和な証拠だな」

    麗奈「その平和を今からぶち壊すんだけど」

    「」ハッ

    麗奈「さぁ!イタズラするわよ!このヤバイぐらいデッカイ音がするレイナサマ特製のクラッカーで……」

    「……でも起こしちゃ可哀想だぞ」

    麗奈「いい加減割り切りなさいよ!!アンタこの程度の事も嫌がるようじゃ悪者になんかなれないわよ!」

    「……」テレテレ

    麗奈「褒めてないわよ。人としては褒められてもここでは褒められてないわよ」

    35 = 19 :

    麗奈「さぁ……行くわよ……一、二、さんで……」

    「……なぁレイナサマ」

    麗奈「もう!なんなのよ!?なんだっての!?」

    「……いや、ちょっと気になったんだが……」

    麗奈「何よ!手短にしてよね!」

    「……イタズラってどの辺が面白いんだ?」

    麗奈「……は?」

    「……」

    麗奈「……どの辺ってそりゃ……アタシのやったことで周りがビックリしたり混乱したり……」

    「……」

    麗奈「……ワルはそもそも悪いことするもんだし……」

    「……」

    麗奈「……イタズラやドッキリで人がビックリしてる姿見るのって楽しくない?」

    「……」

    麗奈「……」

    「……酷いこととかしない奴とかなら……わからないでもない……か?」

    麗奈「……」

    36 = 19 :

    小春「zzz…」スヤスヤ

    麗奈「……なんか毒気抜かれちゃったわ」

    「……変なこと聞いたみたいでごめんな」

    麗奈「……別に良いわよ。イタズラなら他にもあるし」

    「イタズラはするんだな」

    麗奈「……調子狂うわね……」








    「……そんな感じで、そのあと麗奈がなんかイタズラとかしようとする度に気になった事を聞いてたりしたら……結局全部やめちゃったんだ」

    飛鳥「……」

    蘭子「……」

    飛鳥「……なんだろうね……今ボクは少し麗奈に同情する思いだよ」

    蘭子「うん」

    飛鳥「麗奈は良くやったと思うよ」

    「……」

    37 :

    全身タイツのナンジョルノって・・・やばくね?

    38 :

    光と麗奈様のやりとりがなんか765の伊織と真で再生されるのはなんでだろう

    39 :

    「……で、でも!悪を学ぶのには失敗したけど……アタシは結果的にイタズラを未然に防いだ……事に?」

    飛鳥「そうだね。キミは悪の立場を学ぶ為に悪の世界に入った筈が平和を守ってしまった」

    「やったな!」

    紗南(やっちゃったね) ピコピコ

    飛鳥「やって“しまった”……では、ないのかい?」

    「……はい。その通りです」

    蘭子「輝きの同志よ……同志はそのままでは偽りの衣を纏うことなど永久にできはしない……!」

    「……はい」

    蘭子「うむ。何より……同志のために自らの時を割き与えた悪の女王が……それでは報われないではないか」

    飛鳥「……」ウンウン

    「はうっ」ガーンッ

    「……くっ!その通りだ……っ!本当に……アタシは馬鹿だ……!大馬鹿だ……っ!!」ガクッ

    飛鳥「……」

    蘭子「……」

    「……でも……でも麗奈のイタズラは……アタシにはどれもどうしても気が進まなかったり出来ないものばっかりで……やっぱり出来なかったんだよ……!!」グッ…


    【レイナサマのやろうとしてたイタズラリスト】
    ①寝てる小春にドッキリ(未遂)
    ②トレーニングしてるアイドルのドリンクを激辛にすり替え(未遂)
    ③事務所の空調をいじって嫌がらせ(未遂)
    ④Pのモバゲー通帳を印刷して机に貼っとく(成功)
    ⑤ユッコのスプーンをフォークにすり替える(未遂)
    ⑥早苗のスルメをタコにする(未遂)
    ⑦飛鳥の描いてる漫画をコピーしてPの会議の資料に混ぜる(未遂)
    ⑧法子とみちるの買物袋の中身を入れ換える(未遂)
    ⑨蘭子のスケブをコピーしてホワイトボードのスケジュール部分に貼る(未遂)
    ⑩時子の椅子にブーブークッションを置く(未遂)
    ⑪幸子の


    飛鳥「待って。⑦と⑨待って」

    40 = 39 :

    現在の南条光(参考資料・写真右)

    /nox/remoteimages/06/2f/8afdca4f653d3223251a76bc3d4c.jpeg生まれながらの悪・小関麗奈
    /nox/remoteimages/6d/54/b2c07ce621aa15bb359de7bfa30e.jpeg傷ついた悪姫
    /nox/remoteimages/a2/b9/1e4794a827d8d7eb15fa5645e976.jpeg

    41 = 39 :

    飛鳥「……どうやらボクらは過ちを認めねばならないようだね……でもそれも歩みを止めぬ為には必要な事なのかもしれない」

    蘭子「……うん。光ちゃん……ありがとう」グスッ

    飛鳥「……ボク達は間違っていた。キミのような人間はこの事務所には必要だった。今ならわかる」

    蘭子「~~~!」コクコクッ

    「気にするな!事務所の平和を守れてアタシも嬉しいぞ!!」

    飛鳥「これからも変わらないキミでいて欲しい。不変を望むのは停滞を意味するのかもしれないが……それでも、時が流れやがて滅ぶものとわかっていても願わずにはいられない……本当に大切なものを遺していきたいと願うのは自然なことなのだから……」

    蘭子「我らが同志よ……今より同志は闇と光が交わり生まれし新たな絆……そう、“友”と呼ばせてもらう!!」

    「ああ!アタシ達はもう友達だ!!」

    飛鳥「“友”か……記号に意味はないと知りながら……不思議と悪くない響きだね」フッ

    蘭子「我が友、光よ!これからもこの混迷し恐怖と悲哀の潜む世界を照らすがよい!それこそが友の生きる道!!」

    「ああ!任せろ!なんたって、アタシはヒーローだからな!!」




    「今日も事務所の平和はアタシは守る!!」






    終わr


    紗南「ちょっと待てぃっ!!」バンッ

    42 :


    流石に、紗南もスルーできなくなったかw

    43 :

    紗南「さっきから3人とも何してんの!?なんなのこれ!?」

    「さ……紗南っ!?びっくりした!?どうしたんだ急に!?」

    紗南「思わずツッコんじゃったんだよ!ここツッコみが足りないよ!」

    飛鳥「驚いたな……ああ、驚いたよ。ゲームをやってる時は周りでテロが起こっても気づかないと言われてるキミが、まさかボクらのことを認識していたなんて」

    紗南「……ゲームはしてたといえばしてたけどキャラメイクしたり装備着せ替えしてただけだからね。プレイに集中そんなにしてなかったの」

    紗南「……そうじゃなくてっ!!」

    バンッ

    蘭子「」ビクッ

    紗南「あっ、ごめん……。 さっきから黙って聞いてたら何してんの!?3人ともグダグダじゃん!?」

    「何って……アレ?」

    蘭子「そういえば……」

    飛鳥「……」



    紗南「やっぱり目的忘れてたし!?何なのこの3人!?」

    「さっき友達になったんだっ!!」テレテレ

    紗南「へー良かったね。 違うよ!!そうじゃない!!」

    44 = 43 :

    紗南「ハイ思い出す!光ちゃん何しに来たの!?」

    「悪を学ぶために、まずは“闇”を学びにきた!」ドンッ!

    紗南「ハイそう!ポーズはいらない!!なんで学びにきたの!?」

    「仕事の役作りのためだ!!まずは特訓から初めt」

    紗南「ハイそう!でももう間違ってるよ!!ゲームで例えると選択肢ミスってるよ!ダメな分岐に進んでるよ!!この先にEDは無いよ!!」

    「何っ!?……そんなっ……!一体何 が違っていたというんだっ!?」

    紗南「もう全部だよ!!努力の方向性も発想も人選も全部全部ミスってるよ!!」

    「えっ!?」ガーンッ

    飛鳥「」ガーンッ

    蘭子「」ガーンッ

    45 = 43 :

    紗南「なんでショック受けてんの!?さっきまさに闇学びにきてたはずなのに光で終わりそうになってたじゃん!!」

    「言われてみれば……」

    紗南「大体相談する相手がおかしいよ!!なんでこの二人なの!?具体的に何学べるの!?この二人から学べる闇なんかないよ!!
    っていうか闇学ぶって何!?」

    「えっ!?」ガーンッ

    飛鳥「」ガーンッ

    蘭子「」ガーンッ

    「で……でも二人とも闇っぽいぞ!!難しい事言うし難しい言葉使うし……」

    紗南「浅いよ!判断基準も認識も何もかも浅すぎるよ!そんなんじゃボスの弱点も見付けられないし永遠に課題なんかクリア出来ないよ!!
    というかこの二人に闇なんかないよ!あったとしても薄っぺらいペラッペラの闇だよ!!」

    飛鳥「」

    蘭子「」

    「そ……そうなのかっ!?」ガーンッ

    46 :

    本物の闇……岡崎先輩かな?

    47 = 43 :

    紗南「そうだよ!言っちゃなんだけどこの二人の闇なんてせいぜいキングダムハーツのグーフィーレベルだよ!ギリギリドナルドまですらいかないよ!もうあるかないかだよ!
    試練の山に行く必要もないしカルマ値もそんなに溜まって無いよ!!」

    「例えがわからない……」

    飛鳥「」break!

    蘭子「」break!

    紗南「まず、前提から出来てない!そんなんじゃミッションクリア出来ないよ!?見てられないよ全く!!」

    「……め……面目ない……?」

    飛鳥「……」

    蘭子「……」


    紗南「良い!?クリアしなきゃいけない課題が目の前にある時はね!まず自分のレベルと手持ちを確認しなきゃダメなの!!」

    「……レベル?手持ち?」

    紗南「そう!もう!ほら!そこ座って説明するから!」

    「(´・ω・`)」ストン

    飛鳥「(´;ω;`)」ストン

    蘭子「(´;ω;`)」ストン

    紗南(……あれ?なんか他の二人も座り始めた……まぁいいや)

    48 :

    バンッ

    紗南「ハイこのホワイトボード見て!まずね、ミッションのクリアを目指す為にはクリア条件を確認すること!これ大事!」

    「クリア条件?」

    紗南「そうだよ!クリア目標を確認しとかないと何をすれば良いかがわからないじゃん!まずは改めて光の目標は何なの!?」

    「悪役をちゃんと演じられるようになる……」

    紗南「すごい嫌そう!どんだけ拒絶反応出てるの!?」

    飛鳥「仕方がないさ、それが彼女だもの」

    蘭子「うむ。まさに友は光よりの使者」

    「いやぁ」テレテレ

    紗南「甘っ!?一転して甘々になってるよ!いくら助けてもらったからってチョロすぎるよ!干し肉で仲間になるドラキーレベルだよ!?」

    「さっきから例えがわからないぞ……」

    蘭子「……」←わかる

    紗南「じゃあ次!クリア出来ないのは何故か! さっき『ちゃんと演技できない』って言うけど具体的にどんな風にできないの?感情移入出来ないって言ってたけど、それだけなの?」

    「え?」

    49 :

    紗南「台本持ってる!?」

    「ハイ持ってます先生!」

    飛鳥「先生!悪くないけど名人の方が良いかな……さて、どれどれ」

    「名人……」

    紗南「ふむふむ……うわ、結構出番多いってかメインの一人じゃん!」

    蘭子「おお……流石我が友」

    紗南「じゃあ早速演技してみよう!」

    「えっ!?でもまだアタシ感情移入が……」

    紗南「ハイそこ!そこが間違ってるよ!クリア条件が違う!感情移入なんていっちょ前に本職の役者さんみたいな事はまだ言わなくて良いの!」

    「え?」

    紗南「共感なんて出来なくても、演技さえ出来てれば良いんだよ!悪い役やってる人が演技する度にその役に一々共感しながらやってるなんて多分そんなにないよ!?」

    「!!」

    蘭子「!!」

    紗南「いや蘭子ちゃんはツアー出演経験あるでしょ!?」

    飛鳥「なるほど……一理あるね。勿論感情を込めて役になりきり演技できることに越したことはないが……何も共感しろなんて誰も言ってはいない……盲点だったね」

    「あ……アタシもだ……!アタシはアイドルだから……なりきらないとなりきらないとってそればっかり思ってた……!」

    紗南「感情移入できないって『だけ』ならそこまで問題じゃないはずなんだよ」

    50 = 49 :

    紗南「そもそも、上手く演技できるのがミッションクリアの条件じゃないし」

    「?」

    紗南「そっちはせいぜいサブミッションだよ。関節技の方じゃないよ?アタシ達のメインのミッションは『ツアーを成功させる』、ここを間違っちゃダメだよ」

    「」ハッ

    飛鳥(……そういえばそうか)

    蘭子(紗南ちゃん賢い……)

    紗南「クエストの方が良かったかな?無理にサブクエストもやってSランククリアを狙う必要はないんだよ!Aランクでもいいからまずはメインの方を成功させないと!」

    紗南「だからまずは演技してみて!ツアーに支障がない程度に演技だけでも出来てるならもう欲張らなくて良いから!仕事に支障がないなら、変なトレーニングもその変な全身タイツもやらなくて良いんだよ!」

    「紗南……紗南はスゴいな!!」

    紗南「演技してみて光!まずはそこからだよ!」

    「よし!わかった!」


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