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元スレほむら「思い出せない…私は何者だ?」3
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ほむら「思い出せない…私は何者だ?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1330265526/
ほむら「思い出せない…私は何者だ?」2
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1333269106/
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( *・∀・)φ ミクッ (>∀<*) キャー
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ほむら「思い出せない…私は何者だ?」2
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ほむら「御静観、ありがとうございました」
ハットを掲げて、挨拶をひとつ。
盛大な歓声を浴びる私。
ソウルジェムに回復効果があるならば、きっと今頃は淀みひとつない綺麗な状態になっているだろう。
「今日こそ、今日こそ握手をー!」
「写真撮らせてくださーい!」
「ていうか撮る!」
やれやれ、終わっても冷めない熱気。
嫌いではないが、やることはある。
ほむら「ほっ」
身体を大きな白い布で包みこむ。
カーテンサイズの布によって、私の身体は靴から頭までが覆い隠れる。
まどか「あれ?まだ続きがあるのかな?」
さやか「おっ、またせぇー!」
マミ「あら美樹さん、用事は済んだ?」
さやか「はい!かなり!」
杏子「かなり、って何だよ…」
さやか「あれ?ほむらのマジックショーは終わった感じ?」
まどか「うん、それなんだけどね……」
カチッ
台の上で繭となった布が、重力に従ってはらりと下に崩れ落ちる。
そこにはもう、私の姿は無い。
カチッ
「わ、イリュージョンだ!」
「またー!?どうして最後は消えて居なくなっちゃうのー!?」
まどか「わっ、ほむらちゃん消えちゃった!」
マミ「本当……いつ見ても不思議だわ、暁美さんの瞬間移動」
杏子「どんな魔法なんだって話だよなぁ、見当もつかないよ」
さやか「でも今日、ほむらの魔法が見れるんだよね?」
マミ「そのはずなんだけど……うーん、どこに行ったのかしら……」
「あの、みなさん、待たせてごめんなさい」
さやか「ん?誰?」
ほむら「私ですよ、私」
皆の後ろから小さく手を上げて、声をかける。
まどか「……」
マミ「……」
さやか「……え?」
杏子「うそっ」
一様に並ぶ、キョトンとした顔。
ほむら「三つ編みに眼鏡を加えただけですけど、そんなに変ですか?これ」
まどか「…えー!」
以前の暁美ほむらの元々の姿に変装しただけだというのに、彼女らが私だと認識するまでには随分と時間がかかった。
私のマジックを見に来た人だかりの中を、こんな陳腐な変装だけで切り抜け、私達5人は歩き始めた。
しばらく歩いてほとぼりも冷めた後には、鬱陶しかったので眼鏡を外し、三つ編みも解いた。
暁美ほむらの姿といえど、今の私からしてみれば格好良くない姿だ。
杏子「……いやー、びっくりした、別人だったな」
マミ「ええ、なんていうか…本当に」
ほむら「これからもあの舞台から抜け出す際は、変装のお世話になりそうだよ」
さやか「あはは」
ソウルジェムを片手に歩く放課後の道。
もう小一時間もすれば日が暮れ始めるだろうか。
皆のためにも、手早く魔女を見つける必要がある。
ほむら(まあ、今日の魔女の位置はわかっているんだけどね……)
過去の暁美ほむらの記憶を辿れば、魔女と出会うのは簡単だ。
当然、倒す事だって造作もない。
まどか「ところで、さやかちゃんの用事って何だったの?」
ほむら「!」
事情をわかっているだけに、知らぬ存ぜぬ興味示さぬの態度を維持するのは難しい。
さやか「あー、まぁちょっとヤボ用ってやつ?ははは」
杏子「緊張感の無いやつだなぁ、どんな用事があったらこんな集まりに遅れるんだっての」
マミ「まあ、まあ」
ほむら「…お、魔女の反応が強くなった、こっちかな」
仁美と会って、さやかはどんな話をしたのだろうか。
上条恭介への告白まであと一日。ワルプルギスの夜。
ほむら(……とんでもない重圧だろうな)
それでも私、暁美ほむらは、時間遡行者などではない。
過去と未来を知り尽くしている人間ではない……あくまでもそのつもりでいなくてはならない。
ほむら「見つけた、結界だ」
魔女の結界の前に立つ。
オフィス街の路地裏、スプレー缶の落書きに混じるようにして、その入り口は不気味な発光と共に口を開いていた。
まどか「……私も、行って良いんだよね?」
ほむら「もちろん、マミや杏子がいれば安全だろう、守ってもらうといい」
さやか「私だって守れるぞー」
ほむら「ふふ、そうだね、さやかには練習がてら、使い魔だけ手伝ってもらおうかな?」
さやか「よしきた!頑張るぞー!」
杏子「死ぬなよー」
呑気な雰囲気のままに結界へと突入する。
呑気。まあ、当然だ。
どんな手ごわい魔女が相手だろうと、魔法少女が4人もいればさすがに瞬殺も良い所だ。
緊張感が多少薄れていようとも、誰一人として傷付かずに終えることも不可能ではない。
ほむら「さあ、行こうか」
変身。
ハットとステッキと一緒に、結界へ飛び込む。
結界の中は和風。
どこまでも不格好に繋がり続く紺色の瓦屋根の道。
瓦屋根の脇には大きな雪洞が街灯のような高さで林立し、暗い夜の中で瓦の道を照らす。
さやか「わ、江戸っぽい」
まどか「……この景色を作りだした魔女って、どんな人だったんだろう」
杏子「さあ、歴史が好きだったのかね」
マミ「魔法少女が魔女に、って知っていると……そういうことも、考えてしまうわよね」
マミは心に覚悟を決めていても、魔法少女の運命についてはナイーブな面があるようだ。
ほむら「さあ、景色に見とれている暇はないよ、刺客のお出ましだ」
さやか「!」
8等身の細身な五人囃子達が、日本刀を携えてゆっくりと正面から歩いてくる。
モデル歩きで。
さやか「よーし、同じ剣なら負けないぞ!」
ほむら「さやかは右の2体を、私は3体を片づける」
さやか「おっけーまかせて!」
杏子「さやかのお手並み拝見でもあるな」
まどか「さやかちゃん、がんばって!」
マミ「危なくなったらいつでも呼んでね!」
私とさやかは、多少過保護な声援を受けて正面へ飛び出していった。
ほむら「ショータイムの前座だ、久々に楽しませてもらう!」
ほむら「1.非合法切断マジック!」
左腕の盾から湾曲する広い刃が顔を出す。
久々に使う、ギロチンナイフだ。
使い魔「キェェエエエエッ!」
五人囃子の一体が、日本刀を真上に掲げた。
気合いの入った示現流の上段。
使い魔の攻撃といえど、力任せの攻撃を私の柔な防御で受け切ることは難しい。
カチッ
なので私はいつも通りの手法でやらせてもらう。
カチッ
使い魔「ェエッ…!?」
ほむら「まずは一体」
私は瞬時に使い魔の背後に回った。
そして、使い魔の全身はパズルのように斬り崩されて地面に落ちる。
五右衛門のような切り刻みっぷりに、マミたちギャラリーの息を飲む音も聞こえてきた。
使い魔「キェエエェエエ!」
使い魔「キェエッ!」
ほむら「うるさい使い魔だ」
高音で喚く二体の狭間に滑り込んで、盾のギロチンを振るい舞う。
このギロチンをメインに据えて戦ったことはあまりないが、思いの外使い勝手は良い。
暁美ほむらの経験のせいもあるのだろうか?
ほむら(なんだ、時を止めずとも楽勝じゃないか)
使い魔「キェッ……!」
二体の使い魔を通り抜ける間に、私のギロチンはそれらを3パーツ以上に分けて切り刻んだ。
まどか「すごい……!」
マミ「あらやだ、格好良いわね」
ばらりと瓦に落ちて、使い魔のかけらは煙に巻かれて消滅した。
さやか「え!?もうかよっ!」
使い魔「キェエェエエエ!」
ほむら「頑張れさやか!」
さやかはまだ最後の一体と戦っていた。
うむ。やっぱりさやかは、そこまで強くないみたいだ。
彼女はとことん応援したい。
ギロチンナイフってラウンドナイフみたいなものなんだろーか
なんてことを改めて疑問に思った
なんてことを改めて疑問に思った
>>30
むしろ大型軍用スコップの両端が尖ってるだけ、みたいな感じ?
むしろ大型軍用スコップの両端が尖ってるだけ、みたいな感じ?
貴方が落とした肉まんは、
金の肉まんですか?
スライム肉まんですか?
それとも
ただのマムですか?
金の肉まんですか?
スライム肉まんですか?
それとも
ただのマムですか?
わたしが落としたのは優良なマムです
わたしたちにステキなお話を聞かせてくれるのですから
そんなマムがただのマムであるわけがありません
わたしたちにステキなお話を聞かせてくれるのですから
そんなマムがただのマムであるわけがありません
アルルは作品ごとに胸がちっさくなって今はもうほむらと同レベルだろ
まあ落ち着け
あんこちゃんあんあん!と10回唱えればみんな平和
あんこちゃんあんあん!と10回唱えればみんな平和
どんどん結界を進んでゆく。
瓦屋根の通路も勾配が強くなってきた。
使い魔「キェエェエエ!」
ほむら「おっと」
遠方の小天守閣から、薙刀を担いだ三人官女が降りてきた。
先程倒した五人囃子よりも背が高く、得物も大きい。
ちょっとした巨人3体と相手だ。
さやか「数は少ないけど、キツいね…!」
ほむら「少数精鋭だね、少なければ戦闘力が高いのは、あるかもしれん」
マミ「……あれは、使い魔だけど美樹さんや佐倉さんとは相性が悪いかしら」
杏子「アタシを馬鹿にすんなって、あんなの楽勝だよ」
ほむら「さやかにはまだ早い相手だな」
そのままでも戦えないことはないが、近接武器ではあまりにもリーチに難有りなため、ギロチンナイフを収納する。
カチッ
マミ「……え?これって」
ほむら「私がお相手しよう」
こんな時間にリアルタイムだと…
もしもしからまったり読むことにしよう…
もしもしからまったり読むことにしよう…
時間停止を解くと、私の周囲には輪を描くようにして、漆黒の猟銃が瓦屋根に突き刺さっていた。
その数は20を越える。
杏子「……その技って」
マミ「私の……」
使い魔「キェエエ!」
使い魔「キェエェエエエッ!」
ゆったりと裾を揺らしながら近づいては来るが、緩慢とした雅な動きは、瞬時にこちらに接敵してくるものではないだろう。
遠くから撃ち抜くには十分すぎる距離だ。
ほむら「2.シャフトスティール」
マミ「!」
ほむら「マミ、杏子、真後ろは危ないから気をつけてくれよ」
右手で一番近い猟銃を、力任せに引っこ抜く。
瓦の破片とぱらりと落とす猟銃。黒塗りは自分でやった。
片手で正面に構え、ドン、と放つ。
スラッグ弾は使い魔の腹に命中したようだ。
ほむら「ふ」
かかって来る反動は一切殺さなかったために、猟銃は回転しながら後方へと吹き飛んでいった。
続けて左手で猟銃を掴み取り、撃ち、反動のまま後ろへ棄てる。
ドン、ドン、ドン、ドン。
マミのように優雅な舞踏はできないが、同じようなことは可能だ。
さやか「……すご」
マミ「ワイルドね…」
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