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    元スレナルト「過去に戻ってきたってばよ!」

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    1 :

    さきに断っておきますが、遅筆です。掛け持ちしてSS書いてるからです!
    長い目で見てくださいな。
    書き溜めアリ。

    NARUTO 四十八巻までしか読んでないので、知識不足は大目に見てくだされ。
    とは言っても、NARUTO 27巻くらいまで読んでれば問題ないです。

    いわゆる強くてニューゲームってやつだってばよ!

    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1419778869

    2 = 1 :

    サスケ「ここは終末の谷と呼ばれる国境だ」

    サスケ「丁度いい舞台じゃねーか、なあ……ナルト」

    ナルト「…………」

    サスケ「ああそうだった……。お喋りはもう終わりだって言ったな……」

    サスケ「じゃあそろそろしまいにしようぜ。この戦いを……」

    サスケ「……」ババッ バチバチバチ!!

    ナルト「……」ポココポ・・・ ゴゴゴ

    ナルト「螺旋丸!!」

    サスケ「千鳥!!」

    3 = 1 :

    ―――――――

    ―――



    4 = 1 :

    サスケ「……チッ、あの上忍来るの遅いな」

    サクラ「ねー、そうだよねサスケ君! ほんと何しているんだろう?(イラついたサスケ君の顔も格好いい!)」

    ナルト「…………」

    サスケ「なにボケッと突っ立ってんだ、ナルト」

    ナルト「あ……れ?」

    ナルト「……!?」

    ナルト「さ、サスケェ!? おい、お前本当にサスケか!? どうしてっ、」

    サスケ「はぁ? ついに本気で馬鹿になったか?」

    ナルト「い、いや……、あれ? 俺とお前はさっきまで戦って……?」

    ナルト「……? サスケ、お前背が縮んだ?」

    サスケ「あぁ?」

    5 = 1 :

    サクラ「ちょっとナルトー! サスケ君に失礼なこと言わないでよ!」

    ナルト「サ、サクラちゃん!?」

    ナルト「(……ど、どうなってんだってばよ!? みんななんか少し若い!)」

    ナルト「(というか、俺はさっきまで、サスケと戦っていたはずじゃ……)」

    ナルト「(けど、周りの風景からしてここは木の葉だし、サスケが里にいる……)」

    ナルト「(……それにこの光景、どこか懐かしいってばよ)」

    ナルト「(確かこの後……)」

    6 = 1 :

    カカシ「やー! 諸君おはよう!」

    ナルト「!?」

    サクラ「おっそーい!!」

    カカシ「いや道中で迷子の子供を見つけてな……」

    ナルト「(カカシ先生……)」

    ナルト「(……サスケを見て驚かないってことは、やっぱりサスケが里から出ていったことはなかったことになってる?)」

    ナルト「(サクラちゃんも、いつもと変わらないし……)」

    ナルト「(俺ってば、おかしくなっちまったのか?)」

    7 = 1 :

    カカシ「よーし、それじゃあ昨日話した通り、サバイバル演習を始めるか」

    ナルト「(サバイバル演習……?)」

    ナルト「カ、カカシ先生!」

    カカシ「どうしたナルト」

    ナルト「サバイバル演習ってなんだってばよ?」

    カカシ「…………」

    サスケ「お前は鳥頭並にバカだな」

    サクラ「ちょっとナルト、それはいくらなんでも……」

    8 = 1 :

    カカシ「お前は忍術以前の問題だな」

    カカシ「俺を相手に、演習すると言ったでしょーが」

    ナルト「……あれ? もしかして俺ってば、まだ下忍にもなってない……?」

    サクラ「今更何言ってるのよ!」

    サクラ「下忍になれるか、その合否を先生と演習して決めるって言っていたじゃない!」

    サスケ「このウスラトンカチが。演習前から足引っ張るな」

    カカシ「しっかりして頂戴。流石の俺も、演習前に脱落させたくないからな」

    ナルト「…………」

    9 = 1 :


    サクラ「ちょっとナルト、どうしたの? 顔真っ青……」

    ナルト「(やっぱり、今日は初めてカカシ先生と会った日だ……)」

    ナルト「(……まさか、過去に戻ってる? そんな馬鹿なことある訳ないってばよ)」

    ナルト「(でも俺ってば、さっきまで間違いなくサスケと戦っていたはず……)」

    ナルト「(……けど、いつものメンバーが揃ってるし)」

    ナルト「(と、とりあえず話を合わせた方がいいってばよ)」

    ナルト「ハ、ハハハ! 昨日、カカシ先生に勝つために模擬トレーニングをして徹夜だったんだってばよ!」

    ナルト「ようやく目が覚めてきたから安心してくれ!」

    カカシ「……ま、とりあえず始めるか」

    サスケ「(あのアホツラしたナルトらしくない笑い方だな……)」

    サスケ「(……気のせいか)」

    10 = 1 :


    カカシ「よし12時セット。ここに二つのスズがある……」

    ナルト「(……何が何だかさっぱり分からねーけど、過去に戻ってきてしまったというのは間違いないってばよ)」

    ナルト「(螺旋丸と千鳥をぶつけあって、その後真っ白になったと思ったらここにいた……)」

    ナルト「(暁とか、大蛇丸の仕業か?)」

    ナルト「(でもこんなおかしな術は見たことないってばよ……)」

    ナルト「(幻術をかけられたにしては、ダメージは全くない……)」

    ナルト「あー! わけがわかんねー!!」

    カカシ「……もっと分かりやすく説明した方がいいか?」

    サクラ「もうナルト! 今の説明が分からないってどういうことよ!」

    ナルト「い、いや! それは分かってるってばよ!」

    サスケ「なんなんだお前は……」

    11 = 1 :

    カカシ「じゃあ初めていいんだな? よし、始めるぞ。……よーい!」

    カカシ「スタート!」

    ザザザッ!!

    カカシ「忍びたる者――基本は気配を消し、隠れるべし」

    カカシ「(よしみんな、うまく隠れたな)」

    ナルト「……」ポツーン

    カカシ「……あのさァ……。お前ちっとズレとるのォ……」

    サスケ「(あのウスラトンカチ……)」

    ナルト「(演習始まったけど、どうすればいいんだってばよ!)」

    ナルト「(螺旋丸とかは使えるかどうかわかんねーし、もし過去に戻る前の頃と変わらない力を持っていたら、)」

    ナルト「(下手にチャクラ練るわけにもいかねー……)」

    ナルト「(もし本当に過去に戻ってたら、あの頃の俺が螺旋丸とか使えるのはおかしいってばよ……)」

    12 = 1 :

    カカシ「? 意外だな。お前の性格上、何も考えずに突っ込んでくると思っていたけど」

    カカシ「まっ、考えて行動するのは忍として必要なことだ」

    カカシ「しかぁーし」シュッ

    ナルト「(消えた……、背後っ!?)」ザッ

    カカシ「考えすぎて……、? なにぃっ!?」

    ナルト「(思わず反射的に避けちまったってばよ!)」

    カカシ「(……今の動き、俺の目で追いつけなかった?)」

    カカシ「…………」

    13 = 1 :


    ナルト「(でも今ので分かった。体術はあの時と変わらない……)」

    カカシ「(アカデミーを卒業したばかりの生徒が、今のような動きを見せるとは思えない……)」

    カカシ「(しかしコイツは確か、九尾が封印されている子だったな)」

    カカシ「(まあ、俺の勘違いでしょーけど、ちっと試してみますか)」

    カカシ「っ!」ササッ!

    ナルト「えっ? うわっ! 手裏剣!?」バッ

    ナルト「(って、本気で狙ってきてるってばよ! 避けなかったらどうするんだよ!)」

    カカシ「(よし、手裏剣に目が行っているうちに影分身を解く! そして背後に回り頭にチョップだ!)」

    ナルト「また背後、でもって手裏剣投げたカカシ先生は影分身かよ!」ガッ

    14 = 1 :

    カカシ「なにぃぃっ!?! 防がれた!?」

    ナルト「影分身の術!」ボボボン!

    サスケ「(1、2、3……、なんだあの術は?)」

    サスケ「(それにしても、あのウスラトンカチが……)」

    サスケ「(あれが……、ナルト?)」

    サクラ「(残像じゃない……。全部実体って?)」

    ナルト「うっしゃー! カカシ先生の両手は俺が今抑えてる!」

    ナルト影分身「その隙にもらったー!」

    カカシ「しまったぁ!」

    サスケ「(影分身の数は三。自らを囮にして、影分身で攻撃か……)」

    サスケ「(あのウスラトンカチにしちゃ上出来すぎる……)」

    15 = 1 :

    ナルト影分身「りゃぁっ!」ブン!

    ナルト影分身2「うげぇっ!」ドガァッ!

    ナルト影分身「(あれ?)」

    ナルト「(殴られたのは……)」

    サクラ「……ナルト?」

    ナルト影分身「いってぇー!!」

    ナルト「クソッ、変わり身の術か!」ボンッ!

    サスケ「……ふん」

    サスケ「(やはり所詮はナルトか……)」

    サクラ「(……ちょっと見直したと思ったけど、やっぱナルトかぁ)」

    16 = 1 :

    ナルト「うー、くそぉ……」

    ナルト「なぁーんて」ニヤッ

    ナルト「イチャイチャパラダイス置いていくくらいには、焦ってたってことだよなー」タッタッタ

    ナルト「おーいカカシ先生! 俺ってばこのイチャイチャパラダイスのオチしってるってばよ!」

    ナルト「出てこないと言っちまうぜー!」

    カカシ「……っ!」バッ

    カカシ「呼んだか」スタ

    ナルト「あれ、いつの間に本が!」

    カカシ「お前がこの本を読めるとは思えんが、出てこない俺にイラついてバラバラにされたらたまったもんじゃないしな」

    17 = 1 :

    カカシ「確かに俺はお前のことを少し見誤っていたようだが」

    カカシ「むやみやたらに一人で暴走……。期待通りってわけじゃあ、なかったかな」

    カカシ「確かにお前には力があるようだが、それに過信して暴走するタイプだなお前は」

    ナルト「……!」ピッキィィ!

    ナルト「あーもう知らないってばよ! 術見せるとおかしく思われるとか、そんなのうじうじ気にしてるなんて俺の性に合わねぇ!」

    ナルト「影分身の術!」ボン!

    ナルト「はぁぁぁ!」シュッシュッシュシュ!

    カカシ「なに……!?」

    サスケ「(なんだ、あの術は……!?)」

    サクラ「(チャクラが一点に集まっている……。何よ、あれ!)」

    ナルト「はぁぁ……」

    ナルト「(あれ、なんか意識が……)」

    ナルト「ぁぁ……」ドサ

    18 = 1 :

    カカシ「(……今のは。いや気のせいだろう)」

    カカシ「サスケ、サクラ! とりあえず今日は演習中止だ」

    サスケ「何故だ?」スタッ

    サクラ「……ナルトが倒れたから?」スタスタ

    カカシ「ああ。本人も徹夜とか言っていたから、無理が来たのかもしれない」

    カカシ「とりあえず演習は別の日に回すぞ」

    サスケ「ふん……」

    19 :

    いいね

    20 = 1 :

    ストーリーがまるで進んでないけど、今日はここでお休みです。
    徹夜で身体にガタ来てるんで寝ますね! 最初に言ったように更新は遅いので、気長に見てくださると嬉しいでござる。

    21 :

    48巻までじゃなくて最新刊付近まで読まないとNARUTO世界の重大な設定分からんから読んどいた方がいい

    22 :

    ナルトの強くてニューゲーム系のSSは悉くエタってるからなぁ
    エタらないでくれよ
    ただ、一部の終わりから過去に行くのは珍しいな

    26 :

    気のせいだろう
    って先生無能すぎんだろ

    27 :

    ナルトは実際どこあたりでカカシを抜いたんだっけ?

    28 :

    仙術会得したあたりじゃないか

    29 :

    螺旋手裏剣の時点で既に攻撃翌力だけならカカシより上だな

    30 :

    >>21
    ナルトSS書くならある程度知ってなきゃと思ったんですが、知識不足はすみません、ご了承ください。
    あと、呼び名とかがおかしかったら指摘してもらえるとありがたいです。

    31 :

    >>27

    そんなシーンねぇよ
    同人でも見てたのかな?

    33 :

    48巻までなく最終巻まで読む方か…オススメ

    34 :

    強くてニューゲーム…とはまた違うな。面白い

    36 :

    >>22
    私も最初は、無敵状態のナルトでって思ったんですが、話に収集付かなくなるし、強すぎて中忍試験とか楽勝過ぎてあっさり終わっちゃうし、とか考えてですね。それに中途半端にしか読んでないのも痛いんで。
    言われて気づきましたけど、ナルトの強くてニューゲーム多いですね

    まあとにかく始めマッスル。

    37 = 1 :

    ~~~~~
    ~~~



    カカシ「目標との距離は?」

    ナルト「五メートル! いつでもいけるってばよ!」

    サスケ「俺もいいぜ」

    サクラ「私も」

    カカシ「よし、やれ」

    ナルト「うりゃあぁぁっ!」

    ネコ(トラ)「にゃあああああああああああああああああああ」

    ナルト「つっかまえたぁー!!」

    カカシ「右耳にリボン……、目標のトラに間違いないか?」

    サスケ「ターゲットに間違いない」

    カカシ「よし、迷子ペットトラ捕獲任務修了」

    38 = 1 :

    サスケ「ふん……。くらだない任務だ」

    サクラ「任務っていうから、私ドキドキしたけど、迷子ペット捕獲とはねー」

    サクラ「(ほっとしたけど)」

    ナルト「うっし、とりあえずこのトラネコ、いてて!」

    ネコ(トラ)「キシャー!」

    サクラ「あんた、ネコの扱い雑よ、貸しなさい」ホイ

    ネコ(トラ)「ンニャァ~」ゴロニャー

    ナルト「流石サクラちゃん! ネコが大人しくなったってばよ」

    サクラ「いいこいいこ~」

    39 = 1 :

    サクラ「それにしても、二回目の演習だけど」

    サクラ「なんか拍子抜けするくらい簡単に演習、合格しちゃったわよね」

    ナルト「要するにカカシ先生ってば、俺らの実力なんてどーでもよかったんだってばよ」

    サスケ「……どういう意味だ」

    ナルト「だってよ、俺らアカデミー卒業したばっかりだ」

    ナルト「それが上忍と戦って勝てることなんてぜってーねえし、」

    ナルト「忍術だってこれから鍛えていくってのに、今の段階で弱いから忍者やめろは流石に言わねーってばよ」

    サスケ「……その必要なのがチームワークだって?」

    ナルト「任務の最中はいつ死ぬか分からねーってのに、チームワーク乱れてたら最悪じゃん?」

    サクラ「でもでもサスケくんっ! ナルトの言う通りにカカシ先生と戦ったら、」

    サクラ「カカシ先生、感動するくらい喜んで合格って言ってくれたじゃない!」

    40 = 1 :

    サスケ「最初の演習を、一人で突っ切ってぶっ倒れたドベに言われたくないな」

    ナルト「それ言わねえでほしいってばよ……」

    ナルト「(あの時の俺も混乱してたし)」

    サスケ「(……チッ。忌々しいな)」

    サスケ「(最初の演習、認めたくないがナルトは、戦闘に慣れているのかと疑うほど、上出来だった)」

    サスケ「(アカデミーは影分身すらできなかったドベが……)」

    サスケ「(一体何を隠してやがる……)」

    サクラ「それにしてもナルト。あんたなんか変わったわよね?」

    ナルト「えぇっ!?」ギックー!

    ナルト「お、俺ってばなんも変わってねぇーよ!」

    41 = 1 :

    サクラ「えー、嘘よ。最近、妙に大人しいっていうか、アカデミーの頃の馬鹿騒ぎしていた感じがなくなってる気がするわ」

    ナルト「(流石に顔岩に落書きするほど、もう子供じゃねぇーし……)」

    ナルト「(てかてかっ、今そんなイタズラしてる暇ねーんだよな……)」

    ナルト「(過去に戻ってきたはいいけど、忍術・体術、どうやら戻る前の頃から変わらないみたいだし)」

    ナルト「(……というか、本当に俺って過去に戻ってきたのかなぁ)」

    ナルト「(自分でもまだ信じられねぇし……)」

    ナルト「…………」ウーム

    サクラ「あと、時々黙り込んだりするじゃない?」

    ナルト「はっ!」

    ナルト「いや違うってばよ! 今晩のラーメンは何味にしようか考えていただけ!」

    サスケ「ラーメン以外に選択肢はないのか……」

    42 = 1 :

    ~任務受付場所~


    ネコ(トラ)「ニャァァゥァァウアアー!!」

    マダム「ああ! 私の可愛いトラちゃん! 死ぬほど心配したのよぉ~」

    ナルト「(うわっ、この光景も懐かしいなぁ……)」

    サクラ「(逃げんのも無理ないわね、アレじゃ)」

    三代目「…さて! カカシ隊、第七班の次の任務はと……」

    ナルト「(確かこの任務を聞いて俺がダダこねたんだっけ……)」

    ナルト「(となると、過去は全然変わってねーってことか)」

    ナルト「(……じゃあ、俺が考えている通りサスケは?)」

    ナルト「(やっぱ大蛇丸に連れていかれるのか……?)」

    ナルト「…………」

    カカシ「…………」フム

    43 = 1 :

    ~夕暮れ~


    カカシ「よし、今日の任務は終了だ」

    サスケ「一ついいか」

    カカシ「ん?」

    サスケ「下忍になったはいいが、俺たちが受ける任務は正直、アカデミー生でも出来る任務ばかりだ」

    サスケ「まさか毎日こんなくだらない任務をするのか?」

    カカシ「いきなり重要人物の護衛が出来る訳ないでしょ」

    カカシ「あくまでお前らは見習いの下忍」

    カカシ「Dランクがせいぜいだ」

    サスケ「チッ……」

    サクラ「(まあ、退屈だけど、護衛とかは怖そうだし……)」

    44 = 1 :

    カカシ「(参ったな。ナルトにするはずの説教が、まさかサスケにすることになるとは)」

    ナルト「…………」

    カカシ「(当の本人は落ち着いてるしなぁ)」

    カカシ「(三代目やイルカ先生から聞いた話とは、随分違う印象だ)」

    カカシ「とにかく今日は解散だ」

    サスケ「ふん」スタスタ

    サクラ「それじゃ先生。お疲れ様でした~」

    カカシ「おう」

    ナルト「…………」スタスタ

    カカシ「おっとナルト。お前は待て」ズイッ

    ナルト「ぐぇっ。いきなりなにするんだってばよ!」

    45 = 1 :

    カカシ「ちっとな。お前に聞きたいことがある」

    ナルト「??」

    カカシ「まー、場所を変えよう」

    ナルト「え? ここでいーじゃん、なに話すの?」

    カカシ「ここじゃ目立つでしょ」

    ナルト「目立つってなんだってばよ? 人に聞かれちゃまずいの?」

    カカシ「みょーに突っかかるねお前は」

    カカシ「とりあえず来い」

    46 = 1 :

    ~演習の時に使った場所~


    ナルト「なんでここ?」

    カカシ「俺は、遠回しにああだこうだ言うのは好きじゃない」

    カカシ「まー、お前にとってもその方がいいだろ?」

    ナルト「?」

    カカシ「ナルト、お前なんかあったか?」

    ナルト「なんかすでに遠回しな気がするんだけど」

    カカシ「悪いな。俺も曖昧にしか分かっちゃいないんだけど」

    カカシ「お前は、三代目やイルカ先生から聞いた印象とは随分違うような気がしてな」

    カカシ「(……それに演習時のずば抜けた力。あれはアカデミー生が持っている力じゃあ、ない)」

    47 = 1 :

    ナルト「い、印象!? べ、別に俺ってばふつーだぜ!」

    カカシ「はー、そうか。お前のアカデミー生の頃の成績を見させてもらったが」

    カカシ「お世辞にも良いとは言えんな」

    カカシ「それが演習時にはあんな戦闘慣れした戦いを見せられちゃあ」

    ナルト「(…う。やっぱり不審に思われてるってばよ)」

    ナルト「(螺旋丸打たなくて良かった―!)」

    ナルト「(もしやってたら、言い逃れなんてぜってーできねえし)」

    カカシ「それとな。お前が意識を失う前にやろうとした術はなんだ?」

    ナルト「っ!」ギク

    カカシ「結局術が発動する前に、お前が意識失ったから分からずじまいなんだが」

    カカシ「あんなに高密度なチャクラを練るなど、中忍であっても……」

    48 = 1 :

    カカシ「(あの時ナルトがやろうとしていたのは)」

    カカシ「(影分身を作り、手のひらにチャクラを集中させた……)」

    カカシ「(あのチャクラが手の中で乱回転した術は考えられるだけでも一つ)」

    カカシ「(……だが、それこそアカデミー卒業したばかりのナルトにはありえない話だ)」

    ナルト「お、俺っ、用事思いだしたんだってばよ!」

    ナルト「それじゃ、先生! また明日!」

    カカシ「あっ、コラ! 待て!」

    ナルト「さよならってばよ、先生!」


    49 = 1 :

    カカシ「…………」フム

    カカシ「…………」

    カカシ「(三代目と相談したが……)」

    カカシ「(ミズキの一件で、九尾の力が少し漏れたとはいえ……)」

    カカシ「(あの演習の時に九尾独特の禍々しい力は感じられなかった)」

    カカシ「(……あれがナルトの実力そのもの?)」

    カカシ「どーも、胡散臭いねぇ……」

    50 = 1 :

    ~数日後~


    三代目「では正式に発表する。今より7日後、7月1日をもって――」

    三代目「中忍選抜試験を始める!」

    カカシ「(……さて、この日が来たか)」

    カカシ「(まだ子守りやお使い程度しかやっていないチームで、試験をするには早すぎるが)」

    カカシ「(まあ、良い経験にもなるだろう)」

    カカシ「(とくにサスケの奴は、くだらない任務ばかりといい加減我慢の限界のようだしな)」

    カカシ「(……というより、本来の目的はアイツだが)」

    三代目「……じゃあカカシから」

    カカシ「カカシ率いる第七班、うちはサスケ、うずまきナルト、春野サクラ」

    カカシ「はたけカカシの名をもって中忍選抜試験受験に推薦します」

    イルカ「なに!?」


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