私的良スレ書庫
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元スレほむら「思い出せない…私は何者だ?」
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さやか「さあね、って…」
ほむら「ただ私は思う」
さやか「?」
ほむら「いっそ、願いも希望も持たない方が、魔法少女としては長生きできる気がする」
さやか「……」
まどか「願いも希望もないのに、魔法少女…」
ほむら「いつか崩れるかもしれない夢や願いのために魂を捧げるのがどれほど危ないことか、わかるかい」
さやか「う~ん……」
ほむら「“希望の数だけ絶望も深まる”とジャックも言っている」
ほむら「落ちるのが怖ければ、高い所に昇らない方が良い」
さやか「……」
ほむら「袖にほんの少しついた魚介豚骨スープのシミを落とすために魔法少女になる、くらいの覚悟がなければ、私はオススメしない」
ほむら「ただ私は思う」
さやか「?」
ほむら「いっそ、願いも希望も持たない方が、魔法少女としては長生きできる気がする」
さやか「……」
まどか「願いも希望もないのに、魔法少女…」
ほむら「いつか崩れるかもしれない夢や願いのために魂を捧げるのがどれほど危ないことか、わかるかい」
さやか「う~ん……」
ほむら「“希望の数だけ絶望も深まる”とジャックも言っている」
ほむら「落ちるのが怖ければ、高い所に昇らない方が良い」
さやか「……」
ほむら「袖にほんの少しついた魚介豚骨スープのシミを落とすために魔法少女になる、くらいの覚悟がなければ、私はオススメしない」
さやか「……ほむらは後悔してる?今…」
ほむら「わからない、ただ…」
さやか「私はほむらの事を聞きたいんだよ」
ほむら「私にはわからない、何もない」
さやか「後悔はないの?」
ほむら「あったのかどうかも、今ではわからないんだ」
まどか「……」
ほむら「魔法少女になった理由は知らないが、なったものは仕方がないんだ」
ほむら「まあ私は慣れてるから、戦うのは苦ではないよ」
ほむら「わからない、ただ…」
さやか「私はほむらの事を聞きたいんだよ」
ほむら「私にはわからない、何もない」
さやか「後悔はないの?」
ほむら「あったのかどうかも、今ではわからないんだ」
まどか「……」
ほむら「魔法少女になった理由は知らないが、なったものは仕方がないんだ」
ほむら「まあ私は慣れてるから、戦うのは苦ではないよ」
しかし何がどうなってこのほむらはこんな変な奴になってしまったんだろう……
記憶飛んだ時に何があったんだか
記憶飛んだ時に何があったんだか
ほっほむもさすがに魔女化については語らないな
本能で語るのを避けてるのだろうか
本能で語るのを避けてるのだろうか
さやか「…ほむら!馬鹿みたいなお願いだと笑わないで、聞いて欲しい頼みがあるんだけど!」
ほむら「私にたのみ?なにかな」
さやか「…一度だけで良いから、ほむらがやってる魔女退治に付き合わせてほしいの」
ほむら「魔女退治に?」
さやか「うん、ほむらが魔女と戦ってる所を見たいの…私も、叶えたい願いがあるから…」
ほむら「良いよ」
さやか「お願……え!?良いの!?」
まどか「大丈夫なの?ほむらちゃん」
ほむら「ああ、別に私は構わないよ」
ほむら「けど私の魔法は万能じゃないから、いざという時に守ってあげられないかも」
さやか「……」
ほむら「ついてないと死なせちゃうかもしれないが、それでも良いなら」
ほむら「私にたのみ?なにかな」
さやか「…一度だけで良いから、ほむらがやってる魔女退治に付き合わせてほしいの」
ほむら「魔女退治に?」
さやか「うん、ほむらが魔女と戦ってる所を見たいの…私も、叶えたい願いがあるから…」
ほむら「良いよ」
さやか「お願……え!?良いの!?」
まどか「大丈夫なの?ほむらちゃん」
ほむら「ああ、別に私は構わないよ」
ほむら「けど私の魔法は万能じゃないから、いざという時に守ってあげられないかも」
さやか「……」
ほむら「ついてないと死なせちゃうかもしれないが、それでも良いなら」
ソウルジェムを右手に持ち、左手で右袖のシミを擦りながら歩く。
半ば挙動不審、放課後の町を戸惑いがちに私の後を二人がつける。
魔女探しは足の仕事だ。目でも鼻でもない。
あいつらに近付けば石が光るので、そんなアレだ。
何が言いたくて、何が不満なのかというと、魔女探しは退屈なのだ。
ほむら「見つかるときはすぐに見つかるが、居ないときは本当にいない」
まどか「へぇー…」
ほむら「しかしここまで見つからないのも珍しいな、魔女は絶滅したのか」
さやか「絶滅って」
ほむら「そんなことになれば私も死んでしまうから、御免被りたいな」
さやか「……因果だね」
ほむら「町にちょっとタチの悪いライオンがいて、私らはライオンしか食えない、それだけの話とも言える…」
ソウルジェムが薄く発光する。
ほむら「昨日のライオンだ」
半ば挙動不審、放課後の町を戸惑いがちに私の後を二人がつける。
魔女探しは足の仕事だ。目でも鼻でもない。
あいつらに近付けば石が光るので、そんなアレだ。
何が言いたくて、何が不満なのかというと、魔女探しは退屈なのだ。
ほむら「見つかるときはすぐに見つかるが、居ないときは本当にいない」
まどか「へぇー…」
ほむら「しかしここまで見つからないのも珍しいな、魔女は絶滅したのか」
さやか「絶滅って」
ほむら「そんなことになれば私も死んでしまうから、御免被りたいな」
さやか「……因果だね」
ほむら「町にちょっとタチの悪いライオンがいて、私らはライオンしか食えない、それだけの話とも言える…」
ソウルジェムが薄く発光する。
ほむら「昨日のライオンだ」
斜陽が私の後ろをあるくさやか達の影を地面に映す。
ソウルジェムが明滅を繰り返している。魔女の結界がかなり近い証だ。
ほむら「この周辺だ、もうすぐ始まるから気合いをいれておくといい」
さやか「う、うん」
金属バット。
ほむら「……それはなにかな」
さやか「え、いやぁ…あはは、自分の身は自分で守ろうかなーって」
まどか「さやかちゃん…」
金属バットで魔女と戦うとは…現実的な奴だ。
ステッキで戦う私よりははるかにリアリストと言える。さやかはきっと強い魔法少女になれるだろう。
ほむら「まあ、生兵法は死ぬだけだから、意気込みはいいけどそれは持ちこまない方が良い」
さやか「そ、そっか…」
ほむら「かわりにこれを貸してあげよう」
さやか「ん?」
トゥーハンドソード。
ガリガリガリ・・・
さやか「お、重っ…なにこれ重っ…!」
ほむら「早くこないと魔女が逃げるぞ」
まどか「それはあんまりだよほむらちゃん…」
閑静な廃ビルの森。
なるほど人通りの少ない場所にも魔女は沸く。
廃ビルの中ともなれば、一般人は気付かないだろう。
腰を据えてじっくり人を食らうには丁度いいエリアだ。
ほむら「……」
路地裏を抜けた先、そのすぐ左横に、大きな血だまりを湛えるOLの姿があった。
まどか「なんかへんな匂い…」
ほむら「死体があるから二人とも出ないように」
さやか「えっ!?」
OLの死体。両足両腕ともによくわからない方向に曲がり、一部の骨は飛び出している。
内臓をぶちまけていないだけビジュアルとしてはマシな部類だが、血の様子からしてもかなり新鮮な美女の躯に、私は思わずため息を零す。
さやか「…え、…なにこれ………うぷっ…」
まどか「うっ…!」
見てはダメだと言ったのにこの二人は。
死体「……」
ほむら「魔女のくちづけがある、間違いない、この女性は魔女によってこの場所へ導かれ、殺された」
さやか「……」
他は特に不自然な点はない。
この女性一人だけが狙われ、殺されたのだろう。
まどか「この人…そんな…ひどい」
ほむら「動機の曖昧な自殺、謎の失踪のほとんどは魔女が原因だと昨日のマミも言っていただろう」
さやか「本当は自殺なんてする人じゃなかった……」
ほむら「精神的に弱っている人を操る傾向にはあるから、どうだろうね」
どの道死人に口無しだ。
ほむら「魔女の結界へ行こう、怖気づいたのであれば送っていくよ」
まどか「……」
さやか「…ううん、ついていかせて」
さやか「魔女を野放しになんてしちゃダメだ…正直ショックでかいけど…放っておけないよ」
ほむら「まどかは?」
まどか「私も…行くよ」
ほむら「良いだろう」
ほむら「魔女のくちづけがある、間違いない、この女性は魔女によってこの場所へ導かれ、殺された」
さやか「……」
他は特に不自然な点はない。
この女性一人だけが狙われ、殺されたのだろう。
まどか「この人…そんな…ひどい」
ほむら「動機の曖昧な自殺、謎の失踪のほとんどは魔女が原因だと昨日のマミも言っていただろう」
さやか「本当は自殺なんてする人じゃなかった……」
ほむら「精神的に弱っている人を操る傾向にはあるから、どうだろうね」
どの道死人に口無しだ。
ほむら「魔女の結界へ行こう、怖気づいたのであれば送っていくよ」
まどか「……」
さやか「…ううん、ついていかせて」
さやか「魔女を野放しになんてしちゃダメだ…正直ショックでかいけど…放っておけないよ」
ほむら「まどかは?」
まどか「私も…行くよ」
ほむら「良いだろう」
一般女子中学生にトゥハンデッドソードとか荷が重いだろwwww
マミさんがショックで魔女退治サボったからOLさん死んじゃったじゃないか……
ほむらがQB殺して回ってなかったのにまどかが一般人のままなのは何か理由があるのかね
>>168
エイミー怪我してないからじゃないか
エイミー怪我してないからじゃないか
ビルの中。
結界は階段を上ると、すぐに見つかった。
さやか「……」
彼女は仇敵を睨むように、結界と対峙していた。
まどか「……」
彼女は不安そうに、いつものようにまどまどしていた。
ほむら「さて、早いとこ魔女を倒してしまおう」
ほむら「帰ってからやりたいことが沢山あって困っているんだ」
結界へとび
結界は階段を上ると、すぐに見つかった。
さやか「……」
彼女は仇敵を睨むように、結界と対峙していた。
まどか「……」
彼女は不安そうに、いつものようにまどまどしていた。
ほむら「さて、早いとこ魔女を倒してしまおう」
ほむら「帰ってからやりたいことが沢山あって困っているんだ」
結界へとび
毒々しい異空間は広く、迷路状に続いていた。
ほむら「魔女に辿り着くまで時間のかかる場合と、かからない場合がある」
さやか「この場合は…?」
ほむら「結構探すはめになりそうだ」
さやか「うへー…」
ほむら「道中でわざわざ使い魔を倒さなければならないから、魔力の効率は悪いよ」
噂をすれば敵影だ。
向こう突き当たりの角から、蝶の翅を生やしたヒゲのダンディが飛んでくる。
まどか「き、きゃあ!」
ほむら「心配しなくていい」
紫のステッキを両手で振りかぶる。
名も無きヒゲダンディは愚直なるままに突進するが、飛んで火に入る羽虫だ。
ほむら「1.物理人間大砲」
野球でいうフルスイングによって、使い魔は吹き飛ぶ前に一刀両断された。
さやか「すごい……」
ほむら「バットの方が良かったな」
ほむら「魔女に辿り着くまで時間のかかる場合と、かからない場合がある」
さやか「この場合は…?」
ほむら「結構探すはめになりそうだ」
さやか「うへー…」
ほむら「道中でわざわざ使い魔を倒さなければならないから、魔力の効率は悪いよ」
噂をすれば敵影だ。
向こう突き当たりの角から、蝶の翅を生やしたヒゲのダンディが飛んでくる。
まどか「き、きゃあ!」
ほむら「心配しなくていい」
紫のステッキを両手で振りかぶる。
名も無きヒゲダンディは愚直なるままに突進するが、飛んで火に入る羽虫だ。
ほむら「1.物理人間大砲」
野球でいうフルスイングによって、使い魔は吹き飛ぶ前に一刀両断された。
さやか「すごい……」
ほむら「バットの方が良かったな」
ほむら「2.五列横隊カットラス」
二人にはある程度の覚悟がある。
ほむら「3.ナイフダーツ」
さやかは願いがそれに釣り合うかを量っている。
ほむら「4.鉄パイプ人力トマホーク」
まどかは願いすら決まっていないのだろう。しかし悩みはそれぞれだ。
ほむら「5.投げっぱなしヒットエンドラン」
さやか「あ、私のバット投げんな!」
この魔女退治が二人に何らかのヒントとなるのだろうか。
長い廊下。
私の快進撃を見て、二人は精神に多少の余裕を取り戻した。
さやか「さっきの剣なんてすごいもんなぁ、四方八方から……」
まどか「カッコいいよね」
ほむら「君達は勘違いしてるようだから言っておくけど」
まどか「えっ」
向き直る。
ほむら「全ての魔法少女が、先ほどまでのように戦えるとは思わないことだ」
さやか「…ああ……」
ほむら「魔法少女の強さはその者の因果で決まる、いわば才能だ」
ほむら「それに魔法の特性も関わってくる…私はたまたま使い勝手の良い能力だったから戦えるだけで」
ほむら「全ての魔法少女が上手く戦えるわけではない」
まどか「そ…そっか…そうだよね…」
ほむら「私だって、二人の知らない場所で苦労してる」
さやか「…なんか……ごめん、ちょっと浮かれてた」
ほむら「いいさ、すまない」
ナイフを回収する苦労は二人にはわからないだろうし、これからも知らなくて良い。
私の快進撃を見て、二人は精神に多少の余裕を取り戻した。
さやか「さっきの剣なんてすごいもんなぁ、四方八方から……」
まどか「カッコいいよね」
ほむら「君達は勘違いしてるようだから言っておくけど」
まどか「えっ」
向き直る。
ほむら「全ての魔法少女が、先ほどまでのように戦えるとは思わないことだ」
さやか「…ああ……」
ほむら「魔法少女の強さはその者の因果で決まる、いわば才能だ」
ほむら「それに魔法の特性も関わってくる…私はたまたま使い勝手の良い能力だったから戦えるだけで」
ほむら「全ての魔法少女が上手く戦えるわけではない」
まどか「そ…そっか…そうだよね…」
ほむら「私だって、二人の知らない場所で苦労してる」
さやか「…なんか……ごめん、ちょっと浮かれてた」
ほむら「いいさ、すまない」
ナイフを回収する苦労は二人にはわからないだろうし、これからも知らなくて良い。
ほむら「いた」
廊下の先に広がる大きな空間の中央で、一体の魔女が鎮座している。
緑色のぐちゃぐちゃした頭に無数の薔薇。
大きな蝶の翅。
さやか「うわ……グロ…」
ほむら「ここで待っててくれ、私だけ行くから」
まどか「…気を付けて」
ほむら「ああ」
飛び降りて着地。
魔女と対峙する。
だが奴はこちらに興味がないらしい。たまにあることだ。
ほむら「因縁の戦いだというのに、舐められたものだな……まあ良い」
カチッ
興味がないなら、無理矢理にでも戦わせてやる。
カチッ
魔女「……!」
さやか「おおっ!すごい!」
まどか「わぁ…!」
部屋一面に広がる黒い筒の砲台たち。
マミの銃からヒントを得て、大量に仕入れたものだ。
ほむら「今度こそ、決着をつけてやる」
カチッ
容赦はしない。一斉に点火する。
廊下の先に広がる大きな空間の中央で、一体の魔女が鎮座している。
緑色のぐちゃぐちゃした頭に無数の薔薇。
大きな蝶の翅。
さやか「うわ……グロ…」
ほむら「ここで待っててくれ、私だけ行くから」
まどか「…気を付けて」
ほむら「ああ」
飛び降りて着地。
魔女と対峙する。
だが奴はこちらに興味がないらしい。たまにあることだ。
ほむら「因縁の戦いだというのに、舐められたものだな……まあ良い」
カチッ
興味がないなら、無理矢理にでも戦わせてやる。
カチッ
魔女「……!」
さやか「おおっ!すごい!」
まどか「わぁ…!」
部屋一面に広がる黒い筒の砲台たち。
マミの銃からヒントを得て、大量に仕入れたものだ。
ほむら「今度こそ、決着をつけてやる」
カチッ
容赦はしない。一斉に点火する。
>ほむら「今度こそ、決着をつけてやる」
ゲルト戦なんかにその台詞使っちゃダメwwwwwwwwwwwwww
あと10話くらいは待ってくれwwwwww
ゲルト戦なんかにその台詞使っちゃダメwwwwwwwwwwwwww
あと10話くらいは待ってくれwwwwww
無数の弾が魔女へ向かい、風を切る。
ひゅるるる、と小気味良い音の群れは一点へ収束し、
ドン。
さやか「…あれ?」
まどか「え?」
弾が火花を散らして命中する。
爆発の輝きは様々で、赤だったり青だったり、様々な色を散らしながら広がる。
魔女「ッ…!!」
さやか「怒ってる…?」
まどか「みたいだね…」
絶え間無く続く火薬の爆発音。
発射台ひとつのつき1発ではない。10発はあがるはずだ。
ほむら「さすがは“華龍”(税抜き2200円)、一番高い打ち上げ式なだけはある」
ひゅるるる、と小気味良い音の群れは一点へ収束し、
ドン。
さやか「…あれ?」
まどか「え?」
弾が火花を散らして命中する。
爆発の輝きは様々で、赤だったり青だったり、様々な色を散らしながら広がる。
魔女「ッ…!!」
さやか「怒ってる…?」
まどか「みたいだね…」
絶え間無く続く火薬の爆発音。
発射台ひとつのつき1発ではない。10発はあがるはずだ。
ほむら「さすがは“華龍”(税抜き2200円)、一番高い打ち上げ式なだけはある」
魔女のゲル状の頭部が泡立つ。
沸騰ではない。その反応が怒りである事はすぐにわかった。
魔女「!!」
奇怪な叫びと共に、座していた椅子が勢い良く吹き飛ぶ。
巨大な椅子は花火の弾を蹴散らし、弛すぎる弧を描いて私を潰しにかかる。
さやかとまどかがすっとんきょうな悲鳴を上げた瞬間。
カチッ
時が止まる。
止まる豪速球。
これをまともに受ければ、魔法少女といえど無事では済まない。
ほむら「けどその豪快さ、私は嫌いじゃないよ」
そっちがその気ならこっちもその気だ。
沸騰ではない。その反応が怒りである事はすぐにわかった。
魔女「!!」
奇怪な叫びと共に、座していた椅子が勢い良く吹き飛ぶ。
巨大な椅子は花火の弾を蹴散らし、弛すぎる弧を描いて私を潰しにかかる。
さやかとまどかがすっとんきょうな悲鳴を上げた瞬間。
カチッ
時が止まる。
止まる豪速球。
これをまともに受ければ、魔法少女といえど無事では済まない。
ほむら「けどその豪快さ、私は嫌いじゃないよ」
そっちがその気ならこっちもその気だ。
ほむら「うらぁああぁあああぁッ!!」
時が止まった世界で跳躍する。
立ちはだかる椅子にヒーローキック。
椅子が揺れる。傾かなければ、まだ停止時間でのエネルギーは椅子の投擲エネルギーに勝っていない。
ほむら「まだまだぁ!」
着地。だがすぐに脚に力を込めて飛び立つ。
体を半捻り。
ほむら「はァ!!」
──ドゥン。
魔力を込めた盾で裏拳。紫の波紋が迸る。
着地。裏拳。
着地。裏拳。
着地。裏拳。
椅子はまだ動かない。
ほむら「これで……どうだぁッ!!」
裏拳。
椅子が大きく傾いた。頃合いだ。
カチッ
記憶なくすと、派手な演出と裏で凄い頑張ってるマジシャンガールほむほむになるとは
ほむほむwwwwwwww
マミさんの教えをすっかり忘れてハシャイジャッテるなwwww
マミさんの教えをすっかり忘れてハシャイジャッテるなwwww
>>177
マミさんちーっすwwww
マミさんちーっすwwww
私の一撃のもとに打ち返される椅子。
魔女「!!??」
相手の動きが一瞬で固まる。
翅を広げて愉快な事でもしようと考えていたのだろう。
ほむら「させるか、潰れろ」
──ドォオン
無防備な魔女の全身は、巨大な質量に押し潰された。
緑色の液体が破裂したように飛び散る。
──ドォン
打ち上げ花火の最後の一発が上がると共に、魔女の結界は崩壊を始めた。
魔女「!!??」
相手の動きが一瞬で固まる。
翅を広げて愉快な事でもしようと考えていたのだろう。
ほむら「させるか、潰れろ」
──ドォオン
無防備な魔女の全身は、巨大な質量に押し潰された。
緑色の液体が破裂したように飛び散る。
──ドォン
打ち上げ花火の最後の一発が上がると共に、魔女の結界は崩壊を始めた。
景色が元の廃ビルに姿を変える。
ほむら「綺麗だ」
夕焼けが眩しく輝いている。
太陽は花火よりも美しい。
さやか「…す、すっげえ…」
ほむら「一撃で倒せる魔女なんてそうそういないさ」
落ちたグリーフシードを拾い上げる。
ソウルジェムに穢れが溜まっていたので、ありがたい。
まどか「ほむらちゃん、それ…」
ほむら「これはグリーフシード、魔力を消費して穢れたソウルジェムを回復するためのものだ」
さやか「さっきの魔女が落としたの?」
ほむら「ああ、落とすときがある……これがなければ良くて死ぬ、悪くてさらに酷い事になる」
さやか「えっ」
ほむら「魔法少女は魔女を狩り続けなければならない、それはつまり、グリーフシードを集めなくてはならないということ」
ほむら「そうだろう、マミ」
ほむら「綺麗だ」
夕焼けが眩しく輝いている。
太陽は花火よりも美しい。
さやか「…す、すっげえ…」
ほむら「一撃で倒せる魔女なんてそうそういないさ」
落ちたグリーフシードを拾い上げる。
ソウルジェムに穢れが溜まっていたので、ありがたい。
まどか「ほむらちゃん、それ…」
ほむら「これはグリーフシード、魔力を消費して穢れたソウルジェムを回復するためのものだ」
さやか「さっきの魔女が落としたの?」
ほむら「ああ、落とすときがある……これがなければ良くて死ぬ、悪くてさらに酷い事になる」
さやか「えっ」
ほむら「魔法少女は魔女を狩り続けなければならない、それはつまり、グリーフシードを集めなくてはならないということ」
ほむら「そうだろう、マミ」
物陰から現れたのは巴マミだった。
ばつの悪そうな表情は、黙ってつけていたことに多少の罪悪感を抱いている証か。
まどか「マミさん…」
マミ「二人とも、魔法少女になりたいのね」
さやか「……」
ほむら「悩んでいるそうだ」
二人とも複雑な表情で黙っている。
ほむら「だからこうして、二人を連れて魔女退治の見学ツアーと洒落込んでいるわけ」
マミ「…危険よ」
ほむら「私は魔女に負けるつもりはない」
マミ「二人が危ないのよ!」
よく通り怒鳴り声。
マミは私の正面にまで近付いてくる。
ばつの悪そうな表情は、黙ってつけていたことに多少の罪悪感を抱いている証か。
まどか「マミさん…」
マミ「二人とも、魔法少女になりたいのね」
さやか「……」
ほむら「悩んでいるそうだ」
二人とも複雑な表情で黙っている。
ほむら「だからこうして、二人を連れて魔女退治の見学ツアーと洒落込んでいるわけ」
マミ「…危険よ」
ほむら「私は魔女に負けるつもりはない」
マミ「二人が危ないのよ!」
よく通り怒鳴り声。
マミは私の正面にまで近付いてくる。
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