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元スレ霊夢「そういえば、あんたの名前は?」一方通行「………」
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http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1313330851/
VIPで立った『一方通行「おィおィ、どこですかァここはァ?」霊夢「幻想郷よ」』の続きです。
一方通行が幻想入りです。禁書キャラは一方通行以外出さないつもりです。
禁書、東方双方ともににわかの域を出ません。また、東方は二次創作ネタも入る可能性があります。
個人的な解釈を元に書いていきますのでその辺は優しく見守ってやってください。
ゆるいほのぼのです。ですので、考察などはしない方がいいです。それほど深くないです。女性陣に振り回される一方さんが書きてぇだけです。
基本遅筆です。週一投下くらいが目標なんでまったりペースでお楽しみください。
以下VIPで書いた分。
霊夢「あんた妖怪? 雪女とか?」
一方通行「男だっつの。冗談でも気分悪ィぞ紅白女。あと妖怪ってなンだよ。俺のどこが妖怪に見えンだよ」
霊夢「外見そのものよ。首輪もしてるし、それで力を抑えてるとか?」
一方通行「残念でしたァ。これはむしろ能力補助だ。ンで、紅白コスプレ女」
霊夢「巫女よ。素敵な巫女。敬いなさい。雪男」
一方通行「だから…、あァめンどくせェ。ンで、『幻想郷』ってのはなンだ? ここは日本だろ? どこだ?」
霊夢「あぁ、そういう事情ね…。神隠しよ、神隠し。あんた外界の人間ね?」
一方通行「外界…。ここはなンだ? 別の世界とかそォいうことか?」
霊夢「とりあえず、立ち話もなんだし。来なさい。仕方ないから煎餅一枚くらいはあげるわ」
一方通行「いや、それより帰り方を教えろ。目が覚めたらこの賽銭箱の前にいた。出る方法もあるだろ?」
霊夢「さぁ、どうかしら?」
一方通行「ここは神社、神を祭る場所だ。そンでお前は巫女…。この場所を管理してるオマエが知らないワケねェだろ?」
霊夢「馬鹿そうな外見の割にそこまで馬鹿じゃないみたいね。嫌いじゃないわよ。あとは、んっ。」ズイッ
一方通行「なンだよ、その手は」
霊夢「神社入場料取りまーす。話が聞きたかったらさらに徴収しまーす」
一方通行「解った、お前は巫女じゃねェ。もっとマシな場所探す」スタスタ
霊夢「逃がすかぁ!!あんたの見た目面白いからあんたをそれっぽく祀れば参拝客増えそうじゃない!!?」ガバッ
一方通行「ぐァ!?」
霊夢「あんたなんか芸とか出来ない? 条件によってはここに住まわせてあげるわ!こう、涼しく雪を降らせるとか」
一方通行「だァから雪男じゃねェっつってンだろォが!!」
霊夢「じゃあ、座ってるだけでいいわ。私の神事用の着物を着せて…。そうね…、賽銭の中身は3割で手をうつわ」
一方通行「さっきから寝言言ってンじゃねェェ!!」カチッ
霊夢「!?」バッ
一方通行「ったく…」
霊夢「あんた、やっぱり妖怪じゃない。今、何か変な感覚がしたわ」
一方通行「妖怪じゃねェ。オマエが知ってるか知らねェが超能力だ」
霊夢「なにそれ?」
一方通行「オマエらの言うところの外界で存在する所謂『不思議な力』っつーヤツだ」
霊夢「ふぅん。興味あるわ。特別に煎餅二枚あげるから話聞かせて頂戴」
一方通行「交換条件だ」
霊夢「緑茶も淹れるわ」
一方通行「違ェ! 帰る方法だ。それを教えろ」
霊夢「…ま、いいでしょう」
神社内
一方通行「幻想郷、ねェ…」ズズズ
霊夢「結界で隔離したまぁ、ちょっとした特殊な場所よ。だから異次元にあるとかじゃなくて結界から出れば普通に日本の場所に出るわ」
一方通行「その、迷い込む人間、幻想入りの頻度は?」
霊夢「多くないわ。物は時々あるけどね」
一方通行「物?」
霊夢「あんたたちの世界でもう忘れられた道具とか、そういうのが時々入ってくるのよ」
一方通行「ここ最近じゃ頻度高いンじゃね? 技術力の向上のスピードが速ェからな…。目まぐるしいくらい新しいものが生み出されてる」
霊夢「そういえばそうね。ここ数年は倍になってるかも…。あ、霖之助さんのとこに持って行こうと思ってたものがあったのよね」ガサゴソ
一方通行「?」
霊夢「これって何か解る? たまには名称を当てて驚かせたいのよ」
一方通行「カセットテープか…。まぁ、今じゃ化石みたいなもンだな」
霊夢「かせっとてーぷね。ふむふむ」
一方通行「つってもそれだけじゃどうしようもねェけどな」スッ
霊夢「煎餅は二枚までって言ったわよ」バシッ
一方通行「腹減ってンだよ。朝飯食ってねェンだからな」
霊夢「で、あんたのその超能力は?」
一方通行「超能力を開発し、能力者を育成する特殊な街があンだよ」
霊夢「開発…、ってことは後から超能力を付けたすってこと?」
一方通行「あァ。脳みそ弄繰り回してどンな人間にでも不思議な力をプレゼントォ…って具合だ。
ま、そうはいっても天性の才能があるから殆ど何も出来ないヤツの方が多いけどな」
霊夢「じゃ、あんたがさっき何かしたのはその超能力だったのね。妖怪ではなく」
一方通行「そォいうことだ。…で、帰る方法は?」バリッ
霊夢「あっ、ちょっと何三枚目食べてんのよ!!」
ズバン!!
魔理沙「霊夢ー!お茶飲みに来たぜー!!」
霊夢「うっさい!食べ物のお土産でも持って来てからうちの敷居跨ぎなさいッ!!!」
一方通行(不可思議巫女のコスプレの次は魔女かよ…。東洋西洋混ざり過ぎだろォが)
魔理沙「ん? なんだそこの真っ白妖怪。雪女?」
霊夢「そうよ、暑い夏を乗り切るためにとっ捕まえて来たのよ」
一方通行「おい」
魔理沙「その割に緑茶一気飲みしてるけど?」
一方通行「りょくちゃうめー。つぎはあっついふろでもはいりてェなー」
魔理沙「って言ってるぜ?」
霊夢「厚かましいわよあんた」
一方通行「で、霊夢…っつったか? 帰る方…」
ズバン!!
萃香「霊夢!今日は久々に宴会やるよ!夏の夜は宴会日和なのにここ連日の雨。参ってたけど今日は見事な晴天!」バン
霊夢「そうね。今日はやっと晴れたし…思い切りやりましょう!」
魔理沙「雪女もいるし涼しく宴会出来そうだな!」
一方通行「…………なンなンだよ…」
霊夢「それじゃお酒用意しましょうか」
一方通行「お、おい!帰る方法を…!」
魔理沙「西瓜割りやろうぜ!夏の風物詩!」
霊夢「あれって本来は海でやるものなんでしょ?」
萃香「どこでやっても味は変わらないものよ」
一方通行「………………不幸だ…」ハァ
夜
霊夢「ちょっとぉ~、あんたも宴会参加しなさいよぉ~!何引きこもってるのよ~。人見知りぃ?」ノタノタ
一方通行「つーか、少し外見たけど殆ど未成年ばっかじゃねェかよ。いいのかよ酒飲ンで…」
霊夢「妖怪だらけの宴会で何言ってんのよ。今日はレミリアがいいお酒持って来てくれたんだから飲まなきゃ損よー」
一方通行「やめろ、それ以上こっち来るな。酔っ払いは嫌いなンだよ! 結局帰る方法も教えねェで酒かっくらいやがって!!」
霊夢「ちょっとぉ、魔理沙ぁ!こいつ引きずり出すから手伝ってよー!」
一方通行「だから俺は行かねェっつの!どこでもいいから先に寝かせてもらうからな!そンで明日実力でお前から帰る方法を聞きだしィ!?」ガッ
萃香「酒を飲まねぇ子はどこだぁ~!」羽交い絞め
一方通行(ぐっ、両腕を押さえられた…!? つーか、このクソガキなンつー力だよ!? 角もあるしこれが妖怪の力!?)
魔理沙「よっしゃ、そのまま外に連行ー!」
萃香「宴会で酒を飲まないとか人生の10割損してるよ」
一方通行「オマエの人生はそンなンでい、やめろ!マジでやめろ!!離せ!!せめて片腕だけでも離せェ!!!」ジタバタ
魔理沙「おーい、雪女連れてきたー!」
妹紅「はぁ? 夏なのに?」
早苗「へぇ、初めて見ますね」
霊夢「これこれ。今日神社で拾ったのよ」
萃香「誰かお酒持って来て!まだ一滴も飲んでないよ、こいつ!」
一方通行「だからやめろォォォォ!!!」
文「あやや。本当に雪女なんですね。今日は炎天下だというのによく溶けないでいられましたね?」ズイッ
一方通行「雪女でもねェし俺は男だ。ンだよ、オマエの背中の羽は。メルヘン野郎思い出すからしまえ」
文「おやまぁ。烏天狗を馬鹿にすると、恐ろしいことになりますよ?」
一方通行「知らねェよ。俺は今日ここに迷い込んだ、いわゆる幻想入りっつーヤツらしいぜ?」
文「外来人ですか!? 久々のビッグニュースじゃないですか!」
霊夢「ネタにしたければ御賽銭。こいつの所有権は私にあるのよ」
レミリア「へぇ、外来人? なかなかいい反抗的な目つきじゃない」
咲夜「お嬢様、こいつは首輪をしています。獰猛で品の無さそうな犬に近づくのは良くないですよ」
レミリア「そういうのを手懐けるのが楽しいんじゃない。フランの消耗品のおもちゃくらいにはなりそうじゃない」
一方通行「人をおもちゃ扱いかよ。オマエ、教育係か? もう少しまともなガキに育てろ。将来やりたい放題のわがまま女になるぜ?」
咲夜「お嬢様、この野蛮人を的にしていいでしょうか? 宴会の余興に面白い見世物になりますよ」
霊夢「だから人の所有物を的にしないでちょうだい。こいつはうちの神社の客引きに使うんだから…」
一方通行「オマエも話聞け」
てゐ「外来人の男かー。今まで見たことある人間の男とは全然違うね~」ニヤニヤ
一方通行「またガキかよ」
てゐ「人を見かけで判断してると、痛・い・目・見・る・よ・人・間・?」ニヤッ
ガボッ
一方通行「ンぐっ!?」
鈴仙「て、てゐ!一升瓶一気飲みはさすがに人間にはキツいわよ!」
てゐ「あはははっ!ただの人間があの霊夢の所有物になってるわけないじゃん!これくらいで潰れるようなつまらない人間じゃないでしょ~」
一方通行「…………ま、っず…。クソ…ガキが!!」
てゐ「まだ足りない? 足りない?」ニヤニヤ
萃香「おい、兎。折角のお酒なんだしもっときちんと飲ましてやれって」
てゐ「はぁーい…。そんじゃ、この幸せ兎ちゃんがお酌して…」トクトク
鈴仙「萃香さんも、この人は普通の人間なんですよ。嫌がってたしお酒弱いだけじゃ…」
萃香「イケそうな顔してたんだけどなぁ~。おーい、あんた、大丈夫か? まさか、あれだけの量で潰れたりはしてないよな?」パッ
一方通行「だから…酔っ払いは…」ブツブツ バタリ
鈴仙「ほ、ほら!倒れちゃったじゃないですか!だ、大丈夫ですか雪女…じゃなくて白い男の人!」
霊夢「えー、こいつ潰れちゃったの? あの量で?」
魔理沙「うわ、すっごい顔真っ赤…」
※一方通行が酔うとどうなるか、安価をする。
安価の結果
『54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 01:11:39.83 ID:D5jaknfI0
鈴仙に性的に襲いかかる』
安価は絶対。
文「外来人は下戸…。潰れられては何も聞き出せないじゃないですか。…まぁ、続報を待て!という引きで…その後私が独占取材を…」
早苗「あ、あの…外界では20歳未満はお酒飲んじゃダメって何度も言ったじゃないですか…」
妹紅「ここは幻想郷。あんたは何を言ってるのさ」
早苗「だっ、だからお酒慣れてないんですよ! 諏訪子様、神奈子様!この人たちに外界の一般常識を…!」
諏訪子「そんなことよりこっちの団子がおいしいよ」
神奈子「外来人なんてみんなすぐに飽きるさ。それより今日は今日の宴会を楽しみましょう」
早苗「も、もぉー!」
妹紅「酔い覚ましの薬を取りに行こうか? 永琳なら輝夜と永遠亭にいるだろう?」
鈴仙「お願いします。私が看てますので…」
てゐ「膝枕なんかしちゃって。外来人気に入ったの?」
鈴仙「あのねぇ、もとはといえばあなたが原因なのよ? 具合悪い人を見るのは当然ですっ」プイッ
一方通行「う…」モゾ
鈴仙「あっ、目が覚めました? 今、酔い覚ましの良い薬を用意するので少し横になって…、てゐ!霊夢からお水貰ってきて」
てゐ「はぁい。はぁ、めんどくさーい」
<霊夢。お水頂戴よ
<台所よ。場所は解るでしょう。自分で取り行きなさい
<ちぇっ
萃香「大丈夫大丈夫。ここでひと月も宴会してればすぐ強くなるよ」
鈴仙「また飲ませる気ですか」
スッ
モニョ
鈴仙「…………は?」
萃香「あら、大胆。酔った勢い?」
鈴仙「なっ、何この人はひっ、人の胸を触って…きゃあああああ!!!腰にしがみ付かれたぁぁ!!!」
文「鈴仙さん、わざわざ文々。新聞の購読者を増やすために協力してくれてありがとうございます!」カシャ
鈴仙「いやああああああ!!!」
鈴仙「ちょ、本当に外れないんですけどこの人!!いやっ、こ、これだから人間の男はぁぁ!!!」
文「ひと夏のアバンチュールってことですよ!」
萃香「なにそれ?」
文「先日、香霖堂で見た外界からの書物に書かれてました」
鈴仙「ちょ、ちょっと!!本当に助けて!きゃぁぁぁ!!裾から手入れて来たぁぁぁ!!!!」
霊夢「酒癖悪いの? はぁ、面倒なヤツね…」
鈴仙「霊夢っ!あ、あなたのっ、ちょ、どこ触って…! これ、あなたの所有物なんでしょ!!どうにかしてよぉぉ!!」
霊夢「あー…えっと、じゃあ破棄するわ」シレッ
鈴仙「こっ、このぉぉ!!」
カッ
一方通行「…!?」ビクン
バタッ
霊夢「具合悪い人を看るんじゃなかったの?」
鈴仙「こんな変態な人間は管轄外ですっ!」
萃香「どうせ酔った状態だし、こいつは覚えてないし故意じゃないよ」
鈴仙「これがこの人間の本性ですっ!もう騙されません!」プンプン
妹紅「薬貰って…って、鈴仙…職務放棄は良くないと思うわ。何患者さんに幻覚見せてるのよ」
鈴仙「幻覚は見せてませんっ。ちょっと頭の波長を弄って気絶させただけですっ!」
妹紅「…何があったの?」
文「ひと夏のアバンチュールですね」
鈴仙「言っておくけど、記事にしたら購読者全員に幻覚を見せて行きますからね…?」ギリッ
文「あやや。それは大変」
トコトコトコ
てゐ「お水持ってきたよー。えいっ」バシャッ
魔理沙「それは顔面にぶちまけるために用意した水じゃないだろ。ほら、予備の水」
てゐ「あ、霊夢。ついでに台所にいたずらしておいたよっ」
霊夢「たまには私の賽銭箱にお金入れるご利益くらい持って来なさいよ。ほら、さっそく罰があたったわ」クスッ
てゐ「へ?」
鈴仙「あーんーたーのーせーいーでー…!」ゴゴゴゴゴ
てゐ「ひっ!? あっ、頭掴まないでよ!」
鈴仙「ちょっと、こっちに来なさい…!」ズルズル
てゐ「いやああああああーーーー!!!な、なにすんだよぉぉぉ!!!」
霊夢「はぁ…。ほら、薬飲みなさい」ペチペチ
一方通行「……ン、……打ち、止め?」
霊夢「酔ってるの? 幻覚なの? まぁどっちでもいいわ。萃香。こいつの口開けて」
萃香「はいはい」グイ
一方通行「ぐァ!?」
霊夢「薬流し込んでー、水も流し込んでー」ザラザラ ザバー
萃香「はい、閉じて」
一方通行「~~~ッ!?」ゴクン
魔理沙「今度は真っ青になってるぜ?」
文「…永琳さんが泣いてる様子が浮かびますね」
妹紅「まさかこんな適当な服用されるとは思ってなかっただろうしね。少し寝かせておけばすぐよくなると思うよ」
霊夢「それじゃこの木の下に寝かせておきましょう。まだまだ集まってくるんだから構ってられないわ」
文「では、私ももう何枚か外来人の写真を撮っておきましょう。交渉にも使えそうですし」
魔理沙「霊夢、レミリアが新しい酒を開けたぜ。早速飲んでみよう」
霊夢「今度はどんな果物酒かしら」
数時間後
一方通行「う…、…」
ワイワイ
一方通行(クソ…、目が覚めてもこの景色ってことは夢じゃねェのか…)
ワイワイ
一方通行「頭痛ェ…。確か、兎の耳の生えたクソガキに一升瓶突っ込まれて…、そっから…」
一方通行「……まァ、普通に潰れちまったンだろォな…。クソが…だから嫌だったンだ…」
鈴仙「きゃっ!?」
一方通行「あン? …おい、オマエ…今何時…」
鈴仙「れっ、霊夢!あの変態人間起きましたよ!!」スタタタ!!
一方通行「?」
紫「あなたが霊夢の言っていた外来人?」
一方通行「そォらしいぜ…。普通に寝てて目が覚めたら神社にいた」
紫「不思議なこともあるものね」
幽々子「それは災難だったわね~」クスクス
一方通行「…ここはなンなンだ? 外界から遮断して独自の世界を作る必要があったのか?」
紫「あったから作ったに決まってるわ。ここは幻が存在する場所なの。私たちはここじゃないと生きていけない」
一方通行「ンな非科学的であやふやな定義のもンがあるのかよ?」
幽々子「ふふ、あなたは今そのあやふやなものの中の一つになっているのよ?」
一方通行「俺は出て行くつもりだ」
紫「霊夢は幻想郷の結界を守護する巫女なのよ」
一方通行「なンだ。あいつに頼めばすぐじゃねェか。一時的に結界を解くとか…」
紫「結界を解いたらどうなると思う? そんなこと出来ないわ」
幽々子「ここにやってきて出て行った人間なんて、幻想郷が出来てからいたかしら…?」
一方通行「チッ」
紫「霊夢が言っていたわ。あなた、妖怪でも幻想郷の人間でもないのに何か不思議な力を持っているとか?」
幽々子「そうそう。気になるのよ」
一方通行「………説明は出来るけど見せることは出来ねェ」
紫「出し惜しみ? どっちにしろ幻想郷で生きて行くならそれが生死を別けることになるかもしれないわよ?」
一方通行「どういう意味だ?」
紫「ここ幻想郷はたくさんの妖怪と人間が住んでいる。妖怪が全員あんな風に楽しくしてるヤツだと思ったら間違いよ」
一方通行「妖怪…なァ…。あの角の生えたガキとか兎の耳のクソガキ、黒い羽の生えたヤツ、吸血鬼みたいな羽のクソガキを見たけどよォ…」
幽々子「ふふふっ。すごいわね、ガキ呼ばわりなんて。あなた、死んでてもおかしくないわよ?」
一方通行「はァ?」
紫「あなたがガキと言った連中はあなたの何十倍も年上よ」
一方通行「………ふゥン…」
幽々子「あら? 思ったより落ち着いてるわね。大抵の外来人は「えぇー!?」とか「うそーっ!?」って言うのに」
一方通行「まァ、兎耳のガキが見た目で判断するなっつってたし、妖怪の定説通りだしな…」
紫「妖怪の存在は受け入れたのね?」
一方通行「さァな。…霊夢も妖怪なのか?」
幽々子「あの子は人間よ」
紫「すぐに死んで行ってしまう人間、ね?」
一方通行「オマエらは妖怪…だな」
幽々子「私は外見から解りやすいでしょう?」
一方通行「いかにも幽霊ですって雰囲気出てるしな。…で、オマエは?」
紫「内緒、よ」
一方通行「…………」
幽々子「ねぇ、あなたの力教えて頂戴よ」
一方通行「ベクトル…っつって解るか?」
紫「向き、大きさの持つ量ね。風の流れ、強さ、水、光…」
幽々子「あとは方向性とか、もっとくだけたものね」
一方通行「俺が持つのは前者だ。そのベクトルをすべて観測し、触れたものなら変換することが出来る」
紫「それは強力ね」
幽々子「視覚的に解りやすく見たいんだけど」
一方通行「それは無理だ。今はこの首のチョーカーで能力を行使してンだけど…、充電が切れたら自分で動くことすら叶わなくなっちまう」
幽々子「あらっ、大変ね。まだ持つの?」
一方通行「…あと一日くらいだな…。充電出来る場所を知ってるか? ここは電気も通ってなさそうだしよォ…」
紫「河童に見てもらえばいいかもしれないわね。何か代用できる良いもの作ってくれるんじゃないかしら? 発電機とか」
一方通行「河童ァ?」
幽々子「烏天狗に案内してもらうといいんじゃない?」
紫「その力見てみたいものね」
一方通行「……………オマエら、結構な実力者だろ?」
幽々子「あははっ、こんなに穏やかで笑顔の可愛い私が?」クスクス
紫「そう思った理由は?」
一方通行「勘。」
幽々子「それだけじゃないでしょ? あなた、頭良いみたいだし」
一方通行「…何か、腹に秘めてそうだしな。本心で語ってなさそうだしよォ。正直、オマエらのことは疑ってるぜ?」
紫「面白くなりそうね」
一方通行「そりゃどーも」
幽々子「あなたも私たちに近いかもしれないわね。最近身体鈍ってるし勝負したいわぁ」
一方通行「妖怪なンかと闘いたくねェよ」
霊夢「あんたらうちの所有物になにしてるのよ?」
幽々子「あら。怖いのが来た~」
霊夢「失礼ね。あんたは具合はどうなの?」
一方通行「まだ軽く頭痛がしてる。つーか、もとはと言えばオマエらのせいだからな」
霊夢「まさかあんなに弱いなんてね。あ、鈴仙に謝っておきなさいよ」
一方通行「れいせん?」
霊夢「あの兎よ。酔って倒れたあんたを介抱してたの」
一方通行「あぁ…。けどよォ、あいつさっき俺見て逃げていったぜ?」
霊夢「だから謝りなさい」
一方通行「?」
文「人間の若い男の子ですもの。欲求不満なお年頃ですよね?」ニヤァ
一方通行「はァ?」
文「この写真、明日の号外にしようと思うんです。あ。私、烏天狗の新聞記者やってるものです」ピラッ
一方通行「…………条件は?」
文「あはっ。話が早くて助かりますっ。外界のお話、あなたの半生聞かせてください。あ、都合は合わせますのでっ。じっくり聞いて濃密な新聞出したいですしっ」
一方通行「…………」
霊夢「大丈夫よ、文の書く新聞真に受けるヤツなんていないし」
一方通行「明日、河童のいるとこまで案内しろ。そしたら多少は話す」
文「やったぁ!」
霊夢「文、こいつが見たかったら博麗神社に参拝に来ることを条件に書きなさいよ? それっぽくご利益があるとか書いて…」
文「あやや? 真に受けるヤツなんていないんじゃないですか?」
霊夢「保険」
幽々子「河童のところまで連れて行けばこの子、実力見せてくれるみたいよ」
文「ふふ、楽しみにしてますよ。人間さん」
一方通行「条件が揃えばな」
一日目終了
以上VIP投下分
以下新規投下分になります。大した量ないですが。
翌朝
霊夢「朝食よ」
一方通行「……………やっぱ、夢じゃねェのかよ…」ハァ
霊夢「あんた寝起き最悪ね。折角手伝いさせようと思ったのに…。布団畳みたいから早く出て頂戴」
一方通行「この布団薄くて寝心地悪ィンだよ。なンでベッドねェンだよ…」
霊夢「あんたねぇ、外に捨てないで神社に泊めてあげてるのよ? 外で寝てたら今頃妖怪に食われて骨だけよ」
一方通行「どうせ骨しかねェもン」モソモソ
霊夢「い・い・か・ら・起・き・ろ・!」布団引き
一方通行「ぐっ」ゴテン
文「今日も夏らしい良い天気ですね!おはようございます!」
霊夢「ちょうどいいわ、文。こいつのこの間抜けな姿を撮ってさらに弱み握っておいてよ」
一方通行「朝飯」キリッ
文「髪の毛ボサボサですよ」カシャ
一方通行「はァ…まさかここまで生活水準落ちた場所で過ごすことになるなンてなァ…」グシグシ
霊夢「失礼ね。あなたの生活はどうだったのよ」
一方通行「ボタン押せば冷え固まったメシも出来立てみたいに湯気を出す。汚れた服は機械に突っ込んでりゃ綺麗になる。離れたヤツとも瞬時に連絡が取れる」
霊夢「あんたのいる現世は人間が堕落したひどい世界ね」
文「利便性が上がると人間は堕落する生き物ですよ」
一方通行「…まァ、その通りだろォな。けど、それが普通だったンだよ」
文「もっと具体的な道具を教えてください」
霊夢「それより朝食よ。顔洗ってきなさい。場所は解るでしょ?」
一方通行「知らねェよ。オマエ昨晩縁側で爆睡し初めて俺は適当に布団があった部屋を見つけて寝てただけだ」
霊夢「教えてなかったかしら? ちなみにここは私の部屋でその布団は私のよ。ここを出て左側の突き当りの右の扉よ。朝食はこの部屋から右側歩いて奥。
ご飯よそっておくから早くしなさい」スタスタ
一方通行「はいはい」
文「昨日は鈴仙さんを襲ったのに、霊夢さんの布団と聞かされても動揺しないんですね。くんかくんか~とかすると思いました」
一方通行「だァから、昨日のアレは知らねーっつの。あンなガキなンかに発情するかよ」
文「………ま、まさか私のようなちょっと大人っぽさを兼ね備えた魅惑的な女性を襲うつもりですか?」スッ
一方通行「あからさまに逃げてンじゃねェよ。どうせ演技だろォが。女にゃ興味ねェよ」
文「…………外来人は同性にしか興味がな、おっと」サッ
一方通行「そォいう意味でもねェ。あンまふざけたことばっか書くようならその羽ごと身体を引き裂くぞ…」
一方通行(電極のスイッチを入れた状態の俺の動きを避けた…か。こいつも見かけに寄らず相当出来る妖怪だな…)
文「人間ごときに私は倒せませんよ。あなたは私の取材対象。…ですが…」ガッ
一方通行「ぐっ、ゥ!?」バンッ
一方通行(こいつっ、…攻撃が、見えなかった…!それに、片手で…首を…俺の身体を持ち上げ…)
文「敵と認識したら…容赦なく喰らい付くわよ? 覚悟しておきなさい、人間」パッ
ドサッ
一方通行「かはっ、…げほっげほっ…。はっ、精々オマエの逆鱗に触れねェよォにさせてもらうぜ…」ゲホゲホ
文「良い心構えですねっ。さぁ、霊夢さんの食事はなかなかイケるんですよ。私もそちらで待ってますので」ニコッ
トコトコトコ
一方通行「ったく…、面倒な場所に来ちまったもンだな…。この俺がまるで赤子じゃねェか……クソが…」チッ
霊夢「いただきます」
一方通行「……………」
文「あや、私のことは気にしないでどうぞ食べてください」
一方通行「霊夢、聞いていいか?」
霊夢「どうぞ」
一方通行「肉とか…ねェの?」
霊夢「贅沢言わない。あんたに食事を施す慈悲深さを感謝してほしいくらいだわ」
一方通行「あとコーヒーとか、ねェよな?」
霊夢「…珈琲…聞いたことがあるわね。飲み物だったかしら? レミリア辺りが持っているんじゃない?」
一方通行「レミリア?」
霊夢「メイドといた吸血鬼よ」
一方通行「あァ、あのクソ生意気なガキと血生臭いメイドか…」
文「レミリアさんはあなたに興味を持っていましたし喜んでご馳走してくれますよ」
一方通行「考えとく」
霊夢「で、今日は河童のところに行くのよね」
文「霊夢さんも行きますか?」
霊夢「まぁ、付いていくわ。帰りに香霖堂寄って、人間の里にも買い出し行きたいし」
一方通行「で、その河童ってェのは信用出来るのか?」
文「そうですねぇ…偏屈ぞろいですが、技術力ではかなりレベルは高いですよ。その、あなたの首輪の機械? 見せれば大喜びで協力してくれます」
一方通行「技術力…つっても、外界の今の技術を余裕で追い越しまくってる場所の機械だからな…」
霊夢「ま、どうとでもなるわよ。それよりあんたは酒に強くなりなさい。これじゃ宴会に出せないじゃない」
一方通行「出なくていいっつの」
神社外
文「では、朝食も終わりましたしさくっと妖怪の山に行きましょうか」フワッ
霊夢「さっさと行ってさっさと終わらせるわよ」フワッ
一方通行「霊夢、オマエ人間じゃねェの?」
霊夢「人間よ。それがどうしたの?」
一方通行「人間は宙に浮かねェ」
文「霊夢さんは巫女ですから」
一方通行「巫女も浮かねェよ!」
霊夢「面倒ね」
一方通行「俺だってやろうと思えば能力で飛べねェこともない。けど、今はそれにバッテリー使ってる余裕はねェンだよ」
文「では、私がつまんで運びましょう」
一方通行「つま!?…ぐェっ」
文「では、霊夢さんお先にっ」ビュンッ
霊夢「あいつ、貧弱そうだし、文のスピードに耐えられるかしら…」
霊夢「ま、どうでもいいか」ヒュンッ
以上、短いですがここまでで。週一くらい投下出来たら嬉しいです。
ただ、投下したてなので次回は今週中にまた少しとかできたらと思います。では。
期待、東方もとあるも好きだから応援するよ、>>1乙
一方さんなら大妖怪はともかく烏天狗には勝てると思うけど
なんにせよ、今後に期待
なんにせよ、今後に期待
東方全く知らないんだが
一方さんと同程度かそれ以上の強さなのか
でも軽くあそらわれる一方さんはあまり見ないから期待
一方さんと同程度かそれ以上の強さなのか
でも軽くあそらわれる一方さんはあまり見ないから期待
乙~
ここはVIPと違うから終ったらHTML依頼する事、放置しない事
後VIPと違って何でもかんでも脳内補完しろって板じゃないから多少は地の文入れないと
いつ電極のスイッチ切り替えたのかワカランチだし能力行使中?に文が何で素手で掴めたのかも謎だよー
ここはVIPと違うから終ったらHTML依頼する事、放置しない事
後VIPと違って何でもかんでも脳内補完しろって板じゃないから多少は地の文入れないと
いつ電極のスイッチ切り替えたのかワカランチだし能力行使中?に文が何で素手で掴めたのかも謎だよー
>>1乙
知らないところでは、先ず猫をかぶるですね。
知らないところでは、先ず猫をかぶるですね。
スイッチのオンオフは「」カチッが書かれてれば地の文なくても分かるだろ
一方通行(電極のスイッチを入れた状態の俺の動きを避けた…か。こいつも見かけに寄らず相当出来る妖怪だな…)
一方通行(こいつっ、…攻撃が、見えなかった…!それに、片手で…首を…俺の身体を持ち上げ…)
スイッチ入ってんなら反射有効じゃね?
一方通行(こいつっ、…攻撃が、見えなかった…!それに、片手で…首を…俺の身体を持ち上げ…)
スイッチ入ってんなら反射有効じゃね?
東方VS禁書の強さ議論は止めとけよ?
泥沼化して無駄にスレ消費するのがオチだ
泥沼化して無駄にスレ消費するのがオチだ
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