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元スレ美琴「初めまして、御坂美琴です」一方通行「……あァ?」
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乙!
注射で涙目になる美琴可愛いww
一方通行も意外と素直で可愛いなぁ
注射で涙目になる美琴可愛いww
一方通行も意外と素直で可愛いなぁ
>>55
SS速報に来てもニコニコのネタは流行らないし流行らせない
SS速報に来てもニコニコのネタは流行らないし流行らせない
――――――――――
(ヘンなヤツ……)
午後2時。
遅くなってしまったがこれから昼食をとることになった。
1日分のスケジュールの半数分を終えた2人は食堂への道を歩いていた。
後ろには「ごはん♪ごはん♪」と上機嫌に両腕を大きく振りながらついてくる少女が一人。
ハァと溜息をつきながら彼女の方をチラリと見る。
昼食について何か思案しているようだ。ブツブツと「なにが出るのかな~」と声が漏れている。
(笑ったり泣いたり怒ったり……また笑ったり……なンなンだよコイツはァ……)
彼女と出会って数時間。
めまぐるしく変化する彼女の表情や行動に一方通行は戸惑ってばかりだった。
自分の服を掴み謝ってくる彼女を見て何故だか同情してしまい、気付けば許す意思表示をしてしまっていた。
そして途端に笑顔を向けてくる彼女に何故だかホッとしている自分。
―――振り回されてる―――
確信をもって言える、自分は今彼女に振り回されている。
研究者や施設の同類達。今まで関わった人間たちの中にはこんな人間はいなかった。
自分に対して悪意の無い笑顔を向ける人間は。
彼からしてみれば彼女はまさに【未知の存在】。宇宙人のようなものだった。
何より彼女の言動に戸惑っている自分の感情に驚いていた。
―――【人間】なんかに関わらなければいい―――
自分の心に課した決意を何度も思い出す。
だが人間の感情はそう簡単にコントロールできるものではない。
まして13歳の子供に。
(ヘンなヤツ……)
午後2時。
遅くなってしまったがこれから昼食をとることになった。
1日分のスケジュールの半数分を終えた2人は食堂への道を歩いていた。
後ろには「ごはん♪ごはん♪」と上機嫌に両腕を大きく振りながらついてくる少女が一人。
ハァと溜息をつきながら彼女の方をチラリと見る。
昼食について何か思案しているようだ。ブツブツと「なにが出るのかな~」と声が漏れている。
(笑ったり泣いたり怒ったり……また笑ったり……なンなンだよコイツはァ……)
彼女と出会って数時間。
めまぐるしく変化する彼女の表情や行動に一方通行は戸惑ってばかりだった。
自分の服を掴み謝ってくる彼女を見て何故だか同情してしまい、気付けば許す意思表示をしてしまっていた。
そして途端に笑顔を向けてくる彼女に何故だかホッとしている自分。
―――振り回されてる―――
確信をもって言える、自分は今彼女に振り回されている。
研究者や施設の同類達。今まで関わった人間たちの中にはこんな人間はいなかった。
自分に対して悪意の無い笑顔を向ける人間は。
彼からしてみれば彼女はまさに【未知の存在】。宇宙人のようなものだった。
何より彼女の言動に戸惑っている自分の感情に驚いていた。
―――【人間】なんかに関わらなければいい―――
自分の心に課した決意を何度も思い出す。
だが人間の感情はそう簡単にコントロールできるものではない。
まして13歳の子供に。
「ここが食堂?」
『研究所の食堂』
そう聞くと暗く寂しげで閑散とした場所なのではと思っていた美琴の予想を反していた。
実際は天井の明るい照明に照らされた長方形のテーブルとイスが美しく並んでいる。
どれも清潔で整っているその空間はどこか良い匂いがした。
「お! やっと来たか~待ちくたびれちゃったわよ」
エプロンと三角巾を身に纏った中年の女性が厨房のカウンターから顔を出す。
どうやら自分達が来るのを待っていてくれたようだ。
「ちゃんと2人で来たわね~ それが例の女の子?」
「あァ(芳川のヤロォ……マジでメシ抜きにするつもりだったのか……)」
「は、はじめまして」
「あら可愛い娘ね~!彼のことよろしくね?」
「なンでだよ!!!」
「ハイハ~イ 今日のお昼はオムライスよ。三日間メニューは選べないけどよろしくね?」
「はい!いただきます!」
「チッ……」
一方通行は料理を乗せた皿をトレーに乗せ、さっさと窓際の端のテーブル席へ座ってしまった。
美琴も急いで後を追い、彼の真正面の席に座りテーブルにトレーを置く。
「……オマエ他の席で食えよ」
「嫌です。ひとりで食べるのは寂しいもん」
「俺は寂しくねェ」
「私が寂しいの!」
手を合わせながら「いただきます」と呟き、まだ湯気の出ているオムライスを食べ始める美琴をみて「……ハァ」と溜息を漏らす。
やはり彼女の考えてる事が理解出来ない。
だが自分から席を立つ元気もない。諦めて2人で食事をとることを選ぶ。
一方の美琴は一方通行に対してある印象を持ち始めた。
(この人、あんまり喋らないし言葉もぶっきらぼうだけど……)
でも―――自分が謝った後の彼の言動を思い出す。
(わるいひとじゃない)
実際に自分の非を謝った時だって許してくれた。
今だって強引にこの席に座ったのに何も言わずに受け入れてくれている。
胸の内の彼に対する『気になる』という気持ちが強くなる。
彼がどんなひとなのか、もっと知りたい―――そんな感情が知らない内に声になっていた。
「あのっ!」
「あァ?」
「えっと……能力者なんですか?」
咄嗟にだが無難な質問を投げ掛けることにした。
「……俺か?」
コクと頷く。出会ってからずっと興味があったことだ。
「あァ」
「どんな能力ですか?」
「……ベクトル操作」
「ベクトル操作……?」
「……触れたものの力の向きを操作できる能力」
「へぇ~…どんなものでも?」
「運動量・熱量・光量・電気量 なンでも」
「なら私の能力も操作できちゃいますね」
「ハ?」
「私の能力、電撃使いなんです」
そう言って目の前で両手の人差し指を向かい合わせる。すると指と指の間をパチパチと小さな電気が流れる。
「今回の能力測定の結果が良ければレベル4なんです」
「ヘェー……」
「レベルを聞いても良いですか?」
「……………………レベル5」
「……ふえぇぇぇッッッ!!?? レレレレベル5!!???」
「あァ」
ふと一方通行はこれから彼女がどんな反応をするのか興味が湧いた。
今まで経験してきた例は上げ連ねてみる。
1)恐怖する 2)敵意を向ける 3)研究対象を見つけ目を輝かせる
どれも見飽きた反応だ。
しかし彼女の言葉はそのどれでも無かった。
「すごいですね!!!!」
「……ハ?」
「だってレベル5ですよ? すっっっごくたくさん勉強とか頑張らなきゃなれないんですよ!?すごいです!!」
「お前……本気で言ってンのか」
「えっ!? 変ですか??」
『頑張った』『すごい』
どれも聞き慣れない言葉ばかり―――初めてそんなことを言われた。
自分に投げかけられたとは思えない。だが事実目の前の少女は自分に向けて言っている。
「……ハッ 変わってんな、オマエ」
「え~ なにがですか~」
オムライスをスプーンで突つきながらそう呟く美琴にポツリと言葉を落とす。
「別に良いもンじゃねェぞ レベル5なンざ」
その声の主である一方通行の方に目を向けると彼は窓の外に広がる学園都市を眺めていた。
乱雑に並んだ形の違う無機質なビル。高くそびえるビルによって凸凹に切り取られた空は暗雲によってどんよりと表情を崩している。
風が強いのかといつもより速度を増してまわる風車。どうやらこれから雨が降るようだ。
そんな景色を無表情で見つめる一方通行の瞳が悲しげに揺らいだのを美琴は見逃さなかった。
――――――――――
食事を終え食堂をあとにした2人はスケジュールを進める作業に戻った。
そして時刻が午後5時を指した頃、残すところ1つの研究室をまわるのみとなった。
「ここで最後だ。脳波パターン検査だとよ」
「は~い」
ガチャとドアを開け室内に入っていく美琴を見送りつつ、手元のスケジュールに目を通す。
(これで今日は終わりか―――って『夕飯』に『シャワー室と部屋への案内』ってこれも俺がやるのかよ……)
「本当に一日中付きっきりかよ……」と呟きながら腕をあげ背中を伸ばしているとガチャッと音がした。
そして背後から自分の服を掴む感触がした―――本日2回目のこの感覚。
振り返ると美琴が不安気な顔をして自分の服の裾を掴んでいた。
「今度はなンだ」
「あ……あれ」
怖々と研究室を指をさす美琴を背中につれて研究室に入る。
中では困ったように顔を見合わせる研究者が2人。
脳波を調べる仰々しい装置と何十本ものコードに繋がったヘッドギアがあるだけ。
一方通行は何十回も体験した装置であり、それ自体は見慣れた景色だった。
「あれって……」
「あァ 脳波を調べる機械だ」
「い……いたくないの?」
どうやら彼女にはあの装置が自分に危害を加える恐ろしい機械に見えているようだ。
あの見た目では初めてみた者が構えてしまうのも無理はない。
確かに普段受けるであろう能力測定では使用しない代物だから。
「痛くねェよ。早く行ってこい」
「う……うん」
外へ出ようとするも美琴はまだ手を離さない。
「まだなンかあンのか?」
「こ……こわいから一緒にいて」
「……」
こわばった美琴の体は一方通行が「分かった」と言わない限り動きそうも無い。
溜息をつき彼女の願いを受け入れることにした。
「……分かったから早く済ましちまえ」
「……うん」
そう言うと一方通行から手を離しゆっくりと研究者の方へ歩き出す。
用意された椅子に座り不安な表情をチラチラとこちらに向けてくる美琴。
(……このガキは本当に何も知らねェ……普通のガキなンだな……)
彼女は自分とは別の世界の住人―――彼女の姿を眺めながらそんな思いが頭をよぎった。
「おまたせしました~」
1日目の能力測定を終えた2人は夕食をとったあと、シャワー室へ向かい疲れを洗い流した。
一方通行もシャワーを済ませ、部屋に案内する為に女性用シャワー室付近の廊下に立っていた。
髪を少し濡らし肩にタオルを掛け、顔を火照らせた美琴がパタパタと足音をたててやってくる。
「行くぞ」
一方通行のぶっきらぼうな物言いにも美琴はすっかり慣れてしまった。
斜め掛けのバッグをグッと持ち上げ、今日一日そうしてきたように彼について行く。
「ここだ」
エレベーターを使い向かった部屋はベッドと壁際に小さなテーブルとイスがあるだけの殺風景な部屋だった。
どうやら研究所の職員がここに泊まる際に使用する部屋のようだ。
「……明日9時に迎えにくる」
「え! あ、あの」
「なンだよ」
「一緒の部屋じゃないの?」
「………ハアアアアァァァァ!???」
今日一日彼女の言動には散々振り回されてきたが、この時ほど理解できない状況は無かった。
「ンな訳ねェだろォが!!!」
「あはは……そうですよねー……」
「ったく……何言ってンだ」
気を取り直して出てこうとする一方通行の背中に美琴は急いで声をかける。
「あのっ……今日はありがとうございました!」
その言葉に一方通行は美琴を一瞥し部屋を出て行った。
ふぅっと息を吐き、ベッドにバッグを置き自身も腰掛ける。
外は雨が降ってきた様でサアァと地面に雨粒が当たる音が部屋に響いていた。
「ひとり……」
彼女にとって学園都市に来て初めてひとりで過ごす夜だった。
疲れた―――自室に戻った一方通行はベッドに仰向けになり呟いた。
こんなに一人の人間と接し続けるなどしたことがない彼にとって今日の出来事は多大な疲れをもたらした。
ふと今日一日行動を共にした少女のことを思い出す。
コロコロと表情を変え自分には予想もつかない行動をする少女。
(御坂美琴ねェ……)
頭の中で初めて彼女の名前を呟く。
(……ホント ヘンなヤツ)
ゆっくりと瞼を閉じるといつもよりも早い速度で眠りに落ちていった。
以上です~
とりあえず能力測定1日目終了って感じです
ではまた!
とりあえず能力測定1日目終了って感じです
ではまた!
はぁああ やばい 二人ともかわいすぎる超かわいすぎる
本当に乙!!
本当に乙!!
乙です!
一方さんの服の裾掴む美琴可愛い
実験終わるまで一緒にいてくれる一方さんも可愛い
一方さんの服の裾掴む美琴可愛い
実験終わるまで一緒にいてくれる一方さんも可愛い
ツンデレこじらせてない美琴とデレの割合が高い一方さんが可愛すぎてつらい
>>92
顔面に刺青した見るからにやばいおっさんが呼んでたぞ
顔面に刺青した見るからにやばいおっさんが呼んでたぞ
>>93
木イィィ原クウゥゥン
木イィィ原クウゥゥン
酉つけました~ いつもコメントありがとうございます!
一方さんはデレてる訳じゃないよ!美琴に振り回されてるだけなのですよ!多分(キリッ
では投下します。
一方さんはデレてる訳じゃないよ!美琴に振り回されてるだけなのですよ!多分(キリッ
では投下します。
――能力測定・2日目――
時刻は午前9時。
外は昨日から降り始めた雨が本格的に大雨へと変化しているようだ。研究所内にも雨音が響いている。
一方通行は美琴が泊まった部屋を目指して研究所の廊下を歩いていた。
ポケットに入れたスケジュール表を取り出し今日の予定を歩きながら確認する。
(午前は筆記テスト、午後は面談と能力審査……もはや俺の役割いらねェンじゃねェか?)
昨日のように部屋を巡りめぐるようなスケジュールではない。
自分の役割の有無が怪しくなってきたが、だからといって投げ出せば食事抜き。考える余地も無かった。
部屋の前に着きドアノブに手を掛けようとするも、中にいる人物が少女であったことに思い出し手を止める。
ドアノブからドアに手を移動させノックを2回。
「はい~……」
中から眠気のまだ取れていない声の美琴が現れた。
昨日と同じ桜色のパーカーと半ズボン、中に着ているTシャツは昨日とは別の物のようだ。
「あ……おはようございます~……」
「メシいくぞ」
「は~い……」
スタスタと歩きだす一方通行について行く美琴。
そんな彼女をチラッと横目で見る。伏し目がちに歩く彼女は昨日とはうって変わって何処か覇気が無い。
声も昨日のようなハキハキ喋る声とは違いまだ夢の中にいるような声だ。まだ眠いのだろうか。
食堂で2人は朝食を受け取る。
メニューはこんがり焼けたトースト、レタスとトマト・ハムにサウザンドレッシングがかかったサラダ。
そして半熟の目玉焼きにウインナー、コーンスープといったものだ。
席に着き食事をとりはじめて数分、一方通行はひとつの違和感を覚える。
美琴が何も喋らない。
昨日は席に着いた途端話しかけてきた。聞いてもいないことをペラペラと喋ったりするほどだ。
能力測定中はあまり話さなかったが、こんな違和感がある空間では無かった。
伏し目がちにトーストをくわえているだけで食事のペースも遅い気がする。というより全く進んでいない。
気になる―――――
そして美琴のことを気にする自分にもイライラしつつも彼女が気になってしまう。
『心配する』という行為にあまりに不慣れな彼は、自分が美琴を『心配している』ことにすら気付いていない。
ただひたすら、この状況をどうすれば良いのか分からないのだ。
(……チッ ほっとけばイイだろォが……)
そう思っていたのに自然と口からは思いとは裏腹に言葉を発していた。
「オイ」
「……ふぇ? 何ですか?」
「全然食ってねェじゃねェか」
「そうですか?」
「…………」
「い、いえ全然大丈夫です!ほら!!」
一方通行の表情に何かを感じ取ったのか、そう言ってサラダを口に放り込む美琴はやはりどこかおかしい。
結局美琴は朝食の半分以上を残していた。
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