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元スレ吹寄「上条。その……吸って、くれない?」
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「どこを触って欲しい?」
「……ぇ?」
「どこを、触って欲しい?」
答えを、吹寄に強要する。
耳元で囁く声も快感のもとになるのか、吹寄が悶えるように首をうねらせた。
そして、目をつぶったまま恥ずかしそうに笑う。
「当麻の、好きなところに触って」
「どこでもいいのか?」
「だめなところは、だめっていうから」
「だめ、じゃ止まらないって行っただろ?」
「……でも」
「ん?」
「やめて、って言えないわよ」
「なんで?」
「怖いから、だめな場所はあるけど、やめてって言えない」
言葉が強すぎるのだ。やめてというのは。
それが吹寄の正直な気持ちだった。
だめ、なら言える。だけど、上条に止めてとは言えなかった。
触っていいかどうかは、上条に全部察して欲しかった。
それに、きっと、上条ならひどいことはしないと思う。
「あたしが嫌なことは、しない?」
「当たり前だ」
「じゃあ、何してもやめてって言わないから。優しく、して」
「……わかった」
「ありがと。とうま……あっ、あっ」
吹寄が言い終わるより先に、耳を甘噛みしてやった。
反応は顕著だ。体をくねらせるようにして、吹寄がはねた。
耳の複雑な形をなぞるように舌を這わせると、ぎゅっと吹寄が目をつぶった。
「はぁん!」
「気持ちいいか?」
「き、聞かないで」
「声、出てる」
「……わかってる、から。言わないでよ」
分かってたって、止められないのだ。
上条が耳を攻めるのをやめた。それが寂しくて、吹寄は上条を探す。
もちろん体はべったりくっついているのに、おかしなことだった。
「当麻……」
「制理?」
「あ、な、なんでもない」
「おねだりか?」
かあっと顔に血が登るのを吹寄は感じた。
完全に上条に見透かされていた。
「もっとしてください、は?」
「え……?」
「してほしいんだったら、ほら、おねだり」
「……できない、わよ」
「なんで?」
「だって」
「じゃあ、抱きしめるのも終わりな?」
「あっ、だめ、だめ」
すっと体を離しかけた上条を引き止めるように、腕をつかむ。
にっと笑った上条がとても意地悪く見えて、吹寄は切なくなった。
すぐに、もう一度抱きしめられた。だけどそれ以上のことを、上条はしてくれなくて。
「もっとしてください、は?」
「……馬鹿」
吹寄の、負けだった。もしかしたら、これからもずっと負け続けるのかもしれない。
上条と目が合う。だけど恥ずかしくて、目を見ては言えなかった。
「もっと、してください」
「ん。いい子だ」
同級生なのに。同い年の自分をお子様扱いするなんて。
だけど、嫌な気持ちは全然なかった。
こういう扱いをされることの恥ずかしさと倒錯感、そしてそれを受け入れそうな自分が怖いだけだった。
一度、受け入れてしまえばそれは全て、会快感館に変わる。
上条が、耳の裏を舐め上げた。
「ふぅん、んんん」
泣きそうなくらいの切ない声を聞いて、上条は自身の興奮を抑えきれなくなりそうだった。
このまま、全てを自分のものにしてしまいたい。
それに、こうやって時間をかけて吹寄の心と体を崩していけば、手に入れられるかもしれない。
抱きしめるという行為が、守ってあげるという意味合いだけじゃなくて、
征服してしまいたいという意味合いを含むものに、変わりつつあった。
「ん、あっ……!」
背中を撫でていた手を、上条は、そっと前に伸ばした。
ついさっきまで吸っていた豊かな胸に、上条は手のひらを押し当てた。
さーエロイ気持ち切り替えて教授とディスカッション行ってくるべ。
続きはまたな。
続きはまたな。
おつおつ
この話はどこに向かってるんですか?
甘いままの雰囲気なのにエロい
この話はどこに向かってるんですか?
甘いままの雰囲気なのにエロい
乙!!
てかここで寸止めかよwwwwwww
ディスカッションいてらさー
てかここで寸止めかよwwwwwww
ディスカッションいてらさー
アメリカまで行って何を書いとるんだこの>>1は
いいぞもっとやれ
いいぞもっとやれ
これ書いた後に教授と議論だと……?
一体どういう精神構造をしているんだ作者は。
甘エロい乙。
一体どういう精神構造をしているんだ作者は。
甘エロい乙。
「ふあぁ、あっ、あ」
吹寄の胸は、大きい。手のひらには収まりきらない。
仰向けになった吹寄の胴の上で広がった乳房を、
手でまとめるように、あるいはすくい上げるように揉みしだく。
乳房に沈み込んだ指を一本ずつ別々に動かすと、
わずかに勃ち始めた乳首が、あちこちを向いた。
「制理のおっぱい、可愛いよな」
「んっ、へ、変なこと言わないの」
「舐めていいか?」
「……知らない」
上条は、わざとゆっくり吹寄の乳房に顔を近づけた。
吹き寄せの表情を見ると、眉をきゅっと引き寄せて、何かに耐えるような顔をしていた。
「すげえエッチな顔してる」
「馬鹿ぁ……。見ないで、お願い」
「それは無理な相談だな。感じてる顔、めちゃくちゃ可愛いから」
「やぁぁ……だめ。おかしくなる」
「なってくれよ」
ふう、と生暖かい息を乳房に吹きかけた。
むしゃぶりついてしまいたい衝動を抑えるのに、上条も必死だった。
「ひぁぁぁぁん!」
掠れるような声で、吹き寄せが鳴いた。
それに気をよくして上条は、固くなりきっていない乳首をちろりと舐める。
「ひゃん!」
ぴん、と吹寄の体がのけぞるように跳ねた。
上条はそのまま吸い付きたくなる気持ちを抑えて、じっと待つ。
「と、当麻……」
「舐めて欲しいか?」
「……」
吹寄がそっぽをむいた。だが、その直前にすこしだけ頷いた気がする。
とりあえずは、それで合格ということにする。
上条はもう一度乳房に顔を近づけた。
「あ、あ……」
「まだ舐めてないけど?」
「っ!!」
意地悪な上条の顔を見て、吹寄が信じられないという顔をした。
そして羞恥に唇をわななかせ、上条から顔を見られないように必死にどこか別のところに顔を向けた。
死ぬほど、恥ずかしかった。
しかし吹寄は、そう思いながら嫌ではないと思う自分の心に戸惑っていた。
意地悪されるのは、普通に考えたら嫌なことのはずなのに。
自分は今、ひどく期待をしている。
上条がどこかのタイミングで、たくさんの快感を与えてくれることを。
そして、それまでずっと、こうして焦らし続けてくれることを。
「ねえ、当麻」
理性と乖離した体が、自然と上条の名前を呼んだ。
それに反応するように上条の手が胸を這う。慎重に、乳首を避けて。
「あ……あ」
ほとんど声にならない声を、漏らしてしまう。
ほんの何センチか上条の指が先端に近づいただけで、体が期待をこめて反応してしまう。
「して、ほしいか?」
「……あ、う」
素直に、従順に答えてしまいそうな自分がいる。
だけどそんな自分をさらけ出すのははずかしい。
……葛藤のはずなのに。葛藤していること自体が、もう快感だった。
「乳首を舐めてくださいって、言ってくれよ」
「……だめ」
「駄目じゃないだろ? 言わなきゃ、やめるぞ?」
「だめ……!」
「あれもこれも駄目か」
「……」
「じゃあもう、やめちまうか?」
「あ、だ、だめ!」
上条が体をすっと離そうとした。寂しい。
それだけで、条件反射で吹寄は上条の首に腕を絡めて、抱きとめた。
「舐めてください、は?」
「あ……なめ、て」
吹寄は、負けてしまった自分を自覚した。
耐えるのをやめて、今この瞬間、上条に溺れてしまった。
聞こえる最小限の声で、ちいさく、つぶやく。
「乳首を、舐めて、くだ、さ、っ?! はぁぁぁぁん! あっ! あぁぁ」
突然だった。不意打ちだった。完全に、この間を狙われていた。
従順になって、おねだりをしてしまったその瞬間。
吹寄が全てを言い終わる直前に、上条が乳首に吸い付いた。
「はぁん、はぁ、ん! ん! ん!」
上条が、乳首に吸い付いて、舌で乳首を転がしている。
だが吹寄にはもう細かいことはわからない。
どかんと、あるいはじゅわりと、体の奥から快感が吹き上げていて、
もう何がなんだかわからなかった。
もう五感が用をなさなくて、うねるような快感が体を痺れさせている。
その愛らしい吹寄の反応に、上条はひどく満足感を覚えていた。
まんまと成功した、という感じだった。
吹寄の体が急にぐにゃりとなって、ベッドの上で波打ちだした。
手が上条を求めるように動き、時折シーツの縒れをみつけてはぎゅっとつまむ。
そして太ももが、ぎゅっとこすり合わされるように動いた。
それは吹寄が、お腹のすぐ下に、何かを感じている証左のように思える。
「気持ちよかったか?」
舌が疲れてきたので、上条はそっと口を乳首から離した。
攻撃が止んだのを感じ取って、吹寄が荒い息を付きながら酸素を求めた。
上条の問いかけに、コクコクと首肯を返した。
「エッチなところも、可愛いな」
「エッチじゃ、ない」
「そんなことないだろ」
「当麻が……全部悪いの」
「俺のせいかよ」
「だって」
涙がでてきそうだった。理由は分からないけれど。
ひとりじゃ、絶対にこんなことになんてならないから。
「なあ制理」
「え?」
「太もも、こすり合わせてるけどさ」
「えっ?!」
あわてて吹寄は足の緊張を解いた。
まるでそれが、何かを暗示していたと認めるように。
「制理って、自分でするのか?」
「な、何、を?」
「自分の指で、気持ちよくなったりするのか?」
「そ、そんなこと聞かないで」
「認めてる?」
「ち、違う……! 一般論として、だめだってこと」
「なあ制理」
上条が、覆いかぶさるのをやめて吹寄の横に寝転がった。
そして背中の方から吹寄を抱きしめて、その手を握った。
「いつもどうやってるのか、教えてくれよ」
「知らない……知らない!」
吹寄はこれ以上追求されるのが怖かった。
だって、どんなリアクションをとっても、自分で慰めていることを認めたように受け取られそうだから。
エッチな女の子だとは、思われたくない。
「どの指?」
「してない……!」
やや強めの力で、上条がつかんだ吹寄の手を下半身へと持っていこうとする。
必死にそれに、抵抗する。
万が一にも触ってしまえば、自分の体がどうなっているか分かってしまう。
もう薄々気づいているけれど、それでも今は気づかないふりをしていたかった。
「もしかして指じゃない?」
「え?」
「道具持ってるとか」
「いくらなんでも、そんなわけないでしょ」
「でも制理、通販好きだろ?」
「っ! だ、だから何よ」
声が上ずらないように、必死に吹寄はトーンを平常通りに保つ。
だが、何かを隠そうとしているのは、上条にはバレバレだった。
不意に、部屋に通るような大きめの声で、上条が吹寄に尋ねた。
「なあ。あの電動マッサージ器、何に使うの?」
「えっ?!」
上条がむいた方向を、吹寄は思わず探った。
だって、あれは。見えるようなところに置いていないはず。
ちゃんとしまって、あるはずだから。
「……適当に言っただけなんだけど」
「あ、あ」
「持ってるんだな」
「それは、その」
「胸が大きい子は肩が凝るって言うから、制理が持ってても変じゃないと思うけど」
「あ、う……」
言葉が出なかった。完全に、上条のハッタリに騙された。
「マッサージ器、どこにあるんだ?」
「さ、さあ。忘れたわよ」
「そっか。じゃあ次までに見つけてくれよ」
「ど、どうして……?」
「肩凝り、ほぐすの手伝うからさ」
「う、うん……」
それで終わらない気がしてならない。
「マッサージ器に、制理の匂いついてるかな?」
「えっ、だ、だめ!」
つい条件反射で言ってハッとなる。
「だめって、なんで?」
「それは……」
吹寄が首を振って言い淀む。だが、上条は追求をやめるつもりはなかった。
沈黙で、先を促しながら、見上げる吹寄の顔に微笑んだ。
二人の夜は長い。続きはまた。
今日は修羅場だし明日はブルーノート行くからしばらく先かも?
今日は修羅場だし明日はブルーノート行くからしばらく先かも?
乙!!
マッサージ器wwwww
てかブルーノート逝くのか・・・いいなぁ・・・
マッサージ器wwwww
てかブルーノート逝くのか・・・いいなぁ・・・
チック・コリアの70歳記念ライブだぜyeah マイルス・デイヴィスのバンドでやってた頃のメンバーでやるらしい<ブルーノート
>673
研究室に日本びいきの台湾人ならいる。一番好きな日本の女優は芦田愛菜ちゃんだって。
カタコトで話せるけど、読めはしないな。
>673
研究室に日本びいきの台湾人ならいる。一番好きな日本の女優は芦田愛菜ちゃんだって。
カタコトで話せるけど、読めはしないな。
乙でした
魅力的なタイトル見つけて読んでみたら、もてたとかトンデモ発射場の人とか俺得すぎてもうね、
とんでも発射場の方もあわせて気長に続き待ってます
魅力的なタイトル見つけて読んでみたら、もてたとかトンデモ発射場の人とか俺得すぎてもうね、
とんでも発射場の方もあわせて気長に続き待ってます
チック・コリアか・・・
生スペインとか最高だなあ。
いいなあ。
そして上条さんたちは情熱のフラメンコなわけだぬ。
生スペインとか最高だなあ。
いいなあ。
そして上条さんたちは情熱のフラメンコなわけだぬ。
「制理?」
「……」
「黙ってると、わからないぞ」
「……でも」
「制理?」
吹寄の表情が陰ったのに気づいて、上条は慌てた。
いじめると言っても、本気で相手を傷つけるようなことをしたいわけじゃない。
「ごめん、言いすぎた」
「……当麻」
「制理?」
「嫌いに、ならない?」
「え?」
その確認は唐突で、あまり要領を得なかった。どういう類の心配なのかがわからない。
だけど、答えにはそれなりに自信があった。
「制理のことを、嫌いにならない自信はある。どういう心配なのかわかんないんだけど」
「その。……自分で、エッチなことしてる女の子って、嫌?」
「つまり、自分の指で体に触ったりしてる女の子のことか?」
認めたくないように、上条からそっぽをむいて、小さく頷いた。
その体を後ろから抱きしめる。そうして、小さな言葉も聞き漏らさないように、吹寄の頬にキスをした。
「そういう女の子って、嫌かな?」
「いや別に、そんなことは思わないけど」
「そっか」
ほうっと、吹寄が息をついた。
そして、上条の手を握って、とぎれとぎれに呟いた。
「ちょっとだけ、したこと、あるの」
「マッサージ器で?」
「ち、ちがう……!」
「じゃあ、指で?」
コクンと、吹寄が頷いた。
「友達がそういうののやり方の書いてある雑誌持ってきたことがあって、それ読んで。
ほ、ほんとに何回かだけだけど、ちょっと興味で、やったことがあって」
「そうなんだ。言っとくけど、別に嫌なことは何にもないし、それで吹寄の見方が変わるとかはないから」
「うん。……余計な心配だったかな」
「だな。ほら、キスしようぜ」
「うん」
ちゅ、と唾液ですこしベタつくキスをした。
肩の荷を降ろしたように、吹寄が笑った。
それでつい、上条はまた意地悪なことを考えてしまう。
「それでさ、制理」
「え?」
「電動マッサージ器に過剰反応したのはなんで?」
「えっ?!」
吹寄の体が硬直した。
そして弁解するように、言葉を重ねる。
「あ、あれはほんとにただのマッサージの目的で買ったのよ。それだけ。
だけど後で通販サイトの評価コメント見て、そういう使い方もあるって、知っただけ」
「ああ、そういうことなのか」
「ええ。嘘じゃないからね」
「そういう念の押し方は嘘つきのすることだと思うんだけど」
「違うわよ。だって、貴方があたしのこと犯人扱いするから。
どんなふうに言っても、あなたの都合にいいように受け取られそうで」
恨みがましい視線だった。あわててキスで機嫌を取りに行く。
「そういう当麻は、どうなの」
「へっ?」
「むしろ男子は、するのが普通くらいって聞いたし。その当麻は……?」
吹寄が言いよどんだ気持ちを、上条ははっきり理解した。これは恥ずかしい。
「し、しちゃ悪いかよ」
「……誰も悪いなんて言ってないでしょ。ほら、当麻だって聞かれたら困ってる」
「う、悪かったよ」
「それで、してるの?」
「……ああ」
「どれくらい?」
「どれくらい、って」
「雑誌には毎日って書いてた」
「ま、毎日はしねーよ」
「じゃあ週に一回?」
「……それよりは、多いです」
「そうなんだ」
恥ずかしくて死にたくなった。
その様子をみて、吹寄は幾分か溜飲を下げたらしい。
「ねえ、男子ってさ。そういうこと、する時ってさ、その、本とか見たりするんでしょう?」
「……ええ、一般的に言って、そうでございます」
「当麻も、そういうの持ってるの?」
心の中でもうやめてくれ!と上条は叫んだ。
男の尊厳を踏みにじる行為だと思う。
だけど先にいじめた関係で、強く出られなかった。
「普通の男子だし、まあ、持ってる」
「ふうん……」
つまらなさそうな顔を、吹寄がした。
「制理?」
「……別に、写真に写ってる子のこと好きなわけじゃないのよね」
「ま、まあ。そりゃな」
「アイドルとか、そういうのの写真? まさか、クラスメイトのとか、ないわよね?」
「自分の知り合いの写真なんてねーよ。それは、さすがに」
「なら、許すべきなのかもしれないけど……」
口の先を尖らせて、吹寄が不満げだった。
もしかして、焼餅を妬いてくれているのだろうか。
「制理?」
「……あたし以外の女の人の写真とか、ホントはもってて欲しくない」
「えっと」
「今日も帰って、そういう写真を見るつもりなの?」
そんなの、全然面白くない。四六時中とは言わない。
だけど、今日の夜くらい、ずっと自分のことを考えていて欲しい。
それが吹寄の本音だった。
「制理。それは大丈夫だ」
「えっ?」
「今から、死ぬほど恥ずかしい思いして、本当のこと言うから」
「う、うん……」
「き……昨日からずっと、そういうのするときは制理のことしか考えてない」
「……そ、そうなんだ」
上条としては、ドン引きされるのも覚悟して言った内容だった。
だが意に反して、吹寄はどこか、まんざらでもないような顔をしていた。
「あたしのこと、考えててくれたんだ」
「……そういうことしてないときも、ずっと考えてた」
「そうなんだ」
「制理はどうなんだよ」
吹寄が、体を上条の方に向けた。
軽く誘導すると、すっぽりと、胸の中に収まった。
そして見上げるようにして、囁いた。
「あたしも……ずっと当麻のこと考えてた」
「具体的にはどんな?」
「キスしてもらった時の感触、思い出したり」
「おんなじだな。俺も、そういうの思い出してた。あと、次はどんなキスをしようかって」
「嬉しい」
「好きだよ」
「あたしも。大好き。……ねえ、当麻」
「ん?」
「その、これからもそういうことするときは、あたしのこと、考えてくれる?」
>>685
小萌てんてーに預かってもらってる間とかじゃね?
小萌てんてーに預かってもらってる間とかじゃね?
>>686
それつまり小萌先生にはナニする日を把握されてるってことか…
それつまり小萌先生にはナニする日を把握されてるってことか…
普段は貴方なのにいちゃいちゃしてるときにあなたって呼ぶのがつぼ
そのお願いをした吹寄の顔は、ちょっと怒った感じがした。
もちろん、可愛い彼女の頼みだから二つ返事で返事をしたいのだが。
「お、おう」
「……歯切れ、悪い」
今この瞬間から、二度と自分の集めたエロ本を見るなと言われたら、
それなりの割合で男子は抵抗を感じるものだと思う。
彼女は彼女、それとこれとは全く別のことだと思うのだが。
「……やっぱ、そういう写真に写ってる女の人の方が綺麗なんだ」
「そ、そんなことはねえよ」
「どうだか。だって、あたしは別にモデルでもなんでもないし」
「いやでも、俺が生でそういう人達の裸は見ることはねーし」
「……あたし以外の女の人の裸を直接見て楽しむなんて、絶対に駄目なんだから、」
「あ、当たり前だ」
際どかった。上条は嘘はついていない。
うっかり女の子の素っ裸を見たことはあっても、見て楽しんだことはない。
たぶん。だってあれとかあれとかあれはアクシデントだったわけだし。
「やっぱ、あたしじゃ魅力ないかな」
「制理」
キスをしようとしたら、阻まれることはなかったが受け止めてくれるそぶりもなかった。
誤魔化そうとしていると思われたのだろう。実際、そういう意味合いはなくもない。
「めちゃくちゃ、制理は綺麗だよ」
「……じゃあ、もうそういうエッチな本は捨てる?」
「えー、借りたり買ったりはしない方向で。
てか、そういうところはあまり追求しないのが男女のお約束では」
「そんな卑怯なの許さないわよ。あたしは、当麻のこと以外なんて絶対考えないもの」
「う」
嬉しい言葉だった。それだけに自分の理性がわりと下半身の欲望に忠実なのが申し訳ない。
「もっと何か強烈な思い出とかがあれば、いいのかしら」
「え……?」
「そ、その! ヘンな意味じゃなくて。
もっとあたしのこと、好きになってもらえば大丈夫なのかなって」
恥ずかしいことを言ってる自覚はあるらしい。
みるみるうちに、上条の顔を直視できなくなって、悶え出した。
「制理」
「何?」
「男のわがままで悪いけど、ずっとってのは、なかなか難しい」
「どうして?」
「あのさ、ものすごく、男の勝手な言い分を言うぞ」
「うん、どうぞ。あたしもそういうの、分かっておきたいし」
「毎回同じ写真とか動画だと、飽きる」
「……要するに、男の人は毎回別の女の人がいいってこと?」
「現実にそういうことするわけじゃないぞ。
ただ、ほらなんだ。自分でするときくらい、いいだろ?」
まあ、わからないとも言わない。
毎度同じシチュエーションを再現するのでは昂らないという理屈は吹寄にも共感できた。
もちろんそういう感想を上条には絶対に知らせないが。
「それで、どうしたいの?」
何か、提案があるような顔を上条がしていた。
よくわからないが、自分の方をちゃんとみてくれる案であれば、飲まないでもない。
「制理。今日は、下、脱いでくれよ」
「え……えっ?!」
予想外だった。てっきり、何か許してくれというお願いがくるものと思っていた。
こっちから、何かをするなんて。
「その、どうして?」
率直な疑問だった。ブラどころか胸まで晒しておいてなんだが、
下はあんまりこれまで見せたことはなかった。
もしかしたら気づかないうちに見られたり触られたりはしたかもしれない。
でも、こんなにはっきりと、お願いされるなんて。
「なにか制理が新しくエッチなことしてくれたら、それで我慢する」
「そ、そんなの。……だめ、恥ずかしい」
「じゃあ、俺もエロ本見るの我慢しない」
「それは……もう。なんでこんなおかしな取引になるのよ」
上条がエロ本を見るのを許すか、今ここで下着を見せるか。
割に合わない気がする。なんといっても、
禁止し続けるには定期的にさらに過激なことをし続けないといけないのだから。
「で、どうする?」
「……当麻が、こんなに意地悪だって知らなかった」
「男はみんなこんなもんだ」
「そうかしら」
「なあ制理。そのジャージ、下ろしてくれよ。
そしたらずっと、吹寄のことだけ考えることにする。
写真とかであっても、他の女の子は見ない」
「……」
「約束する」
「約束されても。あたし、確認できないじゃない」
「そう言われましても」
「……本当に、あたしのことだけ考えて、その、してくれるの?」
「ああ」
別に下着を見せるくらいいいかな、と吹寄は考え始めていた。
夜にシャワーを浴びてからお気に入りのを履いているし、上下でちゃんとおそろいだ。
「すっごく恥ずかしい思いしてるの、分かってよね」
「ん。ありがとな、制理」
「当麻にだから、許してるんだからね」
「ほかの男子にされるのは、嫌だ」
「しないわよ。当麻にだけ」
吹寄は、目をつぶって上条にキスをねだった。
期待通りに上条は答えてくれた。ぎゅっと抱きしめて、優しいキスをしてくれる。
そして髪を撫でながら軽く舌を絡め合わせた。
「制理。脱がして、いいか?」
「ジャージだけだから、ね?」
「わかってる」
許可を与えてくれたものの、不安があるのか吹寄がゴムの当たりに自分の手を添えた。
明確な拒絶はないので、上条はその手を軽く握ってから、ジャージのゴムに手をかけた。
骨張った腰の当たりまで下ろすと、吹寄が腰を浮かせてくれた。
その間に、お尻の下をくぐって、ジャージをずらす。
そのあとはもう簡単だ。するすると、吹寄の前も、あらわになる。
「あ……」
恥ずかしさに、吹寄が息をのんだ。上条も、そのあらわになった下半身の美しさに見とれていた。
可愛らしい、ブラとお揃いの下着。そしてそこから広がる、白い太もも。
肉付きの加減が、たまらなく魅力的だった。むしゃぶりつきたくなるような、そんな感じ。
そして濃密な吹寄の匂いが広がる。いくらか汗ばんだ感じがするそれを、上条は嫌だと思わなかった。
ただ、頭がクラクラするような妖艶さがあって、自制が効かなくなるのが怖かった。
「こ、これでいい? ねえ、当麻」
死にそうだった。恥ずかしさで、頭がおかしくなりそうだ。
上条の視線がひどく真剣なのが、恥ずかしさを助長する。
素肌を、そして最後に一枚残った布をこんなにまじまじとみられるなんて。
せめて、綺麗だと思っていて欲しい。
「綺麗だ」
「ほ、本当に?」
「嘘じゃない」
「そ、それはよかった、けど。あっ!」
上条が、なんの断りもなく太ももに触った。その手のひらは熱かった。
膝のすぐ上から足の付け根の方に向かって、内ももを撫で上げた。
「ひぁん! ちょ、ちょっと。触るなんて聞いてないよ」
「触っちゃだめなんて聞いてない」
「でもだめ。今日は触るのなし」
慌てて、邪険にならないようにそっと手を払った。
あんまり大放出大売出しをしてしまうと、あとのエスカレートが恐ろしい。
「じゃあ、じっくり見せてもらうな?」
「……本当はそれも駄目って言いたいけど」
「これはしてもいい約束だろ?」
「当麻に、都合が良すぎるわよ」
そう口で言うが、吹寄は抗わなかった。
「足、開いてくれよ」
「それはまた、今度」
「えー」
「だ、だって。あれもこれもしたら、次がすごいことになるもの」
「それは、否か?」
「……あんまり急なのは、怖いよ」
「悪い。今ちょっと焦ってるな、俺」
「うん……」
上条が自制してくれたのに、ホッとする。
やっぱり男の上条の方が力は強いだろうから、
上条が暴走してしまったら、吹寄にはもうどうしようもないから。
顔を上げると、上条が微笑んでくれた。嬉しかった。
好きな人が優しく笑ってくれると、それだけで胸が一杯になる。
吹寄はきゅっとガードしていた太ももの力を抜いて、軽く体勢を整えた。
……それが、油断だった。
「あ……」
「どうしたの? 当麻……もう、あんまり見ないでよね」
やっぱり当麻も女の子の下着に興味あるんだな、なんて事を思っていると、
なんだか、上条の顔が真剣で、じっと注視していた。
「当麻?」
「制理の……濡れてる」
「えっ?!」
そんな、嘘だ。
吹寄は慌てて隠すように体を縮めた。
「嘘」
「嘘じゃないって。だって、濡れた色してるし」
「だ、だけど。あたしそんなこと、なったことない」
それはまあそうだろう。
こんなに、感じた経験なんて今まで無かった。
こんなに、はしたない声をあげたことなんてなかった。
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