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元スレほむら「思い出せない…私は何者だ?」
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久々に夢を見た。
瓦礫と土砂に崩れた町。
何も映さない信号。
斜めに地面にもたげる標識。
荒廃した世界で、傷だらけの私が起き上がる。
普通なら生きてはいない重傷、黒ずんだソウルジェム。
何の執念か、私はそれでも起き上がる。
霞む視界。
ふらふらと歩みより、拳銃を構える。
視界はぼやけ、何も見えないが、それでもバレルの先で探るように、標的を定める。
バレルが硬い石を捉えた時、嗚咽は聞こえた。
私は数秒の間をあけて、引き金を引いた。
ほむら「……」
まぶたを開く。
先日の帰りに買った振り子ギロチン風掛け時計(中古税抜き19800円)は、朝も正常に稼働している。
だが、あのギロチンが落ちてきたらと思うと気が気でなくなってきた。
早く起きよう。そして時計を取り外そう。
ほむら「いただきます」
今日の朝食は中学生らしく、肌の健康を気遣って魚介豚骨を食べる。
通は4分なら3分。3分なら2分で食べるものだ。時間の節約にもなる。
さて、昨日は多くのイベントが起きて、多くの情報に触れることができた。
今日はどのような出来事が待っているだろう。
ほむら「いってきます」
分解して壊れた掛け時計に挨拶をし、アパートを出る。
今朝見た夢について考える。
あの夢は一体何だったのだろう。
教師「ではこの年号に起きた戦を…じゃあ暁美、答えなさい」
ほむら「ん」
瓦礫の中。私は銃を握り、魔法少女のソウルジェムを撃ち抜いた。それは間違いない。
あの瓦礫の山が意味するものは一体なんだったのか。
教師「えーではこの式、途中までで良いので暁美さん、前にきてどうぞ」
ほむら「……ああ」
散らばる瓦礫。荒廃の街。
街を巻き込む死闘の末に、私は魔法少女を殺した。
教師「ここの一番の四字熟語を…暁美」
ほむら「暗中模索、七転八起、天涯孤独」
教師「おお、正解です、素晴らしい」
以前の私が実際にやっていた事なのだろうか。
それともただの抽象的な夢でしかないのか。
どちらにせよ、私の深層心理には危険な何かが潜んでいそうだ。
『暁美さん、聞こえる?』
ほむら「ん?」
声が聞こえた。
巴マミの声だ。
『……私のテレパシー、通じてない?』
ほむら『ああ、テレパシー、そんなものもあったな』
『テレパシーを忘れるって…まぁいいわ』
すっかり失念していた。記憶喪失とは別だ。
『良ければお昼休みに、屋上で一緒にご飯を食べない?』
ほむら『昼食か、わかった』
『え、良いの?』
ほむら『まだ屋上で食べたことがないから、食べてみたかった』
『…ふふ、待ってるわ』
ほむら「ん?」
声が聞こえた。
巴マミの声だ。
『……私のテレパシー、通じてない?』
ほむら『ああ、テレパシー、そんなものもあったな』
『テレパシーを忘れるって…まぁいいわ』
すっかり失念していた。記憶喪失とは別だ。
『良ければお昼休みに、屋上で一緒にご飯を食べない?』
ほむら『昼食か、わかった』
『え、良いの?』
ほむら『まだ屋上で食べたことがないから、食べてみたかった』
『…ふふ、待ってるわ』
>>107
え?
え?
>>108
魚介豚骨→そんな組み合わせの食べ物はラーメンくらいしかない
4分を3分で、3分を2分で、という点から食事時間ではなく、規定の調理時間と推測出来る
→そんな食べ物はインスタント食品くらいしかない
結論として、インスタントラーメンorカップ麺が朝食
魚介豚骨→そんな組み合わせの食べ物はラーメンくらいしかない
4分を3分で、3分を2分で、という点から食事時間ではなく、規定の調理時間と推測出来る
→そんな食べ物はインスタント食品くらいしかない
結論として、インスタントラーメンorカップ麺が朝食
際限なく広がる蒼天。
この心地よい風に紙幣を靡かせたら、空に食われて二度と取り戻すことはできないだろう。
マミ「こんにちは、暁美さん」
ほむら「やあ、マミ」
小さく手を振ると彼女も応えた。
彼女からは刺々しい印象を受けないので、私のことはもう後輩として見てくれているのだろうか。
マミは自作であろう弁当箱を広げ、私はポケットからスニッカーズを取り出した。
マミ「……」
ほむら「開放的な場所で食べるのも悪くないな」
噛みごたえ十分。良いカロリーだ。
より明るい場所で食べるご飯は格別である。
マミ「…えっと、あなたって、魔法少女なのよね」
ほむら「ああ、そうだ」
マミ「キュゥべぇと契約したの?」
ほむら「そうだと思うんだが、思い出せないな」
マミ「曖昧ね」
ほむら「曖昧さ、ミルクチョコだって曖昧なのだから」
先ほどから私が話す度にマミの食指が止まる。
気を遣わせてしまっているのだろうか。
ほむら「マミはキュゥべぇと契約を?」
マミ「…ええ、何年か前にね」
ほむら「何年も付き合ってるってことか……マミはあの猫と仲良しなんだな」
マミ「お友達だもの」
ほむら「友達は大事だな」
マミ「……」
ほむら「開放的な場所で食べるのも悪くないな」
噛みごたえ十分。良いカロリーだ。
より明るい場所で食べるご飯は格別である。
マミ「…えっと、あなたって、魔法少女なのよね」
ほむら「ああ、そうだ」
マミ「キュゥべぇと契約したの?」
ほむら「そうだと思うんだが、思い出せないな」
マミ「曖昧ね」
ほむら「曖昧さ、ミルクチョコだって曖昧なのだから」
先ほどから私が話す度にマミの食指が止まる。
気を遣わせてしまっているのだろうか。
ほむら「マミはキュゥべぇと契約を?」
マミ「…ええ、何年か前にね」
ほむら「何年も付き合ってるってことか……マミはあの猫と仲良しなんだな」
マミ「お友達だもの」
ほむら「友達は大事だな」
ここの>>1は短い時間で細かく投下していくタイプなのね。
昼とかにも投下してるからてっきりオレと同じ自宅警備員の方かと……(失礼)
昼とかにも投下してるからてっきりオレと同じ自宅警備員の方かと……(失礼)
ほむら「なあ、マミは魔法少女についてどう思っている?」
マミ「どうって?」
ほむら「魔女を倒し、グリーフシードを手に入れ、ソウルジェムを保存する…一連の流れ」
マミ「私達の責務よ」
ほむら「それを前提としてだよ、腹が減ったら食うのは当然じゃないか」
マミ「…町の人々を魔女から守る、それは素晴らしい事じゃない」
マミ「魔法少女は希望を振り撒く存在でしょ?」
マミ「あなたは違うのかしら」
ほむら「わからない」
マミ「……」
ほむら「でも、グリーフシードは欲しい」
魔女にはなりたくないから。
マミ「どうって?」
ほむら「魔女を倒し、グリーフシードを手に入れ、ソウルジェムを保存する…一連の流れ」
マミ「私達の責務よ」
ほむら「それを前提としてだよ、腹が減ったら食うのは当然じゃないか」
マミ「…町の人々を魔女から守る、それは素晴らしい事じゃない」
マミ「魔法少女は希望を振り撒く存在でしょ?」
マミ「あなたは違うのかしら」
ほむら「わからない」
マミ「……」
ほむら「でも、グリーフシードは欲しい」
魔女にはなりたくないから。
マミ「…暁美さん、喩え話で悪いのだけど」
ほむら「ん?」
マミ「目の前に、もうすぐ魔女になりそうな使い魔がいたとしたら…あなたはどうする?」
ほむら「悩むな」
マミ「……」
ほむら「その時のソウルジェムの状態や、グリーフシードの持ち合わせにもよるな」
マミ「……そう」
ほむら「あまりにソウルジェムの状態が緊迫していたら、見逃すかもしれないが」
ほむら「魔女は可能であれば狩りたい対象だ」
マミ「……使い魔が一般人を食べるのよ?」
ほむら「ソウルジェムが濁りきるよりはマシだと受け入れる覚悟も必要さ」
魔法少女が魔女になったのでは、あまりにも割に合わない。
暁美ほむらのためにも、不用意に死にたくはない。
マミ「…私はやっぱり、あなたのことわからないや」
マミは弁当をまとめてベンチから立ち上がった。
ほむら「ん?」
マミ「目の前に、もうすぐ魔女になりそうな使い魔がいたとしたら…あなたはどうする?」
ほむら「悩むな」
マミ「……」
ほむら「その時のソウルジェムの状態や、グリーフシードの持ち合わせにもよるな」
マミ「……そう」
ほむら「あまりにソウルジェムの状態が緊迫していたら、見逃すかもしれないが」
ほむら「魔女は可能であれば狩りたい対象だ」
マミ「……使い魔が一般人を食べるのよ?」
ほむら「ソウルジェムが濁りきるよりはマシだと受け入れる覚悟も必要さ」
魔法少女が魔女になったのでは、あまりにも割に合わない。
暁美ほむらのためにも、不用意に死にたくはない。
マミ「…私はやっぱり、あなたのことわからないや」
マミは弁当をまとめてベンチから立ち上がった。
ほむら「もう良いのか?おかすがまだ残っていただろう」
マミ「良いのよ、ごめんね、私から誘ったのに」
ほむら「待ってくれよ」
肩を掴む。
マミ「離して」
ほむら「……マミ?」
目が私を拒絶していた。
マミ「私とあなたは魔法少女だけど、考え方が違っているから」
ほむら「何が違うんだ」
マミ「目の前で誰かが困っていたら、私はその人のこと、絶対に助けたいのよ」
ほむら「……」
マミ「私達の違いは……」
世界が歪む。
視界がパステルカラーで塗り潰される。
マミ「良いのよ、ごめんね、私から誘ったのに」
ほむら「待ってくれよ」
肩を掴む。
マミ「離して」
ほむら「……マミ?」
目が私を拒絶していた。
マミ「私とあなたは魔法少女だけど、考え方が違っているから」
ほむら「何が違うんだ」
マミ「目の前で誰かが困っていたら、私はその人のこと、絶対に助けたいのよ」
ほむら「……」
マミ「私達の違いは……」
世界が歪む。
視界がパステルカラーで塗り潰される。
マミ「魔女!?どうしてこんな所に…!」
ほむら「学校の屋上にあるとは…」
魔女の結界が構築されてゆく。
ヘドロ色の地面から無数の電柱が立ち上り、私達を世界の上へ押し上げる。
見覚えのある景色だ。
マミ「くっ、とにかく学校の人に被害が及ぶ前に片付けないと…!」
ほむら「同意だな」
マミが変身すると同時に、私も変身した。
ハットとステッキは忘れない。
ほむら「学校の屋上にあるとは…」
魔女の結界が構築されてゆく。
ヘドロ色の地面から無数の電柱が立ち上り、私達を世界の上へ押し上げる。
見覚えのある景色だ。
マミ「くっ、とにかく学校の人に被害が及ぶ前に片付けないと…!」
ほむら「同意だな」
マミが変身すると同時に、私も変身した。
ハットとステッキは忘れない。
マジシャンと勘違いしてるんじゃwwwwwwwwwwww
なんか昔、男が羊型の妖精に変身してしまってその呪いを解くために知り合いの少女を魔法少女にする話を思い出した。
名前は思いだせないが、確か絵はいのぢだったはず・・・・・
なんか昔、男が羊型の妖精に変身してしまってその呪いを解くために知り合いの少女を魔法少女にする話を思い出した。
名前は思いだせないが、確か絵はいのぢだったはず・・・・・
>>122
ななついろドロップ?
ななついろドロップ?
>>125
そら原作エロゲだしな。マイナーだわww
そら原作エロゲだしな。マイナーだわww
下手に力を持ったせいか、マミさんの厨二頭は堅いなぁ
何でも出来ると思い込んで必要悪と優先順位を考えないのは愚かしい
こんな所がさやかにも受け継がれちゃうのだろうか?
何でも出来ると思い込んで必要悪と優先順位を考えないのは愚かしい
こんな所がさやかにも受け継がれちゃうのだろうか?
マミ「魔女反応は……下からだわ!」
聳え立つ電柱から下界を見下ろす。
ちょっとした高層ビルほどはあろうか。
落下すれば常人であれば無事では済まされないだろうが、魔法少女にはあまり関係のない事だ。
素早く魔女のもとに辿り着くならば、自由落下が吉だろう。
しかしこの景色、どこかで……。
ほむら「マミ、私と君は相容れないのかもしれない」
マミ「!」
ほむら「しかし今は目の前の敵を倒すために、協力してくれないか」
マミ「…ええ、分かっているわ!」
ステッキに魔力を込める。
いざという時のための、ちょっとした武器だ。
ほむら「よし、一気に降りるぞ!」
最下を目指し、電柱から飛ぶ。
ほむら「!」
下から大量の何かが近付いてくる。
マミ「お出ましかしら…!」
ほむら「待つんだマミ、あれに害はない」
マミ「え?」
下からせりあがる大量の影。
輪郭がはっきりと見えてきた。
あれは……。
マミ「…風船!」
ほむら「人ならば簡単に浮かす事のできる風船だ、乗れるぞ」
マミ「乗れるって…」
二人ともそれぞれの風船に着地する。
巨大な風船はボヨンと震えたが、すぐに浮力が勝ち、上昇を再開した。
ほむら「普通の風船と同じで、刺激すれば割れる」
マミ「じゃあ…」
ほむら「だが下にいる魔女は、これでもかというほど風船を吐いてくる、いちいち割る暇はない」
マミ「なるほど、避けて下に降りていくわけね!」
ほむら「そういう事だ」
下から大量の何かが近付いてくる。
マミ「お出ましかしら…!」
ほむら「待つんだマミ、あれに害はない」
マミ「え?」
下からせりあがる大量の影。
輪郭がはっきりと見えてきた。
あれは……。
マミ「…風船!」
ほむら「人ならば簡単に浮かす事のできる風船だ、乗れるぞ」
マミ「乗れるって…」
二人ともそれぞれの風船に着地する。
巨大な風船はボヨンと震えたが、すぐに浮力が勝ち、上昇を再開した。
ほむら「普通の風船と同じで、刺激すれば割れる」
マミ「じゃあ…」
ほむら「だが下にいる魔女は、これでもかというほど風船を吐いてくる、いちいち割る暇はない」
マミ「なるほど、避けて下に降りていくわけね!」
ほむら「そういう事だ」
群鳥のような風船を避ける。電柱を蹴って下を目指す。
風船の真上にある目玉模様は使い魔の目のようだ。
浮かび上がる途中で、落下位置を修正した私達を補足してくる。
早く下へ降りたい私達にとって、非常に厄介な機能ある。
カチッ
しかし問題はない。
私だけはすぐ降りられるから。
巴マミはまごつくだろうが、それはそれで仕方がない。
良く見たらこの魔女、前にも戦った事があるし。
カチッ
ほむら「自分で蒔いたシード、ってわけだ」
魔女「ぷぅうううう!!」
魔女と対峙する。
巨大なバルーンアートだ。
風船の真上にある目玉模様は使い魔の目のようだ。
浮かび上がる途中で、落下位置を修正した私達を補足してくる。
早く下へ降りたい私達にとって、非常に厄介な機能ある。
カチッ
しかし問題はない。
私だけはすぐ降りられるから。
巴マミはまごつくだろうが、それはそれで仕方がない。
良く見たらこの魔女、前にも戦った事があるし。
カチッ
ほむら「自分で蒔いたシード、ってわけだ」
魔女「ぷぅうううう!!」
魔女と対峙する。
巨大なバルーンアートだ。
風船の魔女。
刺せば割れる。割れると空気を放出してしぼむ。完全にしぼむと消滅する。
しかしそう簡単に魔女がやられるわけもなく、こいつはしぼむ前に傷穴を塞ぎ、傷を塞いだあとは再び膨張して元に戻る。
連続して奴にダメージを与え、一気に倒す。それが攻略法だ。
風船の魔女は直接ダメージを与える攻撃をしてこないが、風船を吹きだして押し退けたり、浮かばせたり、強烈な風を吹いて飛ばそうとする。
吹き飛ばされて電柱に激突すれば、それは軽微ながらも痛手となる。
体力が消耗して動けなくなった時、魔女の生み出す風船の使い魔の上に乗せられ、どこへたどり着くかもわからない遥か上へと飛ばされて、おそらく死ぬだろう。
耐久力のある魔女だが、相手が悪かったな。
ほむら「さあ、二度目のショータイムと参りましょう」
ハットを取り、深くお辞儀をする。深く頭を下げるため、魔女の姿は視界から外れる。
そんなばかばかしいほどの隙を、魔女が見逃すはずもない。
魔女「ぷぅうううううっ!」
カチッ
そこで私がなにもしないはずもない。
ほむら「1.三列縦隊カットラス」
魔女「!?」
見滝原アーミーズショップの倉庫から拝借した湾曲刀のカットラス(税抜き8980円)を贅沢にも12本使用する。
三列に並んだカットラスが、大きな刃を勢いよく回しながら襲いかかる。
もちろん突然にだ。
魔女「ぷっ…ぅうううう!」ブシュー
カチッ
何か攻めのアクションを起こそうとしていた魔女は空気を吐き出してタコのように後退するが、そんな甘っちょろい真似を私は許さない。
カチッ
ほむら「2.空襲中世騎士」
魔女「ぷぅ!?」
勢いよく退散する魔女の進行方向よりちょっと上に、中世の鎧騎士が出現した。
その手にトゥーハンドソードを握り、逃げる魔女に刃を突き立てんと、強そうに握りしめている。
ちなみにこの躍動感あるポーズに調整するために40秒はかかった。
――ザクッ
魔女「ぷぅー!」ブシュウウ
勢いを殺しきれずに騎士の剣に刺さってしまったようだ。
大きな剣によって開けられた傷から、すごい勢いで空気が漏れ出している。
魔女「!?」
見滝原アーミーズショップの倉庫から拝借した湾曲刀のカットラス(税抜き8980円)を贅沢にも12本使用する。
三列に並んだカットラスが、大きな刃を勢いよく回しながら襲いかかる。
もちろん突然にだ。
魔女「ぷっ…ぅうううう!」ブシュー
カチッ
何か攻めのアクションを起こそうとしていた魔女は空気を吐き出してタコのように後退するが、そんな甘っちょろい真似を私は許さない。
カチッ
ほむら「2.空襲中世騎士」
魔女「ぷぅ!?」
勢いよく退散する魔女の進行方向よりちょっと上に、中世の鎧騎士が出現した。
その手にトゥーハンドソードを握り、逃げる魔女に刃を突き立てんと、強そうに握りしめている。
ちなみにこの躍動感あるポーズに調整するために40秒はかかった。
――ザクッ
魔女「ぷぅー!」ブシュウウ
勢いを殺しきれずに騎士の剣に刺さってしまったようだ。
大きな剣によって開けられた傷から、すごい勢いで空気が漏れ出している。
>ちなみにこの躍動感あるポーズに調整するために40秒はかかった。
懲りすぎだろwwwwww
この、ほむほむ……何かが違う…
懲りすぎだろwwwwww
この、ほむほむ……何かが違う…
カチッ
空気の漏れたあいつはしばらく身動きがとれない。
もごもごともがいている間に仕留めるのが定石だ。
さっさと決めてしまおう。
カチッ
ほむら「3.ハズレだけ危機一髪」
魔女「…!!」
ひるんだ風船の魔女の周囲を無数のナイフが取り囲んでいる。
当然、それら全てに既に勢いが付けられている。
何十本もあるナイフは全て魔女へ向かって飛んでゆく。
見てみると格好いい技だが、この状況を作り出すために想像を絶する労力が必要であることは、私だけが忘れなければいいし、他の人は知らなくて良い。
――ザクザクザク
全部刺さった。
空気の漏れたあいつはしばらく身動きがとれない。
もごもごともがいている間に仕留めるのが定石だ。
さっさと決めてしまおう。
カチッ
ほむら「3.ハズレだけ危機一髪」
魔女「…!!」
ひるんだ風船の魔女の周囲を無数のナイフが取り囲んでいる。
当然、それら全てに既に勢いが付けられている。
何十本もあるナイフは全て魔女へ向かって飛んでゆく。
見てみると格好いい技だが、この状況を作り出すために想像を絶する労力が必要であることは、私だけが忘れなければいいし、他の人は知らなくて良い。
――ザクザクザク
全部刺さった。
なぜそこまで苦労して刀剣類を使うのか…
このほむらはさやかと仲良くできそうだ
このほむらはさやかと仲良くできそうだ
魔女「ふしゅぅううう…!」
風船の魔女には無数の穴が空き、反撃はおろか修復すらままならない様子だ。
そもそもこの魔女は、魔法少女が落下中の時にのみ強いのだ。
私のように時間を停止させて一気に降下する魔法少女とは相性が悪いのだろう。
前回同様、遊びながらでも余裕を持って倒せる。投げナイフなんてする必要はないし、手持ち一本だけでも倒す自信はある。
ほむら「マミが苦戦しているようだから、悪いがすぐにトドメを刺させてもらうぞ」
手持ちの一本のナイフを構え、魔女に近づく。
「あら、誰が苦戦しているって?」
ほむら「!」
――パン、パン、パン
――パンパンパンパン
ほぼ連続で風船が破裂する音が、こちらへ近づいてくる。
上からだ。
マミ「ティロ・メテオリーテ!!」
尖ったコンクリの先端を下方に向けた電柱。
そのおっかない危険物を黄色いリボンで抱えたマミが、魔女へ急降下爆撃を敢行した。
コンクリの柱が地面に激突する衝撃とその音は、たとえようもなく凄まじい。
飛び散る破片がとても痛い。
風船の魔女には無数の穴が空き、反撃はおろか修復すらままならない様子だ。
そもそもこの魔女は、魔法少女が落下中の時にのみ強いのだ。
私のように時間を停止させて一気に降下する魔法少女とは相性が悪いのだろう。
前回同様、遊びながらでも余裕を持って倒せる。投げナイフなんてする必要はないし、手持ち一本だけでも倒す自信はある。
ほむら「マミが苦戦しているようだから、悪いがすぐにトドメを刺させてもらうぞ」
手持ちの一本のナイフを構え、魔女に近づく。
「あら、誰が苦戦しているって?」
ほむら「!」
――パン、パン、パン
――パンパンパンパン
ほぼ連続で風船が破裂する音が、こちらへ近づいてくる。
上からだ。
マミ「ティロ・メテオリーテ!!」
尖ったコンクリの先端を下方に向けた電柱。
そのおっかない危険物を黄色いリボンで抱えたマミが、魔女へ急降下爆撃を敢行した。
コンクリの柱が地面に激突する衝撃とその音は、たとえようもなく凄まじい。
飛び散る破片がとても痛い。
巴マミのダイナミックな一撃によって、魔女は瞬時に消滅した。
それまでの私のマジックショーは何だったのだろうか。マミの一撃で全て終わっていたじゃないか。
というよりもなるほど、電柱を折ってそれを使って攻撃か。その手があったか。
次にこの魔女と戦うことがあれば参考にしよう。
結界が解ける。風景が元に戻ってゆく。
マミ「……ふう」
ほむら「お疲れ、マミ」
マミ「ええ、暁美さんもね」
グリーフシードがこつん、と地面に落ちる。
運が良かった。孵化したグリーフシードを再びグリーフシードに戻せるとは。
消費したカロリーを除けばプラスマイナスゼロといったところだ。
元通り蒼天の下の屋上。屋上入り口のそばに立てかけた私の学生鞄の中を探る。
マミ「何をしているの?」
ほむら「マミに聞いておきたいことがあるんだ、これ以上手間をかけさせれないから」
マミ「なにそれ…って、きゃあ!?」
両手いっぱいのグリーフシードを見せてやると、マミは悲鳴をあげた。
ほむら「使い終わったグリーフシードを普段どう廃棄しているのか教えてほし…」
マミ「ばかー!」
頭をはたかれた。
ほむら(何も叩くことないじゃないか…)
さやか「どうしたのほむら、今日はずっと考え事ばかりしてるみたいだけど」
昼休みは明け、五限目も終わり、休み時間。
机でじっと考え込む私に、さやかが話しかけてきた。
ほむら「マミと話していたんだけど、彼女はどうも私とは仲良くできないらしい」
さやか「え、そうなの」
ほむら「私の事はいいんだ、さやかはどうだ、魔法少女について何か考えたか」
さやか「…ああ、うん…そりゃあね」
まどか「私なんて昨日考え過ぎて眠れなかったよ…」
後ろからまどか登場。いつの間に。
さやか「やっぱり、命をかけるかっていうところで、どうしても…ね」
まどか「うん…」
悩むのは良い事だ。むしろ、悩んだままでいた方が良い。
今の私には受け入れるしかない現実だが、願いと戦いの運命を一生の間天秤にかけつづけ、それを揺るがしてはいけないというのは、とても難しいと思う。
私は自分の心臓を、どのような羽根で秤にかけたのだろう。
帰り道。
さやかとまどかの後ろを私が歩く。
まどか「……」
さやか「……う~ん…」
二人は仲良しだ。親友だ。
心ここにあらず。願いを何にしようかと考えている。
当然だ。人生を賭けた願い。
一朝一夕で出る答えではない。
さやか「ねえ、ほむら」
ほむら「何かな」
さやか「こんなこと、聞いていいのかわからないけど……ほむらはどんな願いで魔法少女になったの?」
ほむら「さあね」
さあね。
さやかとまどかの後ろを私が歩く。
まどか「……」
さやか「……う~ん…」
二人は仲良しだ。親友だ。
心ここにあらず。願いを何にしようかと考えている。
当然だ。人生を賭けた願い。
一朝一夕で出る答えではない。
さやか「ねえ、ほむら」
ほむら「何かな」
さやか「こんなこと、聞いていいのかわからないけど……ほむらはどんな願いで魔法少女になったの?」
ほむら「さあね」
さあね。
追いついた
マミの肩をつかんだとき残りの弁当くれと言い出すのかと思ってしまったwwww
マミの肩をつかんだとき残りの弁当くれと言い出すのかと思ってしまったwwww
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