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    元スレほむら「結局残ったのは巴マミのソウルジェムとまどかの抜け殻だけだった」

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    みんなの評価 : ★★★
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    351 = 9 :


    こうなってしまったら、巴マミに捕まらないように注意深く後を追うしか無いだろう。

    ほむらは注意深く結界に侵入した。

    だが、巴マミに気付かれて即、声を上げる間もなくマミの魔法で拘束されてしまった。

    ほむら「こんなことしている場合じゃないでしょ!」

    マミ「警告はしておいたわよね? あなた、この子を使って何を企んでるの?」

    ほむら「この魔女は今までやつらと違うのよ! 死にたくなかったら……」

    マミ「あなたは自分の命の心配をするべきだわ」

    まどか「……」
    まどか「ほむらちゃん……」

    マミ「ここで大人しくしてれば、帰りに解いてあげるから」

    ほむら「待って!」

    まどか「マミさん!」

    マミ「なあに?」

    まどか「ほむらちゃんと一緒に戦ってください!」

    352 = 9 :


    マミ「あなたも私が魔女に負けると思っているの?」

    まどか「そうです!」
    まどか「まどかさん」

    マミ「残念だけどあなたは信用できないわ」

    まどか「そんな……」

    マミ「でも偽者さんは普通の人みたいだから、結界内での安全は保証してあげる。
       これが最大限の譲歩よ」

    ほむら「そういう問題じゃないのよ!」

    マミ「二人とも付いて来なさい」

    偽者と判ってて連れて行ったのは人質でも取ったつもりなのだろうか。

    巴マミは二人のまどを連れて行ってしまった。

    353 :

    さらば……この世界のマミさん……

    354 = 9 :

    >>視点、まどか。寄りに

    マミ「あなたたち、仲がよかったのね?」

    まどか「え?」

    マミ「そっちが偽者さん?」

    まどか「は、はい」

    マミ「どういう魔法なのかしら? 普通にしてると区別がつかないのよ。反応が違うからかろうじて判るのだけど」

    マミ『一般人の協力者を何らかの魔法でまどかのように偽装してる』という風に思っているようだった。

    マミ「あなたはどうしてあの子に協力しているの?」

    まどか「えっと、ほむらちゃんは、わたしを助けてくれたんです」

    マミ「あなたは悪い子に見えないのに……」

    まどか「ほむらちゃんも悪い子じゃないですよ?」

    マミ「そうね。あなたにとってはそうかもしれない。
       でも利害が一致しなければ魔法少女同士でも争いは避けられないものなのよ。
       何か信念があって行動しているのならなおさらのこと。
       残念だけど今あの子を信用するわけにはいかないわ」

    まどか「話し合うとか出来ないんですか?」

    マミ「あの子にその姿勢があるならね。これが終わってからそうしてみるわ」

    まどか(どうしよう。このままじゃマミさんが……)

    >>視点、まどか。寄りここまで

    355 = 9 :

    すみません、今夜はここまでです。

    357 = 353 :


    すげえ面白い……
    これから間が空くというのが残念だぜ

    358 :

    乙っちまどまど!
    一番気になるタイミングで終わったねwwwwww

    359 :

    乙乙

    おのれIQB!貴様のせいでこの世界のマミさんも死亡フラグが完遂してしまった!

    360 :

    大丈夫だよ
    まだ「もう何も怖くない」が出てない

    361 :

    お疲れ様でした。

    362 :

    乙 面白い!!

    363 :

    マミさんから見て明らかに怪しいまどか。がいるから フラグ立てはない…と良いなあ

    364 :

    マミさん死なないでー

    365 :

    マミさんさよなら

    367 :

    このQBは孔明だな
    あとお前らマミさん諦めるの早すぎるわww

    368 :

    間あくのは今日以降です
    もう少しあります

    てかネタだけでなく投下時期まで被るってどうなってるの?

    369 = 9 :

    ――――――
    ――――

    どれくらい待っただろう。

    ほむらは、巴マミがまどかを二人とも結界の深部へと連れていってしまったことに憤りを覚えていた。

    いや巴マミにではなく、同じようなシチュエーションを何回も経験してるというのに、
    上手く立ち回れなかった自分に対してだ。

    やがて絶望の成就を告げるが如く、
    ほむらを束縛していたリボンが朽ち果てるかのように消滅していった。

    ほむら「巴マミ……」

    巴マミの死を確信したほむらは、しかしこの瞬間にも、
    QBがまどかと美樹さやかに契約を迫っているだろうことを思い出し、
    時を止めて、結界の奥、魔女の居場所へと急いだ。

    370 :

    マミった…

    372 = 9 :


    ふわりと広がったひらひらのスカート。
    淡い色のドレスをまとい、両側で二つに縛った髪には大きなリボン。
    弓を引き、魔女に矢を放つ魔法少女。

    それが、変身した鹿目まどかの姿だと気付くのにそう時間はかからなかった。

    ほむら「な……なんで……」

    まどか?「ほむらちゃん!」

    手前で待機してるまどかは“一人”。
    どちらが契約し、変身したのだろう?

    さやか「転校生!? あんた何しに来たのよ!」

    愕然と立ちすくんでいたほむらは美樹さやかの声で我に返った。

    考えてるヒマはない。こいつを倒すのが先決である。

    矢を放つ魔法少女は撃たれては再生を繰り返す魔女に対して
    飛び回って逃げながら攻撃を繰り返しているが、倒しきれていない。

    373 :

    マミって……ない、のか?
    そしてこの魔法少女まどかは果たしてどちらのまどかなんだろ。

    374 = 9 :


    今ひとつ慣れない手つきで弓を引いている割に、彼女の攻撃は威力が高い。

    一回だけ、危なかった時リボンのようなもので相手を拘束して、
    巨大に開かれた口に噛み付かれるのを避けていたのが見えたが、
    器用なのか不器用なのか判断に苦しむところだ。

    まあ、戦闘手段が多いのは良いことだ。だが彼女は苦戦していた。
    倒しても倒してもきりがないのだ。

    ほむらは飛び出して魔女の『本体』を目指した。

    途中で軌道が交叉する。

    まどか?「ほむらちゃん!」

    ほむら「そのまま攻撃を続けて! いま元を絶つから!」

    まどか?「わ、わかった!」

    彼女に攻撃の続行を指示しつつ、
    ほむらは、その空間の中でもひときわ高い椅子に鎮座した一見地味なぬいぐるみを目指した。

    実はこれが魔女の本体だ。

    ほむらはそれを踏み潰した。

    その後、最期に魔法の矢に貫かれた魔女はもはや再生せず、爆散して消滅した。

    375 = 370 :

    え、まさかマミカさん?

    376 = 9 :


    ほむら「巴マミ、あなた生きていたの?」

    結界が解け、元の病院の裏の景色に戻った時、巴マミが転がっていた。
    どうやら負傷しているようだが、命に別状はなかったようだ。

    さやか「失礼な! マミさんは生きてるわよっ!」

    マミ「……ええ、お陰さまでね」

    早速駆け寄った美樹さやかに助け起こされていた。

    結界の中で、ほむらを拘束した時の威勢はすっかり無くなっていたものの、
    話す元気もあり、見た感じ『戦闘不能』ってことは無さそうだ。

    つまり戦闘中に見たリボンの拘束は地上からの巴マミによる支援だったようだ。
    やはり、まどかがそんなに器用なはずが無い。

    そう。

    それよりも問題は『まどか』だ。

    ほむらは“淡い黄色”の魔法装束を身に纏ったまどかに向かって厳しい視線を向けた。

    377 = 9 :


    ほむら「まどか。魔法少女になることがどういうことか判ってた筈よね?」

    それがどちらの『まどか』であろうとも言う事は同じだ。

    まどか「ほむらちゃん怖いよ」

    聞いたような調子で、以前も聞いた台詞。
    どうやら、ほむらが連れてきたまどかの方だったようだ。

    ほむら「あなた、どうして契約なんか!」

    まどか「してないよ?」

    ほむら「え?」

    まどか「契約、してないよ?」

    ほむら「何を言ってるの?」

    まどか「だから、わたしQBと契約なんかしてないんだよ?」

    ほむら「どういうことなの?」

    378 = 373 :

    “淡い黄色”の魔法装束!
    これはまさかあの前々回マミのソウルジェムを?

    379 = 9 :


    QB「それはこっちが聞きたいくらいだ。こんなことは可能性すら考えたことが無かったよ。
       暁美ほむら。キミはいったいどんな魔法を使ったんだい?」

    QBかそう言うってことは、本当に契約していないのだろう。

    何か異常な事態が起きていることだけは理解した。


    ほむら「あなたに説明する義理はないわ」

    ほむらにも判らない事態だが、QBの前で話を聞く必要もない。
    ほむらは、まだ魔法装束のままのまどかの手を掴んだ。

    ほむら「行くわよ」

    まどか「う、うん。じゃあ、まどかちゃん、またね? さやかちゃんとマミさんも」

    まだ座り込んでいる巴マミに寄り添うようにしている、まどかと美樹さやか。

    さやか「マミさん立てます?」

    マミ「ええ大丈夫よ」

    こんな会話を背中に聞きながら、ほむらはこっちのまどかとその場を後にした。

    380 :

    なん……だと……

    382 :

    >>378
    なるほど

    383 = 9 :


    ほむら「いい加減に変身を解きなさい」

    こんな格好で街を歩いていたら注目を浴びてしまう。

    まどか「あ、そうか。もういいよ」

    ほむら「?」

    誰に向かって言ったのか、まどかがそう口にすると、
    白と黄色の魔法装束が光と消えて、もとの制服姿に戻った。

    まどか「ありがとう。助かったよ」

    そのまどかの言葉が向けられたその手のひらで輝く物体を見て、ほむらは目を剥いた。

    ほむら「まどか!? あなたそれ!!」

    まどか「うん。ソウルジェムだよ」

    契約していないのにソウルジェム。しかもまどかは普通にその名前を口にした。

    つまりこれは彼女にとってはイレギュラーでもなんでもなく、
    “用意されていたカード”だったということだ。

    384 :

    歪んだか?

    385 :

    メインカメラを付け替えたのか

    386 = 9 :


    まどか「マミさんだよ。ここともわたしが居た時間とも違う世界のマミさん」

    黄色く輝くソウルジェムはまさしく巴マミのそれだ。

    まどか「“わたし”のお墓作ったときに、取っておいたんだ」

    ほむらが経験した二つ前の時間軸。
    あのとき身体を失って、ほむらと一緒に時間を遡行し、
    一つ前の時間軸をほむらと共に過ごしたマミの魂だ。

    それは、この時間軸に遡行するまえに、
    鹿目まどか――これはこの巴マミの魂と同じ時間軸に由来する――の遺体と共に、
    荼毘に付した筈だった。

    『生きてるのに残酷』などどいうなかれ。
                       ソウルジェム
    それはもはや意識もなく、ただ魂の牢獄に捕らえられ、
    ただ魔女になる日を待つだけの存在だったのだから。

    ほむら「危険だって思わなかったの? 濁りきって魔女が生まれるかもしれないのに」

    まどか「でもマミさんなんだよ? 生きてるんだよ?」

    その通りだった。
    そもそも最初に無事なソウルジェムを発見して保護したのはほむら自身だった。

    387 = 9 :

    予想されてしまいマミた
    だが、これは判るまい。













    つまり、『まどか。』の『。』はソウルジェム。

    389 = 9 :


    ほむら「変身できるって判ってたの?
         というかどうして変身できたのかがそもそも疑問だわ」

    まどか「どうして、っていうのはわたしも判らないよ。
          でもマミさんにお願いしたの。力を貸してって」

    ほむら「そうしたら出来たの?」

    まどか「うん」

    つまり、まどかが変身したというより、
    彼女がまどかに力を貸し与えて変身させた、ということなのか?

    魔法装束は、いつか見たまどかのとデザインは同じでも色違いだった。
    武器もマスケット銃でなく弓矢。
    形こそ違うが、攻撃の性質は貫通力が高く、巴マミにのそれに似ていたと思う。

    基本的魔力は巴マミで、アレンジがまどかといったところか。

    390 = 9 :

    訂正
    ×攻撃の性質は貫通力が高く、巴マミにのそれに似ていたと思う。
    〇攻撃の性質は貫通力が高く、巴マミのそれに似ていたと思う。

    393 = 9 :

    >>391-392
    おまいら驚き杉だwww

    394 = 9 :


    魔法少女の魂が、
    他人のしかも『抜け殻』でなく『生きた人間』の身体を通して魔法が使えたという事実、
    もしくは、生身の人間が魔法少女の魂が発する魔法の力を使えたという事実。

    いずれにしてもこの事態は予想外だった。

    もし、この目で見る前に『それが可能か』と聞かれたならば、
    ほむら『出来るわけない』と答えたであろう。

    ほむら「あなたはその“巴マミ”と対話できるの?」

    まどか「ううん。でも心を感じるから」

    大体判るんだそうだ。『心配してる』だとか、『力を貸したがってる』とか。

    まどか「ほむらちゃんのことも心配してたよ?」

    心が壊れて巴マミのパーソナルは完全に失われていたと思っていたが、
    まだ残っていたということなのか?

    あるいは、前の時間軸では、ほむらが毎晩話しかけていたが、
    その過程で再び形成されていたのかもしれない。

    395 = 9 :


    なんとも奇妙な形で魔法少女に変身してしまったまどかだが、

    ほむら「変身するなとは言わないわ。でも身を守ることを最優先にして。
         あなたの魂はちゃんとあなたの身体の中にあるのだから」

    まどか「わかったよ。それにマミさんが協力してくれないと魔法使えないし」

    ほむら「ええ。あなたは戦力に数えていないわ」

    まどか「それはそれでなんか寂しいんだけど……」

    他の魔法少女と違って肉体に致命傷を受ければ簡単に死んでしまうのだ。

    そんな彼女を前線で戦わせるわけには行かない。

    396 = 9 :

    ようやく一段落~
    予告通りしばらく開きます

    ではまた

    397 :

    乙っちまどまど!

    400 = 380 :

    おつおつ


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