私的良スレ書庫
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元スレ吹寄「上条。その……吸って、くれない?」
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>>601
信じられるか? まだ付き合い始めてから一週間も経過してないんだぜ……?
信じられるか? まだ付き合い始めてから一週間も経過してないんだぜ……?
DQNやビッチは付き合った瞬間から、いや付き合ってすらない奴とでもズッコンバッコンやってんだろ?
こいつらなんてピュアなもんだよ
こいつらなんてピュアなもんだよ
まあ、高校生にしちゃ軽いかもしれないが
リアルの子なんてこんなもんだろ
リアルの子なんてこんなもんだろ
馬鹿だな、羞恥心・背徳感・罪悪感と快感・幸福感のせめぎあいが素晴らしいじゃねえか
お前らの意見をまとめると、
上条さんうらやましいってことだな、つまり。
上条さんうらやましいってことだな、つまり。
どうもすみません。書きためのできる週末を観光に充てているのでどうしても時間が掛かりますねー。。。
平日もハロウィンやらホームパーティやらで予想外にリア充してるもので。
平日もハロウィンやらホームパーティやらで予想外にリア充してるもので。
>>625
気をつけろ。それは童貞力を奪う罠だ。
気をつけろ。それは童貞力を奪う罠だ。
>>627
留学してる件について
留学してる件について
ニューヨークの近くにいます。日本語を久しくしゃべってねーなあ。
カップ一杯の紅茶がお腹の中に収まるまで、たわいもない話を二人で交わす。
「……まだ、あの宿題やってないの?」
「ごめんなさい」
「宿題なんて貯めておくほどやりたくなくなるの、わかってるでしょう」
「いやほんと、そのとおりなんですけどね。上条さんにも、
できない理由というか突発的自体というのがありまして」
「……」
「制理?」
急に黙り込んだ吹寄を怪訝に思って、上条はその表情をのぞき込む。
「ごめん。可愛くないね」
「はい?」
「自分でもわかってるんだけどさ」
「急になんだよ」
「あたしって説教臭いな、って」
「……あー」
言われてみれば、今のは付き合う前の同じノリだった。
「まあ、これがあたしの性分だし。これでいいと思ってるところもあるんだけど。
やっぱり、貴方の前でもずっとこうっていうのはね」
「嫌なのか?」
「当麻こそ、彼女がこんなじゃ嫌でしょ?」
「んー、でもこれが普通の制理だからなあ」
「そう思われるのが嫌なの」
「なんで?」
「なんで、って」
吹寄が言いよどんで、咎めるように上条を見た。
すっと体を離し、自分と上条の分のマグを手にとって、立ち上がった。
そして振り向きざまに、一言こぼした。
「貴方にくらい可愛いって思われたい、って思っちゃ駄目?」
その拗ねたような響きが、上条をクラっとさせた。
こんな可愛いところが、吹寄にあったのか。
「制理」
「……なによ。付いてこなくていいわよ」
台所の流しに立った吹寄の後ろに、そっと立つ。
「今の、めちゃくちゃ可愛かった」
「えっ?」
「ツンデレ委員長ってのは、悪くないもんだな」
「っ?! バ、バカ! 変なステレオタイプで呼ばないで!」
「ごめん。そういうつもりじゃなかったんだけど。
とにかく、今の吹寄はすんげえ可愛かった」
「……本当に?」
「嘘なんてついてないって。ほら」
「あっ」
マグを洗う腕を邪魔しないように、吹寄の胴に上条は腕を回した。
そしてぎゅっと、後ろから抱きしめる。
「もう。変なところ触らないでよ」
「こう抱きしめたら当たるのは仕方ないだろ。それに、初めて触ったわけじゃないし」
「それはそうだけど」
「時々素直になる制理が、可愛いよ」
「……どこでそういう褒め方、覚えたの?」
「お、覚えたって。本音で言ってるだけだって。
それとも何か。もっと馬鹿にするようなこと言った方が嬉しいか?」
「それは、やっぱり褒めてもらえたほうが嬉しいけれど」
きゅっと、水道のコックをひねって吹寄が水を止めた。
洗ったマグを近くのかごに置いて、手をタオルで拭いた。
その吹寄の肩を押して、上条は自分の方を振り向かせた。
「制理」
「……当麻。そ、その」
「ん?」
「大好き」
上条は返事をしなかった。
頑張って素直になろうとした吹き寄せが可愛すぎて、
言葉で褒めるよりキスを早くしたかった。
「んっ……! ん、ん」
「制理。俺も好きだよ」
「うん。嬉しい。その、二人の時は、できるだけ可愛くなる、から」
「ありがとな、制理。俺もできるだけ優しくする」
「うん……!」
今に戻る時間も惜しんで、上条は、吹寄に口付けを続けていく。
きゅっと上条に回された吹寄の腕が、刺激を与える度にぴくんと反応するのが楽しかった。
「ん、ふ、はぁ……」
「制理」
「え……?」
キスをしながら移動して、ベッドの傍に二人で立つ。
吹寄の目は、もうとろんとしていた。
「このまま、するか?」
「あ、うん。えっと……」
自然に誘えたつもりだったのだが、吹寄が、戸惑ったような顔をした。
ちょっと自信があっただけに上条は心中がっくりとなった。
「ごめん。嫌ならちゃんと待つ」
「あっ、ごめんなさい。そういうつもりじゃなかったんだけれど」
吹寄は、慰撫するように上条の胸に顔をうずめた。
「いつも、そういう流れでしちゃうでしょう?」
「そういう、って?」
「もう。その、エッチな流れっていうか」
「そうかな」
「そうよ。いっつもあたし、流されるみたいで」
「嫌だったか?」
「違う。そういうのじゃないの。だけど、こんな夜に二人でそういうことになったらって」
言われてみれば、確かに危険なシチュエーションだ。
歯止めが効かない場合、行き着くところまで行ってしまう。
特に女の子の吹寄からしたら、不安かもしれない。
「じゃあ一回、落ち着いてからにするか?」
「うん。ごめんね。それでもいい?」
「制理が安心できる方法でいこうぜ。それが一番いい」
「ありがとう。……彼氏になってもらうまで知らなかったけど、優しくしてくれて、嬉しい」
「可愛い彼女にだからな」
「あは」
照れながら、吹寄は嬉しそうに笑った。
「しかし、どうやって落ち着くか」
「手を出さなかったら、大丈夫よ」
「え?」
「その。当麻があたしに変なことをしなければいいだけなの」
「……要は悪いのは俺だと」
「そ、そうでしょ。ほら、横になって」
「……え?」
吹寄が指さしたのはベッドだった。
どう考えても、そこは落ち着く場所ではない。
「あ、貴方が変なことしなければいいの。
手であたしに触っちゃだめ。吸うときも、変な吸い方はだめ」
「変な吸い方ってどんなのですか吹寄先生」
「そ、その。噛んだりとか、舌で舐めたりとか」
「純粋に吸えと」
「だからそう言っているの! ほら、さっさと寝る!」
「お、おう」
いわゆる吹寄らしい手つきで、子犬の首でもつまむように上条の頭をベッドに押し付けた。
そのベッドから吹寄の匂いがして、ひどく上条はドキドキした。
「な、なによ。静かになって」
「いやだって、これ、制理のいつも寝てるベッドだろ」
「っ?! ちょ、ちょっと匂い嗅がないで」
「いい匂いがする」
「そんなわけないでしょう! その、もう一週間以上はシーツ洗ってないから……」
「いや、それくらいは普通だろ。もう寒いし」
「でも」
「制理の匂い、好きだよ」
「……」
黙ったまま、吹寄が上条の頭のそばに腰掛けた。
ぽんぽんと太ももを叩いたので、上条は体全体をベッドに乗せて、吹寄の太ももを枕にした。
「あたしも」
「ん?」
「当麻の匂い嗅ぐと、落ち着くから」
「お、おう」
「恥ずかしいから電気消すけど、変なことはしないでね」
「制理が嫌なことは絶対しない。約束する」
「うん」
部屋の真ん中の証明を吹寄は落として、ベッドサイドのライトをつけた。
それだけで、場が一気に夜めいた雰囲気になる。
「あんまり見ないで」
「脱いでるところ、見たいんだよ」
「駄目」
「駄目っていっても見るからな」
「嫌なことはしないっていったじゃない」
「見られるの、制理は嫌じゃないだろ?」
「なんでそう思うのよ」
「だって、死ぬほど綺麗な体だから」
「馬鹿! そんなわけないのに」
だが、吹寄はそれ以上抗議をしなかった。
部屋着のトレーナーから腕を引き抜き、そっと頭から脱いでいく。
上条は、その光景を不思議な高揚感とともに見守った。
服の下は、ブラだけだった。豊かな胸のラインを電灯が照らしている。
吹寄が、脱いで乱れた髪をなおした。
そして、上条のすぐ目の前、ブラのカップの部分に両手を当てて、縦にずらすように動かした。
ぷつんと軽い音がしてすぐ、拘束を解かれた乳房が重たげに揺れた。
「すげえ……」
「本当に、エッチなんだから」
怒るような目をしながら、吹寄はカップに当てていた手を外し、
肩からそっと、ブラを外した。
見慣れたはずではあるけれど、上条は見とれてしまった。
ツンと尖った胸の先端と、そして胸全体が描くその曲線に。
>>643
じゃあ別のスレを建てることなるな
じゃあ別のスレを建てることなるな
>>644
もう既に立っている別スレの話だよ
もう既に立っている別スレの話だよ
「制理。それじゃ」
「あ、待って」
手を伸ばそうとしたら、吹寄に止められた。
「え、なんで?」
「そ、その。触ったらまたいつもみたいに暴走するんじゃないかと思って」
「暴走って。したことないだろ?」
「どの口でそんなこと言うのよ」
吹寄が、膝上から自分を見つめる上条の髪を撫でた。
怒っているのかと思ったら、表情は柔らかかった。
「制理」
「なあに?」
普段よりずっと柔らかいその声に内心で驚きながら、
上条は吹寄に可愛がられるままになる。
吹寄は、自分の子供でも可愛がるかのように、上条の髪を撫でたり、
頬や耳に触れて、形を指でなぞった。
「なんか変な気分だ」」
「うん。実はあたしも、変に落ち着いてて不思議」
「吸わせてくれよ」
「うん。いいよ」
吹寄が柔らかく笑った。そして、ぐっと自分の体をかがめて、
体全体で膝上の上条の頭を包み込むようにした。
必然と、吹寄の乳房が上条の顔のすぐ上にあてがわれることになる。
上条は口を大きく開けて、その乳首を、たっぷりと口に含んだ。
「ん――」
咳ととれなくないような、かすかな声を吹寄が漏らした。
口の中に入ってきた吹寄のあたたかみを感じて、上条は唾液を分泌させる。
それを乳首の周りに塗りたくるように舌を動かしてから、
自分の口の内側と吹寄の乳房の間に空気が入らないように、しっかりと吸い付いた。
「あ、は――」
吹寄の声は、今までより静かで、ずっと深い感じがした。
そっと吸い付いたせいか、唇に吹寄の胸の柔らかさを感じる。
よく母乳の出る吸い方というのにも慣れてきたので、
上手く唇で甘噛みすると、口の中に吹寄の味が広がった。
「……ふふ」
「んー?」
吹寄が、自分を見下ろして笑っていた。
クスクスという感じの笑いで、活動的な吹寄には珍しい。
そして自分が笑われている理由がなんとなくわかるのが気恥ずかしかった。
「当麻が赤ちゃんみたい。気づいてるのかしら。すっごい甘えた表情、してるの」
「んー」
自覚はないでもない。
女の子にこうやって撫でてもらっておっぱいを与えられると、
記憶にすら残っていないようなずっと昔の条件反射がよみがえるのだ。
言い訳をするのも面倒に思いながら、ゆるゆると絶え間なく口の中に溢れてくる母乳を嚥下する。
そんな上条を、吹寄は幸せそうに見つめる。
「こういう幸せは、ほんとは貴方じゃなくて、二人で赤ちゃん授かってからなのにね」
「……」
黙って、上条は吹寄を見つめた。吹寄はまた、なあにと首をかしげて微笑んだ。
ものすごく際どいことを言ったのに、吹寄には自覚がないらしかった。
上条に母乳を上げるのが幸せなのかとか、二人で赤ちゃんを授かるとか。
突っ込めばきっと赤くなってうろたえるだろう。
でもこの雰囲気を壊したくなくて、上条は追求しなかった。
黙って、吹寄のお腹に触った。
「ちょっと。変なところ触らないの」
「ん」
触っても、子宮の場所はわからなかった。当然だが。
いつか、吹寄を孕ませることがあるのだろうか。
好きな女の子に家族になって欲しいという気持ちを、上条は不意に抱いた。
「そろそろ、出なくなってきた?」
「ん。ああ」
「そっか。今日もありがとね」
「礼なんていいって。なあ、制理」
「ん?」
「好きだ」
「うん。あたしも」
「結婚してくれ」
「……いいよ。あたしは今年度中に結婚できるようになるから」
「あー」
冗談を真剣に返されると、困る。上条は結婚できる年までまだ間があった。
それに、働いてもいないのに結婚なんて、という感覚を上条は持っていた。
「大学、吹寄は行くのか?」
「え? うん。今のところはそうしようかなって。当麻は?」
「まだ高校一年で実感ないからなあ」
「そういうこと言ってると、すぐに慌てる時期が来ちゃうわよ」
「そりゃそうだけど」
真剣に考えなきゃな、と上条は思った。
吹寄とずっと一緒にいたいなら、結婚したいなら。
遊んでるだけじゃダメで、ちゃんと、社会の中で仕事をしなければならない。
ヴィジョンのない今のままをずっと続けることはできない。
「制理に愛想つかされないようにしないとな」
「そんなにあたし、薄情に見えるの?」
「そういう事を言ってるんじゃないって。
やっぱり、好きな子に結婚してくれって言うんだったら、ちゃんとしないと」
「そうね。でも、当麻はなんとかしちゃう気がする」
「え?」
「土御門とかと一緒にいるときは馬鹿ばっかりやってるけど、
大事なところとか、何とかしなきゃいけないことっていうのは、
当麻はわかってるような気がするから」
「買いかぶりすぎだろ」
「そうかな。頼もしく思ってちゃいけない?」
「過剰な欲求をされても答えられませんのことよ?」
「過剰かな」
「……頼ってもらえるくらいには、頑張るさ」
上条は体を起こして、吹寄にキスをした。
吹寄の腕が、首に絡まる。その腕を手でつかんで、上条は吹寄を押し倒した。
「制理」
「当麻」
見つめ合う。吹寄の瞳に不安の色はなかった。
「どこまでなら、していい?」
「最後までは、だめ」
「耳噛んでもいいか?」
「……一つ一つ聞くのも、だめ」
「なんで?」
「恥ずかしいから……」
「じゃあ、して欲しくないことやれたら、やめてって言ってくれ」
「うん」
「だめ、じゃやめないからな?」
「え?」
「制理はもっとして欲しいときにだめって言うだろ?」
「そ、そんなことない……!」
上条の視線を避けるように、吹寄がうつむく。
その顔をのぞき込むようにして上条はまたキスをした。
「ん……」
「愛してる。制理」
「あたしも、大好き」
「名前読んでくれよ」
「当麻……あ、ん。当麻ぁ」
名前を呼んでくれと言っておきながら、上条はそれを遮るようにキスをする。
その合間に切れ切れに名前を囁く吹寄の色っぽさを、耳で堪能する。
「……当麻?」
「ちょっと待ってな」
不意に体を離した上条を、寂しさを感じながら吹寄は見上げた。
薄手のセーターを、脱いでいるらしかった。
「ベッドで制理とくっつくと、ちょっと暑くてさ」
「……」
もぞもぞとセーターを脱ぎ捨て、おざなりにたたんで床に投げる。
下はTシャツらしかった。
上条は、吹寄が意味ありげな瞳で自分を見つめているのに気づいた。
言うのをためらっているような、そんな感じ。
「どうかしたか?」
「あの、さ……」
「制理?」
吹寄がシーツを引き寄せた。胸元が、それで隠れる。
口元位までを隠すようにしながら、おずおずと口を開いた。
「あたしだけ裸なの、恥ずかしい」
「……いつものことだろ?」
「い、いつもはたくしあげるだけで脱いでないじゃない」
「まあ、そうだけど。どうしたらいいんだ?」
服を着たいという意味なのだろうか、と内心で残念に思いながら上条は確認する。
しかし、吹寄が言いたいのはそういうことではなかった。
もっと、恥ずかしくて、大胆なこと。
「ねえ。当麻も、上、脱いで」
「――制理」
「だ、だって。あたしだけって、恥ずかしいじゃない」
「わかった」
上条は、シャツに手をかけて唐突に吹寄の気持ちに共感できた。
年頃の男子として、たしかに女子の前で半身を晒すというのは、気恥ずかしかった。
男の自分でこれなんだから、吹寄はもっとだろう。
意を決して、さっと上条はシャツを首から引き抜いた。
「あ……」
「な、なんだよ。あんま見るなよ」
「なんでよ。あたしの体、いっぱい見てるんだからあたしだって当麻の体、見てもいいでしょ」
「いやでも、なんか小っ恥ずかしいじゃん」
「あたしがどれだけ恥ずかしい思いしてると思ってるのよ」
「制理のは、綺麗だからいいんだ」
「理由になってないわよ。それに」
「え?」
「当麻だって、なんか、かっこいい」
「はい?」
特別鍛えているわけでもない体だ。
腹筋が割れてることもないし、胸板が厚いこともない。
貧乏食のおかげかすらっとしてはいるが、それは貧相という言葉とも相性が良かった。
「男の子なんだな、って」
「俺が女の子に見えたことがあったのか?」
「そうじゃなくて。やっぱり女子の体とは全然違うじゃない」
「当然だろ」
「……もう。茶化さないでよ」
「ごめん」
言いたいことはわからないでもなかった。
何度見ても、吹寄の体には惹きつけられる。
自分と違うからだろうか、その体のラインを見ただけで、落ち着かない気分になるのだ。
そういう気持ちと、一緒なのかもしれない。
「抱きしめていいか?」
「うん。来て……」
恥ずかしそうなのに、どこか期待しているのを感じさせる声だった。
上条の肩に吹寄の手が触れられる。その感触だけで頭がクラクラしてきた。
吹寄の手が首に回されるのと同時に、上条は、吹寄に覆いかぶさるようにして体全体をくっつけた。
「はあぁぁぁん!」
切なそうな吹寄の声が、部屋に響いた。
上条だって、その声が意味しているのと同じ気持ちで、心の中がいっぱいだった。
気持ちよくて、嬉しい。
「すげ……」
「当麻ぁ……ああ」
肌がひんやりしているのに、暖かい。
そして、腕だとか腰だとか、思ったよりも骨張ったところがあたって硬い感じがするのに、柔らかい。
不思議な二律背反。
体全体で女の子を抱く感覚というのは、とても不思議で、とても気持ちがいい。
手のひらを大きく広げて、吹寄の頭を撫で、背中をさする。
「はぁぁ、ああ」
ひどく安心したような、深い呼吸。
とろけるような目で、吹寄が上条を見上げた。
「凄いな」
「うん。……どうしよう、あたし、おかしくなりそう」
「なってもいいよ。ずっと抱きしめてるから」
「うん。お願い。離さないで……」
そのまま口付けをする。吹寄に積極さはなかった。舌もおざなりにしか差し出してくれない。
だけど、その理由もわかるから上条は気にならなかった。
体のどこかをなでる度に、吹寄が喘ぐように深い呼吸をするから。
上条の与える感触に、陶然としているのがありありとわかる仕草だった。
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